2024年1月〜


2024-01-06.

・冬アニメはとりあえず『ダンジョン飯』『即死チートが最強すぎて、 異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。』を観た焼津です、あけましておめでとうございます。『異修羅』も録画したけどまだ再生していない。

 『ダンジョン飯』はウィザードリィ風の異世界を舞台にしたグルメ・ファンタジー。地下ダンジョンの深層で炎竜(レッド・ドラゴン)に飲み込まれた妹「ファリン」を救出すべく、冒険者の「ライオス」が仲間とともにふたたびダンジョンへ潜る。地上と地下を行ったり来たりする暇もないから食料はすべて現地調達、魔物であろうと喰えるモノは何でも喰う、そんな強行軍で炎竜のもとへ向かう一行だったが……といったシチュエーションの話です。原作は“ハルタ”に連載されていた漫画、全14巻で既に完結済。アニメ1話につき原作2話分を消化するペースがこのまま続くのであれば、4クールぐらいで最後までやれるかな? ダンジョンに生息する魔物の設定が非常に細かく、「それを如何にして美味しく食べるか」が主題になっている。原作も読んだことあるけど、コマが小さくて視力の悪い私には少し読みづらさを感じるところがありました。アニメはそういった心配もないし、フルカラーのおかげで料理がいっそう美味しく見えるし、願ったり叶ったりである。これからマルシルはどんどん不憫な目に遭うんだろうな、ってワクワクします。制作はTRIGGER、以前に原作のCMアニメを作ったところです。ここなら作画もそう大きく崩れることはなさそうで安心している。というか、ひょっとして漫画原作のTRIGGERアニメってこれが初? ダンジョン飯が終わったら『桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?』もアニメ化してくんないかな。

 『即死チートが最強すぎて、 異世界のやつらがまるで相手にならないんですが。』(長すぎるので以下即死チート)はなろう小説が原作の異世界ファンタジー。なろう作品としては少し古めで、連載開始は2016年、足掛け8年で2023年に本編が完結。小説の書籍版は全14巻、来月に全編書下ろしの後日談『後始末篇』が刊行される予定となっています。コミカライズのタイトルには「ΑΩ」が付け足されているが、内容は概ね原作準拠であり、アナザーストーリーというわけではありません。立ち塞がる敵をひたすら即死させていく身も蓋もない治安激悪ぶっ殺し珍道中ゆえ、OP見ても「これ誰だったっけ?」ってなるキャラが多い。とにかく即死チートは使い捨ての登場人物がたくさんいるので覚え切れないんですよね……作画はそれなりレベルだけど声優陣は割合豪華というか、知千佳役の声優が「富田美憂」なの、若干イメージと違うんだけどツッコミシーンが多いキャラだけに「これはこれで」と納得してしまった。さすがに花川の声はキモさ控え目で不満が残るところだけど。放送コードに引っ掛かるからかだいぶボカし気味になっているが、花川は「自分で陵辱するのは趣味じゃないから」という理由で東田と福原が目の前で知千佳を輪姦す様子を眺めてNTR彼氏気分で興奮した後にショックで自失している知千佳を慰めつつ奴隷の首輪嵌めてオモチャにするプランをまくし立てるっていう、アニメで描かれているよりも遥かにゲスい奴なんですよ。「花川はレベル99、夜霧が即死させたドラゴンのレベルは1000(ついでに書くと東田も1000)、それに対して賢者シオン(CV.堀江由衣)のレベルは1億超えでしかも秒単位でレベルアップし続けている」という原作にあったハッタリ的装飾をバッサリ削っているせいで作中のパワーバランスもかなりわかりにくくなっているが、そのへんあまり細かく説明してもテンポが悪くだけだしな……と悩ましさを感じる。即死チートは私がなろう系を読み出すキッカケとなった作品だけにそこそこ思い入れがあり、アニメも全話観るつもりでいるが、花川たちの件といい、「ドラゴンカーセックスの要領でドラゴンチ〇ポぶち込まれて死亡」という事実をボカしていた件といい、ブラックなネタは大半が削られそうな雰囲気である。そこが残念と言えば残念か。アニメ化記念なのか各種電子書籍サイトで原作小説の1〜3巻、漫画版の1〜2巻が無料販売中なので、原作の内容が気になる人はポチって読んでみてください。

FGOのお正月福袋は「紅・B全体宝具【伍】」を回して狙い通り姫君(アーキタイプ:アース)を引くことができました。

 未所持キャラを狙うか宝具レベル上げを狙うか結構悩んだのですが、結局「誰が重なっても損しない」と判断できるところをチョイス。中でも一番欲しかったのが姫君だった。聖杯を入れてレベル100にはしていましたが、宝具1だとどうしても火力不足と感じること多かった(「空想具現化」は単純な威力のみならず混沌特攻の倍率も宝具レベルに依存するという珍しい仕様)ですからね。アペンドスキルも解放せずサーヴァントコインを温存していたんで、将来的にはレベル120も達成可能です。絆レベルを必要なだけ上げていない現状ではまだ無理。所持済みの中でもっとも重ねたかったサーヴァントをドンピシャで引き当てることができたわけで、こりゃ新年早々から幸先が良い。ちなみに2番目に欲しかったのがトネリコ(水着モルガン)です、闇コヤンとの相性が良くて雑に周回したいときに組み合わせると便利だから可能ならば火力を底上げしておきたかった。

 お正月新規実装サーヴァントは☆5セイバーの「ヤマトタケル」、今月中旬に『Fate/Samurai Remnant』のコラボイベントが開催される予定なので先行実装されました。もうサムレムとコラボするんだ……やるとしてもゴールデンウィークだろうと油断していた。夏の水着イベント以降、ずっと貯石に励んで天井分の在庫はあったから「全砲門開け! ヤマトを仕留める!」ってドメル顔で臨んだところ割と早めに召喚できてチャレンジ終了。礼装は☆5の「女神の御籤」がよく出たというか、なんなら☆3礼装や☆4礼装よりも多かったくらいです。ただ4枚止まりで完凸はできなかった。あと1枚だけ……とガチャ続行したくなったけど、冷静に考えて完凸できたとしてもそこまで頻繁に使う概念礼装ではないだろうし、間近にサムレムコラボ、来月にバレンタインイベントも控えているのでグッと我慢して撤退。サムレムコラボは恐らく配布☆4、限定☆4、限定☆5という布陣になるだろう(PU2でもう一騎限定☆5が追加になる可能性もある)けど、「各マスターも歴史上の人物なので誰が来るか読み切れない」んですよね。シルエットで予想が付いてる人もいますけど……シルエットと言えばエフェメロスちゃんはいないっぽい。最短でバレンタイン実装と睨んでいたけど、こりゃ少なくとも今年中には来ないかな。今年と言えば、夏開催の水着イベントはオーディール・コール到達が条件という異例の厳しさで、「去年が実質アヴァロン・ル・フェ・アフターだったことを考えると今年はミクトラン・アフターなのではないか」と予想されており、早くも戦々恐々としています。水着サーヴァントと言い張って勇者王カマソッソが降臨する可能性もゼロではない……?

上山道郎「悪役令嬢転生おじさん」TVアニメ化決定!本日発売の6巻帯で発表(コミックナタリー)

 月刊誌連載で単行本の刊行スピードもそこまで速くない(年に1冊か2冊程度だ)からアニメ化が発表されるとしてもあと2年は先と思っていたけど、もう発表が来たのか……『悪役令嬢転生おじさん』『怪奇警察サイポリス』『ツマヌダ格闘街』で知られる漫画家「上山道郎」の新作であり、「ぼくの読みたい悪役令嬢マンガを描きました」と2019年11月頃から投稿を開始したネット漫画が元になっている。翌月12月にはもう商業連載が決定しており、如何に短期間で人気が炸裂したかを物語っている。

 ツマヌダ終了(2016年)以降、打ち切り続きで危機感を覚えた上山道郎が最近のトレンドを分析したうえで「自分のやりたいもの/自分がやれるものは何か」と自問自答した末、「悪役令嬢モノのフォーマットを利用して『昭和生まれのオタクおじさんが金髪縦ロールのお嬢様に転生する』というギャップを描くコメディ」に辿り着いたわけです。転生した先は娘がハマっていた乙女ゲームの世界で、若干の知識はあるが詳しいことはわからず、戸惑いながらも真摯に「攻略」を進めていく……という内容になっています。周りが10代の子ばかりなのでどうしても保護者目線になってしまったり、昭和生まれなので喩えが古くなってしまったりなど、そういった部分を楽しむ「ざまぁ要素がほとんどないほのぼの系」の悪役令嬢モノに仕上がっている。最近のなろう系のノリには付いていけない……というオールドタイプの読者にも優しい作りとなっており、タイトルのインパクトに比べれば中身の方は割と地味かつ堅実なストーリーです。まだ制作スタジオもスタッフもキャストも何も明らかになっていないのでアニメの出来がどうなるかは未知数、とりあえず続報に期待したい。

“ちゃおデラックス”で連載されている『メイドは恋する蜂谷くん』という女装漫画が気になっていてコミックス買おうかどうか迷っているうちに三が日が明けた。

 主人公「蜂谷くん」は特に女装趣味とかのない男子高校生、好きな女の子に告白したら「婚約者がいるから」とフラれてしまった。その婚約者とは親が金持ちなうえ本人もイケメンとして名高い「池貝くん」。好きな子への想いを諦め切れない蜂谷くんは「池貝くんが他の女に惚れれば婚約を破棄させることができるのでは……?」と考え、妹の名前を借りて池貝邸へ女装メイドとして潜り込み、「俺が池貝くんをオトす!」と変な方向に意欲を燃やすのであった――って、そんな感じの割とリアリティラインを低めに置いた設定です。蜂谷くんはハッキリ言っておバカな男の子なので全体的な雰囲気は明るく、軽めの女装ラブコメとして楽しめそうな雰囲気だ。さすがに店頭でちゃおコミックスを買う勇気はないが、今は電子書籍で簡単にひっそりと購入できるからまったく大丈夫である。それにタブレットで読む場合、電子版の方が紙より大きいサイズで堪能できるってメリットがあるんですよね。正直、最近は新書サイズの漫画を読むのが辛くなってきているからデジタルへの移行が進みつつある。デジタルもディスプレイやタブレットを長時間眺めていると目や頭が痛くなってくるという難点があり、一長一短ですが。

・拍手レス。

 僭越ながら個人的に当たりだった「TS衛生兵さんの戦場日記」をお勧めしておきます

 先日2巻が出ましたね。結構ニッチなところを狙ってきたような作風だったので続き出るかどうか心配だっただけにホッとしました。


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