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リレー小説「魔法少女忌譚修」(第13話−10/12)


2020-01-20.

『劇場版 ハイスクールフリート』を観てきた焼津です、こんばんは。この作品に関しては未だに『はいふり』表記の方がしっくり来るな。

 制作中に会社(プロダクションアイムズ)が経営破綻して公開が危ぶまれるなど波乱もあったヤツですが、どうにかこうにか上映へ漕ぎ着けました。105分という尺の中に見所をたっぷり詰め込んでおり、展開はかなり強引というか唐突(突如無から生えてくる海賊たち!)だが、圧縮されているぶんテンポについてはTVシリーズよりも良いかもしれない。新キャラは「スーちゃん」ことスーザン・レジェスくらいしか印象に残らず、呉と舞鶴と佐世保の区別がイマイチ付かなかったけれど、「晴風の乗組員を目立たせる」構成にしたのは正解だと思う。晴風だけでも相当な人数(30人以上)だもんな……物議を醸している作画は、スポーツチャンバラのあたりまでは良かった。あそこを過ぎたあたりからだんだん怪しくなって「これは本当に劇場公開作品か?」と目を疑うカットがいくつも出てきます。ガンダムNTのときも「マジで?」となるカットが散見されたけど、アレを軽く上回っている。ただ、ヤシガニとかガンドレスとかに匹敵する伝説級の崩れはさすがになかったです。とはいえ2000年代の深夜アニメを彷彿とさせるレベルではある。強引ながらもストーリーは盛り上がっている場面ゆえ画面が追いついてこないのは残念無念、まこと惜しかった。

 結論としては「あらかじめ覚悟を決めておけば割とイケる出来」ですね。大和のみやさんのむさんとか、もっと掘り下げてほしいところはあるんですが劇場版以降の展開がなさそうな雰囲気なんで望み薄かなぁ。

期間限定キャラ「コッコロ(ニューイヤー)」登場!ピックアップガチャはおまけ付き!

 こちらの画像を見れば首尾はお察しいただけることでしょう。キッチリ300回転で天井に到達しました。うち虹は6個、確率的にちょっと負けている。未所持の恒常☆3キャラがそこそこ出たことだけが救いです。感想はとにかく「天井があって良かった」の一言に尽きますね。結局晴着ペコリーヌは来るのか来ないのかイマイチよくわからないけど、どちらにしろ当面はガチャ禁の方針でまいります。近々始まるであろう新バレンタインと復刻バレンタインのPUもスルー。2周年アニバーサリーと水着ラッシュに備えて石の管理を適切に行っていきたい。水着はユイとかハツネが来なければ復刻のサレンを狙おうかな、と画策中。

 ストーリーは第2部の配信が始まっています。復刻の進むランドソル、そこに様々な思惑を抱いた人々が集まってくる……といった調子で「現実へ戻る方法について」は棚上げ状態のままだが、まだ見ぬ新キャラたちを交えたOPムービーで期待を煽ってくれる。味方っぽいキャラと明らかに敵っぽいキャラ、敵か味方か現時点ではよくわからないキャラ。とりあえずゴウシンは敵に回った方がいろいろと面白そうな気がしますけど、ああ見えて実は忠臣キャラだったり……? クレジッタは嫌味ムーブが露骨すぎて、改心して味方になるフラグにしか見えない。金ピカデブは耳の形状からして豚の獣人? レイと切り結んでいるから恐らく敵なんだろうが、それを言ったらクリスティーナだって最初は完全に悪役系の狼藉を働いていたわけだし、なんやかんやあって「か、勘違いするなよ! これはおぬしのためではなくワシのためにやったことだからな!」とテンプレツンデレみたいなベタベタのセリフを吐くオッサンヒロインと化す可能性もゼロではない。「新フェス限登場! 金ピカ鎧のメタボおっさん!」とかやったら大量のユーザーが離れそうだし、プレイアブル化はさすがになさそうだけどな。個人的にはラジラジとかオクトーも使いたいんだけど、「ユニットは基本的に女キャラのみ」というのがプリコネの売りだから仕方ない。

 2部から青い髪のドラゴン族?の少女がメイン級の扱いで登場。出会った直後に幼児退行してバブバブし始めるので設定に関しては何もわからない。主人公も一緒に赤ちゃん戻りしているから、同期するような因縁は何かあるはず。というか、やっと人並みに会話できるところまで知能が回復した主人公をふたたびバブらせるって……「今は赤ちゃん主人公に需要あり!」って運営が考えているのか? 血迷ってない? 振り出しに戻った気分で少しゲンナリするけど、ヒロインたちの可愛さでギリギリ耐えられています。早くなかよし部が本編に絡むところまでストーリーを進めてほしいものだ。いや、ひょっとして本編には一切関わらないんだろうか、あのギルド。

 本編にはすべて目を通したので個別ストーリーもチマチマと読んでいます。今はコッコロちゃんのを読み進めていますけど、えっ、この子想像以上にヤバない? てっきり「異変」に巻き込まれたことでゲーム内の役割(ロール)に心を呑まれたのだと思っていたけど、現実世界でも「理想の主さまに仕える従者」ムーブをキメてただなんて……ひょっとして棗こころって「見た目が重くない堕花雨」なのでは? アメス様みたいに「コッコロたん可愛い〜」って転がるつもりで絆エピソードを読み始めたのにどんどん恐怖のゲージが上がっていく……服従しているように見えてなにげに独占欲や管理欲が強いですよね、この子。今はまだ小学五年生だからこの程度で留まっているが、将来的にはシズルやエリコをも上回る巨凶として成長するんじゃないだろうか。「いつか別離の日が来る」ことを過剰に怖がっているし、冗談抜きでラスボスの素質があるかもしれない。

アニメ「メイドインアビス」シリーズ続編制作決定!PVとイメージボードが公開に(コミックナタリー)

 『深き魂の黎明』は近場でやっているところがないので拡大上映でもないかぎりBD待ちになりそうですが、それはそれとして続編制作決定とはめでたい。映画は近場で観れないからTVシリーズの方が個人的には嬉しいけど、内容的に『深き魂の黎明』の続きだろうからコレもたぶん劇場公開かな。タイトルは「夜明け」「黄昏」「黎明」と時間/周囲の明暗をイメージするような言葉が続いていることから『メイドインアビス 払暁の絶界行』みたいな感じになりそう。時間は掛かるだろうがこのまま完結まで走り抜けてほしいものだ。

・アニマギ3話の「友達にしてごめんね」、ももこの変身バンクがカッコ良すぎて思わず昇天してしまった。踵落としのようなポーズから始まる導入もさることながら、大剣を蹴り砕いてあの独特な形状にする演出が斬新すぎて痺れる。

 かえでのことが心配で整える余裕もなかったのかボサボサになっている髪を何も言わずスーッと近づいて梳かすみたまさん、「えっ、仲が良いのは知ってたけどここまでなの!?」って衝撃を受けましたね。尺の都合で「あらあら、ボサボサじゃないの」みたいな掛け合いをカットしただけかもしれないが、カットすることで「前触れもなく髪を梳かし始めるみたま」「それを当たり前のように受け容れるももこ」という高度な百合描写が成立しているの非常にポイント高いです。調整屋に関する説明はざっくりしたものだったが、アニメ組の人にも手つきのいやらしさだけでみたまさんの「只者ではない感じ」が充分伝わったはずだ。いやらしい手つきでソウルジェムを触られていた魔法少女が梢麻友という私の好きなキャラの一人だったのも嬉しかった。彼女は「水名女学園」の生徒で、原作通りなら次は水名区が舞台のエピソードになるはずだから端役として再登場する可能性も……? ちなみにレナが憧れていたアイドル(史乃沙優希)も水名女学園所属です。

 今回は急にういの友人である「灯花」と「ねむ」の会話が始まるので原作知らない人は戸惑ったかもしれない。「ふたりは子供と思えないほど頭がいい」ことをアピールする要素もあるためストーリー上の狙いが見えにくくなっていますが、ことあるごとに喧嘩する灯花とねむ、それを仲裁しようとするういの関係をレナ・かえで・ももこのトリオに重ねています。原作では更に「やちよとももこの不仲」が重なっていましたが、アニメだとやちよに対するももこの感情がそれほど苛烈ではなく、「険悪」というより「よそよそしい」「冷え切っている」雰囲気になってますね。原作の「やちよの言うことを頑なに信じないももこ」を短い尺のアニメで再現するのは無理だったか。下手に再現してたら「頼れる姐御」のイメージが粉々になっていただろうし、正しい判断かもしれない。

 Cパートで巴マミが登場し、放送時は「マミさん」がトレンドに上がるほど盛り上がったとのことです。本編での登場はもうちょっと先なんですが、アナザーストーリーの内容をチョロっと切り出してきた模様。原作アプリには本編とは別に「アナザーストーリー」という本編の裏側を描くシナリオがあり、見滝原の魔法少女は主にこっちへ出演している。というか、「見滝原組の出番を捻出するためにアナザーストーリーなる枠を用意している」と表現した方が適切かしら。「キュゥべえが神浜に入ろうとするとどうなるのか」が初めて具体的に描写されたので原作プレーヤーにとっても興味深いシーンであった。次回、いよいよ私の最推しキャラである「最強の魔法少女」がアニメに登場だ。緊張してきた。原作だと第3章「神浜うわさファイル」に当たるエピソードであり、アニメはだいたい2話で原作1章分のストーリーを消化していく形になるみたいです。BD/DVDの商品情報からとりあえず13話までの放送が確定しているから、このペースで進むなら第7章「楽園行き覚醒前夜」がクライマックス? 残りの第8章〜第10章は分割の2クール目でやるのかな。アニメには黒江というオリジナルキャラがいる(全然出番ないから早くも影が薄くなってるけど)し、必ずしも原作通りに進行するとは限りませんが、声優のインタビュー記事を読んだ感触からすると概ね原作の筋を踏襲した内容になるのでは……って気がします。とにかく次回からこんな美少女がテレビの大画面に映し出されるわけですから、不意打ち喰らって呼吸停止せぬよう各自心の準備を済ませておくべし。

・拍手レス。

 リメイク読みましたけど。4巻の展開が凄いですね。こういう主人公がずたぼろになるまで追い込まれていく系の話は超好き。
 著者の略歴みて思ったことは作中でフォーリズム推してるのはあれ自画自賛だったんですね。気づいて笑いました。

 読者が当然抱く疑問に向き合っていく展開で引き込まれましたね。フォーリズムがアニメ化したことをアピールする手前味噌ぶりは笑ったけど、「アレも2016年だったか……」って思い出すと切なくなる。ぼくリメは実在作品のパロが多いけど、アニメでもパロのままなのか許可取って元ネタをそのままお出しするのか気になるところです。


2020-01-12.

アニマギの第2話「それが絶交証明書」を観た焼津です、こんばんは。

 いきなり新キャラがドバッと出てきたせいもあって初見の方は戸惑うかもしれない回でした。黄色い髪(金髪?)の子が「十咎(とがめ)ももこ」、青い髪の子が「水波(みなみ)レナ」、鳴き声が「ふゆぅ」の子が「秋野(あきの)かえで」です。3人1組のチームであり、ももこがリーダー格。それぞれの名前を取って「かもれ」と呼ぶ向きもある。ももこが高校生で16歳、レナはいろはと同じ中学3年生で15歳、かえでは最年少の14歳だ。3人の通う学校(神浜市立大学附属)は小中高一貫ということもあって制服が共通している。余談ながらやちよさんも同じ学校に通っていた。現在は神浜市立大学に在籍中。

 ももこは以前やちよのチームに所属していたがアレコレあって仲違いし、現在ふたりの関係は険悪になっている。ただ面倒見の良さはやちよ譲りで、「年下のレナとかえでを放っておけないから」という理由でチームのリーダー役を引き受けていたりする。一言でまとめると「世話焼きの姐御肌タイプ」か。ゲームのユニットとしては「頑丈なゴリラ」である。さすがに盾役(タンク)ほどではないが防御力高めで、耐久しながらチャージディスクでパワーを累積させて「ここだ!」という局面にロマン火力をブッ放す。問題は今の環境だとチャージ偏重のユニットは使いにくいってことか……公式マンガでもネタにされるレベルです。それにしても、アニメで動くとももこの可愛さって十倍増しになるんだな。あざといポーズがいちいち似合っていてビクンビクンしてしまう。

 レナは一言でまとめると「素直になれないタイプ」のツンデレなんですが、強情さが度を超しているため人によって激しく好悪の分かれるキャラでもある。「決して頭を下げないサラリーマン」とか「口が裂けても『申し訳ありません』と言えない営業職」を見ているような気分に陥ると申しますか……自分に非があっても認めようとしないくらいは序の口、遊びに誘いたくても「自分から頼むのはイヤだから」相手に誘わせるよう仕向ける。それでいて巧妙な駆け引きができず「ほんとは誘いたいんでしょう!? いい加減認めなさいよ!」と支離滅裂な言動になって相手を困惑させる。レナがこうしたムチャクチャな振る舞いをするのは「自己肯定感の欠如」に起因しています。「自分自身、自分のことが好きじゃない」「こんな自分を誰も好きになってくれるはずがない」という絶望から来る渇きが彼女の心を苛んでいる。自信のない人間が取る行動は主にふたつ、常に周りの顔色を窺って卑屈に振る舞うか、常に周りの顔から目を逸らして虚勢を張り続けるか。レナは後者です。死に物狂いで虚勢を張っていないと呼吸もできない、そんな非常に脆い少女である。「別の誰かになりたい」という変身願望を叶えるため魔法少女になったので変身能力を有しています。姿だけでなく能力もコピーできる優れもの。さやかのモチーフが人魚姫であるのに対し、レナのモチーフはサンドリヨン(シンデレラ)である。ちなみにアイドルオタクであり、推しのアイドルたちを「決して手の届かない、自分とは無縁な輝き」として崇拝している。尊べば尊ぶほど隔絶を痛感するので自己嫌悪も際限なく深まっていく。なおレナの最推しアイドルも魔法少女としてアプリに実装されていますが、本編に絡まないキャラなんでもし出てくるとしても画面に一瞬チラッと映る程度だろう。

 かえでは「ふゆぅ」というわざとらしい鳴き声(口癖?)と魔法少女になった理由が「日照権」なせいで何かとネタにされがちな子である。アニメでは「家庭菜園を守る」としか言及されていないが、彼女の願いが叶った結果として高層マンションの建設計画が白紙に戻っており、その余波がどこまで及んでいるのかは誰にもわからない。卑屈というほどではないが気弱でレナとは正反対な性格をしている。基本的に素直な子ですが、素直過ぎてときたまグサッと来るようなセリフを吐くこともある(アイドルのライブに熱中するレナに対して「私は光る棒を振って何が楽しいのか分からないけど」とか、制服姿のやちよに対して「高校生がランドセル背負ってるような感じだよね」とか)せいで「ナチュラルボーン煽りスト」とか「実は腹黒キャラ」という弄られ方も多い。割と早い段階から黒幕説が囁かれていて「ふゆぅ、汚物は消毒だよぉ」みたいな悪役セリフが捏造されることも多々あった。そのせいか「ふゆぅ」でぐぐろうとすると未だに「黒幕」がサジェストされてしまう。2話のストーリーは彼女のまほスト(魔法少女ストーリー、FGOの幕間やプリコネのキャラストと一緒で当該キャラを持っていないと読めない個別シナリオ)の延長でもあるので原作勢からすると趣深いが、アニメから入った方にとっては「いきなり痴話喧嘩が始まって『絶交!』と言い出した」ような印象で、展開が慌ただしくて「どこにピントを合わせればいいのかわからない」と戸惑うかもしれません。

 2話は「ももこたちとの出会い」「妹が入院していたはずの病院」「絶交階段のウワサ」と三つに分解して観ていくといいかも。いろはが神浜で最初に出会った魔法少女はやちよですが、彼女はソロ活動している魔法少女のため、「他の子たちとチームを組んでいる魔法少女」と出会うのはかえでが最初です。かえではチームの中で一番戦力が低く、足手まといになってしまうこともあるが、臆病さゆえの慎重な振る舞いが他のふたりから評価されている。後から出てきたレナとももこが掌を重ねるシーンはゲームのシステムである「コネクト」を表現したものだろう。力を合わせることで一時的に出力を高めたり特殊なスキルを発動させたりする。いろはもこれからいろんな魔法少女たちとコネクトしていくはず。いったい何股になるのかな? 気絶したいろはが目を覚ますのは「調整屋」という神浜独自の場所。店主に当たる「八雲みたま」は今回登場しないが、「これ以上キャラを出すと新規の視聴者が混乱する」と考えての配慮だろうか。みたまは戦闘能力を持たない代わりにソウルジェムのメンテナンスができる稀少な魔法少女で、彼女の営む調整屋は派閥を超えた不戦地域になっている。メタ的なことを書くとデレマスのちひろやプリコネのカリンに相当する「ガチャとかショップを担当するキャラ」だ。ゲームではみたまにソウルジェムを調整されたいろはが「あなたの願い事は何?」と訊かれて自分の願いを忘れていることに気づくという流れだったけど、アニメではそのへんが「なかったこと」になっている。調整屋はソウルジェムを通じて魔法少女の記憶や感情に触れるため、情報屋としての側面も持っている。アニメでも恐らくみたまさんは情報屋めいた立ち回りをするんだろうな、きっと。

 次に「妹が入院していたはずの病院」、アプリではほとんど名前が出てこないため「病院」としか認識していなかったけど正式名称は「里見メディカルセンター」。苗字が「里見」の子もあと何話かすれば登場するはず。まだ記憶が部分的にしか甦っていないせいで手掛かりが掴めず足踏み状態ながら、いろははここから段階的に記憶を取り戻して「消えた妹」の真相に迫っていくこととなる。受付の上にデカデカと飾られている彫刻は「盾と槍を持った女神」で十中八九アテナだろう。聖闘士が運営しているのか?

 「絶交階段のウワサ」については、今のところ「そういう噂がまことしやかに語られている」「信じているわけではないが、『魔女と何か関係あるかも』と思っている」程度の情報しかないけれど、ただの噂でないことは新規の視聴者でさえ察するはずです。神浜は何らかのルールに則って発動する「ウワサ」が実在する――これがマギレコの世界における前提の一つとなっている。「ウワサ」の正体とは何なのか? 魔女と関係があるのか? そのへんについては今後掘り下げられていくことになるだろう。アプリでは判明済だし、さすがに放りっぱなしで終わりはないと思う。「○○のウワサ」で無限に話を生成できるから二次創作の題材にはうってつけだが、そもそもマギレコの二次創作ってメッチャ少ないんですよね……とらのあなでは「マギアレコード」の専用カテゴリが存在せず「魔法少女まどかマギカ」というジャンル名でいっしょくたにされているくらい。新規の食いつきが今一歩のようなのでアニメ効果によって数が増えるかどうかも著しく不透明だ。レナがれんぱす(五十鈴れん)に変身して喋ったりとか、エンドカードがなぎたん(和泉十七夜、「いずみ・かなぎ」と読む)とか、原作勢には嬉しいサービスなんだけど新規勢にとっては「誰?」だろうしな。原作自体が本編の足りない部分をまほストやイベストで補っていく形式なので、本編を要約したアニメだとどうしても情報不足になってしまうのが難点です。だからアニメ派のみんな、アプリ版も是非この機会にや……や……「やろう!」と気軽に言えない出来なのが辛いな。

「復刻限定キャラ プライズガチャ」開催!期間限定キャラ再登場!

 正月ユイこと「ユイ(ニューイヤー)」、1年ぶりの再登場です。2018年末のプリンセスフェスガチャで実装され翌2019年の1月に単独ピックアップが行われた限定キャラ。当時引けなかった私にとっては待望の復刻である。あの頃は天井が未実装だったから「周囲を見渡せば阿鼻叫喚」って感じだったな。一周年のアニバーサリィ(2019年2月)に合わせて天井が付き、「正月ユイ復刻までに天井分(300連)の石を確保しておこう」と決意した私はコツコツと貯蓄に励み続け、時折水着キャルの誘惑とかに負けたりしつつもようやっとこの日に辿り着いたのである。ならば取るべき道は一つ。勇を鼓して「排出率0.35%」という悪鬼羅刹めいたガチャ(ほんとにヒドいなこの確率)へ挑むしかない。その先に待ち受けるものが「天井からの眺め」だとしても、後退のネジは外す。

 300連分の石を貯めて覚悟完了した以上、入手すること自体は既に確定しているのだからもったいぶらずに申し上げます。110連目で正月ヒヨリが出た直後の120連目で正月ユイが来てフィニッシュ。天井は回避できました。「浅手」とは言いかねる損耗ながらプライズのおかげで専用装備もMAX強化できたし、まずまずの成果。余力は残ったから次の正月ペコリーヌ(あるいは正月コッコロ)が限定ならチャレンジする方向で検討しています。でも、できれば恒常の方がありがたいな。天井なんてそう何度もできないし、チャレンジする機会は最小限に留めておきたい。運営は私の大本命であるユニ先輩を未だ温存していて「いつでも実装できるんだぞ」と暗に脅してきているのですから(被害妄想)。クロエが恒常だから同じギルド(なかよし部)のチエルとユニもたぶん恒常のはずですけど、それを言ったらクリスだって王宮騎士団(NIGHTMARE)の中で唯一の限定だもんなぁ。サプライズのつもりで誰もが油断し切ったタイミングにユニちゃんをフェス限としてブッ込んでくる可能性がなきにしもあらず。備えとして最低300連分の石は残しておかなきゃいけない。

 さておき正月ユイ、「ニュ」ーイヤーのユ「イ」だから「ニュイ」という奇妙な愛称も普及している彼女はサポート要員として最高峰の性能を誇るユニットであり、一部では「プリコネ界のマーリン」とも呼ばれています。攻撃能力はほぼゼロながら、UB(奥義みたいなもの)の「サンライズプロテクション」は物理・魔法両方のダメージをカットするバリアを展開しつつHPも少しずつ回復させ、高難度攻略の安定性向上に大きく寄与する。しかもエグいくらいの回転率で発動するからよほどの高火力でないと抜かれない。第一部の最終決戦ではサポートの正月ユイにお世話になりまくりました。彼女の長所はいろいろありますが、一つは「育成コストがそんなに掛からない」ことですね。運用する上で星上げ(開花)が必須というわけではなく、むしろUBの回転率重視なら☆3のまま星上げしない方が望ましい(耐久力が必要なら話はまた別)。ランクも11か12あれば充分で、そこそこの期間やってるプレーヤーであれば引いた後に素材集めだの何だので時間を費やすこともなく即戦力としてクエストに投入できる。実際、引いたその日にダンジョン攻略のパーティに編成したらジャバウォックをあっさり葬ってくれた。かつて手動耐久パ組んでやっとの思いで倒したあのジャバを、フルオートですんなりと……正月キャルの育成が間に合っていない(なんもかんも「三日月の嘆き」が足りないのが悪い)せいでワンパンは無理だったが、現状でも2パンならクリアできます。ホーム画面のユイちゃんが「これから毎日ジャバを焼こうぜ?」と微笑みかけてくるかのようだ。

 そんな正月ユイたちが出演する復刻イベント「新春トゥインクルクライシス!」が来週17日から開催されます。このイベントがキッカケになってユイを好きになったんだな……「三角関係や修羅場が似合いそう」って。懐かしい。当時は戦力が貧弱すぎてノーマルボスを倒すのがやっと、ベリハどころかハードボスも倒せず配布の正月レイを☆2にするので精一杯だった。ようやく正月レイを☆3にすることができるのかと思うと感慨深い。

【予告】期間限定イベント「救え! アマゾネス・ドットコム 〜CEOクライシス2020〜」開催予定!

 まさかのCEOイベント開催です。ひと昔前ならエイプリルフールネタの一つとして片づけられていた奴だ……「CEO」こと意識高い眼鏡エルバサ(ペンテシレイア)は2017年10月開催のイベント「ハロウィン・ストライク! 魔のビルドクライマー/姫路城大決戦」で登場したキャラクターであり、サーヴァント・ユニヴァースの一員。見た目がクリソツなだけでアガルタに出てきた方とは別人です。宇宙を股にかける通販事業者「アマゾネス・ドットコム」のCEOながら、自ら配送もこなす最強物流サーヴァントである。「ハロウィン・ストライク!」は“ハロウィン三部作”の掉尾を飾るイベントで、チェイテ城にピラミッドが逆さまにブッ刺さって、トドメとばかりに姫路城が乗っちゃった……という狂気の産物「チェイテピラミッド姫路城」がお披露目されたイベントでもあります。あまりにもインパクトがデカくて大ウケしたため、今年の夏イベントでも再登場したほど。「今年はハロウィンイベントやらなかったし、もういい加減消えているだろう」と思っていたチェイテピラミッド姫路城、サムネを見るかぎり未だ健在の模様だ。異聞帯が全部消えた後にも残っているんじゃなかろうな、あの特異点。

 今回のCEOイベントは通常のイベントとは少し異なる、「百重塔」形式のイベントです。百重塔というのは2018年1月に開催された踏破型腕試しイベント「節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔」のこと。百の階層から成る塔を突破していくっていう趣旨のイベントで、「一度出撃したサーヴァントは一定時間が経過するまで再出撃不能」という艦これの「お札システム」みたいな出撃制限が課せられたFGO初のイベントでもあった。「試みは面白いが、100(裏面を含めると200)ものクエストをいちいち編成し直しながらこなすのはダルすぎる」という理由で不評だったため、シナリオ付きながら一度も復刻されていないイベントとなっています。一応メモリアルクエストで部分的に再現されたけど……「試みは面白い」だけにもっと遊びやすくしてリベンジしてほしいと願っていたが、ようやくその願いが叶うのか? 「配達クエスト」というのがどんなものか現時点ではよくわかりませんが、ひょっとすると艦これの「遠征」みたく操作なしで一定時間経過後に成果を報告するタイプのクエストも入っているかもしれない。全部がそれだと時間掛かりすぎるだろうし、あってもごく一部だろうが。

 踏破型のイベントはどうしても単調になるのでプレーヤーからの評判は良くないんですよね。データ吹っ飛んで引退したから今はどうなっているのか知らないけど、スタリラの「夢幻の舞台」は一回追加があっただけでずっと放置されていたし、やってる人少なかったんだろうな。マギレコにも何度か踏破型イベントがありましたが、最後に実施されたのは2018年11月でもう1年以上行われていません。プリコネは「ルナの塔」という踏破型イベントを定期的に開催しており、次の更新で「380階」まで登れるようになる。「見ているだけで気が遠くなる」と、まったく手を付けていない人もいる模様。『メギド72』の「メギドの塔」は編成だけ弄って後はお任せという「遠征」形式なので踏破型ながらプレーヤーの負担は少ない。シナリオ追加とかもないから踏破する意欲もあんまり湧きませんが。「踏破しよう」というプレーヤーの意欲を掻き立てつつ億劫がらせないことが重要になるわけですが、果たしてCEOイベントではどんな工夫が凝らされるのか。ちょっと期待しています。

 あ、ちなみに新規実装サーヴァントの発表はありませんでした。百重塔のときも実装済のサーヴァントをピックアップしただけだったし、今回も同じ感じじゃないかしら。CEOことペンテシレイアはほぼ確実にピックアップされるでしょう。CEOモードは簡易霊衣として配布か? もともとはおっきー絡みの案件だから刑部姫もPUされるかも。来週から始まるバビロニア放送記念キャンペーン第3弾のピックアップはゴルゴーンとケツァルコアトルとエレシュキガルの三女神同盟PUだろうし、今月は楊貴妃以外の新鯖がゼロとなる見込み大です。警戒すべきは来月か。バレンタイン、いったい誰が来るんです? マリー・アントワネットのモーションが改修される件と何か関係ある? それともマリーはオリュンポス関連? とにかく「何の前触れもなく源義経」とかブッ込まれないかぎり石は温存していく方向で。


2020-01-08.

・アニマギことTVアニメ『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』の放送が遂に始まり毎週の楽しみが一つ増えた焼津です、こんばんは。

 まず『マギアレコード』とはなんぞや? 2017年8月に配信開始されたスマホ用アプリであり、いわゆる「ソシャゲ」です。配信元(ケツモチ)はFGOと同じくアニプレックス。去年からDMM版も出ているのでDMMアカウントがあればPCからでもプレー可能。制作スタッフに劇団イヌカレーの「泥犬」がいたり蒼樹うめが多数のイラストを手掛けていたリ、一応大元であるまどマギとの人材的な繋がりはありますが、虚淵玄は今のところ一切関わっていません。あくまで「外伝」であり、ポジションとしてはかずみマギカおりこマギカなどに近い。ああいう「本編と繋げられないスピンオフ作品」をクロスオーバーさせる場としても機能しており、社外コラボ(物語シリーズやなのはシリーズ、あとなぜかココイチ)もちょくちょくやっているので世界観はどんどんユルユルになってきています。

 「何か願いを叶えて魔法少女になったはずなのに、肝心の願いが何だったか忘れてしまっている」女子中学生・環いろはがプレーヤーの分身である「ちっちゃいキュゥべえ」(鳴き声から「モキュ」という俗称もある)との出会いを経て「願い」を思い出し、それを取り戻すために奮闘する……という、「動機」に関しては割と個人的でミニマムな物語です。その過程で街が滅ぶとか滅ばないとかってスケールの陰謀劇へ巻き込まれていくだけ。舞台は見滝原市から電車で行って日帰りできる程度のところにある「神浜市」、石を投げれば魔法少女に当たりそうなほどキュゥべえと契約を交わした子が多い、魔境めいた地方都市である。主人公のいろはちゃんはもともとここに住んでいたわけではなく、話の途中で引っ越してくる。元の住所がどこなのかアプリ版では不明だったがアニメ版では「宝崎市」になっています。アニメオリジナルキャラの「黒江」も同じく宝崎の魔法少女。神浜は修羅の国なんで他の地域に比べて魔女がやたら強く、ソロ狩りは歴戦の猛者クラスでないとほぼ不可能、基本的に魔法少女たちは3〜5人くらいでチームを組んで役割分担しながら魔女をハントしている。アニメ版では「宝崎から移動してきた魔女が神浜の魔女に一瞬で屠られる」シーンによって神浜がマジヤベェ末法シティだってことを表現しています。

 攻撃がまったく通じず打つ手なしの苦境に陥ったいろはたちのところへ颯爽と現れたのが「七海やちよ」、神浜でも五指に入るほど壮烈な強さを誇るレジェンド級魔法少女です。戦歴7年という大ベテランであり、20歳目前の女子大生ゆえ「少女」と呼んでいいのかどうかについては常に議論の的である。ともあれ、いろはを助けたやちよは「ここは神浜西の縄張り(シマ)よ」と威圧する。女子中学生相手に凄む女子大生の図、興奮しますね……あの首をちょっと傾げたポーズ好き。神浜は大きく分けて「西」「東」「中央」「南」「北」と5つのエリアがあり、オフィス街である中央を挟んだ西と東は経済格差もあって伝統的に仲が悪く小競り合いが絶えない。やちよさんは西の顔役ながら、ワケあってチームを解散し現在はソロ活動に勤しんでいる。生来の面倒見の良さからいろはたちを救う一方、「ワケ」があるゆえに彼女たちの神浜入りを拒絶する。アプリ版ではそのへんの心理的葛藤を乗り越えたやちよさんが「みんなの保護者」として振る舞っているから、アニメ観て気になってアプリを即インストールした人が正月ログボのミニシナリオでにこやかにお年玉を渡してくるやちよさんの姿に戸惑ったであろうことは想像に難くない。神浜ウェストゲートキーパーとして圧を振り撒いていた頃の剣呑やちよさんを久々に、それもアニメで観ることができてとっても嬉しいです。

 「妹である『うい』の病気を治す」という己の願いをようやく思い出したいろは。彼女は「元より存在しなかったかのように」世界から消えてしまった妹の手掛かりを求め、ふたたび神浜へ向かうことになります。第1話の内容をまとめると「願いを忘れた魔法少女がそれでも戦い続けている」というものであり、自分でも知らない「願い」のために魔女との苛酷な闘争へ身を投じていく主人公・いろはの真面目さ、善良さ、責任感の強さ――つまりひっくるめて言うと「自己犠牲的な献身」を描いています。変身時の祈るようなポーズもそれを暗示している。マギレコ第一部のモチーフのひとつがオスカー・ワイルドの「幸福な王子」だから「自己犠牲的な献身」は物語を読み解くうえで重要なファクターとなっています。オリキャラの黒江は「好きな人と付き合いたい」という、言ってしまえば私利私欲を満たすために魔法少女の契約を結んでおり、しかもその「好きな人」とは既に別れているので今や魔法少女になったことを後悔している。かつての切実な「願い」は無価値のゴミと化し、代わりに「魔女と戦う宿命」という負債だけが残った。だから「割に合わない」と感じている。後先考えず欲望を叶えようとキュゥべえのぶら下げるエサに飛びついた己の浅慮を棚上げして状況を恨んでいるわけで、いろはの発揮する自己犠牲精神とは対極に位置し、明らかな対比となっています。まどマギやマギレコの世界で魔法少女になるというのは「返却不能なほど重たい借金を背負う」ようなもんだから、「借金した理由が思い出せないにも関わらず真面目に返そうと頑張っているいろは」、「借金してまで手に入れたかったものが期待ハズレだったから借金を帳消しにしたいと思っている黒江」と置き換えることもできる。「神浜に来れば魔法少女は救われる」=「借金が帳消しになる」という甘い言葉に誘われて神浜の引力に囚われていく黒江、その末路や如何に。

 恐らくアニメは第一部(全10章)の内容を一部要約して展開するものと予想されます。1話目は1章「はじまりのいろは」をアレンジしたものですね。このへんはチュートリアルも兼ねているのでシナリオがそこまで長くないけれど、2章、3章と進むにつれてキャラが増えてシナリオもどんどん長くなっていく。1クールじゃ全然収まらないから分割2クールではないかと噂されており、24話くらいあればギリギリ押し込めるかな……という雰囲気。ただ登場するキャラはかなり限られて来るでしょう。途中から見滝原のキャラも絡んでくるわけですし。と、ここでそろそろ「まどマギ本編との関係は?」に触れますが、ぶっちゃけまどマギ本編とは別の宇宙です。細かく解説するとネタバレに抵触しかねないので省きますが、一種のパラレルワールドと認識してほしい。アプリ版ではアルティメットまどかが出てきて「マギレコの宇宙に干渉しない理由」を語ったりしますが、このへんはややこしいのでアニメ版だとオミットされるかもしれません。アプリ版通りなら一番早く出るのはマミさんかな。相変わらずの強キャラポジションで登場となるだろう。醸し出すオーラが半端ないのでまだ中学生だってことをときどき忘れそうになるわ……アニメはメインストーリーを消化するだけで手一杯なはずだから、季節イベント特有の胡乱な珍シーンは映像化されないでしょうね。残念。「Credens justitiam」(いわゆる「マミさんのテーマ」)を流しながら一般家庭に不法侵入するマミサンタ、是非ともテレビで観たかったなぁ。

 結論を申し上げると「まどマギとは別物」って知ったうえで楽しんでほしい、になるかな。アプリ版ではどうしても表現し切れなかった戦闘シーンが最新シャフト技術によって迫力と臨場感が何倍にも増した状態で映像化されており、超楽しい。「これで新規が増えるぜ」と確信しました。その増えた新規もすぐさま脱落していきそうなほど苦痛要素まみれってのがアプリ版の問題なんですが……アニメがキッカケで「これからマギレコを始めよう」って気になった人がもしいるのであれば、「主人公のいろはは必ず育てろ」とアドバイスしておきます。たまーに編成制限クエストがあるんでいろは育ててないとそこから先に進めなくなる。あとガチャはすごく渋いのであまり期待しない方がベターです。天井も実装されましたが300連必要であり、そこまで石を貯め込むのはとても困難であると言わざるをえません。強さで言ったら「未凸の高レア<完凸の低レア」というレアリティ以上に凸数の方が重要なゲームですし、根気強くやっていくことが肝要です。

・アニメと言えば『魔術士オーフェンはぐれ旅』もスタートしています。

 90年代にアニメ化されたライトノベル原作のリメイクです。以前のバージョンはオリジナル要素が多くて到底「原作に忠実」とは言えなかった(原作者自身「このシリーズはアニメ向きではない」と認識していたため「原作に忠実」であることを望まなかった)が、20年ぶりの再アニメ化に伴って可能なかぎり原作設定に準拠したつくりとなっています。おかげで冒頭から解説ナレーションや人物名テロップが入るなど、初見の視聴者にはいささか取っつきにくい構成である。往年のファンからすると「おおっ」なポイントが多くて楽しい。いきなり出てくるコミクロンが美少女すぎるのは笑ってしまう。なお原作最新刊『コミクロンズ・プラン』によるとコミクロンの外見は作中でも「口を開くまで美女だと勘違いされる」って扱いです。

 OP映像から察するに最低でも原作第2巻(『我が命にしたがえ機械』)までの内容はやるみたいだが、はぐれ旅は第一部「西部編」だけでも10巻あるので仮に2クールだとしても全部こなすのは尺的にかなりキツく、いったいどこまで進むのか気になるところである。というか、コギー(コンスタンス・マギー)が出てきたのはビックリした。そしてアニメで観る(聴く)とオーフェンの詠唱は間延びしているように感じられるな、やっぱり。「我は放つ光の白刃」とか、黙読されることを前提にしたネーミングだし。90年代の頃はアニメ全体のテンポがゆったりしていたからギリギリ受け容れられた(当時からツッコむ人もいることはいた)けど、テンポが速くなった昨今の深夜アニメにおいて「詠唱の微妙な長さ」は残念ながら馴染まない。なおオーフェンの世界において人間が使える魔術は「音声魔術」のみであり、行使する際に発声が必要なんですが、内容は何でも良いため詠唱自体はオーフェンが考案したものって設定です。草河遊也のタッチを再現した作画は素晴らしいが、これに新規ファン層の定着を期待するのはかなり厳しいだろう。どっちつかずにならぬよう、狙いを「往年のファン」に絞った……と見るべきか。

 さておき、新規の視聴者がこのサイトを閲覧していると仮定して1話目の解説をチョロっと行おう。まず、主人公「オーフェン」の本名は「キリランシェロ」であり、かつてタフレムという街にある黒魔術士養成機関「牙の塔」に在籍していた。牙の塔の教育方針は超スパルタで養成中に死亡事故が起こることも珍しくないと申しますか、死んでも問題ないように大陸のあちこちから孤児を集めてきているという「人権? 何それ?」な機関です。そういう過酷な環境の中で優秀な成績を収めてきたキリランシェロは本来エリート魔術士になるはずだったが、1話冒頭で描かれた「姉のように慕っていたアザリーという女性が化け物に変身して飛び去った事件」がキッカケで出奔し、オーフェン(孤児)と名乗る落ちぶれた金貸しの魔術士崩れになってしまう。いくら魔術の才能があってもコネがないと要職には付けないし、付けても「アザリーを追いながら」では職など維持できるはずもない。ちなみに「孤児」を意味する英語は正確に表記すると「Orphan(オーファン)」なんですが、このシリーズでは語呂や語感を優先して「Orphen(オーフェン)」という造語にしています。現在オーフェンたちのいる街「トトカンタ」はタフレムの南に位置し、商業が盛んなことから「商都」とも呼ばれています。金貸し業を営む傍らアザリーの行方を追っていたオーフェンはエバーラスティン家の屋敷でやっと5年ぶりの再会を果たし……ってところで「つづく」となる。

 整理すると、オーフェンの古巣である「牙の塔」は異形と化したアザリーを始末するため討伐隊を編成している。オーフェンは彼らの任務を妨害してアザリーを殺させまいとしている。討伐隊を率いている「チャイルドマン」もアザリーに対しては思うところがあり……って感じです。アザリー変貌事件が発生したときのオーフェン(キリランシェロ)の年齢は15歳くらい、なので本編では20歳前後ってことになる。少年時代を引きずっているせいで精神的にあまり成長しておらず、アザリーを前にして「僕」という幼い一人称を出したりもします。この頃のオーフェンは「彼女を殺させはしない。もとの姿にもどせないのなら、俺が守る」と独白するくらい精神的にアザリーにベッタリなんですよね。すったもんだの末に事件が落着したところで、彼の少年時代はようやく終わる。主人公(オーフェン)の精神的な成長に伴う青年時代の幕開け、「本当の旅の始まり」が原作第1巻『我が呼び声に応えよ獣』の主題と言えます。執着や桎梏から解き放たれる清々しさと寂しさが読み所であり、初見の方はなるべくオーフェンの心情を推し量りながら観ていただけるとありがたいかも。

「ひぐらしのなく頃に」アニメ新プロジェクト始動!PV公開、キャラデザは渡辺明夫(コミックナタリー)

 『ぼくたちのリメイク』が2006年の話で、「ひぐらしの本編が完結した頃か……懐かしいな」と浸っていたらまさかの新作アニメ到来だ。無印の1期が2006年、2期に当たる「解」が2007年放送だから、「昔のアニメ」扱いされるかされないかギリギリのところに位置している。PVで明かされている情報が少な過ぎて何とも判じかねるが、OVAって雰囲気でもないからやるとしたらTVシリーズか劇場版? 横溝正史の金田一耕助シリーズだって同じ話をキャストやスタッフ変更して何度も作っているわけだから、ひぐらしも似たような感じになっても別段おかしくはない、気がする。これで新しいファン層が築かれる可能性もあります。ただ、知恵先生が「知得留先生」のパロディだってことはもう通じないだろうな……放送(上映)までに『月姫』リメイクが完成しないかぎり。いや、リメイクではシエル先輩のキャラデザがだいぶ変わるみたいだし知得留先生ネタが残るかどうかも不明なので仮に月リメが出てからひぐらしの新アニメが発表されたとしても、知恵先生とシエル先輩を結びつけることができない視聴者が続出するのでは?

・拍手レス。

 『ぼくたちのリメイク』を読んで思ったのは木緒なち先生は時々ぶっこむ小ネタで丸戸 史明先生のことが好きだというのが読み取れましたww。主人公の最後は一人になるまで働らいていたという設定も丸戸のエロゲデビュー作の『Ripple』の主人公をリスペクトしているんじゃないかと勝手に邪推していました。
 丸戸史明大好きオーラを隠そうともしないどころか積極的に見せびらかしてきますね。ぼくリメのアニメ化で入ってきた新規層が「丸戸をリスペクトしている」と聞かされて『Ripple』まで行き着くといいな……アレが現行のPCで動くのかどうかよく知りませんが。

 フォーリナー絡みでデモンベインコラボとかしてくんないですかねー
 鋼屋ジン参戦は割とありえる気がしますね。設定を作った金時がオリュンポス侵攻組の中にいるのも意味深だし……イベントで大具足金時をお披露目してオリュンポス配信時に本領発揮、みたいな流れも想像できる。それよりデモベ15周年の「新規書籍企画」とやらはどうなってるのかって話ですけども。



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