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リレー小説「魔法少女忌譚修」(第13話−10/12)


2019-12-09.

『理想の娘なら世界最強でも可愛がってくれますか?』の3巻をやっと読み終わったけど、1・2巻の時点で相当だったお父様の強さが更に凄いことになっていて笑っちゃった焼津です、こんばんは。

 没タイトル案の一つが『最終兵器お父様』というくらいなので「世界最強の娘」よりもお父様の方がスゴいんですよね、このシリーズ。どうスゴいかは実際に読んで貰わないとうまく伝わらないけど、喩えるなら「今まで小指一本で戦っていた」と発覚するレベル。この調子で行くと数巻後には宇宙編が始まりそうだ……その前に終わるか?

虚淵玄が原案・シリーズ構成を手掛ける新作CGアニメ『OBSOLETE(オブソリート)』、配信開始

 「YouTube Originals」という、要はプレミアム会員向けの動画サービスで配信されており、会員なら一挙に6話まで視聴することが可能となっている模様。非会員の場合は毎週1話ずつ(火曜日更新)無料で観ることができる、という方式です。あんまり馴染みのない形式だからか、既に配信が始まっていることを知らない人もいるみたい。1話1話が13分程度のショートアニメなので話題になりにくい、というのもある。出てくるのも見事にオッサンばかりだしな……「我々は影に潜む敵を影の中で叩く」「世界がこの戦いを知ることはない」と秘密部隊所属っぽい男たちの粛々たる戦いを細かい説明抜きで描いており、「華? ねぇよ、そんなもん」と言わんばかりでいっそ清々しい。『redEyes』『FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE』を映像化したようなノリなので個人的には嬉しい作品だけど、如何せんこれが話題になって大ヒットする未来は想像しづらいです。いずれ『機龍警察』も映像化してほしいから、近接ジャンル作品はなるべく当たってほしいところだが……。

新機能「ストーリー解放機能」登場!

 プリコネはストーリーパートとクエストパートが完全に分離しており、ストーリーとまったく関係ないメインクエストを攻略することでメインストーリーが順次解放される仕組みになっています。こうすることで「話の途中だがワイバーンだ!」的なブツ切りを回避し、「メインクエストだけ先に終わらせてストーリーは後でじっくり読む」というスタイルのプレーを可能にしている。欠点は、「ストーリーとまったく関係ない」ためバトルがさっぱり盛り上がらないことと「後でじっくり読もう」と放置していると膨大な量が溜まってしまってだんだんロードするのも億劫になることですかね……ともあれ、最初の方のエリアは少ない手持ちでも突破できる程度の難易度に抑えられていますが、途中からどんどんエネミーが強くなってボス戦で詰まるプレーヤーも出てきます。フレンド機能が実装されたおかげで育成済の強いキャラを借りられるようになり、以前よりは攻略しやすくなっていますが、プリコネのクエストは時間制限が設けられていて規定タイムを超過すると敗北扱いになってしまうので、初心者だと「火力が……火力が足りない!」な事態に陥りがちだ。そのため「イベントストーリーはキチンと読んでいるけどメインストーリーは最新話まで追いついていない」層が一定数存在する。これがFGOなら「育成に時間掛けるよりも令呪と石割りで強引に突破した方が早い」とアドバイスできるのですが、プリコネには石を割ってコンティニューできるような救済措置が用意されていません。ストーリーの続きを読みたいなら攻略Wikiの情報をチェックして「レア度は低いけど攻略に役立つキャラ」の育成にせっせと励まねばならなかった。念のため書いておきますがプリコネの低レアは「育てやすい」わけではなく単に「入手しやすい」だけです。膨大な量の素材とマナが必要になるんで、高レアでも低レアでも育成は押しなべて面倒臭い。

 今月いよいよ「第一部最終章」が配信される運びとなり、それに合わせて特別イベント「王都終末決戦」の開催も決定したんですが、誰でも参加できるわけではなく「メインストーリーの最新話(20日に配信予定となっている第15章の第5話)まで閲覧している」ことが条件となっています。攻略の滞っているプレーヤーは「特別イベント、参加できないのか」と著しくモチベを下げてしまいかねない……そこで運営の取った手段が「ストーリー解放機能」です。要するに攻略状況と関係なく配信済みのメインストーリーすべてが閲覧できる機能。そう、極論すれば「ストーリーを全部解放して全部スキップすればその日にプレーを開始したばかりの人でも特別イベントに参加できる」ことになる! 「そんな方法で参加して楽しめるの?」と訊かれると返答に窮するが、さておき「ソシャゲ特有のチマチマした育成とか周回とか怠くてやってらんない」という理由でプリコネが気になりつつもスルーしていた人は今がチャンス、攻略なんて一切せずにストーリーを堪能することができるぞ! ちなみに特別イベントは擬似的なレイドバトルである前半、ラスボスとの最終決戦である後半に分かれており、後半は「プレイヤー個人での戦い」らしいから育成が間に合っていない初心者だと突破できずエピローグを拝めない可能性も……ここまでやってる運営のことだから何かしら救済策は用意しているだろうが。

 ちなみに現在配信されているプリコネの正式タイトルは『プリンセスコネクト!Re:Dive』であり、本来の略称は「プリコネR」です。厳密に書くなら「プリコネ」はサービス終了した前作『プリンセスコネクト!』を指すんですが、語呂の都合もあってつい端折っちゃうな。その前作、言わば無印版のプリコネはYouTubeで動画として無料公開中なので時間のある方はこちらもどうぞ。ペコリーヌやコッコロ、キャルといった現在「プリコネの顔」として認識されている面子は全員Rで追加されたキャラだから無印版には登場しません。代わりにユイこと「草野優衣」がメインヒロインのような扱いだった。Rでも序盤で登場するし、ガチャからは出てこない初期加入キャラなので一応特別扱いされているんですけども、メインストーリーに登場するのが結構経ってからなので始めてからしばらくは印象が薄い。主人公に想いを寄せており、何人かはその想いに気づいている。なので「イベントとかのシナリオで主人公と親密になった他のヒロインたちに『ごめん、ユイ……』とよく謝られている子」でもある。嫉妬・三角関係・修羅場好きには美味しいポジションだ。バージョン違いとして振袖姿の「ユイ(ニューイヤー)」という限定版も存在しています。実装当時はまだ天井が付いていなかったから泣く泣く撤退した人も多いというこの衣裳、私も引けていないので復刻されたら天井覚悟で回しますとも。

 ガチャと言えば、クリスマスの限定キャラは結局クリスティーナでしたね。配布はノゾミ、支援系の中衛ユニット。☆3まで開花するべくコツコツ周回してます。クリスが限定なのは予想の範疇だったものの、新キャラ追加告知の文中にキョウカ(ハロウィン)のときのような「なお、次回ガチャに登場する『クリスマス』の新キャラは、期間限定キャラではない予定です」ってアナウンスがないところを見るとイリヤも限定か? 去年のクリスマスの復刻、今年の正月の復刻、そして来年正月の新キャラとこれから限定ラッシュに入る状況で「片方は恒常です」をやらないとは……運営め、イリヤ(CV.丹下桜)ならプレーヤーたちから限界まで絞り取れるとわかっての措置だな? クリスティーナ(クリスマス)、略してクリクリさんは比較的浅手で済んだからイリヤ(クリスマス)が限定でもチャレンジできないことはないが、引いても育てる余裕がないからパスした方が賢明ではある。メモピが溜まっている恒常イリヤも同じ理由で解放していないし。だが、いつでも解放できる恒常と違って季節限定は一度逃すと復刻(ほぼ一年後)まで引く機会がなく、欲望を抑え込むのに苦労する。果たして人はどこまで「CV.丹下桜」の引力に抗えるのか。

『うたわれるもの ロストフラグ』、初のイベント「剣奴の灯火」開催中

 「剣奴(ナクァン)」でピンと来た人もいるでしょうが、カルラがメインのイベントです。ピックアップも実施中。回したけど出ませんでした。デリホウライとスオンカスなら来たんですけどね……ともあれ、イベントを進めると「エムシリ」というキャラが仲間になります。「エムシリ? はて、記憶にないが……」とつい検索してしまったがロスフラのオリジナルキャラである。イベントストーリーを読むだけで仲間になるし、イベストを解放するためのクエストも本編よりは難易度が低いので割合サクサク進む。

 というかロスフラ、何気にメインクエストの敵が強いんですよ……キチンと育成に励まないとあっさり詰まる。キャラの初期レアリティは☆1から☆3までの三段階で、☆1でも育てればそこそこ使えるんですが、ステ差がエグいため「リセマラして☆3を引く」のが現状だともっとも手っ取り早い。私はリセマラするのめんどいし、「☆1と☆2だけでどこまで頑張れるか」にも興味があるのでのんびりチマチマやってくことにします。ローンチ時点で実装されているシナリオは第2章まで。話そのものは悪くないけれど、如何せんキリの良いところまで進まないのが難点。イベントでは主人公のアクタとカルラが最初から顔見知りの関係なのに、本編の方では既存のうたわれキャラとまだ全然遭遇していなかったりするんだよな。

 まさかのヌワンギがプレイアブルになっているなど、個人的に嬉しいポイントもあってどうにかモチベが続いている状況です。イベントの開催期間は今月いっぱいと非常に長い(サービス開始直後だからなのか?)ので、今ぐらいなら出遅れとか気にしないで始めちゃっても大丈夫。むしろ初日からスタートしてリセマラで☆3引いたような人たちの方がやることなくて手持無沙汰になっている雰囲気だな。とにかくメインストーリーをガンガン追加してほしいわ。

・拍手レス。

 おお、圧政者よ!(アストルフォきゅんおめでとうございます)
 ありがとうございます。深追いしたせいでもう石があんまり残ってないから5章と正月で誰が来るか戦々恐々としています。


2019-12-01.

『メギド72』、「オリエンスの不具合発覚と経緯についてお話」

 説明します。まず、今年の10月末に「B(バレット)アーツ」という新戦法が登場しました。いろんな効果がある銃弾(バレット)を作成・蓄積し、それを消費することで強力な攻撃を繰り出す――というもの。「様々なバフの乗った攻撃をストックして任意のタイミングで射出する」ようなものであり、要するに「準備に手間が掛かるけど、整えば物凄く強い攻撃手段」です。バレットは作成役と消費役に分かれており、10月末のサバトで実装された新キャラ「オリエンス」は作成も消費も両方こなせるユニットだったんですが、消費する方のスキルがあまりにも……あまりにも強すぎた。この一ヶ月ずっとプレーヤーたちの間で「ゲームバランスが崩壊していないか?」と話題になっていたほどです。今まで苦労して倒していた高難易度のボスがたった2、3ターンであっさり撃破できてしまう……「もう全部Bアーツでいいだろ」と投げやり気味に言われるほど環境を蹂躙し尽くし、一向に公式が動く気配を見せなかったためみんな仕様として受け容れ始め、「いよいよインフレに突入するのか」と戦慄していたところへ突如「不具合でした、修正します」という通告が飛び込んできたわけです。「インフレに突入するわけじゃないのか」ってホッとする人もいる一方、「優良誤認だ!」「強いから課金して引いたのに下方修正するのか!」と抗議する人もいて、一挙に炎上騒ぎへ発展しました。

 「うっかりぶっ壊れユニットを追加してしまって大荒れ」というのはソシャゲだとよくあることであり、有名なところではパズドラの「曲芸士騒動」(2015年)や千年戦争アイギスの「十秒戦争ナルサス」(2017年)などが想起される。最近も「イヴェルカーナ事件」ってありましたね……私はオリエンス引けなかったから「どう転んでも関係ないや」と傍観気味に眺めていたんですが、不具合のお詫びとして全ユーザーに石5000個(約33連分)を配布し、且つ10月末に行われたオリエンスピックアップと11月中旬に行われたリジェネ教官(フォカロル)ピックアップで消費した石もすべて返却する、いわゆる「返石」対応に踏み切ったのでビックリしました。不具合のあったオリエンスだけでなくリジェネ教官まで範囲に含まれているのは、リジェネ教官がバレットの作成役として非常に優秀で「オリエンスを活躍させるためにこっちも引かないと……」ってなった人が多かったせいです。返石対応というと、どうしてもグラブルの「アンチラ騒動」(2016年)を思い出してしまうな。

 オリエンスは修正のためしばらくガチャの排出対象から外されるハメになりました。年始のピックアップで復帰予定だからあくまで一時的な対処とはいえ「消えたメギド」扱いされるのは不憫だな。キャラ人気も伸びていたところだというのに。オリエンスもリジェネ教官もおらずBアーツを真面目に運用したこともない私は特に表明したい意見もなく「オリエンスガチャで使った石が返ってきたから年始のネフィリムガチャは過去最大級のチャレンジになるなぁ」などとボンヤリ考えているところです。メギドはシステムが複雑なこともあって「味方やオーブ(装備品)の組み合わせ次第で大化けするユニットが沢山いる」ゲームであり、新キャラや新戦法を追加するたびに「ゲームバランスが崩壊するリスク」を負うからスタッフの苦労も凄まじいだろう……何とか持ち直してほしいけど、今回の件は相当深刻っぽい?

【期間限定】「クリスマス2019 ナイチンゲールのクリスマス・キャロル」開催!

 魅惑のウサ耳剣トルフォ実装にぶっちゃけ「課金」という選択肢が脳裏をよぎり、手持ちの呼符と石で出なかったらコンビニへ赴く算段すら立てていましたが、呼符5枚目で虹回転入ったことによりコートに袖を通す手間が省けました

 いえーい、大勝利ー! 過去最速級の決着だったためイベント礼装がまったく出ておらず「もうちょい回すか」ってガチャ続行したところ重なりました。その時点で出ていたイベント礼装は☆3の「ウィズ・マイ・ファミリー」のみ。☆4と☆5のイベ礼装は一枚もなく、プレボから石を取り出して追加で回すかそれともスパッと撤退するべきか迷いながら剣トルフォに種火を注ぎ込み、目にした最終再臨絵の輝きに心を灼かれて気づけば聖杯と☆4フォウくんを捧げていた。これが理性蒸発か、実に気持ちいいな。そして「アストルフォと言えばジークくん、せめて☆4の『想いの配達人』は引いておきたいな……フレのためにも」と深追いした結果、宝具レベルが3になりました。あまりにも気軽に排出される剣トルフォを眺めて「これは夢なのか?」と現実感を喪失しかけたが、目の前にあったのは紛うことなき現実でした。一緒に「想いの配達人」もゲットしたので心置きなく撤退。成功の秘訣はマイルームのお気に入りをブラダマンテにしていたことだろうか。やはりマイルーム教こそ至高にして最強。

 さておき、ユニットとしてのセイバーアストルフォはクイック単体剣です。クイック単体剣は☆3だとカエサル、☆4だと水着フランと剣ディル、☆5なら沖田さんがいますけども、全員カード構成がB2枚Q2枚でアーツが1枚しかなかった。剣トルフォは異例のA2枚Q2枚(セイバーだと水着北斎がこの構成だけどA宝具)、アレキサンダーやアキレウスみたいなカード構成をしており、これまでのQ単体セイバーと比べて「アーツチェインが組みやすい」という利点があります。ただしそのぶんNP効率は控え目。星出しもそこそこレベルに留まっており、単純なカード性能だけ見れば沖田さんの地位を脅かすほどではない。が、スキルマすれば毎ターンNP20獲得できるスキル「破却宣言」は強力。要は天草の「洗礼詠唱」をコンパクトにした感じで、持続ターンが短い代わりにCTも短い。編成次第では連発も容易だ。モーションも凝っており、使っている剣は蛇腹剣、いわゆる「ガリアンソード」で鞭のように振り回します。ちょっとウルミ(カラリパヤットで使う鞭状の剣)っぽくもある。宝具演出は顔のドアップが映る流行りの「顔面宝具」なので観ていて飽きませんね。勝利セリフの「アストルフォちゃん大勝利!」は笑った。これ絶対経験値がネタにする奴や。

 今年のクリスマスイベントは「何者か」の策略によって「自分はサンタにならねばならない」という強迫観念を抱いたサーヴァントたちが「サンタアイランド」なる地でバトルロイヤルを繰り広げるトンチキ系のストーリーですが、「サンタの自覚がない」ナイチンゲールがなぜかメインになっていて「最後はホッコリした展開になるのか?」と予感させます。カエサルが真面目にアドバイスしているあたりは驚いた。公式サイトにCMも公開されていますけど、ヒポくんに二人乗りするアストルフォとブラダマンテの仲良さが微笑ましくて何度も観ちゃう。「寒うない」 寒い筈はない、焼津の胸の内にアーちゃんとブラダマンテが燃えていた。


2019-11-27.

・前に概要を聞いて気になっていた『聖なる鹿殺し/キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』がスターチャンネルで放送されていたから「これは好機」と視聴した焼津です、こんばんは。

 タイトルの「ディア(deer)」は鹿を意味するので、「聖なる」「鹿殺し」ではなく「聖なる鹿」「殺し」です。一言でまとめると「イヤ〜な映画」でしたね……単純に胸糞悪い展開だというのもあるが、「なぜこんな現象が発生するのか」についてハッキリした説明がなく、それこそ「神罰が下った」レベルの不条理な「悲劇」を不穏なBGMとともに延々と綴っており、いろんな意味でスッキリしない一本です。作中でもチラッと(露骨に)触れられている通り、「イピゲネイアの悲劇」というギリシャ神話の一エピソードが下敷きになっている。詳しいことはWikipediaとかに載ってるので要約しますが、女神アルテミスの怒りに触れたギリシャ英雄アガメムノンが、女神の怒りを解くため己の娘であるイピゲネイアを生け贄に捧げる――という話です。かの大英雄アキレウスも絡んでくるエピソードながら、あまり気持ちの良い結末ではありません。アルテミスが怒った理由については諸説あり、その一つとされる「寵愛していた聖なる鹿をアガメムノンが勝手に射殺したうえ『俺の腕前はアルテミスをも上回る』と驕ったこと」になぞらえて『聖なる鹿殺し』というタイトルが付けられた……のかもしれない。「イピゲネイアを憐れんだアルテミスが処刑の直前に鹿と入れ替えた」とするバジョーンも存在することから「身代わりになって処刑された鹿」を「聖なる鹿」と見做している、って説もあります。あるいはそのダブルミーニングか?

 心臓外科医のスティーブンは妻子とともに郊外の豪邸に住んでいる。息子がちょっと反抗的だったりするけど深刻な悩みというほどではなく、裕福で何不自由のない「観客からすれば退屈な日常シーン」が淡々と続きます。しかし時折、「マーティン」という謎の少年と会話するシーンが意味ありげに挿入される。同僚に対しては「娘の友人」と紹介するが、次のシーンで「うちに来ないか? 妻と子供を紹介したいんだ」と誘いかけており、さっき口にした「娘の友人」というセリフが嘘だと速攻で判明する仕組みになっています。しかもマーティン、登場するたびにいちいち不安を掻き立てるようなBGMを鳴り響かせるので、その「わざとらしいまでの怪しさ」はほとんどコントの領域である。いったい何者なのか? スティーブンとの関係は会話の端々から徐々に察することができるようになるものの、核心がなかなか見えてこない。ある朝、スクールバスがもうすぐ到着するというのになかなか下りてこない息子に業を煮やして部屋までやってきたスティーブンが目にしたものとは……。

 お見舞いにやってきたマーティンがまくしたてるように「状況」を説明するシーンが異様で、映画としてのボルテージはあそこが最高潮だった。後半は「悲劇」に向かって突き進んでいくが、この作品の怖いところは「おかしいのはマーティンだけじゃない」ことだ。スティーブンをはじめ、「なんでそんなこと言っちゃうの?」ってセリフが次々と飛び出し、「ええーっ、この状況でそれ!?」って唖然とするような行動を見せつける。一見「不条理な状況に直面した人々の心理」を描いているようでいて、その実「不条理な状況に直面すれば人々から『心理』は喪われる」ことを映し出している。いや、そもそも人々に心理なるものはあったのか……? という気持ちさえ湧いてくる。すべての発端となったスティーブンの驕り、「聖なる鹿殺し」について彼が悔悟を述べる場面もなく、妻から追及されても言い訳がましい説明に終始して素直に非を認めようとはしない。「裏の顔があった」とかじゃなく、ただただ素でコレなんですよね……現代に甦ったギリシャ英雄か? ベースとなっている「イピゲネイアの悲劇」はかの大英雄アキレウスですら防ぐことができなかったわけですだから、主人公一家も当然のように抗う術はなく、最後の決断へと帰着する。アレを本当に「決断」と称していいのかどうか迷いますが、そんなこんなで迎えるラストシーン、おぞましいとも物悲しいとも言い難い雰囲気の中で物語は幕を下ろす。考察によれば「神話再現としての続き」がエンドロール後にも存在するはずらしいが、「続きがある」ことよりも「かくして神話は生み出される」というメッセージにこそ打ちのめされます。どれだけ時代を経ても我々は神話という「翻弄される人々を芥子粒のように眺め下ろす視点」からちっとも解き放たれていないのだ……と。天から見下ろすような俯瞰ショットや廊下の移動を丹念に追う長回しなど、どこか突き放したようなカメラワークが印象的でした。ミステリ的な仕掛けを期待する人にはオススメしがたいが、考察好きの人であれば長く楽しめる一本かもしれません。

『恋する乙女と守護の楯 Re:boot The "SHIELD-9"』、公式サイトオープン

 2007年に発売された『恋する乙女と守護の楯』のリブート版です。サンプルCGを見れば一目瞭然ですが、キャラデザそのままに原画も塗りもすべて刷新されています。シナリオも、大筋は以前と一緒みたいですけど細かいところでいろいろ増強される模様であり、特にサブヒロイン扱いだった「穂村有里」と「真田設子」、両名のルートをメイン並みのボリュームにするらしい。有里と設子はメインの三人に匹敵するどころか凌駕する勢いの人気があったから昇格は自然な流れと言えます。リブートとはいえ、掛かっている手間を考えるとほとんど新作クラスですね、これは。CGの新旧を見比べると塗りの進化がスゴいなぁ。12年も経ってるんだから当然と言えば当然ですが。『痕リニューアル』でさえオリジナルから6年しか経っていなかったことを考えると、「12年の歳月」はやはりスゴい。キャストに関してはムービーのナレーションが青山ゆかりだから雪乃続投はほぼ確定、他のキャラについてはCV表記がないせいもあって今のところ不明です。有里が誰になるのかが一番気になる(オリジナルキャストの如月葵は2015年に声優業を引退している)。恋楯は個人的に大好きなゲームですが、なにぶんもうだいぶ古いソフトなので新規の人には薦め辛かった。続編『薔薇の聖母』は発売が3年前だし、エピソードが独立しているので「こちらからどうぞ」と誘導できなくもなかった(発売当時にしたような気もする)が、正直に申せば「シリーズの1作目からプレーしてほしい」という想いが強かった。今回のリブートでかなり布教しやすくなるんじゃないかと期待しています。

 相変わらず雪乃の髪飾りが包帯に見えるなぁ、とノスタルジーに浸りつつ発売を心待ちにしている今日この頃。しかし、なぜ今になって1作目をリメイクすることになったんでしょうね。「アニメ化企画が動いている」とか「3作目の開発費を稼ぐため」とか、前向きな理由を望みたいところだけど、「もう純粋な新作をつくっても売れないから」みたいな後ろ向きの理由なんじゃないかと心配してしまう。OVERDRIVEの代表bambooも「数年前に比べると売り場の扱いが1/10になっている」って書いてたし、厳しさは増す一方だもんな、この業界。

新ブランド「Soiree(ソワレ)」、デビュー作『サルテ』を2020年1月31日に発売予定

 『僕と恋するポンコツアクマ。』とかを出していた「スミレ」のサブブランドに当たるそうです。スミレってここ数年名前を見かけないから休止したのかと思っていたけど、まだ活動していたのか。タイトルの『サルテ』はヒロインの名前、劇団の看板女優だった彼女は「何か」が原因で死亡したらしい。なぜ自分は死んだのか? その理由を探るために「過去」を演じるサルテ。死後の世界に舞台を用意した仮面の道化師は「原因を突き止めれば生き返ることができる」と仄めかすが……サンプルCGを見た感じだと陵辱モノか? 「己の死んだ理由を探す」というコンセプトの時点であまり規模の大きくないソフトだと察したが、税抜で3800円というロープライス、恐らく数時間のプレーでコンプできるんじゃないかと予想される。サッとやってサッと終われそう。なお販売はDL版ないし「シリアルコードを記載したDLカード」のみで、「パッケージやディスクは付属致しません」とのこと。DMMのアカウントが必須になりますので注意。

 シナリオライターの片方「ななみなな」はまったくの新人(あるいは既存ライターの名義変更?)みたいだが、もう片方の「おるごぅる」は相当な古参、来年でデビュー20周年を迎えます。その筋では『うちの妹のばあい』が有名だけど、参加した作品で一般的に有名なのは『ましろ色シンフォニー』か。病気のため2010年に一度引退を宣言したが、2014年に復帰。大っぴらに引退表明した後だったのでバツが悪かったのか、ペンネームを「おぅんごぅる」と微妙に変更して「おるごぅる? 知らない人ですね……」とトボけてみせた。復帰から既に5年が経過したし、もうわざとらしくトボけるのはやめて元のPNに戻すことにした模様。『ましろ色シンフォニー』の紗凪バージョンも控えているし、いい加減潮時と判断したのだろう。スミレの代表が個人サークルで出した同人音声作品にも「おるごぅる」名義で参加していたみたいだし、もう今後は「おぅんごぅる」名義使わなくなるのかな……それはそれで寂しい気がしてしまう不思議。

ストーリーイベント「プレゼントパニック! ランドソルのサンタたち」開催決定!

 プリコネのクリスマスイベントはクリスサンタとイリヤサンタとノゾミサンタの三つ巴。なんなんだコレは!? って組み合わせです。去年の限定はクリスマスチカだったから、同じギルド(カルミナ)に所属しているノゾミのクリスマスverが実装されることは予想の範疇だったけど、クリスティーナとイリヤのサンタ衣装は完全に予想外だった。こういう季節系の限定衣装は「普段あまり出番がない低レアのキャラ」にスポットを当てる主旨もあるだろうに、遠慮容赦なく人気キャラをブッ込んできやがるとは。クリスティーナはプリコネを始めて間もない頃に引いたキャラで、ずっとアタッカーとして重宝してきたぶん個人的に思い入れがある。配布だったら胸を撫で下ろすところだけど、限定ガチャだったらジェムが淡雪の如く溶けてしまうことになる。まぁ、クリスが配布だったらノゾミはガチャ産になるだろうから、どのみちジェムは消えるが……ノゾミも盾役(タンク)として重宝してきたキャラなので思い入れが深い。「クリスマスチカと一緒に並べたい」という欲望もある。イリヤは「CV.丹下桜」ですべてを察していただきたい。結局誰が配布でもガチャは回すことになるわけだな、詰んでるわこれ。

 「イベント開催期間中に条件を満たすと、イベント限定キャラが仲間になります」という恒例の表記がある時点で配布キャラの存在は確定しています。扱いや衣装の凝り具合を考慮するとノゾミが配布で、クリスティーナが限定、イリヤは恒常に追加――という線が濃厚か。これまでプリコネは季節系イベントで限定キャラのピックアップを2回に分けて行うパターンが定着していましたけど、「限定限定また限定でぶっちゃけしんどい」という抗議が殺到したためか、今年のハロウィンから「2キャラのうち1人は恒常に回す」という対応を取るようになった。クリスマスもそれに倣うかどうか今のところよくわからないが、可能性は大いに高まっていると言えます。クリスティーナはノーマルverがフェス限なので、クリスマス衣装だけ恒常化するとは考えにくく、「季節感を無視して年中サンタコスプレで排出されるキャラ」になるのはノゾミかイリヤの二択でしょう。もしクリスが配布だったらどっちが限定になるか読めないな……まさかの「両方恒常」すらありえる。正月ユイ復刻と次のフェス限に備えてせっせと石を貯めていましたが、そろそろ天井3回分に達する量が集まるし久々にガチャるとしますか。天井可能とはいえ、なるべくあっさり出てほしい。天井に到達してしまうなら、せめて副産物としてクロエを頂戴。王雀孫が書いたキャラスト見たかです。

「うたわれるもの ロストフラグ」の正式サービスが本日スタート。これまでのシリーズに登場したキャラも加わり,新たな物語を描く(4Gamer.net)

 というわけで急に配信が始まってビックリした。ひとまずDLして2章の途中まで進めたが、舞台となるのは四方を霧で囲まれた謎の大陸。霧の向こうに行こうと船を漕ぎ出しても、気づけばまた元の場所に戻っている……という感じで結界か何かに閉じ込められているような世界です。キエサルヒマ大陸? たまに霧の向こうから客人(マレビト)がやってくる、という体裁でこれまでのシリーズキャラが時空を超えて登場する模様。漂流者(ドリフターズ)かな? 黒い仮面を付けた記憶喪失の主人公(CV.中井和哉)があらゆる傷を癒す「龍血」を持った少女「ミナギ」と出会い、閉ざされた世界の謎に迫りつつ少女の願いを叶えようと奮闘するみたいです。あらゆる願いを善悪の区別なく気分次第で叶える神の如き存在「織代」が物語の鍵となるようだけど、とりあえず主人公は「調停者」なる治安機構の一員として働き出すことになる。「CV.中井和哉」なんて表記しちゃったけど、ボイスが流れるのは基本的に戦闘パートだけで物語パートはボイスレスです。キャラごとに個別ストーリーも用意されているみたいだけどそっちはまだ確認しておりません。

 戦闘はオート進行で、奥義に相当する技だけ任意のタイミングで発動できる。簡単に言うと「プリコネみたいな感じ」ですね。「陣形」という概念があったり、奥義もゲージの溜まり方によっては二連撃や三連撃が可能になるなど差別化を図っている部分もありますが、本当に乱暴な要約をすると「プリコネっぽい」の一言に収まる。ユニットは例によってガチャで獲得するわけですが、FGOやマギレコみたいな「キャラと装備品がごっちゃになってるタイプのガチャ」であり、この時点で回れ右をしたくなる人も出てくるだろうな……レアリティは☆1から☆3までの三段階、☆3の排出率は2%とか3%とかです。チュートリアルやガチャチケやクエスト報酬石で回して☆2のキャラが何人か出たからそれらを編成して進めているけど、戦闘とガチャに関してはお世辞にも誉められたものではない。全体的にモッサリしていてサクサク感がなく、「テンポの良さ」「爽快感」を求める人には薦めがたい。シナリオ目当てでどうにか我慢しながらプレーしていますが、来年にはもうやってないかもしれないな、このゲーム……というのが偽らざる感想。

【予告】「クリスマス2019 ナイチンゲールのクリスマス・キャロル」開催予定!

 配布サンタ婦長のクラスが判明、アンプルを弾帯のように連ねたアーチャーです。今回は衣装をしっかり着込んでいて露出度低めなのがポイント高い。これまでのサンタ、寒そうな恰好が多かったもんな……ピックアップ召喚は☆5セイバー「アストルフォ」、期間限定での実装となります。イラストを見た瞬間「石よさらば」って言葉が口を衝いて出てきましたわ。スカディの復刻で無理押しせず早めに撤退したのは「この後で何か来そう」という予感があったからですが、過たず的中したことになる。☆5の限定アストルフォ、それはかつてマン分かで存在を示唆されていた幻の霊基。降臨するというなら回すしかない。5章と正月に備えて残しておきたかったが、ここで尽きるが天命と知ろう。

 セイバーと言いつつ衣装はなぜかウサ耳メイド。セイントグラフを見るに月へ行ってるみたいだから、「月のウサギ」でバニーコスなのか? いや全然わからん。「イベント特攻鯖にアストルフォとブラダマンテがいる」時点でシャルルマーニュ十二勇士関連だと予想はしていましたけど、まさかまさかの☆5アストルフォ、「そんなん考慮しとらんよ……」なので動揺を隠せないです。気になるのはバニーコスのセイントグラフが霊基再臨第3段階という「それもうネタバレでは?」な代物なので1段階と2段階が相当ヤバいんじゃないかってこと。「正義のセーラー服ナイト」は充分にありえるぞ……☆5だし、再臨段階ごとにモーションが大きく変わる可能性も残されている。ピックアップに☆4のアストルフォがいないところを見るとライダーの方のモーション変更は来ないみたいで残念だ。宝具はQ単体で1ターン宝具封印、HP高めだし中長期戦を前提にした設計かしら。スト限のアシュヴァッターマンがピックアップされていることも嬉しく、これはもう避けようのないガチャだと諦めるしかない。イベント礼装、メイスカの「乙女たちの午餐会」は絵柄からして『魔法使いの嫁』のヤマザキコレ? ダブルジークの「想いの配達人」、モーさんブラザーズの「ウィズ・マイ・ファミリー」も良い。三人とは少し離れたところに佇んでいるアッくん、ユリウスみがある。

 イベントの方は無事ボックスガチャみたいなので頑張って林檎齧ります。謎の島「サンタアイランド」でサンタの座を巡って繰り広げられるバトルロイヤル、という概要自体はかなりトンチキだけど「私はサンタクロースなどではございませんが」といきなり前提を否定してくるようなナイチンゲールがなんやかやの末に正式なサンタになることを考えると、結構しんみりした「イイハナシダナー」に落ち着くのでは? アイテム交換に「真理の卵」がある時点で「イイイベントダナー」と既に感動していますが。そして歴代サンタ揃い踏みのイベント報酬礼装「クリスマスの軌跡」は何としても凸りたい。



管理人:焼津

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