2021年9月〜10月


2021-10-17.

・録画したまま放置していた『オッドタクシー』をなんとなく観始めたら滅法面白くて「私はなぜこのアニメにもっと早く着手しなかったんだ……!」と悔やんでいる焼津です、こんばんは。

 すっかり更新が間遠になってしまったけど何かあったのかと申せばさにあらず、ただ観たい映画と観たいアニメとやりたいゲームと読みたい小説と読みたい漫画が多過ぎて更新作業に時間が割けなかっただけです。あれもこれもと語りたいことは山ほどあるが、それを逐一打ち込む作業に掛かる時間を考えたら「未チェックの秋アニメが2、3本観れるな……」となってしまい、睡眠時間を削るのもキツいトシなので結果的に「放置」と相成りました。ふたつだけチョイスして書くとしたらレンタルで観た『アオラレ』と映画館で観た『最後の決闘裁判』、このへんになるか。

 『アオラレ』は精神の不安定なラッセル・クロウがあおり運転なんてレベルじゃない危険走行で大暴れするサスペンス映画です。概要だけ取り出せば「頭のおかしいストーカーにひたすらつけ回される」という何の新味もない一本だが、とにかくラッセル・クロウが怖い! やたら恰幅の良いラッセル・クロウ(役作りのために太っている)が衆人環視の中で何の躊躇もなく堂々とバイオレンスを振る舞ってくるんですよ。そりゃ立ち向かえないわ。完全に捨て鉢になっていて死も恐れぬ「無敵の人」を『グラディエーター』の俳優が演じているわけで、もはや「一人聖華天」といった趣がある。もしこんなのと路上トラブルになったら……想像するだけで背筋が凍ります。

 『最後の決闘裁判』はリドリー・スコット監督作品で、あまり大々的に広告が打たれてないし90分程度のコンパクトな映画かな〜と思ったら150分もあって魂消た。14世紀、百年戦争真っ只中のフランスを舞台としている割に全編ほぼ英語。「イングランドめ!」と罵っている主要人物たちが軒並み英語を喋っている光景は割合シュールだが、それ言ったら日本のアニメ作品も「こいつら全員日本語喋ってるな」ってのが多いしこの話はやめとこう。史実をベースにしたストーリーであり、エリック・ジェイガーのノンフィクション『決闘裁判』が原作となっている。原作に目をつけたのは脚本にも参加しているマット・デイモンで、原作者のエリック・ジェイガーも脚本のコンサルタントとして時代考証などのアドバイスを行った。なお文庫版は映画の邦題に合わせて『最後の決闘裁判』と改題されています(原題は本も映画も "The Last Duel" )。ノルマンディの騎士ジャン・ド・カルージュ(マット・デイモン)の妻マルグリットが夫の友人である従騎士ジャック・ル・グリにレイプされた、と訴えるも「レイプなんかしていない、無実だ」とル・グリは容疑を否定。マルグリットがあくまで訴えを取り下げなかったため、ジャンとジャックは王の面前で決闘してケリをつけることになる。物語はまずジャン視点で始まり、次に時間を巻き戻してジャック視点で綴り直し、最後にマルグリット視点で紡ぎ直して幕となる。つまり『羅生門』形式だ。映画あんま観ない人には「藪の中」形式と言った方が伝わりやすいかもしれない。それぞれの主観的な「真実」を元に構成されていくわけで、視点が変わると印象も変わる。とにかくこの映画、爽快感のなさが凄い。ハリウッド映画は多少無理があっても最後に「悪は滅びた!」という結論を出してめでたしめでたしな雰囲気にしてしまいがちだけど、『最後の決闘裁判』は大歓声の中で逆に徒労じみた虚しさが込み上げてくる皮肉な作りとなっています。爽快感なんてもの、手袋と一緒に投げ捨てた! って言わんばかり。手のひらドリルな観衆は呆れる程度で済むのだが、隙あらば中世的価値観で殴りかかってくるので「この脚本、人の心がないんか?」と問い質したくなる。医者がもっともらしく唱える四液体説で白目を剥きたくなったのも束の間、「レイプで妊娠しないことは科学的な事実であり」としたり顔でトンデモ科学を主張する奴まで出てきて開いた口が塞がらなくなる。

 原作は冒頭しか読んでないので詳しく知らないが、映画に関しては「ヒロインがひたすら中世的価値観に翻弄される」という非常に胸糞の悪い代物です。ル・グリが狡猾に立ち回る知能派のわっかりやすい悪役だったりするわけでもなく、「実はすべてマルグリットが仕組んだ罠だった!」みたいなやっすいサプライズが仕込まれているわけでもない。真正面からただただ最悪な事態を描いています。ル・グリを演じているのはアダム・ドライバーという役者だが、「カイロ・レンの人」と書いた方がピンと来る方多いかもしれない。このル・グリの言い草がホントにヒドい。「彼女は高貴な身分だから嫌がるフリをしていただけだ」などと愚にも付かぬ言い訳を自身が本気で信じ込んでいるのだからタチが悪い。後悔しているのは「色欲に負けて友人の妻と性交してしまったこと」であって、ヒロインの心と体を傷つけたなどとは微塵も思っていない。マット・デイモン演じるジャンの言動もマルグリット視点だとかなりヒドい。彼女を「跡継ぎ作るための苗床」としか見ておらず、その頑張りなど気にも留めない。極めつけはヒロインに面と向かって「レイプごときでガタガタぬかすな!」と怒るあの人。胸糞悪い映画のテッペンを目指しているのか? と訊きたくなる一本でした。

 肝心要の決闘シーンも長々と泥臭く描写しており、良い意味でしんどい。濃密に描けば描くほど、渦中にあるマルグリットの疎外感も強調されていく。どちらも己の正義を信じて奮戦し、足掻き、藻掻いているとき、発端である女のことなど念頭から消え去っている。結局のところマルグリットはふたりの男が決着をつけるためのキッカケでしかなかった。彼女を巡っての決闘なのに、徹頭徹尾マルグリットが蚊帳の外に置かれている事実を冷徹なカメラで切り取っている。最初から最後まで「男のロマン? 知るかボケ!」という態度が一貫しているのは素晴らしかった。紛れもなくリドリー・スコットの新たな代表作である。ちなみにマット・デイモンと仲良しで、今回デイモンと一緒に脚本を手掛けたベン・アフレックも領主のピエール役で出演しています。このピエール、見た目がやたらカッコイイせいで主役を喰いそうなほどの存在感を放っている。ジャンとジャックはもともとピエールの弟に仕えていて、ピエールの弟が急死した(跡継ぎもいなかった)ため新たな領主であるピエールに忠誠を誓うことになった――という経緯があります。それが裁判の9年前で、ピエールにうまく取り入ったジャックと覚えのめでたくなかったジャンとで隔意が生まれていった。あと豆知識的な言及をすると、決闘を見届ける王様は11歳の若さで即位し後に「狂王」と呼ばれることになるシャルル6世。この頃まだ18歳。隣にいる王妃は某漫画の影響で「売国妃」として知名度が上がったイザボー・ド・バヴィエール。リドリー・スコットの次回作で日本だと来年公開予定の『ハウス・オブ・グッチ』はレディー・ガガにもグッチ家にも興味がないせいで観る気全然湧かなかったけど、『最後の決闘裁判』の出来を目の当たりにして「やっぱ観に行かなきゃな……」と思い直しましたわ。ナポレオンを題材にした "Kitbag" や『グラディエーター』の続編企画も進んでいるみたいでワクワクが止まらない。

【予告】期間限定イベント「ハロウィン・ライジング! 〜砂塵の女王と暗黒の使徒〜」開催決定!

 20日にニコ生が配信されることを考えると「この後すぐ!」パターンか。あの狂気に満ちたハロウィンが帰ってくる……「砂塵の女王」は過去のハロウィンイベントに登場したクレオパトラのことを指しているのか、それともシバの女王を指しているのか。あるいはまったくの新キャラ? ふたりともイベントボーナス対象に選ばれていないところを見ると新キャラの可能性が強いですね。お城やガラスの靴といったビジュアルから今回のベースは「シンデレラ」だと容易に想像される(カボチャの馬車が出てくるから実質ハロウィン、と言い張るつもりか?)けど、そこから「暗黒の使徒」がどう繋がるのかサッパリわからん。特攻サーヴァントを見ると斎藤一、渡辺綱、ベディヴィエール、李書文(老)という謎のチョイスが目に付くが、ひょっとしてこいつら髪が銀色や灰色=灰かぶりの見立てなのでは……? その説だと蘭陵王が含まれていないのは不自然ってことになってしまうが。うん、たぶん予想しても無駄な内容だったりするのだろう。座して待つより他なし。


2021-10-03.

・気づけば夏アニメが終わって秋アニメが始まっているこの時期、いかがお過ごしでしょうか。夏アニメは『かげきしょうじょ!!』が一番面白かった焼津です、こんばんは。

 宝塚っぽい学校を舞台に少女たちが送る青春の日々を描く作品です。原作は漫画。実は8年前に「表紙がカッコイイから」という理由でジャンプ改版の『かげきしょうじょ!』(雑誌が休刊したため2巻で終了、移籍した際にタイトルの「!」が増えた)を購入しているんですが、あまり中身に惹かれなくて冒頭20ページくらいを読んだところで投げ出してしまった。しかし『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』を経たことで興味が再燃し、期待に胸膨らませてアニメの放送開始を待っていたら期待以上のモノをお出しされて満足することしきり。1期目は「予科生編」ってな趣でまだまだ本番はこれからといったところ、是非とも本科生編=2期目以降も映像化してほしいものだ。キャラは渡辺さらさが一番好きだけど紗和も噛めば噛むほどイイ味が出てくるタイプでたまらない。あと複数個あるEDの仕様も豪華でグッドグッドです。歌詞は「もしも薔薇に棘がなくて 手折りやすくなるなら 薔薇は薔薇でなくなりそう 偽りの花」(薔薇と私)と「大切なものなら 指の先にそっと乗せよう 蝶の羽根を折らぬよう 花びらを散らさぬよう よりしなやかに」(シナヤカナミライ)が好き。

 それ以外のアニメは……『現実主義勇者の王国再建記』、「帝国との交渉が始まる……!」というところで終わっていて「ここで引くの!?」とビックリしました。2期目は既に決まっている(来年の1月より放送開始)からいいものの、これで続きがなかったら原作未読勢はリモコンを投げていたかもしれない。戦争パートはお世辞にも力が入っているとは言えずガッカリな出来だったが、記憶がおぼろげになっている初期のエピソードを思い出すことができて原作既読勢にとっては割と楽しいアニメ体験でした。『ひぐらしのなく頃に卒』、最終回はまだ観てない(録画失敗した)が「なんでこうなっちゃったんだろうね……」の一言に尽きる。あーあーもうしっちゃかめっちゃかだよ、と半笑いになりながら視聴していました。羽入をえちえち拘束するエウアは目と耳の保養になったが、梨花と沙都子の争いは「トムとジェリー」を眺めているような心持ちになってしまって真剣な態度は保てず。ある意味面白かったことは確かですが、うん。

 『マギアレコード』(2期目)は放送開始が遅れた時点で「間に合わなかったんだな」と察したが、最終回(第8話)を観て「もう数ヶ月遅らせた方が良かったのでは?」と居たたまれなくなってしまった。1期目が2020年1月開始だったことを考えると現時点でも割と遅い方なんだけど、それでもなお。作画もさることながら演出の間延び具合がキツい。「スタッフの理想とするクオリティ」が高いぶん「理想にまったく届いていない2期目」が衆目に晒されるのは何とも辛いことだ。年末の「Final SEASON‐浅き夢の暁‐」でどれだけ立て直せるか。『白い砂のアクアトープ』はどんなアニメなのかよくわからないまま放送が始まってあまり関心が持てず食いつくのが遅くなってしまったが、沖縄を舞台にファンタジー要素抑え目でキャラクターを立てる方向に向かっていて、じわじわ好きになっていった。1クールで終わりだったらさすがに不満が噴出するところだったけど、2クール目もあるみたいで安心。

 『迷宮ブラックカンパニー』は「丁寧なB級アニメ」という印象。高級感はないけど娯楽要素はたっぷり、尻尾まで餡子が詰まったたい焼きみたいな一本。シアのやたら強調されている胸とランガの意外とがっしりしている腰がグッドグッドですよ。『カノジョも彼女』は初速に全振りしたタイプのアニメで進むにつれ勢いは落ちていくが、どうにか1クール逃げ切ったな。最初からおかしい渚ちゃんとだんだんおかしくなっていく咲ちゃんが可愛かった。「二股なんて正しくない」と理解しながら「それでも二人を幸せにしたい」と願う主人公、そのワガママを貫いてどこまで行けるのか。この目で確認するためにも2期目カモン。コメディ作品だと『ジャヒー様はくじけない!』も好き。きららアニメ的なユルさが不足している我が身に隅々まで染み渡る。CVが大空直美ゆえはじめはどうしてもサターニャの顔が脳裏をよぎっていく現象に悩まされてしまったが、何話かすればその発作も治まった。花澤香菜演じる「ドゥルジ」がプリコネのアオイに見えて仕方ない現象の方は治ってないが、まぁドゥルジの出番は少ないから問題ないない(この文章、「ない」が多過ぎない?)。連続2クールと聞いたときは「正気かよ……」と耳を疑ったが、個人的にはとてもありがたい。メイドラSも安定して楽しかったし、『ラブライブ!スーパースター!!』もオリパラでメチャクチャ間が空いてしまった点に目を瞑れば愉快な掛け合いを堪能することができて「いい夏だった」と確信することができます。あと『Sonny Boy』(ずっと「ソニーボーイ」だと勘違いしていたけど「サニーボーイ」って読むのかコレ)はよくわからないアニメだったにも関わらず最後までズルズルと観てしまった。何度か切ろうとも思ったけど「あと1話だけ、あと1話だけ」ってやってるうちに気が付いたら最終話だったという。理解できていないので解説のしようもないが、BGMのような感覚で作業の最中に流したらちょうどいいんじゃないかな、と未視聴の人にも薦めてみる。

 秋アニメは差し当たって『結城友奈は勇者である―大満開の章―』『終末のワルキューレ』『ブルーピリオド』を視聴した。

 結城友奈は勇者である、略して「ゆゆゆ」の3期目に当たる「大満開の章」は2期目後半(「勇者の章」)のつづき……かと思ったが銀の墓参りがまだだったりと、時系列的には勇者の章よりも前か、これ? 外伝の『楠芽吹は勇者である』とも繋がっているみたいだがあれは読んでないのでよくわからん。ともあれ戦いが終わって日常に戻った勇者部の面々は山に海にとお気楽ガールズライフを堪能するが、当然のように次なる戦場が彼女たちを待ち受けている。カラオケのところでポーズをキメて悦に入っているにぼっしーが可愛かったけど、相変わらず平和なシーンが流れると却って不安になるアニメだ。日常シーンもタカヒロらしいノリに溢れていて好きなんだが、やっぱりゆゆゆはバトルあってこそ。残酷な運命と、それを打ち破る少女たちの勇気や情念を見せてくれ。

 『終末のワルキューレ』はNetflixで一挙配信された奴をテレビ放送する、要は『ケンガンアシュラ』と同じパターン。原作は漫画で、人類の存亡をかけて「人と神」の最終闘争(ラグナロク)がタイマン形式で繰り広げられる。実在あるいは伝承上の英雄・悪漢・神々がエントリーされているが、ノリはFateというよりワールドヒーローズ。ワーヒーをヤンキー漫画っぽく仕立てたらこうなるかな、って感じ。前置きを最小限に抑えてひたすらバトルに淫する作品であり、「バトルポルノ」と揶揄されても仕方ないところがある。てかバトルポルノチックなタイマン系の作品、むっちゃ増えましたよね。本屋に行くと平台にいっぱい並べられている。これも終ワルのヒットが影響しているんだろうか? あれこれ読んでみたけど個人的に気に入ったVSモノは『テンカイチ 日本最強武芸者決定戦』、野蛮で残酷で血の滾る、いつまで経っても心の中にコドモのままな自分がいる人にはうってつけの漫画です。小説だと『赤刃』がぶっ殺し指数高くて好き。あれは『テンカイチ』よりも『我間乱』に近いタイプですが……話逸れまくったけど、『終末のワルキューレ』TV放送版はまだ1話目のみなので本格的なバトルも始まっておらず、コメントしにくい。突き抜けた頭の悪さは『ゲッターロボアーク』の山岸獏よろしくビンビン!感じられるし、原作タッチを極力再現しようとする絵柄にも好感が持てるが、テンポや間に関してはいまひとつで不安になる。

 『ブルーピリオド』は「美大」をテーマにした青春アニメ。アニメで高校の美術科や芸術科、あるいは美術部などを舞台にした作品はいくつか思い浮かぶが、美大となるとハチクロしか連想しないな。酒や煙草を嗜む不良のくせして成績優秀、そのうえコミュ力も高いおかげで世渡り能力抜群ながら「周りに合わせる」ことばかり考えて何に対しても情熱を抱くことができないでいた高校生「矢口八虎」が、ふとしたことから美術の世界に魅入られてしまう。そして「美大への進学」を目指し始めるが……といったストーリー。「好きなものを好きっていうのって 怖いんだな…」の一言が象徴的である。得意なこととやりたいことが一致するようでしないような、モヤモヤした悩みを抱えている世代に刺さりまくるだろう。それはそれとして原作CMから『ぐらんぶる』バロCMの流れは反則だろ!

【予告】期間限定イベント「チェイテ・ハロウィン・トリロジー ウルトラデラックス総集編!」開催予定!

 FGOではなんと過去のハロウィンイベント3つをまとめた総集編イベントが開催されます。やったぜ、これで念願のハロエリ(キャスター)が手に入る! さすがに復刻イベントを3連続でやるのは運営にとってもプレーヤーにとってもキツいからか、フリクエやアイテム交換の要素を削除したアドベンチャーパート中心の構成になる模様です。ハロウィン関連の記憶を失ってしまったぐだに「ハロウィンとはつまりこのようなもの」と思い出させるためシミュレートを強制する、ほんのり『レミニセンス』チックな形式。思わず「忘れたままにさせてやれよ」と言いたくなるな。メインクエストのみということだが、マップも再現されるのだろうか。マップないと仕掛けがわかりにくいところもあるし、たぶんされると思うが。今月は「新規ハロウィンイベント」の開催も決定しており、このスケジュールからすると20日あたりの開始になるのかしら。「歌うカボチャ城の冒険」は未プレーなのでシナリオもちゃんと読むつもりだけど、他の2つはさすがにスキップする予定。しばらく暇な日が続くな……のんびり幕間を消化していくか。

 あと幕間の物語キャンペーンの方に「2021年11月に開催を予定しております期間限定イベント」とやらの告知が追加されている。「地獄界曼荼羅 平安京 轟雷一閃」クリアが参加条件。アヴァロンクリアが条件じゃないところからすると6.5章ではない? 平安京やってることが前提のイベントとなると、安倍晴明絡みって可能性も……?

・拍手レス。

 水星の魔女 伝奇ものでしたら ノベライズは古橋秀之が良いな
 そしてそれが超絶作画のOVAになれば完璧ですね、


2021-09-20.

ガンダムの新作『水星の魔女』が来年テレビ放送されると聞いて「ようやく虚淵ガンダムのお出ましだな……まさか次回予告のテキストを高橋良輔が担当してくれるとは」と強めの幻覚を見始める焼津です、こんばんは。こいつ毎年虚淵ガンダムを期待しているな。

 判明しているのはタイトルだけでスタッフの座組やあらすじ、登場キャラクターやモビールスーツに関してはすべて謎のベールに包まれています。「ターゲットは10代の若者」と宣言しているくらいだから、予備知識が大量に必要な宇宙世紀モノではなくアナザーガンダムではないかと予想される。「水星」でSFテイストを想像するが、意表を衝いて伝奇モノだったりして。禹歩のステップを踏んで瞬間移動する道教ガンダムとか、真言を唱えて降魔のビームサーベルで悪鬼を討つ密教ガンダムとか、個人的には観たいがまぁないだろうな。英題が「THE WITCH FROM MERCURY」、水星から来た魔女なので少なくとも開始時点の舞台は水星じゃない? 「魔女」がヒロインじゃなく主人公のことを指しているのなら、TVシリーズとしては初の女性主人公ガンダムって可能性もあるわけか。漫画企画とかの段階を踏まずTVシリーズでいきなりそれをやるのは相当なバクチって気もするけど、果たして賽の目はどう出るか。

・レンタルで『ザ・ハント』を、映画館で『1秒先の彼女』『オールド』を鑑賞。

 『ザ・ハント』はタイトルそのまんま、典型的な人間狩り(マンハント)モノの映画です。悪役(概ね刺激に飢えた富豪や権力者)が生身の人間を「獲物」に見立てて一方的に狩り殺そうとするが、「獲物」として選ばれた主人公がなんやかんやで逆襲して「狩人」側を追い詰める……という、スリラーにおいては昔からよくある物語類型。参加者同士を殺し合わせたり特殊なルールを敷いたりする「デスゲーム物」に比べてシンプルな展開にしやすく、「混沌として収拾がつかなくなる」事態も防ぎやすい。反面、シンプルすぎるせいで長大なストーリーを紡いだり変奏して別パターンをやるのにはあまり向いておらず、シリーズ化しにくいというデメリットも抱えている。『ケモノガリ』はかなり例外的な存在と言えます。『ザ・ハント』は90分という理想的な尺にストーリーを押し込んでおり、一切ダレることなくサクッと観れる。「トランプ大統領(当時)が批判した」ことでも有名な作品ですが、一度公開が中止になったのはトランプの影響というよりも公開直前に銃の乱射事件が相次いだため配給側が自粛したんだとか。臓物でろ〜んなゴア描写も散見されるが、わざとスラップスティック(ドタバタ劇)じみた演出をしている箇所も多く、残虐さ目当てに手を伸ばすと肩透かしかもしれません。直球のシリアスではなくグロテスクな黒い笑いで包んだ風刺的殺戮ショー。作中でも語っている通りオーウェルの『動物農場』を下敷きにしており、ポスターが豚なのも『動物農場』へのオマージュ。そのへんの元ネタを知らなくても俗悪な人間狩り(マンハント)モノが好きな人なら楽しめるだろう。個人的に好きな人間狩り小説は津村巧の『DOOMSDAY』、どっかの金持ちが未開の土地で現地人を狩って遊んでいるところに「ヒャッハー! 未開の惑星で暴れまくってやるぜェ!!」と宇宙人どもが襲い掛かってくる――そんな怒濤の殺戮展開が500ページに渡って続く、「弱い者イジメが大好きなプレデター」って感じの話。発刊当時まったく評価されなかったため文庫化も電子化もされていない、いささか登場の早すぎたぶっ殺しノベルである。何かの機会に再評価されてほしい一冊だ。

 『1秒先の彼女』は台湾映画。「仕掛け」のあるタイプで、雑に言ってしまうと「伊坂幸太郎の作ったプロットに万城目学が肉付けしたような話」です。幸せ絶頂だった七夕の日に、「何か」が起こった。それは確かだ。しかし、いったい、何が起こったのか? キングクリムゾンでも喰らったみたいに「七夕の日」を吹っ飛ばされてしまったヒロイン「ヤン・シャオチー」がその謎を解き明かそうとする、「すこしふしぎ」系ラブストーリー。生活感溢れるシーンに突拍子もないファンタジー要素が混ざったりする、そのカオスなムードが心地良い。ぶっちゃけ冒頭20分くらいは「伏線埋設中」といった趣でやや退屈なのだが、伏線の回収が始まる後半へ差し掛かると一気に面白くなる。台湾において七夕の日(旧暦なので8月頃にある)は「情人節」=「恋人同士が過ごす日」と見做されており、男性が女性に贈り物をする風習から「第二のバレンタインデー」となっています。むしろ2月14日のバレンタイン(西洋から入ってきた風習のため「西洋情人節」と呼ぶ)よりも七夕情人節の方が人気であり、各地であれこれ大きなイベントが開催されたりする。2月14日は時期的に旧正月(春節)と重なりやすいので、旧正月を重要視しない日本と違って中国文化圏では盛り上がりにくいんだとか。なお『1秒先の彼女』は邦題で、原題は『消失的情人節』。直訳すると「消えたバレンタイン」になります。原題が「仕掛け」の一部になっているから知っておくとより楽しめる。中国神話のエピソード「牛郎織女」を由来とする七夕伝説も本作のベースとなっており、「一年に一度だけ巡り合える男女」のイメージを膨らませた結果がこの映画、とも受け取れる。日本では「織姫と彦星」の呼び方が一般的ですが、台湾だと織姫のことを「七娘媽」と呼ぶらしく、「七夕は七娘媽の誕生日」と認識されている。七娘媽は台湾において「子供たちの守護神」といった役割があり、元々の七夕は子供が大きくなるまで健やかに育つよう七娘媽を祀り、供物とともに祈りを捧げる行事だったらしいが、西洋から「バレンタイン」の概念が入ってきたことで情人節としての性格が強くなっていったそうな。「恋を成就させる」七娘媽の導きが表テーマだとしたら、「幼子を助ける」七娘媽の守護がこの作品の裏テーマかもしれないな、と勝手に思ったりしました。

 『オールド』はM・ナイト・シャマランの新作。シャマランは1999年の『シックスセンス』が超絶大ヒットを飛ばした影響もあって同傾向の「謎が謎を呼ぶ」スリラーを何本も撮ってきた過去があり、中には割としょうもないワン・アイデア物もありました。「シャマラン」と耳にした途端鼻で笑う映画マニアまで存在する始末です。今回はどうなのかと申しますと、ハッキリ言って「アタリ」の部類ではないかと思う。時間の流れがおかしいビーチに入り込んでしまった人々。成人は急速に老けていき、子供たちはあっという間に成長していく。驚愕してビーチから離れようとするが、ここは「入ることはできても出ることはできない」天然の檻だった――という設定で送る閉鎖環境スリラーである。「それだと髪や爪が伸びまくったり髭ボウボウになるのでは?」みたいな疑問点も湧くし、一応「こういう理由でそうはならない」と釈明もしているのだが、それで辻褄が合うかと言うと合わないです。傷が一瞬で治るシーンとか、インパクトはあるけど明らかに齟齬を来している。だいたいあんなに超高速で子供たちが大きくなったら成長痛なんてレベルではない痛みが発生して悶絶するのでは……ツッコミどころは大量にあって、そこに引っ掛かっちゃうと楽しめないかもしれないけれど、「時間の流れがおかしいビーチ」という設定を丸ごと受け容れてしまえば特に問題はない。どんどんしっちゃかめっちゃかな状況に陥って人々がカオス化していくの、観ていて楽しいんですよね。「映画の原点は見世物小屋」という話を思い出す内容になっています。『トゥルーマン・ショー』with竜宮城って感じ。ホラー映画って大抵は薄暗かったり真っ暗だったりする夜のシーンが多いのですが、この映画は大半が昼のシーンとなっており、燦々と日光が照りキラキラと波が光る風光明媚な砂浜でどんどん恐怖のボルテージが上がっていく。のどかな狂気、言い方は悪いが「サメの出てこないサメ映画」とでも表現すべきテイストに溢れています。いろいろと自己主張の強いシャマランに笑ってしまうが、今回のノリに関してはシャマラン映画というより荒木飛呂彦の漫画に近い。グレイトフル・デッドを連想することもあり「このカット、確かこんな感じの荒木絵だったよな」とありもしない原作の記憶が甦ってくる。荒木飛呂彦はスティーヴン・キングから影響を受けている漫画家なので、より一般的な喩えに直せば「スティーヴン・キングの小説をシャマランか実写化したような映画」ってことになります。オチよりも混沌としたシチュエーションそのものが面白い一作。「亡くなった浦賀和宏がシャマラン大好きっ子だったなぁ」と思い出してちょっとしんみりしました。

・初鹿野創の『現実でラブコメできないとだれが決めた?4』読んだ。

 ラブコメの表紙か? これが……な「ラブだめ」最新刊。すべてを引っ繰り返すようなエンディングで幕を引いた3巻からそのまま続く内容となっているが、ストーリーの大部分はヒロインの過去編という、あとがきでも触れられている通り外伝に近い構成です。重版連発で打ち切られる心配がなくなったのか大胆なことをしよる。ヒロインがなぜ主人公と対極の思想(現実でラブコメなんかしてはならない)を得るに至ったかの経緯を綴っており、読む前から気の重くなる話だということがわかる。明確な悪役はおらず、ただ無理に無理を重ねて足元がお留守になっていたヒロインが足を掬われて蹴躓く――そういう救いのないエピソードだ。ラブだめはラブコメの割に恋愛要素の比重があまり高くなく、どちらかと言えば「青春モノ」の様相が強い。「青春をいかに生くべきか?」の問いにどう答えるか、その思想対決じみた面がどんどん大きくなってきており、もはやラブコメというよりバトル物。現在最強の敵として立ちはだかっているヒロインも、展開次第では最強の味方になりそうでアツいんですよね。ただ、今後恋愛要素が加速していくとなると状況はますます混沌に陥りそうで、「収拾がつくのかなコレ」と心配にもなる。バトル物ならラスボス倒せば終わりが見えてくるけど、ラブだめの場合は「ラスボス倒したところからが真の始まり」になりそうな雰囲気だし。ぶっちゃけ「主人公は異常者だ」と現在でも思っているが、ここまで劣勢に追い込まれると応援したくなる。お前が高く吊るされても理想(ユメ)は高く掲げ続けろ! その果てにしか咲かない花を俺に見せてくれ。

・拍手レス。

 月姫アルク終了 おっしゃる通り「まほよばりに演出強化された『月姫』でした あとplusさっちん
 ではないですがFateが終わった感じがしました

 確かにこれは時間が掛かるわけだ、と納得。奈須と武内が満足行くまでやり通すのをただ待つしかない立場なんですね、我々は。

 黒包帯君は歌月十夜と漫画版月姫で名字だけ出てた気がします。七夜黄理に滅ぼされてたはず
 マジですか? 全然記憶に残ってないな……今更出したということは七夜周りも掘り下げるつもりなのかしら。


2021-09-10.

『月姫 -A piece of blue glass moon-』、とりあえずアルクェイドルートはクリアした焼津です、こんばんは。

 大枠はオリジナルの『月姫』と一緒で、商業化に伴って全体をスケールアップさせた感じ――簡単に言うとこうなるんですが、いきなり知らないキャラが出てくるので「えっ、誰だお前!?」と鼻先を殴られたような衝撃が襲い掛かってくる。スケキヨじみた謎の包帯男「斎木業人」 is 誰? し、知らない……そんな奴、青本で名前を見かけたこともないんだが……? 志貴以外と絡む描写がないため「こいつ、志貴にしか見えない幻覚の類では?」と疑ったりもしたが、その後バッドエンドで普通に志貴を刺し殺しに来たからイマジナリ業人説は否定されました。明らかに遠野家と(ひょっとしたら七夜とも)因縁のある存在なんだけど、正体とか目的が明らかになるのは「月の裏側」以降かしら。このぶんだと秋葉ルートでは久我峰とか軋間とか刀崎も出てくる? というか「月の表側」は遠野家云々があまり関係ないからそのへんまるっとオミットされるものとばかり思ってましたけど、さすがにそれではリメイク版からプレーし始める新規勢に対して不親切だと思ったのか「ロアの転生体」が誰なのかはあっさり暴露されます。月の裏側(遠野家ルート)の肝とも言える要素をこうも潔く晒したとなると、いずれ発売される後編に「新たなサプライズ要素」が追加される可能性も……?

 業人ショックを越えた先に待ち受けているのが十七分割ショック。オリジナル版でも印象的だったシーンですが、リメイク版ではなんと「バラバラになったアルクェイド」のイベントCGまで用意されており、身構えてないと「うっ」ってなります。さすがZ指定、ゴア表現も抜かりない。「17回切ったら18分割になるのでは?」という疑問を抱く新規プレーヤーもいるでしょうが、この件は同人版でも議論になって確か最終的に3Dモデル作って実証した人がいたはず。なおコンシューマーゆえゴアはOKでもエロはNGであり濡れ場の描写はありません。ただし「ベッドインした」ことはしっかり言及されており、「セックスシーンがキスシーンに置き換わる」というエロゲ移植にありがちな現象は発生していません。さすがZ指定、大事なことだから二回感嘆しました。

 オリジナルと大きく変わっているのは初戦の相手が「ネロ・カオス」ではなく「ヴローヴ・アルハンゲリ」という新キャラに差し替えられていることだ。CVは津田健次郎。いくら声優陣を刷新するとはいえネロ・カオスの声を中田譲治以外でキャスティングするのはありえないから、という理由もあるだろうが、「殺人鬼として覚醒し始めたばかりの志貴が祖クラスの死徒を斃すのはパワーバランス的にやっぱり不自然だから」というのもあるだろう。ヴローヴも一応二十七祖の一人ではあるが、「最近祖を継承したばかりでアルクェイドも名前を知らない」ってポジションになっています。ヴローヴの先代に当たる祖の名前も初耳なんで型月マニアに詳細を訊いても「知らん……なにその祖……怖……」って怯えられるだけでしょう。死徒二十七祖のラインナップはリメイクでだいぶ変わったとインタビューでも語っていましたが、オリジナル版ではあくまでフレーバー要素に過ぎなかったせいできのこが好き勝手に積み上げていた(「死徒二十七祖」と言いつつ死徒じゃない奴が何名か混ざっている)設定をわざわざ作り直したというのは、『月姫2』みたいな今後の展開を考えてのこと――と受け取っても宜しいのかしら?

 あと新キャラと言えば以前より雑誌で公表されていた「ノエル先生」がグッドですね。大人ぶっているようでポンコツなの可愛い。正直空気化するのではと心配だったが杞憂でした。その代わりシエルの出番が喰われてしまったが……リメイク版のアルクルートだとシエル先輩の見せ場がかなり後半になるので、予備知識なしにプレーし始めた人たちは「前半でちょこちょこセリフがあったけど途中からいなくなって存在感希薄になっていた先輩が急にメインキャラみたいな顔して出てきた……」と戸惑うかもしれない。「教会の関係者が不自然なほど少ない」という問題を抱えていたオリジナル版に対し、リメイク版であれこれ増員されて教会周りもだいぶ賑やかになりましたが、賑やかになったぶんシエル先輩の影も薄くなったような……いや、これはシエルルートで思う存分挽回してくれるのだろう。アルクルートの先輩もロアを暗殺するため配置に就こうとする箇所とか、カッコいいシーンはあるっちゃあります。リメイクで追加されたあのサイドエピソード好き。

 ロアは髪型が変わったけど印象自体はあまり変わらなかったな。でも演出が強化されまくっているおかげでオリジナルよりも遥かに強そうに見える。「まほよばりに演出強化された『月姫』」、これぞまさに旧来のファンが待ち望んだものって感じだ。仕方ない面もあるとはいえ同人版は演出がかなり貧弱でしたからね……フリー素材ではない、金と手間かけた背景美術をこれでもかと誇示するスクリプトにウットリしちゃった。「背景が綺麗」というの、なかなか評価されにくい項目ですがそこに力を入れているのといないのとでは受ける印象が大幅に変わってくる。理想的な仕上がりと申しても過言ではないでしょう。

 懐かしさと嬉しさで胸がいっぱいになるが、「気になる点」はないでもない。主人公である志貴のセリフにまで声が付くと、さすがにちょっとくどいかな……とか。日常シーンに関しては一部オリジナルよりもテンポが悪いと感じる部分がありました。これからプレーする方向けに書くと、「律儀にすべてのボイスを聞かず、自己判断でいくらか飛ばしてしまっても構わないんじゃないか」ってところです。ボイスのないオリジナル版をプレーした私でもリメイク版のキャスティングは驚くほど違和感がないが、それはそれとしてテンポの違いが若干引っ掛かる。シエルルートやってるうちにそのへん自分の感覚をアジャストできるかな。

『グリザイア クロノスリベリオン』、サービス終了

 そういえばこっちもあったんだった! と思い出し、月リメを中断して積み残していた本編シナリオを慌てて読みました。1章と2章は「面白い部分もあるけど正直中だるみしているな」という感想でしたが、3章・4章はエンジンがあったまってきたおかげか段違いに盛り上がる。多少話の運び方が強引だなぁ、と感じる部分もあったけどそれはそれ。特に4章はラピスのコロコロと変わる表情も相俟って夢中になってしまった。最後に主人公の出自が明らかとなって気になるところで幕引き。ADVパートのみのPC版『クロノスリベリオン』の制作が決定しているから5章以降もいずれ遊べることは遊べるんだが……「なら最初からそうしていれば良かったんじゃないか」「ソシャゲにする必要なかったのでは?」とつい思ってしまう。オートはあってもスキップがないタイプのソシャゲだったから周回が割と苦痛だったんですよね。体験版をプレーしたようなもの、と割り切って続きを待つことにするか。

【期間限定】「カルデア・サマーアドベンチャー! 〜夢追う少年と夢見る少女〜」開催!

 というわけでFGO毎年恒例の水着イベント、今年は『ドラえもん のび太の恐竜』+『ポケットモンスター』+『ONE PIECE』でひっくるめて述べると「夏のアニメ映画的なアレ」です。水着ダヴィンチちゃん(ルーラー)を主人公に、いざひと夏の冒険へ飛び出せ! 「量産型コロンブス」なる胡乱絶頂ワードが飛び出す時点でシリアスムードは霧散している。というかあのシルエット、○○○○リリィ説が囁かれているけどマジ?

 水着第一弾ピックアップは沖田オルタ(セイバー)とアナスタシア(弓)とコルデー(術)。コルデーでライダーエネミーを殴ろうとすると不利になるの、なかなかすんなり呑み込めず頭がバグりそうだ。シナリオの方ではあざといくらいの勢いでぐだとの距離を詰めようとしていて、とてもイイですね……アナスタシアとコルデーの組み合わせ、今後もやってほしいほどしっくり来る。性能的には水着オル田が「みんなの待ち望んでいた魔神(人)セイバー」って感じ。稀少な、というか☆5では現状唯一の全体クイック剣。スカディ周回全盛期なら過労死待ったナシだっただろうけど、今やアーツでもバスターでも周回できるもんなぁ……時代と環境は変わった。

 第二弾の面子は清少納言とカイニスとカーマの3騎でほぼ確定。クラスについてはカイニスがライダー、清少納言がバーサーカー、カーマはまだ不明。カイニスと清少納言がサポートでLv80だったからカーマが☆5っぽいかな……あの子は再臨段階で頭身が大きく変わるし、手間を考慮すると☆4での実装は元より考えにくかったが。水着オル田も再臨段階で見た目とモーションがメッチャ変化します。CV.中村悠一のインテリジェンスソードがTS幼女化してCV.悠木碧になる仕様、何回見ても頭おかしくて理解が追いつかない。薄い本で煉獄ちゃんがアレされたら「本来は中村悠一声で喘ぐんだよな」と考えてしまってむしろ興奮する人も出てくるのでは。そして沖田オルタと煉獄ちゃんの組み合わせを「ウマ娘のオグリキャップとタマモクロス」と形容している人がいて噴いた。風か光かレンゴクロス。

・アニメ版の『マギアレコード』、メッチャ話を飛ばしまくっていて気になる部分もあるのだが「合・体! 迎撃遊園要塞キレーションフェントホープのウワサ解放!」で何もかも許してしまった。響きが「決戦機動増殖都市」を彷彿とさせて良い良い良い。

 左ハンドルのMT車をどこからともなくパク……調達してきて「免停覚悟で飛ばすわよ!」と吼える魔法女子大生のやちよさんもだいぶ面白かった。アプリの方でもジュニアアイドル時代の持ち歌(マカロン)を熱唱させられる公開処刑じみたシーンが披露されるなど、サービス開始から4年経ってなおもネタ要素が追加されていくやちよさん、間違いなく彼女はマギレコの柱だ。

・拍手レス。

 PS4もSwitchも持ってないのに、今買わないと特典が・・・、と買ってしまいました。Switch版買ったんですけど新型の話も有るみたいだし買った直後にSwitch値下げとか有ると嫌だなあと見状態。メルブラも予約してしまっているのに・・・
 ハードがないのにソフトだけ先に買っちゃうの、私にも記憶が……どころか『式神の城』はXBOX版を購入したのに結局XBOX買わなかったからただのオブジェになってしまった。メルブラはさすがに携帯モードでやることもないだろうからPS4版だけ予約しています。


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