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リレー小説「魔法少女忌譚修」(第13話−10/12)


2020-11-29.

・TLに流れてきた画像から『極限痴漢特異点』なるエロゲーが発売されている(及び続編が来年発売予定である)ことを今更知った焼津です、おはようございます(夜間に更新しようと思っていたのにアップロードし忘れて朝になっていた)。

 痴漢モノは抜きゲーにおける定番ジャンルの一つだが、設定が『最終痴漢電車3』寄りっつーか原画が同じ人だし参加シナリオライターもちょっとだけ共通しているから実質的な後継作なのでは? 痴漢愛好会「蛮痴漢(バチカン)」だの、国際痴漢撲滅機構「イノセンス」の「断罪者(パニッシャー)」だの、痴漢たちによるバトルロイヤル「暴爛痴(アバランチ)」だの……主人公が駆使する技法にも「痴漢七十二指法」なるネーミングが施されていて、完全にノリが70年代や80年代の伝奇バイオレンスです。痴漢を狩る女装少年やら痴漢を掘る捕食者(プレデター)やら、主人公の前に立ち塞がるライバルキャラもかなり濃い。しかし一番ビックリしたのは『最終痴漢電車3』発売から既に10年が経過しているという事実だ。えっ、そんなに……?

『精霊幻想記』、TVアニメ化決定

 「小説家になろう」で連載され、HJ文庫で書籍版が絶賛刊行中の異世界転生ファンタジーがこのたびTVアニメ化とな(説明口調)。このシリーズ、もうすぐ出る最新刊が18巻というぐらい結構な長期作なんですよ。連載開始が2014年、書籍化開始が2015年でライトノベル界においては中堅程度のポジションだが、マイナーレーベルたるHJ文庫の中では五指に入る重鎮的存在である。人気を考慮するとそこまで意外な話ではないけれど、ストーリー構成しづらいからTVアニメは難しいかな、と思ってました。バス事故で死んだ現代日本の大学生が異世界のスラム街に住む少年の体へ転生する――という導入自体はありふれているが、「スラム街に住む少年」には秘められた出自があり、また「前世の記憶」も重要な情報であることが徐々に明かされていく筋立てとなっているため、「3巻までがプロローグ」と言われるほど足取りのゆったりとした物語なんです。だから尺が1クールだとマジでプロローグだけしか消化できない恐れがある。1話か2話ごとに1巻分の内容を消化するレベルのスピードじゃないと「この世界には現代から何人も勇者が召喚されていて」云々という本題のところまで話が辿り着かない。

 基本的には「何らかのトラブルが発生する→超強い主人公が活躍して事なきを得る」というパターンの繰り返しで話を紡いでいっているため、「壮大なファンタジーとか胃もたれしそうでちょっと……」という方でも安心して楽しめるシリーズです。大量のヒロインが登場しては主人公に好意を寄せるけど主人公にとっての本命は一人という構図も読者の心をくすぐること間違いナシ。しかしそのへんの魅力が確立するのは5巻あたりからだから、最低2クールないとアニメは厳しそう。あくまで視聴者を原作に誘導するための宣伝、と割り切るなら話はまた別だろうが。『精霊幻想記』は1冊1冊の満足度がそこまで高くない(正直、キャラ多過ぎるせいでページ数の消費激しいシーンがいくつもある)代わりにまとめて読むと没入度が高まってすごく面白い、というタイプのライトノベルなので新規に一気読みをさせる状況が整えばまだまだ伸びる余地はあると思うんですよね。だから1期目は半端なところで終わっても原作の売上(ちなみに現在のシリーズ累計発行部数は約120万部)がグッと急上昇すれば2期目や3期目に望みを託すことだって……と書きたいところなんだが、「それなりに巻数が出ているHJ文庫作品のアニメ化」というとどうしても『六畳間の侵略者!?』が脳裏をよぎる。アニメ化が決まったのは2014年2月で、当時の最新刊は15巻だった。アレも「ここからが本番なんですよ!」という山場直前のところで放送が終わっちゃって、原作はつい先日36巻が出たほど長期化しているのに、アニメは2期をやる気配が全然ないっつー……ゆりかのへろへろした声、好きだったんだけどなぁ。HJ原作で2期以上やったアニメって『百花繚乱』以外なんかあったっけ?

 あと『精霊幻想記』はHJにとって切り札のようなシリーズだから、これを出すとアニメ化の弾はほとんどなくなる。残弾は「どう愛で」こと『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?』ぐらいかしら。アレはコミカライズの出来がイイので漫画から入るのもオススメです。最近だと『魔界帰りの劣等能力者』とか『英雄王、武を極めるため転生す』が売れてるっぽいが、アニメ化するほどの勢いがあるかというと微妙。巻数的には『最強魔法師の隠遁計画』が伸びてるけど、アレは読んでないのでよくわからん。戦うパン屋は完結したみたいだし、他に長期シリーズはもう残ってな……あ、『高1ですが異世界で城主はじめました』があったか。まだ続いてるんだな、アレ。どう愛でどころかデンドロや精霊幻想記より長いし、なにげに現役HJ作品の中では六畳間に次ぐ二番目の古参か? と思って調べたら百錬の方が僅か1ヶ月だけ早かったわ。その百錬もそろそろ終わりそうなんだから寂しいものだ。

【予告】第2部 第5.5章「地獄界曼荼羅 平安京 轟雷一閃」の開幕時期について

 遂に来たか……リンボをボコボコにできる日が! 「地獄界曼荼羅」というおどろおどろしいタイトルで脅威を予感させつつ、続く「轟雷一閃」で「バカな、拙僧が朽ちるなど――ぐぎゃあああああっ!」と見事に討伐される未来を幻視させるとか、根っからのヤラレ役ですね辺土の人。事前ピックアップの面子からして平安勢が大活躍しそうな予感にワクワクします。轟雷ってことは金時か頼光がトドメを刺すのかな。まさか合体技を……? そのどちらでもなく新サーヴァントが降臨する可能性もあるが。

 そうそう、キャスターリンボの登場は確実として、他に新キャラが何人出てくるのか気になるところだ。ネットでは安倍晴明を予想する人が多いけど、晴明クラスが出張ってくるとリンボの存在感は完全に喰われてしまいそうだし、「轟雷一閃」のイメージとも会わないんだよなぁ。渡辺綱あたりの方がしっくる来る気がするけど、「ガチャはリンボと渡辺綱です!」じゃ正直盛り上がりに欠けそうではある。プレーヤーから石を搾り取ることを考えたらやっぱり晴明の可能性が高いのかしら。

 なお「第2部 第5.5章」「第2部 第5章「Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス 神を撃ち落とす日」をクリアすると開放されます」という表記から察するに期間限定イベントではなく、1.5部みたいな常設シナリオとして無期限配信するんじゃないかと予想される。なので「この時期は忙しくてプレーする時間が割けそうにない」って方は後回しにしても大丈夫かと。12月2日に情報番組の配信があるから「早ければ2日、遅くとも9日」にはスタートすると思います。最近は「この後すぐ!」のパターンが多いから2日説が有力視されているものの、運営としては5日から公開するキャメロットの劇場版にも足を運んでほしいだろうから少し遅らせるんじゃないかとも考えられる。さてはて、どうなることか。

 あ、それとピックアップに合わせて強化クエストも開催されています。茨木童子のスキルが強化されているのが嬉しい。味方フィールドに酒呑がいるとNPチャージも付くみたいで、鬼パを組んでる人は楽しみが増すかも。

・ローレンス・ブロックの新刊『石を放つとき』が無事に届いた。

 早速収録内容を確認したが、中篇「石を放つとき」+短篇集『夜と音楽と』といった感じで12個の作品を収録しています。これ1冊で「ブッチャーとのデート」以外のマット・スカダー短篇を網羅しているわけで、ハッキリ言って超お得です。2750円(税込)という価格だけ見れば高そうに見えるかもだが、500ページものボリュームであることを考えればむしろ安いだろう。収録内容がよくわからなくてポチる踏ん切りがつかなかった、という方も悩まずレジに進んで良いでしょう。期待以上の品で満足しました。

作家・小林泰三氏ご逝去

 「やすみん」こと小林泰三の突然の訃報が流れてきたとき、当たり前だが動揺してしまった。今年だけでも4冊の新刊を出していて、体調不良の素振りとか全然なかったのに……1995年に短篇「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞「短編賞」を受賞し、翌年1996年に「酔歩する男」を加えた単行本『玩具修理者』で書籍デビュー。来年で作家生活四半世紀に達するはずでした。ちなみに第2回日本ホラー小説大賞というのは『パラサイト・イヴ』が「大賞」を取った回です。8月に出た『未来からの脱出』が100番目の著書(参加したアンソロジーなども含めた数字)に当たり、単著だけでも40冊以上出していました。ホラーやSFを主戦場としつつミステリもいくつか発行しており、その多彩さから私も目が離せず十数年に渡って追い続けてきたものです。とにかく傑作が多くて代表作を絞り込むのに苦労する人だった。基本的にどれもオススメなので、あらすじ読んで気になる奴に手を出せばOKです。ハズレがまったくないわけではなく、『ネフィリム』あたりは他に比べてかなり落ちる出来だったけども……あと『目を擦る女』『見晴らしのいい密室』は重複が多い(7篇中4篇が共通している)ので注意。ホームページの著作リストを眺めると十数篇の単行本未収録作品があるのでまだ何冊か本は出るかもしれません。だが純粋な新作はもうお目に掛かれないのだ、と思うと暗い気持ちになる。“名作万華鏡”シリーズは第2弾の「太宰治篇」が連載中だったというのに……無念と述べるより他ない。積んでいる未読の本は大事に崩していくとしよう。

・馬路まんじの『ブレイドスキル・オンライン1』読んだ。

 副題は「ゴミ職業で最弱武器でクソステータスの俺、いつのまにか『ラスボス』に成り上がります!」。乙一も絶賛した倫理観崩壊末世系ハイテンション成り上がりファンタジー『底辺領主の勘違い英雄譚』で書籍デビューした「馬路まんじ」の3番目となるシリーズです。フルダイブ型のMMORPGを題材にしている。タイトルだけ見ればモロに『ソードアート・オンライン』の二番煎じといった印象を受けるものの、読んでみるとSAO要素はほとんどありません。別にログアウトできなくなってデスゲームを強要されたりするわけじゃない。強いて言えば「気のいいハゲ」が友達になるところくらいかな、SAO要素。タイプとしては『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』のような「特定のステータスのみを強化していたら想定外の強さを発揮してしまい運営白目」っていうピーキー過ぎて主人公以外にゃ無理だよコメディです。

 お金を貯めてやっとの思いで買ったフルダイブ用の機材! 事前に攻略wikiでβテスターたちの耳寄り情報をチェックして準備はバッチリ! の、はずだったが……騙されたあああああああああああっ! 愉快犯が書き込んだガセを鵜呑みにして最弱ジョブ「サモナー」(召喚対象は必ずソロで討伐しないといけない、しかも判定は確率)を選び、もっとも使いにくい武器「弓」(射程は長いけれどシステム的な補正が働かないため命中率が物凄く低い)を手に取って、ステータスを「幸運値」(クリティカル等判定が必要なスキルの発生率が上がり、レアアイテムのドロップ率なんかも高まるが、直接的な旨味はほとんどない)に極振りしてしまった主人公「ユーリ」。いっそ最初からやり直した方が早いのでは、と気づきつつも意地になって最弱要素てんこ盛りのまま攻略に乗り出し、あれよあれよという間に誰も想像だにしなかった極悪の地平へ辿り着いてしまう……!

 狂気度は『底辺領主〜』に比べるとやや低めながら、思い込みが激しく他人の言葉を無視して突っ走る主人公の頑迷さ、苦笑いが浮かぶほど似通っている。まんじ節満載と申しますか、「正義の勇者として虐殺に励まなければ!」とかそういうファナティックな言い回しが勢いに任せてバンバン繰り出されます。それだけでも心地良い酩酊感が味わえるわけだけど、本書の魅力は「主人公が強くなっていくロジック自体は割合しっかりしている」ところですね。物凄く展開が早いので多少御都合を感じる部分もあるにせよ、「こうして、こうして、こうなったからコイツをブッ倒せる」と理詰めで丁寧に説明しており、RTA動画を眺めるようなノリで「へ〜、なるほど〜」と楽しめる。狂気の使いどころを把握した作風であり、「ひょっとして佯狂なのか?」と疑いそうにもなるが、細かいところで計算抜きに頭がおかしいと納得できるため結論としては「狂っていることを明晰に自覚した狂人がノリノリで書いている小説」になります。ブレーキが壊れているのではなく、あえてブレーキを壊したうえで乗りこなしてみせる。そういう変態的な頭のおかしさです。

 ガワだけとはいえ主人公が銀髪巨乳の美少女になっているし、まんじ作品の中で一番入りやすいシリーズなんじゃないかと思いますね。『底辺領主〜』や『貧乏令嬢の勘違い聖女伝』がアニメ化する未来というのはあんまり想像がつかないけども、ブレスキならあるいは……と一縷の望みを幻視してしまう幽玄さがある。ちなみに主人公は男ですが、1巻の時点だと明確なヒロインキャラは存在しません。主人公自身がヒロインと言えなくもないか? 中にはハゲがヒロインって意見もあるかもな。ハゲ単体は別に好きじゃないんだが、ハゲと主人公の掛け合いは結構好きです。「アスナのポジションにエギルがいるSAO」と表現したいところだが、ハゲなだけでエギル要素は別にないんだよな……それはそれとして、最近は「VRMMOでデスゲーム」みたいなラノベあんま見かけなくなっちゃいましたね。「異世界クラス転移」とかに読者を吸われてしまったのだろうか。書籍だともうすぐ『未実装のラスボス達が仲間になりました。』が刊行される予定だし、まだ死に絶えたジャンルではないはず。『未実装〜』、内容が気になってなろうのページ覗いたら序文に「最近見なくなったデスゲーム系小説の再熱を願って」という一文があって少ししんみりしてしまった。

・拍手レス。

 沃野を探してたらたどり着きました。「なろう」あたりにいらっしゃるかと思ってたわ
 「沃野」とはまた懐かしいものを……なろうへ行ったら確実にエタる自信があります。


2020-11-23.

・ケーブルテレビで放送していた『ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火』、ロシア製の戦車映画ということで『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』のような痛快娯楽作品を期待して視聴したが、主人公がいきなり「戦車の神は壊れた戦車たちを侍らせ天上の玉座に坐す」と言い出す謎のシーンがあるなど、何とも形容しがたい出来で「なんだこの映画!?」と戸惑ってしまった焼津です、こんばんは。というかいつの間にかBD出てたんだな。前にチェックしたときはDVDしかなかったのに。

 題材はタイトルでわかると思いますが独ソ戦です。1943年、存在するはずのないカスタム型ティーガーが存在するはずのない場所(ぬかるみだらけでとても戦車が入れないような地形)に出現し、ソ連兵たちを苦しめていた。白みを帯びた装甲から「ホワイトタイガー」と呼ばれ畏怖されていた謎の戦車に赤軍は成す術なしかと思われたが、体表の9割が炭化するほどの火傷を負いながらあっという間に治ってしまった記憶喪失の操縦手「イワン・ナイジョノフ」(「名無しの権兵衛」みたいなニュアンスのネーミング)が死の淵で手に入れたチートスキル「戦車の声が聞こえる」を振るい、劣勢から逆襲していく。白き亡霊と名無しのイワン、勝つのはどっちだ?

 つい「どっちだ?」と結んでしまったが、バラしてしまうと決着は付きません。「俺たちの戦争はこれからだ!(第一部・完)」 そもそもホワイトタイガーの正体もよくわからないまま幕が下りる。「ナチス極秘戦車」なんて邦題だから例によってナチスがこっそり造ったワンオフの秘密兵器っぽい代物を想像していたが、実態を見るにどちらかと言えば狐狸妖怪の類である。バーバヤガとかヴォジャノーイとかキキーモラとか「御無礼」とか、ああいうの仲間と捉えた方がすんなり呑み込める。条理に従わぬ化け物、すなわち「不条理の象徴」として神出鬼没する。過去(ルーツ)を断たれ、戦車の中で「発見された(ナイジョノフ)」不条理な男だけがそれに対抗する力を持つ。

 要するに戦争映画の皮を被って「人外と超人の終わりなき螺旋状バトル」の断片を切り取った、ある種の幻想映画なのだ。『ホワイトタイガー』という独立した作品ではなく架空大系“ナイジョノフ・サーガ”の一部だと受け止めた方がわかりやすい。ロシア版エターナル・チャンピオン。きっとイワン雷帝の時代にもナイジョノフは出現していたんだろうな……とか妄想してしまう。「恐ろしき(グロズヌイ)イワン」vs「誰でもない(アノニムヌイ)イワン」みたいな構図。イワンはラテン語だと「ヨハネ」、それこそ聖書の時代にまで遡れるネタだ。閑話休題。ホワイトタイガーとイワンの死闘が長引くさなか、ドイツのカイテル元帥が降伏文書に調印したことで戦争はソ連側の勝利となり、辛気臭いムードが吹っ飛んで兵士のほとんどは祝杯を上げるのに大忙し、ホワイトタイガーのことなんかあっさり忘れてしまう。悪夢を具現化したような戦車であったが、所詮は局地的な脅威に過ぎず戦況を左右するような代物ではなかったと。しかし「戦車の神」に帰依するイワンはホワイトタイガーへトドメを刺す気満々で整備に勤しんでいる。もう戦争は終わったんだ、ドイツは敗北したんだ、きっとホワイトタイガーだって去っていっただろう、と常識を説く上司に対し「あいつは焼き払わないかぎり50年でも100年でもずっとあそこに居続けて何度でも現れます」と理外の確信を持って告げるイワン。戦車型地縛霊とかマジ最悪だな、弾数無限っぽいし。そして上司が少し目を離した隙にイワンと彼を乗せた戦車は煙の如くフッと消えてしまう……まるでお伽噺のような終わり方です。ネットで漁ったレビューだと「戦車版『白鯨』」という評が一番ピンと来ますね。最後にヒトラーとおぼしき人物が何者かに向かって「戦争は人類の原点である」といった趣旨のことを熱弁してエンドロール。調印式の後なら、時系列的に考えるまでもなくヒトラーはとっくに死んでいるはずなのだが……彼の話に黙って耳を傾けている男はいったい誰なんだ? 悪魔か何かという見方もあるが、ヒトラーが悪魔に向かってわざわざあんな演説するとも思えないし、どちらかと言えば「神の走狗」たる天使に類するものだという気がするけど……教えてくれ考察班!

 非常に不思議な感触の映画で感想がまとまらないけど、邦題が内容とマッチしていないことだけは確かです。単純明快なアクション映画だと思って観ればガッカリするだろうし、こういうお伽噺めいたフワフワしたノリの映画が好きな人はタイトルでパスしちゃいそうだし。「永劫に続く闘争」のビジョンが好きな人にオススメ。

・拍手レス。

 馬路まんじ先生の底辺領主2巻とブレイドスキルオンラインが発売されましたねー。底辺領主はweb版が11万字で本編完結したのに2冊(20万字)出すことになって大変だったらしいです。
 ところで、昔読んでたけどなろう退会・削除済みの作品で「邪神転生バビロニア」っていうのがあるのですが、作者も作品もノリがまんじ先生そっくりで、「同一人物…まさかな」とか思ってたら、最近「知る人ぞ知るやる夫スレ作者(自分は知ってた)」と邪神転生の作者が同一人物だと知った上に、その人のスレ住人の間でもまんじ先生が話題になっていて(スレ主本人はしばらく顔出しておらず、肯定も否定もされてない)、真相めっちゃ気になるけど直接聞く訳にもいかず悶々としてます。

 うっとこは地方なんで書店に並ぶのは連休明けかな……来月には貧乏令嬢の2巻も出るし、まんじ分の補給にはしばらく困らなさそう。というか今年の4月に書籍デビューして8ヶ月くらいの間に5冊も著書を出すとか凄まじすぎる。『邪神転生バビロニア』はまったく知らないけれど、この調子なら来年以降もガンガン作品が刊行されるだろうから「こんなんも書いてました」ってどっかの出版社からしれっとリリースされるかもですね。


2020-11-18.

・積んでいるうちに完結したライトノベル『魔力ゼロの俺には、魔法剣姫最強の学園を支配できない……と思った?』をなんとなく崩し始めたら予想外に面白くて喜んでいる焼津です、こんばんは。

 ヒロインたちが変身して戦うハーレム系のバトル学園モノだが、設定上「魔法剣姫」の父親はほとんどが共通しており、モブ含めてヒロインの大多数が異母姉妹という「どこの青銅聖闘士?」な話です。魔力ゼロの主人公が口先と小細工を駆使して並み居るヒロインを次々篭絡していくわけですが、5冊で終了となったことも相俟ってかハーレム的なムードは意外と希薄である。学園最強の少女「ティリ・レス・ベル」がメインヒロインの座も譲らず、ほぼ一強状態になっています。主人公に対する執着心が強く、気弱な性格をしている割に嫉妬深いのがたまらないですね……他のヒロインとの間にエッチな雰囲気が流れ出したらすかさずインタラプトしてくる。童顔巨乳のムチムチ14歳、恥ずかしがりやだけどエッチなことにはとても前向きという股間に優しくない女の子で、もっと巻数があれば余すところなく凶悪な魅力を引き出せただろうにな……と悔やまれる。

 「十二鬼月」ならぬ「十三血姫」なる枠組みが用意されている(念のため書いておきますが、本シリーズが始まったのは鬼滅の2巻が出た頃なので鬼滅を意識している可能性はほぼゼロ)にも関わらず5冊で終了という時点で既に打ち切り臭が濃厚なわけですが、もっと正確に書くと十三血姫は「現行十三血姫」と「学園十三血姫」のふたつあり、後半は別口で「十三階位」というのも出てくるから長期化すれば39人以上の主要キャラが登場していたのかもしれない。3巻ラスト、現行十三血姫のほとんどが勢揃いとなるシーンは名前や容姿に関してまったく言及せずに進行するという小説ならではの力技で押し切ります。漫画やアニメでも黒塗りシルエットやローブで容姿をごまかすというテクニックがあるけれど、「総勢○名が集結していた」で済ませられる小説ってやっぱ便利だな……と改めて感じた。

 4巻から新展開へ入り、「舞台となる世界はキエサルヒマのように閉ざされた大陸だった!」と駆け足気味に判明します。このへん本来の予定ではもうちょっと巻数を掛けてじっくり明かしていくつもりだったんだろう。細かい設定を擲ってヤケクソじみたスピード感で突き進んでいくストーリーによって独特の味わいが醸され、「打ち切り臭いけどなんか妙な魅力があるシリーズ」に仕上がっています。まだ最終巻に目を通していないから評価は確定していないものの、現段階では「思わぬ掘り出し物」と認識している。リアルタイムで読んでいたら1巻でやめていたかもしれないし、まとめて消化できたのは幸いだった。こういうことがあるから「とりあえず買って積む」のはやめられないぜ。

「真の仲間」TVアニメ化決定!勇者パーティから追い出された英雄のスローライフ(コミックナタリー)

 いわゆる「追放モノ」と呼ばれるジャンルをなろうで流行させた作品です。いずれアニメ化されるとは思っていたが、とうとう来たか。来年あたりから追放モノのアニメ化ラッシュが始まるんだろうな……同じクールに重なって「追放アニメの後にまた追放アニメが放送される」なんて事態も起こりかねない。食い合ってそれぞれが中途半端な人気に終わってしまわないだろうか。私は追放モノ割と好きですけど、同系統の作品を立て続けに読むとさすがに胃もたれする。催眠系のエロが好きだからといってオカズが催眠モノばかりだと食傷しちゃうような感じ。

 さておき『真の仲間〜』原作の書籍版は7巻まで刊行されており、来月にはEpisode.0(前日譚)が発売される。なろうでの連載開始が2017年、書籍化開始が2018年なので『真の仲間〜』が巻き起こした「追放モノ」ブームの歴史は「悪役令嬢」ブームよりも浅く、ある程度テンプレが固まってきているけれどまだ固まり切ってはいない。ゆえに「新たなスタンダード」に成り上がるべく虎視眈々と『真の仲間〜』の後釜を狙っているシリーズがいくつもあり、そういう意味では今アツいジャンルである。広義の追放モノと言えなくもない『たとえば俺が、チャンピオンから王女のヒモにジョブチェンジしたとして。』らへんも伸びているし。コローナかわいいよね。

【期間限定】「虚数大海戦イマジナリ・スクランブル 〜ノーチラス浮上せよ〜」開催!

 「ゴッホカッター!」と叫びながら回転ノコギリみたいに動くヒマワリでエネミーを攻撃する姿見たとき「さすがにこれはどうか」と少しヒいたが、最終的には好きなキャラの一人になりましたね、ゴッホちゃん……宝具演出の雨に打たれる表情がグッと来る。今回のシナリオは幻霊やフォーリナーという特殊な霊基について掘り下げる要素があり、番外編じみた内容ながら楽しめた。マインスイーパーみたいな探索パートは、うん、1マスとか2マスとか半端に残ると切ない気持ちになっちゃう。実装以来目立った出番のなかった楊貴妃が大活躍するところも嬉しかったが、終章であんなことになるとは。異聞帯では恐ろしい敵だった項羽やスカディが頼もしい味方になっているあたりも良かったです。そのぶんネモくんがちょっと割を喰ってしまった感はあるが。ネモくん、今回の主な被害者って雰囲気に満ちている。「貴艦、艦名を告げられたし」というキメ台詞まで「呂布です!(馬)」とかのネタにされているし。

 「?」エネミーのラッピングを引っぺがすために全体宝具でコストの安い術ジルもちょくちょく編成したが、スキル強化のおかげでサポーターとしても役立つようになりやがったな、こいつ。モーション改修がなかったのは残念だけど、シナリオ上の出番もちゃんとあったし厚遇されている方か。Fateにクトゥルー要素が混じるようになったのってだいぶ「こいつのせい」なところあるし、キチンと押さえてもらえるのは嬉しい。「味方サーヴァントとしての術ジル」が見せ場を得られるなんて、FGOやり始めたときは想像もできなかったな。水着だらけでビジュアル面はアレだけど、召喚に至る経緯が明白でそれぞれに明確な役割が与えられているところも面白かった。「虚数空間なので屁理屈でも何でもあり」になりかねないぶん、ロジックの積み重ねにはだいぶ気を遣ってますね。まだ終章クリアしてないが「外部ライターを招いた案件」としては充分成功なのではないだろうか。私も『レイジングループ』やりたくなってきました。

『うたわれるもの ロストフラグ』、何回でも引き直し可能な【心願成就 縁結び】開催

 一周年に合わせてサプチケの類でも販売するかと思っていたら、まさかの無限引き直しガチャが到来だ。10連回せば最高レアリティである☆3キャラと☆3鏡(キャラに装備させるアイテム)が必ず1つずつ排出され、結果が気に入らなければ何度でもリセットして引き直すことができる。ガチャが渋いことで常にプレーヤーたちから文句を言われ続けているロスフラにしてはかなり思い切った施策を打ち出してきました。似たようなのはメギドとかスタリラとかでやってるから施策自体はさほど珍しくないが、「あのロスフラがこれをやるとは……」って驚きはある。現在☆3キャラは34名実装されており、このうち8名が期間限定で4名が降臨祭(フェス)限定。残り22名が恒常です。このうちナトリイトリとウンケイは直近の実装であるため対象外、つまり引き直しガチャから出てくる☆3キャラは20名となります。列挙すると、

 ルルティエ、クロウ、ウルゥル・サラァナ、ウルトリィ、ベナウィ、カルラ、ノスリ、カミュ、ネコネ、トウカ、アルルゥ、ミカヅチ、オボロ、アンジュ、ムネチカ、ゲンジマル、アトゥイ、フミルィル、ネコネ〔式鬼使い〕、シス〔演芸師〕

 こうなる。2枚抜きや3枚抜きは不可能なので「誰でもいい」という方以外はこの中からあらかじめお目当てを見繕って臨むことになるワケダ。流れ的にここで「オススメキャラは誰々」とか解説できればよかったんだが、このゲーム、フレンド制じゃないから持ってないキャラの性能はあんまわかんないんですよね……どうしても聞きかじりになってしまう。攻略サイトによると「フミルィル」がイチ押しらしいけど、私は未所持なので「へー、高倍率バッファーなのかー」と感心することしかできない。ぶっちゃけあのおっぱいには惹かれるものがあるので他に欲しいキャラがいなかったら私もフミルィル取ってたな。でも私は「アルルゥ」一択。うたわれは無印が一番好きだし、エルルゥと一緒に編成したい気持ちも強い。ただ、一周年記念キャンペーンで結糸(ガチャチケ)を連日配るみたいですからそっちの結果見てから回すことにします。【心願成就 縁結び】に期限はなくいつまでも保留にしておけるので、石も結糸も使い切ってスッカラカンになるまで待ってから結果を確定させればいい。今後は【天命 縁結び】という有償石のみで回せる☆3キャラ1体確定ガチャ――FGOの福袋やグラブルのスタレジェみたいな奴も予定されていますが、被りそうなのでパス。

 ガチャ以外で目ぼしい情報は「メインストーリーのフルボイス化が決定」でしょうか。キャラクター数とテキスト量が割と多いゲームなので最初からフルボイスでやるのは厳しかったみたいだが、プレーヤーたちの課金が実ったのか序章より順次ボイスを付けていくみたいです。イベントの復刻でフルボイス化した際「本編もそのうち……」と期待したが、思ったより早く来た模様。ロスフラは普段やることが花札くらいしかなくて暇を持て余す虚無(シャバ)いアプリだからシナリオを一から読み直すくらいは余裕である。とはいえストーリーパートの機能はもうちょっと充実させてほしいです。結構ルビの多いシナリオなのにバックログにはルビが表示されないし、画面長押しで早送りとかもできずそれどころか効果音や画面演出のウェイトすら飛ばせなくて読み返す際にイライラさせられるし……ソシャゲやってると今までエロゲーが培ってきたようなこまごまとした気配り機能はプレーヤーのストレス緩和にすごく役立っていたんだな、って実感します。通信の間も地味にストレス溜まるし、たまにソシャゲから離れてパソコンでエロゲーやるとあまりの快適さにホッとする。でも歳のせいか集中力が長続きしなくて疲れてしまい、どのソフトもクリアまで至らない……悲しい現実だ。



管理人:焼津

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