2013年7月分


2013-07-28.

lightの新作『相州戦神館學園 八命陣』、発売予定日は2013年12月20日、価格は10290円(税込)

 げっちゅ屋で先に情報が出ていたけれど、公式でも発表が来た。年内である。しかも12月か……うっ、思い出してはいけない禁則事項に抵触して頭痛が……2007年の悪夢がぶり返すファンも少なくないであろう。そう、あれもクリスマスを間近に控えての発売でした。「暗澹とした気持ちで聖夜を迎えた」ってのが07年版直撃ユーザー共通の記憶であります。まさにナイトメアー・ビフォア・クリスマス。しかし、07年版Diesは「2006年5月に雑誌記事で発表→2007年12月に発売」と、実に1年半以上の間が空いた。それに対し、今回は「2013年4月に速報→2013年12月に発売(予定)」と、たったの8ヶ月、半分以下である。ゆえに何も心配することはない。たぶん。きっと。希わずにはいられない。

 個人的には07年版の苦々しさはさほどでもなく(ファーブラでもう粗方許したんで)、むしろ辛いのは連鎖的に翌月の『Garden』を思い出してしまうことですな……成就しなかった、愛しくも悲しく、身を引き裂かれるような哀絶の庭。予想通りとはいえ、トノイケの新作(仮タイトルは「永遠」)とやらも全然続報が来ないしよぉ……ホント、泣けてくるわ。あと、『Dies irae Visual Fan Book & Original Drama Complete Box』なる商品も9月27日に発売予定だそうです。クンフトの特典だった黒本、ファーブラの特典だった白本、コミケで売られた赤本、移植版の特典だった金本の4冊と6枚組のドラマCDが収録内容。ドラマCDは『Wehrwolf』『Die Morgendammerung』『Verfaulen segen』『Wirklichkeit』の4つが基本で、これにマキシシングル『Einsatz』の一部と1stサントラ『ein jagen Nachtmusik』のドラマパート「Anfang」が付いてくる。「『Einsatz』の一部」を具体的に書くと、「権利関係が難しくて本編で使用するのに苦労した」と噂されるドラマCD用テーマ曲「Shade And Darkness」のフルとインスト、およびOHPで無料公開されているボーナストラック「〜1945〜」を弄った「Wehrwolf1945・完全版」です。つまり「Einsatz」そのものは収録されない。「Anfang」は21分くらいで、若き日のラインハルトがカール・クラフトことメルクリウスと邂逅する一幕を綴ってますが、実はこれ本編に組み込まれているんですよね。玲愛ルートのラスト付近です。「おい、これサントラのスペシャルドラマパートじゃねぇか、既にいっぺん聴いてるぞ」とツッコんだ矢先にラインハルトが既知感を覚える、っつー形でユーザーの感覚とシンクロさせる仕掛けだったわけだ。ラストがちょっと違うだけなんで、本編を覚えている人からするとあまり新鮮味は感じないでしょう。うん、わかっていたことですが、だいたい持ってるグッズばかりです。店舗特典ドラマCDがまとめて収録されるのでは、という淡い期待もあったが、さすがにそれはなかったか。価格は13440円(税込)、貢いで貢げないこともないギリギリの額だけど、正直置き場に困るんだよなー。大型本のセットをキレイに収納する余地など我が部屋にはない。買っても押入れ行きになっちゃうだろうな。うーん、もうちょっと検討してみることにします。

 そしてwebラジオ「lightstation Happy light Cafe」では服部代表が「ボロボロっと危ないこと言っていい?」「(コンプリートBOXは)意味があるように作りたいな、とかね」「いろいろ動いてますんで」「Diesの方も、まだまだ終わらんよ」と何だか不穏な発言を……まさかのまさか、か? これだけ思わせぶりな口振りしといてズッコケるような発表だったら、畜生、むしろ安堵してしまうじゃないか。「Diesアニメ化」とか、当方の妄想を流出させるような真似はどうかやめてほしい。「まだ決まってない」とも言っているし、そんなに大型の企画じゃないだろうとは予想されますけどね。せいぜいがコミカライズ程度だろう。もしそうなら、そうか、遂に正田作品が初の漫画化かー(過去から目を逸らしつつ)。

そういえば良く出る文句に「主人公を前にしたら世界を牛耳ってる天才的な頭脳と肉体を持つボスでさえアホになる」って言うのがあるけど(ぶく速)

 頭脳戦メインの漫画で、「部屋を物凄い寒さにすることで相手の思考能力を奪う」ってのがあったな。というか主人公が巨乳の美人だったら普通に相手の思考能力下がりそう。ああ、「実はボスがゲイで、主人公はメッチャ好みなタイプ」ってことにすれば知能指数が下がる現象に説明を付けられるかもしれない。付けられて誰が得するのか、という問題にこの場合はなるが。でもマジレスすれば、賢い奴が常に賢明であるとは限らない。名人だって時に凡ミスを犯す。達人だって日によってはうっかり油断する。世界を牛耳ってようが天才的な頭脳を持ってようが逞しい肉体を持ってようが、不幸な偶然や都合の良い奇跡によってあっさり朽木倒しを浴びせられることもある。ってわけで、そういう確率的には低い「その日その時」を生み出す能力ってことにすればいいんじゃないかな。これを突き詰めた作品に『シー・マスト・ダイ』がある。『AYAKASHI』にも「不幸」を操作する「ケバタケ」というアヤカシが出てきたっけ。「ケバタケ、不幸を振り絞れ!」という前川のセリフが好きでした。ちなみにケバタケは一種の忌み地(怪畑?)らしいが、詳しい由来はよくわからない。

「まどマギ」などで話題の脚本家・虚淵玄さんが探偵小説作家・大坪砂男氏の孫であることが明らかに (萌えオタニュース速報)

 『大坪砂男全集』は普通に嬉々として買い集めていたので吃驚しました。大坪砂男の長男である和田周は全集の刊行を記念してインタビューを受けているので「大坪砂男って、誰?」という方はまずそちらをどうぞ。和田周のツイッターを確認するとちょくちょく虚淵玄との遣り取りがあるんですよね。虚淵の「トロフィーをもらった」というつぶやきに「大坪砂男以来の受賞である」と返しており、伏線はちゃんと張られていたわけだ。ともあれこのニュースがキッカケとなって『大坪砂男全集』全4巻が大増刷されたり……は、しないか。

・拍手レス。

 虚淵玄氏が仮面ライダーシリーズのメイン脚本担当をするという情報を聞いた時は「マジか!?」と目を疑いましたね。ただ、今の仮面ライダーはクウガ〜剣のころと違っていろいろと表現の規制があるそうですからね…。果たして特撮の世界でどこまで虚淵脚本が通用するのか、今年の秋ごろは期待ですね。
 期待と不安が相半ばします。これでますますエロゲー新作からは遠ざかっちゃうな……ともあれ、これで10月から日曜日に早起きする習慣ができそうだ。

 御大のライダー脚本、最初は誰かのジョークかと思ったのは私だけではないはず。しかし、古くからのファンとしては嬉しい反面遠い存在になってしまって寂しい、みたいな気持ちもあるんでしょうかね?
 マジレスしますと「遠い存在」というより「最近仕事しすぎじゃない?」って心配なんじゃないでしょうかね。水面下で動いていたプロジェクトが一気に噴き出しているのでしょうけれど、こんなにいくつも並行してタスクを抱えている状況なんて初めてですので。


2013-07-26.

・ここんとこずっと『空手小公子 小日向海流(1〜50)』を読んでいた焼津です、こんばんは。

 いやあ、面白かった。先に『空手小公子物語』読んで、「これは前作もちゃんと読んでおいた方が良さそうだな」と感じ、一念発起して着手した次第。巻数が巻数だけに怯んだし、「読み切れるかな……」と不安だったが、すぐに引き込まれてあっという間に読み尽くしてしまった。ラスボス的な存在を倒すどころか戦うところまで行くことがなかった点は不満だけど、「50冊読んでもなお物足りないと思う」ってのは逆にすごいことだ。綺麗にまとまって終わったわけじゃないから批判されるのもむべなるかな、といったところだけど、個人的にはとても楽しめました。感想というか備忘録的な意味も込めて各章ごとの内容をまとめてみました。「読んだけど、あのへんどんなストーリーだったかうろ覚えだな」という方は確認用にどうぞ。ネタバレ満載なので未読の方は注意してください。

オマイラこと、ロリラノベマイスター座右の書ってある?(ぶく速)

 『くりぽと』が出ていて安心した。高校生である主人公が女子小学生グループの面倒を看る、という点で『ロウきゅーぶ!』と共通しているものの、メディアミックスすることなく短期終了してしまったためあまり注目を浴びなかった不遇のロリベです。ヒロインの星神りりすは淫魔と人間のハーフで、「3回キスしたら魂を奪われる」というスリーストライク・バッターアウトな設定もあったが、短期終了のせいでそこは大して活かせなかった。他にスレで挙がっているところでは『彼女は戦争妖精』も、ヒロインである戦争妖精クリスタベル(クリス)の挙動が非常に優れた「ロリっぽさ」を発揮していて好きだった。こっちはそこそこ長く続いた(3年くらい)けれど、思ったほど話題にならずあっさりと終了してしまった。ロリベは意外とニッチなジャンルで、「ヒロインが幼女である以上、あまり成長させられない(人外であるケースを除き、ちょっと時間が経っただけで成長しちゃうから、長いスパンの物語は組めない)」ところが長期展開をするうえでのアキレス腱になっている。通常、シリーズを通しての目標となるべき「成長」が鬼門となってしまうのだから、想像以上に難しい分野と言えます。だからなかなか世代交代が起こらず、リンク先のように古い作品が上位に据えられる傾向が続く。今後は情勢的にもロリベ方面は避けられることになるかもしれない。地道に今ある火を守っていくしかありません。

【ねんどろいど】ダヨー化の破壊力が異常すぎる・・・やべえよ・・・(ひまねっと)

 ミホダヨーの破壊力が強すぎてゲシュペントスイェーガーになりそう。「ひきにく作戦、開始ダヨー」とか平気で言うわ、この顔は。しかし何度も見ていると、「……こっちの方が標準なんじゃないか?」と認識が狂い出してくる。そこが最大の恐怖です。オチのアレも相俟ってさながらコズミックホラーの威容。

仮面ライダー最新作脚本にまさかの「虚淵玄」氏!(ひまねっと)

 以前似たようなデマが流れたことがあったので頭から疑って掛かったけど、どうやらマジネタの様子であり驚愕。「そろそろライダーも新シリーズに切り換わる頃合か、これで脚本が虚淵だったらウケるな」なんてことはチラッと思っていたけど、実現するはずないと思い込んでいた。御大がニチアサ特撮番組の脚本家に起用されるって、どんな世界線なんですかここは。「御大」というファンの間で使われる呼称は目立った仕事をしていなかった時期(沙耶以降zero以前)に付けられた揶揄交じりのネーミングだったはずなのに、こんな有様では本気の敬称と受け取られてしまうじゃないですか。ストーリーはなんとなく『Dクラッカーズ』っぽいな。仮面ライダーである以上、「視聴率を取ること」と「オモチャを売りまくること」が必須となってくるはずですが、御大の脚本でそれが可能になるのだろうか……いや、他のスタッフの頑張りも合わせれば、きっと大丈夫……のはず。「後半で虚淵の名前が完全に消える」という忌まわしい未来を幻視しちゃうが、スタッフによれば「最後のほうまでのストーリーもいただいている」「大河ドラマのような展開にもご期待ください」とのこと。ワクワクする心を止められない。放送開始は10月6日、あとたった2ヶ月か。マジで信じられんな……ヴェドゴニアとかブラスレイターとかでライダー愛を炸裂させまくっていた人が本当にライダーのシナリオ手掛けちゃうだなんて。

・拍手レス。

 HFルートばかり批判されていますが個人的にはfateルートの方が好きになれなかったりします。士郎はともかく、セイバーがまぬけにみえる。
 当方は好きです、fateルート。運命に流されてばかりだったセイバーがやっと自分の意志で流れを断って運命を手放そうとする、涙ぐましい感じが。

 大槻さんのことぐぐってたらたどり着きました。ブックマークしたのでまた読みに来ます( ´ ▽ ` )ノ
 大槻さんの新作楽しみですね。『人工失楽園』は何らかの形で陽の目を見ることにならないかなぁ……。

 「北の国から」と倉田のページを見直すためにP天を自炊すべきか悩む。
 「北の国から」はスクラップしていましたけど、置き場所忘れてどっかにいってしまいました……悲しい。

 図書館にも作家が何か言っていたような、もっともこの手の経済にはどれが儲け話になるかわからないところがありますが。
 確か渡瀬さんがあとがきで図書館について書いていましたね。『カネと文学』読むと、「小説で食える」ことの特異さをつくづく実感します。


2013-07-22.

・テルモピュライの戦いで殺されたスペルマ戦士300人の復讐のため、4人のグラマラス戦士が立ち上がった! 股間の剣を振りかざすグラディエーターとアマゾネスの熾烈を極めるファック! 性戦の行方や如何に……! という『スペルタカス』が今頃になって気になっている焼津です、こんばんは。

 しかもこれ続編(完結編らしい)まで出てるじゃないですか。原題はそれぞれ「THE FOUR Part 1」と「THE FOUR Part 2」、もともと2部作の予定だったのかしら? あらすじといい原題といい、パロ元は『スパルタカス』ではなく『300(スリーハンドレッド)』みたいですね。気になるけど、実際に観たらガッカリすること確実だろうから内容を妄想するだけに留めておく。あと最近『JKとオーク兵団』なんていうエロゲーが存在することを知って笑った。「女子校がオークの集団に蹂躙されたりしないかなぁ〜」というボンクラどもが抱く下劣な欲望に対して忠実すぎる企画だ。このままオーク熱が高まって『豚勃ちぬ』みたいなエロパロディが現れることを望む。「豚が勃った、イカねばならぬ」とか「犯らねぇ豚はただの豚だ」とか。最後はラピュタオークが股間から放つインドラの矢で巨乳兵を性的に討ち斃す。絶頂してアヘ顔ダブルピースとともに断末魔のようなプロトンビームでオークの軍勢を薙ぎ払う巨乳兵。後世、「卑の七日間」と語り継がれることになる最終陵辱戦争はかくして終結に至ったのであった。

ねこねこソフトの新作『そして煌く乙女と秘密^5』は女子校に女装潜入する話

 だが主人公は美少年でもなければいわゆる「男の娘」でもなかった! というあたりがやや斬新なところか。肩幅があって筋肉質、普通に女装が似合っていない主人公は自主退学する寸前のところで演劇部4人の秘密を知ることになる。それゆえタイトルが「秘密^5(ひみつのごじょう)」らしいが、まさかヒロイン全員が男とかいうことは……さすがにないだろうな。何か別の秘密が設定されているのだろう。「似合わない女装」を強いられた少年のコメディ、というのは意外とありそうでない(突発的なイベントとして「似合わない女装」をする展開はちょくちょく見かけるが、メインネタに持ってくることは稀)からちょっと気になる。とりあえず注目しておこか。

ALcotハニカムの新作『赤さんと吸血鬼。』、シナリオは大槻涼樹

 大槻所長がエロゲーに出戻、いや帰還なされた! LOST SCRIPTが本当にロストしてからこっち、「カムバックする日は果たして訪れるのだろうか……」と遠い目をしておりましたわ。解説するまでもありませんが、大槻涼樹は1995年にデビューした、そろそろキャリア20年にもなろうかという古参ライターです。彼が佐藤友哉のデビュー作『フリッカー式』に出てくる「大槻涼彦」という名前の元ネタではないか、という説もある(ただし佐藤友哉は『To Heart』を含め数本のギャルゲーしかやったことがない、と語っており、「濃いエロゲオタ」ではないため無関係の可能性も高い。ちなみに『フリッカー式』の導入は『ツグナヒ』というエロゲーに似ているが、これに関しても影響の有無は不明。大槻涼樹が在籍していた「あぼぱ」ことアボガドパワーズと『ツグナヒ』のブルーゲイルは北海道のメーカーで、佐藤友哉も北海道出身ではあるが……)。今は亡きエロゲー雑誌“PC Angel”の読者には「北の国から」というコラムでお馴染みだった。P天でやってた「北の国から」(および「新北の国から」)と「世相を斬らない!」と倉田英之のコラムはマジで書籍化してくんねぇかなぁ……倉田のコラムは『倉本』に一部収録されていますが、本当に一部だけ。完全収録が待ち望まれる。話を大槻涼樹に戻すと、一番有名なのはセガサターンにも移植された『黒の断章』だろうか。ライターデビュー作でもある。クトゥルー神話と探偵ストーリーを融合させた異色ホラーで、“涼崎探偵事務所ファイル”シリーズの第1弾。シナリオは今の基準からするとすごく短い(声をちゃんと聞いても5、6時間程度)ものの、衒学的なテキストが病みつきになる。殺人事件が発生するエロゲーはいくつかあるが、機動捜査隊(キソウ)の説明が入るソフトはそうそうない。シリーズ第2弾『Esの方程式』は移植されず、第3弾『人工失楽園』に至ってはPC版すら開発凍結となってしまった。そのため“涼崎探偵事務所ファイル”の名は苦味を伴って思い出す人も多かろう。比較的最近の仕事として『蠅声の王』や『長靴をはいたデコ』も手掛けた大槻涼樹だけど、寡作というかこれまでシナリオを担当した本数自体はそんなに多くない。均すと2年に1本くらいのペースに落ち着く。「究極の雰囲気ゲー、そして眼鏡」と評された『終末の過ごし方』は、有名じゃないかもしれないけど、それでも結構記憶に残っている人もいるのでは。主流から外れまくった、「若干冬目景を思わせるタッチ」(と勝手に当方が言い張っている)小池定路の絵に恋したユーザーがネットのあちこちで散見された。ちなみに定路さんは最近漫画家として活躍しているので「懐かしい」って人は『父とヒゲゴリラと私』『魔法少女チキチキ』買おうぜ。

 ともあれ待望の新作『赤さんと吸血鬼。』は学園モノみたいです。実は所長って、王道的な学園モノのシナリオを一個も書いたことがない。『終末の過ごし方』は学園モノっちゃ学園モノですが、あれを「王道的」とはとても呼べないでしょう。『赤さんと吸血鬼。』も、タイトルからするとあまり王道的な方向には進みそうもありません。キング好きな所長のこと、エロゲー版『呪われた町』とかやっちゃわないだろうかな……ところで大槻涼樹のツイッター見てたら「『The・ガッツ!−マキシマム・マタニティ!−』の企画と日常シナリオを担当した」ってカミングアウトしていて驚愕。オーサリングヘヴン(コンプリーツ)は北海道のブランドだから、昔から付き合いがあったのかもしれないが……それでも意外だ。名前出ないだけで、みんないろんなトコで仕事してるんだなぁ、と改めて実感した。

【画像】テラシュール!ドクロのなる植物「キンギョソウ」 :(;゙゚'ω゚'): (暇人\(^o^)/速報)

 ダルシムの首飾りを思い出した。確かアレ、設定だと餓死した子供の遺体から弔いの意味を込めて拾い上げたものとなっているはずですが、「対戦相手を殺して干し首つくっている」みたいな噂がまことしやかに流れた時期があった。ああいうのも一種の都市伝説か。ネットもなかった時代なのに、「裏技で四天王が使える」みたいなデマは全国各地に広まっていたんだから不思議なモノだ。もちろん当方も引っ掛かりましたよ、ええ。

自分が買った本が中古に流れて作者の不利益になると嫌だから全部資源ゴミか燃えるゴミで捨ててるぜ(ぶく速)

 馳星周が以前、「古本屋に売るくらいならゴミに出してほしい」と明言していたことがあったな。作家の意見はまちまちみたいで、中にはハッキリ「自分もブック○フ等を利用する」と言い出す人までいるほど。当方は金がなかった少年時代、古本屋で漫画を立ち読みしまくり、廉売コーナー(10冊で100円とか)で昔の小説作品を買い漁り、様々なジャンルを乱読した経験があります。それが今の書痴たる己に繋がっているわけだから、どうしても古本は否定し切れない。今は中古しか買えない若い層も、いずれ当方みたいに新刊を片っ端からカゴに入れていくような無節操消費野郎と化す可能性がありますし。ただ、出版業界はずっと危機的な状況に立たされているから、そうした層が育つまで悠長に待っていられる時間がない……ってのも現実。電子書籍は「中古に流れる恐れがない」点において活路となる可能性もありますが、「当該の電子書籍を読む権利」を売買する「電子中古」みたいな抜け道もあるらしく、まだまだこの問題は尾を引きそうだ。

・拍手レス。

 hollowは日常パートだけなら、カニファンで我慢してね! とか言われそう。EXTRAはドラマCD出てるしワンチャン有りそうな気もしますねー。CCCでアニメヴィジュアルも作られましたし。まあ元々ファンブックの一発ネタでしかなかったプリヤが漫画→アニメとなったので何が起こっても不思議ではないとも思うのですが。
 まさかのFakeが劇場アニメ化……とか。ありえなくもないのがFateの恐ろしいところ。

 HFルートはところどころ違和感を感じる部分がありました。切継の話や言峰との対決はUBWでやった方がよかったような気がします。
 プレーヤーの予想を裏切る意図もあったのだろうけれど、同時に期待まで幾分か裏切ってしまった感がありますね、HF。

 連作短編に関しては小説よりゲームの方が思い当たる。ミッシングパーツや最近でいえば銃声とダイヤモンド、神宮寺シリーズの灰とダイヤモンドとか
 雑誌掲載がメインで単行本にまとまるまでラグが発生しがちな小説の短編作品と違って、ゲームは全シナリオを最初から丸ごと収録できますからね。ああ、でも最近はDLCがあるからそうとも限らないか。

 Fate/stay nightがufotable制作でアニメ化とは僕も驚きです。そうなると、スタジオディーン制作のFate/stay nightは完全な黒歴史とされそうな気がしますね…。なんせライダーはあっさり退場するし、ギルの宝具が無数の銃を発射する能力に変更されてるしで、多くのファンから不評を買ってましたからね。再びアニメ化するならばHFルートをきちんとアニメ化してほしいです。
 ディーンFateは東映鍵アニメみたいなポジションになるのかな……ufo版の出来次第ってところもあるでしょうけれど。


2013-07-15.

スーパーダッシュ文庫8月以降の発刊予定を何度見返しても王雀孫の『始まらない終末戦争と終わっている私らの青春活劇〜おわらいぶ〜』が載ってないけど、その程度のことでは動じない焼津です、こんばんは。

 もともとスーパーダッシュ文庫って予定が不透明というか、直前にならないとラインナップがハッキリしないこともしばしばですからね、慣れてます。王の新刊がそうすんなり易々と発売されるだなんて一ピコグラムも信じていなかった。本当ですよ? 出れば儲け物、と思っただけで、まぁ期待はしていましたけど……とにかく遅くなってもいいから発売だけはしてほしい。「あれは完全な誤報だった」なんてオチがつかないでほしい。ただただ祈るばかりです。

難易度が★★★★★★★★★★★★★★★★なエロゲにありがちなこと(家宝は2次元)

 ヒロインに遭遇する確率が異常なまでに低い。というかゼロ。攻略本には「出逢う確率は0パーセントと表示されるが、このゲームでは小数点以下を切り捨てているため、実際は小数点以下の確率で出逢える。 気が遠くなるほど低い確率だがゼロではない。十分にフラグを立て、即死バッドエンドやノーマルエンド行きを避けるルートを完璧に覚え、何度も何度も挑戦すれば出逢うことが可能 」と書かれている。マジレスすると、選択肢がやたら多くてパラメータ管理が面倒臭いゲームは必然的に難易度が跳ね上がります。『仏蘭西少女』がまさにそれ。あまりの難しさに公式ホームページが攻略情報を開示したほどです。あとはシステムがヒドくてセーブやロードも満足にできないソフトとかかな。今からすると考えられないが、昔は「セーブデータが3つしか作れないうえ、章と章の合間にしかセーブできない」ようなゲームがゴロゴロ存在していた。もう攻略が面倒臭いこと面倒臭いこと。「充分な数のセーブデータを作れる(あるいは無限生成機能が付いてる)、そして好きなタイミングでセーブ&ロードができる」ゲームというのがかつてのエロゲーマーたちの悲願だったんです。最近エロゲーをプレーし始めたユーザーは膨大な数のセーブスロットを見て「こんなにあっても使わないよ……」と呆れるかもしれませんが、セーブスロットに飢えつつ「セーブデータを別のフォルダに移して管理していた人たち」もいるのだ。今でも新しいソフトやるたび「セーブ数が充分に用意されているか?」ってのが気になっちゃうくらいです。

【速報】『Fate/stay night』ufotableで再アニメ化きたああああああああああああ!!(ひまねっと)

 遂にHF(Heavens feel)あたりがアニメ化されそうな雰囲気漂う。一応解説。2004年1月に最初のPC版が発売された『Fate/stay night』には3つのルートが用意されており、セイバーをヒロインとする「Fate」、凛をヒロインとする「Unlimited Blade Works」はアレンジを加えられたり細部を端折られたりしつつもアニメ化されましたが、トリを飾るグランドフィナーレ的なシナリオ、桜をヒロインとする「Heavens feel」だけが素通りされていました。HFはFate全体の核心に迫るシナリオであり、『Fate/Zero』もHFの内容を踏まえて構成されているので、アニメだけ観ている層からすると「結局聖杯って何だったの?」と腑に落ちなかったのではないかと思われる。当方はZero以外のアニメは観てないので、聖杯に関する補足もあったかもしれませんが、さすがに細かいところまでは説明されていないでしょう、たぶん。第四次聖杯戦争と第五次聖杯戦争、つまりZeroとstay nightを繋ぐうえで一番重要となる鎖がHFなだけに、今回は報せは快挙、のはずなんですが……。

 HFのシナリオは賛否両論というか、正直言って割と不評なんです。当方個人も「うーん」な感じでした。良い所もあるんだけど、それまでに築き上げたFateのイメージをかなり豪快に破壊してしまっているし、展開が停滞してちょっとダルくなる部分もあるし、衛宮士郎を主人公に据えた物語としても本質的な解決に至っていないし。詳しいことは2004年当時に書いた感想(当然ネタバレ全開です、注意)を参考にしてもらうとして、ではどうすればいいのか? って話になりますよね。もういっそ一からシナリオを組み直してしまう、とか。言うのは簡単だが、実際にやるとなったら果てしなく大変そうだ。昨今は「原作再現」を持て囃す向きがありますが、HFに関しては原作を尊重しつつ単独のアニメとして面白く仕上がるよう工夫を凝らしてもらいたいものです。そして『Fate/hollow ataraxia』や『Fate/EXTRA』もアニメ化まで漕ぎついてもらおう。

短編連作もの、一見バラバラかと思いきや、実は全て繋がっている というような作品(ぶく速)

 「連作」と呼ばれる形式は登場人物や舞台などが共通している話を立て続けに綴るもので、「登場人物や舞台は共通しているが、話と話の繋がりはあまりない」タイプを連作短編、「話と話に繋がりがあって、最終的に綜合される」タイプを連作長編と呼んで区別しているが、正直この区分はマイナーなのでそこまで厳密に使い分けなくてもいいです。平たく申せば、基本的にどれを読んでも構わない(抜けがあっても支障を来さない)のが連作短編で、全部読まないと本質的な意味を成さないのが連作長編である。たとえば『世界の中心、針山さん』は一個一個の作品が独立していてどこから読み出しても構わないけれど、全部読んでおかないとオチに当たる最終章が機能しない。そういう意味では「連作長編」寄りの構成と言えます。伊坂幸太郎の『ラッシュライフ』みたいな「細かく視点が切り換わり、複数のストーリーラインが入り乱れる」いわゆる「群像劇」タイプの物語も、構成は違えど構造的にはコレに近い。小説、特にエンターテインメントに属する系統の作品は「バラバラな事象を繋げる」こと、裏返して言えば「繋がらない事象は徹底的に切り捨てる」ことによってストーリーを詰め込むので、普通ならすぐに忘れてしまうような些細な出来事ですら「伏線」としての役割を果たす。連作形式は「繋げたい」という欲望ではなく「無駄な要素を排除したい」という欲望、「あらゆるすべてのものを伏線として処理してしまいたい気持ち」の発露ではないかという気もします。バラバラの短編集と思っていたものが全て繋がり長編小説に変わる、あの鮮やかな瞬間を味わいたい人には『ぼくのミステリな日常』がオススメです。実はもっとスゴイ連作小説もあるのですが、そっちは「連作形式である」ことがネタバレに直結する(『ぼくのミステリな日常』は連作だと分かっていてもなかなかオチが読めない)作品なので泣く泣く紹介を断念。もう10年以上も前の本だけど、未だにどう紹介すればいいのやら頭を悩ましてくれる。


2013-07-11.

・放送の終わった『翠星のガルガンティア』を今頃になって反芻している焼津です、こんばんは。

 少年兵レドを主人公に据えた『翠星のガルガンティア』は、不時着モノ……つまり飛行機や宇宙船、ロボットなどが航行不能に陥り墜落して、「見知らぬところ」に放り出される物語群の系譜に連なっている。サン=テグジュペリの『星の王子さま』も不時着モノの一種であるし、古処誠二の『ルール』も太平洋戦争下のフィリピン・ルソン島で撃墜された米軍パイロットが捕虜になる話であった。変則的なところでは、自陣か敵陣かハッキリしないエリアに墜落してしまって「俺の母国語を使って話しかけてくる連中は味方なのか? それとも敵の策略?」と猜疑心に苛まれる短編小説もあった。小川一水の「漂った男」は水に包まれた惑星へ不時着してぷかぷか浮かびながら漂い続ける(確かその水は栄養価もあって飲めるという設定だったから餓死の心配はなかった)短編小説で、コレは不時着モノというより漂流モノに近いか? ちょっとマイナーですが『ひぐらしのなく頃に 語咄し編』(公式アンソロジー)にも「リトル・デーモン」という不時着モノがありましたね。『ルール』同様、戦時中に米軍パイロットが墜落する話で、彼は雛見沢村の住人に助けられるが……といったストーリー。コミカライズ版だと2巻に収録されている。本編との繋がりは薄いけれど、個人的にアレが一番好きなひぐらし二次創作だったりします。

 不時着モノの魅力は、「墜落」という現象によって直前まで主人公が従事していた任務や業務から切断された状態になってしまう、つまり物理的にも精神的にも「放り出された」気分になって意識が一旦「強制的に空白化される」点にあるでしょう。「いつも通り」なら単に既定の行動と思考を繰り返すだけですけれど、明瞭すぎるほど「いつもとは違う」からこそルーチンワークから解放されて自分や自分の仕事、「今まで何をしてきたか」と改めて見詰め直すことを余儀なくされる。再考することで己自身と対面し、「このままでいいのか?」と自問する。言うなれば、ジャンルとしての「不時着モノ」とは「自己の再点検」を儀式化したものなんです。走ってばかり、飛翔してばかりではダメ、立ち止まらないと見えてこないものがある……「静止して振り返る」手順のおかげで、主人公の辿ってきた道のり、「人格が形成されるまでの過程」を自然な形で提示できるところもジャンルとしての強みだ。ガルガンティアは非常に王道的なカタチで不時着モノを踏襲したと言えます。

 長谷敏司の『戦略拠点32098 楽園』は厳密に言うと不時着モノではなくて潜入モノ(敵軍が必死になって守る惑星の秘密を掴むため、主人公が決死の覚悟で降下する)ですけれど、構造としてはガルガンティアに共通する部分がいくつかある。ガルガンティアを気に入った人たちに是非とも読んでもらいたい一冊なんですが、残念ながら絶版して久しい。刊行当時は話題になったけど、なんだかんだでもう12年近く経ってますからね。ハヤカワか創元あたりで復刻してほしいものだ。

propellerの新作『願いの欠片と白銀の契約者(アグリーメント)』、またしても延期(7月26日→8月23日)

 「録り下ろしドラマCDがもらえる予約キャンペーンの〆切が、7月8日までと迫っています。この機会にしか手に入らないものですのでご購入をお考えの方はお急ぎくださいませ!」と急かすような告知をしてから一週間もしないうちに延期とかね、もうね……こうやって延期ばっかり繰り返すから発売前に予約しようって気が薄れるんですよ。予約特典とかよりも「期日に間に合わせること」の方に力を注いでほしいものだ。山下卓のシナリオはとっくに上がっているらしいから、たぶんそれ以外の作業のどこかに遅延が生じているのだろうと思われる。さすがに様子見かなー、こりゃ。ちなみに最近気になっているエロゲーは『オトメスイッチ〜彼が持ってる彼女のリモコン〜』、『むすめーかー』出したところの新作です。「まだあったのか、あのブランド……」と驚くことしきりでした。何年もソフト出してなかった時期がありますんで、あそこ。今回はヒロインたちが下着の中にバイブだかローターだかを装着していて、主人公が好きなときにスイッチを押せる――といった内容の模様。あまりにマニアックというかニッチな設定から「低価格路線か?」と思いきや、なんとフルプライス(税込9240円)である。冒険者マインドが強すぎるのではないか、という危惧を抱きつつも注視しています。

竹井10日×晴瀬ひろきが新連載、死の動画めぐるサスペンス(コミックナタリー)

 タイトルは『もうすぐ死ぬひと』、「そこに映っていた人間は必ず死ぬと噂される、「もうすぐ死ぬ動画」をめぐるサイコサスペンス」とのこと。デビサバ2のニカイアみたいな設定だな。竹井10日、エロゲーからはすっかり足を洗ったみたいだけど、相変わらずバリバリ仕事しているみたいです。『東京皇帝☆北条恋歌』最新刊(11巻)も今月末に発売されますし、がをられの最新刊も8月2日発売予定だから、ほぼ同時刊行のようなカタチになりますね。しかし、がをられ(『彼女がフラグをおられたら』)は巻数表記がないからややこしいな。どれが何巻目かパッと見で判別できない。8月に出るのは6冊目です。ってことはもう東京皇帝の半分を超えたのか。早いな。

アリスソフトのランスシリーズ初代『ランス01 光をもとめて』が24年の時を超えリメイク決定!(家宝は2次元)

 まさかのリメイクに仰天。まさか初代ランスが24年の時を超えて甦るとは……って、冷静に振り返ると平成元年発売だったのか、初代ランス。昭和のイメージすらあったがそこまで古くはなかった。ゲーム自体は「配布フリー宣言」の対象だから自由にダウンロードできるし、ダイジェスト版も配布されているらしいけれど、さすがに時代を感じる内容だから今の世代が純粋な意味で楽しむのは難しいでしょうね。このリメイクは「古典を楽しんでプレーできる」という点において画期的なものになると思う。言うなれば海外古典の新訳版みたいな位置付けだ。温故知新が可能となれば、たとえ商業的に衰退していく運命としても、エロゲーのエッセンスは滅びぬであろう。たぶん滅びないと思う。滅びないんじゃないかな。ま、ちょっとは覚悟しておこ。

・拍手レス。

 青の炎は面白かったです。主人公の明晰さと、やたら身に覚えのある高校の授業内容が印象的でした。倒叙とは違いますが、「悪の教典」は、直接的な殺人劇になってしまったのがすごくもったいなかったです。前半くらいの勢いでいっそえろげ化した方が良かったかなー。
 『青の炎』はヒロインが「うぐぅ」と言っていたのが当時話題になったっけ。貴志作品としてはインパクトが薄い方だけど、読み応えのある一冊だと思います。

 犯人視点で話が進むと言って思いついたのがEVE The Lost One
 途中で送ってしまったのでもう一度送ります。犯人視点で話が進むと言って思いついたのがゲームですがEVE The Lost One.ザッピングシステムで片方の主人公が犯人なのですが、操作しているこちらも正体がわからない設定で、体験版をやったときはめちゃくちゃワクワクしました。でも実際にやってみると犯人はバレバレだし、犯人バレはイルカの映像とか意味不明だし、EVEシリーズの中でも完全に黒歴史というか、なかったことにされた作品( Lost Oneの主要人物が今後シリーズに関わらない徹底ぶり)でした。まあスケールだけはシリーズ随一で人類は滅亡直前まで行くし、売上も初代に準じるぐらいあったんですけどね。

 ロストワンって直木賞作家の桜庭一樹が「山田桜丸」名義でシナリオを手掛けた奴ですよね。作家的にもアレは黒歴史扱いなんだろうか。

 犯人視点のミステリと言えば、叙述トリック系もありますね。最後の最後に語部が犯人とわかるタイプの作品……ネタバレになるかもしれないのでタイトルはあげませんが、最初に出会った時は中々の衝撃でした。
 「単に一人称視点の人物が犯人」というタイプと「三人称に見せかけた犯人の一人称」タイプがありますね。「私」や「俺」が最後の最後に登場する、ってパターン。あれも割と衝撃的でした。

 なんかニンジャスレイヤーの漫画版がコンプティークトコンプエースで連載されることが決定したそうです。キョート殺伐都市編の書籍化やドラマCD特装版の発売、さらに漫画化と、ここ最近のニンジャスレイヤーのメディアミックス展開は凄い事になっていますね。もしかしたらアニメ化の企画も水面下で進められているのかもしれないと思うと「ニンジャスレイヤー、一体どこまで凄くなるんだ・・・?」と感じずには居られません。
 書籍版が出てわらいなく=サンのイラストが付いた時点で「ああ、これはもうアニメ化企画が動いているな」と確信しました。ただ、ヘッズの期待が凄まじく高まっているであろうことは絶対確実なぶん、制作に難航しそうですね。

 白詰草話の完全版、いつまでも待っています。
 『白詰草話』は「透花」の由来とか荒山鳥人の存在感とか、部分的な面白さは際立っていたなぁ……。


2013-07-07.

【ラブライブ!】これがギャップ萌えの破壊力か(ひまねっと)

 エリチカ、怒りの帰宅宣言。「おうちに帰る!!!」コラの破壊力が尋常ではなくて噴き出してしまった。「会長も、ミニスカートはいて、にこにこにー♪ってやるの?」という揶揄にバレエ仕込みの鋭い蹴りで黙らせるエリチンを想像。あかん、それやと『ラブライブ!』やなくて『デッドオアアライブ!』になってまう。どうせならスピンオフで『デッドオアアライズ!』もやろう。『攻殻歌唱隊A-RISE』でも可。これはA-RISEが結成されるまでの物語――みたいな。

犯人視点で話が進むミステリ(ぶく速)

 通常のミステリは「誰が犯人かわからない」状況を楽しむもので、特に犯人探しを重視したタイプのものを「フーダニット(誰がやったのか?という意味)」と呼びますが、反対に最初から犯人が分かっていて、そいつがどんなミスを仕出かしたせいで捕まるのか、あるいは最後まで逃げ切っちゃうのかをハラハラしながら見守るタイプの形式を「倒叙」と呼びます。ミステリドラマはどれほどフーダニット要素に凝っても結局キャストでバレる、という宿命を負っているので、はじめから犯人役を隠す必要がないどころか「あの大物ゲストが犯人役!」って堂々と喧伝できる倒叙形式はうってつけでした。『刑事コロンボ』と、それを元にした『古畑任三郎』が有名。古典作品においては『殺意』『伯母殺人事件』『クロイドン発12時30分』が倒叙ミステリの三大名作とされている。リンク先でも挙がっていますが、近年の代表作は『青の炎』『扉は閉ざされたまま』などだ。「構成がマンネリになりがちで、シリーズ化も難しい」というウィークポイントを抱えているせいもあってジャンルをアップデートするような作品がなかなか出てこないけども、一度じっくり取り組みたい方面ではある。

 ちなみに、倒叙じゃないけれど「殺人鬼がコピーキャット(模倣犯)を懲らしめようとする」という、『ハサミ男』に似た設定の『黒と青』って海外ミステリがあります。刑事と殺人鬼の視点が交互に切り換わるから、厳密に書けば「犯人視点で話が進むミステリ」ではないものの、『ハサミ男』が好きな人は読み比べてみるのも一興。あと、「殺人鬼を殺す殺人鬼」って設定のミステリもたまに見かけますね。読んでないけど『セクメト』もあらすじからするとそんな話っぽい。これに関してはダークヒーローやアンチヒーローの系譜として語るべきだろうか。秋月涼介の『月長石の魔犬』にも「殺人鬼殺し」のキャラが登場し、最後に正体が判明する形式となっていたが、続編『紅玉の火蜥蜴』では最初から正体をバラした状態で登場してきた。どちらも作品としてはイマイチな出来だったけど、設定が好きだったから“宝石”シリーズが2作こっきりで止まってしまったのはまことに残念だった。

第149回芥川賞・直木賞候補作決定!いとうせいこう、湊かなえが初ノミネート(ぶく速)

 雑誌買わないこともあって芥川賞の候補作に関してはサッパリ分からないが、直木賞の方は錚々たる面子が揃ってますね。伊東潤や恩田陸がそろそろ獲るのではないかな、と思うがハッキリとは言い切れない。桜木紫乃は作を重ねるごとに名前が売れてきているし、原田マハも最近になってグッと評価が高まってきた。湊かなえは「一発屋」の汚名を振り払って徐々に安定軌道に乗り始めている。宮内悠介は2冊本を出して2回とも候補に選ばれた厚遇っぷりで、作風が直木賞に合うかどうかはちょっと疑問だけど、存在が際立っている分「ひょっとして」な結果もありうる。どれが来るか、今回は結構予想し辛い印象です。概ね拮抗している感じで、大きな差はついていない。ラインナップ的に「受賞作なし」ってことはないだろうと思いますが……。

「リトルウィッチアカデミア」続編制作決定(萌えオタニュース速報)

 一瞬『リトルウィッチロマネスク』と混同しかけたことは言うまでもない。「なぜ今頃になって?」と訝りつつも胸が高鳴った。けどLittlewitchはもうない、存在しないブランドなんだ……さておき、『リトルウィッチアカデミア』は文化庁の人材育成プロジェクト「アニメミライ」によって制作されたオリジナルアニメで、今年の3月に劇場公開された後YouTubeやニコニコ動画で全編無料公開された。立派な魔女になることを目指して魔法学校へ通う少女たちがドタバタ騒動に巻き込まれる、といった30分弱の話。短編映画らしくスッキリとまとまった出来でした。好評につきブルーレイの発売も決定。続編制作も納得の流れである。また短編映画として制作されるのか? それとも長編? あるいはTVアニメ化? 気になるので続報を待つ。

・拍手レス。

 冬予定。。。季節が1回巡っても、変わらず冬予定でしたねぇ。…懐かしい
 戦神館、年内は無理でもせめて今冬に間に合いますように……。


2013-07-02.

『「マンガ家」嫁さんと「ラノベ家」夫くん』、漫画家の著者がラノベ作家である夫とともに過ごす日々を綴ったエッセイ漫画なんですが……「その『ラノベ作家である夫』って誰なんだよ!」と気になって仕方がなかった焼津です、こんばんは。

 商品紹介には全然書かれていないし、そこが引っ掛かってモヤモヤするから最初はなかなか集中できなかった。ただ、書いてはいないけど徹底的に隠すつもりもないみたいで、作中に出てくるワードを検索すれば実にあっさり判明する。ああ、○○○○か。すごく有名……というほどではない(作品がアニメ化とかはしていない)けれど、10年近く作家活動を続けていて著書も20冊くらい出しています。ライトノベルに詳しい人だったら名前くらいは知っているはず。当方はそんなに熱心に追いかけていないけど、この人のデビューシリーズは好きだった。スッキリしたおかげでその後は気兼ねなく楽しめました。

近藤るるる×冲方丁の新作発表&「アリョーシャ!」最終巻(コミックナタリー)

 近藤るるるの漫画に原作として冲方丁が付くという予想外の展開。しかし、うぶちんが現在どれだけ仕事を抱え込んでいるのか把握し切れなくなってきたな……攻殻ARISE、ファフナーEXODUS、はなとゆめ、停滞しているみたいだけどテスタメント・シュピーゲルとマルドゥック・アノニマス。他にもなんかあったっけ。もともと激務体質の人だったけど、『天地明察』が大ヒットしたせいで阿修羅の如き忙しさが3年以上に渡って続いている。本当に倒れるんじゃないかと心配だ。さておき新作『ガーゴイル(仮)』は新撰組を題材にしている模様。伝奇っぽい雰囲気? うぶちんで新撰組と言ったら『サンクチュアリ』を想起せずにはいられないが、関連作だろうか? それとも単に題材が一緒なだけ? ガーゴイル(魔除けの石像)が仮タイトルになっているくらいだから、きっと「悪しきモノから京を守る」みたいなストーリーなんだろうけれど。

米作家・脚本家のリチャード・マシスン死去、87歳 『ある日どこかで』『地球最後の男』など(ぶく速)

 短編の名手として知られた作家です。長編作品は『アイ・アム・レジェンド』の原作『地球最後の男』『アイ・アム・レジェンド』は新訳版)が有名。『地球最後の男』(原題 "I am Legend" 、1954年発表)は繰り返し映画化されており、1度目は『地球最後の男』(原題 "The Last Man on Earth" 、64年)、2度目は『地球最後の男 オメガマン』(原題 "The Omega Man" 、71年)で、『アイ・アム・レジェンド』は3度目の映画に当たります。『地球、最後の男』は邦題が似ているだけ(原題は "Love" )で無関係。SFや異色短編(いわゆる「奇妙な味」)方面で人気の作家ですけれど、『奇術師の密室』というミステリ作品も手掛けていたりする。高齢とはいえ、知った名前の作家が亡くなるのはやはり寂しいものですね……。

・原作:横山了一、作画:加藤マユミの『飯田橋のふたばちゃん(1)』読んだ。

 主人公の「双葉ちゃん」をはじめ、「集英ちゃん」や「講談ちゃん」、「小学ちゃん」など、実在の出版社を擬人化して描く4コマギャグ。見た目がもろヤンキーの「秋田ちゃん」はオチ担当。あとがきによれば、原作担当と作画担当は夫婦とのことです。タイトルの飯田橋は地名で、出版社のビルが多く立ち並んでいるところ。古本街として有名な神保町からも近い、というほどではないがそんなに遠くないです。

 さてこの漫画、絵柄はデフォルメが利いてて可愛らしいけれど、中身はちょいちょいブラックで際どいネタも混ざっています。よく物を失くす小学ちゃん(小学館はかつて漫画原稿の紛失を巡って裁判沙汰にまで発展したことがある)とか、お家騒動が激しいうえ映画に対してトラウマを負っているスクエミちゃんとか、姉妹が多すぎて誰が誰だか区別がつかない芳文ちゃんとか、1巻を出しても売上が悪かったら平気で2巻以降の刊行を中止にする秋田ちゃんとか……いや、でもそれは小学ちゃんとかもやってるよね。ISBNまで取得(9784091870629)しておいて2巻が発売されなかった『マリオガン』のことを当方は忘れない。

 出版社擬人化マンガとは言い条、結局のところ個別作品パロディが多く、好みは分かれるところです。「ギョーン ギョーン」な銃を所持していたりゴキブリを大事そうに保護したりする集英ちゃん、ホウキを持つと即座に流れ星の構えを取る秋田ちゃん、縦ロールのお嬢様なのに分厚い鉄塊のような大剣を持っていたりヤンキー狩りが得意だったりする白泉ちゃん……といった具合に、各社のメジャー作品に関するネタを知っていないと笑いどころに困るかもしれません。ネタが広範囲に及んでいるため、各ヒロインがハッキリと一貫した人格を保てないというか、まとまりに欠いている感は否めない。趣旨の統一を重んじる人からすれば、「あまりにもとっちらかっている」「擬人化ネタを消化し切れていない」「パロディのためのパロディになっている」という印象を受けるかもしれず。反面、「とにかく楽しければオールOK」という享楽主義の方にはオススメしておきたい。多少分からないネタがあっても「いいんだよ細けェ事は」の精神で乗り切ればいい。ちなみにコレ、日文ちゃんが口にして「それも元々集英ちゃんのネタ!」と突っ込まれている。

 当方みたいに広く浅く各社のマンガに目を通しているようなヌル層に位置する人なら程好くニヤニヤできるはず。濃いマンガ好きは「もっとディープなネタをよこせ」と所望するのでしょうけれど、これ以上深くなるとマニアックな路線に流れてしまって新規層すべてが置き去りになる恐れもある。このヌルさがちょうどいいのかもしれません。

・拍手レス。

 戦神館のキャラ紹介と用語集を見ただけで、迸る厨二心が抑えられません。敵勢力もバラエティ豊かなようで、全方位に喧嘩売ってる裏勾陳がどれだけヤバいのか楽しみです。あと、キーラたんペロペロ。
 「歯向かう奴らは皆殺し! 歯向かわない奴らも皆殺し!」な裏勾陳から漂う凶暴ゲス臭にワクワクします。さあ、アウトレイジろうぜ。キーラは人気出そうっスね。

 このゲーム大好きで!
 学校の道徳の時間にプレイすればいいのに。正義と善悪についてこれ以上ない教材なのに。

 「このゲーム」が何を指しているか分かりませんが、とりあえず道徳の時間に『バハムートラグーン』をやらせて「ヨヨのしたことに対するあなたの考えを原稿用紙5枚までにまとめなさい」と指示する授業を妄想しました。

 劣等感、優越感ネタに不覚にも爆笑&劣花ちゃんにいきりたつ俺の股座。相変わらず焼津さんは頭のネジがぶっ飛んでるなあ(笑顔)
 劣花ちゃんを取り囲んで船堀パロみたいに「れっか!」「れっか!」「れっかわいい!」と斉唱しイジメと勘違いさせて顔面蒼白にしてやりたい。


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