2013年9月分
2013-09-30.・処女信仰と幼女崇拝は複合しやすい。ならばユニコーンとはロリコーンでもあるのではないか……? そんな想いが平日の昼間にふとよぎった焼津です。
つまり、ユニコーンガンダムとはロリコーンガンダムと言い換えてもいいわけだ。立派な角を持ちながら貫くことを拒否する、不能性の獣。タイトルは『機動戦士ガンダムLC』だな。LCとは「ロストセンチュリー(失われた世紀)」であり「ロストチルドレン(迷子たち)」であり「ローカルクライスト(地方救世主)」である。失われた、つまり歴史書に残されなかった世紀、見捨てられ迷子となった幼女たちを救うべく勃ち上がった(股間の角が)ロリコーンの知られざる活躍を描くガンダム異譚。是非劇場公開してもらいたいものだ。
・純嬢恋歌 「待ちに待った犬江しんすけ成年向け初単行本!」「エロ可愛いさ半端ない」(アキバBlog)
てなわけで予想通り山積みされている犬江さんの新刊。予想通りとはいえ感無量です。なぜ基本敬称略の当方が犬江さんをさん付けで呼ぶかと申しますと、昔は説明するまでもなかったんですが、このサイトも開設10周年を突破して検索等で訪れる「以前のこととか知らない方」も多くなってきたであろうから解説。平たく言えばこのサイトが開設した際、一番最初にリンクを張ってくれたところが犬江さんのHP「ジンガイマキョウ」だったんです。2003年の頃ですね。いただきものというコーナーに掲げられたイラストもほとんどが犬江さんから贈られたものであり、詰まるところ当サイト随一の恩人である。その恩人がやがて特集組まれるほどの人気漫画家になるとは予想だにしておりませなんだが……いや、ここは記憶を改竄してでも「一度お会いしたときに神々しい後光が視えた――網膜を射抜かんばかりの輝きであった――反射的に目を細めながら『此の方、まさしく天下を掴む器なり』と確信した」とコメントしておくべきか。ある種の風格が漂っていたことは本当ですが。
初の成年向け漫画は2009年“コミックメガストア”に掲載された「最強男と格闘王」、これは今回の単行本には含まれず、代わりに「とらのあな」の購入特典小冊子(表紙は描き下ろし)として配布されるそうです。単行本に収録されるのは「籠の猛禽」以降の作品。サンプルを見えもらえば一目瞭然ですが、全編に渉ってとにかくハイクオリティな円熟味のあるエロ艶とキレのイイ卓越した漫画力が発揮されており、恩人云々を抜きにしても充分薦めたい一冊であります。当方は割と忘恩のタチなのでお会いしたことのある人の作品でも平気でヌけるぜ。
・light、新作の『Electro Arms -Realize Digital Dimension-』と『相州戦神館學園 八命陣』を両方延期、あと体験版も公開
こうなることは予め見抜いていた。発売がいつになってもいいように『相州戦神館學園 八命陣』だけ個別で予約していたし。まだジタバタするタイミングではない。感じさせてもらおうぜぇ、まだ始まったばかりじゃねぇか。無論、延期するからには手抜かりなくキッチリ仕上げてほしいし、当方たちにここまで譲歩させて萎えるオチつけやがったら……言うまでもない。体験版はダウンロードしたファイルが破損していたり再チャレンジしたら通信エラーで止まったりと苦労した挙句になんとか入手しましたが、いろいろバタバタして未だに起動チェックすら済ませていない。もう何日かしたら落ち着くはずなのでそれからじっくり腰を据えてやろう、という思いと、いっそこのまま発売まで体験版をやらずに過ごすべきでは、という思いが鬩ぎ合う。もし体験版やってみて仮に好みが合わなかったとしても、既に予約しちゃってるからなぁ……キャンセルできない以上、ここは我慢してみるのも一興ではなかろうか。つまり当方の我慢ゲージが底を尽き次第プレーします。「ちょっとだけ! 先っちょだけ! 先っちょだけでいいから!」と言いつつ起動している我が姿が目に浮かぶ。
・【速報】『艦これ』アニメ化キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!! &PS Vita『艦これ改 (仮)』2014年発売決定!(ひまねっと)
「進行中」だから実現するのはまだまだ先(2、3年後?)だろうけど、もうアニメ化が決まるなんて早すぎだろ……サービス開始が今年の4月23日だから、発表までほんの5ヶ月程度だ。半年も経っていない。最初からある程度アニメ化込みで進んでいた企画だったのかしら? 当方は艦これに関してはチラホラ漏れ聞く程度でプレーしたこともなく、詳しいことは存じませんが、知っている範囲で解説します。『艦隊これくしょん-艦これ-』は第二次世界大戦当時の日本海軍に所属していた軍艦を「艦娘(かんむす)」と呼ばれる美少女に擬人化したゲームで、プレーヤーは「提督」となって彼女たちを鍛え上げ、「深海棲艦」と呼ばれる謎の敵と戦うべく進撃する。「謎の敵」だからハッキリした事情は分からないが、「パシフィックリムのカイジューみたいなもの」と考えておけばいいのだろう。名前からして海の底からやってくる感じだし。太平洋上で公然と戦っているにも関わらず米海軍が一切ちょっかいを掛けてこないところを見ると、艦これの世界では既に米国が滅んでいるのかもしれない。
艦娘とは、即ち素体となる普通の少女たちが艦艇仕様の改造を受けることによって絶大なる戦闘能力を獲得した、ガール・オブ・スティールな存在。つまり、一種の強化装甲を纏った学徒兵であるらしい。ロボットの類ではない。なので、「解体」というコマンドを選択すると装備がバラされ、元の「普通の少女」に戻りお役御免となる。なぜ少女が素体に選ばれるのかは不明だ。改造手術は遺伝子的に女性しか適合しないのか、それとも男性たちは大陸や大西洋での戦いに駆り出されていてもう太平洋側には最後まで温存されていた少女たちしか残っていないのか。太平洋は「危険な戦場」ではなく「比較的安全な海域」かつ「最後の砦」だからこそ、そこを死守すべく艦娘たちが奮戦しているのかもしれません。そして「あくまで人間大サイズの少女に軍艦並みの戦闘力を付与する」とんでもない改造手術だけに、単なる科学技術のみでは追いつかず、神秘主義というかオカルトめいた知識も駆使されている可能性がある。そう、Diesのエイヴィヒカイトみたいに、第二次世界大戦当時に活躍した軍艦の一部を聖遺物として組み込んでいるんじゃなかろうか。艦娘たちが自分の行く末を「既に知っている」かのように振る舞うのも、
クソ外道ニートの永劫回帰聖遺物化した軍艦の記憶や記録が脳と魂に流れ込むため。だから彼女たちの自我は「己がフネであるかヒトであるか」を巡って常に混乱している。いや、手術の適合率を高めるため、あらかじめ記憶を消す処置すら施されている懸念もある。艦娘たちは本来の名をあえて名乗らないのではない、ただ覚えていないだけなのだ。自分自身さえも忘れながら、帰りたい根拠としての鎮守府を心に抱く鋼鉄の睡蓮。記憶を消されて超常的な武装を与えられた少女たちと謎の侵略者との魂魄を削る死闘――要するに艦これとは『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』の太平洋版だったんだよ! 紺碧艦隊パシフィックプリンセス! ……えー、上述した内容はところどころ認識に間違いが含まれている可能性が高いと申しますか、むしろ進んで曲解している部分もあるので真に受けないでください。・【閲覧注意】 わたモテの黒木智子さんのねんどろいどがこの世の全てを憎んでる件wwwwwwwwww(ひまねっと)
これはヒドい、掛け値なしにヒドい。+チック姉さんの「バーン!」を遥かに上回るヒドさ。もうこれってわたモテというより不安の種レベルですよね。もこなんさん。
・拍手レス。
最近、星海社からしずるさんシリーズ(上遠野浩平)が再刊行されてるのを見て、ひょっとしたら……という希望が胸を焼きます。シノはよ。星海社は虚空シリーズもカバーしてるので上遠野浩平作品だけで終わりそうな気もしますが。
上月雨音は今どこで何をしているんだろう……「カミツキレイニー」って似た名前の作家も出てきたけど、単に被っただけで無関係だったみたいだし。そういえば、ヴェドコニアってニトロプラスがToHeartを作ろうとしたら、出来たんでしたよね。あと虚淵玄が居なければ、鬼哭街が初エロゲの正田崇も居なかったかもしれませんね。
正田崇は鬼哭街と前後して君望をやったそうだから、鬼哭街がなければイミラバみたいなドロドロ恋愛路線を一極深化させていた可能性が高いですね。戦神館体験版、シュピニスト大歓喜……!!
神座万象シリーズの小ネタが出てくるという噂は聞き及んでおります。いずれ逆流して神座シリーズに戦神館ネタが出るようになるかも。
2013-09-26.・劇場版『アイドルマスター』公開日が2014年1月25日に決定&PV公開!いおりんの透けブラ! (萌えオタニュース速報)
奈須、都築、虚淵に続いて高橋龍也の名前も遂に劇場の大スクリーンへ映し出されることになるのか……と感慨深い気持ちになった。高橋龍也は何と言っても『To Heart』のシナリオを手掛けたことで有名(ただしピンではなく超先生こと青紫もライティングに加わっていた、移植版では更に原田宇陀児も参加)。かつてはエロゲーライターを語る上で外すことのできない存在でしたが、2006年の『レイナナ』以降エロゲーの企画に携わっておらず、ここ最近はアニメの脚本家としてチラホラ名前を見かける程度になっていました。最近だと『きんいろモザイク』の脚本も何話か担当しています。エロゲー時代から倉田英之や黒田洋介と親交があったし、アニメ関連の仕事をこなしていること自体はさほど意外じゃなかったですね。ちなみに『Phantom ~Requiem for the Phantom~』の脚本を何話かやった繋がりもあって虚淵玄と対談したことがあります。虚淵は高橋の『痕』をプレーして「エロゲーってこういうのもアリなのか! なら自分にも書けるかも」と感じた経緯があり、換言すれば「高橋なくして虚淵は生まれなかった」ということでもある。そもそも高橋がいなかったら『To Heart』もなかったわけで、エロゲー界の様相はガラッと変わっていたはずだ。今に至るまで学園モノが全盛なのは『To Heart』に拠るところが大きいし、アレが齎した経済効果によって業界の規模が一気に拡大した面もある。田中ロミオ(山田一)がエロゲーライターを志したのも、『To Heart』によって業界が活気付いていた頃だった。「『To Heart』→『ONE』→『Kanon』→『Air』」という伝説的な葉鍵ベルトは期間にして僅か3年ちょっとであり、この「3年ちょっと」がエロゲーの流れを劇的に決定付けたとも言えます。端緒となる『To Heart』がなければ、恐らく鍵の勃興もなかった。ドミノ倒しの不発により『Air』もなかったこととなり、重厚長大路線が台頭することもなく、きっと今よりずっとボリュームの小さいソフトをチャッチャとスピード重視で作る業界になっていたんじゃないかと思います。当然『マブラヴ』も存在せず、『マブラヴ オルタネイティヴ』から影響を受けた『進撃の巨人』もなかったことに……いや、そこまで行くと脱線が過ぎるか。やはり90年代のエロゲーに親しんだ身として、高橋龍也の名は無視できずにいろいろと考えてしまう。もし、彼がLeafを退社せずに留まっていれば、エロゲーはどうなっていたのだろう? 益体もない仮定ながら、「違う現在」を思い描かずにはいられません。
『ひめしょ!』も一応「主人公が女装して女子校に潜入する」タイプのエロゲーだけど、「モブ以外のキャラ全員が本当の性別を知っている」という状況だからときどき設定自体を忘れそうになったな……この手の「女子校潜入モノ」が増えたのは2005年に発売された『処女はお姉さまに恋してる』(おとボク)のヒットがキッカケですけれど、別におとボクがジャンルの創始者というわけじゃなく、昔から割とよくあるネタではありました。たとえば2001年には『すわっぷAふぉ~B ~お兄ちゃんは妹になりすまし女装して女子校へ!!~』という直球すぎるほど直球なタイトルのエロゲーも発売されている。正直、「こんなんあったっけ?」ってくらい記憶に残ってなかったけど……他にもスイレガこと『スイートレガシー』なんてのがあった。女装潜入ネタはエロ漫画とか他の分野でもちょくちょく見かけるシチュなのでさほど強い印象がなく、「あまり意識されていない鉱脈」であったことは確かです。むしろ、ヒロインが男装して主人公に近づいてくる、『花ざかりの君たちへ』みたいなシチュの方がインパクト大きくて記憶に残っている。『恋ようび』とか『恋愛CHU!』とか。
おとボクも、情報公開が始まったときはそこまで話題にならず、キャラメルBOXのファンたちが「キービジュアル(一番下の壁紙)のどっちが主人公でどっちがヒロインなんだろう?」とのんびりワイワイ言い合っている程度でした。当サイトの2004年9月頃の日記でもチラッと触れています。「これは主人公がボクっ子を意味するのか、それとも主人公が明確に♂であることを示しているのか」と書いているくらいだから、タイトルが発表された時点では女装モノかどうかも判然としていなかったんですね。読み返して思い出したけど、そういえば当時は『GUILTY GEAR XX』のブリジットが人気だった(XXの稼動開始が2002年だから、正確に述べると人気が落ち着き「一つのタイプ」として定着してきた頃だった)な。閑話休題、11月におとボクの体験版が公開され、大まかなコンセプトが掴めるようになり、一気に話題が広まりました。翌年1月に発売されるや、各地で売り切れが続出。秋葉原は壊滅状態で中古すら見かけなかった。おかげで当方も買い逃した次第。あまりにも客からの問い合わせが多くてウンザリした店員による一言(詳細は忘れた)が物議を醸したことも、覚えている人は覚えているはず。ちょうどアニメ化されて人気が拡大していた『マリア様がみてる』を彷彿とさせる内容だったことも影響しているでしょう。時間が経って見えにくくなっているけれど、「主人公が女装して女子校に潜入する」エロゲーが乱発された理由は「おとボクがヒットしたから」というだけでなく「マリみての構造をエロゲーなりに解釈しようとする流れ」があったことを見落としてはならない。おとボクが発売された2005年には『はぴねす!』もリリースされています。「男の娘キャラ」を語る上で欠かせない渡良瀬準が登場したソフト。おとボクとはぴねすは発売時期こそ別々ですが、翌年2006年には同じ秋アニメとして地上波に乗った仲。「女子校潜入モノ」と「男の娘モノ」が混ぜこぜで語られがちなのも、このふたつが同じ時期にアニメ化されていたせいである、かも。
おとボク以降の女子校潜入エロゲーをザッと見ていこう。はにぃぽっとの『黒髪少女隊』、ブランドデビュー作です。おとボクの翌月に発売されたソフトなのに並べて語られることがほとんどない不遇な一本(路線が全然違うから仕方ない面もある)ですが、スタッフによると売上は好調だったとかで、2006年には『黒髪少女隊りばーす』というリメイク版、2007年には『黒髪少女隊えくすて!』というファンディスクも発売されている。意外と息の長いプロジェクトになったが、はにぃぽっと自体は『えくすて!』を最後に休止状態へ。OHPを見るに『黒髪少女隊2ぽーた!(仮)』という続編企画もあったようだ。AXLの『恋する乙女と守護の楯』、「ワゴンの常連」と呼ばれていたAXLが躍進するキッカケになったソフト。民間の警備会社に務めている童顔の主人公が、護衛対象の傍で仕事をするため女装して女学園に潜入する話。かなり強引な設定だけど、ちゃんと「潜入する意味」があるところはポイント高い。CS移植され、一時は「アニメ化決定」の噂も流れるほどだった(デマだったけど)。主人公の如月修史(女装時だと山田妙子)はAXLを代表する人気キャラクターの一人であり、その後もちょくちょくネタに出てくる。続編予告(公式ジョーク)は今見ても面白そうだ。暁WORKSの『るいは智を呼ぶ』、これは微妙なところだな。確かに主人公は女装して通っているが、主な舞台は街だし、そもそも女子校じゃなかったような。学園のシーンが少ないこともあってよく覚えていない。ヒロイン全員が別々の学園に通っている設定でしたからね……いろんな制服が拝めるという点は個人的に嬉しかったが。主人公の「女装しなきゃいけない理由」がちゃんと物語に組み込まれていて、「周りに隠し事をしている後ろめたさ、打ち明けられない苦しさ」もキッチリ伝わってくるし、何より主人公がすげぇ可愛いので、オススメの一本であることに変わりはないですが、趣旨から外れるので除いた方がイイかも。しゃくなげの『オト☆プリ』はおとボクを意識しつつ、「ヒロインが男装の似合う『学園の王子様』たち」という特徴で差別化を図っている。聞くところによればサブキャラに男の娘がいて、主人公と結ばれる展開もあるとか。
まだまだありますよ。ensembleの『花と乙女に祝福を』、これもCS移植されるくらい人気が出たけどいろいろ物議を醸しましたね。シスコンの主人公が、病気でダウンした双子の妹を退学させまいと、影武者ならぬ影令嬢となって自主的に女子校へ潜入する話。双子なら同い年なわけで、お前自身の学業はどうなるんだ……と体験版やったときは気になってしょうがなかった。製品版ではちゃんと説明されていたのかしら。女装ジャンルでは「不本意な成り行きで潜入するハメになる」という巻き込まれ型の主人公が多いだけに、自らの意志に基づいて女装と潜入を決行する野郎は珍しく、新鮮でした。倫理規定の影響もあって双子の妹と結ばれる展開はなく、ファンたちは「FDで補完してほしい」と望みましたが、結局FDでも攻略できず嘆き悲しんだと言われる。以降は詳しく知らないソフトも多いので軽く流すように紹介。暁WORKS黒の『ボクがワタシになった理由』、Mっ気のある主人公がドSな双子の姉の命令で女装して同じ女学園へ通うことになる。自らヒロインを毒牙に掛けていくか、それとも男だとバレて犯されるような受け身の展開に持っていくか選べるらしい。どっちかと言うとヌキゲー路線で、これといったシナリオはない様子。あてゅ・わぁくすの『Cure Mate Club』、お嬢様学園に赴任してきた臨時教師が女装して「キュアメイトクラブ」という社交場で働く話とのこと。『ドリームクラブ』を無理矢理学園モノに仕立てたような気配が漂い、なんだか涙ぐましい。キャラメルBOXの『処女はお姉さまに恋してる~2人のエルダー~ 』、言わずと知れたおとボクの続編。舞台こそ同一だが前作のキャラたちは卒業しており、「ニュージェネレーション」と形容した方が雰囲気は伝わりやすいか。ALMAの『キミとボクとエデンの林檎』、「双子の入れ替わり」ネタが多い女子校潜入モノだが、これは「そっくりな従姉妹」と入れ替わる。舞台に立つと声が出せない状態になってしまった従姉妹の身代わりとして女子学園へ通うことに……シナリオに関しては良い評価を聞かないが、キャラはすごく可愛いですね。MEPHISTOの『天使の羽根を踏まないでっ』、流浪のライター・朱門優が渾身の力を込めて書き上げた異色作。込めた力が渾身すぎたのか、MEPHISTOはこれ一作でポシャった。茶化さず書くと「会社の事業縮小」方針による解散で、発売後すぐに決まってしまったんですよね。世知辛い。「太陽の学園」と「月の学園」、ふたつの世界に女装した兄と男装した妹がそれぞれ向かう。評価は高く、萌えゲーアワードでも金賞をもらったそうだが、シナリオを手掛けたお朱門ちゃんはこれ以降エロゲー関連の仕事をしている様子がない。フリーとなった現在は富士見ファンタジア文庫でぽつぽつとライトノベルを出しています。Navelの『月に寄りそう乙女の作法』、素姓を伏せる必要のある主人公が女学院に通いながら住み込みのメイドとして働く……って、え? これ女装潜入モノだったの!? 知らずに買ったまま積んでいたわ。王雀孫ってだけで購入したけど、複数ライター制だしあまり気が進まないな、と放置していたのです。なんだよ、言ってくれれば速攻で開封していたのに……今からでも遅くねぇ、早速開けよう。Escu:deの『ヒメゴト・マスカレイド』、女性恐怖症を治すために女装して女学園へ転入することになった主人公……いや そのりくつはおかしい。主人公を巡ってふたりのカリスマ少女が争う、一種の三角関係を軸にしたストーリーみたいだ。ensembleの『乙女が紡ぐ恋のキャンバス』、『花と乙女に祝福を』のところのソフトですね。成り行きで素姓を隠して女学園へ通いながら住み込みのメイドとして働くことになった主人公……ん? このあらすじさっき別の作品で読んだ気がするけど、時期的に偶然の一致でしょう。花乙女同様FDも発売されたが、内部でゴタゴタがあったらしくメインライターが降板している。
こうして眺めると、ここ2、3年くらいで急激に増えた印象がありますね。今後もチュアブルソフトの『ノブレスオブルージュ』(やっぱり双子入れ替わりネタ)やensembleの『桜舞う乙女のロンド』(身体の弱い妹のために兄が女装してクラスメイトになる)が発売される手筈になっている。ensembleはホントに女装モノが多いな……それ以外のソフトも出すことは出していますが、やっぱりこの路線(乙女シリーズ)が安定してウケるのか? 『桜舞う乙女のロンド』は「妹と入れ替わるためではなく、妹に付き添ってやるために女装する」点で他とは違っていて面白い。「あれ……おかしいわね……お兄ちゃん……じゃなかったっけ?」と疑われているトコとかグッド。「記憶違いだよ」で押し通すのだろうか。また、花乙女で疑問だった「主人公本来の学業」は「たまに女装を解いて男子校にも顔を出す」ことで対処するらしい。「二つの学園」という要素を活かせたら面白そうだが、男キャラほとんどいないみたいだし、設定だけになりそう。ああ、そうそう、「普段の姿と女装姿の二重生活」と言えばASa projectの『アッチむいて恋』があった。これは女子校じゃないけど、転入先のミスで男子寮の空きがないから「女装して女子寮に入れ」って言われる無茶苦茶なコメディ。女子寮では当然女装して過ごすが、学園では男に戻る。ヒロインたちは寮の友人とクラスメイトの男子が同一人物であることに気づかない……なので、「男としての主人公」に抱いた本音を「女装した主人公」に打ち明けてしまうわけだ。無理のあるシチュだけど、ここまで凝ったらそれはそれでステキな法螺話である。ASa projectはそういう「ちょっとズレた面白い設定」に全力で取り組むブランドなので、今後も応援していきたい。
最後に、変り種を一つ。新生ねこねこソフトの『そして煌めく乙女と秘密5』も主人公が女装して女子校に通う話です。「気弱な妹に付き添ってあげるため」という理由で女装する点は『桜舞う乙女のロンド』と似ているが、こっちの方は主人公が華奢でも女顔でもなく普通にガタイの良い男で、女装がまったく似合っていない……という禁じ手の設定を使っています。潜入モノに限らず、エロゲーの女装モノは「似合っていること」が前提なんですよ。言わずもがなの大前提と言っていい(どっちだよ)。探せば青ヒゲのオカマキャラみたいなのもいるかもしれませんが、そういうのは主人公に選ばれないしヒロインにもなれない。「似合わない女装」をしている男が主人公のエロゲーって、なにげに革新的だ。果たしてねこねこのチャレンジの結果や如何に。
・拍手レス。
艦これは、知りませんが トム・クランシーなら買いますね 日本の艦はitで括られそうですけど
最近はもう他の作家との共著が多くてピンでは書いてないらしいですけどね、トム・クランシー。こちらの紹介見てマジェプリ最終回まで一気見しました
メカが素晴らしく動いているのは勿論でしたが、最初に家族とか解らないとか言ってた子供達が
皆を守りたいと変わっていくのが微笑ましくて暖かみある作品やったなと
平井久司がキャラデザなだけに途中で「どうせみんないなくなる」な方向へ行っちゃわないかと危惧したけど、イイ具合にシリアスとコメディのバランスを保ってくれた。
現在、最終回を記念してかニコニコチャンネルで全話無料公開中なのでマジェプリまだ観てない人はこの機会にどうぞ。「24話もあるアニメを全部観んのはしんどいな……時間もないし……」という方はせめて第8話の「ケレス大戦」だけでも試しに視聴してみてほしい。
2013-09-22.・すーぱーそに子がアニメ化すると聞き及んで驚きを隠せないでいる焼津です、こんばんは。
え? ってか、なにやんの? やったことないけど、『ソニコミ』って特にストーリーのあるようなゲームじゃないですよね……そもそも枠が30分アニメなのか、それとも鷹の爪団みたいな5分アニメなのか、あるいはてーきゅうみたいな実質1分ちょっとのアニメなのか、ハッキリしない。もし30分だったら間が保つのかどうか心配ですね。あと、ニトロプラスの新作で『ネクロマンサー(仮称)』というソフトが出る模様。原画は大崎シンヤ、シナリオはなんと深見真。18禁です。ふかみん、まさかのエロゲーライターデビュー。内容や発売時期に関しては不明だ。というか奈良原の新作が一向に来ないのはどうして……それと村正の贖罪編はどうなってんの?
・【画像あり】岸辺露伴が「あまちゃん」に!!?? 荒木飛呂彦最新読切、少年ジャンプに登場!(ひまねっと)
ベタだけど「じょじょじょ」に噴いた。この「岸辺露伴は動かない」シリーズはようやく単行本化が決まったようで、11月19日に発売される予定となっている。ちなみに「エピソード6」と言いつつ、実は6番目に発表された作品ではなくて、順番からすると4つ目のエピソードに当たる。何せ一番最初に描かれたのが1997年の「エピソード16」であり、これは『死刑執行中脱獄進行中』という短編集に収録されています。今回の単行本に含まれるのは、「六壁坂」(08年)「富豪村」(12年)そして「密漁海岸」、この3つに関しては確実だろうけど、エピソード16の「懺悔室」が再収録されるかどうかは不明。なんであれ、楽しみが一つ増えた。
・【動画あり】『ベヨネッタ』11月にアニメ映画化 ベヨネッタ:田中敦子、制作:GONZO(ひまねっと)
スタイリッシュ魔女、銀幕に降臨。「全国劇場上映」と言いつつ上映する劇場は全国で10個だけ、しかも2週間限定公開というのだから、かなり小規模。企画としてはユニコーンとか、ああいうOVA系に近いのかも。ここ数年、アニメが映画界に参入しやすくなったらしいので、こういうちょっと半端な形態は今後どんどん増えていくことになりそう。劇場で観るのは無理そうだからBD待ちですな。あのケツを映画館の大きなスクリーンで心ゆくまで眺めたい気持ちは少なからずありますが……。
・虚淵玄と鈴木鈴、一体どこで差が付いたのか・・・(ラノまと)
ペンネームの字数以外共通点がないし、このふたりを比較する意味はあまり分からないが……そういえば鈴木鈴って、年季の割にさして話題にならない作家ですね。今年でもうデビューから11年ですよ。刊行したライトノベルの冊数は29冊。年2、3冊くらいで、ペースはそんなに早くないけど、毎年欠かさず何かしら出しています。なのにアニメ化はおろか、コミカライズもされたことがない(短編レベルでは『吸血鬼のおしごとSP』収録の番外編があったけど、少なくとも漫画版の単行本は一つも発売されていない)。デビュー作を含むシリーズ『吸血鬼のおしごと』は約3年に渡って続き、本編全7冊と番外編1冊の計8冊が発売されたものの、以降のシリーズはどれも2~4冊程度で打ち切られている。『吸血鬼のひめごと』という『吸血鬼のおしごと』の続編もあったけど、たった3冊、期間にして1年足らずで完結してしまった……この人のシリーズは大抵「続きそうな雰囲気」を保ったまま突然打ち切られてしまうので、ファンは新シリーズが開始するたびに「アレはどうなったんだよ」「今度もまたぶったぎりだろうな」と諦め顔を見せる、そんな様子がすっかり板についている。おかげで「ウチの鈴さまにはガッカリです…。」と嘆かれる始末。作者はインタビューで「お話をイチから考えることはすごく楽しいです。「きっとこれは受け入れてくれるだろう!っていうか売れるだろう!」というお話を考えることは楽しいのですが、それが売れなかったらやっぱり辛いですね!」と語っており、泣ける。
ところで鈴木鈴、実は高橋弥七郎と同じ月にデビューしているんです。ふたりとも第8回電撃ゲーム小説大賞の「選考委員奨励賞」を受賞して、2002年4月に受賞作が発売された。高橋弥七郎は後に『灼眼のシャナ』でブレイクすることになりますが、受賞作は『A/Bエクストリーム』だったもんで……最初の半年くらいは鈴木鈴の方が有望視されていましたよ。鈴木鈴は秋山瑞人の作風に影響を受けた、いわゆる「瑞っ子」の一人で、凝った文章が特徴と見做されて「次代の看板」を担う可能性のある存在として熱い期待を寄せられていた。あ、念のために説明を補足しておきますけど、『A/Bエクストリーム』は駄作というわけじゃなくてむしろ凄く面白い作品です。戦闘シーンの描写が分かり辛いという難点はあるにしろ、キャラ立ちもセリフ回しも抜群で、シリーズとしてはシャナより好きなくらい。でも、明らかに電撃文庫のメイン読者層にウケる内容ではないな、という感じでした。
書き慣れてきたせいもあってか、最近の鈴木鈴は非常に読みやすくて、スルスルとスムーズにページをめくることができる。ライトノベル作家としての技量はかなり高水準でまとまってきている、と肌にビンビン伝わってくる。だが、読んでいて常に「何かが足りない」という欠如のイメージが湧いてしまう。もう一個か二個、鈴木鈴の作品を構成する要素において必須の何かが埋まれば、きっと突き抜けるはずなのに……そう思って歯痒くなります。『吸血鬼のおしごと』の頃は足りないというより、過剰だった。引き算すべき部分を足し算の遣り方で強引に突っ切ろうとして躓いてしまった印象。真面目に丹念に描こうとするあまり、ほのぼのコメディに留まれずダークとかシリアスとか、そういう路線に突っ込んだまま戻れなくなっちゃったのだろうか。遣り方次第では『はたらく魔王さま!』の先駆的な存在になれたかもしれなかったのに。最新作『放課後の魔法戦争』は余計な力みが抜けて「過剰」のムードはなくなったけど、先述した「何かが足りない」という欠如感はますます強まっている。『放課後の魔法戦争』、個人的には好きなシリーズ(話がどうこうってより、ただ読んでいて心地良い)なので続けてほしいが、例によって例の如く来年あたりから新シリーズ開始なんかな……。
・『艦隊これくしょん』築地俊彦がノベライズ(主にライトノベルを読むよ^0^/)
相変わらずこの人は腰が軽いな。来た仕事は断らないタイプだろうか。築地俊彦は魔法学校を舞台にしたラブコメで「装甲猟兵侍女」が出てくるような番外編を書いた(しかも1冊で終わらず6冊も)くらいのミリタリーオタクだから違和感はまったくない。でも、だからと言って期待できるかと問われれば……うーん。ここで「当方が最適と判断する艦これノベライズ作家」を一席ぶちたいところだが、そもそも艦これよく知らないし、やめておこう。トム・クランシーあたりが小説化するんだったら絶対に買うんだけどな、もちろんネタとして。
マジかよ、あざのんのデビュー作じゃねぇか。懐かしい。詳しい内容は作者による自著紹介を参照のこと。刊行当時はほとんど話題にならなかったが、賑やかで楽しくて、「この作家の次回作はまだか!」と待ち遠しかった記憶があります。ファンタジア文庫じゃなくてミステリー文庫に移っていてビックリした。というか「あざの」表記で最初は同じ作家だと気づかなかった。もちろん当方も「字野」を「宇野」と間違えていたクチです。「ブートレガー」は「密造酒業者」の意味ですが、これは禁酒法時代のアメリカで密造酒を靴(boot)の脛(leg)部分に隠して運んだことに由来する言葉。転じて「海賊版」を差すこともある。『バッカーノ!』の副題も「The Rolling Bootlegs」で、あれが発売された頃に「あざの耕平の『ブートレガーズ』を思い出すよね」と話題を振ったらほとんど反応がなくて寂しい思いをしました……売り方としては『ドラゴンズウィル 完全版』みたいな感じになるのかな? 面白い作品ではあったけど、その後あざのんが目覚しい勢いで成長していったせいもあり、最近の作品から遡る形で読み出したらちょっと物足りなさを覚えるかもしれません。「あざの耕平は読んだことない」って人の方がターゲットとしてはうってつけ。ここからあざのワールドに入ってみては如何でしょう。
・拍手レス。
>当方も「『シンフォギアG』は終わってからまとめて観る」って人がいたら絶対に「もったいない!」と思いますし。 ですよねー。というか、シンフォギア見てたんですね
1期から観てましたけど、Gに入った途端、一気にブースト掛かった印象があります。平然と海面を走るOGAWAの忍法にはたまげた。焼津さんもシンフォギアを楽しんでいるみたいでファンとしては嬉しい限り。毎回引きが強烈ですが自分は中でも5話、7話、9話が特に胸ドキでした。しかし博士はラスボスまで上り詰めて欲しいような雑魚らしく無様に終わって欲しいような複雑な気持ち。
毎回「最終回かよ」っつーテンション、9話目のラストでどこか聞き覚えのある歌声が流れてきたときに胸を突き上げる悲愴感は絶大な代物でした。桜井 光もラノベデビューするのね。Fate|Protoはいつまとまるのやら。
ガガガから11月発売予定の『殺戮のマトリクスエッジ』ですね。カルシェールの時点でラノベ方面に行きそうな気配はあった。ラノベの件で思いついたのはラグナロクだけど、あれってラノベに入るのだろうか
そういえばヤスケンの新シリーズも男表紙だった。男が表紙のラノベで真っ先にミスマルカXを思い出しました
肌色面積の広さはトップクラス。
2013-09-16.・主人公とは言え男が表紙のラノベってホント、パッとは思い出せんな(ラノまと)
エロゲーだったら速攻で『装甲悪鬼村正』が思い浮かぶんですけどねぇ……ライトノベル扱いしたものかどうか迷うけど、ニトロのノベライズは男表紙が割とある感じ。『ヴェドゴニア』と『鬼哭街』は見事に男オンリー。今考えるとギーラッハが表紙飾ってるのってすげぇな。「モーラじゃないんだ」と。虚淵の『アイゼンフリューゲル』も1巻の表紙は主人公だった。『吸血鬼ハンター“D”』とか『キマイラ』とか、30年くらい前に遡って「ライトノベル」なんて呼称もなかった頃のジュニア小説を見渡せば男表紙の本なんていくらでもあったけど、最近はめっきり減りましたね。あってせいぜい群像タイプ。たくさんのキャラに主人公が紛れているパターンです。「表紙を男にすると露骨に売上が下がる」なんて話もありますし、出版社も安易なようでいてシビアな判断を要求されているのでしょう。そんな風潮の中、あえてこういう表紙をデザインするガガガの心意気には敬意を表したい。
・【速報】『プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!』制作決定キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!!(ひまねっと)
ツヴァイを制作するということは、ドライのアニメ化も視野に入ってきたということか……ツヴァイは1期目と違って単独作品の様相が薄く、「ツヴァイのラストがそのままドライの幕開けに繋がる」構成となっています。結末をアニメオリジナルにでもしないかぎり、ドライは避けられない。およそ7割くらいの確率で3期目もやる見通しが立った。楽しみだ。しかしFate系のコンテンツは本当に息が長いな……TYPE-MOONがなかなか純粋な新作を作らないことも頷けるほど。
・よく漫画とかで○万部突破!とかあるやん?(暇人\(^o^)/速報)
出版社が発表する部数は基本的に「発行部数」、つまりその本をどれだけ刷っているか、であって実際に売れた数ではありません。本屋で山積みになっていたり、バックヤードに仕舞われていたり、出版社の倉庫に収められていたりする分も「○万部」の中に計上されている。そして昔から下駄を履かせる、つまり発行部数を水増しして発表するのはザラだそうで、2倍どころか10倍の冊数を吹聴した会社もあるという噂です。だからあまり鵜呑みにしない方がいいところもありますが、漫画の場合は巻割部数(1巻あたりの部数)が5万部を超えていれば(実売がそれ以下だとしても)充分売れている勘定になります。だいたい「5万部がひとつの壁」と覚えておきましょう。十数年前は「10万部を切っている本なんてヒット作とは呼べない」という風潮だったんですが、出版不況が深刻化したせいでヒットの指標がだんだん下がってきているんですよね……小説作品の方は更に基準が低く、単価が安いライトノベルでも毎回3万部くらい行っていたら打ち切りの心配はないし、アニメ化だって充分狙える。時折なぜか実売1万部切ってるような作品でも強引なメディアミックス戦略でアニメ化されたりしますけど、ライトノベルは先述した通り単価が安いため、1万部を切るような作品だと採算が合わなくなる恐れが出てくる。なので昔は1万がデッドラインだと囁かれていましたが、現在はもうちょっと緩くなってるかもしれません。
四六判、俗に言う「ハードカバー」は装丁がしっかりした造りで単価も高いから、ペイラインはかなり低い。広告費等にあまりお金を掛けないと仮定して、3000部刷って全部売れたらだいたいトントンなんだとか。純文学は特に売れない分野で、1万部突破したらお祝いのパーティーを開くレベル。芥川賞があれだけ騒がれるのは10万部とか20万部とか売れるからです。比較的売上のいいエンタメ系でも、昨今の不況だと5万部は結構厚い壁である。あと成年コミックも特殊な業界だと聞きますね。5000部くらいでギリギリ、1万部行けば堅調、2万部超えたらもうヒットと言って差し支えない。5万部なら「充分売れている」なんてもんじゃない、大ヒットです。鳴子ハナハルの『少女マテリアル』は累計100万部を超えるメガヒット作になった、というニュースが流れたこともありましたけれど、真偽は不明。「中身が面白ければ売上なんてどうでもいいよ、客が気にすることじゃない」という意見もあるでしょうし、当方もどちらかと言えばそっち寄りなんですが……販売側の事情も頭の隅に置いておかないと、好きだったシリーズがいきなり打ち切りに遭って訳も分からずショックを受けることになります。シリーズを続けられそうかどうか判断する材料として売上にも気を払わずにいられない。
・逆に最初からスゴイ血統であることがわかってた主人公っているの?(ぶく速)
「血統はスゴイのに落ちこぼれ」みたいな設定も結構ありますよね。名門の出なのに、魔法やら超能力やらの才能が皆無で一族から冷ややかな目で見られている主人公、とかそういうの。だいたいはクライマックスのピンチで覚醒して「落ちこぼれだって? とんでもない!」となるパターンだけど、やはり魔法やら超能力やらで血統がどうこうって設定が絡んでくるのは、商才なんかと違って「体一つで立身出世」みたいなイメージを描きにくいからでしょうね。敵のボスにもそういう背景や根拠が求められる。すごい魔力とかなくても、性質を分析した上での運用法や人の使い方に長けていればうまく立ち回って伸し上がっていけるはずなんですが、ゲームやハリウッド映画と一緒で「最後に出てくる組織のボスが一番(じゃなくてもそれなりに)強い」形式にしなきゃ物語として盛り上がらない。ストーリーが始まってすぐに両陣営のボスが暗殺されちゃって、現場のエージェントたちは一切コントロールされないまま血みどろの闘争を繰り広げるハメになる……なんて変り種の冒険小説もありましたけど、「トップが弱い」のは理屈として飲み込めてもエンタメ的にはあまり採用したくない案なのでしょう。なんだかんだでみんな「因縁の対決」が好きですからね。血統は因縁と結びつきやすいので設定としては本当に便利だ。
・拍手レス。
ギルクラはどこ見ても恵まれた作画にダメ脚本という評価しかないので、萌アニメでもない限り、ストーリーの評価が低いと劇場版での動員は見込めないと思われたんでしょうね。
劇場化すれば映像的には見応えのある作品になっていただろうに、残念。来年の夏休みシーズン、目をキラキラさせた子供達が『脚本:虚淵玄』の映画を観に劇場へ行くのかと思うと、つくづく凄い時代になったものです>ライダー
鎧武関連の絵本もそろそろ書店に並ぶ時期ですね。「うろぶち・げん」という文字列を魂に刻まれる子らが現れることを夢想せずにはいられない。焼津さん、クラウズ最終回まで見ないなんてもったいないっすよ!あれは是非とも週毎の最新話に食いついて貪ってそれからまた一週間待たされることの喜びを味わうべき作品っす。出来ればラジオも含めて!
確かにTVアニメは本来そうやって毎週観ながら咀嚼するもんですよね。当方も「『シンフォギアG』は終わってからまとめて観る」って人がいたら絶対に「もったいない!」と思いますし。
2013-09-11.・【速報】アニメ『サイコパス』テレビ2期&劇場版キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!(ひまねっと)
またしても劇場の大スクリーンで「虚淵玄」の三文字を眺める日が来るのか……まどかの前編と後編、来月公開予定の新編、詳細不明の『楽園追放』に加えて『サイコパス』の劇場版。御大の名が刻まれる映画が既に5つ確約した。もはや驚きを感じなくなりつつある己にこそ驚く。仮面ライダー鎧武もほぼ確実に劇場化するだろうし、劇場版の脚本家が虚淵でなかったとしても「協力」とかの名目で出てくる可能性はありますね。うむ、正直言って、ここから更に「『Fate/Zero』劇場化!」とか「『翠星のガルガンティア』映画化!」とか言われてもピックリしませんよ、当方。「『鬼哭街』がギレルモ・デル・トロ監督作として映画化!」とか「『続・殺戮のジャンゴ』をクエンティン・タランティーノ監督が映画化!」とかならさすがに魂消るというか真っ先にデマを疑いますけど……しかしまぁ、3年前からは考えられない状況である。本当にまどか一作で大きく流れが変わったな。
それにしても、同じIGでノイタミナの『ギルティクラウン』は映画版やらないんだろうか? てっきり順序としてはギルクラ→サイコパスになるものと思ってましたが……いろいろとツッコミどころのある作品ではあったものの、スクリーン映えする一本ではある気がします。
・岡本倫『極黒のブリュンヒルデ』アニメ化企画進行中!!!(ひまねっと)
だんだん面白くなってきている手応えは感じていたが、早くもアニメ化か……知らない人のために解説すると、岡本倫は『エルフェンリート』を描いた人。アニメ化されて残虐表現の多さが話題になったけど、もう10年近く前の作品だから若い層にはピンと来ないかもしれない。最近だと原作を手掛けた『君は淫らな僕の女王』がヒットして話題になりましたね。作画は横槍メンゴという人が担当しているけど、読めば「あ、岡本倫だ」とハッキリわかるくらい作風が立っています。で、『極黒のブリュンヒルデ』は去年から連載を開始した伝奇バトル漫画。「極黒」は「ごくこく」と読む。『エルフェンリート』(全12巻)、『ノノノノ』(全13巻)に続く3つ目の長期連載作品である。スキージャンプを題材に選んだ前作『ノノノノ』は打ち切りだったのか、中途半端な終わり方を迎えてしまった。なので『極黒のブリュンヒルデ』も、下手すると「盛り上がってきたところでバッサリ」みたいな感じになってしまうのでは……とヒヤヒヤしながら連載を追うファンが少なくなかったわけです。アニメ化が決まったとなれば、少なくともしばらくの間(2~3年くらい?)は安泰だ。
主人公は男子高校生。ある日、クラスに転入してきた黒羽寧子は、10年前に死んだはずの幼馴染みの少女「クロネコ」と瓜二つだった。生きていたのか? それともただのソックリさん? やがて、寧子が何者かに追われていることを知った主人公は、彼女を助けようと行動し始めるが……というストーリー。寧子はある研究施設から抜け出してきた被験体で、超能力みたいな不可視のスゴいパワーを持っている。ソレを駆使して施設の追っ手と戦うわけですが、生命を維持するために特殊な薬が必要で、しかも手持ちが残り少なくなっている。「追っ手を躱さないといけない」逃亡サスペンスであると同時に、「薬がないと余命幾許もない」デッドリミット・サスペンスでもあるのです。しかも寧子には同じような境遇の仲間がいて、そちらも守り抜けないといけません。
大まかなあらすじだけ書くと「『エルフェンリート』の焼き直し」みたいに感じる人もいるでしょう。榊一郎にとっての『スクラップド・プリンセス』と『棺姫のチャイカ』くらい似通った題材ではある。しかし、『エルフェンリート』の頃に比べて画力と演出力が向上したおかげか、単純に読み物としてのスリルもレベルアップしています。残酷なシーンはいくつかあるにせよ、「ショッキングな残虐描写に頼っている」ムードはだいぶ減じた。岡本倫の個性をあえて抑えることで、幅広い層の読者に楽しめるようにと腐心している。そのため旧来のファンからすると、1巻目はやや物足りない。いや、冒頭からりんりん節全開なんですけど、ストーリー展開が割とオーソドックスだったもので……特徴は、主人公があくまで「普通の高校生」であること。彼は超能力とか、そういうものは一切持っていません。ただ頭の回転が速いこともあり、仲間の能力を有効利用して状況を切り抜けるような応用力を持っている。「普通」の身で事態を打開しようと足掻く姿、素直に好感が持てます。もう一つは、凝った能力バトルがふんだんに盛り込まれていること。ヒロインを務める寧子は力押しのサイコキネシストですが、他は未来視などバトルに直接絡まない能力もあって、「力と力のぶつかり合い」という単調な戦闘に終始することはない。記憶を改竄する精神干渉系の能力者とか搦め手の敵にも対応せねばならず、いろんな意味で追い詰められていく絶望感が味わえる。シチュエーションのいやらしさで言えば『エルフェンリート』をも上回ります。『エルフェンリート』は結構ゴリゴリのパワープレイである種の未成熟な情熱が迸る一品でしたけど、『極黒のブリュンヒルデ』はテクニカルな要素が増して熟成の進んだまろやかな一皿になっています。ホント、読めば読むほど面白くなっていく。あとエロい。強がって誘惑しているけど顔は真っ赤とか、恥ずかしがりっ子の扱いが上手い。続きも楽しみだけど、『君は淫らな僕の女王』の続編というか後日談も書いてほしいわ。あれはあれで半端なくエロい。
・【島田荘司】御手洗シリーズってどのくらい続いてるの?(ぶく速)
当方が真面目に読んでいたのは『アトポス』あたりまでで、以降は読んだり読まなかったりといった調子。『龍臥亭事件』は御手洗が直接出てこない話ということで読み続ける気力を失い、途中で放り出してそれっきり。再開しようにも上巻をどこに置いたか思い出せない……積読本の整理をしていたときにチラッと見かけた記憶はありますが……新本格にハマったキッカケが『占星術殺人事件』と『斜め屋敷の犯罪』だっただけに、最近の御手洗シリーズは「うーん」な感じである。ちなみに、リンク先では触れられていないが、御手洗シリーズにはサブキャラを主人公にした『ハリウッド・サーティフィケート』や『犬坊里美の冒険』というスピンオフもある。『火刑都市』という当方が好きな長編も派生作品なんだけど、これは御手洗シリーズではなく、吉敷竹史という刑事のシリーズのスピンオフ。ただ、『火刑都市』で主人公を務める刑事・中村吉造は御手洗シリーズの短編(「疾走する死者」、『御手洗潔の挨拶』所収)にも登場しており、縁がなくもない。島荘作品は細かいところで話が繋がっていて面白いんですよね。初期作『死者が飲む水』にも中村刑事は登場していて、『火刑都市』を暗示するようなセリフを口にしていた。で、『死者が飲む水』の主人公・牛越刑事は『斜め屋敷の犯罪』にも登場しているわけです。このへんまで考えに含めるともうどっちのスピンオフか判然としない。まぁ細かいことはいいので、とにかく未読の人は何か島荘作品を試しに読んでみましょうよ。来月には『星籠の海』という上下巻の大作も発売されます。瀬戸内を舞台にした御手洗シリーズの最新作。
・【画像あり】今度は戦車が美少女化されるwww(暇人\(^o^)/速報)
そして美少女の群れに紛れ込む一撃必殺さん。ガルパンや艦これの流れから、盛り上がりそうでいまいち盛り上がりきれずにいた「萌えミリタリー」が息を吹き返してきているんですかね。こりゃマジでそろそろ『みりたり!』がアニメ化されそうな気配。で、このゲームには美少女化したタンクを青いランタン燈して狩りに行く幽霊兵士とかが出てくるんですかね? そしたら密着するまで接近するわけだから、なんか卑猥だよな……「避妊なき零距離射撃!」「ひぎぃっ!」みたいなイメージをどうしても拭い去ることができない。
・拍手レス。
クラウズははじめちゃんもさることながら人の悪意の塊のようなベルクカッツェがどんどん手を広げていくのが凄い楽しいですね。やはりオリジナルアニメは展開が予想できなくていい…
「先の読めなさ」はオリジナルアニメの利点だけど、「始まる前に注目を集めるのが難しい」というウィークポイトでもありますね。もしクラウズがガッチャマンの名前を冠していなかったら注目度は減っていたのか、それとも却って増していたのだろうか。あの花の感想が煩悩まみれなのは私の気のせいでしょうかw
「先が気になる」というタイプの映画ではないから、どうしても注意が脇に逸れて邪念とか妄念を発生させてしまいましたわ。
2013-09-05.・【超速報】 まどかに新しい魔法少女キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! その名も百江なぎさ(CV:阿澄佳奈)(ひまねっと)
エヴァQみたいに本編の詳しい内容は公開までひた隠しにするのかな、と思っていただけに唐突な新キャラ紹介が来てビックリした。予告編に新キャラとおぼしきシルエットがあったので、存在自体は既に予想されていましたけど……今回もやっぱり「名前っぽい名字」でネーミングされていますね。「ももえ」か、大鎌を振るっていろんなものを肩代わりしそうだな。声優は阿澄佳奈。「正体はシャルロッテ」説も出ているみたいで、なるほど、確かに言われてみればデザインがそれっぽい。相変わらずストーリーの詳細は不明のままだが、「運命に叛いたとき、物語は新たなる結末へ」ってコピーからするとやっぱりほむらが愛ゆえに円環の理をぶっ壊しちゃう展開なんでしょうか。ほむらには「まどかと逢うため」だったらホワイトハウスを襲撃・占拠してジェラルド・バトラーやチャニング・テイタムなどダイハードな野郎ども撃退しつつ世界中に核ミサイルの雨を降り注がせるくらいのことはしかねない疑惑がある。それにしても、まどかの背中。「別に、あれを倒してしまっても構わんのだろう?」と言わんばかりの雄々しさを感じる。諏訪部ボイスで「クラスのみんなには、ナイショだよっ」とか言っちゃう様子を想像して失神した。むしろアルティメットまどかに「私は総てを愛している」「涙を流して、この円環の理を称えるがいい!」と叫んでほしい。
・劇場版『あの花』土日2日間で動員16万1225人、興収1億9817万7700円をあげる!(萌えオタニュース速報)
1000円デーの日に観に行ったら、館内を埋め尽くす勢いで観客がビッチリ入っていて目を疑いました。人がいっぱいすぎてあまり寛げなかった……内容は総集編じゃなくて後日談でしたが、それでも「総集編的な映画」になっています。めんまを「見つけた」一年後の夏、じんたんたちはふたたびあの秘密基地に集まる……といった感じ。各々の近況について触れているところがファンにとって嬉しいポイントながら、それぞれ「そう、一年前の夏、俺(私)は――」と本編の内容を回想するベタな形式になっており、なんというか「これまでのあらすじを振り返る特別番組」を鑑賞している気分に陥りました。最初は本当に単なる総集編をやる予定だったそうですが、「細部を端折って大まかなストーリーだけ摘んでも、『あの花』にはならない。本筋とは関係ない脇の部分こそが『あの花』」といった趣旨のことを脚本の岡田麿里が主張したため、現在の「総集編っぽい後日談」に切り換わったんだとか。確かに、『あの花』はストーリーが魅力というアニメではない。キャラが売り、というのではない。彼らの微妙な関係や、何気ないちょっとした振る舞いやイベント、場面場面のディティールが空気のような雰囲気のような「見えるんだけど見えにくい何か」を支えています。後日談パートも、カラオケで歌っている最中にじんたんと目が合って、途端に声がヨレヨレになりながら「好きだよぉって~」と赤面するあなるが可愛い、とか、あなるの尻がエロくてブチ込みたい、とか、めんまの尻がエロくて撫で回したい、とか、本筋と関係ない部分にいちいち反応してしまう。気が付くと「『会いたくて会いたくて震えるあなる』って書いたらすげぇ卑猥だな」なんてことを考えている。でも、そういうのもアリだよ、って作品なんですよね。
ただの総集編と思って観に行けば「約半分が新規映像」というわけで非常にオトクですけれど、完全な後日談だと思って足を運んだら「約半分が本編の使い回し」でガッカリするでしょう。だから「これは総集編映画だ」と暗示をかけておくくらいがちょうどいい。総集編的な映画であって「総集編映画」ではないが、あらかじめそう思っといた方が得なのだ。新規部分について具体的に述べると、やっぱあなるが優遇されていた感はありますね。後日談パートに絞って観ると、「あなるが主人公」とさえ言っていい内容。なのであなる好きは半分が使い回しだろうと何だろうと、とにかく観ておいた方が良さげです。うーん、でも、正直言って何回も繰り返し観たくなる映画ではなかった。何年か経ったら観返したくなるかもしれませんが、少なくともリピーターになってもっかい映画館に行こうって気にはなれない。ところどころで回想シーンが混ざる構成のせいで気が散って作中世界に没入できなんだ。総集編は総集編、後日談は後日談でキッチリわけてほしかったな。まどかみたいな三部作は無理でも、せめて二部作に……ああ、それにしてもあなるの肢体が醸す淫靡さと言ったら。じんたんもええ加減に手ェ出せよ、あの魅惑の肉体によ。
・『ガッチャマン クラウズ』BD-BOX/DVD-BOX発売決定!ODのGスーツがカッコ良すぎ! (萌えオタニュース速報)
まだ1話目しか観ていませんけど、評判宜しいみたいであちこち話題になっている様子。実写版の出来がアレすぎて、そっちに話題を食われてしまっている気配もありますが……ちなみに当方は予告編を観て「うん、やめておこう」と思ったクチ。クラウズは「面白いけど、ガッチャマンである必要はないのでは?」「ガッチャマンの皮を被ったオリジナルアニメ」と語られるくらいなんで、「ガッチャマン? 知らないよ」という人や「ガッチャマンは知ってるけど興味ないなぁ。実写もアレだったらしいし」という人にはちょうどいいアニメになっているのではないでしょうか。1話目だけだとキャラの顔見せ程度なんで、ハッキリとは申し上げられませぬ。当方は期待しているので一挙配信時もあえて観ず、BDの発売を待つことにした。2話以降、最後まで一気に観てやるのだ。ぶっちゃけ主人公のはじめちゃんが気に入った。脳天気巨乳。それにしても、うつつは何回観ても沙耶を連想せずにはいられない……。
なかなか予約が始まらない時点で「たぶんBOX販売だろうな」と予想していましたけど、うーん、安い。amazonの値引込みで19740円(税込)なのかと思ったら、なんとまぁこれがメーカー希望小売価格! 値引ナシでも買っちゃう価格だ。たぶんそのうち値引も始まると予想されます(amazon以外では既に値引価格で予約を受け付けているところもある)けれど、そうしたら恐らく15000円を割るくらいのプライスになるでしょうね……ちはやふるといい、バップのBDは本当に安いな。
・拍手レス。
マン・オブ・スティールは評価が分かれていて、観に行こうか思案中です。ダークナイトが大好きなのでノーランが製作総指揮なら観たい気もするのですが、そのお金でもう一度パシリムを見た方がいいような気もして。
気に入るかどうかはともかく、「人間サイズのキャラが暴れ回る破壊ムービー」という点でパシリムと比較し分析できる、一種の心理的な物差になるから、少なくとも観て損はない内容だと思います。スーパーマンに思い入れがない当方でも例のスーツを着るシーンでは「おおっ」という気分になった。現在の清涼院流水は売れない経済小説家に成り果ててしまいましたからね。作家や作品の知名度も西尾や舞城に追い抜かれてしまいましたし。経済小説を書くのもいいけれど、JDCシリーズのコズミックみたいなトンデモミステリーを書いてほしいです。
『彩紋家事件』あたりで読むのをやめてしまったから最近の活動はよく知らない。かつての清涼院が目指していた路線は古野まほろらへんが引き継いでくれるのではないかな、と期待。
2013-09-02.・9月になりました。今月はいよいよ犬江しんすけさん初の成年コミック単行本『純嬢恋歌』が発売されます。みなさん忘れずに購入しましょう、と呼びかける焼津です、こんばんは。
うちのサイト覗いている層を鑑みるに「頼まれなくたって買ってやる」とブレンパワードな答えが返って来ることはほぼ確実でしょうが、成年コミックはその性質上、大々的に宣伝されることが少ないので、そもそもご存知なかったという方々もおられるでしょう。今なら間に合うので予約しておくといい。予約しなくても、たぶん店舗の平台に山積みされるでしょうから、発売日(20日頃)だけ覚えていれば大丈夫。期待に胸と股間を膨らませるが良い。
・ALcot10周年記念作品『Clover Day's』は処女作「Clover Heart's」と世界を共有する続編で、新たな双子たちの恋物語を掻く作品とのこと(家宝は2次元)
やはり関連作か。キャラデザもエイプリルフールネタを踏襲したモノになっていますね。さすがに名前は変わってますが……名字の中にある「鷹」がネタの名残と言えなくもない?
・清涼院自身はどうでもいいんだが、もし彼が出現していないと今のラノベシーンは結構様変わりしてるかもな(ぶく速)
西尾維新が清涼院流水の『コズミック』読んで「ここまでやっていいんだ!」と感銘を受けた話は有名ですね。現在は忘れられた作家になりつつある清涼院流水ですが、デビュー当時はすごかったですよ、賛否両論真っ二つで。ミステリ作家が集まると「『コズミック』はアリかナシか」を巡って侃々諤々の議論になったんだとか。ライトノベルのシーンに影響を与えたかどうかまでは定かじゃないが、少なくともミステリ(特に新本格)においては「ここまでやっていいのか!?」というインパクトでタガを外してしまったようなところはある。ちなみに舞城王太郎を清涼院のフォロワーと見做す向きもありますが、舞城は清涼院がデビューする前から投稿生活を送っていて当初よりあの調子だったそうですから、作風に関しては特に影響を受けていないと思います。ただ、曲がりなりにも清涼院が売れたおかげで舞城も世に出てくることができた、という面はあるかもしれない。清涼院流水の作品って読んだことないな、という人には『全日本じゃんけんトーナメント』がオススメ。短くまとまっているし、内容もシンプルで読みやすいから挫折しにくい。
・映画館で『マン・オブ・スティール』観てきました。
かつての大ヒット作『スーパーマン』を下敷きにした、一種のリメイク作と言えばいいでしょうか。設定を踏襲しつつ、「新しいシリーズ」としてスタートしています。こういうタイプの作品をリブート(再始動)と呼ぶとか呼ばないとか。「クリプトン」なる滅亡寸前の惑星から太陽系第三惑星・地球へと送り込まれた一人の赤ん坊、母星において「カル・エル」と呼ばれた彼は、地球上では「クラーク・ケント」の名で日々を過ごしていた――体内に渦巻く、超越的なパワーをひた隠しにして。「人知れず人助けに勤しんでも、何の対価も得られない」という切ない状況に置かれているスーパーマンだが、今回はそういう「ヒーローの苦悩」はあまり掘り下げられない。スーパーマンの父親は彼を地球に送り出す際、「コデックス」とかいう何か秘宝的なモノ(詳細については後半で明かされる)を託していて、同じクリプトンの生き残りである「ゾッド将軍」がそれを狙って地球へやってくるわけです。つまり今回は「ヒーローの在り方」を問う部分よりも、単に彼の出自にまつわるゴタゴタを解決する部分へ多くの尺が割かれており、「ヒーロー映画ではない」とまでは言い切れないにしても、ド直球のヒーロー物を期待した人からするとちょい肩透かしの内容かも。良くも悪くもヒネリがなく、実にわかりやすいストーリー展開にまとまっています。映画に観慣れている人からは、「お話が単調」「シナリオが少し雑」「ダイジェストみたい」と不満が出るやもしれません。
が、ストーリーはともかく、映像面はすごかった。ホントもう、実写版『ドラゴンボール』って感じでしたよ。いやエボリューションという意味ではなくて。「殴る→高速で水平に吹っ飛んでいく→壁を何枚も貫通した挙句、車にブチ当たって大爆発」などと、まるで漫画やアニメみたいな派手かつハイスピードなアクションが随所に盛り込まれている。空中にいる相手をバレーのスパイクの如く強烈にはたき落とすや、斜めに飛んでいった先に電車があって、飴細工みたくグニャってブッ壊しながらやっぱり大爆発! と、さながらディストラクション・ポルノですね、これは。破壊という官能が脳髄を痺れさせる。裸の男女の絡み合いよりも刺激的な暴虐嵐。クラーク・ケントを略せば「クラーケン」になる、というファクトを全身で体感します。あまりにもスーパーマンがチート能力すぎて「主人公を苦戦させることに映画スタッフが苦戦した」ムードが画面全域からビンビンに伝わってくるぜ。無双のクラケンさんが「こんだけ強いんだしスーパーマンが勝つでしょ」と観客に大きな安心感を与えてしまうため、スクリーン上は苦戦を強いられていてもさしてドキドキハラハラせず、そういう意味ではちょっとスリルが足りないか。それでも、そういった難点を帳消しにして余りあるほどに畳み掛ける破壊の連続、当方みたいなボンクラどもがずっと夢に見てきた「超人バトル」をブロックバスター映画ならではの迫力で実現してくれたのだから文句はない。
とにかく、スーパーマンたちが暴れるたびに周りのモノが豪快にブッ壊れていく、その単純明快な狂騒が楽しい。オブジェクトの破壊は正義だ。圧倒的かつ超越的なジャスティスだ。誰だって端整に築き上げられた砂の城を見れば、乱暴な遣り口で突き崩したい誘惑に駆られるであろうが。宙を飛ぶ超人と超人が高層ビルを破壊しながら殴り合う、小学生レベルの煩悩をリアライズさせた映画であって、マジ快感。『パシフィック・リム』ほどの偏執的なロマンや「拝めるのはきっと一生に一度」と確信するレベルのマニアックさはないから大感動とまでは行かなかったけれど、「エボリューションのときにこれだけやっていてくれれば……」と臍を噛む気持ちになりました。正直、クラーク・ケントを孫悟空に、カル・エルをカカロット、コデックスをドラゴンボールに呼び換え、あとはコスチュームだけ差し替えれば「これならまだ許せたハリウッド版『ドラゴンボール』」に早変わりです。とにかく観てて気持ちよかった。『ドラゴンボールZ』並みの戦闘を実写で観ることができた、というだけでも充分すぎてお釣りが来るほどの収穫です。当方は旧作観てないからスーパーマンに対する深い思い入れもないし、虚心に堪能することができました。
・拍手レス。
杉井光氏の作品は人間の善性を信じているような作品なので今回の事件は残念です……。
作品の評価と作家の人格は別、だとしてもなかなか割り切れないものがありますね。擁護するわけではないのですが作品は出し続けてほしいです
誹謗中傷の主な被害を受けた作家もあまり事を荒立てたくはないようで、案外早く活動再開するのかも。バカとテストと召喚獣の姫路瑞希は料理下手どころか、料理自体を化学式に置き換えて調理しているというとんでもない設定でしたよね。(しかも肉じゃがにいらぬ化学薬品を入れた結果、好きな人の舌どころかいろんな部分もとろける王水肉じゃがを生み出してしまいましたし)あんな殺人料理を食べて何事もなかったかのように復活する吉井明久は純粋にすごいと思います。だてにニンジャスレイヤー=サンの魔の手から生還しているだけはあります。
ヒメジ=サンの手料理だけは食べたくないですねぇ。あれはもうジツのレベルに達していると思います。かなり今更ですが、ニコニコ動画で「Dies格ゲー風MAD」の新作が公開されてましたね。流出蓮vsシュライバー、マキナで、diesファン垂涎なネタMAD。みんなマッキーの「自由を!」に反応しすぎだろ。
07年版はファンにとって開いた傷口であり癒えぬ病巣ですからなぁ……過剰反応してしまうのは仕方ない。