2018年7月〜8月


2018-08-28.

アニメ「ひとりぼっちの○○生活」田中美海がぼっちの友達に、ビジュアルも公開(コミックナタリー)

 「放送時期が2019年春に決定」って、そもそもアニメ化決まってたっけ!? と仰天して検索したら3月の時点で報じられていたわ……完全に見落としていました。己のアンテナの低さに泣けてくる。ともあれ、『ひとりぼっちの○○生活』『三ツ星カラーズ』の「カツヲ」による学園4コマ漫画です。単行本出たのはこっちの方が先ですけど、アニメ視聴者にとっては「三ツ星の人」という認識になるだろう。主人公の名前が「一里ぼっち」でクラスメートの名前が「砂尾なこ」(素直な子)など、非常にストレートでわかりやすいネーミングをしており、主人公のコミュニケーション能力に問題があることも重なって『古見さんは、コミュ症です。』とネタが被り気味である。念のため書いておきますと、古見さんは三ツ星よりも更に後に単行本が出ており、「週刊連載だから向こうの方が巻数多い」だけであって罷り間違っても「古見さんの後追い漫画」ではありません。主人公のぼっちちゃんはいろいろと抜けていて可愛いんだけど、「友達がいない子」特有の距離感おかしい感じが割と生々しく表現されており、アニメ版が放送されたら胸を抉られる人も出てくるだろうな……と今からワクワクしています。

【予告】「1400万DL突破キャンペーン」開催予定!

 1300万DLのときが槍玉藻を筆頭にした2016夏PU1組だったから、1400万DL突破記念は弓王が目玉の2016夏PU2組だろうな……と予想していただけにピックアップ召喚の面子自体に驚きはない。やっぱりギリギリ夏のうちに滑り込ませてきた。サバフェスの後半でムーンキャンサー戦が多かったため例年以上に水着マルタの人気が高まっており、凄女目当てで突っ込む人も結構多いのではなかろうか。サポートに凸相撲裁マルタ出してみたら思った以上に借りられていました。宝具レベル1だと火力が物足りず、できれば重ねたい……あわよくば術マリーや弓王も欲しい、という気持ちはあるんですが、そろそろ始まるであろうネロ祭に集中するため力を蓄えねば。

 特別ログボは「いつも通り」って感じですけれど、今回は強化クエスト方面の施策が目立ちますね。1週間限定でAP消費が1/4になり、クリア時の報酬である聖晶石が1個から2個に増量(クリア済の分はまとめて補填)、また「エクストラミッション」で強化クエストのクリア数に応じたぶんの報酬が貰える。「とにかく強化クエストを消化してくれ!」と叫ばんばかりだ。強化クエストを開放するには対象サーヴァントを最終再臨させる必要があるので、ご丁寧に種火クエストまで半額にしている。私も最近は強化クエストほったらかし気味になっていたし、キャンペーン期間中にできるかぎり消化しとこう。キャンペーンが終わる9月5日まではイベントもないだろうしな……いや、だってメンテナンス終了と同時にイベント開始なんて真似したら「強化クエストやってる場合じゃねえ!」ってギャグみたいな状態になっちゃうじゃないですか。おとなしく手持ちを強化しましょう。あ、「ダ・ヴィンチ工房」のアイテムも追加されるのか。忘れずに交換しとかないと。

 まったく予想外だったのは1400万DL突破を記念したテレビCMが公開されたこと。えっ? 特に区切りのいい数字でもないのになんで!? こういうの、1500万DLとか2000万DLで流すもんだと思うんですが……ともあれ、15秒という短い尺の中にこれでもかって情報を詰め込んでプレーヤーの心を揺さぶりに掛かります。冒頭、武蔵ちゃん、ぐだ男、マシュ、アーラシュの兄貴が横並びになっているところへ一瞬だけ映るスカサハ。「おわかりいただけたであろうか」レベルで、ぶっちゃけ最初は見落としちゃいましたよ。とにかく情報量が多いからコマ送り前提ですわ。うん、コマ送りすると武蔵ちゃんの美人ぶりがすごく際立つ。1秒ちょっとで場面が切り換わり、焚火を囲むぐだ男、マシュ、エミヤ、アステリオス、アンデルセン、少し離れたところに腰かけているビリーと画面手前でムニャムニャと腹這いになって眠るタマモキャット。ビリーのせいか、なんとなく5章の一場面を思い出してしまうな。次が海を眺めるアビーとマリーとシロウの後ろ姿。遠くが見たいのかぴょんとジャンプするアビー可愛い。どこかの市場で買い物をするマシュとぐだ子(変わった!?)、その後ろを通過する玉藻と黒髭。ひょっとして黒髭、初アニメ化? と思ったけど、確認したらオケアノス配信時のCMに一瞬だけドアップで映ってました。吹雪の荒野で狼(?)の群れと対峙する金時、武蔵ちゃん、デオン、静謐ちゃん(師匠同様、最初は気づかなかった)。大地を叩き割るスプリガンに立ち向かうエドモンとマシュと師匠。デュヘインする寸前といった風情の邪ンヌ、扇を振るって魔法陣を展開する孔明、聖剣を振り翳すセイバー(アルトリア)、そして漂白された世界を眺めるぐだ男とマシュとホームズと新所長とダ・ヴィンチちゃんを背後から見下ろして〆。15秒、いや実質12秒か13秒程度の尺にようもこんな押し込んだな、と感心しました。個人的には凛々しく剣を構えているデオンと不敵な笑みを浮かべる邪ンヌがお気に入りです。全体的に統一感がなくバラバラなセレクションといった趣ながら、「大抵のプレーヤーは『来てくれた鯖』で攻略するから統一感ない方が自然なんだよな」と納得。それぞれのカルデアに、シナリオで綴られた以上の旅と物語がある――うちのカルデアだとオケアノスの潮風でマントをベタベタにする“山の翁”とか、倒れても斃れても「死霊魔術」のガッツで立ち上がるバベッジとか、魔境と化した新宿を這いずり回るゴルゴーンとか。本当になんでこのタイミングなんだ、と戸惑うものの、こういうアニメCMはバンバン制作していってほしいですね。

 しかし、1300万DL突破記念と今回のキャンペーンを見比べると、前回にはなかった「今後も、期間限定イベントや期間限定キャンペーンにおいて、メインクエストクリアが開放条件となるものを予定しております。 本キャンペーンを活用し、メインクエストの攻略を進めていただければ幸いです。」という文面が追加されていることが気に掛かる……次のイベントはまた第1部クリア前提の何かか? 新所長もシナリオに絡んできてほしいから、第2部まで進めていることが条件のイベント開催してほしいっちゃほしいんですが。

・拍手レス。

 神風怪盗ジャンヌは原作よりもアニメの方が印象深いです。Fateシリーズでジャンヌとジルのことを知った人は、こっちのジャンヌも読んでほしいですね。
 いま流行りのリメイク……まで行かなくても再放送とかやってほしいですね。


2018-08-22.

「神風怪盗ジャンヌ」20周年、種村有菜作品7タイトルの1巻が期間限定で無料に(コミックナタリー)

 20周年か……「神風魔法少女ジャンヌ」の元ネタだということを知らない人が普通に出てくるぐらいの時間が経ってしまったわけか。そもそも「神風魔法少女ジャンヌ」自体があまり知られていないという疑惑もあるが、それはそれ。EXTELLAのDLCには実装されているから、いずれ霊衣開放で追加されて知れ渡る日も来るだろう。

 にしても、最近は新作のタイトルを眺めても「知らない作品が多い……」って感じでなかなかピンと来ず、漫画やアニメのニュースに関しても「『○○』が×周年」みたいなのばかり反応してしまうな。ここのところ積読を消化するために新規開拓はなるべく控えているから、ますます懐古の色合いが深まっている。やっぱり歳を取ると「知っている作家」や「知っているタイトル」の新作を優先する癖がついちゃいます。

マーガレット・アトウッドの『洪水の年(上・下)』、9月に発売予定

 というわけで、このニュースにもガッチリ食いついてしまった。アトウッドの新刊! 待ち望んでいました、ずっと待ち望んでいましたとも。しかし、よりによってこのタイミングで!? 9月はキングの新刊(『任務の終わり(上・下)』)とか“五神教”シリーズの新刊(『魔術師ペンリック』)とか、いろいろあってただでさえ資金繰りが厳しいというのに、いきなり予定にない6000円弱の出費を強いられるのは正直キツい。でも買います。3部作の2作目なので、完結編を翻訳してもらうためにも予約して確実に購入しますよ。

 マーガレット・アトウッドはカナダの作家で、ノーベル賞候補として何度か名前も挙がったことのある人です。ノーベル文学賞はいろいろとトラブルがあって今アレなことになっていますが……さておき、十数年ほど前に『昏き目の暗殺者』で虜になって以降のんびりと追いかけてきました。『洪水の年』は人類滅亡間際の近未来を描く小説であり、『オリクスとクレイク』の続編。シリーズは3作目の "MaddAddam" で完結となるため、“マッドアダム”3部作とも呼ばれています。『洪水の年』の原書 "The Year of the Flood" が刊行されたのは2009年。『オリクスとクレイク』の邦訳が出たのは翌年2010年であり、本来の予定ならもうちょっと早く、2015年の初め頃に『洪水の年』が上梓されていたはずなんですが……急に発売未定になっちゃって、気が付けば3年以上も経っていました。半ば諦めかけていただけに新刊サイトで題名を見つけたときは歓喜絶頂でしたよ。「待たせやがって」と思う反面、発売中止にならなかっただけでも御の字だな、とホッとしたり。この調子だと "MaddAddam" の翻訳はいつになるかわかったものではないが、いつかは出るだろうと信じています。ぶっちゃけ『月姫』のリニューアル版が出るよりは早いんじゃないかな……。

『魔術士オーフェン 無謀編』がコミカライズ決定! 作画担当は「エルフを狩るモノたち」の矢上裕さん(まとレーベル)

 矢上裕……!? 無論、ビンビンに反応してしまった。『エルフを狩るモノたち』は90年代にヒットした漫画で、今は亡き“電撃コミックガオ!”に連載されていました。異世界召喚ファンタジーで、お色気ありコメディありシリアスありとバンラス良く仕上がっていたこともあり、アニメ化もされています。改めて確認すると声優陣が結構豪華だ。異世界から日本に戻るため、飛び散った「呪文のかけら」を集めて回る……という初期のドラゴンボールみたいな話なんですが、「呪文のかけら」はうら若きエルフたちの「服を脱がないとわからない場所」に定着しているせいで「エルフの女性を見かけ次第、片っ端から服引ん剥いていく」という野盗紛いの真似をするハメになってしまう。20冊くらいで一旦完結したもの、なんやかんやで続編も描かれ、ついこないだ(今年の1月)まで連載していました。中学生の頃にハマっていた作品なので影響も深く、ミケ(戦車に取り憑いた猫の霊)をパクって「戦車に取り憑いたアーサー王の霊」の話を書いたこともあったな……「120mm劣化ウランエクスカリバー」と真顔でノートに書き込んでいた当時の己の正気を疑う。

 ともあれ、「矢上裕の描くオーフェン無謀編」という清々しいほどオッサン特攻な布陣には感動すら覚える。うちのサイトに来る方へわざわざ説明する必要もないとは思いますが、一応書いておくと“魔術士オーフェン”シリーズには「はぐれ旅」と「無謀編」の二系統があって、「はぐれ旅」が長編シリーズ、「無謀編」が短編シリーズです。「無謀編」は雑誌連載だったこともあって基本的に読切のギャグエピソードばかり、文庫書下ろしのプレオーフェン(プレ編)を除くとシリアス要素はほとんどありません。ちなみに時系列上は無謀編→はぐれ旅です。はぐれ旅は主人公「オーフェン」がトトカンタ市という商都から旅に出る、という話なんですが、無謀編は旅に出る前、トトカンタ市で金貸し業を営んでいた頃のドタバタ騒動を描いている。今度やるアニメがヒットすれば、ふもっふみたいなノリで無謀編の方もアニメ化するかもしれない。そして「何これ面白い!」と夢中になった新規ファンの人たちがうっかり旧アニメに手を伸ばしてしまうわけだな……うん。私は旧アニメから入ったクチなので悪しざまに書くつもりはないのだが、正直「原作→旧アニメ」の順で観るのは辛いだろうと察せられる。原作と違う話になっていたのは「アニメ向きの作品じゃない」と見做す原作者自身の要望でもあったのだけれど、当時のファンたちが悲しみを背負ったことは事実。今更だけどその悲しみが新コミカライズや新アニメで濯がれるといいですね。

・拍手レス。

 ラブデスターは読むまで意味がわからないけど読むとファンの人が言ってることが何一つ間違ってないということがわかって二重に面白かったですね。「転んだデブ」も「ボランティア死」も「汚いエウリュアレ」も「新撰組」も全部出てきて大笑いしてました
 「ザバーニーヤを使う奴もいる」というファンの発言、比喩か何かだと思ったら本当にそのまんまで吃驚しました。この設定でここまで闇鍋を煮詰めたような作品に仕上げてしまう作者の端倪すべからざるセンスに「今まで読んでなくてすまなかった……」と頭を下げるしかなかったです。

 あ〜るは自分がまだ生まれていない頃の作品ですからね。同じ作者の作品であるパトレイバーには知名度で負けていて、しかも大々的に宣伝してないのに、出版社側もよくこんな博打に打って出たなと思います。売り上げ次第では続刊されるかもしれませんけど、わざわざ買う人なんているのかとも感じてしまいますね。パトレイバーの続編だったら買う人もいたのかもしれませんけど……。
 あ〜るの最新刊にもちょっとだけパトレイバー出てましたね。あ〜るのノリだと投げっぱなしでも怒る人はあんまりいないだろうから、「続きが出るかも出ないかも」って曖昧な状態でも許される……ってところはあると思います。パトレイバーで「続きが出るかも出ないかも」なんてやったら怒る人が続出しそう。

 『究極超人あ〜る』の続編は31年ぶりだけど、その間ずっと仕事をしていたゆうき先生はえらいと思います。そして来月の発売予定に 星界の戦旗VIを見かけ1巻の発売日を確認すると1996年12月、およそ22年たってました。5巻がでるのに9年、6巻が出るのに6年。 その間作者と担当の間でどんな会話がなされていたかすごい気になります。
 ゆうき先生、今は北条早雲を主人公にした『新九郎、奔る!』って歴史モノを連載してますね。『星界の戦旗』も新刊が出るというニュースを見たときは目を疑いました。私はアニメから入ったクチなので星界のタイトルを見るたび「ラフィールと呼ぶがよい!」という川澄さんの声が反射的に甦ってくるわけですが、それもそろそろ20年前になろうかとしているっていう……作者と担当はアーヴ語で遣り取りしているのかな、と勝手に想像しています。


2018-08-18.

『究極超人あ〜る』が31年ぶりに新刊を出していて時空の歪みを感じる焼津です、こんばんは。昭和どころか平成すら終わろうとしているのに何なのだ、これは……。

 20年以上の時を超えて『キン肉マン』が復活したときも驚いたけど、こっちは30年以上だから更に驚きが深い。あ〜るの新刊が出てない間にアリスソフトで“ランス”シリーズが始まって完結した、と考えると深遠に触れたような面持ちになってしまう。作中の年代は当時のままで、光画部のノリも相変わらず。さすがに現在との時間的なギャップが激しく、作中でも「当時はまだなかった言葉や物」を持ち出してちょいちょいネタにしているくらいだ。もう名前を忘れているキャラや「そうだったっけ?」ってなるうろ覚えのネタも多いけど、もともと細かいことは蹴り飛ばして進む漫画だから気にならない。てっきり1冊限りの復活かと思って買いましたが、なんか普通に続きが出せそうなフワッとした終わり方になってますね。また何年かしたら11巻が刊行されるかしら? 少子化が深刻化する時代だけに、こういう壮年層を狙った「懐かし漫画の復活」はまだまだ続くんだろうな。ほとんどは「懐かしい」という反応だけで終わってしまって「よっしゃ、読もう」となる作品はそんなに多くないわけだから、やる方としても結構バクチなんだろうが……。

 まったく関係ないけど、最近読んでツボに入った漫画は『男子高校生を養いたいお姉さんの話』。ストレートすぎて正直読む気をなくすタイトルだが、「お姉さん」の可愛さにより抵抗感をディスペルされて購入に踏み切った。「好き」という気持ちが恋愛ではなく崇拝の方に行ってしまうヒロインと比較的常識人な男子高校生によるコメディ。ラブコメとは謳っていないが、受容のされ方からするとほぼラブコメのカテゴリ行きでしょう。ツイッターでよく見かける「尊い……」とか「無理……」という表現は個人的に「自身の内宇宙にアクセスしてチャクラとかそういうのを回しているイメージ」なんですが、この「名前を呼んではいけないお姉さん」(本名不詳)は全力で鬼骨をぶん回してますよ。情緒不安定が突き抜けていて、もはやそこが魅力になっている。心を鬼にしようとして失敗するこのクソ弱メンタルがたまりません。今のところは他愛もない掛け合いの繰り返しですが、このまま続けて行けばいずれ「お姉さんは君を愛するプロだから!!」というセリフにも感動的なニュアンスが加わるだろうか。『姉なるもの』ともども末永く続いて欲しい。

【開催中】【期間限定】「サバ★フェスピックアップ3召喚(日替り)」!

 緊急メンテが長引き、新規クエストの開放予定時刻が18時から23時になった16日、待っていた&内心恐れていたピックアップ3が遂に到来しました。「欲しかった牛若丸と茨木童子はもう引けてるから、たとえボウズでも平気だぜ!」って強がって突撃してみたものの、いざ「金鯖ゼロでフィニッシュ」という現実を目の当たりにすると虚無感が込み上げてくる。やはりガチャは(以下略)。ひとしきり不貞寝した後、「Sacrilege Tetrahedron」に出てくるムーンキャンサーを水着マルタさんでボコボコにして憂さ晴らししました。ムンキャを殴れる機会はそうそうないので楽しかったです。水着邪ンヌの宝具レベル上げも完了し、あとはポイント集めを残すばかり。期間内には何とかなりそうです。まさかの聖杯おかわりまであったし、報酬面でも良いイベントだった。霊衣開放権が5つも手に入った(使ったのはロビンだけだけど)し、来年はレアプリが5個貰えると期待していいのかな。

 話を戻してPU3、追加されたサーヴァントは☆4セイバーの「女王メイヴ」と☆4フォーリナーの「謎のヒロインXX」、そして☆5ムーンキャンサーの「BB」です。メイヴはアーツ単体剣でスターとNPを毎ターン獲得するスキル「私が水着に着替えたら」と全体魅了にアーツ耐性ダウンのおまけが付いた「オードトワレ・ホワイトハニー」、そしてクリ威力UPを兼ねたカリスマ系スキル「女王の躾(海)」を備えており、剣スロットと相性がいいかも。XXは「謎のヒロインX」が成長して宇宙OLになった存在で、アルトリア(ランサー)ほどではないがアルトリア(セイバー)に比べて肉付きが良くなっている。槍をくるりと回すモーションが可愛い。スキルは1T無敵と攻撃力UPの「乗着」、スターを即時獲得し自身のスター集中率を下げる「刑事の直感」、無敵貫通と「人類の脅威」特攻を自身に1T付与しNPチャージ(最大で30%)する「最果ての正義」。全体的にCTが少なめなので、玉藻と組めば宝具およびスキルの回転がどんどん加速していくタイプかな。フォーリナーはフォーリナーに対して攻撃有利(バーサーカー同士の殴り合いみたいになる)且つ概ね「人類の脅威」に当てはまる(XX自身は対象外)ってことを考えると、「バーサーカー戦における切り札」であると同時に「対フォーリナー決戦兵器」でもあるわけか。なお宝具の「蒼耀銀河即ちコスモス(エーテル宇宙然るに秩序)」はセイバークラスの鯖に対する特攻があり、あくまでセイバーぶっ倒す信念は変わらない模様。というかアレ、見た目が完全にキャラマテの斬撃皇帝なんですが……水着ネロが「斬撃皇帝、出るぞ!」と叫ぶのはセルフパロだろうと流していたけど、ここまで来るといずれ「鋼の大地」コラボが始まるのでは、と勘繰ってしまう。

 そして目玉の☆5たる水着BBちゃんはかなり独特なスキル構成。「全体攻撃のムーンキャンサー」という、性能をフル活用する局面はほとんどないであろう超特殊ユニットですが、スター集中&クリ威力UPの「自己改造」で等倍クリアタッカーとしての仕事はこなせる。NPチャージ(最大で50%)を含め5つの効果が封入された複合スキル「黄金の豚の杯」のインパクトもさることながら、もっともユニークなのは第3スキル「無貌の月」。主な効果は「パーティの手札を3ターン固定する」というFGOのシステムを覆すような代物であり、思わず目を疑った。たとえばバーサーカーのバスターカードが場に3枚出ている状況で「無貌の月」を使うとBBB(バーサーカーのバスターでブレイブチェイン)3ターン連続でブチかますことが可能になる。マーリンの「英雄作成」や玉藻の「狐の嫁入り」、スカディの「原初のルーン」といった3T継続高倍率カードバフの価値も跳ね上がるだろうし、これまでにない新たなギミック要員として研究班から熱い視線が注がれています。ただ、手札を固定しているのはBBちゃんなので、固定し終わった後も場に残り続けねばならず意外と自由度は低い。オーダーチェンジ、コマンドシャッフル、パーティメンバーの脱落(あとは強化解除もか?)などで固定状態は解けてしまいます。まず「固定したくなるほどの好配牌」が来ないと意味を成さないし、基本的な運用は「控えに入れておいて、絶好のカード配分になったらオダチェンで呼び出す」って形に落ち着きそう。宝具の「C.C.C(カースド・カッティング・クレーター)」は全体攻撃で、付随効果としてチャージ減が付く。二段階あり、1つ目は確定チャージ減、2つ目は低い確率でのチャージ減(OCで確率UP)。モーションは再臨段階で大きく変わる。第三段階だと水着感はほとんどない。「水着鯖は夏イベント以外だと場違いに見えるのが難点」と言われ続けたせいか、去年あたりから意図的に水着感を減らした再臨段階のある鯖が増えてきましたね。あと水着BBの再臨第二段階と第三段階は日焼けした褐色肌バージョンがデフォルトですが、両方とも霊衣開放によって日焼けをなくした「小悪魔たまご肌」に差し替えることが可能。きめ細かい配慮だけど、それぞれ別々に素材を要求する仕様なのはさりげにえげつないな。ところで「黄金の豚の杯」ってスキル名、「なんか記憶に引っ掛かる響きだな……」と首を傾げていたけれど、ひょっとしてブロント語の「黄金の鉄の塊」をもじった?

 気が早いと言われそうだけど、夏イベントが終われば次はそろそろネロ祭の季節。高難易度クエストにどんなギミックを仕込んでくるか楽しみな一方、去年のトラウマもほんのり甦ってくる。「幽谷にて」……去なしの外套……うっ、頭痛が。あとネロ祭と言えば多くのプレーヤーが待望しているボックスガチャ。種火もQPも素材もまとめて手に入る美味しい美味しいイベント報酬です。去年それなりに頑張って周回したつもりだったけど、ネロ祭が終わってすぐ「足りなかった……!」と後悔するハメになったので、今年はもっと本腰を入れて回らねばなるまい。そのためなら林檎どころか石もバリボリ齧ろう。いい加減、ガチャはほどほどにして手持ちのサーヴァントをどんどんスキルマさせる方向に行かないと。

・拍手レス。

 氷室の天地でも語られてましたけど、サメ映画はJAWSシリーズ以降、変な方向へと発展していきましたよね。シャークネードなんていう映画が出てきたときは、「作ってる人達、頭のネジが数本吹っ飛んでる」と感じました。今後、火星にサメが住んでる映画や、プレデターやエイリアンと互角に渡り合うサメの映画が出てきてもおかしくないような気がします。
 シャークネード、1作目は物凄く低予算なムードが漂っていたけど「だから何?」と言わんばかりの奇想が漲っていて一点突破感に満ち満ちていましたね。サメ映画は予算のない映画関係者たちが駆け込む無法地帯と化している雰囲気もあるにせよ、そういった怪作と並行して『ロスト・バケーション』みたいな正統派もキチンと作られており、ジャンルとして強靭というか安泰な印象があります。

 ラブデスター読んで、ツイッターの感想も見てるなら、「ファイナルファンタジーS」も読んでみて欲しいです。現在2000話超(1話は短い)かつ最序盤が一番ハードル高い内容ですが、一度はまると夢中になります。初めに読むのはエクス編(最初の長編。2人旅)、アブソ:魔界マミ将軍編(テンプレ展開)、5次元:10km編(とある道を突き進む短編)、66次元(魔界)編(ポンコツヒロイン大暴れ)、聖地探索(聖なる証):神のクリスタル編(話のまとまりがよくバリエーションも豊か)、野菜次元&コマンド次元編(パロディ展開)、ゼータウォーズ学園編(主人公の母校訪問)、時間編(実質FGOとも)あたりからチョイスするのがオススメかもしれません。 https://togetter.com/li/531824
 FFSですね……何度かチャレンジしたことはあるんですが、なかなか読み切れずにいます。復活の経緯とか作品外にもドラマチックな展開があって、惹かれるものはある。今後も機会を見つけてちょっとずつ齧っていこうと思います。


2018-08-15.

・魔が差して『ラブデスター』を全話通読してしまった焼津です、こんばんは。連休を利用して他に崩す予定だった積読本が何冊もあるのに、なぜそれらをすべて擲って『ラブデスター』に読み耽ってしまったのか……それは2話目で度肝を抜かれてしまったからである。

 と、本題に入る前に説明。『ラブデスター』はWebマンガ誌“少年ジャンプ+”で2015年2月から今年(2018年)の4月まで、3年間に渡って連載された作品です。作者は「榊健滋」。ジャンルは「恋愛マンガ」であり、同時に「デスゲーム物」でもある。タイトルの「デスター」は「試験官(テスター)」と「死(デス)」を掛け合わせたもので、「死が目前の状況に置いて愛を試す」といったような意味。作中では「愛試死(ラブデスター)実験」と表記されています。70人の男子と70人の女子、計140名の少年少女を「とある場所」に隔離して、「愛の実証」を行わせる――2人の男女が「告白する側」と「告白される側」に分かれ、両想いなら揃って無事に生還できるが、「真実の愛」と判定されなかった場合は告白した方が死ぬ。脳内物質の働きを根拠に判断されるので、打算的な告白は一切通用しません。両者が心底愛し合っていなければ、告白者はただちに絶命する。文字通りの命懸け。告白される側は基本的にノーリスクです。こうした「告白の失敗は死を意味する」ルールをもとに、みなそれぞれ生き残るために様々な駆け引きと争いを繰り広げるわけですが、正直デスゲーム物として読むとツッコミどころが多すぎて「ギャグかな?」と疑ってしまう内容である。そもそもこのラブデスター実験は駆け引きなんてやること自体が間違いであり、参加者全員が真摯に協力して取り組まないとクリアは覚束ない。だというのに根本的なルールを履き違え、トロフィー感覚でイケメンや美少女を狙うアホな連中が後を絶たず、無用な混乱を巻き起こす。「登場人物が愚か者だらけになった『タイタニック』」を見せられている気分になって辟易する面はあります。「そこまで好きじゃなかった」とはいえ付き合っていた男子が目の前で柘榴の如く弾け飛ぶ無惨な様子を見ても大して動揺しない女子など、酷薄すぎるモブの態度に「付いていけない」と感じる読者も多かったのか、紙書籍版は3巻までしか刊行されず、4巻以降は電子書籍のみでの発売となっている。作者自身「ゾンビやサメ映画を観る感じで見てください」と語っている通り、B級映画的なノリを徹底させています。

 「デブが足を滑らせた」や「ボランティア死」など、もはや呆れるを通り越して笑うしかない愉快な「死因」の数々が連載当時から話題になっていましたけれど、ちょうどデスゲーム物に食傷していた時期だったので読む気が起きず断片的な情報を目にする程度に留まっていました。今年4月から完結を記念して復刻連載――「毎日1話ずつ無料更新」というキャンペーンが始まって、ふたたびTLで盛り上がりを見せたもののWebマンガを読む習慣がない私は「もうひと押し足りない」感覚でアクセスできずにいた。そんな中、今月14日に114話が復刻。「最新3話は無料公開」であったため最終回の117話まで全部読めるようになりました(現在は116話と117話へのリンクが消えています、明日と明後日に復刻更新されるのだろう)。これをキッカケに各地で『ラブデスター』の総括が繰り広げられることとなり、断片的な情報の寄せ集めでしかなかった『ラブデスター』のイメージがようやく「一つの作品」としてまとまり始め、「ちょっとくらい読んでみても……」と軽い気持ちでアクセスしてしまった。1話目は説明回ということもあって「可もなく不可もなく」といった感想でしたが、2話目のあるシーンで先述した通り度肝を抜かれて一気に引き込まれました。5組のカップルが軽率にも一斉告白を敢行し、見開きでまとめて5人の男子が爆散する――しかも風圧なのか何なのか、スカートがめくれて女子の下着がチラッと見えます。こんな状況でパンチラされても微塵も嬉しくないですよ! しかも「告白される側は基本的にノーリスク」なのに、「つまらぬ」という恣意的な理由で5人の女子も試験官に殺される。試験官は「全ては私のさじ加減だよ」とぬかし、実験と称しつつルールを厳密に守ろうとしないムチャクチャな姿勢で臨んできます。2話目までの時点で11人も死亡し、3話も結構死人が出るうえ、5話で「公開告白強要」というリンチまで行われるなど、序盤から飛ばしてきて「想像以上にヤバいマンガだコレ!」と脳髄の底まで実感させてくれた。

 以降、「ラブデスター怪人」と俗称される非常に身勝手な動機で行動して事態を悪化させていく個性的な面子が次々と登場し、恋愛そっちのけで権力争いが勃発したり、「凄惨」と形容するしかないバレンタインイベントが発生したりする。進めば進むほどモブの酷薄さに拍車が掛かって治安もどんどん悪化し、平然と殺人が横行するところまで落ちてしまう。もう「ここまで死ぬ必要ないだろ」ってくらい、ひたすら死屍累々且つ混沌極まりない地獄絵図を描き出す。実験を運営する試験官たち、通称「ラブデスター星人」も迂闊と舐めプの合わせ技を繰り広げ「よくそれで上位種族を気取っていられるな……」と目を覆いたくなる。単調にならないよう一つ一つのエピソードをあまり長引かせず、ほどほどのところで小気味良く新章に切り換えるテンポの良さも癖になっていきます。そんな物語の虜にされて、どっぷり浸かってしまった。マークゴルゴと化す某ヒロインにはキュンとしましたね。全体的にカオス、ところどころ雑でチープなんですが、最後まで読めば「ある程度は計算だったんだな」と納得できる。「キスデスター」のあたりはラブコメとサスペンスのバランスがちょうど良くて面白かったし、奇想横溢するアイデアを矢継ぎ早に放り込み「読者を飽きさせない」点に関してはとっても優秀。「固有結界」と喩えられた装置の使い方も想像を超えるもので脱帽した。ツイッターで頻繁に見かけた単語、「○○○」と「○ー○○○」の意味をやっと理解する。突然の猛吹雪等ツッコミどころは山ほどあり、全編通して「いくら何でも一般生徒たちが愚かすぎる……」と溜息を吐きたくなるにせよ、駆け抜けた先にはえも言われぬ感動が待ち受けています。週刊連載マンガはこういうのでいいんだよ、こういうので! と頷き、満足しながら読み終えることができた。100話以上、単行本にして10巻を超えるボリュームだから「どうぞお気軽に」とは薦められないが、「タイトルは知っているけど、イマイチ読む気が……」って方はせめて5話あたりまで目を通してみては如何だろう。できれば「タケダ編」まで読んでほしいけど……無料公開期間は17日か18日まで?なのでお早目に。

Gユウスケの『Dies irae』関連画集、『Dies irae Gユウスケ All Art Works <永劫回帰> GYuusuke Graphic Archive“Ω Ewigkeit"』発売中

 発売日を勘違いしていて前回の更新で触れるの忘れていましたが、とっくに発売中でした。ISBNコード未取得なので一般書店には流通していません。とらのあなやアニメイトなどの専門店、あるいはげっちゅ屋とかソフマップとかのPCゲームショップにて取り扱いがある模様です。要はTYPE-MOON BOOKSみたいな、同人誌に近いポジションですね。ぶっちゃけ地方民にとってはAmazonで注文するのが一番手っ取り早い。「本」で検索してもヒットしないので注意すべし。「PCソフト」のカテゴリに入っています。アニメサントラも同時発売。今月末にはBlu-ray BOXの完結編も出る。Dies関連の商業展開はひとまずそれで一段落かな。ギロチンお渡し会という妙にほのぼのしたシュールなイベントも終わったし、次はPANTHEONまで大きな動きはないだろう。現状リリース時期すら不明だが、PANTHEONもいつか画集が出せるくらいの規模になるといいですね……。

ステイサムVSサメ映画が初登場1位!実写サメ映画史上最高の成績!(シネマトゥデイ)

 原作はスティーヴ・オルテンの『MEG(メグ)』。文庫化の際に『メガロドン』と改題されたが、映画に合わせて今月『MEG ザ・モンスター』というタイトルで再刊されます。オルテンは日本でも一部に熱狂的なファン層を築いていますが、訳書のセールスはあまり芳しくなかったようで『MEG』の続編に関してはまったく邦訳が進んでいません。本国アメリカではシリーズがなおも継続中であり、来年には8作目も出る予定らしい。『蛇神降臨記』3部作も完結編が翻訳されないまま放置されているし、『MEG』の映画化がなければ今時オルテンを話題にする機会は得られなかっただろう。「映画化の話が動いている」という噂は文庫版の頃から囁かれていたけど、製作はかなり難航したみたいですね。忘れた頃に「完成した」というニュースが飛び込んできてビックリしました。映画『MEG ザ・モンスター』は「業界が予想した数字の約2倍」という凄まじいオープニング興収を叩き出し、「実写サメ映画」「ステイサム主演作」「(今年の)米ワーナー・ブラザース配給作品」って括りのすべてにおいて最高の成績を上げたそうな。これはもう延々と続編が作られる流れに乗ってしまったのではないか、と喜びたいような憂いたいような気持ちが湧いてきます。私も公開を楽しみにしていて初日に映画館へ行くつもり。果たして原作はこの波によって翻訳再開されるのだろうか。ついでに便乗して『蛇神降臨記』も十数年ぶりに再刊&完結編発売されないだろうか……。


2018-08-11.

9月から『からくりサーカス 完全版』、刊行開始。9月は1・2巻同時発売。

 価格を考えたら、たぶん『うしおととら 完全版』と同じサイズですね。うしとらのコミックスが全33巻で完全版は18巻だったから、からくりの完全版は24巻前後になるかな? 値段が一律だとしても揃えるのにざっと4万円近く掛かる計算になる。お安い買い物ではない。B6判サイズのバージョンを既に持っているから迷う。が、せっかくのアニメ化なんだ、どうにか都合をつけて購入することに致します。9月はスティーヴン・キングの新刊(『任務の終わり』)も出るし資金的にそこまで余裕はないが、なんとかなるだろう。厳しくなるのは11月からだな……プラウィズとかホライゾンのBD-BOXを買わなきゃなので。恐らくゴールまで2年くらい要するであろうからくりマラソン、果たして完走なるや?

 あ、そういえば『ベルセルク』の40巻も9月に発売予定です。前巻から15ヶ月、早くはないけど遅くもない塩梅ですね。セスタスの新刊も一緒に出るので併せて購入する人も多いだろう。ベルセルクは無論のこと、セスタスも新刊買うたび「これで連載何年だっけ……?」と考えてしまう漫画だ。タイトルは変わったけど、97年から連載しているので今年で21年になる。掲載誌の休刊に伴い現在は動きが止まっているみたいだが、またどこかで再開するのかな。

期間限定イベント「サーヴァント・サマー・フェスティバル!」開催!

 かくして始まりました、FGO3度目の夏イベント。今回は「特異点と化したハワイで同人誌を作成する」という話です。例によって「それ、水着でやる必要ある!?」な血迷ったイベントですが、ただ寄り集まって呻吟と苦鳴に果てに同人誌が完成してオシマイ、って単純な与太話にはなっていません。そう、もっと手の込んだ与太話になっているのだ。繰り返せ、頂点に駆け上がるまで。と、パイケットを拡大したようなコミケ的催し物「サバフェス」を巡って右往左往黄昏草月するわけですが、とにかく小ネタが多すぎるほど多く盛り込まれており、「ストーリーを先に進めたい気持ち」と「情報を整理してまとめたい気持ち」が鬩ぎ合うイベントである。意外な連中が新規立ち絵で登場し「こんなとこにまでリソース割いてんのか」と感心するやら呆れるやら。チョイ役の出演も大量で、隙あらば一人でも多くのキャラを画面に表示させようと躍起になっている。その貪欲な姿勢、悪くない……いや、いい! 個人的には邪ンヌと刑部姫の掛け合いがツボです。

 フリークエストの周回で各種ポイントを集めて、ポイントが一定値に達すればシナリオが開放される――ってのが今回のイベント形式なんですが、時間経過システムが組み込まれているため「クエストの開放条件は満たしたけど日にちを遡れないのでもう一周しないといけない」場面が生じるなど、ちょっと面倒臭い。しかし周回の苦痛を緩和するためか「完成する同人誌」が複数パターン用意されていて、終了後に礼装として貰える仕組みになっています。霊衣開放権取得クエストやコマンドコード獲得クエストは出現させるまでだいぶ掛かるものの、新規魔術礼装の「トロピカルサマー」はすぐに入手できるのがグッド。日に焼けたアロハぐだ子、いい……ついウットリしてしまう。配布礼装の絵柄も相変わらず素晴らしく、水着荊軻が映っている「ウォーター・シャイン」は特に眼福。荊軻も牛若丸と同じくうちのカルデアの初期を支えてくれた功労メンバーゆえ、朗らかに笑っている様子を眺めていると心がガッデムホットになる。交換とポイントだけで凸れるようだし、やっぱり凸にドロップ必須じゃないイベントは良い文明。

 このときに備えてコツコツと呼符&石を貯めてきた甲斐あって、PU1の水着サーヴァントは全員揃いました。「マイルームにジークくん置いといたら水着ジャンヌも反応するじゃない?」と安直な発想に基づいて実行したところ、ジェットストリームアタックを仕掛ける勢いで次々と弓ジャンヌさんが押し寄せてきてあっという間に宝具レベル3。「☆5は固まっているから出るときはすごく出る」って話を聞いたことあったけど、都市伝説じゃなかったんだな。イベント礼装も全種出ましたし、確実に来るであろうPU3を回す余力も残った。気が大きくなって「エドモン欲しいな。スカディのピックアップもまだやってる。流れ来てるし、今ならイケるんじゃない?」と誘惑に屈しかけたけれど、PU3の目玉は「あの子」だという事実を確認してグッと我慢。マテリアルに登録された空欄からクラスとレアリティは既に判明済みです。というか「☆5!」と露骨に主張する立ち絵で噴いた。

 ユニットとしての水着ジャンヌは☆5アーチャー初の全体Arts宝具。現時点だとかなり稀少な存在です。☆5弓の中ではもっともATKが低く、素の宝具火力は高くないけれど多種多様なバフスキルを所持しており瞬間的にはなかなかの火力が出る。宝具に毎ターンスター獲得効果、つまりルーラーの「啓示」スキルと同じ作用があってクリティカルも決めやすい。フィールドが水辺ならクリ威力アップバフも入るし、カリスマ系スキル「サーヴァント・チア!」も善属性のサーヴァントに対して二重のバフが掛かるから有用性は高い。ちなみに「夏属性」を持つ一部の水着鯖には二段階目のバフが入りません。それにしても、なぜ水着ジャンヌがアーチャーなのか? 「イルカを撃つので、アーチャーなのです。何もおかしくはないのですよ?」とおかしさ全開のセリフを口にするし、「私の愛馬は凶暴です」みたいなノリで「私のイルカは勇敢ですよ」と言い出すし、ルーラーのイメージがガラガラと崩壊していく……ほか、水着牛若丸は飽和するレベルで星を稼いでくれるし、水着茨木はヒット数が多くてNP効率良好だし、水着邪ンヌは3ターン回避で序盤の脱落を防いでくれるし、皆ユニークで面白い動きをしてくれて楽しいです。モーションもノリノリ、夏を全力で味わおうとハシャいでいる空気が伝わってくる。フィールドを縦横無尽に駆け回る牛若丸や竹馬まで持ち出して暴れ回る茨木、愉快痛快でカッコ可愛い。ただ突然「イルカ遊撃隊」とか言い出す水着ジャンヌのキマリ具合はヤバい。再臨第三段階ではビームを撃ったり光輪(ヘイロー)飛ばしたりするし、水着感がまったくありません。たまに「自分はいま何のゲームをやっているんだろう?」と異次元へ迷い込んだような気分に陥る。

 水着邪ンヌも最終再臨が終わって後は正式加入を目指すばかり。彼女が正式加入する条件は「各種ポイントの合計が90万を超えること」らしいので、あとひと息だ。いや、メインシナリオが終わってもサブクエストはちょこちょこ残るので「本当の戦いはこれからだ」かもしれない。とにかくシナリオが楽しすぎて林檎を齧る手が止まらぬ。連休中に可能なかぎりガンガン進めていきたい。


2018-08-06.

「サーヴァント強化クエスト 第9弾〜3rd Anniversary〜特別編」開催!

 今回強化が来たサーヴァントは「アルトリア・ペンドラゴン(セイバー)」「メドゥーサ(ライダー)」「ステンノ」「パラケルスス」「タマモキャット」「佐々木小次郎」「クー・フーリン(stay night)」「クー・フーリン(キャスター)」「ナイチンゲール」「ティーチ」「エミヤ・オルタ」「呪腕のハサン」「エドモン・ダンテス」「牛若丸」といった面子でした。割と初期実装勢が多いかな? 個人的には牛若丸のスキル強化が嬉しいです。ただでさえ☆3にしては高火力だった宝具の威力が更にUPするぜ。

 強化された14騎のうち半分がQ宝具。「破格のQサポーター」として環境を塗り替えつつあるスカサハ=スカディの実装に合わせたのか、たまたまなのか。どちらにしろ、これまで「バスターの方が手っ取り早い」「耐久ならアーツの方が向いてる」とあまり評価されなかったクイックの見直しがどんどん進んでいる模様です。「Wスカディシステム」なるものまで流行しつつある。多段ヒットする全体Q宝具と黄金律系のNP獲得量UPスキルを持っているサーヴァントなら、自前スカディとフレスカディで挟んで宝具を3連発することすら可能という。条件がタイトみたいだけど完成すれば文字通りの「クイック周回」が可能とあって各所で研究が進んでいる模様。特にバーサーカーのランスロットはあらゆるクラス(フォーリナーみたいな特殊クラス除く)を叩けるとあって評価が鰻登り。いや、もともと狂スロットは☆4狂の中では評価高い方だったけど……私もフレの凸カレ積み宝具5狂スロットにはメチャメチャお世話になった。Zeroコラボの復刻もそろそろな気配が漂うし、ピックアップ始まったら狂スロ目当てのプレーヤーが殺到しそうだな。

 で、Qパの軸となりつつあるスカディ。ちょこちょこと借りていますけど、ホントお手軽にQ宝具で高火力出せるようになってますね。Qクリティカルの威力とNP回収もヤバい。メルトや沖田がすごい勢いで回転していく。シングルでもこれだからWは尚更ヤバいでしょう。マイルーム性能も高いらしいし「呼符だけなら……」とつい回したくなるが、方々から聞こえてくる「育成がしんどい」の声でギリギリ踏みとどまっています。大量の塵とオーロラ鋼(ワルキューレが落とす奴)を要求されるんだとか。今、あらゆる北欧の大地が戦乙女の亡骸で埋め尽くされているんだろうな。誘惑に抗いつつAP消費半減キャンペーン中の種火と修練場と宝物庫を黙々と鬼周回し、来たる水着イベントに備える今日この頃。何せ水着牛若丸だ、リソースは可能なかぎりそっちに割きたい。

【予告】期間限定イベント「サーヴァント・サマー・フェスティバル!」近日開催予定!

 お待ちかねの夏イベント情報、到来。なんと配布は☆4バーサーカーの「ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕」です。これは予想外だった。水着邪ンヌなんていうガチャで実装すればマスターたちからありったけ石を搾り取れるであろう勝負弾が配布で済まされるとは……よほどガチャ産のラインナップに自信があるのか? しかしジャンヌ・ダルク、オルタも含めるとこれで合計5騎になるわけで、遂に「ジャンヌパ」が組めるようになってしまったな。ネロ祭でジャンヌ尽くしが来ることもほぼ確定では?

 今回の舞台はハワイ諸島。あらすじの内容から察するに時期は第1部か1.5部の頃でしょうけど、時系列を考えるとそのへんに捻じ込むのもそろそろ厳しくなってきている気がするな。ハワイと言えば武蔵ちゃんが第2部第1章で「女神ペレは困った性格していた」ってチラッと触れていたが、果たしてペレが新キャラとして登場する伏線だったのか、それとも特に関係のない情報だったのか、あるいは水着武蔵のフラグなのか……。

 さておき、配布としては茶々に次ぐ2騎目のバーサーカーです。水着鯖としてもノッブに次ぐ2騎目のバーサーカーだ。えっ、もしかして邪ンヌは織田家の人間だった……? バーサーカーは様々なクエストに投入できる点で便利であり、去年の夏イベント(こないだ復刻された奴)でも狂ノッブを借りまくったものですが、今年は自前でどうにかできるようになるワケダ。クラスが変わると宝具の単体/全体も変わる傾向にあるし、ノッブとの差別化も図ってバスター全体狂でしょうか。周回が捗りそう。ただ、あらすじで「フォーリナー反応」云々と言っているからたぶんエミネーにフォーリナーが出てくるはず。バーサーカーだとフォリーナーに対しては不利です。なのにわざわざ霊基をバーサーカーにして現地へ向かっちゃう邪ンヌ……「とんだおバーカーサー」「海魔に触手攻めされる展開ですね、わかります」と早速ネタにされていて、みんなホントに邪ンヌ好きだなとすこぶる感心。

 イベント名は「サーヴァント・サマー・フェスティバル!」で、「サバ☆フェス」と可愛らしく略しているけど、どうしても「息抜き程度に寛いで楽しめるシナリオ」になっているとは思えない……フェスはフェスでもフェストゥムだよ! と唐突にファフナーコラボが始まっても驚かぬ。なぜか周りから「溝口さん」と呼ばれる新宿のアーチャー。冗談はともあれ、オチャラケと見せかけてシリアスなストーリーになっている可能性は充分高い。「サバは『サバト』のサバ」説も出ている。思いも寄らぬ黒幕が待ち受けているかもしれない。各々衝撃に備えよう。とはいえ、メタ的に考えるとFGOの夏イベントは水着鯖を大量に実装しないといけない(しかも今年は男鯖の霊衣が3つもある)から、エミネーの方に回すエネルギーってあんま残んないはずなんですよね。だから「グガランナ(足だけ)」みたいになったりする。女神ペレがサーヴァントとして実装されるとか、フォーリナーの新サーヴァントが来るとか、そういうのはなさそう。最終的に「海魔と合体した術ジルをフォーリナーと言い張る」みたいな強引極まりない幕引きへ走るかもしれません。

 「近日開催予定!」で具体的な日時は告知されていませんが、早くて明後日の8日、遅くとも金曜日の10日には始まるでしょう。3周年記念キャンペーンは一応12日まで開催ということになっているが、メモリアルクエストとか特別ログボとかAP消費1/2とか大成功・極大成功確率UPとか、主なキャンペーンはだいたい8日で終わります。もし8日開催なら明日の午後6時頃にもっと詳しい情報が来るはずだ。震えて待つしかない。

・拍手レス。

 ギアス劇場版はちょいちょい色々TV版と変わってますが、一番の変更点はシャーリーが生存したことでしょうか。不安もありますがなんやかんやで新作はやっぱり楽しみですね。 PANTHEONも色々情報出てきて楽しみなんですがぼちぼち配信時期辺りを知りたいところです
 シャーリー生きてるって、結構変わってるんですね。やっぱり新作劇場版の前に3部作観ておこうかしら。期待と不安でワクワクしてるこの時期が一番楽しい気もします。PANTHEON、少なくとも今年中には遊べそうにない感じかな……せめて来年には何とかなっているといいんですが。


2018-08-03.

OVERDRIVE最終作「MUSICA!」開発プロジェクト、開始から僅か30分で目標金額(約4000万円)を達成

 30日、「そういえば今日がCFの開始日だったな」と公式ページにアクセスしたものの「23時よりオープンです」と、思ったより遅い時間帯だったため「焦らなくてもいいし、明日にしよう」と寝たんですが、どうも眠っているうちにあっさりサクセスしてしまったようだ。完全に出遅れる形となったけど『MUSICA!』のソフトは欲しいから私も支援しときました。最初に目標金額を見たときは「ちょっと掛かるかもしれないけど、期間内には達成できるだろう」って感触でしたが、余裕もいいところでしたな。瀬戸なんとかさんファンは私の想像する以上に多いみたいだ。

 で、パトロンになるとオバドラのbambooから活動報告の報せが届くんですが、その中で「瀬戸口蓮也の書き下ろしMUSICA!小説」と瀬戸口「廉」也ではない謎のライターが現れていて思わず笑ってしまった。bamboo、プロジェクトがサクセスし過ぎて完全に舞い上がっちゃってるな。微笑ましい。

『Dies irae PANTHEON』、公式サイト更新。第二神座から第四神座までの情報を追加。

 真我さんよりも情報の少なかった無慙さんがセリフ付きで大写しになっているのを見ると、なんだか感動してしまうな。「堕天無慙楽土(パラダイスロスト)」の咒もカッコいい。これと「明星悲想天(ツォアル)」の二つはパラロスの頃から正田ゲーをやっている身にはいろいろと染み渡るものがある。何度も言及していますが、正田崇のデビュー作に当たる『PARADISE LOST』『Fate/stay night』よりも早く発売されています。Fateも息が長いけど正田ゲーだってなかなかしぶとい。「Fate出るまで日数あるし、何かテキトーなゲームやっとこ」程度の感覚で手を伸ばしたソフトが、こうして14年経っても新たな感動を与えてくれるとは。

 正田崇曰く無慙は「ダーク系ハーレム主人公」とのこと。やめてくれ、そんなこと書かれたら堕天無慙楽土が成立するまでのストーリー読みたくなっちゃうだろ……公開された情報自体はそこまで目新しいものではないですけど、歴代神格が連なっている様子を眺めるとどうしてもワクワクしてしまう。相変わらずゲームそのものの配信(発売?)時期については何も触れられていなくてやきもきするが、更新が来るだけでもありがたいな、って気持ちです。公式サイトがリニューアルされる前のPANTHEON、これとは比べ物にならないくらい、恐ろしいほど動きがなかったもんな……第五神座まで触れたところでWORLDの更新はひと区切りかしら。そろそろ具体的なゲーム内容やプラットフォームについても教えてほしいところです。

「コードギアス」新作劇場版は2019年2月公開!ティザービジュアル&特報公開(コミックナタリー)

 TVシリーズではなく、TVシリーズを再構成した劇場3部作の続き――という位置付けになっているらしい。劇場版のコードギアスはTV版からいろいろ変わっているって話もあったが、「大筋は一緒なんでしょ?」と食指が動かず結局どれも観ないまま公開時期が過ぎてしまった。私はTVシリーズの第2期からリアルタイムで観始めた層で、亡国のアキトとか双貌のオズとかスピンオフ作品もちょこちょこ観たり読んだりしたけれど、関連書籍すべてをチェックするほどのエネルギーもなく、「ヌルめのファン」ってポジションに落ち着いている。正直、1期目に比べて2期目の展開はグズグズと申しますか「毎回あっと驚くようなサプライズ要素を盛り込もうとした結果、全体のフレームが歪んでしまった」印象が拭えず、そこで少し熱も冷めてしまった。とはいえ、「お馴染みのキャラのその後」は普通に気になるので完全新作の劇場版は是非観たいです。福山潤の声聞くと未だにルルーシュを連想するぐらい鮮烈な体験ではあったんだし。でも櫻井孝宏の声を聞いてもスザクはあまり連想しないな……そういえばC.C.を演じた声優(ゆかな)って今何をやってるんだろう? ってぐぐったらFGOの北斎でビックリだった。え? 北斎とフルメタのテッサ、中の人が同じ? マジで?


2018-07-30.

【FGOフェス2018】ジャンヌをはじめとした水着サーヴァントがお披露目!男性サーヴァントも霊衣解放で登場!(でもにっしょん)

 水着ジャンヌは社長絵、恐らくこれが目玉の☆5だと思います。PU1かPU2かはまだ不明ながら、去年と一昨年の社長絵水着(弓王とメイドオルタ)はPU2だったので、たぶん後半に来るんじゃないでしょうか。宝具演出を見た感じだとクラスはライダー? 全体攻撃のアーツ宝具っぽい。サモさんと役割が被りそうだけど、攻撃寄りのサモさんに対して支援寄りのタイプになるのかも。ジークくん、うっかりネロ祭とかに出てきたら待ち焦がれていた女性の水着姿に轢き殺されてしまうわけだな……意表を衝く水着茨木童子は絵師繋がりもあってオケキャスを彷彿とさせるやや前屈みの魅惑ポーズを取っています。手に持っている幟?からしてランサーかしら。「吾はもっと遊びたい」が微笑ましい。

 そして、来ましたな。水着牛若丸……! 「水着の方が露出度低い」と揶揄されていますが、それはもうニトクリスで通過済みでしょう。あれこれ言われる中、「部活の先輩オーラ」という形容がもっとも適切だと感じました。てか脚長ぇ。クラスはいまひとつ見当が付かない。背負っているのが刀だったらセイバーかもしれないが、「釣り竿のケースでは?」説や「天狗の団扇を畳んだものでは?」説も出ており、ルアーを投げて攻撃する→アーチャー、天狗の法術で戦う→キャスターって解釈もなくはない。そもそも、明らかにセイバーだと思われた水着頼光がランサーだった時点で外観からの類推は無意味である。あのナリでアサシンやバーサーカーだと言われても驚かな……やっぱ驚くわ。宝具は「遮那王流離譚」のどれかか、あるいはまったく関係ない奴なのか。

 最低でも水着牛若丸、できれば水着茨木も引きたいところだが、例年通りなら新規水着鯖は配布含めて8騎、あと5騎が謎に包まれている状況でありガチャのペース配分をどうするか本当に悩む。あ、ちなみに発表された3騎はたぶんどれも配布じゃないと思います。配布水着は事前公開しない方針みたいなので。「そろそろ男性水着サーヴァントが来るかも」なんて噂もありましたが、さすがにそこまで踏み切れなかったのか今回は「男性サーヴァント3騎の水着霊衣を実装」という折衷案に落ち着いています。ロビンとギルガメッシュとエドモン、ギルはたぶんキャスターの方ですね。絵柄が社長っぽくないし、「霊衣開放はピックアップに合わせて行う」ためアレが弓ギルだったらエドモンだけじゃなく弓ギルまで復刻しないといけなくなる。PU3でエドモンと術ギルとロビンをまとめてピックアップするつもりなんでしょう。それでも充分な数のマスターが突撃するはずだ。エドモンもなんだかんだで1年以上復刻されておらず、手ぐすね引いて待っていたファンも多いですからね。

【開催中】【期間限定】「Fate/Grand Order Fes. 2018 〜3rd Anniversary〜福袋召喚(クラス別)」開催!

 3周年記念のお待ちかね、福袋召喚も始まりました。私はマーリン狙いで術クラスを回し、2枚目のキャスネロをゲット。スキルマ済だし、宝具威力が上がることによって周回性能が向上するのはありがたい。「まさかの2枚抜きでマーリンも来たり……?」と期待したものの、金鯖はそれだけ。去年みたいにウマい話はなかった。

 3周年記念で実装された新規サーヴァントは術師匠こと☆5キャスター「スカサハ=スカディ」、イヴァン雷帝と同じく汎人類史には存在しない異聞帯サーヴァントです。あまり詳しく解説すると第2部第2章のネタバレになってしまうが、彼女に祝われるというのも何だか変な気分だ……ユニットとしては「クイックのサポートに特化した支援系キャスター」。スキルはQ版英雄作成と言うべき「原初のルーン」、全体デバフの「凍える吹雪」、スキルマすれば単体にNP50%を一気に付与できる「大神の叡智」、宝蔵院胤舜の「朧裏月十一式」を全体化したような宝具「死溢るる魔境への門(ゲート・オブ・スカイ)」と、クイックアタッカーを強化しつつ敵の宝具を躱すって動きが基本的なものになる模様。もしかしてキャスター初のクイック宝具? と想像していたがアーツ宝具だった。OCでダメージカットが、宝具レベルでクリティカル威力が上がるみたいです。刑部姫に続くクイック支援枠ですが、HP回復できないし、対騎&耐久寄りの刑部とは棲み分けができている……のかな。サポートで刑部借りることあんまりないからよくわかりません。

 まだ実装されたばかりなので各自検証中といった塩梅ですが、多段ヒットするクイック宝具サーヴァントは術師匠と組み合わせることで宝具連発も視野に入ってくるらしい。キャンペーンのおかげで大量の石が手に入ったし、もし「水着牛若丸が来る」という情報が事前に出ていなかったら誘惑に抗えず回していただろうな……危なかった。ともあれ、3周年記念キャンペーンが終わる8月12日あたりに新水着イベント始まるだろうから、そっちの方へ石を注ぎ込むとします。

「サーヴァント強化クエスト 第9弾〜3rd Anniversary〜特別編」開催!

 金6騎、銀5騎、銅3騎。計14騎のサーヴァントを2騎ずつ7日間で強化していく。初日はセイバー「アルトリア・ペンドラゴン」とライダー「メドゥーサ」。アルトリアは「直感」(スター獲得)のスキルがNPチャージを兼ねた新スキル「輝ける路」に変わる。スキルマでNP30%をチャージできるとのことで、モードレッドに近い運用ができるようになったと申しますか、カリスマで全体を強化できる&CT短い(スキルマすればたったの5)ぶんアルトリアの方が汎用性高くない? モードレッドはアーサー特攻宝具という特徴があって弱体解除もできるけど……いずれモードレッドの「直感」も強化されると信じて待ちます。メドゥーサは宝具強化か。ざっくり2割増しくらいの威力になるみたい。

 2日目は金アサシンと銀キャスター、3日目は金バーサーカーと銅アサシン、4日目は銀ランサーと銀キャスター、5日目は金バーサーカーと銅ライダー、6日目は金アーチャーと銅アサシン、7日目は金アヴェンジャーと銀ライダーってスケジュールになっています。クラス別に見ると残りはアーチャー1、ランサー1、ライダー2、キャスター2、アサシン3、バーサーカー2、アヴェンジャー1という配分で、アサシンが多め。金アサシンはステンノ、新殺、刑部らへんかな。銅アサシンは呪腕、小次郎の五次鯖? 金アーチャーは新茶かな。強化っていうかスキルのデメリットをなくすだけかもしんないけど。銀ランサーはディルムッドと予想。ライダーは銅がゲオルギウス、銀が牛若丸と見た。キャスターはジルとジェロニモかしら。バーサーカーはベオウルフとタマキャあたり? 水着に合わせて茨木が来たら個人的に嬉しいけど、強化しなくても充分強いからなさそう。アヴェンジャーはエドモンか新讐の二択。霊衣実装されるし、エドモンか? 

【カルデア広報局より】「Fate/Grand Order」アニメーションプロジェクト始動!

 情報量が……情報量が多すぎる! 3周年だからって重大情報をポンポンと出し過ぎではないだろうか。というわけで「第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア」がTVアニメ化、「第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット」が劇場アニメ化します。キャメロットの方は2部作で、制作はProduction I.Gですよ。FGOのアニメは序章に当たる「特異点F 炎上汚染都市 冬木」をアレンジした『Fate/Grand Order -First Order-』と、第2部直前の時期を描いた『Fate/Grand Order -MOONLIGHT/LOSTROOM-』がありますが、その間はごっそり抜け落ちていたんですよね。てっきり第一特異点から順々にやっていくのかと思いましたが、まさかいきなり第七や第六に飛ぶとは。確かに特異点ごとのストーリーはほぼ独立していますけど、第一〜第五を飛ばすと「マシュの変化」が分かり辛くなりますし。果たしてアニメ版で新規のファン層を獲得できるのだろうか、と少し疑問視してしまう。私も『Fate/Grand Order -First Order-』がキッカケでFGOやり始めたクチだから、たぶん新規の人も入ってくるとは思いますが……ウルクに辿り着くまで大変だろうな、とつい心配してしまう。

 キャメロットとバビロニアは奈須きのこが単独執筆したシナリオであり、長さも密度もそれまでの特異点とは一線を画す代物に仕上がっているので、アニメ化に対しては一抹の不安と同時に大きな期待も湧き上がってきます。「イルステリアス天動説」でも活躍したばかりのガウェインが映画館の大スクリーンにバーンと出てくるんだろうなー、とか、TV画面を縦横無尽に駆け回る牛若丸が観られるんだろうなー、とか、ごくごく素直なワクワク感で胸が躍る。キャメロットには「アグラヴェイン」というプレイアブルになっていない未実装サーヴァントがいますけど、もしかしてゲーム本編よりも先にアニメで声が付くことになるんでしょうか。バビロニアの放送時期は来年、キャメロットの上映時期は明らかになっていないがバビロニアよりも後らしいので2020年くらいかもしれない。その頃には第2部の6章も来ているだろうし、やっぱりゲーム本編の方が先かな? 何であれ楽しみ。


2018-07-27.

・ふと思い立って崩し始めた『越境捜査』シリーズが想像以上に面白くてここ数日ずっと貪り読んでいた焼津です、こんばんは。

 ドラマ化もされているらしいので知名度はそれなりに高いのかな? 初期はハードボイルドや冒険小説を手掛けていた作家・笹本稜平が本格的に警察小説方面へ進むキッカケになったシリーズです。これ以前にも『駐在刑事』とか『不正侵入』がありますけど、「警察小説の書き手」として認知されるようになったのはこれや『所轄魂』あたりからだったように記憶している。

 継続事案――つまり迷宮入りしかけている古い事件――の洗い直しを担当している警視庁の刑事・鷺沼友哉が、成り行きから神奈川県警の不良刑事・宮野裕之とタッグを組むことに……って話です。14年前の詐欺師が殺された事件で、被害者が持っていたはずの現金12億円が見つからなかったのは、ひょっとして捜査を受け持っていた神奈川県警の連中がパクったからでは? という疑惑が生じ、「まさか」「そんなバカな」ではなく「神奈川県警ならやりかねん」ってノリで進行していくのが面白すぎる。「県警のみならず警察組織全体が腐敗している」ことを前提にしたシリーズなので神奈川県警のみが悪役というわけではないのですが、「フィクションにしても無茶苦茶だろう」という展開を「神奈川県警だから」で押し通してしまうあたり、虚実の淡いを衝く妙味に満ちています。

 相棒ポジションにいる県警の不良刑事・宮野はギャンブル狂であり、借金作っては取り立てのヤクザから逃げ回っているようなクズ野郎なんですが、やたら口が旨かったり料理が上手だったりと憎めない奴で、「〜わけよ」という口調もだんだん癖になってくる。事件の解決などどうでもよく、「金持ってる悪党の弱味を握って強請りたい!」と欲望に素直な態度で捜査に臨むのがわかりやすくてイイ。キャラ目当てで手に取ってもグイグイ読めてしまうシリーズなので、普段警察小説を読まない人にもオススメです。

【予告】「Fate/Grand Order Fes. 2018 〜3rd Anniversary〜」

 警戒していたゲッテルピックアップ2が来ず、このまますんなりと3周年記念キャンペーンを迎えられそうなんですが、キャンペーン終わったら「喰らえッ! 新水着ピックアップ1と新水着ピックアップ2、そして術師匠ピックアップだ!」と怒濤の勢いでガチャが襲い掛かってくるのだろうな……と今から慄いています。さておき、去年同様メモリアルクエストをやるみたいですね。「印象に残るバトルを集めた」ということですが、第一部のラインナップは去年のままなのか、それとも多少は異同があるのか。6章のところでガウェインが来るのはほぼ鉄板でしょうけど、今の戦力でランスロットをボコりたい気持ちもある。新宿は是非ともアヴェンジャーに再挑戦させてほしい。あの頃はBBちゃんもいなくて苦労したけど、今なら余裕を持って勝てるはず。報酬の概念礼装「英霊旅装」は39枚ある中から2枚選べるそうです。去年の英霊正装は1枚だけだったので、増量されて嬉しい。1枚はネロでほぼ確定として、もう1枚はどうしようかな。エレちゃんあたりも欲しいけど、判明していない絵柄が多い(というか判明している絵柄は16/39だけだ)からまだ何とも言えません。翁が来たら勢いで取っちゃうかも。旅装の翁ってのもなかなかイメージが結べないけれど。

 他に「最大ダメージトライアルクエスト」もやる、って書いてあります。要するに試し斬りとか試し割りみたいなノリで1ターンのうちに叩き出したダメージ量を記録する奴。クエストってよりはテストだな。開催期間が2日にも満たない程度と非常に短いですが、特に報酬はないので、もしやり損ねてしまったとしても大した影響は受けません。てか、無報酬なら常設してもいいのでは?

 これ以外の詳しい情報については明日・明後日開催のFesで告知される模様。ステージの生中継もあるので、「現地に行けないけど時間的な余裕はある」って人はこちらを眺めるって手もあります。もっとも重要なネタは一番最後の「Fate/Grand Order カルデア放送局 3周年SP」で明かされる可能性が濃厚。極端な話、放送が終わった直後の17時に福袋召喚スタートというケースも想定されるので、今から緊張しています。FGOは7月30日が配信日のためこれまで○周年記念の福袋召喚は30日ちょうどに行われてきたんですが、2016年の7月30日は土曜日、2017年の7月30日は日曜日と、タイミングが土日とぴったり重なっていたんですよね。今年は30日が月曜日なので、前倒しで29日に来る……かもしれません。開始直後は例によってアクセスが集中してメチャクチャ重くなるだろうし、ちょっと時間を置いてから臨んだ方がベターなのではなかろうか。福袋の形式は毎回異なりますが、今度来る可能性が高いのは「限定入りクラス別」。仮にそうだったとしたらマーリン狙いで術を回すつもりです。

 そして気になるのは3周年記念に合わせて実装される新規サーヴァント。これも恐らく生放送での発表になるだろうが、いったい誰なのか。1周年はダ・ヴィンチちゃん、2周年はシャーロック・ホームズと、これまで「ストーリーに登場済」「主人公の味方」という流れで来ているから、○○説とか○○○○説とかいろいろ囁かれています。「まさかの術師匠?」という疑惑まで持ち上がっているものの、術師匠は3周年で取り上げるには微妙なポジションである。キャメロットのときみたいに1ヶ月くらい経ってから徐にピックアップ2が始まるパターンじゃないかしら。キャメロットは2016年7月25日に配信を開始しましたが、1周年記念キャンペーンと夏のイベントでスケジュールが埋まってしまい、8月31日になるまでガウェイン、トリスタン、槍王の3人がスト限のままで放置されることとなってしまった。術師匠はスト限ではなく、たぶん期間限定だろうから事情が違うっちゃ違うのですが。なんであれ、みんなが水着イベントで呼符と石を使い果たしたタイミングに合わせてスーッと術師匠を持ってくる、それくらいのことはやりかねない運営だ。努々油断するなかれ。

・拍手レス。

 シグルドの第一霊装、どう見てもダークニンジャ=サンにしか見えませんでしたね。こりゃいずれニンジャスレイヤーとのコラボイベントもありえるんじゃないかと思いますね。
 ☆4アヴェンジャー「ニンジャスレイヤー」配布、みたいな感じで是非やってほしいですね。KADOKAWAとTYPE-MOONの付き合いは深いしイケるか……?

 章題が出た時にはオケアノス的な箸休め回になるのか…!?と驚きましたが、そんなこともなく導入からシリアスでまた驚き…でしたw それはそれとして、焼津さんはワルキューレ三姉妹は誰が一番好みだったでしょうか。僕はスールズちゃん!
 私もスルーズちゃん! ワルキューレ三姉妹は与太系のイベントでブリュンヒルデお姉様と存分にイチャイチャしてほしいです。

 FGOのLB2章は諸々桜井さん風味がしましたし、蒼銀で描かれてるようなブリュンヒルデがやっとFGOでも描かれた感がありましたね。シグルドと話してる時の笑顔差分等はおそらく初出ですし、シグルドとの関係性がしっかり描かれてたので個人的にはそれだけでも満足です。しかし今回でキリシュタリア様があまりに傑物かつ担当してる異聞帯もとんでもなさそうということが判明したので「どうすんねんこれ…」という感じがありますね
 待望の登場とあって、シグルドは早速人気キャラになってますね。絵を描く人は「作画コストが重い……」と苦しんでるようですが。キリシュタリア様、てっきりアルバの系譜だと思ったらレオの系譜で「荒耶宗蓮みたいな『途中で倒されるけど実質ラスボス』パターンか?」と疑ってますけど、ベリルやデイビットもまだまだ謎が多くて読み切れません。第3章以降もはやくプレーしたい。


2018-07-21.

・林檎齧って「Lostbelt No.2 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング 消えぬ炎の快男児」の世界を駆け抜け、無事に空想切除(クリア)した焼津です、こんばんは。

 結論から申し上げますと、面白かった。「まだの人は早くやろうぜ!」だけで言及オシマイにしてもイイんですが、もうちょっと語りたいので続けます。ネタバレはなるべく避けるつもりながら、核心に触れる部分がちょこちょこあるかもしれないので未プレーの方は注意されたし。

 まず、タイトルにもなっている「快男児」の要素は思ったよりも薄かったですね。ロストベルト到着早々、それこそ第1節の途中くらいで颯爽と現れたナポレオンが主人公たちの窮地を救って、そこから後はずっと出ずっぱり――みたいなイメージを抱いていたのに、実際に登場するのは第4節から(ゲッテルデメルングのシナリオはプロローグ+17節構成)だし、第9節以降はブリュンヒルデやワルキューレといった北欧勢の方がメインになって、ナポレオンは少し影が薄くなる。かなり後半にならないと快男児っぽいアツい見せ場が発生せず、「大英雄ナポレオンが八面六臂、獅子奮迅の大暴れ!」みたいな痛快ストーリーを期待するとやや肩透かしなところはあります。いや、異聞帯を根絶していくという第二部のコンセプトを考えれば、どう足掻いても「痛快ストーリー」たりえないことはわかりきっちゃいるんですが。タイトルになるくらいだからもっと激しくメイン扱いされてるかと思ってました。とはいえ、ところどころで励ましてくれる彼がいなければ道中もっと暗い雰囲気に包まれていただろうって気はしますし、清涼剤としての役割は充分に果たしています。おどけた表情に心安らぐシーンがいくつもあった。しかし結局、ナポレオンが史実通りの小男ではなく堂々たる偉丈夫として召喚された理由は曖昧なままだったな。本人に心当たりがあるような口振りだったことから察するに、またフランス関連のシナリオで掘り下げられるのだろうか? 割と本気で「ぐだぐだ仏蘭西革命」期待しとるんじゃが。「ナポ!」「ボナ!?」「パルトォ!」「レオォォン……」と野太い声で鳴く経験値絵のちびナポ、「ぐだぐだ帝都聖杯奇譚」のアレを見た後だと可能性として「ない」とは言い切れない。

 シナリオ面は、これまで贋作英霊やマシュンヒルデといった風変わりな出番しかなく、FGOプレーヤーから「何この困りますさん」とキワモノを見るような視線を向けられていたブリュンヒルデ――彼女にやっとまともな活躍の機会が与えられた点、これが大きいです。正直、戦闘ボイス聞いただけだと極黒メンヘラ感しかないですもんね、ブリュンヒルデ。「今すぐトロットロのカルボナーラを食べさせてあの陰気な顔色をひまわり色にしなきゃ」って気持ちになってしまう。邪ンヌに懐いている贋作英霊のブリュンも嫌いではないが、あれが一般的なイメージとして定着するのには抵抗があった。今回、愛しのシグルドや「違う歴史」の存在ながらも姉妹であることに変わりのないワルキューレたちと言葉を交わすことによって彼女自身の輪郭もハッキリしてきました。儚げでいて凛々しい。ゲッテルのシナリオを通じてブリュンが好きになった、というプレーヤーも多いはず。というかシグルドが想像以上のイケメンで、読んでるこちらまで「困ります……そんなイケボを耳元で囁かれたら、私、困ってしまいます」と乙女顔にならざるをえない。

 にしても、CMでマシュと戦っていたオプリチニキっぽいエネミーがシグルドの霊基第一段階だったのはビックリ。あの姿で出てきた瞬間、「ドーモ、シグルド=サン」というセリフが口から洩れそうになった。戦闘モーションといい、どう見てもセイバーじゃなくてアサシンでしょ。謎のヒロインXっぽいSEもあるし、汎人類史や異聞帯ではなくサーヴァント・ユニヴァースの出身なんじゃない? 「アサシンと思ったうぬが不覚よ!」ってセリフはむしろ彼のためにあるような気さえしてきた。ちなみに今回のクエスト、男性セイバー相手にえげつない火力を叩き出すオリオンとエウリュアレのコンビがボス戦において輝きまくった。ボス戦以外は狂と殺の敵編成が多く、ニトクリス大活躍。

 後半の展開はネタバレせずに語るのが難しそうだから切り上げるとして、あと2つ3つ。ストーリーの合間合間にクリプターたちの通信が挟まりますが、今後の展開をチラッと覗かせるような会話もふんだんにあって想像や妄想が膨らみますね。「アルターエゴが付いている」と判明した異聞帯もあり、CMにも出てきたアイツは今あそこにいるのか……とワクワク感高まる。中には消える寸前の異聞帯もあるってことだが、担当クリプターがヘマしてガチでヤバいのか、それとも何かの計略であえて潰れかけの状態に追い込んでいるのか、気に掛かる。ゲッテルデメルングでは「オフェリアの心酔する相手」ということもあってキリシュタリアの通信シーンが多かったけど、この章をやる前とやった後とではキリシュタリアに対するイメージが大きく変わりますな。オフェリアさんがなぜ「さすがです、キリシュ様!」な態度していたのかも判明しましたし。キリシュタリアのキャラがもうちょっとハッキリしてきたらオフェリアさんと愉快な掛け合いをする二次創作が盛んになるかしら。オフェリア本人に関しては迂遠なコメントしかできないが、「『オフェリアロマンティック』という乙女ゲーが発売されても別に違和感ないな……」って、だいたいそんな具合です。

 最後はスカサハっぽい見た目のキャスター、通称「術師匠」について。CMにあれだけハッキリ映っていたんだから当然出番はあるだろうと覚悟していましたけど、しっかりがっつりメインに絡んできましたわ。バトルグラフィックもお披露目されましたが、章クリアしてもストーリー召喚に加わらない=スト限ではないことが判明していますので、期間限定での実装となるでしょう。三周年記念と新水着を目前にして、なんて隠し球投げてきやがる……「来週にピックアップ第2弾が来るのでは?」と身震いしている人がTLで山ほど確認できます。もうすぐ始まるであろう三周年記念の福袋召喚以外は新水着が来るまで全部パスするつもりでいた私も、ちょっと……いやかなり気持ちがグラついています。果たして今年の夏イベントまで呼符と石を守り抜けるか!?

「魔法少女特殊戦あすか」2019年1月にTVアニメ化!大鳥居あすか役は洲崎綾(コミックナタリー)

 時間の問題と思っていたが、遂に来た。『魔法少女特殊戦あすか』は「世界を救った後の魔法少女たち」を描くバイオレンス要素多めのアクション漫画です。魔王のような存在を斃したものの、世界は平和にならなかった……むしろ「魔法」の存在が明るみに出たことでより一層混沌の度合いが増した、というややダーク路線のストーリー。衣装こそヒラヒラのミニスカートですが使用するウェポンはガチ、四肢欠損描写はあるし身近な人も殺されているし、精神的にかなり荒んでいます。エルフとかが出てくる「剣と魔法」風ファンタジー異世界で特殊部隊所属の少年兵士が陰謀劇に翻弄される『ロマンス、バイオレンス&ストロベリー・リパブリック』など、自身のミリタリー趣味を何度も前面に押し出してきた深見真にとってはそれほど珍しくない、というか「いつものノリ」な作品ですが第1巻の帯に虚淵玄がコメントを寄せた影響もあって話題になり、こうしてアニメ化までされる運びとなりました。『PSYCHO-PASS』『ゆるゆり』『ベルセルク』などアニメの脚本やシリーズ構成は今まで何度かやってますが、別媒体で出した原作からの「アニメ化」はなにげに初めてなんですよね、深見真。デビューから16年、ようやく「アニメ化作家」の仲間入りか。前述通りバイオレンス描写がキツい作品なので「もうこういう悪趣味魔法少女モノはいいよ」ってウンザリする方もおられるでしょうが、私はアクション部分に期待して放送日を待つことにします。敵よりヤバい味方のウォーナースはカルト的な人気が出るだろうと予想。

・今期のアニメはやっぱり『プラネット・ウィズ』が頭一つ抜けた面白さだな。1クールで話を終わらせるため1話1話に過不足なくネタを詰め込んでいる。「視聴者を退屈させない」配慮が行き届いていて、観始めたら止まらなくなる。ストーリーの良さもさることながら、BGMや効果音も場面に嵌まっていてテンション上がる。全話終わったらもっぺん最初から観直したくなるだろうな、これ。観直すといえばウマ娘の再放送も視聴していますが、これまたやっぱり面白い。最近のBS11は再放送が早くてありがたいですね。『ぐらんぶる』『はねかなレシーブ』『はねバド!』『すのはら荘の管理人さん』といった原作付きアニメも悪くない仕上がり。『オーバーロードV』『ゆらぎ荘の幽奈さん』『あそびあそばせ』『ハイスコア・ガール』『アンゴルモア 元寇合戦記』あたりは録画だけしていてまだ崩せていません。オリジナルで観続けているのはプラウィズ以外だと『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』だけ。「アイカツと思ったらウテナだった」という感じで、戸惑いが強く私の中で評価が全然固まらない。新人が多いのか、声優の演技がちょっと……な部分はありますけど、このへんは最終話までに成長すればいいので保留。『帰宅部活動記録』とか、放送中にメキメキ変化していった例はいくつもある。とりあえず6話くらいまで観てから続けるかどうか考えるつもり。それにしても、「スタァライトしちゃいます!」が何かの隠語みたいに聞こえてしょうがない。「てめー、あんま調子こいてっとスタァライトされっぞ?」「事故る奴はスタァライトとダンスっちまったんだよ」的な。


2018-07-18.

・OYSTERの4コマ漫画『新婚のいろはさん(1)』が面白いからみんな買おうぜ! といきなり謎の販促を始める焼津です、こんばんは。

 いつもちょっと変わったノリの漫画を描くことで知られる(一部界隈において)OYSTERですが、「幼なじみの漫画家と結婚して新生活を開始する彩葉さん」を中心に据えた『新婚のいろはさん』はこれまでにないほどオーソドックスな内容ですごく人に薦めやすい。個人的にOYSTERの漫画は好きなんですけど、「これは少し薦めづらいな……」と迷う作品もあってなかなか話題にしにくかった。OYSTER作品としては過去最大級の薦めやすさですね。とにかく彩葉さんが可愛いです。田舎暮らしが長かったため、新居から歩いて行ける距離に大型商業施設があることに驚愕して「ふつう こういうお店は車に乗って 山ひとつふたつ越えないと行けないはず!!」「行けないはずなのに!!」と声を張ったり、オシャレな内装に気圧されて「そんないちどきに大量のオシャレ 受けとめきれない!!」とシンプルなタコ焼きをぱくぱく食べ出したり、全編に渡ってどストレートなキュートさを見せつける。「OYSTERの野郎、足を止めての打ち合いに引きずり込みやがった!」と唸ることしきりだ。仲睦まじい夫婦の日常を紡ぐ作品として末永く続いて欲しい。8月9日に2巻も出るのでみんな忘れずに買いましょう。

第2部 第2章「Lostbelt No.2 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング 消えぬ炎の快男児」開幕!

 きのう(日付的には今日)テレビCMが流れたらしい、という情報はキャッチしていました。ニコ生が終わるタイミングを見越して「18日の22時半以降にオンエア」する予定だったのが、何かの手違いで「18日の深夜(AM)にオンエア」ってなっちゃったんでしょうね……先行CMなら「好評配信中」ではなく「まもなく配信」とかになってるはずですし。フライングのおかげで配信に備えることができたので、個人的にはありがたかった。このおもらし騒ぎがあるまで「早くても20日だろう」とのんびり構えていましたもの。

 改めて公開されたCMを観るかぎり、第二の異聞帯であるゲッテルデメルングにおいてクリプター「オフェリア・ファムルソローネ」は戦乙女(ワルキューレ)を率いて戦う将のような立場にあるようだ。空中に舞う戦乙女たち(?)が爆撃めいたビームをかます中、砲を片手に迎え撃つナポレオン。ちょっと『俺たちに翼はない』の冒頭を思い出してしまった。俺翼に置き換えるとオフェリアは山科京か? 「前頭葉デメルングのち虹色ヴァルキュリアSKY!!」なオムドリアフェア、じゃない、オフェリアさんはちょっと見てみたい。ホームズは顔のアップが卑怯なくらいカッコイイな。ゴルドルフ所長が年末アニメぶりに動いていてホッコリ。終わり付近、エレシュキガルっぽい子(お着換えしてる?)と術師匠っぽい人が戦っているけど……そういえば術師匠、北欧神話の世界で登場ということはいよいよ女巨人でありスキーの女神でもある「スカジ」説が濃厚になった? ピックアップ2で来るのだろうか……スト限じゃないといいけど、たぶんスト限なんだろうな。

 ピックアップ第1弾の目玉は☆5セイバーの「シグルド」。ナポレオンやアナスタシアと違って期間限定です。CMにも映っていた眼鏡男子であり、戦乙女の「ブリュンヒルデ」と因縁がある。かつては夫婦だったけど、あれやこれやでシグルドがブリュンヒルデの想いを裏切るような真似をした結果、ふたりとも死ぬことになった。サーヴァントとしてのブリュンヒルデは「シグルドを殺す者」として規定されており、たとえ相手がシグルドでなかったとしても彼女が「さてはこいつシグルドだな?」と判定したらほぼ自動的に抹殺モードへ移行してしまう。ジークフリートとシグルドは根を同じくする英雄であり、物語によっては両者を同一視することもあるが、Fateでは「それぞれ伝承によって分岐した存在」と解釈されているため「両者は別人」ということになっています。ただ、ブリュンヒルデからすると「かなりシグル度が高い」英雄なので油断すると背中をグサッとやられかねない。シグルドともなれば、本人なんだからシグル度もクソもなく、会・即・貫でしょうな。CEOと韋駄天男並みに「出遭わせてはいけない組み合わせ」である。イラストはタッチからして三輪士郎で間違いない。本人もツイッターで「貯蔵石は大事にな」と意味深な呟きをしているし。CVはツダケンこと津田健次郎と思われる。想像以上に渋カッコイイ。来年のCBCにジークフリート、ジークくん、シグルドの3名が揃ったトリプルSな礼装来そう。

 ☆4枠はランサー「ワルキューレ」、宝具でワーッと一斉に出てくるところを見ると個体ではなく群体の扱いか? アンメアとか龍馬&お竜みたいな。武内崇がワルキューレ好きなので「宝具演出に登場する戦乙女は一人一人デザイン違う、カラー違いやコンパチは認めぬッ!」でアンジョー=サンの顔色が悪くなっていく流れは笑ってしまった。TYPE-MOONの歴史って割と「社長の無茶ぶりの積み重ね」なところある。あとはブリュンヒルデのモーション改修と復刻ですね。日替わりでシグルドとブリュンをピックアップする模様。今回恒常の追加はワルキューレのみか。それはそれとしてシグブリュ二人まとめてピックアップされる日(29日以降)が来たら絶対にツーショットのスクショ撮らなきゃ。恒常礼装にユリウスが追加されたようで嬉しい。マスレベも150まで開放されましたが、なぜこのタイミングで……せめてアナスタシアのときに開放してほしかったですよ。

 じゃあこれからプレーしますので、今日の更新はこのへんで。配信直後はクソ重いだろうから11時頃にログインしようかな。

・拍手レス。

 >「私の、最強の騎士です!」と豪語するオフェリアの背後から全裸ンが出てくる地獄絵図。  王の騎士ですとキメ顔してるミトツダイラの後ろで全裸で踊ってる馬鹿を思えば実は最近のスタンダードなのかもしれません。そしてカイニスがチョンマゲされたりするのかも(予想)
 マジで全裸ローランが出てきたら、セイバー・リリィの股間バーンで邪悪を断たなきゃ……。

 新リュドミラはポニテ隠して見ると前の面影残ってるかなと
 よくよく見ればリュドミラとわかるけど、衣装も変わってるから新キャラかと錯覚しかけましたわ。

 MFラノベだと「精霊使いの剣舞」も複数回イラスト交代してるんですよね。漫画も一度打ち切って別作者で最初から仕切りなおしました。アニメは第一部・学園編(3巻まで)をやったのですが、人気に火がついた印象なのは4巻以降なんですよね。ブランクがあったのとあまり人に見せたくないので使ってなかった主人公の名前付きの技が解禁され始めたり、人気投票1・2位のキャラのエピソードが本格的に始まったりするんです。アニメはほぼ原作第1部に忠実で悪くはないが飛びぬけて良くもないという感じでしたが、漫画は同じく1部で終わったけれども2部以降の設定もどんどん取り入れて、敵にも過去回想や覚醒を追加したりしてかなり頑張ってました。 http://bc.mediafactory.jp/bunkoj/seirei/
 ブレイドダンスは苦難の多いシリーズですね……最新刊もイラストの誤掲載があったみたいですし。なんだかんだで完結まであとちょっとのところまで来ている(現在18巻、予定上は20巻で完結)けれど、ライトノベルはアニメ化まで果たしたのに「あとちょっとのところ」で続きが出なくなるシリーズ(『かのこん』とか『アキカン!』とか)もあるからまだまだ気が抜けない。


2018-07-14.

・水上悟志が1074ページにも及ぶネームを用意したオリジナルアニメ『プラネット・ウィズ』、「これは水上版ファフナーか?」「いや、むしろ幻魔大戦……?」と考えながら観ていたが、第1話が終わった時点での感想は「水上版○○ではない、純度100パーセントの水上悟志だった」に尽きます。「今のカット、完全に構図が水上悟志だ!」と随所で感動を覚えるレベル。さみだれとアニマのフィギュアが出てきたのも嬉しかった。映ってた時間、結構長かったし。

 巨大で浮遊するわけのわからんオブジェクトが突如出現する、という出だしは地球侵略系のアニメや漫画ではごくありきたりなんですが、現時点だと「果たしてアレは敵なのか?」って疑問が立ちはだかる。物理的な破壊は一切しておらず、やったことはミサイルの無力化と何名かへの精神干渉くらい。精神干渉にしても禍々しい悪夢を見せるとかではなく、むしろ相手の望むイメージを見せている節がある。攻撃なのか? 済度なのか? 記憶喪失だった主人公がラストで「思い……出した!」状態になるなど、1話目から飛ばしてくるというかまだまだ二転三転しそうですね、これは。とりあえず「銀子の声が癖になりそう」ってことと「高天原さん、名前からして只者ではなさそう」ってことは書いておきたい。「水上悟志がメインスタッフ」ということで元から全話観るつもりだったけど、水上悟志云々を除いて普通に面白いアニメに仕上がっており、広範囲で話題になりそうな感触があります。「水上悟志? 誰それ?」って人も構わず視聴すべし。そして気に入ったら『惑星のさみだれ』読むべし。割とマジでプラウィズのスタッフに惑星さみも制作してほしい気持ちがある。ていうか惑星さみ、今眺め返すと絵柄が旧いというか懐かしいな……もう干支がぐるりと回ってるんだから当然か。

 閑話休題。『プラネット・ウィズ』はニコニコチャンネルでも配信されていますが、「第1話常設無料」なのに「最新話は2日間だけ無料」とかなり期間が短いので注意。今期のアニメは他だと『はねバド!』も引き込まれる出来だった。原作から大きく変えてきた導入に驚かされたものの、この冷徹なスポ根ぶりは間違いなく『はねバド!』だ……というか、改めてタイトルの乖離感がすごいな。初期の原作はタイトル通り明るい路線でやろうとしていた節があるけど、表紙の印象が大きく変わる5巻以降めきめきと進化を遂げて複雑な色合いを持つ漫画になっていきます。まとめて読むと面白いので、アニメで気になった人は全巻一気買いコースがオススメ。

川口士の新作『魔弾の王と凍漣の雪姫』公式サイト開設、「ティグルとリュドミラの人生が大きく変わっている平行世界」が舞台

 ベースとなる世界の設定は『魔弾の王と戦姫』と同一ですが、「もし○○だったら……」というifを挿入したパラレル・ストーリーになるとのこと。作者曰く「前作とは完全に別の独立した作品となっています」。なので『魔弾の王と戦姫』を読んだことがない人も安心して入っていける……はずですが、1巻の時点で手を伸ばす読者のほとんどは魔弾ファンでしょうね。アニメ化もされた作品なので知名度はそこそこあるものの、戦記要素を端折りまくったせいもあってアニメは何とも言えない仕上がりになっていたからな……アニメのキャラデザは結構好きだっただけに、今でも残念である。

 レーベルが変わる時点で予想していたけど、またイラストレーターが変わりましたね。魔弾〜はとにかくイラストレーターの交代が多いシリーズである。初期は「よし☆ヲ」が担当していたが、5巻で「表紙はよし☆ヲ、本文挿絵は柳井伸彦(コミカライズ担当の人)」と変則的な態勢を敷き、6巻で挿絵がなくなったりした後、9巻で「片桐雛太」に変更。以降は完結(18巻)まで片桐が描き続けたものの、『凍漣の雪姫』でまた「美弥月いつか」に変わっています。『うさみみデリバリーズ!!』の原画家、と言って通じるのかしら。以前にも川口作品のイラストを担当したことがあるので、その縁だろうか。

 にしてもリュミドラ、「えっ、誰?」と一瞬戸惑うくらい見た目変わっていて驚いた。だってこうだったのがこうなってるですもん。「姉妹」と説明されたら信じてしまうレベルです。ティグルと並んだときのバランスも考えてデザイン変更になったのかな。続くかどうかは売上次第な雰囲気が漂いますが、とりあえず1巻目は買うとしよう。あと、同人誌として発行されていた『折れた聖剣と帝冠の剣姫-異聞』は題名を変えて書籍化する話が動いているとのこと。これらとは別の川口新作企画もあるそうで、オラわくわくすっぞ。

・FGOは暇な時期特有の幕間の物語キャンペーンを開催。

 今回は1.5部関係のサーヴァントが多い(7騎中4騎が1.5部で実装、あとパッションリップが登場したCCCコラボも実質1.5部と言える内容)。そのため開放条件が「該当する1.5部の章クリア」だったり「終局特異点クリア」だったりとやや厳しめです。リップの幕間タイトルが「サクラ迷宮/M」だそうなので、いずれメルトの幕間として「サクラ迷宮/S」も来るかな……リップはスキル強化で「被虐体質」に背水っぽい性質が追加されたから、メルトは「加虐体質」に渾身効果が追加されるかも。スキルマするとHP満タンの状態で攻撃力50パーセントUP、ダメージを受けるごとに減っていってHP半分以下で30パーセントまで低下、みたいな。というか、普通に幕間読みたいです……サムネでBBちゃんのシルエットが確認できるし、面白いに決まってるでしょこんなもん。サクラファイブの残りメンバーについてもチラッと言及されたって話だから、来年くらいにFoxTailコラボで渇愛と純潔と慈愛の3名が来るかしら。

 復刻イベントでレアプリズムが手に入ったので、迷った末に「カルデア・ランチタイム」を選びました。効果もさることながら単純に絵柄が好きで憧れていた礼装だけに感慨もひとしお。「モナ・リザ」の方はまたレアプリがゲットできたらそのときに。イベントが終わって入れ替わりに第2部 第2章 開幕直前キャンペーンが開催されましたが、案の定石配布と道中のAP消費半額で、特にやることがないな……前倒しで快男児のピックアップも始まりましたが、もちろん新水着に備えてスルー。恒常だし、そのうちすり抜けで来る可能性とてなきにしもあらず。

 で、CMのアーチャー。いろんな説が飛び交っていましたが結局は大方の予想通り「ナポレオン」で決着しました。ただ「ナポレオン・ボナパルト」ではなく、単なる「ナポレオン」表記なのが引っ掛かる……「ライダーで召喚されると身長が縮む」という情報もあり、「やっぱりこれ『ナポレオン』と名乗っている別人なのでは?」って囁きが絶えません。Fateの場合「真名」と「正体」はまた別個のものですからね。真名が「佐々木小次郎」でも正体は「名もなき農民」なんて真似をstay nightの頃からやってたわけですし。それはそれとして、☆5か……この調子だと2部のキービジュに出ているサーヴァントはほとんど金鯖?

 ユニットとしてのナポレオンはB2枚A2枚、バスター宝具の全体弓。スキルは「凱旋のカリスマ」(味方全体に3ターンの攻撃力UPバフ&自身に1ターンだけ2段階目の攻撃力UPバフ)、「火力支援(砲)」(味方全体の宝具威力UP&スター発生率UP)、「可能性の光」(NPチャージ&無敵貫通と毎ターンスター獲得を3ターン)で、防御能力が一切なく「殺られる前に殺る!」とかなり攻撃に振った構成です。宝具は「神性特攻」と「防御無視状態を付与(1ターン)」。味方にすれば心強いけど敵に回すと厄介なタイプだ……魅了・スタンで足止めして一気に倒すか、強化無効や攻撃力を下げるデバフで凌ぐか、ガッツで耐えるか。今回は味方っぽいので特に対策を講じる必要はなさそうだけど、秋のネロ祭に難敵として出てきそうな予感はする。しかし、ナポレオンが事前に来たということは、第2章開始時にゲッテルPU1、その一週間後くらいに期間限定やスト限を含むゲッテルPU2が待ち構えているかもしれない。ブリュンヒルデ復刻とかシグルド実装とかならまだいいが、コルデーちゃんが限定で来たりするとヤバいな……たとえ☆3だろうと出ないときは出ない、って身に沁みているし。頼む、コルデーちゃんは恒常であってくれ。

・拍手レス。

 実写ガンダム、そもそも製作のレジェンダリピクチャーズが中国資本なので、劇中で中国推しになるのは確定ですね。
 主人公が絶体絶命の窮地に陥るや否や、颯爽とオレンジ色のガンダムが駆けつけるんだろうな……。

 なろう系の読者層からすると本来感情移入の対象のはずの男主人公は、異世界転生俺TUEEEもので色々盛りすぎてついていけなくなり、時に客観視してしまい最近はヘイトの対象になってしまうことすらあります。その点女主人公なら最初から登場人物の一人として見られるので嫌味がなくなるという面は大きいと思います。日常系と似た構造でしょうか。
 最近は男主人公モノでもスローライフ系のやや穏やかな話が伸びてきているみたいですし、アクや嫌味のない、気持ちのんびりした異世界ネタの流れが来ているのかもしれませんね。そのうち「日常系」に「現代モノ」「異世界モノ」って分類が出来る日が訪れるかも。

 「蜘蛛ですが、なにか?」は公式で漫画が常時本編全話無料公開されてるっぽいので、そこから入るのがいいと思いますよ。単行本書下ろしで他キャラ視点などがあります。(web版や書籍版では本編の合間に、蜘蛛の身では知覚しえない世界観説明や大量の伏線とミスリードがバラまかれた別視点が挟まっている構成だけど、連載漫画版は現行最新話までは蜘蛛視点で統一されている) ちなみに、序盤・中盤・終盤で評価が分かれるというか作風・楽しみ方が変わるというか(漫画連載は序盤の終わりに差し掛かる辺りまで進行) 自分はどこも好きですけどね。 https://web-ace.jp/youngaceup/contents/1000013/
 試し読み程度じゃなくて全話公開されてるんですか……すごいな。この主人公、「底辺女子高生」を自称しつつ藤井アリス(『アラクニド』)ばりに生存への凄まじい執着心を見せてきますね。「スキル」や「ステータス」といったゲームっぽいシステムが唐突に挿入されるあたりは相変わらず馴染みにくいけど、なかなか面白い。原作の積んでる巻を発掘したら読んでみようと思います。

 二部2章で思い出したのですが、2章に登場するクリプターであるオフェリアのサーヴァントのクラスはセイバーなんですよね。一応メインタイトルがラグナロクのドイツ語読みであるゲッテルデメルングですから、セイバーというクラスで思い当たる英雄は、ラグナロクでロキと相討ちになったヘイムダル、勝利の剣を持ったフレイ、炎の剣で神々の世界を焼き尽くした炎の巨人ことスルト、そしてブリュンヒルデと関係のある英雄であるシグルズが思い付きますが、あの快男児のアーチャーがナポレオンだとするなら、フランス出身の英霊であるデオンくんちゃんである可能性もあるし、ますますオフェリアのサーヴァントが分からなくなってしまいました。生放送で色々明らかにされれば良いのですが………。
 オフェリアが「異聞帯の王」について「神霊にも引けを取りません」とコメントしているから、たぶんスルトあたりがイワン雷帝のポジションなんじゃないかと思います。サーヴァントは、クラスがセイバーのままなら魔剣「グラム」を持っているシグルドが最有力候補ですけど、逆に言うと「シグルドでは捻りがない」から意表を衝いてローランとかが来る可能性も。超緊迫した場面で「私の、最強の騎士です!」と豪語するオフェリアの背後から全裸ンが出てくる地獄絵図。

 魔弾の王の新作発表されましたね。ミラ好きなんで楽しみです。
 刊行は今年中なのかな。なるべく続いてくれるといいですね。


2018-07-08.

「ガンダム」ハリウッドで実写映画化!制作はレジェンダリー・ピクチャーズ(コミックナタリー)

 真っ先にデ……恰幅が良くて特徴的な顎を持つシャアの姿が脳裏に甦ったけど、TL眺めたら同じような人がいっぱいで安心するやら苦笑するやら。実写ガンダムと言えば『G-SAVIOUR』とかいうテレビドラマもあったな。スーパーダッシュ文庫について調べているときノベライズ版を見つけてぐぐった程度だから、どんな内容かは知らないんですが。

 実写というかモビールスーツ関係は当然CGでしょうね。『レディ・プレイヤー1』でフルCGのガンダムはお披露目済だし、MS戦の部分については期待できるものの、問題はシナリオか。宇宙世紀と何の関係もないオリジナルストーリーになっていることはほぼ確定だと思う。とりあえず『機動戦士ガンダム EVOLUTION』みたいな無難路線を狙って変なところに落っこちる事態だけは避けていただきたい。いっそGガンダム並みに細かいことを吹き飛ばしていく豪快な作品になってほしいが……最近のハリウッドって露骨に中国受けを狙ってるし、マジでネオチャイナを舞台にしたガンダム作りかねない雰囲気はある。

【速報】シリーズ120万部突破のなろう原作ラノベ『蜘蛛ですが、なにか?』アニメ化企画が進行中!(まとレーベル)

 女子高生が異世界でなぜか蜘蛛になっちゃった! という話。例によって積んでるけど、ようやっとアニメ化するのか。書籍版刊行当初から売上や評判が良かったみたいだし、いずれはなるだろうな……と思っていたので特に意外な印象はない。コミカライズの反響が特に大きい、って話も聞いたな。「女性主人公のライトノベルは少女小説方面以外ではヒットしにくい」というのが業界のジンクスだったが、『私、能力は平均値でって言ったよね!』もアニメ化企画進行中だし、今後は「女性主人公モノ」がどんどん普及していくのかもしれません。もし『魔女の旅々』『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』が同時期にアニメ化したら「えっ、姉妹?」「2Pカラー?」って混乱するだろうな……ほか、女性主人公作品は最近だと『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』が売れてるらしく、ちょっと気になっている。異世界転生モノじゃなくてVRMMOモノです。タイトル通りの内容であり、目次が「防御特化と○○」で埋め尽くされているのに笑う。ネタの出落ち感が強いうえにバトル面も割と大雑把だけど、『剣士を目指して入学したのに魔法適性9999なんですけど!?』も個人的には好きです。

【予告】第2部 第2章「Lostbelt No.2 無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング 消えぬ炎の快男児」開幕予定!

 ゲッテルデメルング(神々の黄昏)だし、「消えぬ炎の■■■」の三文字は「戦乙女(ヴァルキューレ)」あたりだろう……と予想していたにも関わらず、まさかの「快男児」だとォ!? 意想外すぎてコラを疑うレベルだった。『天和通りの快男児』を連想する人も多かったけど、私が思い出したのは夢枕獏の『怪男児』だったり。異聞帯(ロストベルト)は「歴史の転換点」で大きな差異が生じた結果、「別の現代」が生まれている――というものであり、第2部第2章は「BC.1000」、紀元前1000年頃において何か(恐らくラグナロク)が起こらなかったせいで我々の知る歴史とは違う世界が顕現している。だから「北欧神話の世界」をベースに巨人族とかが出てくるストーリーを想像していましたが、これはだいぶ想像からかけ離れた話になるかもしれぬ。

 バナーに映っているグラブルっぽいマッチョな男はCMに出ていたCV.日野聡のアーチャーですね。「そいつも俺が言ったことになっているらしい」というセリフを根拠に、巷間では「砲兵から皇帝に成り上がった」歴史的な有名人物であり数々の名言と箴言を残した「ナポレオン・ボナパルト」ではないかと予想されています。「ナポレオンと北欧神話???」 両者のイメージの噛み合わなさに混乱。てっきりブリュンヒルデがバナーを飾るものとばかり考えていたから不意打ちもいいところ。ストーリーは「彷徨海バルトアンデルス」からの打診に応じて「北海に隠された神代の島」を目指す――というところまでしか書かれておらず、彷徨海そのものが舞台となるのか、彷徨海を足掛かりに異聞帯へ飛ぶのか、それとも彷徨海へ辿り着く前にやむなく虚数潜航(ゼロセイル)してゲッテルデメルングの世界に移行するのか、いまいち判然としない。そもそも彷徨海って型月ワールドの中でもとりわけ不明点が多い魔術棟だからなぁ……その名の通り海を彷徨うが如く常に移動している拠点であり、「北海のどこかにある」としか言いようがなく、これまでの型月作品に出てきたことがなかったどころか関係者とされるキャラ自体「ネロ・カオス」ぐらいしかいなかった。「バルトアンデルス」の呼び名もFGOが初出です。元ネタはボルヘスらしいけど、うちを閲覧している世代だとオーフェンを連想する方も多いのでは? いつでもほかのなにか。あらすじに出てくる「原初にして最後の“壁”」という言い回しも意味深である。壁は外側の何かから内側を守る盾であると同時に、内側のものを外側へ流出させぬよう阻む柵でもある。謎だらけの組織ゆえ、順調に協力関係が結べるのか、いきなり敵対関係に陥るのか、味方のフリして途中で裏切ってくるのか、現時点ではまったく読めません。クリプターたちに対抗しなきゃならないことを考えたら彷徨海と揉めてる余裕なんてないし、協調するんだろうとは思いますが……。

 素直に受け取るならバナーに描かれているアーチャーが「快男児」であり、今回の協力者――ということになるんだろうが、いくつか引っ掛かります。まずアーチャーの正体がナポレオンだった場合、「ナポレオンが快男児?」と首を傾げてしまうこと。割と派手めに描いている長谷川哲也の漫画でさえ、ナポレオンは「竹を割ったような性格」ではなく複雑な内面をずっと引きずっている。知名度は抜群だし、「俺はナポレオンの生まれ変わりだ!」という妄想を抱く人たちもいるぐらい異常なカリスマ性を備えていることは確かだけど……そういう人たちですらナポレオンを「快男児」と思っているかどうか。予想外のタイトルを放り込んできたように、アーチャーの扱いにも捻りを加えてきそうな気がする……「ナポレオンと見せかけて」な展開も充分ありえます。アナスタシアでは「なかったこと」にされてしまった真名隠し、果たして復活なるか?

 最後に気になるのがアーチャーさんのレアリティである。CM観たときは何となく「☆3かな?」って印象を受けた。カエサルとかダビデとか、物凄い有名人でも平然と銀鯖で実装しちゃうのがFGOですからね。銀弓はロビンやエウリュアレなど、「レアリティ? それが何か?」って性能のサーヴァントもいるわけですし。しかし、これまでバナーを飾ってきた「その章の顔」に当たるサーヴァントはだいたいが☆4以上の金鯖で、例外は円卓勢が並ぶキャメロットくらい。銀鯖が完全にピンで章バナーを飾ったことは一度もなく、「快男児アーチャー(仮)は金鯖の可能性が高い」と言わざるを得ない。キャスギルのように☆4かもしれませんが、ナポレオンだったら☆5でも全然おかしくありません。というか、ナポレオンで☆4だったら某「犯罪界のナポレオン」が本家よりもレアリティが高いことに……さておき、金弓として差別化を図るなら「A3枚の全体A宝具」とかにすると面白い気もしますが、どう見てもアーツってツラじゃないんだよなぁ。見るからにBA2枚ずつの全体B弓って感じだけど、それだと既存のユニットとあまり変わらない。フレの誰かは引くだろうし借りる気も満々ですが、私自身は8月の新水着が来るまで福袋以外すべて我慢の子を貫く所存。ピックアップ2でよっぽど意外な鯖が来ない限り大丈夫だろう(フラグ)。「暗殺の天使」と呼ばれたシャルロット・コルデーがナポレオンと同年代なので、ちょっとヤバい予感はする。18日にニコ生の放送があるから、開始はたぶん20日の夜でしょう。復刻水着イベントが13日で終了、開始までの一週間は何するのかな。何もしないのか、例によって幕間の物語キャンペーンでもやるのか。強化クエストもそろそろ来る気がする。ハンティングクエストは……まだ来ないかな。

 復刻水着イベントと言えば、メイヴちゃん霊衣開放権の振替報酬がなんとレアプリズムでビックリしましたわ。「もう去年取ったし関係ないな」と説明を読み飛ばしていたから気づくのに遅れた。レアプリゲット、これは「モナ・リザ」や「カルデア・ランチタイム」の獲得権ゲットを意味する……! どっちにしようか迷いますね。以前ならノータイムでモナリザ選んでたところですが、最近は「やっぱりランチの方が欲しいな」と考えを改めつつある。

・拍手レス。

 佐藤タカヒロ先生はつい最近にドカベン最終回についてツイートしていたため、訃報を聞いた時は耳を疑いました。鮫島最後の十五日は大好きな漫画だったので本当に残念です。バチバチBURSTの王虎戦は今でも頻繁に読み返します。
 だんだん失速しがちになる長期連載漫画が多い中、進めば進むほど塔のように面白さが伸び上がっていく稀有な作品で……毘沙門のあたりは「今までの積み重ね」があるからこその盛り上がりだな、と肌が粟立ちました。


2018-07-04.

・瀬戸口廉也の復帰作でありOVERDRIVEの最終作でもある『MUSICA!』の特設サイトが公開されて「ほんまに出るんや……」とほっぺを抓りたくなっている焼津です、こんばんは。

 発売予定日は依然として不明のまま(「完成時期は2019年春頃を想定してます」ってコメントは載ってる)ですが、クラウドファンディングでの支援を募るために作られた「体験α版」が公開されています。CFに関する説明のところで「本作では「攻略対象キャラクター」の事前発表はしません。物語の中で、出会って発見してください。」とわざわざ書き添えているのは、「JKS35」の一件で過剰なほど情報公開するようになった某社を意識してのことだろうか。CFで発送するゲームはすべて「全年齢対象(つまり18禁ではない)」、18禁版はCFが成立して一般発売した後にまた改めて――という感じになる模様。似たようなケース、たとえばあっぷりけのCF作品は「一般作として発売してから18禁のアペンドデータを配信予定」ですが、こっちはどうなるかまだわからない。

 「All or Nothing」方式なのでCFが目標額(約4000万円)に到達しなかった場合は開発中止となります。「エロはいらない」って人はCFのリターンとして貰うのが手っ取り早い。「エロも欲しい」って人はとりあえずCFの成立を見守ってから「改めて18禁版が発売される」まで待たないといけません。私は「別にエロなくてもOK(あるに越したことはないが)」なのでロックンロールコース(梅)で行きます。「スタッフ日記」で半分ジョークのように触れている「瀬戸口コース」がもし来たら内容次第で検討しますが……10日頃にプロジェクトページが公開されるそうなので、詳しいことはそちらを参照すべし。瀬戸口シナリオのゲームは『BLACK SHEEP TOWN』も制作中らしいが、こっちの方は情報らしい情報がないまま一年以上経過していて「ほんまに出るんか……?」って風情が漂う。

訃報 佐藤タカヒロ先生(秋田書店)

 あまりにも突然の訃報で最初は目が認識することを拒否したが、何度確認しても書いてあることに変わりはなかった。“週刊少年チャンピオン”に『鮫島、最後の十五日』を連載中だった佐藤タカヒロが、41歳の若さで亡くなったという。41歳って。私とそんなに大きく変わらないじゃないですか……「悲しい」とか「ショック」を通り越してただただ信じられない。『鮫島、最後の十五日』は“バチバチ”三部作の完結編として、そろそろ終わりが見えてきた――年内にも最終回を迎えそうな雰囲気だったのに、もう続きが読めなくなるだなんて。「何かの間違いだ」と否定したくなる気持ちを抑え込むのに苦労します。

 佐藤タカヒロは『いっぽん!』という柔道漫画で2004年に連載デビューし、2009年から相撲漫画である『バチバチ!』を開始した。『いっぽん!』は連載中に読んだ気もするけど覚えていない。「チャンピオンでやっていた柔道漫画? アレだっけ、最後の方に無拍子とか出てくる……」とうろ覚えで検索したらそれは『どうぎんぐ』だった。『バチバチ!』は1巻の表紙が表紙だけに、てっきりヤンキー漫画だと思って買いました。当時参考にしていた漫画レビューサイトの管理人さんが「イチ押し!」と熱く叫んでいたので、あらすじも何も確認せずにポチったんです。結果としては「信じてよかった」と満足する大アタリ。「死んで生きれるか!!」を合言葉に、強い力士でありながら早逝した父親の夢を受け継ぎ、その背中を乗り越えてどこかへ辿り着くために足掻き続ける主人公・鮫島鯉太郎の激闘を直向きに綴っていく。「序二段編」に当たる第一部『バチバチ』は16巻で一旦終了となりますが、すぐに「幕下編」の第二部『バチバチBURST』がスタート。わざわざタイトルを変えたところから察するに売上は厳しかったのかもしれません。『バチバチ』の最新刊が平台に置いてなくて、書店の人に「ありますか?」と訊いて出してもらったこともあったな……『鮫島、最後の十五日』は第三部「幕内編」で、これを以って“バチバチ”シリーズは完結する運びとなっていました。ほとんどの取組が済んで、単行本では十二日目、連載ではそろそろ十三日目が終わろうかというあたりまで進んでいたのに……目前になって作者が急逝とは。「残念」の一言では括り切れません。“バチバチ”シリーズの主人公・鮫島は「ソップ」と呼ばれる太りにくい体質で、力士に向いているとは言い辛く、『鮫島、最後の十五日』が始まる頃には体中がもうボロボロになっています。十五日目に辿り着いたとき、果たして鮫島はどうなってしまうのか……「最後」という不穏な言葉の意味するところは? ハラハラしながら単行本を追いかけていましたが、その結末を見届けるという願いは叶わないみたいです。

 ひたすらに無念だ……しかし同時に「世の中何があるかわからない、読みたい物語は後回しにせず、今すぐにでも読むべき」という想いも込み上げてきた。ノープラン気味に積読増やしてる場合じゃねぇ。優先順位付けてガツンガツン崩していかないと。

・拍手レス。

 アニメDies思ったよりも楽しめましたね。相変わらず演出アレなとこもありましたが…
 エレ姐が煙のようにフッと消えるシーンとか、「おっ、今のは良かったな」って箇所がいくつかありましたね。

 パンテオンはネイティブアプリにするのかなーと思いました。少しずつは進んでるようなので気長に待ちます……
 このペースだと少なくとも今年中ということはなさそうですね……来年あたり本格的に動き出してくれればいいかな。


2018-07-02.

『ますますマンガで分かる!Fate/Grand Order』最新話に出てくるバサランテさんが可愛くて胸を締め付けられた焼津です、こんばんは。

 ムスッとした感じの、「∧」で表現された口元がキュート。じっと眺めていたらだんだん鼻に見えてくるが……それと「ガチャ自慢」じゃなくてただの報告になりますが、水着ニトクリスチャレンジは特に見所もなく失敗しました。深追いしたい気持ちも強かったけど「新規夏イベントが本番」と自分に言い聞かせて撤退。ここからは我慢に我慢を重ね、8月へ備えるのだ。そしてガチャ自慢できるような引きをしたい。

 で、今やってるイベントの「復刻:デッドヒート・サマーレース!」、去年より調整されて回りやすくなってますね。再プレー組だから騎シュタルの再臨素材取らなくていいし、すごく楽。反面クエストが解放されたときのドキドキ感は薄い。小ネタはちょこちょこ忘れているのもあるけど大まかな流れはだいたい覚えていますから。とはいえ帝都聖杯奇譚で第六天魔王オーラ全開にしていたノッブが親指立てながら溶岩に沈んだり大気圏外まで飛んでたりするのはやっぱり笑う。

『Dies irae PANTHEON -ディエス・イレ パンテオン-』、ティザーサイト更新

 やっっっっと更新らしい更新が来ました。配信予定日などは依然不明のままですが、TOP絵が刷新されて「ストーリー」と「世界観」の項目が追加されています。与猶サウンドが耳に入った途端、諸々の不安材料を忘れて期待が高まってしまう私はなんてチョロい生き物なんだ……それはそれとして、「iOS」とか「Android」といった対応機種の表記がなくなっているため、プラットフォームがどうなったかのはよくわからない具合になってますね。「ソシャゲでやるのやーめた、従来通りPCゲーにしまーす!」ってことなのか? DMMとかのブラウザゲームかもしれないが。

 TOP絵、中央が黄昏(マリィ)で、その横の押し留めるような手つきをしているのが刹那(蓮)、更にその横で前傾姿勢を取っているのが真我(第一天)か。奥の方で十字架っぽい剣(?)を肩に担いでいるのが無慙(第二天)ですね。若っ。その隣でイチャついてるのは黄金と水銀のコンビ。しかしまぁ凄まじい絵面だ。サタナイルだけでも大概なのに、隣にしれっと波旬がいるのシュールすぎて噎せる。この組み合わせ、FGOで喩えると天草とキアラが並んでいるレベルのヒドさだ。ふたりとも立ち絵だけで笑いが取れるから、ギャグエピソードでは重宝されるだろうな。「私立ソドム学園リターンズ」待ってるぞ正田。手前のピンク髪と銀髪は衣装も一緒だし、たぶんパンテオンのオリジナルキャラじゃないかな……と最初は思ったが、「ピンク髪って○○なんじゃない?」と指摘されて、だんだんそう見えてきました。

 ストーリーに「七代目の神が治める世」とあるので話としては『神咒神威神楽』の続きですね。『神咒〜』は六代目の神を斃して七代目が生まれるまでの過程を綴ったゲームなので。「神の交代劇」を巡る一連のシリーズは“神座万象”と総称されており、細かいバージョン違いを区別せず派生作品もオミットしてカウントするとこれまで『PARADISE LOST』(2004年発売、三代目が二代目を斃す話)/『Dies irae』(2007年発売、四代目が五代目に座を譲る話)/『神咒神威神楽』(2011年発売、前述通り)の3作がリリースされてきた。パラロスはほとんど独立した内容になっているが、Diesと神咒はほぼ地続きであり、もしやるならまとめてプレーすることを推奨します。

 “神座万象”シリーズはバトルインフレが極限に達した影響もあり、神咒で一旦展開を終了したものの、「八代目および九代目の神と“観測者”にまつわるエピソードを以って“神座万象”は完結する」という予告は為されていた。ソシャゲ企画として発表されたこの『Dies irae PANTHEON』が完結編に相当する内容なのでは……と予想する向きもある。が、シナリオライター本人が「スーパー神座大戦」とコメントするくらいなので、“神座万象”本編に位置する話ではなくスパロボ的なifストーリーと受け取った方がいいのかもしれない。エロゲーで喩えると“ランス”シリーズにとっての『鬼畜王ランス』みたいな。

 「世界観」に追加された「第一神座」の情報。世界の咒(な)は「善悪二元真我(アフラマズダ)」で、初代神の咒は「真我(しんが)」……やや改まった呼び方ゆえ、普段は「ミトラ」の名前で呼ばれることが多いと思う。“神座万象”の起点だが、「善と悪がいつまでも争い合って決着が付かない(付いたら善悪が逆転してふたたび戦いが始まる)世界」って、人気出過ぎて終われなくなった長期連載漫画のような世界だな……“観測者”と呼ばれる存在も真我に対しては強い執着心を抱いているので、メイン級のキャラになるだろうことはまず間違いない。それにしてもオッドアイで赤毛だったのか。巨乳なのは知っていたけど、こういうカラーリングとは予想外。腰掛けているのが神座? なんか頭蓋骨を切り開いたようなそこはかとないグロテスクさを感じる。最初に「神座」をつくったのは星間戦争が巻き起こるようなスペースオペラじみた世界だったらしく、デザインがSF寄りになっていますね。

 FGOの「第一特異点」みたいなノリで「第一神座」「第二神座」とそれぞれの世界を巡っていくのだとしたら、ペースにもよりますが開始から全シナリオ配信まで1〜2年は掛かる計算になる。仮にソシャゲとしてやるなら、アプリが半年持つかどうかも不明確(そもそも配信されるかどうかさえ現状不透明)なので濃厚に不安が漂うわ……FGOも配信開始まで随分と難航したし、開始直後の状況はいろいろと大変だったそうだけど、そのFGOでも「2014年7月に製作発表(当初の配信予定は『今冬』だった)→同年12月に事前登録開始(この時点で予定が『2015年春』に延びている)→いろいろ延期を重ねて2015年7月末に運営開始」と、発表から約1年で配信スタートに漕ぎついている。翻ってパンテオンはどうなのかと申しますと、「2017年3月に製作発表(当初の配信予定は『今冬』)→2018年7月現在、ティザーサイトが更新された程度で配信予定時期等はまったく未定、事前登録すら始まっていない」と段違いのアレさ。Diesのアニメに合わせるつもりだったんだろうけど全然間に合わなかったし、やっぱり「ソシャゲやめてPCゲー」のパターンなのかな。だとしたら『グリザイア:ファントムトリガー』みたいな分割形式の可能性も出てくる。そっちの方がまだ完走できる可能性は高そうだ。

 ほんの数センチ程度とはいえ、一歩前進したことを喜びたい。「いつまでも待つ」とまでは請け合えないが、それなりに気長に待つ構えでいます。

・煌野一人の『ドールズ』読んだ。

 「無作為抽出」で選ばれた女性の人権を剥奪し、体と心の自由を制限する特殊な首輪を嵌めて性処理玩具(ジョークグッズ)として売り出す通称「ラブドール法」が施行された世界……という「エロいディストピア」、もしくは「社会システムの発狂」をオムニバス形式で描く成年コミックです。どう考えても問題しかない法律なのに「経済効果が尋常じゃない」って理由で罷り通っているの、飢えて正気を喪った獣が夢中になって自分の肉を貪り食っているようなスゴくスゴい風景であり、心が和むような凍えるような。もちろん好みの分かれる内容でしょうが、「ひたすら容赦がない」のは美点です。

 徴発された女性たちは完全に商品としてパッケージングされ、公道に面した店先へ堂々と並べられる。通り掛かる一般女性たちも、「徴発される可能性は交通事故に遭うよりも遥かに低い確率」という知識からまるきり他人事感覚で気にも留めない。一瞥して「あ、向かいん家の奥さんだ」と認識するも素通り。相手が友人や家族でもないかぎり一切動揺しません(余談だが、三親等以内は対象をラブドールとして所持することが認められていない)。「飾り窓」や「張見世」を徹底的に下品な方角へ加工したような世も末の景色を経て、「商品」とされた少女たちに待ち受ける運命は……言うまでもないか。奴隷よりヒドいや、って苦界です。「邪魔だから」とスナック感覚で基底人格が消去され、「データとして売られている汎用人格」が上書きされたりもする。まさに肉の人形。「やめてぇぇ、本当に人格(ワタシ)が消えちゃうぅぅ!」「へえ、まだそこにいたんだ」みたいな掛け合い、サイバーパンクっぽくてちょっと痺れてしまった。抜き目的とはいえ一種のディストピア物なので「少女たちの破滅」に寄り添った読み方も一応可能ではあります。ただ、作者の向ける視線は「犯される女」に対しても「犯す男」に対しても共に冷淡であり、「お前ら所詮は社会が引いた線をなぞるだけの蟻どもだろ? 社会が狂った線を引いたら、窘めもせず黙々と狂った道に突き進んでいくもんな」とひどく突き放した筆致で「人間を人形にする」陵辱劇の顛末を綴っていく。こういうお手軽便利エロ設定、「うひょー! 美少女をオナホにできてラッキー! ウルトラァァァハッピィィィィー!」と清々しいくらい脳天気なノリで描く人もいて、『ドールズ』もややそっち寄りの部分はあるんですが、胸をさらけ出した少女が口をハート状にしてアホっぽい敬礼をかましている調子っぱずれな表紙とは裏腹に意外と深刻なダークさ加減っていうか「犯す側」の心象風景を想像したらゾッとするような殺伐ムードが漂っている。

 顕著なのは「宮代華編」ですね。いかにも剣道少女って感じのポニテ巨乳「宮代華」がある日突然ラブドール(正式な名称は「政府指定特定福祉用品」)になってしまい、後輩男子3人がお金を出し合って男子部室(ほぼ倉庫)に匿う――という話。華先輩は全国上位常連の強豪であり、彼らにとっては憧れの存在なので恐らく当初は単純に「先輩を何とかしなきゃ」って焦りから買い上げたのだろう。彼ら3人は揃いも揃って「小心者のクズ」だから購入初日にいきなり襲ったりはしない。しかし「ラブドールは維持費がバカにならない」という理由から何か役得があってもいいのでは……と気持ちがグラつき、ちょっとだけのつもりがあっという間に調子に乗ってハメ倒し。わざわざ剣道着に着替えさせて「先輩はま○この締まりも全国大会レベルですよぉ」と笑えるほどゲスなセリフを吐いたりする。

 後は御想像の通り、維持費を稼ぐために校内中の男子たちから金を取って「はるうられ」モードに突入、いろいろあって先輩が壊れます。ずっと部室(というか物置)に監禁状態だったためセックス以外の運動に励むこともできず、「バキバキだった腹筋」も弛み切って三段腹と化した姿にかつての鍛え抜かれ研ぎ澄まされた剣道少女としての面影はない。ゴミを宝石にするのは難しくても、宝石をゴミにするのは簡単なのだ。先輩を犯す(壊す)ことにどこか後ろめたさを覚えているふうだった「和馬くん」も、最後に「こんなのはもう華先輩じゃない」と瓦石を見流すような目で嘯く。陵辱しておきながら「幻滅しちゃうなぁ」と勝手なことをほざく竿役そのものはごくありふれた存在ですけど、「後ろめたさ」すら失ってしまった和馬くんの目を眺めていたら「心に抱いていた理想(憧れの先輩)を、欲望という泥の波で永遠に押し流してしまったんだな」と寒々しい感慨が押し寄せてきた。快楽に負け、彼らは己の内側へ荒廃を招き寄せたのである。「華先輩がっ ラブドールなんかになるから…ッ」というセリフは再読時だとまた趣が変わる。使い物にならなくなった華先輩を廃棄して新しいラブドールに買い替えようと話し合ってるシーンで終わるのですが、きっと同じようなことの繰り返しで満足には至らないでしょう。まるでいくら食べても腹が満たされない餓鬼みたいだ。

 止め処ない欲望のみを正義とし、他人の肉体が「ただのオブジェクト」、他人の精神が「ただのデータ」にしか見えなくなった者たち(一部例外あり)の索漠たる人形遊びを綴った、言うなれば「果てしなきエロ砂漠」です。オアシスなど存在しない。あったらそれは蜃気楼だ。「異常極まりない悪趣味ワールド」を楽しむ一冊だが、AV等のポルノ商品がこれだけ堂々と出回っている社会だって違う常識から見下ろせば充分異常なんだろうな。ちなみにこのラブドール制度、大半は赤紙渡しの徴兵制ですが、なにげにボランティア(志願兵)制度も用意されている。身売り目的で志願するケースもあるかもしれませんが、作中では懲罰として「首輪」を付けられ、人格をも崩壊させる圧倒的な快楽が忘れられず「人間には戻れない」とボランティアを申し出る……って例が描かれています。冷静に考えるとこの「首輪」、ちょっとヤバすぎじゃない? だって人格のフォーマットや書き換えができるんですよ? 完全に人格が消えた後の表示、「NULL」ってなるのが怖いです。強化兵やキリングドールだって作れそうだし、下手な兵器よりも国を荒廃させかねない。サラッと死体処理業者が出てくるし、機密を漏らした者があっさり「消される」世界だし、割かし冗談ではない。きっと100年後くらいに恐怖政治の臨界点として「ドールズ戦争」が勃発しますね。で、戦乱末期に首輪を嵌められながら支配されず、逆に首輪の機能をハッキングして超越的な力を振るう「傀儡将(ドールズ・マスター)」が出現。ウヌス・ムンドゥスにアクセスして「消されたはずの全ドールの人格」を復元/土塊から人体構築し「ガイスト・レギオン」を召喚/「戦場の真理」の名のもとに統率/し、戦争終結ですよ。そして今度は首輪を持たぬ非ドールズが隷従する新しいディストピアへ!

・拍手レス。

 「Dies irae PANTHEON -ディエス・イレ パンテオン-」・・・・え、マジ?
 雀の涙とはいえ新情報が来たのは嬉しい。まだまだ喜べる段階じゃないことは重々承知の上で……。


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