「ひぐらしのなく頃に礼」
   /07th Expansion


 日記の内容を抜粋。


2007-02-02.

07th Expansionの『ひぐらしのなく頃に礼』、プレー開始。

 そろそろコンシューマー移植版の発売も近づいてきた『ひぐらしのなく頃に』のファンディスク。同人ソフトということもあり、予約購入するのが億劫で「どうせいつでも買えるからいいだろう」と怠惰に放置していた結果、こんなに着手が遅れてしまいました。己は本当にひぐらしファンなのか。

 収録内容はと申しますと、後日談的な「賽殺し編」、番外編的な「昼壊し編」、「目明し編」にだけ収録されていた幻のオマケシナリオ「罰恋し編」の三つ。まだ「賽殺し編」を始めたばかりですが、ジャケット絵の通り梨花ちゃまが主人公で、なかなか面白そうな展開につきワクテカしています。……というか、後日談の性質上、多大にネタバレを含むので今のところ「面白そう」くらいしか書けませぬ。具体的な感想は全部やり終わってからアップするとしましょうか。


2007-02-04.

07th Expansionの『ひぐらしのなく頃に礼』、コンプリート。

 ちょいと暇を見つけて集中的にプレーしたらサクッと終了しました。全体で3時間くらい。「暇潰し編」よりも少ないシナリオ量なので、物足りないというか、ちょっと寂しいかな……FDとしてはまずまずの仕上がりだと思いましたが。

 本編の後日談に当たる「賽殺し編」は、抽象的な言い方をすると「ウビ ペデース、イビ パトリア(立っているここが祖国だ)」な話。望郷の念と「住めば都」な感覚に両腕を引っ張られながら「自分の居場所はどこなのか」を考え、迷って悩んだ末に立ち位置を選び出す。んー、ネタバレ抜きで語るのは難しいですねー。割とストレートな内容で、本編の補足という位置づけにあり、「『ひぐらし』やったなら絶対に読まなきゃダメ」というほどマストな代物ではありませんが、少なくとも蛇足とはなっていない。ある面で『ひぐらし』の病根とも言える「魔女」を償却するうえで必要なシナリオだったと思います。が、さすがに駆け足だったかな。真相の一部を曖昧にしたまま終わるリドルストーリー形式は内容とハマっていて良かったけれど、テーマ性が前面に出すぎて話運びがいささか御都合的かつ強引な印象もある。シナリオを最低限まで切り詰めちゃってあまり余裕が感じられないと申しますか。あと梨花ちゃま視点なので梨花本人の立ち絵が出てこず、梨花スキーの当方にはディ・モールト残念な仕様。まあ後日談として見ればいかにも『ひぐらし』らしい出来で、多少の不満はあれどキッチリ楽しませてもらったことは確かです。しかしこれ、冒頭は「ちょwwww」な感じで度肝抜かれましたよ……。

 「昼壊し編」はタイトル通り『ひぐらしデイブレイク』の世界観を背景にした番外編。古手神社の至宝「フワラズの勾玉」を巡ってドタバタする、「賽殺し編」とは打って変わってのスラップスティック・コメディです。惨劇の方は終わったのか、そもそも惨劇が起こったのかどうかも疑問な状況の中で話が進みます。いわゆる御都合処理を施された話なのでいちいちツッコむのも野暮ってもんでしょう。ひデブはやってませんが、問題なく堪能できました。はっちゃけたノリに「くっだらねー」と笑いながらプレーした次第。これも短いシナリオなので、同じボリュームの奴があと2、3本欲しかったところだなー……というのは贅沢な注文か。『礼』の製作期間って4ヶ月くらいしかなかったはずですし。そしてオマケシナリオの「罰恋し編」は十数分で終わる本当に「オマケ」なシナリオでした。「昼壊し編」以上にくだらない。ここまで行くと笑えるのを通り越して呆れます。

 次回作の『うみねこのなく頃に(仮)』についてもチラッと触れていますが、プロットもこれから取り掛かるという段階らしくハッキリとした情報は得られず。『ひぐらし』に関しては今後も番外編か何かをつくっていく模様。最初は『礼』で完結する予定だったものの、書いてるうちにまだまだ続けられる、続けたいと願うようになったんだとか。いつになるか分かりませんが『礼』みたいなのがまた発売される日をのんびり期待して待つとします。


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