FGOガチャ日記 その6「デッドヒート・サマーレース! 〜夢と希望のイシュタルカップ2017〜ピックアップ召喚(日替り)」(2017年8月11日の記事)


 微笑むイシュタルの影で繰り広げられる、プレーヤーたちの悲喜劇。夢と希望、欲望と絶望、歓喜と悲憤の入り混じるFGO2017年夏の一大イベント「デッドヒート・サマーレース!」が9日、遂に開幕となりました。お正月組である私は復刻夏イベントも初めてだから普通に堪能しました(第二部の方は……うん)けれど、去年クリア済である熟練兵たちは「やっとか」「待ちくたびれたぜ」と指をポキポキ鳴らしながら瞳に鬼火を灯す心境だったのでしょう。午後6時終了予定だったメンテは案の定延長となり8時半からの開始となったものの、全国からアクセスが集中したのかメチャクチャ重たかった……『覇剣の皇姫アルティーナ』の12巻を読みながら待つこと30分、9時前になってようやくデータのダウンロードが終わってログインできるようになりました。しかし、2度も3度もデータ更新が入ってその都度トップに戻されるというウンザリするような仕打ちを受け、意気を挫かれることに。結局初日はプロローグに当たる部分のシナリオを読み進めたくらいで、ろくにクエストもこなせず終了となった次第。

 そんなこんなでイベントそのものに対して不平不満は抱えていますが、それはそれ。ガチャ日記である以上、当記事をお読みになる方々の最大関心事はピックアップ召喚の方でしょう。イベントの感想は他で語るとして、この記事では私が意気揚々と挑んだ今夏の新規水着ガチャの結果について報告していきます。2017年新規夏イベントの第1部ピックアップ召喚には4騎の期間限定サーヴァントが実装されました。☆5キャスター「ネロ・クラウディウス」、☆4セイバー「フランケンシュタイン」、☆4アサシン「ニトクリス」、☆4バーサーカー「織田信長」。どの子も可愛くて、モーションも凝っていて、性能も悪くない……いや、いい! サポートで借りるたびに魅惑され「ガチャ回すべし」という運営からの圧力を感じずにはいられなかった。バッブ(バーサーカーノッブ)とかバリかっけぇよ、超ロックだよ、尾張が始まっちまうよ。声で、動きで、叩き出す宝具の威力で、ムラムラと欲望を煽ってくる。こんなもん、耐えられないに決まっています。魔力放出する(貯め込んだ呼符をすべて吐き出す)覚悟を決め、いざ召喚に臨みました。

 どのサーヴァントも非常に魅力的ですが、本命中の本命、ド本命はやっぱりネロです。キャスターネロ、略称は「水着ネロ」とか「術ネロ」とか「キャスネロ」とか「術王」になるのかしら? ユニットとしての特徴は「NPチャージスキルのおかげで宝具を撃ちやすい」「バフが充実していてキャスターながら結構な火力が出る」「バフは防御系のスキルも兼ねていて生存能力が高い」といったところでしょうか。第1スキル「暴走特権」のNPチャージはレベル1で30パーセント、レベル10で50パーセントを充填。カレスコないデアにとっては垂涎のチャージ量だ。第2スキル「七つの冠」は自己バフで攻撃力と防御力UP、ユニークなのは「クラス相性の防御不利を打ち消す」、つまりライダーやバーサーカー、アルターエゴからの攻撃を等倍化する――被ダメ処理が一時的にシルーダーと同等になる、ってことのようですね。バーサーカーにクリティカルで殴り殺されるとか、そういう事故の危険性を減らせるわけだ。第3スキル「死なずのマグス」は味方単体の攻撃力UP&ガッツ付与、ケツァルコアトルの「善神の智慧」と同系統のスキルながら、スキルマしてもバスターUPが30パーセントの「善神の智慧」に対し、「死なずのマグス」はスキルマすれば攻撃力UPが50パーセント……マーリンの「英雄作成」と組み合わせればトンデモないことになる。しかもガッツ付与ということは、うちのエースバーサーカーたる土方歳三の運用幅がますます広がる……? 宝具は全体攻撃バスター「誉れ歌う黄金劇場(ラウダレントゥム・ドムス・イルステリオス)」、例によって黄金劇場を展開する技ですが、とんでもないところから出てくるので度肝を抜かれます。そりゃ黒王も「劇場女」と呼ぶわ。宝具セリフは2種類用意されており、とりわけ「もちろん、余だよ(はぁと)」の可愛さは宇宙の法則が乱れるレベル。

 モーションも華麗で、ビーム撃ったりファンネル飛ばしたりとやりたい放題。ロボットアニメかな? 見た目としてはキャスターのエレナに近いタイプかな。持ってる剣で斬りつける攻撃もある。ネロ以外の面々も使ってて楽しいモーションばかりで、加速度的に理性が溶かされていきます。ニトクリスとかヤバいですよね、もう性能なんて度外視して使いたくなる。いや、性能をdisっているわけではありません。というかタゲが取れて防御バフにダメージカットを重ねられる「異様に硬いアサシン」ゆえ、ライダークラスのエネミーが出てきたときにキャスターを守りつつNP溜めて宝具で仕留める、みたいな動きも可能。「死にたくない」と言い募る不夜城のキャスターを守ってあげる名もなきファラオ、みたいな妄想が捗って楽しい。

 いや、そろそろ切り上げよう。性能談義は他のところがもっと詳しいのでそちらを参照してもらいたい。

 えーと、まずですね、今回のガチャも石は使いませんでした。禁制禁制、御禁制。「エレシュキガルかセミラミスが実装されるまで聖晶石はプレゼントボックスから出さない」がうちのカルデアのスローガンです。セミラミスはアニメが終わってから満を持しての登場となるかもしれないけど、エレちゃんはそろそろ来るだろう……と信じ続けて早数ヶ月、一向に来る気配ありませんね。弓イシュタルのセリフが増えたときは「エレシュキガル実装の前兆!?」とざわめきましたが、単に配布の騎シュタルに合わせての追加収録だったという……プレゼントボックスがパンパンになる前に早く何とかしてほしいものです。

 使ったのはもちろん呼符。最近イベントやら何やらでたくさん配られたこともあって溜まっていました。先日の特異点別ピックアップで「レジスタンスのライダー」目当てに回してちょっと減らしてしまいましたが、それでもまだまだ残っていた。ちなみにレジライは一枚も出ず……「ピックアップ☆3なんて楽勝もいいところでしょ、一発で出てもおかしくない」と余裕かまして呼符突っ込みましたが、すり抜けに次ぐすり抜けで「本当にレジライ排出されんの!?」と疑ったほど。ピックアップ☆4どころかピックアップ☆3でも、狙ったカードが出てこないこともある……ガチャの深淵を体感して恐怖に慄きました。レジライチャレンジすら失敗した私からすると、「ピックアップ☆5を狙って引こうとするのは狂気の沙汰」ってのが偽らざる本音だ。

 それでも、引かなきゃ、出ない。

 抜刀……突撃! 決意を漲らせてボタンに指を伸ばしました。今こそ目覚めよ、我が丹下力!

 結果報告の前に、今回の目標というか勝利条件をハッキリさせておきましょう。最大の勝利条件はもちろん「ド本命のネロを引く」ことですが、最低でも「イベント礼装を揃える」ことが目標です。☆5の「サマー・リトル」は難しいかもしれませんが、せめて☆4の「ホワイト・クルージング」と☆3の「シュガー・バケーション」は引いておきたい。最大でも最低でもない、中間の勝利条件が「☆4の水着サーヴァントを1騎でも引く」こと。水着じゃなくてもアストルフォとかアタランテとかエリザベートとかニトクリス(術)とか不夜城のアサシンとかエルドラドのバーサーカーとか、前々から欲しかったサーヴァントを引けたら充分です。つまり、ネロが来たら「焼津さん大勝利!」、ネロ以外の誰かが来たら「焼津さん中勝利!」、イベ礼装が揃っただけなら「焼津さん小勝利!」。イベ礼装さえ揃わない最悪の事態に陥ったら……敗北。概ねそんな具合である。

 まず1枚目。出たのは☆4礼装の「柔らかな慈愛」。アニメ放送中のアポクリファでジャックちゃんのおかあさん(マスター)をやっている「六導玲霞」を描いた礼装ですね。魔術の素養がない一般人ながら、その精神構造は端的に言って「ヤバい」。雨生龍之介とはまた違った方向で振り切れている。

 ともあれ、初手がピックアップ外の☆4礼装か……微妙だな。開幕麻婆とか開幕カムランとかそっと画面を閉じたくなる面々に比べればマシながら、与HP回復量UPという効果が活かしづらくて一度も使ったことのない礼装である。贋作英霊のイベ礼装だったから復刻に備えて一応保管庫に仕舞っているけど、引っ張り出すのは果たしていつになるやら。

 2枚目は特筆することのない☆3礼装が出て、3枚目でやっとイベ礼装が来ました。「サマー・リトル」、いきなりの☆5礼装! 渡辺、じゃない、ぽよよんろっくによるスク水礼装です。あまりのペドペドしさに巷では「コミックLO礼装」などとも呼ばれている。ひと目見たときから「引けたらいいな」と思っていた奴なので超嬉しい。とりあえず、これで「敗北」はなくなったも同然です。

 サマー・リトルが呼び水になったのか、☆3礼装と☆4礼装もサクサク排出され、呼符7枚で全種揃いました。何度見ても「ホワイト・クルージング」が放つ「快楽天の表紙」感は半端ねぇな。

 

 

 

 

 よし、これで小勝利は確定しました。あとは大勝利か中勝利を求めて突き進むのみ。

 しかし、ガチャには流れというものがあります。ほとんどは「気のせい」で済ませてもいいような事柄ですが、それでも立て続けに良いカードが引けたり、ひたすらどうにもならんカードばかり出てきたり、神か悪魔が掻き混ぜたような露骨な偏りを感じる瞬間がいつか必ず訪れる。

 その「いつか」がまさしく、眼前に降臨していた。

 イベ礼装があっさり揃った7枚目から一転、8枚目以降の呼符は悪い流れに呑まれてどんどん虚空へ消え去っていった。具体的に書くと、イベントと関係のない☆3礼装や使いどころの少ない☆4礼装、そして既に重なり切っている(宝具レベルが5になっている)☆3サーヴァントのラッシュ。徐々に体温が下がっていくような錯覚に襲われる。サマリトはしょうがないとしても、ホワクルはもう1枚くらい出るんじゃないかなー、と期待したが出ない。みるみるうちに減っていく呼符、残量が10枚を切りそうなあたりで弱気になった私の脳裏に「撤退」の二文字がチラつき始めました。

 撤退……? 撤退だと? お前、それマジで言ってるのか? そこに水着が待っているというのに?

 呼符を使い尽くして仕方なく引き下がるならまだわかる、だが余力を残した状態でネロを、フランを、ニトクリスを、ノッブを諦めて逃げるなど……否(ノー)! ありえません!

 退くな、引け。進め、引けぇ!

 怖じる自らを叱咤しながらボタンを押した瞬間、待望の輝きが私の両目を打った。

 

 

 

 

 金色に彩られた暗殺者のカード。と同時に漂う濃密なファラオの気配。

 耳を澄ませば聞こえてくるはずだ。「フケイ……フケイ……」というあの呻きが。目を凝らせば見えてくるはずだ。あの子供の落書きみたいな姿が。「コスプレ難易度超ビギナーレベル」と絶賛されたあのフォルムが!

 ああ、この戦い、我々の勝利だ!

 軽率にビクトリーを確信し、歓喜絶頂の中で問い掛けます。

 水着ピックアップガチャで現れた金アサシン……いったい何クリスなんだ……?

 

 

 

 

 否(ノー)。すり抜けジャックです。霧深きロンドンの奥の奥、ホワイトチャペルの闇より生まれし殺人鬼が夏のカルデアにしれっと参戦。まさにぃ、サマー・リトル!(推奨脳内再生:槍玉藻の声) てなわけでうちのぐだ子が晴れておかあさんになりました。わあい。

 えっ?

 本気で目を疑って確認したものの、「これから毎日解体しようぜ?」と言わんばかりの風格を備えた幼女は間違いなく恒常唯一の☆5アサシン、クイックの性能がぶっ壊れと名高い「ジャック・ザ・リッパー」です。ファラオの気配は錯覚だった……だと? し、しかし、何でこのタイミングでジャックちゃんが……? 確かに再臨すると水着みたいな恰好にはなるけど……。

 混乱の極みに達しながら、ある一つの答えに辿り着く。「そういえば、ジャックちゃんの声優も丹下桜だ!」 確かに私は開始前、「今こそ目覚めよ、我が丹下力!」と発破をかけました。それが、まさか、こんな形で……? ☆4ネロはスト限だから排出対象じゃないし、その代わりに? 開幕一発目に六導礼装が出ていたのも予兆だった? 

 通算5度目となる☆5サーヴァントのすり抜け……茫然とした感情に包まれたのも束の間、押し寄せてきたのは困惑ではなく随喜の念でした。

 や、やった、念願のジャックちゃんを手に入れたぞ!

 ぶっちゃけ恒常☆5の中では一番欲しいサーヴァントであった。もしFGOにサプチケが実装されていたら間違いなくいの一番に取りに行ったことでしょう。福袋もクラス別だったら殺EX引こうと思っていたくらいですからね……「来年の正月にクラス別福袋復活してくれ!」と祈っていましたが、もうその必要もなくなってしまったか。過去最大級に嬉しいすり抜け事案。うちはアサシンクラス、“山の翁”頼りで他は殺師匠くらいしか育ててなくて、翁もそろそろ絆10が近づいてきたから後継のメインアサシンちょうど欲しかったところなんですよね。当面はメルトで凌ぐつもりだったけど、ジャックちゃんが来てくれたなら心強い。モーさんも福袋で到着済だし、これでいつ聖杯大戦イベントが始まったってもう怖くないぜ!(アポクリファ関連のサーヴァントは☆4以上の高レアが多く、低レア勢はシェイクスピアとスパルタクスしかいないため、ちょっと前まで「沙翁とスパさん主軸でイベントに臨まないといけないのか……」という状況だった)

 ようこそ、ジャックちゃん。鬼ヶ島やアガルタではフレサポで大変お世話になりました。宝具撃った後のブレイブチェインがオーバーキル気味にクリティカルで入ると次のターンでまた宝具が撃てるようになる、というムチャクチャな動きには腰が抜けましたよ。アニメの「ねぇねぇねぇねぇ!」も可愛かったし、「やだよ。まだおなかすいてるんだもん!」と邪悪さを発露させるところにもゾクッとした。キャラ的にも好きなので大当たりです。セミラミス実装に備えて殺種火はしこたま溜めていたから、それを流用すればレベルはすぐに上げられる。なに、種火はまた集め直せばいいさ……どうせセミラミスが来るのはだいぶ先でしょうから(フラグ?)。

 ナーサリー・ライムはこないだ来たし、これで後はジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィさえ復刻されれば「サマー・リトル」パーティが自前で組めるようになります。また一つ野望が達成されてしまった。

 で、私が冷静だったらこの成果に大満足して「すり抜けとはいえ大勝利!」と判定して引き下がったところですが、こんな僥倖に恵まれて冷静でいられるわけないじゃないですか。当然強気になって「流れが裏返った! これは丹下の加護だ! 今なら引ける!」と頭クチュクチュバーンな状態でガチャ続行しましたよ。「もう大勝利は確定したから呼符なんか使い切っちゃっても全然OKだぜ」と気楽になった面もある。

 「止まるんじゃないわよ……」と囁く裡なるオルガ所長に従って1枚、また1枚と残り少ない呼符を投じていく。

 

 

 

 

 そしたら本当に来ました。長めのローディング、からの虹回転、からの金キャスター。

 これはもう勝利したも同然だろ! うおおおおおっ! ネロォォォ! と内心でカリギュラ級の雄叫びを上げました。

 虹回転は非常にレアな演出で、私も過去に三度しか見たことがありません。一度目は始めて間もない頃に“山の翁”を引いたとき、このときは召喚演出がいろいろあることも知らなくて「おー、なんか特殊な演出入った。☆4が出るのかな」と呑気に構えていたものです。二度目は終局特異点クリア記念に回したストーリー召喚の10連、オワオワと色とりどりの輝きが舞って、金剣からネロ(☆4)が出現しました。通常、虹回転は「☆5確定の演出」とされているので、今となっては見間違いだったかも……と自分の記憶を疑っていますが、少なくとも金回転でなかったことは確か。3度目はCCCコラボイベントのときのすり抜けオリオン。てっきりメルトだと思ったので何とも言えない気持ちになりましたね。

 現在実装されている恒常☆5キャスターは4騎――孔明、玉藻、三蔵、不夜城のキャスター。この中で所持済は孔明だけです。ローディングの長さを信じるならば、新規のサーヴァントであるはずなので孔明の可能性はたぶん低い。となると玉藻、三蔵、不夜城のキャスター、術ネロの4択。玉藻あたり来てくれたら来てくれたで嬉しいし、いつかは引きたいところだけど、狙うのはやっぱり水着サーヴァント。

 さあ我が呼び声に応じ、来たれネロ・クラウディウス!

 

 

 

 

 あっ。

 来た、ホントに来た!

 来ませり! ネロは来ませり! 興奮しすぎてスクショのタイミングは完全にミスって深夜アニメの規制みたいになっていますが、今度こそすり抜けじゃない純然たるピックアップ☆5サーヴァントのネロです。「ネロだと思った? 残念、○○でした!」というオチは回避できた。スタンド使いはスタンド使いに引かれ合うように、丹下サーヴァントは丹下サーヴァントに招き寄せられるらしい。これで夢の「自前トリプル丹下」ができる。フレから嫁王を借りてくれば「トリプルネロ」も可能だろう……ということ……!

 今なら迷いなく言えます――焼津さん大勝利! 希望の未来へレディ・ゴー!

 

 

 

 

 忘れられぬ夏は、もう始まっている……!

 てなわけで、イベ礼装ひと揃いと、すり抜けのジャックちゃん、すり抜けじゃないネロちゃまのダブル丹下でピリオドです。これはもう大勝利を通り越した超絶大勝利と申し上げても過言じゃないのでは。いやホント、ジャックちゃんからの流れで虹回転ネロは脳汁ブッシャーで「あ、ガチャにハマる人はこの感覚が忘れられないんだな」と悟ってしまいました。その感覚を忘れるためにビールを開けて酩酊し、翌朝には「すげぇ嬉しかったという記憶は残っているけど実感は薄いというか、いまひとつ曖昧だな……」って状態へ持ち込むことに成功した。

 さておき、ジャックちゃんは星稼ぎ性能と女性特攻宝具、宝具回転率の高さでクラスに囚われない活躍を示せるサーヴァントだし、術ネロはキャスターと思えないぐらいの殴り性能でこれまたクラスに囚われない見せ場を作れます。「キャスターはアタッカーになれない……そんなふうに考えていた時期が、俺にもありました」とバキコラを載せたくなる。チャージスキルのおかげで黒聖杯積んで孔明マーリンシステムに組み込み開幕即ブッパすることも可能。防御バフ&相性不利解除のおかげで看板娘を積んでの対狂盾役もこなせる。何よりうちのエースバーサーカー、土方さんとの相性がいい。福袋で被って宝具レベルが2になったときは「あー……」という反応でしたけど、事情が変わった。術ネロと組ませればガッツ付与&攻撃力アップができ、チャージスキルのおかげでネロ自身も宝具を撃ちやすく「不滅の誠(しんせんぐみ)」オーバーチャージ用の踏み台として黄金劇場を置くことも容易である。カルデア・ライフセイバーズ以外の礼装が視野に入ってくるのは大きい。何とか最終再臨まで行ったもののレベルマは当分先になるし、本格運用はまだこれからといったところですが、単に「可愛い」ってだけに留まらない活躍ぶりを見せてくれそうだ。ただし肝心のスキルレベルを上げる術の輝石はアリスと裁マルタでだいたい使い果たしてしまって、ろくに強化することもできない有様……半減期間中にもっと稼いでおけばよかった。

 欲を言えば☆4水着の面々も1騎くらいは引きたかったところであるが、これ以上望むのは強欲であろう――と理性が働いて撤収しました。騎シュタルもいるし、さすがに3騎以上も並行して育てるのは厳しい。さよなら、フラン剣、バッブ、名もなきファラオ。また縁があれば来年の復刻イベントで。収穫は大きかったが代償も大きく、呼符の残量はもう1桁、レッドゾーンに突入です。第二部ピックアップ召喚が来ても、イベ礼装取れるかどうかさえ怪しいレベルだ。まあ夏イベントは第一部のガチャ産礼装をそのまま使い回せるから、強いて取る必要もないけれど……しばらくガチャは控えてまた溜め直すか。そういえば、第二部ピックアップの目玉って頼光じゃなくてアルトリア・オルタ(メイドオルタ)なんですね。味方単体のスキルチャージを1つ進める代わりにHPを減らすというユニークなスキルを持っている。アンメアや土方など、背水型のユニットと組ませての運用もアリか? 術ネロ、土方、フレメイドオルタの組み合わせは一度試してみたいところだ。

 それにしても、今回もやっぱりカレスコは出なかったな……☆5礼装自体、サマー・リトルしか出なかった。本当にサービス終了するまでカレスコないデアのままなんじゃないかしら、うち。


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