FGOガチャ日記 その3「復刻鬼哭酔夢魔京 羅生門ピックアップ召喚」（2017年6月1日の記事）
2016年5月31日から6月15日まで2週間以上に渡って開催されたイベント「鬼哭酔夢魔京 羅生門」の復刻ショート版、それが「復刻鬼哭酔夢魔京」です。開催期間も1週間ちょっとと、約半分になっている。ターン数に制限を設けることで「すべてのマスターが参加する」レイド戦を擬似的に再現したようなイベントでしたが、各所の過去ログを漁ると「ボスエネミーが茨木だけで飽きる」「期間が長くてダルい」「盛り上がるところがない」「終わっても達成感ナシ」と散々な評判だった。今回は開催期間を縮めたうえで「チャレンジクエスト」も用意するなどいろいろ改善を試みるみたいですが、果たしてどうなることやら。
ガチャのピックアップ対象は前回通り期間限定の☆5アサシン「酒呑童子」、そこに☆4バーサーカーの「茨木童子」が追加されている。茨木ちゃんはオリジナル版だとピックアップ対象じゃなかった……というか、当時はまだサーヴァントとして実装されていなかった。おかげで「クリア報酬に配布サーヴァントとして貰えるのでは？」とサプライズプレゼントを期待してしまったプレーヤーも多く、終わっても茨木ちゃんが来ないという事実に打ちひしがれ虚無感を覚える人続出だったとか何とか。今回は復刻ということもあり、茨木ちゃんがキチンとピックアップ対象になっています。
酒呑童子は稀少な☆5アサシン枠ということもあって「是が非でも取りに行く！」と息巻く人もチラホラ見かけますが、CCCイベント時のピックアップでメルトに手持ちの石をあらかた溶かされてしまった私はさすがに狙う気力が湧きません。今回のターゲットは☆4の茨木童子です。私は今年の1月にFGOを始めた、いわゆる「お正月組」なんですが、右も左もわからない状況の中でお世話になった高レベルマスターの擁するサポート・サーヴァントの中で特に憧れたのがスカサハ、ジャンヌ・オルタ、そして茨木童子の3騎でした。童女の趣がありながらカッコ良く、禍々しく、そのくせ愛嬌に満ちている。いかにも強そうな見た目で、実際超つおくて何度も頼りになりました。「いつかうちのカルデアにもきっと……」と思い続けて約5ヶ月。遂にその「いつか」が来たのではないか？ と躍る心を抑えるのに必死になりました。
☆4は一度にまとめて複数のサーヴァントがピックアップされるケースが目立つ（たとえば900万DL記念のガチャでは「メドゥーサ（槍）」「ステンノ」「ゴルゴーン」の3騎がピックアップされた）ため、一点狙いの場合は下手すると☆5目当てよりも辛いことがある……というのを先人たちの体験談で学びました。具体的に書くと「昨夏の水着ピックアップは悪徳と野心、退廃と混沌とをコンクリートミキサーにかけてぶちまけたような地獄だった」。たとえ☆5よりレアリティの低い☆4であっても、複数ピックアップでの一点狙いは避けるべき。逆に述べれば、☆4の単独ピックアップは一度逃すと次はいつやってくるかわからない、欲しいならこれを好機と捉えろ、回せ、回転数がすべてだ――ってことですね。うん？
理屈はどうあれ、900万DLの特別ログボで呼符も毎日貰っているし、これで茨木ちゃん狙わなかったら嘘でしょ。いつもは「引けるわけない」と後ろ向きな私も今回ばかりは違う。イメージするのは常にマイルームでばらきーを愛でている自分の姿。ありありと思い浮かぶ。ああ、これは既に確定した未来なのだ――頷き、躊躇わずガチャガチャしました。
開幕一発目は☆3礼装「シュトルヒリッター」。あまりいい立ち上がりとは言えない。続く2枚目は☆3イベ礼装「勧進帳読み上げ」。3枚目は☆3ライダー「ブーディカ」。最近はLINEスタンプの「がんばれ（はぁと）がんばれ（はぁと）」が明らかに伊東ライフだと話題になりましたな。なにげにチュートリアルガチャで引いたうちの1騎で、とっくに宝具レベル5である。
うん。これはアカン流れや――挫けそうになる心、「撤退せよ！ せめて日を改めよ！」と叫ぶ理性。嗚呼、それでも茨木ちゃんに逢いたい。呼符はまだ残ってる。ここを耐えれば、ばらきーを引けるんだから！ とデュエルスタンバイして回した4枚目。待望の特殊演出が入りました。
金色の球どもがグルグルとバターになりそうな勢いでシステム・ケラウノスするアレ、すなわち金回転です。
もろたで工藤！ 金回転なら☆5の期待度は低く、裏を返せば☆4の期待度が高い！ あー、これは来ちゃいましたね、イギラギン。ウェルカムトゥようこそカルデアパーク、今日もドッタンバッタン大騒ぎって寸法ですよ。間違いありません。なぜならFGOのピックアップはキチンと仕事を果たしてくれますので。ここ一番でサボるなんてこと、絶対にしません。あー、これでやっと私も茨木持ちマスターの仲間入りですね。早速ぐぐって再臨素材とスキル上げ素材を調べなきゃ――
おい、ピックアップ……てめぇクラス自体違うとか、めくる前からサボっとることがバレバレやんけ！ と、あっさりオチが付きました。チャンチャン。
先にバラしてしまうと、この後も未練がましく回しましたが結局茨木童子は出ず、☆5イベント礼装「狐の夜の夢」が出たところで初日のチャレンジ終了。茨木持ちマスターの仲間入りはできませんでした。そんなわけで今回の報告はこの金ランサーが出た瞬間がハイライトってことになります。
ランサーか……一番最初に来てくれたのがクー・フーリン（プロト）で、手持ちの☆3では一番早く宝具レベル5になったこともあり、立派な主戦力として様々な戦場をともに駆け抜けてくれたなぁ。獣特攻はあまり役に立つ機会がないけど、「新宿のアヴェンジャー」戦ではスター集中効果も相俟って大活躍。もう1騎のクー・フーリン（stya night）はなかなか宝具が重ならなかったこともあり、プロトほど際立った活躍はしなかったものの、2騎一緒に出陣させると「こいつら不死身なんじゃないの」ってくらいしぶとく立ち回ってくれてギリギリの場面を幾度も凌いでくれましたね。敵の編成がよくわからないときに控えに入れておけば、それだけで安心感がグッと段違いに高まる。そんな心強い存在です。☆3ゆえステータスが低めで、自バフも持っていないからHPが多くなってくる後半のエネミーにはやや火力不足となってしまうが、いざとなれぱ「聖杯を捧げる」という方法でステータスを補う選択肢もあります。「金槍は一向に来る気配ないし、いっそアニキを聖杯転臨させてレベル80まで上げておくべきかしら。しかし、その場合どちらのクー・フーリンを選ぶべきか。世話になったのはプロトの方だけど、長期戦を想定した場合においてスキルが優秀なのはSNの方……うーむ」と迷って保留にしていました。
で、今回唐突に金槍が舞い降りたわけです。七騎中唯一高レアのいなかったクラスだけに、ピックアップが仕事しなかったことは残念ではあるものの、「これでようやくサポ欄を全部金枠で埋められる」と密かに微笑みました。始めて間もない頃は、高レベルマスターのサポート欄がすべて金枠で埋まっているのが羨ましくてしょうがなかったです。「レアリティがすべてではない、ステータスが低くてもスキルや宝具の優秀なサーヴァントはたくさんいる」と思いながらも、「それはそれとして金枠も欲しい」と願ってしまうのが人情ってもの。このたび願いが叶って正直嬉しいです。
さて、そうなるとあとは「誰が来たのか？」ってことだけが問題の焦点である。金枠ランサーは全部で14騎、うち4騎（スカサハ、ブリュンヒルデ、玉藻、清姫）は期間限定、うち3騎（槍王オルタ、李書文、槍王）はストーリー召喚限定、うち1騎（ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ）は配布なので今回のピックアップからは排出されない。そうなると可能性は残り6騎のいずれかに絞られる。このうち☆5はカルナとエルキドゥですが、先にも述べた通り金回転なので☆4の確率が高め。となるとエリザベート、フィン、ヴラド、メドゥーサの4択と見ていい。この中で一番欲しいのは……やはりエリザベートですね。サーヴァント界のトップアイドル。ただでさえ可愛かったのに、こないだのモーション変更でより可愛さに磨きが掛かった。CCCコラボイベのときにフレンドから借りて、あまりのキュートさに「ほちい！」と呻きましたよ。スキル「嗜虐のカリスマ」の倍率も良かったし、自前で持っていればフレンドのスカサハ、槍王、ジャンヌ・オルタなどにバフを掛けて強化することもできる。可愛さにしろ性能面にしろ、茨木童子と遜色のないサーヴァントだ。
頼む、ここはどうか一つエリちゃんで！
懇願する私の存在を知ってか知らずか、スッと開示されていくカード。
現れたのは――
エルちゃんでした。え？ 例によって二度見したものの、やっぱりこれはウルクの英雄たる神造兵器。Fakeでメイン級の扱いを受けているギルガメッシュの無二の友。☆5ランサーの「エルキドゥ」です。ううん……えっ？ いったい何が起こった？
すり抜けだね、わかるとも。
いや――すり抜けはすり抜けでも、次元（レアリティ）が違った。茨木を逃したつもりで酒呑を逃していた……？ あまりの訳の分からなさに頭の中が「？」でいっぱいになりました。エルキドゥ、キャラとしては嫌いではない。むしろ好きだ。「戦車男」のエルキドゥちゃんには胸が高鳴った。FGO本編はアレがアレだったから厳密な意味での出番がなく、扱いとしては微妙なところだが……ともあれ、私にとって出てガッカリするようなサーヴァントではない。ただ「えっ、今なの？」って思いが押し留められないだけです。ユニットとしてはカード構成とスキルに癖があるため性能面でいろいろ言われているけれど、恒常☆5槍としては唯一の単体宝具であり、攻撃判定が入る前に防御デバフが掛かるおかげもあってルーラーマルタのタラスク同様火力は伸びやすい。試しに撃ってみたら、レベル30の時点でさえ結構な威力が発揮されてビックリした。なんだかんだ言われていても☆5だけにステータスは高く、育てれば弓に対するアタッカーとしてしっかり活躍してくれそうである。「またすり抜けぇ……」と思わなくもないが、うん、来てくれた以上は歓迎しよう。ようこそ、エルキドゥ。うちにギルガメッシュはいない（子ギルならいる）けど、どうかゆっくりしていってほしい。
てなわけで、サポート欄は近い将来「全部金枠」どころか「全部☆5」で埋まることになりそうです。初期の頃に受けたアドバイスで「半年くらいコツコツやっていれば戦力は揃う」というものがあったけど、本当にその通りになったな……☆5が増えたことで編成コストの問題も深刻化してきたし、放ったらかしになっている低レア勢の育成もコスト調節のためそろそろ再開しなきゃ。シェイクスピアはアポクリファ絡みのイベントで特攻サーヴァントになるかもだから、優先してレベルを上げていこう。余裕があればモーツァルトも育てておきたい。
マナプリ交換で新たに呼符が手に入ったし、期間中はまだまだ茨木チャレンジするつもりでいます。もし引けたら追記しますが、いつまで経っても追記がなかったら……察してください。
（6月5日：追記）
フレマーリンのおかげで鬼ごろし級を安定して周回できるようになった結果、見事DPは上限値である2億に達して後は瓢箪を集めるのみとなった。
よし、もう寝ようかと思っていたけど、記念に呼符を使って茨木チャレンジをしよう。今なら出る気がする（って毎回言ってる）。
ポチっとな。
ん？ なんだ、今のラグ？ 何だか思わせぶりなローディング時間が発生しました。もしや遂にピックアップが目を覚ましたのか！？ 出迎えせねば、とスクショを撮る気満々で固唾を飲んで待ち構えていたところ。
あ……れ……？ ただの銀バーサーカー……？ ☆3サーヴァントは既に全騎出揃っているので新規排出などありえない。ボタンを押した後に何か読み込んでいるようなラグがあったのは気のせいだったのか？
いや、これはアレです。3月のCBC2017プロトセイバーピックアップでガウェイン（2枚目）が来た時に起こった、そう――
昇格演出……！ 銀色のカードがパチパチと光って金色に変わる奴だ！
つまりこの瞬間、引いたのが☆4以上のバーサーカーだと確定しました！ 後はピックアップさえ正常に働いていれば……！
おお……っ！ ☆4バーサーカー「茨木童子」、ここに降臨！ やった！ 私の羅生門イベント、これにて完！ まだデイリーミッションと瓢箪集めは残っているけど、もう茨木ちゃんが来ない悲しみを茨木ちゃんにぶつける不毛な真似はしなくてもいいんだ。これからは「いーばーらーきーちゃんっ、あーそーぼっ！」と楽しく屈託なく容赦なく鬼っ娘を殴り倒すことができます。
このときのため林檎齧って種火周回に励み、あらかじめ狂種火を貯め込んでおいた。すぐに再臨を済ませられる。ゆくゆくは聖杯を2個捧げ、☆5相当の霊基にしてあげたい。☆5をレベル100にするのは単純に種火の量が凄まじくて辛いうえ、膨大なQPが必要になるから、やるとしてもあと1騎が限界だと“山の翁”のときに感じました。今後はお気に入りの☆4をレベル90にしていく方針で使っていきたい。アストルフォ、ニトクリス、ナーサリーライムあたりが来てくれたら捧げちゃってもいいですね。アストルフォは見た目からして好みなのに、アポクリファの原作読んでキャラ的にも大好きになったから「是非とも召喚したいサーヴァント」の筆頭となっている。恐らく7月開始のアポアニメに合わせてピックアップが来ると思うから、そこで狙うか。でもアポクリファPUだったらたぶんジークフリートとアタランテとアストルフォのトリプルピックアップになるだろうし、一点狙いは確率的に今回よりもかなり厳しいでしょうな。
はぁ〜、とにかくホッとした。「もはやコンビニに行くしかないか……？」と覚悟を決めかけていたところだったので、安堵とともに脱力しました。私の場合高レアはすり抜けや、特定のサーヴァントとか狙っていないタイミングでひょっこり出るパターンが多く、「ピックアップ対象を狙って引いた」と言えるのは今回の茨木を除くと沖田とメルトだけなんですよね。そういう意味で行くとあまり「手繰り寄せる力」はないのかもしれない。この後に来るであろう鬼ヶ島の復刻は騎ん時さえ取れれば充分なので、なるべくガチャはお休みしていきたい。イベ礼装目当てに軽く回す程度に留められるといいが……7月に福袋買ったら、次はエレシュキガル実装かセミラミス実装が来るまで石と呼符を溜めていこう。
