夢日記


 秋葉原の帰りに昔の知り合いと出会い、半ば拉致られるように車に乗せられ、向かった先は一軒の家。出迎えたのはひとりの男。当方に「娘の家庭教師になってくれ」と頼む。
 戸惑いながら引き受け、家の中に入るとそこには美人幼女姉妹が。
 「はじるす」かよ! いや髪は黒でしたが。二次元っぽくなくてもろに三次元。
 昔の知人は「お前がそっち系の趣味なのはわかってる。だが二次元しか興味がない奴はむしろ安全なんだ」と言いますが、「俺はまだ三次元への未練を捨てたわけじゃないんだ」と胸中で独白。
 突如フラッシュバック。雨の中、黒塗りの車からトミーガンを手に出てくるギャングたち。
 当方の「逃げろ!」という声も間に合わず銃弾に引き裂かれ蜂の巣にされる恋人。
 逃げ去っていく車。死体に取りすがる当方。雨の中に慟哭が響き渡る……。

 ここで視点が変わって姉妹の姉の方へ。彼女は当方をじっと見ています。
 手元には一枚の紙片。中身は意味不明な字句の連なり。なんとなく上遠野ニュアンス。
 「君は○○○(わけわからん固有名詞)と出会うだろう。君は彼を嫌い、君の妹は彼を好む。編物みたいな互い違いが運命を加速させる。運命はいついかなるときも皮肉だ」
 このあたりが辛うじて意味分かったとこ。
 紙片は「結局、君は救われない」という句で結ばれている。

 視点はふたたび当方へ。吉○家の前に立っている。牛丼の。店内はガラガラ。
 中で怪しい風体の男たちが店員と会話している。どう聞いてもキナ臭い感じの話。
 不意に店員がこちらに気づき、店内から走り出てくる。制服脱ぎ捨てながら。
 「てめぇ、聞いてやがったのか!」と叫ぶと問答無用のバトル開始。
 喧嘩なんかろくにしたことのない当方は本気でビビります。「家に帰りてぇ」とマジで願います。
 しかし男はテコンドーで次々と攻撃を仕掛けてきます。やたらとネリチャギを多発。
 ビビる俺の心理に反して口が勝手に言葉を漏らします。
 「隙がでけぇんだよバカ」。足払い。地に伏すテコンドー使いの内臓を踏み破ってトドメ。

 これで終わりかというと全然そうではなくて、車に待機していた若手ヤクザふたりが奇声を挙げつつこっちに向かってきます。それぞれ手にはドスが。
 冷静にひとりのドスの刀身を蹴って飛ばした後、もうひとりの腕を取って仲間を刺させる。
 刺された方は大声で悲鳴を発し、刺した方は呆然。手早くふたりの顎を砕いてアスファルトに沈めます。
 ほんの十秒ほどで決着。内心冷や汗が滝になるほどビビっていた俺としてはホッとします。

 だけど今度は裏路地から白衣着たゴツイ男が襲い掛かってきます。両手にはメス。闇医者?
 「ぶっ捌いて内臓という内臓を摘出してやらぁ」と言わんばかりの勢いで振り回す。
 もろに目がイッています。「おうち帰りたい度」がMAXいきます。超必殺技が撃てそうです。
 なんとか懐に入って関節を極め、今後異常な手術ができないよう両腕をぶち折っておきます。

 次は釘バット持った筋肉ムキムキのレスラーくずれが! まだ続くのかよ!
 後ろの方でザコっぽいチンピラが携帯にがなっています。この調子だと援軍来そう。
 「さすがにヤバい」と思った当方は公園に逃げ込みます。レスラーくずれだけ追ってくる。
 落ちていた木刀を拾って釘バットにはどうにか対処。けど今度は組み合いにもつれ込む。
 けどなんぼなんでもレスラー相手では力の差がありすぎで無理です。
 「マジ殺される!」とビビりは最高潮。サブ・ミッションを逃れたところで投げ技を喰らう。
 筋肉バスターの如き超跳躍技! 素直に喰らえばまず死にます。
 必死で空中でもがき、微妙に姿勢を崩させます。相手はバランスを失って当方を放し別々に落下。
 当方は無事受け身を取りつつ着地しますが男は尖った街灯の先端に胸を貫かれ即死。

 へとへとになりながら「やっと終わりか……」と安堵する当方。
 するとそこにビジュアル系のかっこええ兄ちゃんと、例の美人幼女姉妹の姉の方が!
 「×××(やっぱわけわからん固有名詞)、来るべき時が訪れた。さ、運命を受容しろ。抗うな」
 かっこええ兄ちゃんは当方がイタリアの地下組織で殺し屋として教練されていた頃の仲間だったが、教官数名を血祭りに挙げて逃亡、以来行方不明となっていたはずだった。

 なぜ彼がここに? そして美人幼女姉妹との関係は?
 数々の謎を残したまま、目覚ましが鳴り響く……。


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