Method of Entry
あんまり扉を信用しない方がいい。
"こちら"と"むこう"で、
どれだけの違いがあるのやら。
・アバウト
・日記ログ
・SS
・テキスト ―― 『Dies irae 〜Amantes amentes〜』のOTHER STORY(追加シナリオ)について
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リレー小説「魔法少女忌譚修」(第13話−10/12)
2026-06-11.・最近、たまたまAmazonで古橋秀之作品を検索していて『ある日、爆弾がおちてきて』が電子化されていない事を知り、今更ながら愕然としている焼津です、こんばんは。
ウ…ウソやろ こ…こんなことが こ…こんなことが許されていいのか。「ある爆」は2005年に電撃文庫から刊行された短編集で、“電撃hp”に掲載された6つの短編に1つの書き下ろしを加えたものがベースになっています。2013年に「松坂桃李」と「黒木華」の主演で『世にも奇妙な物語』の1つとして表題作「ある日、爆弾がおちてきて」がドラマ化されており、「シリーズ物じゃないオムニバス形式の短編集は売れない」と言われるライトノベル界にしては珍しく2017年にメディアワークス文庫へ移籍して新装版が出た。「新装版」と謳っているが、書き下ろし短編が1個追加されて全7編→全8編となっており、「完全版」と表記した方が正しい。フルハシストゆえ当然両方とも買って未だに所持しているが、だからこそわざわざ検索する事もなく今の今まで電子化されていないとは知らなかった……そんなの……おのれKAD〇KAWA! 八房龍之助の「ジャック&ジュネ」シリーズや冲方丁の「カオス レギオン」シリーズを電子化していない件といい、怠慢にもほどがあるだろうが!
ちなみに電撃文庫版のイラスト描いた「緋賀ゆかり」は現在『マジカル★エクスプローラー』のコミカライズを担当中。秋にはアニメも放送されますね。また、「古橋秀之の作品集」としては『百万光年のちょっと先』が電子化されている。イラストは「矢吹健太朗」。版権をなんとかして「ある爆」も集英社で矢吹イラスト付けて復刊&電子化してくんないかな……「昔はメディアワークス文庫版の電子書籍が売ってた」という情報もあるので、フノレハシがもう版権引き上げてWiTHあたりで出す存念なのかもしれないが。
・『グリザイア』シリーズ15周年記念の新作スマホ向けゲーム『グリザイア 集結の百果』キャスト6名が一挙解禁。2026年夏に配信予定(電ファミニコゲーマー)
というわけで「自称・風見雄二の娘たち」のキャストが公開されました。なかなかに豪華なメンバーだわね。「榊由真」役は「長谷川育美」、個人的にはリメイク版月姫の「アルクェイド」役で認知しているが、一般的に有名なのは『ぼっち・ざ・ろっく』の「喜多郁代」役だろうか。ハチャメチャに歌唱力が高く、『ヴィジランテ -僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-』で「ポップ☆ステップ」役を演じた時は「上手すぎてポップの『歌が微妙』という設定と齟齬を来している!」と話題になったものでした。まぁこれはアニメスタッフ側が「無理に『下手な歌い方』をしなくていい、自然にやって」と指示したからですが。長谷川さんとしてはもっとポップの素人臭さを強調するつもりで演技プランを見積もっていたらしい。
「周防優羽姫」役は「羊宮妃那」、最近だとFGOで「終末のアーチャー」を演じて話題になった。「ひつじみや」ではなく「ようみや」と読む。MyGOの「高松燈」役やウマ娘の「デアリングタクト」役が有名かしら。声が細く、「幸薄そうなキャラが似合う」とよく言われる。本人は声量不足になりがちな事を悩んでいたらしいが……「松嶋いちる」役は「古賀葵」、今期放送のアニメだと『カナン様はあくまでチョロい』の「高潔カナン」役を担当している。有名なのはやっぱりかぐ告の「四宮かぐや」役か。どうしても「意地っ張り」「チョロそう」というイメージが湧く。「入巣星莉菜」役は「長縄まりあ」、『小林さんちのメイドラゴン』の「カンナカムイ」役でお馴染み。グラブルだと「ワムデュス」役。わかりやすくロリキャラですね。「小嶺幸穂」役は「白砂沙帆」、正直見覚えのない名前なので検索したけど『アポカリプスホテル』の「ヤチヨ」役の人だった。「汚れなし! 水滴なし! カビなし! アメニティよし! シャンプーハットなし!」 「風見一二三」役は「遠野ひかる」、この人はやっぱりマケインの「八奈見杏菜」役で認識している人が多いだろうか。個人的には未だにましゅまいれっしゅの「ほわん」役やスタリラの「夢大路栞」役というイメージが強いのだが(古参アピール)。
さておき、「またスマホゲームか……今回も短命に終わりそう」と思いつつ一応やるつもりではいます。「どうせすぐにサ終してアーカイブ版をパッケージゲームで出すつもりなんでしょ」とは言いたくなるが。IPはサ終を重ねるたびに信頼を失っていくものだから仕方ない。
・「え、社内システム全てワンオペしている私を解雇ですか?」TVアニメ化決定(コミックナタリー)
コミカライズ版の方が有名ですが、大元の原作は「PASH!ブックス」というマイナーレーベルから刊行されている小説版です。艦これの「金剛」のコスプレをした主人公が「社内システム全てワンオペしている私を解雇ですか?」ってポカーンとしているコミカライズ冒頭の画像が有名というか半ばミーム化していますが、原作だとどんなコスプレをしていたかは特に描写されておらず、漫画版オリジナル(独自解釈)の描写になっています。果たしてアニメでは公式の許可を取れるのだろうか。
大枠としてはなろうやカクヨムの異世界ファンタジーにおいて定型化している「追放系」「ざまぁ系」を現代日本に置き換えたお仕事モノで、細かい事を気にしなければスカッと出来る内容です。細かい事を気にするタチの人が読むと、引っ掛かる箇所が多すぎて楽しめないかもしれない。SEというかプログラマをかなりファンタジー寄りで描写しているので、「凄腕エンジニア」というより「スーパーハカー」に近い。同じITエンジニア小説だと『なれる!SE』も読者層に配慮してファンタジー要素濃い目になっていたが、それでも「社内ワンオペ」に比べればかなりリアリティ高めの内容だった。そのぶん、「舞台となっている時代が古いな」「使われている機材や技術がもはや化石」と伝わってしまう悲しみを負っていますが……そのへん「社内ワンオペ」は抽象度高めなので、専門的な内容がチンプンカンプンな層からすると「なんかよくわからんが無双しててスゴい」と快感を覚えるのかもできない。
個人的にはざまぁ部分というか、主人公の価値を理解できず追い出してしまった古巣の社長だか誰だったかが逆恨みしてしつこくイヤガラセしてくる展開が不快で、「最終的に撃退してギャフンと言わせる」と分かり切っていてもあまり楽しめなかった。ギャフンと言わせる必要なんてないんですよ、主人公を放逐した古巣なんてただ勝手に幕間か何かで滅びればいい。あくまで「主人公が適した職場を得てそこで輝く」のが大事なんですから。ファンタジーで言うと『ブラック魔道具師ギルドを追放された私、王宮魔術師として拾われる』とか、ああいうのが好みです。「社内ワンオペ」は2巻以降の内容知らないし、ニコニコあたりで配信されるなら視聴してみてもいいかな。
・斎堂琴湖の『桜葬(さくらそう)』読んだ。
「あれを見て、敬虔なクリスチャンにとっては冒涜じゃないかって思った。東郷は、神を崇めてたのかな、それとも呪っていたのかな」
「わかりませんが」願うのも、呪うのも「どちらも祈りですね」一昨年の2024年に『燃える氷華』という作品でデビューした「斎堂琴湖(さいどう・ことこ)」の受賞後第一作。ネットで話題になっているのがキッカケで手に取った1冊です。その時点で『燃える氷華』の文庫版が既に発売されていたのでまずはそっちを先に買ったのですが、シリーズ作品じゃないみたいだし、やっぱり『桜葬』の方が気になる……という事で『燃える氷華』をほっぽって先にこっちを読み出してしまった。
物語は「プロローグ」「第一部」「第二部」「第三部」「エピローグ」とごく簡潔な五幕構成になっている。プロローグは2023年3月、政府が「マスク着用を個人の判断に委ねる」と決めた頃。一人の、杖を突いた男が駅のホームでバカデカいスーツケースを開けて、中に入っていたモノを線路に放り投げ始める。それはバラバラに切断された死体だった。異様な雰囲気に誰も制止できぬまま、男は着ていたジャケットに灯油を撒き、火を点けたうえで死体に向けて投げ捨てる。トドメとばかりに鞄から掴み出した札束(後に500万円だったと判明する)をバラ撒いた後、悠々とその場を立ち去った。そして、別のホームで静かに十字を切った後、電車の前へ身を投げた……。
その後の捜査によって男の名前は「東郷海斗」だと明らかになるが、「犯行」の動機は不明だった。いったい、何があって東郷はこんな理解に苦しむ「凶行」に走ったのか? 「第一部」はすべての始まりである3年前、「2020年3月」、「『浦和』とつく駅のどこかを爆破する」という犯行予告によって街に大混乱が生じた「浦和界隈駅爆破予告事件」へ遡っていく――と、こんな具合で「誰がやったのか(フーダニット)」や「どうやったのか(ハウダニット)」よりも「なぜやったのか(ホワイダニット)」を重視したストーリーが進行していきます。「第二部」以降は2023年に戻ってプロローグの続きを書いていく形になる。
本編の主人公は刑事「氷室湊」。人付き合いを極力避け、「冷たい」とも受け取れる態度の数々から「氷の氷室」の異名を取る男です。彼もまたいろいろと悲しき過去(10代の頃に母親が失踪しており、未だに見つかっていない)を負っています。自殺を禁忌とするクリスチャンでありながら、東郷は自ら命を絶った。発見された遺体の頭部は原型を留めており、どこか満足げな笑みを浮かべていた。線路に投げ込んだバラバラ死体を解体したとおぼしき部屋には大きく血で描かれた十字架が残されており、その表情が湛えるモノは背信とも殉教ともどちらとも言い切れない。
――どがん祈ってん、そん先になんも見えんかったって。
東郷は何かに絶望し、殺人や死体遺棄といった犯罪を行ったと推測されるが、家族や周囲の人間は「残虐な事件を起こせる人間じゃない」と口を揃え、「凶悪な犯罪者」というイメージを否定する。『桜葬』は不可解な事件を捜査するミステリであると同時に、東郷海斗という男の素顔に迫っていく肖像画(ポートレート)のような小説でもある。最初の100ページくらいはなかなか全体像が見えてこないが、半分くらい(全体のページ数は320ページ程度)進んだところで大まかな構図はうっすらと見えてきます。それでもまだまだ細かいピースは埋まらない。「一見無関係な事柄であるかのように鏤められていた出来事の数々が『実は関係があった』と判明して次々繋がっていく」、イベント連環型のサスペンス小説なので、そういうのが好きな人は読んでいて気持ちいいでしょう。逆に、そういうのに人工臭さを感じてしまう方は「都合良すぎじゃない?」と鼻付くかもしれません。
言うなれば「東郷海斗の物語」に幕が下りた後、彼の人生を検証番組か何かのように振り返る「後追いの足跡辿り」であり、興味深くはあるがハッキリ言ってしまうと緊張感みたいなものはあまりなく、第二部の後半あたりになるとさすがにダレて来る。このへんでページをめくるペースが鈍る人も出てくるかもしれない。が、埋設されていた「ある伏線」が発動する事によってストーリーは一転して緊迫感溢れるものへ変じ、怒濤の「第三部」へ雪崩れ込んでいく。この『桜葬』は簡潔に述べれば「弱き者たちが己の弱さと不遇を嘆き、蟻地獄の底で喘いでいる」という話なので、必然的に物語は「弱さの清算」および「弱き者が弱さを放置していた結果として行き着く当然の末路」に向かう。そういう意味では業(カルマ)を巡る物語と言えるかもしれない。
話のあちこちで象徴的なモチーフとして「桜」が出てくる事からこのタイトルが来ているものと思われる。死体解体現場の近くで大きく枝を広げ、淡い色の花を満開に咲かせていた一本桜。刑事・氷室の脳裏にこびり付いて離れない記憶の桜。そして3年前の事件を巡る写真に写り込んだ桜の木。東郷は一本桜の真下にある駐車場を借りていたが、車は所持していなかったらしく、一度も車を停めているところを見た事がない――と管理人も証言している。バラバラ死体の身許、バラ撒かれた500万円の出元、イタズラとして片づけられた爆破事件、顧みられなかった火災。事件の捜査がどれだけ進んでも、結局記憶は桜の季節に戻ってくる。何度でも。
「春で、桜が綺麗でした」
「それを見ていたら、なにも考えられなくなりました」
紆余曲折の末に事件は終結するが、刑事たちは己の無力さに憤る。理不尽を前に、ただ事態の収拾を表面的に行っただけで根本的な事は何も解決できなかった。なぜこうなる前に何もできなかったのか? もっとできる事があったのではないか。彼らの後悔をよそに、事件の終わりとともに桜は散っていく。パズル的な面白さと「この事件は未然に防げたのではないか」という刑事たちの苦い後悔が噛み合って複雑な読後感をもたらします。
氷室が東郷の存在を知った時点で彼は既に故人だったわけですが、もし生きている時に会う事が出来れば……と夢想し、東郷が訥々と懺悔するように打ち明ける苦悩へ耳を傾ける自分の姿を想像する。「そうすれば彼の犯行や死を食い止める事が可能だったかもしれない」 そんなifに縋る気持ちを捨て切れない、「氷の氷室」の異名とは正反対なウェット極まりない思考に心が和みましたね。サプライズが売り、というよりも「開始直後に死亡する」『機動警察パトレイバー the Movie』の「帆場暎一」や『シン・ゴジラ』の「牧悟郎」みたいな存在の過去を掘り下げていくストーリーそのものが売り。さあ、君たちも東郷さんの人生に思いを馳せて脳を焼かれよう!
・拍手レス。
小林泰三の作品だと独裁者の掟が一番好きです。ブラックホールのギミックあり叙述トリックありの傑作です
「ブラックホールにはブラックホールをぶつけんだよ!」な短篇ですね。最後の一行が切な……ん? この話、前にもした事あるな……(2020年12月4日の日記を見ながら)。
2026-06-03.・アニメ化したラブコメ『幼馴染とはラブコメにならない』が目を離した隙に完結していて仰天した焼津です、こんばんは。
えっ、いつの間に?(……日付を確認……)ほんの昨日か、なんというタイミング。御存知かもしれませんが「おさラブ」は登場するヒロインが全員「幼馴染」というラブコメで、七曜(月・火・水・木・金・土・日)に因んで7名の幼馴染が恋のレースを繰り広げる。言わば『幼馴染 プリティーダービー』。アニメだと4人目が出てきたあたりで終わったのかな? 途中で「もういいや」となって見るのやめちゃったから知らないんですよね……いわゆるヒロインレース系のラブコメで、各ヒロインとの距離が縮まりそうで縮まらないもどかしい関係がずっと続くタイプの漫画だったんですが、なんと途中で主人公が「俺が好きなのは……〇〇だ」と自覚し始める。
ルート確定!? と当時の読者は吃驚しましたが、自覚しながらも「幼馴染」という関係が壊れる事を恐れてウジウジし、告白を保留にしている間に他の幼馴染に心がグラつき……と、正直「引き伸ばし」としか思えない展開が続いてイライラした。これが曲がりなりにも「えーゆー」と呼ばれる男なのか? 読んでいた私が失望する中、遂に告白する覚悟を決めて……と、ここからも話が二転三転します。ネタバレにならない範囲で語るのが難しいが、一時は「マジでハーレムエンドになるのでは?」という雰囲気が流れていた。紆余曲折の末、やっと主人公が想いを告白し、ふたりは結ばれる。5人もの負けヒロインを残して……いや、1人だけ作者が扱いに困ったというか、早々にレースから脱落したヒロインがいたんで「そもそも負けてすらいない」疑惑があるんだよな、〇〇〇〇。まぁそんな感じで4人ぐらいの女の子が「豊橋行き」になりました。昔は「滑り台行き」でしたね。負けヒロインが辛そうにしながらそれでも幼馴染という関係を守ろうと健気に涙を堪えるので、そういうのが“癖”な人にはたまらんだろうけどたぶんほとんどの人にとっては気まずい展開だな。
最終的に勝ったヒロインは結構意外だったというか……いや、詳述はよそう。とにかく大団円です。正直、「俺が好きなのは……〇〇だ」以降の展開は迷走が目立ったというか、読者の顔色窺いながら描いてないか? という自信のなさが漂っていた。特に「7番目の幼馴染」は登場が遅すぎ(全204話中186話で何の伏線もなく初登場)だったから、その後の「う〜ん」なストーリー展開も含めて「テコ入れ失敗」にしか見えなかった。7番目がもっと人気出るようなキャラだったら続いてたのかな……でもこれ以上引き伸ばされてもな、って複雑極まりない心境。割合すっきり終わったが、ラブコメ漫画としては特に名作でも駄作でもなく、「凡作のちょい上」ぐらいに収まったと思う。嫌いじゃない、でもあんまり人に薦める気もしない(読むのを制止するほどでもない)、そんなところです。
・『此方より 小林泰三未収録短編集』、7月24日発売予定。驚異の704ページ!
2020年に58歳の若さで亡くなった小林泰三(こばやし・やすみ)の未収録短編集がやっとこさ出ます。あちこちで書いていたから結構な数が存在する、という話は聞いていましたけど、まさか704ページ分もあるとは。価格も1496円(税込)とインパクトのある代物になっている。というか、まず価格の方が目に入って「うお、随分と高価いな……まぁ、昨今の情勢を鑑みると仕方ないか」と諦めつつ受け入れるムードだった(3、400ページくらいのイメージだったんで)が、ページ数確認してひっくり返りましたね。こんだけ分厚けりゃ、そりゃお値段も張るわ。『AΩ』でも500ページくらいだから紛れもなく過去最厚の著書でしょう。
やすみん(ファンからの愛称)は1995年に「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞し、翌年にこれと「酔歩する男」という作品をカップリングした単行本『玩具修理者』でデビュー。私は表題作よりも「酔歩する男」の方に度肝を抜かれ、ハマった。続けて第二作品集の『人獣細工』、第三作品集の『肉食屋敷』も刊行され、すっかり病みつきに。と言っても当時の私は高校生なので単行本は買えず、文庫化されるまでじっと待っていたからリアタイ勢ではないのですが。豚の臓器を移植しまくった「継ぎ接ぎ娘(パッチワーク・ガール)」が主人公の「人獣細工」はあまりにも先進的すぎて、未だにちょくちょく話題になる。ともあれ、「ホラー短編の名手」として名を馳せることになったやすみんですが、ミステリ寄りの『密室・殺人』やSF寄りの『AΩ』も途轍もない傑作で、多方面から引っ張りだこになります。ハヤカワや創元でもよく書いてましたね。『不思議の国のアリス』を題材にした『アリス殺し』もブレイクし、「メルヘン殺し」と銘打たれたシリーズは全世界で累計50万部を突破したと云う。作者が亡くなったこともあり、2020年の第4弾『ティンカー・ベル殺し』が最終作となってしまったが……。
多種多様な作品を手掛ける作家であったが、正直「ハズレ」と感じる作品もなくはなかったです。一冊ぐらいは具体名を挙げてしまっても構わないだろう、『ネフィリム 超吸血幻想譚』です。「最強種の吸血鬼と、それに復讐したがっている吸血鬼狩り組織の男、自ら最強種になろうと吸血鬼を喰らうべく活動しているハンターの三つ巴」という、お膳立ては非常にワクワクする一品だったのだが、ストーリーにドライヴ感がなく盛り上がりに欠いたままダラダラと進んで呆気なく幕切れ。悪い意味でB級映画チックだ。噂によると長期シリーズ化する予定だったが、あまり人気が出なかったため1冊こっきりになったらしい。吸血鬼の設定がSFっぽかったりと「面白くなりそう」な要素は多々あったものの、アクション物・バイオレンス物・バトル物としては退屈すぎた。正直、やすみんは設定監修だけやって本編は倉阪鬼一郎や田中啓文、牧野修あたりが書いた方が良かったのではないかと思う。そんな感じで「全部が全部傑作」というわけではないのだが、大半が傑作であることに間違いはないので可能なかぎり読んで欲しい作家だ。やすみんの本を一冊も読んだことがないだなんて……勿体なさ過ぎる!
・『ガンダムX』『勇者警察ジェイデッカー』などで知られる脚本家・川崎ヒロユキ氏が2026年1月23日に逝去されていたと明らかに。脚本家・小山高生氏が伝える(電ファミニコゲーマー)
訃報が相次ぐのは気が滅入るな……アニメだとガンダムXやナデシコで有名で、ライトノベルだと『はっぴぃセブン』の作者として知られる川崎ヒロユキが60歳の若さで亡くなっていたとのこと。1月なので、もう結構前の話ですね。最近は家族葬が主流で大々的な葬儀は行われなくなってきているから、訃報もだんだん届きにくくなってきました。
付き合いのあるアニメ関係者やクリエイターも多かっただけに、悲しみの声があちこちから響いてくる。『はっぴぃセブン』、電子化してないしアニメ版(『はっぴぃセブン 〜ざ・テレビまんが〜』)も今は主要動画サイトで配信されていないみたいだから触れる機会は非常に少なくなっているが、イマイチどころかイマサンだった初期のスーパーダッシュ文庫をゆうきりんの『オーパーツ・ラブ』ともども支えた功労者であった。なのに今はそのどちらも電子版すら配信されていない……単純に需要が少ないからだろうが、あのSDを支えた功労者たちに対する仕打ちがコレなのか……という想いはある。ともあれ、ナデシコの監督だった佐藤竜雄ともども雲上に旅立ってしまった川崎ヒロユキを悼みたい。どうか安らかに。
・七河迦南の『刹那の夏』読んだ。
鮎川哲也賞受賞者である「七河迦南(ななかわ・かなん)」が去年出した作品集。5つの中短編を収録している。長いものは90ページ以上、短いものは40ページ程度とボリュームは結構バラつきがある。いつもの如く積んでいた一冊だが、少し前に第26回本格ミステリ大賞の候補になった(受賞は逸した、ちなみに受賞作は笠井潔の「矢吹駆」シリーズ新作『夜と霧の誘拐』)ことで話題になったので何となく気が向いて読み出した次第である。
「刹那の夏」 ―― 表題作。これがもっとも長くて93ページあります。「現在」と「過去」、ふたつのストーリーラインが存在する形式となっているが、物語のメインは「過去」です。東京から母に連れられ、母の実家がある海沿いの田舎へやってきた少年「田宮一斗(たみや・いちと)」。彼はそこで、美しくも移り気で悪戯っぽい、妖精(ニンフ)のような少女「みずは」と出逢う……まるでKeyの美少女ゲーム(『Summer Pockets』とか)をプレーしているような気分に陥る甘酸っぱいボーイ・ミーツ・ガールを軸に、「過去」に隠された「想い」を「現在」の人々が掘り起こしていく。ジャンルとしてはミステリなんだろうが、読み口としてはやっぱりボーイ・ミーツ・ガールですね。プロローグやエピローグで、本来はわかるはずもない「想い」の一端を明け透けに書いてしまっているのでミステリとして読むとそこが瑕疵と映るかもしれない。だが、鍵ゲーをやって「夢の跡」とか「夏影」とかのBGMで泣いちゃう私のような感性の人間が読むと「何が瑕疵だ! これこそが我々の読みたかったものだろうが!」と思ってしまう。最近忙しくてノベルゲーとか全然やってないんだよな……『anemoi』も気になっているんだけど……と躊躇している方はこの「刹那の夏」を読んで「自分が鍵ゲーに求めるもの」を再確認してみては如何だろう。あ? 鍵ゲーはやったことないし特に思い入れもない? なら普通にエモい青春ミステリとしてお楽しみください。ディスカッション方式の「手探りで答えを求めていく」推理モノなんで、慣れてないとそのへんは煩わしく感じるかもしれませんね。
「魔法のエプロン」 ―― 37ページの短編、「刹那の夏」と比べて落差のあるボリュームなので少し戸惑うかも。「児童虐待の可能性がある」 市民からの通報に、「とりあえず状況を確認しよう」と市役所の福祉課に勤務する「谷口」は保健師の「小岩井」とともにアパート「川崎荘」に向かう。出てきたのはまだ小学生とおぼしき女の子、奥の方にはまだ未就学児であろう弟妹の姿もあった。「母は留守です、お帰り下さい」 にべもない言葉で市役所の介入を拒む少女、果たしてこの一室で本当に児童虐待が行われているのか……? 短いぶん、ほとんどワン・アイデアに等しい内容で読んだ人の大半はすぐに「真相」を察すると思われる。「真相」をごまかすような迷彩もあるが、そこはあまり本質ではない。タイトルの意味が判明するクライマックス、是非とも身構えて押し寄せる切なさというか「超無理限界ギリなのでした」な光景に胸震わせよう。
「千夜行」 ―― 60ページあるので、本書の中では「刹那の夏」の次に長い。作中の具体的な年代は書かれていないが、「今年の大ヒット曲、GReeeeNの『キセキ』」という記述から察するに設定上は2008年あたりだろう。山奥の施設で暮らしている少年「吉田理水(よしだ・まさみ)」、彼は中学生だった頃に「ある事件」と関わったあの夜を思い出す……母親が「彼氏」のために国外へ出ることになり、その間理水を親族が預かることになった。理水の祖母「南浦日向」は恋多き女であり、三人いる娘は全員父親が違うという。その上、娘(理水にとっては伯母)が産んだ娘と養子縁組して引き取るなどといったこともしており、家系図は複雑怪奇になっていた。表面上は明るく取り繕いながら、何かの影に怯えている叔母と従姉妹。そして、嵐とともにあの夜が訪れる……あまりにも複雑すぎるせいで途中に家系図が出てくるタイプのミステリ。ポオ、ボードレール、ワーグナーといった意匠が鏤められており、最低限「ニーベルングの指環」の概要を知らないとチンプンカンプンかも。私は『Dies irae』の時にニーベルングの内容は調べていたのであまり混乱しなかった。やっててよかった、『Dies irae』。濃密と言えば濃密な一編だが、他とはあまりにも毛色が違い過ぎるため好みは分かれるところでしょう。正直、「ストーリーありき」で登場人物を駒扱いしている印象がある。そういう意味では「人間が描けていない作品」だが、「人間が描けていない作品」上等! な私からすると充分に楽しめる内容だった。
「わたしとわたしの妹」 ―― 41ページの短編。小学校の教師「沢田冬美」は教え子の一人、「宮田麻里亜」が実は双子の片割れだった……と麻里亜の母親から明かされる。一卵性で、妹の方も「紀里絵」という名前が決まっていたが、残念ながら死産に終わった、と。話を聞いた冬美は自分の妹、「紗羽」について思い出す。一つ違いで、「姉よりも優れた妹」として母から溺愛されていた紗羽。しかし、彼女は不治の病に罹って息を引き取った。「妹」という存在に囚われている点で他人事とは思えない麻里亜を気に掛ける冬美だったが……読み口としてはミステリというよりホラーかな? 正直かなり無理のある展開だが、41ページという一気に読み切れるボリュームのおかげもあって勢いで押し切っている。個人的には嫌いじゃない。
「地の涯て(ランズ・エンド)」 ―― 37ページの短編。オホーツク海に面した北海道の町、「地の涯て(ランズ・エンド)」の弁当屋でバイト生活を続けている「わたし」。若い女性を狙った通り魔的な殺人事件が連続する中、アパートの隣室で暮らしている住人「永瀬麻世」に少しずつ惹かれていくが……この作品集、一個一個のエピソードは独立していて特に繋がりはないのだが、末尾に収録されたこの「地の涯て(ランズ・エンド)」だけは他の作品と何か繋がりがあるのでは? と疑ってしまうほど不明点が多く残ったまま幕を下ろす。確証はないけど、たぶん作者の他の作品のスピンオフなんじゃないです? 既刊は積んでいるからよくわかりません。「七河迦南と言えば七海学園シリーズ」だし、そっちの番外編かな。気になって検索してみたところ、どうやら七海学園シリーズの他に『空耳の森』とも関連があるらしい。これも積んでいる……実家に帰ったら書庫を漁らないとな。
まとめ。ノン・シリーズの作品集だと思ったら既刊の関連作だった、というオチながら既刊の内容を知らなくても特に問題ない感じだった。表題作の「刹那の夏」は鍵ゲーとか、CIRCUSの『水夏』が好きだった人には是非読んで欲しい。オススメ。
・拍手レス。
令パト、自分も観ました。完全にテレビというか配信前提の作りですね。コードギアス奪還のロゼもそんな感じでしたし、最近の劇場版はスポンサーの許可もらいために最悪配信に変わっても放送できるor配信版を出す前提で作ってる感じ。 「トレンドは第二小隊」...操縦席の様子がガンダムでいう無印からZに変わった感じでの刷新を抱く。特車二課ってこんな感じだよなって導入 「閑中妄あり」...ヘッドギアらしい話。ただ零式が普通に知名度高いのをみるに、これ劇場版の世界線かよ...まさか劇場版Uも関係してんの? 「ホンモノが一番」...ファンが一番嬉しい話。山津神に火器が装備されてなくて良かった。Oさんなら一斉斉射の可能性あったし。 多分、劇場が一番沸いたのらケルベロスパロの時。次回も押井守作品のパロやりそうな感じはしますね、立喰師列伝とかの
わたなれのネクストシャインを映画館で見た時の感覚に近かったですね。 「トレンドは第二小隊」、キャラ見せ的なエピソードながら個々の掘り下げを抑えてレイバーの活劇に焦点を当ててる感じ。街中だと迷惑すぎですね、暴走レイバー。「閑中妄あり」、新規が戸惑ったぶんだけ古参が寛ぎそうな話。新規に媚びる気ないのか? 「ホンモノが一番」、うん、わかった、新規に媚びる気0だ。ケルベロスパロといい、「再会した旧友とふざけた会話する」ノリでずっとやってるのがスゲェな、と感心しました。
2026-05-22.・『機動警察パトレイバー EZY File 1』観てきた。
「令和にあのパトレイバーが甦る!」って感じで始まった新シリーズです。全3章構成で、「File 1」が5月15日公開、「File 2」が8月14日公開予定、「File 3」は来年の3月予定でまだ具体的な日取りは決まっていません。押井守が監督した実写ドラマ版「TNG(THE NEXT GENERATION)」とはまた別系統の続編に当たる。そもそもパトレイバーは「HEADGEAR」という「ゆうきまさみ」「出渕裕」「高田明美」「伊藤和典」「押井守」の5人チームのメンバーが集まって「あーでもねぇ、こーでもねぇ」と言い合いながら内容を決めていく方式なので特定の「原作」がなく、発表された作品はどれも「微妙にパラレル」な関係になってるんですよね。たとえば「帆場」というキャラ、押井守が監督した劇場版では冒頭で身を投げて姿を消しているが、ゆうきまさみの漫画版では普通に生存している(そもそも事件に関わっていない)。「漫画版が原作で、それを元にアニメ化した」わけでも「アニメが先で、それをコミカライズした」わけでもなく、何が「正史」なのか判然としないためちょっとややこしい。まぁ、あまり細かいことは気にしなくても楽しめる作品ではあります。
「全3章構成」と書きましたが、「File 1」自体がオムニバス形式の3本立てストーリーになっており、「話の途中でブツッと途切れて『次回につづく』となる」わけじゃありません。「半端なところでストーリーが終わる」ことを心配している人は安心してください。収録エピソードは「トレンドは#第二小隊」「閑中妄あり」「ホンモノが一番」。ちなみにFile 2とFile 3の収録タイトルも公表されていて、ついでに書いておきますと前者は「ワインと銃弾」「あさき夢みし」「恋のサバイバル」、後者は「おもちゃの国・前編」「おもちゃの国・後編」で、File 3のみオムニバス形式ではなく1本で連続したストーリーとなっています。ハッキリ言って「映画らしい雰囲気」はなく、「これ、もともとはTVシリーズの企画だったのでは?」と勘繰ってしまう。明らかに「ここでCMが入るな」というシーンあったし。最近は波代(放送権料)も高くなっているというし、どの局もいろんな企画でギチギチになってるから枠が取れなかったとか、そんな事情かしら。
各エピソードのストーリーは良くも悪くも「しょーもない」感じなので、あらすじとかは省略します。OVAやTVシリーズを観ている人にとってはほぼ「いつものノリ」で通じると思う。劇場版しか観てない人は戸惑うかもな、「パトレイバーってこんな巫山戯た話もあるの?」って。パトレイバーは基本的に「悪ふざけ」を堂々と行う作風なんですよ。「ラストのアレ、『ケルベロス 地獄の番犬』を知らない人が観たらどんな気持ちになるか」とか、そういう配慮は一切ない。内輪ウケを狙ったようなテイストの強さは平成通り越してもはや昭和だ。今回は出渕裕がメインですが、ゆうきまさみっぽさも濃い目なのでコミック版レイバーが好きな人にはオススメです。
ちなみに、無印の『機動警察パトレイバー』はだいたい西暦1990年代後半からゼロ年代前半にかけての出来事という設定になっていますが、TNGは西暦2013年、このEZYは「パンデミックの10年後」で西暦2033年が舞台となっている。劇パト2が「2002年の冬」なんで、その30年後ですね。テクノロジーが進歩し過ぎたせいか、旧来のパトレイバー作品にあった「未来感」が薄まり、むしろレトロな雰囲気さえ漂っているのは「オッサンに優しい」仕様だけど若者には煙たがられるところかもしれない。少なくとも、このEZYをキッカケにヤングな新規が増えるイメージは湧きません。なんていうか、昔はレイバーがデッカい銃をバンバン撃つシーンに興奮していたのに、それよりも出動要請を受けて輸送車に横たわったレイバーを公道で運ぶシーンの方にワクワクしちゃっている自分に気づき、「私もトシを取ったな……」と痛感しました。レイバーが大捕り物を繰り広げる光景にリアリティは感じないが、「レイバーの輸送車が公道を走ってる」様子にはどこか現実と非現実の境目みたいなものを感じてクラクラするんですよね。模型とはいえ「実物大のイングラム」が存在するせいもある。キャラはCV.上坂すみれの「久我十和(くが・とわ)」が好戦的かつ猪突猛進なキャラでカッコいい&可愛い。ただ、イケメン俳優をレイバーの中に引きずり込んでムフフ……というシーン、男女が逆だったらコンプラ的に完全にアウトで炎上してただろうな、
・映画『コート・スティーリング』を視聴。
『レクイエム・フォー・ドリーム』、『レスラー』、『ブラック・スワン』などを手掛けた「ダーレン・アロノフスキー」監督による新作。1998年のニューヨークを舞台に、映画『エルヴィス』でエルヴィス・プレスリーを演じた「オースティン・バトラー」が主役となって血腥いドタバタ劇を繰り広げる。公式のキャッチコピはー「マフィアもネコも、バッチこい。カオスが嵐を呼ぶ!破天荒アクション・クライムムービー!」 これで「バッチリ内容が伝わってきた」という人が居るならスゴいと思う。
かつてはドラフト候補になるほど将来を嘱望された野球少年だったが、交通事故を起こした事によりその夢を断たれた「ハンク」こと「ヘンリー・トンプソン」(ハンクはヘンリーの愛称)。今はニューヨークの下町にあるバーでバーテンダーとして働きながら恋人の「イヴォンヌ」とそれなりに幸せに暮らしていた。しかし、「数日だけ面倒を診てくれ」と飼い猫を押し付けて去っていった隣人のパンクロッカー「ラス」がマフィアの連中と揉め事を起こしたらしく、「ラスの居場所を吐け!」と凄むチンピラたちによってハンクはボコボコにされてしまう。チンピラどもは「何か」を探しているようで、家主(ラス)不在の隣室を執拗に荒らして回った。「まったく、無関係な俺がなんでこんな目に遭うんだよ」 愚痴りたくなるのもやまやまなハンク。彼はある日、押し付けられた猫「バッド」の猫砂トイレから「いかにも」って感じの鍵を発見して……。
この「鍵」を巡ってストーリーが展開していくことになります。とにかく主人公が無思慮で、後先考えない軽率な行動をしてはピンチに追い込まれる、という愚挙を繰り返す。主人公に知性を求める方が鑑賞するとイライラすることしきりでしょう。マフィアにボコられたせいで腎臓の片方が破裂し、腎機能が著しく低下したため「酒は飲むな」と言われていたのにそんなことも忘れたかの如く泥酔、そして肝心の鍵を失くしてしまう……と、もうこの時点で既にどうしようもない。この映画、分類上はクライム・サスペンスではなくブラック・コメディになるらしい。
やがて「最初の死人」が出て、いよいよハンクは引き返せない泥沼に足を突っ込んでしまう……と、この段階に入ってからが本番なのですが、ここから人が死にまくる。とにかく死にまくる。溜めとかなく一瞬で呆気なく人命が散る。無常感がスゴいので、そういうのが好きな人にはオススメです。ただゴア描写は少なめなので、そっち方面を期待すると肩透かしかも。
タイトルの「コート・スティーリング」は野球用語、日本語で言うと「盗塁死」(走者が盗塁を試みて失敗しアウトになる)に当たる。「コート(Caught)」はキャッチ(Catch)の過去形で、「スティーリング(Stealing)」は盗む(スティール)のing形。慣用句としては「一発逆転を夢見て勝負に出た結果、失敗する」くらいのニュアンスです。果たして元野球少年のハンク、ドタバタ騒動の末に盗塁成功なるや否や。個人的にはハンクの働き先であるバーの店長がなかなかキャラ濃くて好きです。
・拍手レス。
さすおにの劇場版は舞台挨拶中継で観ましたが、キャストのみなさんネタバレとかそんなん必要ないくらいの時間たってるのに、内容にはほとんど触れずというか敢えて触れない感じになってるのが笑えましたね。タイトルは四葉継承編とか分かりにくいのではなく、『キモウト本懐編』とかの方が良かったんじゃないか?果たしてどこまで原作を映像化できるのか?とあるシリーズと同じく電撃の長寿作品だから気になります
「四葉継承編」の方が原作ファンにとってはわかりやすいからそうしたんでしょうが、新規を引き込むつもりなら「実妹大勝利!希望の未来へレディ・ゴーッ!!」くらい露骨にすればよかったのに。まぁ新規の取り込みはほとんど期待してないんでしょうね。とりあえず無印の範囲(高校卒業)まではやると思いますが、乱立するスピンオフや番外編に関してはどうなんだろうな……リゼロでさえ番外編のほとんどがアニメ化されていないことを考えると厳しそう。
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管理人:焼津