FGOガチャ日記 最終回「バレンタイン2018ピックアップ召喚 セミラミス狙い(最大で)222連チャレンジ」(2018年2月2日の記事)


 アッシリアの女帝――蝉様こと「セミラミス」。エレシュキガルと並んで実装をずっと心待ちにしていたサーヴァントです。

 エルフのように尖った耳、掌に生えたトゲみたいなアレ、艶やかな髪、豊かな胸という外見的特徴はかなりツボだったんですが、正直言ってアポクリファ読み始めた当初の印象は「もっと強烈な毒婦キャラかと思った、案外地味だな」というものでした。実際、単にインパクトだけで言うなら六導玲霞の方がよっぽど強烈だった。しかし、シロウ・コトミネ――FGOやってる人で正体を知らない人はいないと思うからバラしてしまうが、要するに天草――に対して「たとえマスターであろうと隙を見せれば容赦しない」みたいな不敵ムーヴを維持することができず、なし崩しに献身を捧げていって運命を共にしてしまう、あの不器用ないじらしさが止め処なくトキメキをもたらすのであった。深手を負いながら天草の邪魔はさせまいと必死にアストルフォを妨害するクライマックスのワンシーンが良かったですね……アストルフォ贔屓の私でもあそこはセミラミスを応援したくなった。そして崩れゆく空中庭園で天草と一緒に迎える結末。安らかだけど満たされない、伸ばされた手が届かぬことを悔やむ温かくも寂しい末路はグッと胸に迫るものがありました。

 

 

 

 

 御託はもういいだろう。そんなこんなで、満を持してFGOに登場した☆5アサシン「セミラミス」を狙い、去年のCCCコラボイベ以降コツコツと貯めに貯め込んだ(たまにちょっと使った)石630個および12枚の呼符、最大222連分をブッ込みます。ゾロ目ですが、別に狙ったわけではなくカウントしてみたらちょうどこの数になりました。我ビックリ。これだけの量をふたたび貯め込むのは無理だろうし、私のFGO歴において回転数のピークに達するであろう今回を以ってガチャ日記の最後と致します。もうこれで終わってもいい……だからありったけを。

 と書くとなんだか「メチャクチャ蝉様を待望していた人」みたいに見えますが、実のところここまで大掛かりなチャレンジをするつもりはなかった。石の大半はエレシュキガル実装に備えて貯めていたものです。「貯めた石を3:1くらいの比で分けてエレシュキガルとセミラミスを狙い、余った石で(余ったとしたらだが)そろそろ来るはずの復刻邪ンヌピックアップに立ち向かう」っていう、割とふんわりした計画を当初立てていました。しかし昨年末に「エレシュキガルを狙って最大157連回します!」→「呼符で来ました」、正月に「ジャンヌ・オルタを狙って最大100連回します!」→「呼符で来ました」と、およそガチャ記事としては最悪なオチを2連続で決めてしまったため、大量の石がキャリーオーバーする形となりました。斯様な経緯でセミラミスチャレンジは未曽有のスケールへと変貌した次第であります。

 不測の事態とはいえ2度に渡るタイトル詐欺をかましてしまったのは痛恨事であり、最終回でもある今回はせめて100連くらい回したい。なんぼなんでも3回連続「呼符で来ました!」はないだろう……確率的にまずありえないが、こればかりは回してみないとわかりません。というか、そろそろ確率が収束して「回せども回せども」という特異点並みの泥沼が姿を現すんじゃないでしょうか。此度は皆様へFGOガチャに巣食う根深き闇を存分にお見せすることとなろう――そんな予感がします。

 いいんですよ、出なきゃ出ないでネタにしてやりますからぁ……! 転んでもただでは起きぬのがテキストサイトの矜持よ。

 御前召喚のガチャ士になりかわり、それがしがお見せつかまつる。
(ぎゅいいいん)
 聖晶石召喚がもたらすものは、つまるところこのようなもの。
(引きずり出される☆3礼装と☆4礼装の山)
 それとも殿(マスター)は……聖晶石数百個を引き換えにされても、このようなものがご覧になりたいと仰せられるか?

「すみません、私は呼符で来ましたw」

 暗君(クソリプター)……!

 おふざけはともかく、そろそろ参りましょう。今回はバレンタインピックアップで女性サーヴァントしか排出されないから、ついでにあの子もあの子も出てくれないかなー、と邪念をバリバリに抱いている。玉藻とジャンヌだったらすり抜けでも許せる気がします。この2人はサプチケが実装されたら交換したいサーヴァントの筆頭。

 さておき、最大にして最後の222連究極チャレンジ、始めます。ガチャの果てに待ち受けるものはいったい何なのか? 刮目して見よ!

(呼符)

 3枚目で来ました。

 

 

 

 

 アストルフォが。

 えっ!? 女性サーヴァント限定では???

 ああ、そういえばアストルフォとデオンはバレンタインピックアップの排出対象なんだっけ……忘れていたせいで宇宙猫みたいな表情になってしまった。アストルフォは宝具でステータスの性別欄を塗り潰していて男だとバレにくくなっている、という設定だから「何者だ!?」と誰何したピックアップも頼れるフォの顔を見て「よし通れ」と許可してしまったのかな。ザル警備すぎる。

 「赤のアサシン」が実装と聞き、「黒のライダー」として駆けつけねばならぬと思い立ったんだろうか。FGOだと思いっ切り相性不利だが……ともあれ聖杯も捧げた☆4ライダーの宝具レベルがアップ! これは素直に嬉しい。

 ほか、☆3イベント礼装の「ウィッチズ・キッチン」が1枚、☆4イベント礼装の「はじめてのバレンタイン」が2枚出たところで呼符は終了。「グッバイ、呼符。明日のマナプリ交換でまた会おうぜ!」と心の中で別れを告げました。

 さあ、いざ赴かん。貯めた石の消えていくここからが本番、聖晶石召喚の真髄だ。

 

 

 

 

 一度くらいこんなふうに思う存分リヨぐだってみたかったから、単発でちまちま引くような真似はしませんでした。

 我が往くは10連の彼方。

 出でよ、血華咲き誇る我らが極地! 敗北せし者の貯め石取り込み喰らう屍山血河のガチャ舞台!

 いざ尋常に――ポチっとな!

(石10連目)

 別に、最初の10連で引いてしまっても構わんのだろう?

 ここはあえて強気で臨む。イメージするのは常に最強の自分だ。

 ☆5サーヴァントなんてあっさり引ける、無理にでもそう思い込め!

 引ける引ける、絶対引ける! 10連一発ヨユウヨユウ!

 はい、結果は!?

 

 

 

 

 ですよねー。

 ご覧の通り高レアは「一の太刀」と「はじめてのバレンタイン」 だけ。パッとしない内容というか、コメントに困る。

 10連は☆4以上の確定枠があるから、☆4イベント礼装がとにかく出やすい、という話は聞いていた。たぶんチャレンジ終了時には凸が1個か2個は出来上がっていることだろう……。

 気を取り直して次に向かいます。

(石20連目)

 

 

 

 やった! ☆5イベント礼装「ファラオ・チョコラトル」だ!

 星野リリィ描くニトクリスとクレオパトラの可愛さは無窮。この礼装目当てにガチャを回したって人も結構いるでしょう、たぶん。

 

 

 

 

 うん、ファラチョコ以外は特に目立った収穫なし。というかまた「一の太刀」……。

 「ウィッチズ・キッチン」も2枚抜きしているからヨシとしましょう。

 さ、次ですよ、次。☆5礼装が出たってことは、流れ来てますよコレ。

(石30連目)

 流れ? ねぇよ、んなもん。

 

 

 

 

 うーん、これは何とも……マジでコメントに困る。はじバレが1枚あるだけでもマシか?

(石40連目)

 10連目、両面銀キャスがパチパチと光って金キャスに変貌する例の昇格演出が入りました。

 おや? なんだかキュケオーンの香りが――

 

 

 

 

 錯覚だった。

 公式すら怪文書を配ることで有名なオケキャスを期待した私の前に現れたのは☆4キャスター「ナーサリー・ライム」、クリ殴りの強いロリサーヴァントです。

 これで宝具レベル2ですね。アストルフォに続いてまた「被り」なんですが、この子も聖杯あげた鯖なので嬉しいわ! 嬉しいわ!

 

 

 

 

 呼符含めてコレで50連オーバー、やっと運が持ち直してきた……か?

 あと、はじバレはこれで5枚目。遂に凸が可能になりました。

(石50連目)

 

 

 

 イベ礼装いっぱいだぜワッショイ!

 うん、「礼装祭り」としか言いようがないです。「ウィッチズ・キッチン」もこれで凸可能だ。

(石60連目)

 

 

 

 「ファラオ・チョコラトル」2枚目ゲット。イベントの周回が楽になりそうだ。

 それにしても「一の太刀」、「イベ礼装なの?」ってくらいよく出るな……はじバレの方がもっと出てるからピックアップが機能していることは確かなんですけども。

(石70連目)

 

 

 

 こ、これは……率直に言ってあんまりでは?

 イベント礼装が1枚も出ていないうえ、☆4が1枚しかない……4枚も出ているメディアさんの圧が凄くて思わず噴き出してしまった。

 さすがに今回ばかりは引き運の衰えを感じずにはいられない。沼の気配を嗅ぎ取り、「いよいよ年貢の納め時か」と諦めムードがひっそり漂い出します。ひょっとして、うちが天草いないデアだとバレているのかしら。

 牙を剥き始めた「排出率1%」という魔物に恐怖する。我が身と我が石、空中庭園に散るが運命なりしや?

 嗚呼、蝉様はいずこ、蝉様はいずや。

「セミラミスを乞う哀れな者よ」
「お前の声は届かない」
「残 念 だ っ た な!」

 響き渡るMの宣告(幻聴)。

 ガチャから逃げ出したい心理の表れなのか、思わずツイッター開いてこの芸術点高い画像を投稿してしまった。最近やたら引きが良かったから、順当に揺り戻しが来ている。そう考えるしかない有様だ。いっそ日を改めるなり何なりした方がいいように思える。

 それでも……それでも俺は蝉様がほ゛し゛い゛! と再び召喚画面に戻ってくる焼津なのでした。

 学ばぬ道化は死ぬことになるというのに。

(石80連目)

 ぬっ!? 1連目からいきなり金回転だ!

 来るぞ、衝撃に備えろ!

 

 

 

 

 金色に輝くアサシンのカード……! これは勝利のシャイニングか!?

 いや、待て。逸ることなかれ。金回転は☆4の可能性も高い、この時点で「我々の勝利だ!」と叫び出せばスタッバーに背後からアゾット剣をブチ込まれる。

 ゆえにここでやるべきことは、ただ固唾を飲んで見守――

 

 

 

 

 あ、普通に蝉様でした。

 無駄に警戒姿勢取っていたせいで反応がワンテンポもツーテンポも遅れ、「い、いえーい! 大勝利!」とガッツポーズを決める頃にはセミラミスのカードも過ぎ去っていました。

 

 

 

 

 なんかガチャ記事としてイマイチ盛り上がりに欠ける感じでしたが、呼符12枚と80連、合わせて92連で蝉様の召喚に成功。

 セミラミスチャレンジ、予定の半分くらいで達成です! お疲れさまでした。

 うーん、振り返ってみると☆3イベント礼装が思ったよりも出てないな。☆4の方が多いくらい。あと☆5礼装がファラチョコ2枚だけってもなかなか渋いわ。

 

 

 

 

 背中で蝉様の尻の感触を存分に味わえるというわけだな……素晴らしい。イベントの交換所で聞ける「は、ハッピーバレンタイン(はぁと)……だとォ!?」が落差マシマシで好きです。

 スキルは「使い魔(鳩)」「二重召喚」「驕慢王の美酒」。「使い魔(鳩)」はNPを即時増やすスキル、つまり待望のNPチャージ全体殺というわけですね。ただし数値はレベル1で20%、スキルマしても30%であり、NP50%系ではない。スキルマすればCTが5に減るから、宝具を回しやすくなることは確かだが。「二重召喚」はNP獲得量がアップする黄金律と相性不利打ち消し(キャスターからの攻撃を等倍で受ける)の複合スキル。地味だけど、これもスキルマするとCT5なので宝具が回りやすくなる。「驕慢王の美酒(シクラ・ウシュム)」はアポクリファでモーさん相手に使っていた宝具。予想通り全体に毒状態を付与、オマケでバスター耐性も低下させる。発動条件としてスターが8個ないといけないらしい。「新宿のアーチャー」の「蜘蛛糸の果て」と同じスター消費タイプのスキルか。確実に決めるためには誰かが欠片持ってないといけないな。カード構成はA3枚、スキルといい「キャスターに近い取り回しが可能なアサシン」って変わり種になっています。フレ酒呑のArtsチェイン補助要員として振る舞うこともできるし、フレ刑部と一緒に防御バフ張りまくって耐久アサシンパを組むこともできる。B耐性ダウンならパトラとの相性も良さそうだな。モーションもかなり派手で、実装が遅れたのも納得の行く出来映えです。

(まとめ)

 100連突破するギリギリ手前のところでどうにか目標を遂げたわけですが、ハッキリ言ってしんどかった。蝉様の顔を見るまでは生きた心地がせず、クアトロメディアで笑いながらも精神的にかなり疲弊しました。ピックアップが始まる前は「出来らあっ! 蝉様のためなら100連でも200連でも回してやるっていったんだよ!」とやる気満々なテンションでしたが、あまり良いとは言えない……でも決して悪いとも言いかねる、微妙な引きの連続で次第に意気阻喪してしまった。蝉様以外の金鯖は所持済で宝具レベルが上がっただけだし……もうちょっと副産物に恵まれることを期待していました。

 ガチ勢のプレーヤーからすれば「100連以内に引けているならまだ運がいい方」という判断で、顔色一つ変えずに「おめでとう」の一言で済ませる案件かもしれませんが、こう、「100連くらい回す」という行為は想像以上にガリガリと心を削られるものがありました。貴重な聖晶石が30個単位でポンポンと消えていく恐怖と言ったら。前振りパートで「今回はせめて100連くらい回したい」と呑気に書いていた私が浅墓でした。

 

 

 

 

 終わった直後の心境はまさにコレです。

 しばらくガチャは回しとうない。あの「ぎゅいいいいん」って回転の光と音を味わい続けていると理性が蕩けて別の自分になってしまいそうと申しますか、「お前は誰だ! 俺の中の俺〜!」と歌い出したくなる。

 石が余ったらジャンヌや玉藻との同時ピックアップも回すつもりでしたが、取りやめ。この「ガチャ疲れ」が抜けるまではイベント周回と手持ちのスキル上げに専念します。義経さんが急遽実装されでもしないかぎり、しばらくはのんびり過ごすことになると思う、

 そして先述しましたように、ガチャ日記はこれで最後とします。もう今後は我慢して石を貯め込むような真似はせず、回したいときに回してパッと使い切る刹那的スタイルに切り換えていきたい。

 では此度のガチャ報告に長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。これにて――閉幕(カーテン・フォール)。


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