「Fate/Grand Order Cosmos in the Lostbelt」予想雑談(※第1部や1.5部のネタバレあり)(2018年1月8日の記事)


 杉田ソロモンが高笑い上げている例のPV観てると、どうしても語りたくなるよね! というわけで急遽別ファイルを作ってみました。私がただ衝動を吐き出したいだけの記事なので、FGO第2部に関するもっとまともな情報解説や展開予想を御所望の方は他所に当たることをオススメ致します。

 さて、早速俎上に載せていこう。まずは春に配信予定の「永久凍土帝国 アナスタシア 獣国の皇女」。タイトルでみんな「ロシアだな……」「ロシアだろ……」ってなる奴。「序」で既に登場済のアナスタシアちゃんが「なるほど、シベリア送りよ」と言ってるコラ画像が作られそうな気がする。FateというかTYPE-MOON作品ではロシア関連の話題があまりない(間桐臓硯ことマキリ・ゾォルケンのルーツがロシアかどこかという設定はあるものの、掘り下げられていない)ので、それだけでも興味津々である。

 時代は「AD.1570」、最初の露土戦争(ロシアとオスマン・トルコは500年の間に12回も戦争をしている)が終わった頃。この時代の有名人物と言えば、当然「イヴァン4世」でしょう。グロズヌイ、和訳だと「雷帝」の二つ名で知られているが、意味としては「恐ろしい」とか「厳しい」といった意味です。詳しいことはぐぐってもらった方がいいけれど、皇帝(ツァーリ)親衛隊「オプリチニキ」が繰り広げた暴虐の数々も逸話として有名。ソローキンの小説『親衛隊士の日』も原題は「ジェーニ・オプリチニカ」、オプリチニカは「オプリチニクの」という意味(オプリチニキは複数形、単数形だとオプリチニク)。オプリチニキは「序」で殺戮猟兵として登場済だから、これでイヴァン雷帝が出てこなかったら「酷吏が出てきたのに武則天が出てこない不夜城」みたいになってしまう。雷帝が世界征服を果たして異聞帯化したとか、そんなのかな。ツァーリの語源は「カエサル」だけど、まさかの本人登場はないだろう……せいぜいマイルームやイベントで弄ってくる程度だと思う。

 イヴァン4世の最初の妻(彼は生涯で7人の妃を持った)が「アナスタシア」という名前だが、史実では1560年に亡くなっている。「死んだはずの皇妃アナスタシアがいる」ってことなんでしょうけども、サーヴァントとして実装されるアナスタシアは十中八九ロマノフ朝最後の皇女「アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ」だろうな。長年に渡って生存説が囁かれていた少女です。FGOにはもう「アナちゃん」という愛称のキャラが存在するから、彼女の愛称は「アーニャ」になるかもしれない。皇女アナスタシアは怪僧「ラスプーチン」とも繋がりがあり、査問団の顧問としてカルデアにやってきた「言峰綺礼」はほぼ間違いなくラスプーチンの擬似サーヴァント。イヴァン4世を倒した後に黒幕として正体を明かすかもだが、それだと普通すぎてつまらないな……「今時ラスプーチンがラスボスって」ってなる。画面端からスライドしてきた筋肉ムキムキタイガーヘッドの大ロシア連邦終身大統王が瞬獄殺キメるくらいでないとインパクトが足りないです。FGOだと「獣国」が比喩でも何でもない直球の可能性高いから、案外冗談ではないかも。

 登場すると思われるAチームマスターは「カドック・ゼムルプス」。平凡な魔術師だがレイシフト適性は高い、とはダ・ヴィンチちゃんの弁。雰囲気がどことなく雁夜おじさんっぽい。もともとはキャスターを召喚する予定だったらしいが、第1部のキービジュアルにいたキャスターって「メフィストフェレス」なんですよね……メッフィーはセイレムにもチラッと出てきたけど、まさかの続投? そもそも「第1部で召喚する予定だったサーヴァントを第2部でも召喚する」かどうかも現時点じゃよくわからないんですが……最後に、さっき検索して知ったことなんですが、「シュヴァリエ・デオン」は女装して「リア・ド・ボーモン」と名乗りロシア帝国に潜入した、という逸話があるらしい。窮地に陥った主人公たちを救うため、デオンが女装姿で颯爽と駆けつける展開に期待したい。

 続く第2章「無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング 消えぬ炎の■■■」。時代は「BC.1000」、ダビデが王として即位した頃である。この頃にはもうソロモンも生まれていたはず。

 「ゲッテルデメルング」はドイツ語で「神々の黄昏」、つまりラグナロクのこと。ただしこの読み方はやや古風な感じで、現代だと「ゲッターデンメルング」みたいな発音になる。わざわざドイツ風に読んでいるということは、北欧神話というよりゲルマン神話をモチーフにしているのだろうか? だとするとナチスが絡んでくる可能性もあるか……? ☆5ランサー「ラインハルト・ハイドリヒ」とか登場したらいろいろと大変なことになってしまう。いや、いくら何でもナチスは近代すぎるし、ヤバい火種になる未来しか見えないので素通りする公算が高い。普通に「ジークフリート」をメインに据えて巨人族と戦ったりする神話っぽいエピソードになりそう。FGOではあまり存在感のない「ブリュンヒルデ」もいよいよ活躍の場を得るか? 父であるオーディン(ゲルマン神話だとヴォータン)の怒りに触れ、燃え盛る炎(ローゲ)に囲われて眠りに就いた――という部分がタイトルの「消えぬ炎」に繋がっているのではないかと予測している。伏せられている三字は「戦乙女」かも。「氷焔」はヨトゥンヘイムとムスペルヘイムかな。

 登場すると思われるAチームマスターは「オフェリア・ファムルソローネ」、魔眼を眼帯で隠している女性。名前でシェイクスピアの『ハムレット』を連想するが……ロンドン、新宿に続いてまたしても沙翁登場なるか? 「降霊科の秀才」ということで、北欧神話の降霊術「セイズ」が絡んでくるかもしれない。そして「北欧神話」「魔術」で連想するのがエイリークの妻「グンヒルド」。直接的な出番はないのにやたら存在感のある「奥様は魔女」、いよいよお目見えなるか。召喚予定だったのはセイバー、キービジュ通りなら「アルテラ」だが、さて。

 第3章「人智統合真国 ■■■ 紅の月下美人」。時代は「BC.210」、史実ではちょうど「秦の始皇帝」が死去した年ですね。ということは中国の話? セプテムでもチョイ役で出ていた「荊軻」が主役級に抜擢されるかもしれない。

 中原統一後は不老不死を追い求めていた始皇帝、FGOの汎人類史では放っておいたら本当に永遠に生きかねないところを荊軻の特攻で何とかしたことになっていますが、異聞帯ではマジで不死身化して中原どころか世界征服を果たそうとしていたりして。だとしたらセプテムの再話に近い形式となるな。伏せられている三字は国の名前? 蓬莱国とか。ヨーロッパの方はローマとハンニバル・バルカが戦っていた頃で、アルキメデスが殺されたのもこの少し前。始皇帝の侵攻によって歴史が変わり、アルキメデスがまだ殺されていなくて、ハンニバルもカルタゴとローマの連合軍を率いて戦う――みたいな展開を妄想したり。中国側はオープニングに出ていた仮面の男(蘭陵王?)が新規サーヴァントだろうか。「月下美人」はサボテン科の植物で、夜に咲いて朝を迎える頃には散ってしまうところからその名が来ている。夜行性のコウモリに受粉を媒介してもらうためそういう性質になったらしい。本来は白い花を咲かせるのだが、「紅の」とわざわざ言い置くところからして何か特別な意味を持たせているのだろう。夜……コウモリ……紅=血……吸血鬼? 月下美人は「儚い命」の象徴でもあり、不老不死(永遠)との対比になっている可能性もあります。

 登場すると思われるAチームマスターは「芥ヒナコ」、カルデアの技術者からマスターに繰り上がった変わり種。ロマニの健康診断を避けていた、という部分から「実は人間じゃない(ホムンクルス? オートマタ?)」「実は男」など様々な説が囁かれている。じゃあ私は「始皇帝の命を受け、不老不死の霊薬を求めて東方(日本)に上陸した徐福隊の少女がマジで不死身に(というか吸血鬼に)なった」、つまり「御年2200歳のロリババア」という珍説を唱えておこう。王に剣を返すために1500年も彷徨った人だっているんですから、2000年超えてる人がいてもおかしくはない。召喚予定だったのはライダー、キービジュ通りなら「牛若丸」か。私の珍説が正しければ存命時代に面識があった、という可能性も充分出てくる。牛若丸は私の推し鯖でもあるので、「二人の少女が交わした約束、数百年の時を超えて、今」みたいな真似されたら蒸発してしまう。

 第4章は「創世滅亡輪廻 ■■・■■■■■■ 黒き最後の神」。時代は「??.11900」……って、これ西暦じゃないのでは? 恐らくインド哲学の「ユガ」に関係したもので、伏せられている字は「カリ・ユガサイクル」じゃないかと思いますが、うまく説明できないので詳しいことはぐぐってください。まず間違いなくインドが舞台のはずです。ムーンセルっぽい立方体が映っているし、月の聖杯でユガのサイクルを擬似的に再現しているとか? 「黒き最後の神」はシヴァの一側面であり忿怒とともに破壊をもたらす「マハーカーラ(大黒天)」か、あるいはヴィシュヌの化身でありカリ・ユガを終わらせる「カルキ」か。シヴァならその妻である「パールヴァティー」が、ヴィシュヌなら同じ化身である「ラーマ」が重要な役割を果たすと考えられます。

 イ・プルーリバス・ウナムで共演したインド兄弟こと「カルナ」と「アルジュナ」も再登場するでしょうね。ラーマの妻、「シータ」もサーヴァントとして実装するならここ以外の機会はそうそうない。インド神話はスケールの大きさで有名だから、きっと想像を絶する展開の連続だろうな、と今からワクワクが止まりません。Fateでインド絡みというと、なにげにギルガメッシュもそうだったな……Zeroでバサスロと空中戦を繰り広げた「ヴィマーナ」はインド神話出典である。新しく登場するだろう、と予想しているキャラはパールヴァティーの息子「ガネーシャ」。象頭人身のファンキーな見た目も、「エジソンがライオンヘッド」なFGOではあまり違和感のないものになるだろう。単に象っぽい兜を被ったイケメンだったりするかもしれないが。え? 慎二の擬似サーヴァント?

 登場すると思われるAチームマスターは「スカンジナビア・ペペロンチーノ」、他のマスター名はなかなか覚えられない人でも一発で記憶できるともっぱら評判。見た目はオネエっぽいが、意外と渋い声をしているかもしれない。「生まれる時代を間違えた」というダ・ヴィンチちゃんの評が気になる。召喚予定だったのはアーチャー、インドでアーチャーったらアルジュナ一択でしょうな。ちなみにアルジュナの名前は「白」を意味するが、インド神話には「黒」を意味するクリシュナも存在していて……?

 第5章「星間都市山脈 ■■■■■■ 神を撃ち落とす日」。時代は「BC.12000」、EXTELLAでセファールが地球を滅ぼしかけたのが14000年前で、EXTELLA絡みのエピソードじゃないかと予想されているが、EXTELLAまだやってない私はそのへん何とも言えない。「神を撃ち落とす」で「ブラックバレルでも出てくるのかなー」と思ったりした。「星間」というくらいだからタイトルは「ラグランジュ」かな。「サイドセブン」だったりして。

 登場すると思われるAチームマスターは「キリシュタリア・ヴォーダイム」。Aチームを率いるリーダー格の男で、名門ヴォーダイム家の当主なんですが、Fateの名門魔術師ってだいたいロクな目に遭っていない人ばかりだから「ゲハァッ!」「あ、あのヴォーダイムさんを一撃で!?」な末路しか思いつかない。圧倒的アルバ臭。余裕ぶっていた彼がみっともなく取り乱す姿にゾクゾクするプレーヤーが続出して、FGOやってない人から「薄い本でよく見かける金髪ロンゲ」と認識されることになるんだろうな……召喚予定だったのはランサー、師匠こと「スカサハ」? 師匠はそれこそ薄い本の影響もあってFGOやる前は「えっちなトレーニングをしてくれる蠱惑的おっぱいタイツおねえさん」だったが、夏イベや幕間の物語消化した後だと「なにこのラインハルトとメルクリウスとマキナと比古清十郎とウィツァルネミテアの複合体……」ってなる。

 第6章が「■■円卓領域 ■■■■■・■・■■ 星の生まれる刻」。時代は「AD.500」、アングロサクソンがブリテン島に侵入してきてケルト文化が駆逐されていった頃であり、つまり「アーサー王伝説」の時代でもある。いよいよアルトリア(セイバー)がメインシナリオに、と見せかけてプロトセイバーの方が出てくるパターンだろうな、これ。PVのラストで「まったく、中身を繕おうとする(作ろうとする?)のはこの宇宙の悪い癖だ」と嘯く川澄ボイスはプロトマーリン?

 異聞帯だからアーサー王がブリテンを守るのではなく、自称「アーサー王」がヨーロッパ本土に侵攻する話だったりするかもしれない。実装済の円卓勢はもちろんのこと、未実装の円卓メンバーもきっと次々と登場するんでしょうね。そしてピックアップガチャが複数回にわけて行われ、「円卓地獄」と呼ばれる未来が視える。アッくんこと「アグラヴェイン」もここを逃すともうセイバーウォーズの続編ぐらいしか実装の機会がない。神聖円卓領域の方では獅子王の方針についていくかいかないかで円卓が割れて殺し合いになったが、今回もなんのかんので争いが起こって円卓割れそうだな。

 年末アニメの内容から察するに、ギャラハッドがメインに来るでしょう。黒幕として有力視されるのがアーサー王の姉、「モルガン」。ガウェインやモードレッド、アグラヴェインなどの母親ですが、誰からも好かれている素振りがなく、人望のなさがすごい。彼女の子供ってみんなアーサー王大好きすぎていろいろと拗らせているが、ひょっとしてモルガンも拗らせ姉貴だったりするのでは……? タイトルは「専制円卓領域 モルガーン・ル・フェ」と予想してみる。ラストは調子こいてイキってるモルガンの攻撃を死んだはずのギャラハッドが起き上がって防いで、「馬鹿な!」とかテンプレセリフ吐いてるモルガンをプロトセイバーがエクスカリバーでずばーっ! と斬って愛歌のことを思い出すんですよね、知ってる知ってる。んですかさず人類悪と化した愛歌がモルガンを取り込んでモル歌に変生するワケダ。

 登場すると思われるAチームマスターは「ベリル・ガット」。ダ・ヴィンチちゃんたちが言葉を濁し、詳細をまったく語らなかった人物です。血に汚れた顔が不穏な空気を放っているが、こいつの異聞帯だけ「着いたらもう死んでいた(モルガンが死体を操っている)」とかじゃねぇだろうな……召喚予定のクラスについても言及されていなかったが、恐らくアサシン。「ヘンリー・ジキル」なら、彼にも何か隠された面があったり?

 第7章、「■■樹海■■ ■■■・■■■■■ ■■■■■■■■」。時代は「BC.????」……って、「樹海」と「紀元前」しかわからねえよ。こんなもん予想しようがないわ。もう無理矢理それっぽいことを書くしかない。

 登場すると思われるAチームマスターは「デイビット・ゼム・ヴォイド」。時計塔から追放されたやべー奴で、Aチームにおいても「とりわけやべー奴」という認識だったらしい。召喚予定はバーサーカー、これが「ダレイオス3世」で、彼の生きた時代が舞台と仮定するなら紀元前4世紀頃か? 同時代の英雄は当然「アレキサンダー」ないし「イスカンダル」で、彼の家庭教師である「アリストテレス」もサーヴァント化はありえる。あるいはもっと遡って「ゾロアスター」が出てきたりするんじゃないかしら。てなわけで、タイトルの真ん中はゾロアスター教の聖地「タフテ・ソレイマン」と予想。ペルシア語で「ソロモンの玉座」を意味するそうだ。じゃあ続く八文字はきっと「ソロモン王の帰還」で決まりだな。「拝火樹海神殿 タフテ・ソレイマン ソロモン王の帰還」。うん、仮定に仮定を重ねてもっともらしいことを書くのってバカバカしいけど楽しいですね!

 よし、これで吐き出したいことはだいたい吐き出し切った。ほとんどは見当違いな駄予想だろうけど、一個くらいはまぐれ当たりで的中しているかもしれない。当たったところでどうなるってもんでもないし、全部ハズレでもいいです。むしろ第2部が終わってから「あー、昔はこんな的外れな予想してたんだなー」と懐かしみたい。みんな、的外れな予想ができるのは今だけだぞ! 遠慮せずにどんどん妄想しようぜ!


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