アニメ版『Dies irae』の7話以降、新規の人向けにダラダラ解説(2017年11月23日〜の記事)


第6話「黄金の獣」第7話「スワスチカ」第8話「約束」


(7話目/第6話「黄金の獣」/2017年11月23日)

 すまない……今回ばかりは原作ファンでも解説しかねる部分がある……本当にすまない。

 1クールアニメとしては後半戦突入になる7話目です。アニメ版Diesは全18話構成(13話から18話は配信の予定)だからまだ折り返し地点にも来ていないが、「あと6話……これを含めてあと6話でひとまず終わるんだ」と自分を元気づけないと素面でコレの解説なんて不毛な作業は続けられそうにない。「そろそろアニメが始まる時期か。正直クオリティはあんまり期待できないけど、せめてあのへんとかあのへんはアニメならではの演出でうまく描いてほしいな」と願っていたことが遠い過去のように思える。今は「原作の名シーンは一切再現しないで、全部オリジナルにしてとっとと終わってほしい」とばかり念じている。

 アバンは司狼の独り語り。特定の誰かに話しかけているわけじゃなく、画面の外、つまり視聴者である我々に向かって説明するタイプの独り言です。デッドプールみたいな感じですね。10年前の出来事、「血まみれのバタフライナイフを持って佇む幼司狼」についてはいずれ説明があるだろうから細かい解説は避けますけど、「かつての蓮は虐待に等しい扱いを受けていて『このままだと蓮がヤバい』と判断した司狼が反抗できない蓮の代わりにその『虐待者』を刺し殺した」というのが大まかな筋です。状況を事故に見せかけたうえ、死体の発見が遅れて検視も困難だったことから司狼の殺人は表沙汰になっていません。この時以来、司狼はことあるごとに既知感に悩まされるようになる。そして「既知感ブースト」が掛かっている間はどんなことをしても自分が死なない、たとえ「絶対に死ぬだろ」という目に遭っても奇跡的に生き残ってしまうことに気づく。アクション映画のヒーローが雑魚どもから銃撃を受けても一切被弾しない、あの「主人公補正」みたいな現象が必ず発生する。スターを獲ったマリオにも似た無敵モード。それを幸運と捉えず、己は物語を掻き回すために都合良く使われるスプーン、「神の玩具」なのだと見抜く。

 司狼は過去のバイク事故の後遺症でアドレナリン出っ放しの興奮状態が常時続くようになっており、スペック的にも「並みの人間じゃ歯が立たない」強さですが、あくまで「ヤンキー漫画のラスボス」レベルであって魔人や超人の域には達していません。なのにエイヴィヒカイトという大量破壊兵器級のパワーを持った連中とやり合えるのは既知感ブーストのおかげ。事前に相手からどんな攻撃が来るかは予測できないが、いざ攻撃されると「あ、これは前に避けたことがあるわ」と「気づき」、致命的なダメージを被らない。司狼から具体的な働きかけをしているわけじゃないにしろ、この既知感ブーストはほとんど因果律干渉に近い。理屈は違うが、『とある魔術の禁書目録』の上条当麻ばりに相手の優位を無効化してしまう。スワスチカが開くほどに司狼のデジャ・ヴは激しくなっていく=既知感ブーストが掛かりやすくなるため、「一般人枠なのに後半に進むほど強くなっていく」という奇妙な性質を持っています。

 「司狼、この馬鹿野郎!」が韻を踏んでいてフフッとなってしまうAパート。「はい論破」みたいな調子で「はいデジャ・ヴ」とヴィルヘルムの攻撃を躱す司狼とか、戦闘パートは相変わらず緊張感も躍動感もなくて萎える。ちなみに苛立ったヴィルヘルムが踏み潰したサングラスはカールツァイスの特注です。背中から黒いウニみたいなトゲトゲが生えてくるヴィルヘルムの姿はギャグアニメすれすれだけど、これが彼の聖遺物「闇の賜物(クリフォト・バチカル)」であり、全身からトゲトゲが生えている状態が彼の形成です。トゲトゲ生やしたままだと生活に不便なので普段は仕舞っている。「闇の賜物」はヴラド3世の血液、第0話でトリファとアンナ(ルサルカ)が遣り取りしていたブツがコレです。トゲトゲは杭と茨のイメージを重ね合わせたもので、生物であれ非生物であれ刺した相手から血液やエネルギーを吸い取る。要はドレイン系の能力です。ヴィルヘルムは「本気を出すに相応しい相手」にしか形成は見せないため、発動するのはベトナム戦争ぶり。このときの相手は櫻井螢の叔母に当たる「櫻井鈴(レイ)」。本編には出てこないキャラだが、果たしてアニメじゃ出番があるのかしら。

 「痛ぇか? 痛ぇだろ――嬉し涙流せやオラァッ!」というヴィルヘルムのセリフは、「先述したバイク事故の後遺症で司狼は痛覚を失っており、そのせいで恐怖も感じにくくなっているが、『闇の賜物』のドレインは肉体のみならず霊質まで傷つけるため直撃せずとも激痛が走る。久々に味わう痛みに司狼はスリルを覚えて喜ぶ」という背景設定が頭に入ってないと意味不明の煽り文句になってしまう。こういう「基本設定を知らないとセリフのニュアンスがまったく伝わらない」箇所が山盛りなので、「このアニメ、ホントにアカンな……」と今回も頭を抱えてしまいます。

 蓮と螢のドラゴンボール風超高速バトルも、作画や演出がまったく追いついておらず真顔で眺めるしかなかった。原作で好きだったセリフ(「ええ、誇らしいわよ。だって私にはそれしかないもの」や「ここならスワスチカも近い」「首を持って行ってあげる」など)がカットされたことに安堵してしまう出来だ。欄干ではなく水面に立っている螢の周りでグツグツと沸騰する描写があるのは、彼女が火炎系の能力者だから。バラしてもいいと思うからバラすけど、彼女の「創造」は「自分自身を炎に変える」です。その際、髪の色も黒から赤に変える。おかげで2007年当時は「フレイムヘイズ?」とか「炎髪灼眼のケイ」って弄られまくったが、これも今の世代には通じないネタだろうか。私は未だに]の劇場アニメ化を諦めていないが……ともあれ、螢の聖遺物は「緋々色金(ヒヒイロカネ)」。櫻井家に代々伝わる秘伝の金属で、鋳造するにはジエメイさん的なモノが必要。形成のときと創造のときで形状が異なる。螢はこの聖遺物を完全に呪具として認識しており、可能なら一秒でも早く手放したいと願っています。

 螢との戦闘中に突然ラインハルトの視線を感じた蓮はその凄まじい圧に狂乱。もはや螢など眼中になく、形振り構わず逃げ出そうとする。鈍い螢は首領閣下の視線に気づかず、愚直に蓮を追いかける。視線の主から逃れるために「この粘着女」と内心罵っている螢を突き飛ばし、脱兎の勢いでダッシュする蓮はトリファに遮られる。聖餐杯ことヴァレリア・トリファの魔名は「クリストフ・ローエングリーン」、その意味は「神を運ぶ者」。名の通り、黒円卓において神に等しい存在を連れてくる形になった。

 Bパートは情報収集しているスーパーハッカーなエリーにガイドされながらバイクでヴィルヘルムの猛攻を躱し続ける司狼。観ていて「ヴィルヘルム、糞エイム過ぎる……」と言いたくなるが、既知感ブースト掛かってるときの司狼は針の穴に糸を通すどころか駱駝を通す勢いの精密さだから当たり判定はほぼ消えていると考えていい。その気になれば音速を超える速さで走れるヴィルヘルムがバイクに追いつけないのは、カーブが多いからかしら。シュライバーなら慣性も重力も殺せるけど、ヴィルヘルムはそのへんの小回りが利かないのかもしれない。「運が良いで片付けられる話じゃねぇぞ」とボヤくヴィルヘルムのカットはちょっとカッコいいと思ったが、ダバダバと走る姿があまりにもヘボくて悲しくなる。FateHFのスプリンターなクー・フーリン兄貴と比較する動画が脳内再生される始末。

 トラックのタイヤを撃ち抜いて横転させ、液体窒素ブッシャー! はもう笑うしかない展開だ。原作だと水筒のような容器に入れてぶっかけていたが、「いくら何でも携行可能な量で全身凍りつくわけないだろ! ふざけているのか!」と鬼のようにツッコミが集中したせいでスケールアップしました。凍りついたヴィルヘルムをロードキルして粉々にするつもりだったものの、砕けたのはコートだけ。上半身裸のヴィルヘルムはラインハルトの顕現を感じ取り、苦笑。彼はラインハルト大好き勢なので御前に馳せ参じたいのは山々であったが、恰好が恰好だけに「今回は失礼しよう」と去っていきます。ヴィルヘルム、育ちの悪さを自覚しているだけあって、ここぞという場面では礼儀や礼節を重んじる男だ。

 理由さえあればテレジア(玲愛先輩)も殺すのか、と問いかけるトリファに「先輩をお前らと一緒にするな!」と激昂する蓮。もう気づいている人がほとんどだと思いますのでバラしますが、玲愛先輩も黒円卓のメンバーです。生まれた時点で聖槍十三騎士団の一員となることが周囲によって決定されており、本人の意思など完全に無視されている。抗おうとしても強大過ぎて爪の一つも立てられない連中を見て育った玲愛はすっかり意気阻喪し、何も余計なことは考えないよう心を閉ざしています。その閉ざした心に踏み入ってきたのが蓮や司狼や香純であり、蓮たちもまた玲愛先輩は何を考えているのかわからない不思議ちゃんだけど世界の滅亡を願うような人じゃない、と確信している。そもそも玲愛先輩は滅ぼすというか「打って出る」タイプではなく、性質的には「死守する」タイプの人間です。生まれつきなのか環境によって築かれたものなのかは不明だが、「自分の身を捧げることで何かを守る」ことに躊躇いがない。心を閉ざすのやめたらメチャクチャ濃い情念が溢れ出す人だ。

 トリファ演じる成田剣のボイスは依然として素晴らしく、目を瞑って聴き入っていると「ひょっとしてこのアニメ、名作なのでは?」と錯覚しそうになる。冗談抜きでアニメDiesは「目を瞑っている方が面白く感じられるシーン」多いんですよ……何でアニメ化したんだろう? 蓮の啖呵に「悪くない」と答えて顕現するラインハルト。発揮できるパワーは本来の数十分の一程度だが、ただそこに存在するだけでエコーズACT3じみた威圧(プレッシャー)を周囲に与える。原作では「天が落ちてきた」と形容されている箇所だ。名乗っておきながら「曰く悪魔のような男らしいよ」と他人事のような口振りで言うの、メッチャ好きです。本気を一度も出したことがない男特有の胡乱極まりないセリフだ。押し潰されそうになりながらも、蓮はプレッシャーを跳ね除けて「あいつはここで倒すべきだ!」と全身を真っ黒に染めて背中から刃を生やす。原作だとアレは形成位階の上、創造位階――それも特定の条件を満たしたときだけ発動する「通常とは別バージョンの創造」なんですが、アニメだと「形成の別バージョン」になるのか? このへんは原作ファンでもよく分からない箇所なので解説できません。すまない……。

 立ち上がるのかと思ったら四つん這いのままラインハルトに向かっていく蓮オルタ。ゴキブ……いや、「ハイハイするデビルマン」と化した主人公に爆笑し、一旦再生を止め、自分の部屋へ行き2時間眠った。そして………目を覚ましてからしばらくしてあれが夢じゃないことを思い出し……泣いた。その後に行われるラインハルト総軍との戦争映画っぽいバトルは「作画と演出が追いついてない」点に目を瞑れば完璧だった。実際、あそこの発想は面白かったと思う。表現が全然届いてないだけで……人型になったせいで城というよりは巨大ロボのようになっているグラズヘイム、良い意味でも悪い意味でも存在感がありすぎて「あれがラインハルトの聖遺物なの?」と勘違いする人も出てきそうですが、ラインハルトの聖遺物は最後に出てきた槍です。城(というかロボ)はラインハルトの「創造」、北欧神話におけるヴァルハラ宮を再現した「死者の軍勢を詰め込んだ空間」であり、彼の取り込んだ魂が戦争奴隷(エインフェリア)として死んだり生き返ったりを繰り返している。人は死んだら終わり、じゃ悲しいから、「死後も生きられる世界」を作ろう――という考えを根底に据えて構築されている。本来なら短時間しか維持できない「新たな宇宙」であるこの空間を、イザークという団員の「創造」によって永続的に稼働できるようにしています。城の主はラインハルトだが、維持・管理しているのはイザーク。アニメでもたぶん「ラインハルトが指示を出してイザークが操縦している」感じじゃないかな。

 城は「何百万もの遺骸から成るがしゃどくろ」でもあるので人型になること自体は原作ファンにとっても既知だったが、戦車や戦闘機、戦艦まで総動員するのはさすがに未知でした。大戦期に亡くなったナチスの軍人は4、500万人と言われるから、半数近くはラインハルトの城に呑み込まれた勘定になる。「アフリカの星」と呼ばれた撃墜王マルセイユもその中に混ざっていて、原作では元気に偏差射撃していた。ルーデルは大戦後も生きていたからいないと思うけど、臨終の間際に黒円卓の誰かが回収に向かった可能性もなくはない。シュピーネあたりが回収していたら今頃は急降下爆撃の準備をしているところかも。一般兵のほとんどは髑髏兵と化していて見分けがつかないが、一応個々に名前は残っているらしい。原作では「ヴァルター・ゲルリッツ曹長」だけ確認できた。見分けがつかないことは重々承知で「アニメにも曹長出ているかな?」とつい探してしまう。

 総軍の総攻撃に翻弄されながらもどうにかラインハルトのところまで辿り着き、ギロチンをブチ込む蓮。完全体でない、FGOで言うところのシャドウサーヴァント程度に留まっているラインハルトの髪一本すら断てず、あっさり敗北。ふんわり落ちていくマリィの胸にズブッと槍が突き刺さったところで「つづく」。あの槍がラインハルトの聖遺物、大戦中にヒトラーが探し求めたことでも有名な「ロンギヌスの槍」です。Diesにおける正式名称は「聖約・運命の神槍(ロンギヌスランゼ・テスタメント)」。「どこが聖遺物だよ」ってアイテムばかりのDiesには珍しい、正真正銘の聖遺物だ。「新時代の幕開けとなる救世主の脇腹を刺した」という逸話があり、その再現として「新時代の幕開けとなる女神の胸を刺した」わけですが、原作ではもっとこう、婉曲というか比喩的な意味で刺す描写だった。映像にすると見も蓋もない絵面だな。ともあれ、マリィはこの一刺しで「痛み」を知った。痛覚を失った司狼がヴィルヘルムの杭に刺されて「痛み」を思い出したように。痛みを知らぬせいで感情の起伏が乏しく、「首を刎ねられて死ぬこと」にも無関心だった彼女に、ようやく情動が芽生え始める。ここからマリィはヒロイン街道を一直線に驀進していく。たぶんアニメで人気が一番出るのはマリィなんじゃないかな。このルートだと香純はもう出番あまりないはずだし、螢は掘り下げる尺がなさそうだし、玲愛も最後の方に見せ場があるかどうかといった雰囲気。

 アニメの描写だと不完全体のラスボス相手にまったく歯が立たず全然いいとこナシで負けたふうに見える主人公ですが、設定的には「ラスボスのプレッシャーを前にすることで蛇が脱皮するような急成長を遂げ、『このまま行けば不完全体くらいは倒せる』ってところまでパワーアップしている」ことになっている。ラインハルトはそのことを面白がっているが、トリファの方は計画が狂いそうだと内心ヒヤヒヤしています。螢は状況のインフレに付いていけなくなってきて、バトルアニメに付き物の「驚き役」になりつつある。彼女は11年前にベアトリスの後継として団員になったばかりで、「ラインハルトが持つ力の片鱗」を見るのはこれが初めて。「本当の恐怖」を知った螢、ヒロイン的な意味ではここが彼女のスタートラインになるわけだが、さっきも書いたように残りのエピトードで彼女を掘り下げるのは難しそう。アニメでもドッカンドッカン人気が出て幻の「螢ルートアフター」開発に弾みがつく未来を夢見ていましたが、この調子だと夢のままで終わるかな?


(8話目/第7話「スワスチカ」/2017年11月30日)

 解説回、というよりラスボスによる圧迫面接回。アニメはこれまで説明らしい説明をしてこなかったから、ようやく「大まかな設定」がわかったという人も多いだろう。実はゲームでも本編中の解説はここに至るまでそんなに多くなかったのだが、公式ホームページに用語集をはじめとした解説が載っていたおかげですんなり飲み込めていた。「いきなり本編をプレーしても訳が分からないから、まず公式ホームページに掲載されている情報をあらかじめ全部頭に叩き込んでおけ」が新規プレーヤーに対するお決まりのアドバイスだったので、当時も「どんだけ不親切なんだよ、このゲーム……」と呆れられたものでした。

 胸を刺され、海に沈んでいくマリィ。開いた傷口を窓にして、契約者である蓮の感情が流れ込んでくる。「ラインハルトの槍に刺される」がストーリー分岐の重要なポイントであり、刺されないと蓮の感情がマリィの心に入ってこないため、ふたりの結びつきは深まりません。すなわちラインハルトは蓮とマリィをくっつけるキューピッドでもあるのだ。放っておくと世界を滅ぼしかねない災厄のキューピッドだが。

 海溝に沈んでいく描写はイメージなのか、それとも市街地の付近にあんな海溝が本当に存在するのかはよくわからない……マリィがハッとなって目覚めるとそこはラインハルトの城の中、彼と手を取り合って踊っている最中であった。鳴り響くBGMは「Dies irae」、モーツァルト版のレクイエムです。これ聞いてヴォルフガング・クラウザーのステージを連想する人はたぶん30代か40代だろうな。城の中では天下一武道会みたいな戦いが連日催されていますが、そればっかりだと飽きるのでたまにこうした舞踏会も開かれています。

 「破壊」の業を持つラインハルトに貫かれたことでマリィは聖痕を刻まれ、痛みを知り、その心に感情らしい感情が芽生える。ラインハルトが海に落ちればすべての水を黒く染める墨(覇道)だとすれば、マリィは決して溶けることのない宝石(求道)だったが、彼女の殻にヒビが入ったことで宝石は徐々に溶け始める。そして彼が有する城の本質――殺して取り込んだ魂を「死んでも蘇る」存在に変える軍勢(レギオン)――に恐怖と嫌悪感を覚え、自分や蓮がこれに呑み込まれる未来を拒絶します。ラインハルトは世界が「ちょっと撫でただけで壊れてしまって二度と治らない」脆い存在によって構成されていることを嘆き、「たとえ自分がどんなに激しく愛して壊しても元通りになる」強靭な存在へ作り替えようとしている。それは「すべてを自分の一部に変える」ことであり、彼の宇宙においては軽傷が治るような軽率さであらゆる魂が無限に再生する。失われることは決してない。無限コンティニューが可能な、誰もが檀黎斗を超えた世界。「なくしても戻ってくるということは、つまり価値がないって事だろう」という蓮の価値観とは絶対に相容れることのない、「必死」という概念が消え去った世界です。

 Aパート、眼鏡を掛けた左道鉗子風というか『キリングバイツ』の祠堂零一みたいなおっさんが出てきたが、綾瀬博士! 綾瀬博士じゃないか! 2007年版のときはセリフもあったのにクンフトやファーブラではいるのかいないのかよくわからないことになっていた綾瀬博士! 生きとったんかワレ! いや死んでるけど。てなわけで蓮の出自もちょびっと明らかになった。簡単に言うと蓮は人工生命体、ホムンクルスの一種です。マリィと契約してすんなり聖遺物(ギロチン)を扱えるようになったのも「そういうふうに作られたから」である。

 そんな蓮が目覚めると、どこかの(ぶっちゃけ教会の)地下牢に幽閉されていた。手枷を付けて拘束され、マリィもラインハルトのお城にお出かけ中なのでギロチンを出現させることができない。ガチャガチャやっているところに玲愛先輩が颯爽登場。「こんばんは、藤井君。早速だけど結婚して」と幻聴が聞こえるのは玲愛先輩が公式サイドで弄られまくっているせいだろうか……アニメの回想シーンでは黒円卓の団員に怯える幼気な玲愛ちゃんの姿が映されているけど、ここ数年のネタで他の団員たちに毒舌を飛ばしまくってるイメージが強いせいか「いくら冬だからってその恰好で表歩くってどんなセンスしてるの?」とツッコミを入れないことに違和感を覚えてしまう。唐突な「抱いて」要求は彼女が「処女宮」としての役割を担っているからで、貞操を失えばひょっとして儀式に支障を来せるのでは……と考えたからです。実際は処女を維持する術式が掛けられており、あそこで蓮を相手に励んでも膜は何事もなかったように復帰する仕組みとなっている。そう、彼女は『かすみ遊戯』のかすみや『吸血殲鬼ヴェドゴニア』のモーラといった処女膜再生ヒロインの系譜に連なる一人なのだ。

 牢から出てきた蓮はトリファに導かれ、大円卓の広間に向かう。そこに着席したラインハルトが出現し、圧迫面接スタート。ラインハルトの席に刻まれた「N」みたいな字はルーン文字の「ハガル」、デザインによっては「H」みたいに見えるものもある。元は雹を意味し、転じて「突然の災害」や「予期できぬ崩壊」、そして「神々の黄昏(ラグナロク)」を指し示す。アニメでは割愛されていますが、「副首領閣下の席(13)はハイドリヒ卿(1)と近すぎるから、6あるいは7の席に座るといい」と事前にトリファから忠告されています。6は玲愛先輩の席。蓮が腰掛けた「F」のような字が刻まれた席は7番目で、蓮と因縁浅からぬ相手だったりする。アニメでは掘り下げる余裕もないだろうしバラしてしまうが、CV.安元洋貴の陰気な髭面をした「ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン」です。「ベルリッヒンゲンというのはあくまでも称号」であり、本名はまた別にある。ラインハルト同様実在の人物をモデルにしているので、聖遺物が判明すれば「ひょっとして……?」と見当が付く人もいるかもしれません。

 落ち着いた物腰でゆったりと喋るラインハルトに「あー、これはとてもいい諏訪部ですねぇ」と和んで話を聞き流していた人のために要点をまとめますと、「1.自分(ラインハルト)は既知感(デジャ・ヴ)を破壊するため行動している(蓮と喧嘩した司狼と重なる部分がある)」「2.メルクリウスはやべぇ奴」「3.どうも自分は生まれるべき世界を間違えたみたいなので、今ある世界を破壊して『自分が居るべき世界』を作り上げる」「4.この街は生贄儀式のために我々が設計して作った」「5.残された戦場は6つ、総大将である自分を打倒したければすべて攻略せよ」、こんな感じ。しかし「残された戦場は6つ」たって、このアニメ、TV放送だとあと4話しかないんですが……1話に1つのペースでも追いつかねえぞ。

 重要なキーワードの一つである「スワスチカ」もやっと話題に上りましたね。スワスチカはサンスクリット語で「卍」を意味し、ナチスドイツのシンボルである鉤十字(ハーケンクロイツ)はこれを元にしている。Diesにおいては「ある団員」の聖遺物であり、土地に根差した8つのポイントを開放することで「都市規模の魔法陣」を成立させる。ポイントの開放条件は「大量の魂を生け贄として捧げること」。病院や学校といった「犠牲者を集めやすい場所」はともかく、公園みたいに「数百人単位の生け贄を調達することが難しい場所」ではシュピーネのように「大量の魂を保有しているエイヴィヒカイトの術者」を散華させる方が効率的なので、黒円卓は単なる虐殺よりも戦争(バトル)によるポイント開放を奨励している。そしてポイントを開放するたびに「ある団員」の体へ負担が掛かるため、儀式は焦らず少しずつ進めていかないといけません。あまり急ぐと「ある団員」の体が耐え切れなくなって、儀式そのものが破綻する恐れがある。

 上記の如き事情から黒円卓は敵役である蓮に対し「少数の団員で」「毎回違う場所で」「一定の間隔を置いて」バトルを仕掛けねばならない、という制約を課せられています。ポイント開放が手柄として数えられる以上、「メンバー全員で取り囲んで袋叩き」じゃ誰の手柄なのかがハッキリしなくなるし、うっかりひとつのポイントで複数の団員が落命したら完全な無駄死にになってしまう。そもそも彼らにとって「儀式の遂行」こそが至上命題であり、「蓮とのバトルに勝つこと」は必須じゃなくそんなに重要でもありません。いざとなれば「内ゲバでポイントを開放する」という手段が残されていますからね。蓮の不利は「相手の数が多いこと」よりも「逃げようが立ち向かおうが、勝とうが負けようが、お構いなしに儀式が進行してしまう」状況そのものにある。スワスチカから離れた場所で団員どもを始末する、というのが最善手ながら、この時点だと蓮はスワスチカを構成する急所の位置を知らず、たとえ知っていても団員どもをおびき寄せる口実がない。儀式の要である玲愛先輩を攫って「来なきゃ殺す」と脅す手段も、本気でやるつもりがないことはバレバレだろうから無意味。控え目に言っても絶望的である。

 身勝手な説明を述べるラインハルトにキレ気味で「未知を見せてやるよ。ただしその頃には、あんたは八つ裂きになっているだろうけどな」的な啖呵を切る蓮。ラインハルトはマリィを返却し、高笑いを上げながら城に帰還します。人間臭くなったマリィは蓮に対して肌を見せることに羞恥心を覚え、ラブコメのヒロインみたいなことを言い出す。可愛い。が、このくらいはまだ序の口。マリィがヒロインとして真価を発揮するのはこれからである。問題は、アニメだとそれを描き切る尺がなさそう、ってこと。香純は回想シーンに辛うじて出番があったけど、螢はいよいよ画面にも映らなくなってきた。今進んでいるルートは○○○だから、大きな変更がなければ次回はアレがああなって、当然その流れがアレもああなるから……うーん、どう考えても「俺たちの戦いは(以下略)」エンドですよね。螢はろくな見せ場がないままになりそう。

 蓮とマリィのイチャイチャを覗き見する女神ストーカーの高笑いとその盟友の高笑いが唱和したところでEND。次回のタイトルは「約束」。原作通りならマリィの新しいコスチュームが見られるはず。楽しみだ。


(9話目/第8話「約束」/2017年12月7日)

 アバンは教会、「夜が明けたら開戦」と告げる神父。8つあるスワスチカのうち2つは既に開かれたが、これに関しては誰の功績とも認められない。残り6つはそれぞれの団員で手柄争いして開け――「何なら同士討ちしても構わない」と暗に仄めかしています。とりあえず5つ目のスワスチカまで、つまり3つ開くことを許可する。「同日に開くのはなるべく避けろ」と注意しているのは、スワスチカを聖遺物としている「ある団員」――まどろっこしいからもう書いてしまうけど、ヒロインの一人である「氷室玲愛」への負担を極力減らすためです。彼女は「ゾーネンキント(太陽の御子)」の二つ名を持つ団員であり、直接的な戦闘力は持っていないが、「土地そのものを聖遺物化することで都市全体を生け贄の祭壇に変える」能力を持っています。

 ゾーネンキントはラインハルトにとって無限のエネルギーを供給するエンジンであり、同時に彼のポテンシャルを引き上げる増幅器でもある。実のところ、ラインハルト単体ではエイヴィヒカイトの流出位階に至ることはできない。「城」は非常に強力な創造ですが、エネルギーをバカ食いするため普通だと短時間しか展開できず、「永続展開」が前提となる流出の座には達せません。創造から流出に昇ろうとするなら、その過程でゾーネンキントたちの補助が必須になります。「たち」と書いたのはゾーネンキントが一人じゃないからです。ラインハルトの「城」にはアイン・ゾーネンキントである「イザーク」が既に組み込まれており、「創造の永続展開」はもう可能になっている。そこから更に上を目指すため、黒円卓の連中は玲愛先輩を「追加のゾーネンキント」として覚醒させようとしているわけです。ゾーネンキントは生まれつきの資質に左右されるものであり、「在野の才能ある子を鍛えればゾーネンキントにできる」というものではない。黒円卓はまず「完璧な資質を持ったゾーネンキント候補」が生まれるのを待たねばならなかった。玲愛が生まれたとき、周囲が感激して「テレジア(神の贈り物)」という洗礼名を与えたのはこういった経緯があるから。この場合の「神」は何を指すのか? を考えると真相にまた一歩近づきます。

 城ではエレオノーレがラインハルトに謁見中。0話のときにはなかった火傷が顔にできています。フライフェイス――原作発売当時はブララグのバラライカを連想する人が多かったけど、今の世代だとまた別の誰かになるのかな。あの火傷は類人猿作戦(オペレーション・エンスラポイド)という暗殺計画によってラインハルトが殺された、というニュースを聞いて動揺したエレオノーレが不注意で負ってしまった怪我です。冷静さを保てなかったことに落ち込みながら入院していたところ、死んだはずのラインハルトがお見舞いに来て少女漫画顔負けのセリフを吐いていったものだから、彼女はすっかり心酔してしまった。本人は忠勇烈士のつもりですが、周囲には「恋する乙女だ……」とモロバレです。ちなみにエレオノーレさん、処女だからマジで乙女だったりする。この後の「年万処女かよ、終わってんな」という司狼のセリフが流れ弾として飛んでくるワケダ。

 ラインハルトが言っている「第五」は5番目のスワスチカのこと。要するに、3番目と4番目のスワスチカは現地の団員たちが開くところを傍観して、5番目は大隊長であるエレオノーレが直々に赴いて開け、と指示している。「大隊長3人の帰還」に必要な目安が第五までの解放であり、それ以前に大隊長が出陣することは不可能じゃないにせよ、ちょっと無理する形になる。「叩き直せ」はギロチン=刃物の連想から、鍛冶のイメージで「気概は悪くないが明らかに戦力が足りていない藤井蓮をお前の炎で炙って鍛えてやれ」と命令しています。エレオノーレが炎使いだと知らない人は「根性を叩き直せ」みたいなニュアンスと捉えたかもしれない。まったくの間違いでもないが、こういうイメージやニュアンスのズレがしょっちゅう起きてしまうのがこのアニメの辛いところだ。

 Aパート、久しぶりに香純が登場。6話目以来だから3話ぷりか。パンを咥えてテレビ画面に見入っている姿が可愛い。これまでしょっちゅう叫んだり騒いだりしてきたせいで「喧しい」イメージのある香純ですけど、静かにしているとき、というか穏やかな表情を浮かべているときは普通に美少女なんですよね……「特定のルートの、それもかなり後半にならないとヒロインらしい見せ場がない」せいでアニメではポテンシャルを解放する目はなさそう。「学校なんか行ってる場合じゃねぇ!」と私服に着替えた香純をエリーがバキューンと拉致。「スタンガンであんなふうに綺麗に気絶しない」みたいなツッコミは野暮か? ボトムレスピットに連れてこられた香純は攫われたことよりも今まで連絡がなかったことに怒り散らしている。このへんのシーンはエリーの下半身がエロくてドキッとしました。パンツ見せるのはやりすぎな気もしたが……エリー、ルートによってはかなり長い付き合いになるので割と人気のあるサブキャラです。彼女からの情報でスワスチカの場所も判明。既に開いた博物館と公園を除けば、病院、学校、教会、そして遊園地とタワーと市民会館……え? 市民会館?? 何それ??? 原作には存在しない施設に戸惑いました。

 お着換えを思案中のマリィ可愛い。からの制服マリィ! 2007年版では実装されず、2009年のクンフトやファーブラでやっと実装されたこの服装、古くからのファンは見ているだけで泣ける。ふたりが学校に行くと、生徒たちは催眠物エロゲーみたいなハイライトの消えた瞳で規律正しく操られていた。手の施しようがなく途方に暮れる蓮へ「そんなことより膝枕しようぜ!」と提案するマリィ。寝てる場合か! って感じだけど、この状況じゃ相手が動かない限り打つ手ないんですよね。蓮が使っている聖遺物(ギロチン=マリィ)は究極進化すれば神すら断つ刃であるものの、こまごまとした術は使えない。逆にルサルカは戦力的にそこまで強くない(螢よりは強いがヴィルヘルムほどではない)んですが、器用にいろんな技を駆使することができる。学校のアレもルサルカの仕業だった、はず。もうだいぶ記憶が朧げになっているが。

 仲良し4人組にマリィを加えて仲良し5人組になろうぜ! と豪快にフラグを立てる蓮たち。あ、タイトルの「約束」はここのことだと思います。結局、この回で学校が襲撃されることはありませんでした。代わりに黒円卓の魔の手が伸びたのはそう、治安の悪いクラブ「ボトムレスピット」。エリーがスワスチカの予想地に「市民会館」を挙げていたのは嘘で、本当は彼らの根城であるクラブこそスワスチカの一つだったのだ。迎え撃つ気満々の司狼とエリー。そして、またしてもスタンガンで眠らされる香純。ちなみにエリーは大人びて見えるが実は香純とタメです。

 ボンキュッボンの形態に戻って踊り狂っているルサルカ。ああ、OPの謎ダンスはこれだったのか。ホール中の人間が爆ぜて死んでいく様子はブラックなギャグアニメといった趣。殺し尽くしたところでロリ形態に戻る。ルサルカが普段ロリ形態で過ごしているのは「魂の加齢」を少しでも遅らせようとしているからです。メルクリウスを除いた黒円卓メンバーの中で最高齢のルサルカは第0話の時点で既に200歳近く、現在はもう250歳を超えています。魔女であっても生き続けることが辛くなってくる歳であり、気を抜くと老け込んでしまうので魂の若さを保つために頑張ってロリっ娘ぶっている。健気なババアだ。彼女の「創造」はチェイテピラミッド姫路城……ではなく「拷問城の食人影(チェイテ・ハンガリア・ナハツェーラー)」。エリザベート・バートリーの書いた日記をベースとする「血の伯爵夫人」が聖遺物なので、エリちゃんの居城たるチェイテ城の名が付いています。効果は「停止」、物理法則も何もかも無視して「影」が触れた物の動きを止める。止め方は任意で操作できます。たとえば首から上だけ動けるようにして、会話は続けられるようにする、とか。地味な能力だが同格相手だと「影を踏んだだけで終わり」なので厄介です。格上相手の場合は出力の違いでレジストされちゃいますけど、それでもある程度は動きを止められるので「足を引っ張るのが得意」という自己紹介はドンピシャだったりする。

 ルサルカは術式の一種であり使い魔のようなものである「食人影(ナハツェーラー)」を使って殺した人間の肉を貪り食いましたが、魂は「気に入った人間しか食べない」というマイルールがあるため、ボトムレスピットで吸収した魂はエリーと司狼だけ。あとはすべてスワスチカを開く贄として捧げられた。割と呆気なく殺されたように見える司狼とエリーですが、直前に「(香純に何かあったら)後が怖い」という遣り取りがあったことから察せられるように、「ここでただ殺されてオシマイ」というわけではない。「後」のことを心配するくらい余裕があった。殺される瞬間すらデジャ・ヴを感じて「つまらない奴だ」と見下してくる司狼にルサルカは得体の知れぬ不安を覚える――というのが原作の流れでしたけど、アニメの反応は煽り耐性/Zeroな瞬間湯沸かし器で、ただヒスっているようにしか見えなかった。

 本当は一番槍となって第三のスワスチカを開く気満々だったヴィルヘルム、ルサルカに先を越された苛立ちを背後のトリファに向けます。この日ずっとトリファに尾行されていたこともあり、「下手に動くとシュピーネみたいなことになりかねない」と警戒していたのです。ヴィルヘルムは脳筋チンピラなので小賢しい陰謀を張り巡らせるような計略は好まないのですけど、勘がいいというか鼻が利くタイプなので陰謀の匂いを嗅ぎつけることは得意。神父がラインハルトに対してあまり忠誠心を抱いていない、それどころか叛意さえ秘めているのではないかと疑っています。

 Cパート、警戒するヴィルヘルムにネタバラシをするトリファ。アイン・ゾーネンキントのイザークには「ヨハン」という弟――ツヴァイ・ゾーネンキントがいた。ゾーネンキントとしての資質が兄に比べて遥かに劣っていたため、儀式に体が耐えられず自壊した……ように見せかけて母親であるリザがこっそり逃がしていたのです。彼の血脈は途絶えておらず、孫に当たる人物がこの諏訪原市にいる。「ヨハンの孫」は玲愛ほどでないにしろ、ゾーネンキントとしての資質を一応は有している。それこそが、神父の「企て」の要。

 次回のタイトルは「母の罪(アイ)」、リザ・ブレンナーが本性を見せる回です。原作でも地味キャラの一人として見られていたリザがようやく目立つようになってきたあたりだ。声優の演技はいいので、そこだけは期待している。


(10話目/第9話「母の罪(アイ)」/2017年12月 日)

 

 

 

 

 


(11話目/第10話「」/2017年12月 日)

 

 

 

 

 


(12話目/第11話「」/2017年12月 日)

 

 

 

 

 


(13話目/第12話「」/ 年 月 日)

 

 

 

 

 


(14話目/第13話「」/ 年 月 日)

 

 

 

 

 


(15話目/第14話「」/ 年 月 日)

 

 

 

 

 


(16話目/第15話「」/ 年 月 日)

 

 

 

 

 


(17話目/第16話「」/ 年 月 日)

 

 

 

 

 


(18話目/第17話「」/ 年 月 日)

 

 

 

 

 


(第0話)(第1話〜第5話)


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