2020年1月〜2月


2020-02-29.

・「あと1冊買えばポイント増量になるけど何かないかな〜」とテキトーに新刊を検索していたら水無月徹の単行本が出ていてビックリした焼津です、こんばんは。

 えっ、水無月徹ってあの水無月徹!? 『雫』とか『痕』とか『To Heart』とか『リアライズ』とか『レイナナ』とかの!? 漫画を連載していたとは知らなかった。タイトルは『ワライヒメ』。Wikipediaによると「サイコミにて2017年12月13日から2018年6月まで週刊連載」だったらしい。水無月徹は絵柄がよく変わるからパッと見だとわかんないんですよね。『To Heart』もPC版とPS版でだいぶ違うし、『痕』のリニューアル版なんて「原画家が交代したかと思った」という声があるほどでした。その点で行くとせのぴー(瀬之本久史)の安定感はスゴいな。恋楯のリニューアルは13年も経っているのに驚くほど違和感がない。よく見てみれば細かいところで絵柄の変化を観測することもできるが、パッと見の印象はほぼ同一である。とりあえず「今の水無月徹」に興味があるから買ってみたが、内容はどんなもんかな。

『うたわれるもの ロストフラグ』、3月3日14:00以降の縁結び(ガチャ)について運営方針変更のお知らせ

 やっとピックアップ率が改善されるのか……「最初からそうしとけよ」って感じがしないでもない。ロスフラは「PU排出率が固定されておらず、最高レアリティの総数が増えるにつれて下がっていく仕組み」ゆえ私含む多くのプレーヤーたちが苦言を呈してきました。配信から3ヶ月以上経ってようやく運営が対応に乗り出す素振りを見せたわけです。

 ロスフラにおける「ピックアップ」の定義は非常に単純で、対象だけ排出率が他のキャラの倍になっています。同一レアリティでピックアップされていないキャラの排出率が0.2%のとき、ピックアップ対象の排出率は0.4%です。当然ながらキャラが増えれば増えるほど頭割りしたときの数字はどんどん小さくなっていくので、「恒常の☆3キャラが5人しかいなかったサービス開始初期」にピックアップ一切なしの常設ガチャを回してお目当てのキャラがビンゴする確率(0.4%)よりも「恒常の☆3キャラが10人まで増えた現在」にピックアップ対象を引く確率(0.3333%)の方が低い――という珍妙極まりない事態を招いてしまった。しかも、ロスフラのガチャは主に月の前半と後半、2回に分けて開催するくせして「後半のガチャでも前半の目玉を引き続きPUする」ため後半追加キャラがより一層当たりにくくなるという嫌がらせめいた仕様になっていた。変更後はこのような方式も取りやめにして、前半と後半を両方とも単独PUにする模様です。

 固定されるPU排出率がどの程度になるかは具体的な数字が公表されていないので単なる憶測になりますけれど、プリコネあたりを参考にして0.7%前後にするんじゃないでしょうか。全体的にゲームのつくりがプリコネを意識してますもんね、ロスフラ。だとすれば天井の実装も現実味を帯びてきたのでは? やはり石は温存しておかないとな。そう思いつつ初回半額 降臨祭という謳い文句に「10連1回だけなら……」とよろめきかけたが、よくよく読んでみると「有償のみ」なので迷う必要は全然なかった。大人しくガチャ禁に励むとします。来月はやっと3章の配信(前半のみだけど)も始まる、待ち遠しい。

ストーリーイベント「スターライトプリンセス Re:M@STER!」開催決定!

 本日午後から始まるデレステコラボ、旧プリコネで開催された「スターライトプリンセス WONDERFUL TR@VEL!」を意識したタイトルになっていますが、例によってニュージェネのみんなも記憶を失っているみたいなので話としての繋がりはなさそう。というか、「アイドル」という概念すら忘れてしまっている模様。そこから「カルミナ」というアイドルグループの活動に触れ、熱意が心の底から込み上げてくる的な。要するに「アイドルを取り戻せ」って話か? ユアッシャー! ちなみに「カルミナ」のメンバーの一人、「チカ」の声優は渋谷凛と同じ福原綾香です。クリスマスバージョンのチカ、いわゆる「クリチカ」はプレー開始当初から大変お世話になっているユニットだが、声が声だから正直最初は「凛ちゃん?」ってイメージが重なって仕方なかった。声優に関して言うと卯月役の大橋彩香、未央役の原紗友里も出演済みで、それぞれ「ハツネ」と「ヨリ」を担当している。

 ホームページの更新はまだですが、ツイッターの方に新規ユニットについての情報が来ています。ミオ(☆1)はイベント報酬、つまり配布。ガチャ産として実装されるウヅキ(☆3)は恒常ではなく限定です。未央ちゃんなのにミツボシではないのか……というネタはさておき、しまむーが限定とは。同じサイゲだからコラボでも恒常追加ワンチャンあるかもしれない、という僅かな望みは断たれてしまった。このパターンならしぶりんも2週間後のガチャ更新で限定として降臨するんでしょうな。ニュージェネの3人をどうしても揃えたいのであれば最悪600連分の石やチケットを用意する必要に迫られます。二人求め彷徨う心いま熱く燃えているとしても、半端な量の石じゃすべて溶かし無惨に飛び散るはずさ。愛で天井(そら)を落とすしかない。

 それはさておき、現在開催中の水着スズナと水着サレンの復刻ピックアップは29日の午前中で終了となります。ギリギリまで粘っていたらうっかり回し忘れるかもしれないから28日のうちに天井覚悟で回し切っておこうと決断しました。ちなみに25日から27日までの無料10連はすべて虹0でかすりもしなかったです。フェスでもなんでもないときのガチャなんてそんなもんよ。欲を言えばスズナとサレン両方欲しいけど、もし途中でサレンが獲得できたら即撤退の方針で……ごめんスズナ、いつ来るか分からないユニ先輩実装に備えておかなきゃいけないんだ……でも天井直前で出たら迷うかもな、と考えていたらまさかの2枚抜きという僥倖に恵まれ逡巡する暇もなく決着。どんな確率だ、これは。とまれかくまれ歓喜に打ち震えました。ホーム画面に水着のサレンとスズナがいるという至福。

 プリフェスに引き続き無料分だけで済んだため、かなり石が浮きました。だから卯月ガチャも天井する余裕はあるっちゃあるのだが、卯月をゲットしたら凜も欲しくなるのは目に見えており、最悪600連分が「すべて溶かし無惨に飛び散るはずさ」となってしまう。さすがに天井2連続はキツい……できないことはないにせよ、半年後に控えている新規水着ガチャや2.5周年記念キャンペーンに支障を来しかねない。今年の水着、ギルド単位で見ていくと限定が全然ないフォレスティエや牧場(エリザベスパーク)あたりが怪しいんですよね。水着ハツネと水着シオリ、姉妹で揃って登場するケースも充分ありえる。そう考えるとここは我慢のしどころだけれど、「コラボ限定キャラは復刻がいつになるか不明確」という事実が私を惑わせる。現に去年開催されたリゼロコラボのキャラは未だに復刻される気配ゼロである。29日は無料10連の最終日だから、とりあえずそれだけ回した後しばらく様子見して追うかどうか改めて検討するかな。バフスキルとTP補助スキルを持った物理サポーター、役割的にはバレンタインシズルに近いのかしら。「強力な範囲攻撃で敵をなぎ払う」そうだからアタッカー適性もあり? 書いてあることは強そうだけど器用貧乏になるのでは、という心配も若干漂う。

・拍手レス。

 釈大悲っのも盛り過ぎな名前ですねw。ググったら悲はカルナーというそうで、巡検使カルナーなんてあったなあ、と思い返したり。関係あるのか知りませんがw。。。
 大悲さん、インドの人に「私の名前はダイヒ、日本において『マハーカルナー』を意味します」って自己紹介するのかと考えると眩暈がするな。それにしても巡検使カルナー……竹河聖……メチャクチャ懐かしいですねぇ。中学生の頃に読みまくったものでした。

 メイン・インタールードは大奥とか塔イベみたいな進めるのかったるい系のイベントもそっちで復刻して欲しい感まであります。
 メイン・インタールド、「今回は特別に」とわざわざ言い置いているところから察するに今後は過去の体験クエスト同様レアプリ開放が基本になりそうですし、「レアプリ払ってまでやりたいイベントか」を検討する必要が出てくるかもしれないですね。


2020-02-25.

・倉阪鬼一郎の『ブラッド』読了。

 最近は時代小説の方面で活躍している倉阪鬼一郎が「ホラー作家」として認識されていた頃の作品です。単行本の刊行が2000年だからもう20年前か。文庫で解説除いて260ページくらい、一気読みできそうな分量だし時間潰しにはちょうどいいかな、と軽い気持ちで手に取ってしまった。よりにもよって食事前に……面白かったけどタイミングは最悪だったと言わざるをえない。

 物語はファミレスから始まる。席から立ってうろちょろする落ち着きのない4歳の娘をたしなめる両親。料理を持ってきたウェイトレスが突如娘の目にフォークを突き刺す。飛びかかって抑え込もうとする両親を「鬼神のような力」で振り払い、今度はナイフで娘の顔を滅多刺しに。「お前がお子様ハンバーグになるんだよ!」と言わんばかりの凶行。それがやんで次の節に移るまで、本編はたった4ページしか進んでいない。終始こんな調子、ラストまでジェットコースターのような勢いでひたすら殺戮の嵐が吹き荒れる。動機らしい動機もなく連鎖する惨劇に恐怖が広まる中、事件を捜査する刑事や心理学者も徐々に変調を来し、真実に迫ろうとしたルポライターや新聞社員も前触れなき心臓発作による怪死を遂げる。いったいこの街で何が起こっているのか?

 超常的なストーリーで、バラしてしまうと犯人は「悪霊」とか「邪霊」に類するものです。当然ながら警察では太刀打ちできず、後半になるとゴーストハンターだの霊能力者だのがわんさか湧き出してくる。中には「釈大悲(しゃく・だいひ)」なんていうスゴい名前の宗教家もいます。「諸教混淆主義(シンクレティズム)」など日常生活ではまず見聞きする機会のないワードが飛び交い、伝奇色全開、オカルトムードフルドライブで突き進んでいく。「九跡を踏みながら」というのが何なのか読んでるときはわからなかったが、検索してみるとどうも禹歩のことみたいですね。「十字を切っていた」「通常の九字に秘密の一字を加えた十字は、秘中の秘とでも称すべき呪法に数えられている」という件もやたらカッコ良かったが、これはオカルティストの間で有名な知識なのかこの作品特有の設定なのかは判断が付かない。「死反玉(まかるがえしのたま)」だの「八握剣(やつかのつるぎ)」だの神話に出てくるようなアイテム(十種神宝)もポンポン登場し、「リアリティライン? んなもん知ったことか!」と一切後ろを振り返らず爆走するストーリーが心地良い。「いいぞ、もっとやれ! 徹底的にやり合え!」って悪霊と霊能力者の両方を応援したくなりましたね。

 とにかく死者が続出するため「これで何人くらい死んだっけ?」と記憶が曖昧になってくるわけですが、ご丁寧なことに節(パラグラフ)を表す数字の下に「これまでの犠牲者数」もちゃんと表示してくれます。カウントがどんどん増えていく悪趣味な演出に閉口する向きもあるだろうが、犠牲となった人々はただ死ぬのではなく邪霊に取り込まれてレギオンの一部となるわけなので終盤「ここまで軍勢が大きくなったんだな……」と感慨深い気持ちで数字を眺めることになります。「ムチャクチャなテンションの本を読みたい」という方にはイチ推し。白石晃士監督作品が好きな人にもオススメです。それにしても釈大悲、異様なほど名前にインパクトがあって頭から離れない。普段もこう名乗ってるのか? 飲食店の順番待ちリストに「釈大悲」なんて書かれていたら思わず三度見してしまうな……。

アニメ『マギアレコード』第8話「絶対に返信しちゃだめよ」視聴。

 この「絶対に返信しちゃだめよ」ってタイトル、ホラー映画だったら「破ってはいけないルールなんだけど破らないと話にならないので必ず誰かが破るヤツだな」という風味が漂っていて趣深い。返信する場面でタイトルを表示するあたり狙い澄ましている。「トランザムは使うなよ」とか「エヴァにだけは乗らんといてくださいよ」とか、この手のセリフはどれもフリでしかないですね。あと、まどマギが「まどかが変身しちゃったら終わり(とほむらが考えている)」アニメだったことも意識しているのか?

 今回から原作アプリの第5章「ひとりぼっちの最果て」へ突入。まだ名前と声だけですけど「二葉さな」がようやく登場します。消去法で分かると思うからバラしますけど、OPで猫に囲まれている薄緑色の髪をした子がさなちゃんです。見ての通り猫好き。着ている制服は水名女学園、みふゆさんが通っていたところだ。変身後は大盾とティアラを装備した衣装になることもあり、「盾子」という愛称で呼ばれていた時期もありました。私は盾子と表記されると『Rumble〜バンカラ夜叉姫〜』の「江里盾子(えざと・じゅんこ)」を思い出してしまうな……サブキャラなんですが彼女のルートに入るとラストバトルで特殊なシーンが発生して……え? 盾子の話はいい? じゃあ話を戻しまして。サービス開始初期からプロモーション等で顔見せされていたにも関わらずなかなか実装されないキャラの一人として有名だったさなちゃん、同じくなかなか実装されないさやかちゃんと一緒に驚異のガチャ排出率0% はぐれ魔法少女軍団を結成していた時期もあったが漫画のオチにあるようにさやかちゃんよりひと足早く実装されて裏切者扱いを受けるハメに。さやかちゃんはさやかちゃんで実装時に特設サイト(現在消滅)まで用意されて大々的にアピールしてもらったから、その件でもう恨んではいないだろうが。ちなみにさやかちゃん実装と同時に「100連で☆4魔法少女最低1人は確定」とガチャ仕様の変更も為され、ふたたび漫画のネタになった

 今回の話は原作やってないとよくわからないところが多すぎると思うから、ネタバレで解説していきます。まず一瞬だけ映って特にセリフのなかったマミさんについて。原作だとこれより前の時点で「失踪している」扱いになっており、彼女の足取りを追って見滝原から神浜へやってきたまどかとほむらがいろはたちと出会う――って筋立てになっていました。まどかとほむらはそれぞれ別行動を取っており、手分けして捜索している最中にいろはや鶴乃、フェリシアと遭遇して情報交換したり合流したりするわけですが、このへんをそのままアニメ化すると物凄く長くなるから端折られてしまったのだと推測します。いろはが目撃した後、マギウスの核心に迫ろうとして行方不明になり、心配になったまどほむが神浜へ赴くことを決意する……みたいな感じで二人の本格的な出番は次々回になるかもしれない。「透明人間」「電波少女」とウワサが二つあるのも、「電波少女」のウワサを追っているうちに水名女学園の生徒から「クラスで浮いている子がいて、電波少女の声はその子の声に似ている」と聞かされる流れを短縮したものだろう。偶然通り掛かって尾行される天音月夜は、アプリだと「あいつ、変身解いたときに水名の制服着てたぜ」と即座に通学先を特定され、「帰宅しないよう家族のフリして学校に連絡入れて足止めしたった!」って誘拐犯みたいな手口で確保されてファミレスへ連行されています。ただ、疑問なのは月夜ちゃんってマギウス関連のときは「天音月夜」と名乗っているけど戸籍上は「明槻月夜」であり、学校もこの名前で通っている(「天音」は離婚した父親の苗字で「明槻」は母親の家の姓、「天音月咲の姉である」ことが彼女のアイデンティティだけど公の場では天音姓を使わない)から、そのへんの経緯を知らない鶴乃が家族になりすますのは無理があるのでは? ってことなんですね。単に尺の問題だけではなく辻褄合わせの困難さも省略を推進する要因となっているのかもしれない。

 噂では「泣き声が聞こえる」「『ここから出して』みたいなことを言っている」のに実際は楽しそうな笑い声が聞こえてくる謎に関しては、単純に泣いている子と笑っている子が別だからです。今回のウワサは人間を捕まえて監禁する性質を持っており、「新しい誰か」が捕まるとそれ以前の子が解放される七人ミサキみたいな仕組みになっているわけだ。原作ではやちよさんが「前に聞いたときは悲痛な声だったのに、今は楽しそうに笑っている」と断言しているため「声の変化」を意識しやすかったが、アニメだと「不確かな噂」になっているせいで混乱が生じる元になってますね。で、「捕まえた人間を監禁している場所」が「ひとりぼっちの最果て」です。具体的にどんな場所であるかは次回語られるだろうから割愛します。

 そしてやちよさんがマギウスの翼について電話で語り合っていた相手は「和泉十七夜(いずみ・かなぎ)」、神浜において「東のドン」として君臨する大物魔法少女です。堅苦しい口調で喋るのが特徴であり、「ふむ」を多用するイメージがファンの間で共有されている。西の重鎮たるやちよさんとは利害の対立する局面もあり、激しくやり合っていた時期もあるが現在は互いに不可侵の協定を守っているため平穏が保たれている。立場上馴れ合えないだけで個人的な恨みはなく、二人とも相手を高く評価しています。実際こうして連絡を取り合う仲でもある。マギウスの翼による侵蝕は西よりも東の方が深刻で、既に大半の魔法少女が組織に引き抜かれてしまった。いろはちゃんが東のテリトリーである工匠区へ足を踏み入れたにも関わらず「どこ中だテメー」と因縁つけてくる地元の魔法少女が現れなかったのは、「西と東の対立」が崩れて「マギウスの翼とそれ以外」という構図にシフトしつつあったからなのだ。「もう西とか東とか言っている場合ではないかもしれない」と薄々予感しつつ、いろはちゃんに聞かせたくない話だからか通話を切るやちよさん。「昼ドラの浮気している旦那」感があったな……ちなみに十七夜さんは一見堅物キャラのような印象を受けるが、実はメイドカフェでバイトしていて過去に「駆けだしメイド十七夜 闊達自在!」というイベントまで開催されている。メイドとしての愛称は「なぎたん」。最初は時給がいいからという理由で働き出したが、店長から薫陶を受けるうちに職務魂が目覚めていった。本人的には魔女退治と同じくらいバイトが大事である。

 第5章は「電波少女」云々が一種の前フリで、後半「もう一人の重要キャラ」が登場し、そこを起点に大きく話が動き出す構成となっている。「もう一人の重要キャラ」の見せ場をたっぷり見せるためにストーリーの細部を大きく削ったのかな。特に「マミさんの捜索」を削ぎ落とすことで見滝原組の存在感を薄めています。神浜に転校してきたいろはがクラスに馴染めないこと、レナが相変わらず「友達いない」ままなこと、フェリシアが学校に通っているふうでもなく「不良」扱いされていることなど、「孤立」や「孤独」、「疎外」といった要素を強調する方向に舵を切っていますね。オラついてるフェリシアや微妙に距離感のあるいろはとレナの掛け合いが面白かった。でも黒江ちゃんは存在感消え過ぎというか……本当に透明人間になってない? 真の意味で「ひとりぼっちの最果て」に佇んでいるのは黒江ちゃんかもしれない。ドッペルを出して以降の消息が不明だったかえでの無事も確認されたが、レナたちとは接触を絶っているみたいで今後の動向が気になるところ。まさかアニメオリジナル展開でかえでがマギウス入りする可能性も……? 「ふゆぅ、すべての家庭菜園を救済するためにすべてのマンションを破壊し尽くすよぉ」 かえでが繰り出す「陣取りのドッペル」は実のところかなり凶悪な代物で、かえで本人の意志を無視して周囲を苔で覆い尽くし己の陣地に変えてしまう。テリトリーの中では絶大な力を発揮するらしく、拡張できる陣地の限界が明確になっていないため「ひょっとして暴走するとワルプルギス級の災厄になるのでは?」という予想さえあるほど。根底にある願いは「居場所を守りたい」「外敵の侵入を阻みたい」というものだが、その切実さゆえ「居場所」や「外敵」の定義次第で際限なく強靭になっていく。冗談抜きでラスボスの資質を有している子です。

 次回で恐らくいろはたちは「ひとりぼっちの最果て」に辿り着くのだろうが、到達に必要なパスワードを放置していた天音姉妹が慌てて有機溶剤持って消しに行くシーンはこの調子だとオミットされるかな。魔法少女なのにわざわざ自宅から有機溶剤を取ってきて、しかもうっかり全部こぼしてしまったせいで結局消せなかった天音姉妹ポンコツ伝説の一ページがアニメ組の目に触れないだなんてそんなの、あんまりだよ……。

【予告】「1900万DL突破キャンペーン」開催予定!

 バナーを飾るサーヴァントは武蔵かエレシュキガルの二択だろう、と予想していましたが、やはりアニメと合わせたい思惑があったのかエレちゃんでした。900万DL突破キャンペーンがイシュタルだったので1000万DLぶりに遠坂顔がバナーへ帰還したことになります。つまり2900万DLはスペース・イシュタルで内定ってことか。戯言はさておき、1年3ヶ月ぶりくらいのエレシュキガルPU、当然ながらTLはこの話題で持ち切りとなりました。トレンドには「エレちゃん」というワードが急上昇。そういえば実装当時、エレシュキガルを「エレキシュガル」と打ち間違える人が多くて誤字の方までトレンドになったっけな……懐かしい。私はもう持ってるけど宝具レベル上げたいのでダメ元で呼符チャレンジしてみます。エレちゃん、スキルは優秀で耐久力も割と高いんだけど宝具火力がもうちょっと欲しいところなんですよね。イシュタルの方が宝具2になっているから「揃えたい」という気持ちもある。どうせなら強化クエスト開催して宝具強化もやってほしいところである。

 しかし、アニメでエレシュキガルを観て「この子、いいな」と惚れ込んでFGOをやり始めたプレーヤーが「冥界のメリークリスマス」(リンク先は復刻版)をプレーできないという深刻な問題は相変わらず残るな……と思っていたところへ朗報が舞い込んだ。1900万DL突破キャンペーン開催に合わせて「メイン・インタールード」というコンテンツが追加されます。過去に開催された期間限定イベントのストーリーおよびメインクエストのみをプレーすることが可能という、グラブルの「サイドストーリー」みたいなヤツ。平たく書けば「過去イベントの常設化」がやっと始まります。フリクエや高難易度、アイテム交換は省略される(適用されるサポートも通常クエストの編成になる)が、メインクエストをクリアすることでイベント報酬サーヴァントが手に入る! ただし1枚だけで、宝具レベルを上げるにはレアプリ交換が必要になります。1枚につきレアプリ2個というレートなので、宝具マするためにはレアプリ8個の貯蔵が必須だ。決して安くはないが、最近の配りようからすると不可能ってほどでもないな。第一弾は「メイン・インタールード 冥界のメリークリスマス」、「今回は特別にクエスト開放条件を満たしたみなさま全員に期間限定で開放いたします!」と謳っているところから察するに、今後は原則としてレアプリ交換の方にメイン・インタールードの開放権を恒常追加していく形式になるのだろうか? まだ始まる前なのでよくわからないが、監獄塔と同じなら「オレンジゼリー5個でプレー可能」というなかなか高めのハードルになる。たとえば鬼ヶ島イベント(天魔御伽草子 鬼ヶ島)が追加されるとして、初心者が宝具MAX騎ん時をゲットするためには13個ものレアプリを要求される計算になってしまう。そんな量のレアプリが手に入るくらいプレーし続けたらもうとっくに初心者卒業しているだろう。今後のラインナップはどうなるか、コラボ系イベントも追加されるのか気になる点は多いが、とりあえずハロエリとサンタオルタを入手する望みが出てきてホッとしました。カボチャ城の冒険やほぼ週間サンタオルタさんのシナリオもやっっっと読める。宝具レベルに関しては諦めよう……。

 それからフィンマこと「フィン・マックール」のモーションも改修されます。500万DL突破キャンペーンで実装されてから4年、遂にこのときが来た。なぜ今のタイミングで? と首を傾げてしまうが、たぶん閻魔亭の復刻に間に合わせられなかったんだろうな……実装当時は「劣悪すぎるカード性能、長すぎるスキルのCTなど、到底☆4とは思えないスペック」と酷評され、本編でもあまり目立った見せ場が用意されておらず、長い期間ハズレ扱いされていたフィンマだが度重なる強化と閻魔亭での活躍が重なって今や評価はスッカリ逆転しています。ただでさえ少ないアーツ宝具ランサーの中で恒常唯一の全体宝具持ち(弁慶も全体宝具っちゃ全体宝具だがダメージ判定ないんで周回には使えない)という稀少性の高さに加え、スキル強化でNPチャージを獲得したことにより宝具ブッパがしやすくなり、イベント周回などで起用する場面も増えた。三木眞ボイスと改修モーションの相乗効果で「なにこのイケメン……」と新規プレーヤーを魅了すること間違いナシ。もうハズレとは言わせない! って、書いておいてナンですが、このタイミングで改修ってことは恐らく1900万DL突破キャンペーンのガチャでエレシュキガルと一緒にピックアップされるってことですよね。「うおお! 金のランサー!」と興奮した多くの人々がフィンマと直面してガッカリするハメになるわけで……何とも間の悪いことだ。エレちゃんが最初にピックアップされたとき、槍メドゥーサが同時PU対象だったことからイベント開始と同時に「アナちゃん」がトレンドを駆け上がった――という記憶が頭の底から甦ってくる。「金髪で整った顔立ちだから実質エレちゃん」みたいな呟きが方々でツイートされることだろう。私も回すつもりだから他人事ではないんだが。あ、余所でもアナウンスされていますが「バレンタインイベントが終わってもチョコの使用期限には若干の猶予がある」からエレちゃんを新規で引くつもりの方はロックオンチョコをちゃんと1つ残しておくべし。

 あとはCBC2020の告知も来ています。3月上旬開催予定とのこと。たぶん4日の水曜日ですね。今回も期間限定概念礼装1枚と交換できるチケット「CBC2020特別招待状」が配布されます。CBCって一昨年まではガチャのみのキャンペーンでしたけど、去年からシナリオ付きのイベントが開催されるようになりました。今年も「新規期間限定イベント」を同時開催予定ということで期待が高まる。イベントに関連した男性サーヴァントもPUされるだろう。過去の限定鯖復刻か、それともシャルルマーニュあたりの新規鯖が来るのか。復刻だとしたら「男性の限定鯖」なんて数が少ないからある程度は絞り込める。アーサー、シグルド、弓ギル、モリアーティ、超人オリオン、イスカンダル、雷帝、マーリン、“山の翁”、金時、土方、神ジュナ、天草、エドモン、ホームズ、始皇帝、候補としてはこのへんか。モリアーティは去年のピックアップだから可能性は低い。ギルと始皇帝はニューイヤー2020ピックアップの面子にいたんでほぼないでしょう。そうやって検討していくと、アニメとの兼ね合いで“山の翁”あたりが濃厚な線だと思います。個人的にそろそろ強化が来てほしいという思惑もある。ジウスドゥラ霊衣とか来ちゃうかしら? 「PUされたらガチャが大回転しそう」という意味では神ジュナ一択なんですが、神ジュナはもうちょっと勿体ぶりそうな気がする。なんであれ、CBC終わったらそろそろアトランティスの配信も近づいてくるかな。待ち遠しい。

『プリンセスコネクト!Re:Dive』、25日から「スズナ(サマー)」「サレン(サマー)」の復刻開始。

 2周年の生放送で「今後は限定キャラの復刻ペースを上げていく」的なこと言っていたからグラブルみたいに季節感を無視していきなり水着復刻が始まる可能性もある、という巷の予想を「ええー? ほんとにござるかぁ?」と話半分に聞き流していたけどマジで水ナと水サの復刻が来ました。月末にデレステコラボが控えているからピックアップ期間は5日前後かな? プライズガチャということは「水ナと水サのダブルピックアッフで☆3排出率は普段通り2.5%」ってことだろう。それぞれの出現率は0.35%になります。「うたわれのソシャゲやグラブルよりはマシかな」程度のレベルで、基本的に天井前提の確率と考えた方がいい。幸いプリペコが無料10連の期間中に出てくれたからプリフェスでまったく石を消費しておらず、300連回す余裕があります。もともと「水着サレンの復刻来たら引こう」と計画していたから予想外の出費というわけではない。ただ思ったより早かったってだけで……育成に必要な素材が全然揃っておりませんしマナも枯渇している。

 水サこと「サレン(サマー)」は去年の夏に実装された限定キャラですが、彼女の水着姿自体は一昨年のイベントで公開されていました。それゆえ「我々は一年待ったのだ!」と喜び勇んでガチャに挑んでいったサレン好きも多かった。私は水ペコと水キャルのプライズガチャでだいぷ石を消費してしまって余裕がなく諦めました。復刻のときに余裕があれば狙おう、と来年の自分に託すことにし、今こうして余裕があるからチャレンジする気満々です。プライズガチャはほとんど虹紙(☆3)が貼り出されない虚無オブ虚無な代物だが、上等だ。45000石くらい虚無への供物として捧げてやろう。と息巻いてから気づいたけど、まだ無料10連期間が残っているから月末ギリギリまで粘れば40000石も使わないで天井行けるのか。ラッキー。いや天井行ってる時点で全然ラッキーじゃないんですが。

 本編の方は第2部第1章の後半が配信された。3月はお休みして4月から第2部第2章を開始するとのこと。1章後半はプリンセスフォームのお披露目といった趣で、ストーリー自体はそこまで大きく動かない。顔の濃いゴウシンがわかりやすい悪役だと判明したが、プリコネは「ゲームの世界」が舞台なので「ゴウシンってPCなのか? それともNPC?」と気になって仕方がない。これまで登場していたわっかりやすい悪役の貴族とかってだいたいNPCだったはず……それにしても「顔の濃い悪役」というと未だに『モエかん』の飯島を思い出す。「俺とお前の仲だろ」「裁判にかけて死刑だなんて……」「そんなことするわけ、ないじゃないか」ジャキッ「その場で射殺だよ」 本編では下の名前すら出てこないくせに冒頭でメッチャ喋っていたのが印象的なんだよな、あいつ。

 話が逸れた。戻しましてプリコネ、ひょっとして第2部に入ってシナリオライターが変わった? なんか文体が第一部と異なる気がします。昔はEDに「脚本 日日日」って表記があったのに、第2部では非公開になってるし(調べたら第1部の最終章付近も「Cygames」名義になっていた)。わかりやすいのはキャルちゃんの口癖。CMの「ヤバイわよ!!」があるからか何となく「ぶっ殺すわよ」が決め台詞のような印象を持たれていますが、日日日シナリオだと「殺すぞ」とか「ぶっ殺すぞ」が主流で「殺すわよ」とか「ぶっ殺すわよ」は基本的になかった(探せばあるかもしれない)のに第2部から「ぶっ殺すわよ」が目立つようになっている。グラブルのプリコネコラボで「ぶっ殺すわよ!」というサポアビが「ぶっ殺すぞ!?」に修正されたこともあるくらいで、サイゲ側もこの細かい違いにはこだわっていたはずなんですが……ひょっとして日日日、既に降板していてもう監修すら手掛けていないのだろうか? ツイッターの呟きを確認してもほとんどあんスタ関連の告知ばかりで、プリコネにまつわる呟きは昨年2月以降まったくしていない。降板だとしたら単純に多忙で抜けた可能性が高いな。


2020-02-20.

『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』をやっと観ることができた焼津です、こんばんは。

 「ダイナミック完全版」という26分の追加シーンが入ったバージョンです。オリジナル版は去年の10月に公開されて、話題になっていたことは知っていましたけど、なにぶん地方民なので近くにやってる劇場がなかった。このダイナミック完全版に伴う拡大上映でようやく行動圏内にある映画館のラインナップへ追加された。感無量。戦車戦を題材にしたロシア映画であり、139分もある内容のほとんどが戦車のシーンで埋まっています。ガルパンを除いてここまで戦車だらけな映画を劇場で観たのって、私の記憶が正しければ『フューリー』(2014年公開)以来だ。

 独ソ戦の映画だから舞台となる時期は1940年代前半です。物凄く単純にまとめると「赤軍将校の『ニコライ・イヴシュキン』とナチス将校の『クラウス・イェーガー』が戦車で対決する話」となっている。ストーリーは三部構成になっており、「因縁の始まり」「因縁の続き」「因縁の決着」という感じ。申し訳程度のロマンス要素も配されているが、わざわざ映画館まで足を運ぶ人のお目当ては戦車! 砲撃! 履帯の音! だろう。「もどかしいほどゆっくりと旋回する砲塔」や「角度が浅いと逸れる砲弾」にロマンを覚える人は是非とも劇場の大スクリーンで鑑賞してほしい。劇中で暴れ回るT-34のシーンは現存する車両を用いて撮影したというのだから迫力が違う。またロシア映画なのでこれでもかってくらいロシア語が聞けます。英語圏の映画だと設定はソ連兵やナチスでも普通に英語喋ってたりしますもんね……『スターリングラード』とか『ヒトラー最終兵器』とか。映画でこんなにロシア語を聞いたのは何年ぶりだろう。そもそもロシア映画ってあんまり観たことないな。記憶をほじくっても『ロシアン・スナイパー』くらいしかパッと出てこない。実在した女性スナイパー「リュドミラ・パブリチェンコ」をモデルにした映画でセヴァストポリの戦いも描いているが、残念ながら列車砲「グスタフ」は出てこない。史実無視してスナイパーがグスタフを撃破しちゃうムチャクチャな映画だったらそれはそれで楽しかったろうな。

・アニレコ第8話「一緒に帰りたい」を視聴。

 アバンは炎上するアパートの一室でフェリシアが魔女への復讐を誓うシーン。これに関してはいろいろと解説するポイントがあるのだが、個別ストーリーのネタバレになるし、でもアニメではたぶん触れられないだろうし……と、どこまで書いたものか迷うところである。前回フェリシアと一緒に戦っていた「ななか組」のメンバーには魔女のせいで人生を狂わされて魔法少女になった子が何人かおり、フェリシアと共通点があるように見えるが、いくつか違う箇所もあります。まずフェリシアは戦闘シーンで「こいつが自分の両親を殺した魔女かもしれない」と語っているように、「両親の仇である魔女」がどんな奴だったかハッキリと覚えていません。なので虱潰しに片っ端から魔女を潰していく方針を取っていて、その復讐には果てがない。「すべての魔女を消す」という普通にやっていたらどう考えても達成不可能な命題を抱えているからこそマギウスの甘言に釣られてしまったのである。ななか組のメンバーは「人生を狂わせた魔女」についてある程度特定が済んでおり、「飛蝗」という仮称まで与えている。ゆえに後は探し出して始末すれば因縁はそこで完了する。魔女を見ると「こいつかもしれねぇ」ってバーサク状態に陥ってしまうフェリシアとは異なり、「こいつではないな」と冷静に判断できるわけだ。

 組織の構成員に案内されて地下道を進むフェリシアは途中で杏子と合流。一般人が魔女やウワサの犠牲になることをあまり気にしていない杏子はマギウスの翼に対する抵抗感が少ないため、ひとまず話に乗ってみることにしたのだ。二人は組織の幹部クラスである「白羽根」、双子の「天音姉妹」と顔を合わせる。「マギウスの翼」は首領格である「マギウス」とそれ以外の「翼」によって構成されているが、「翼」の中にも序列があって、入ったばかりの新参や力の少ない下っ端は「黒羽根」として黒いローブを纏い、信頼が得られる程度に活動を続けて組織への貢献が大きいと認められた者は「白羽根」として白いローブを纏う。天音姉妹は白いローブを着るシーンがほとんどないし、だいたいやられ役として登場するから幹部感はなきに等しいが……出れば出るほどポンコツ度が増していくため逆に人気が高まり水着バージョンも出たほどです。呼吸ピッタリで「ねー」と言い合う仲良さげな双子姉妹ですが、実は二人とも「自分に双子の姉妹がいる」ことを知ったのは割と最近で、長い間生き別れていた複雑な家庭事情がある。このへんもアニメで掘り下げる余裕はたぶんないだろう。

 見た目がそっくりですが、口調と体型と髪型と声で見分けはつきます。一人称が「ウチ」の方が月咲(つかさ)ちゃん、一人称が「私」で丁寧な喋り方をする方が月夜(つくよ)ちゃん。服を着ていると分かりにくいが、胸の小さい方が月咲ちゃんで胸の大きい方が月夜ちゃん。一卵性だから遺伝子は一緒なんだけど、月夜ちゃんに比べて月咲ちゃんはあまり裕福な家庭の育ちではないから……胸の大きさが違うせいで入れ替わりネタをやろうとしても難しかったりします。ポニーにしている髪のテール部分が一本になっている方が月夜ちゃんで二本に分岐している方が月咲ちゃんです、容姿でもっとも判別しやすいのはここか? 最後に声、CVが内田真礼の方が月夜ちゃんでCVが内田彩の方が月咲ちゃんです。「うちだまあや」と「うちだあや」なので声オタ以外は却って混乱するかもしれない。家庭の事情で二人とも別々に暮らしており、姉である月夜は水名学園、妹の月咲は工匠学舎に通っている。流れとしては月夜が水名の先輩であるみふゆさんに勧誘されてマギウスの翼に入り、月咲も月夜に説得されて組織に加入した、って感じです。武器は笛、二人同時に吹き鳴らして相手の動きを強制停止させる音響攻撃「笛花共鳴(てっかきょうめい)」は地下道だと反響によって効果が増幅するため非常に強力である。ただ、こういう搦め手の技って途中で攻略法が見つかって「笛花共鳴、破れたり!」「グワーッ!」「グワーッ!」となるのがお約束なんですよね。アニメでは姉妹が劣勢に陥る過程が省かれてしまったが、アプリだと「反響を利用しているぶん騒音に弱い」というロジックで対処されてしまいます。

 そして「魔法少女解放の証」として意識的にドッペルを繰り出す姉妹。演出が派手なせいでいまいち脅威が伝わりにくいが、少なくとも原作ではやちよさんが殺意を感じ取るくらいガチで攻撃してきている。それに対して反撃するやちよさんもなかなか容赦なく、月夜ちゃんの足を潰して「うまく動けないでしょ?」と宣ったりします。戦歴が長いから「魔法少女は足をやられると痛みと焦りから魔力の操作ができなくなって無力化する」ことを実体験として知悉しているのだ。「西のヤクザ」と呼ばれる所以です。というか尺の関係で天音姉妹戦とウワサ戦はかなりダイジェスト気味になっており、「なんかよくわからないうちにドッペルをブッパして終わった」話になってしまった。今回戦った「ミザリーリュトンのウワサ」はその名の通り角杯(リュトン)の姿をしていて、自ら動くことはできない。その代わり近づく者に不幸を与える――具体的に書くとどこからともなく岩が落ちてくる、など――ことで接近を阻む。『AYAKASHI』に出ていた「ケバタケ」みたいなヤツです、ってこの喩え何人くらいに通じるんだろう。落石のせいで近づけないいろはたちはいろいろと策を練って倒す(原作だとドッペルは使っていない)んですが、あのへんをアニメにするとショボくなるので改変は致し方ない。倒した後にくす玉が現れて、割ったら「おめでとう」なんて紙が出てくるくらい緊張感のないエネミーだったし。

 「自分も水を飲んでしまったから」という理由で協力していた杏子がアニメでは水を口にしておらず、成り行きでいろはたちを助けるお人好しになっています。「あんたら(マギウスの翼)が言うことはボンヤリしている」と加入を拒否する杏子ちゃん、この時点では魔女化の真実を知らないからマギウス側に与しようという気にはなれません。相変わらず戦闘シーンはカッコ良かった。フェリシアに助言しているのは過去の自分と重なるところがあるからかな。なおマギレコは「千歳ゆまが魔法少女になっている世界線」なのでゆまもユニットとして実装されている。しかしながらおりこ組は「神浜市が何かヤバイ」って個別ストーリーがあるだけで本編にはまったく絡んでこないから、ゆまが今頃どうしているのかは完全に不明である。織莉子に常時発動の予知能力があるせいでおりこ組の扱いには苦慮してるっぽい。

 率いていた魔女と守っていたウワサを撃破されたことで任務失敗が確定してしまった天音姉妹は狼狽える。このふたり、任務を成功させたシーンがあったかどうか思い出せないレベルで「いつも失敗している」という印象がある。「くっ…みすみす捕まるなんて…」のシーンとか、どう見ても戦闘ヒロインを陵辱するタイプのエロゲーだ。対魔嬢アマネ。あ、書き忘れていたが、戦闘シーンで天音姉妹が魔女を使役しているように見えますが彼女たちにそういう力があるわけではなく、単にマギウスが捕獲してキープしていた魔女をキューブから解き放っただけです。詳しいことはそのうちアニメでも描かれるだろうが、マギウスはその特性からポケモンマスターのように魔女を捕獲・蒐集することができる。でも「すべての魔女を潰す」と息巻くフェリシアの前に魔女を放つとか、考えなしにもほどがあるぞこのポンコツシスターズ。

 お仕置き不可避な天音姉妹のところへ黒羽根を引き連れてやってきた貫禄ある魔法少女こそかのマギウス……ではなく、やちよさんの幼馴染みである「梓みふゆ」だ。生きているかどうかもわからなかったみふゆとの再会に歓喜する鶴乃だが、みふゆはもう万々歳でお帰りパーティをすることなどできない。なぜなら彼女はマギウスの右腕として魔法少女たちを顎で使う立場になっていたから。みふゆは首領格じゃないがポジション的には副首領くらいで、組織の中で采配をふるう実質上のリーダーだ。強いて言えば「マギウスの背骨」。ぶっちゃけマギウスは魔法少女として別格級の凄さなんだけど、傍若無人で他者の気持ちを慮るようなことは一切しないから崇拝されていても人望はほぼゼロであり、「組織としてのマギウスの翼」はみふゆの努力によって辛うじて保たれている状態である。彼女は活動期間が長いため魔法少女の知り合いが多く、「みふゆさんがそう言うなら……」と勧誘に応じた子たちが組織の中核を成している。マギウスは神輿であって、それを担ぐ翼たちを実際に指揮しているのはみふゆさんです。なので彼女には中間管理職めいた苦労人エピソードが多く、組織運営の困難に伴う哀愁が染みついている。親友であるやっちゃんを勧誘しなかったのは、彼女がマギウスの唱える理想に賛同しないと分かり切っていたからだろう。再会するや否やダメ元で誘ってみるが、あっさり断られています。こうして二人の再会は更なる離別へ繋がるのであった。

 「みかづき荘への下宿が決まったのが最後の幸運」という形でオチが付く。住む場所もお金もないフェリシアは先に上がり込んでおり、やちよの「フェリシアはうちの娘ですが何か?」と言わんばかりの保護者面伝説も既に始まっていた。フェリシアにGPS発信機を仕込むという実利はともかく道義的にどうなの? ていうかなんでそんなの持ち歩いてるの? と訊きたくなるような真似をしでかしていたが、与太系イベントを経由した後だと「やちよさんならそれくらいはやるだろうな」って謎の信頼感が得られる。バレンタインイベントのシナリオで「尾行も保護者の仕事の内よ」「こうして翌日よりフェリシアのバレンタイン素行調査を開始した…!」ってやってた件は忘れろと言われても忘れられない。最後、いろはちゃんのスマホに助けを求める差出人不明のメッセージが届き、次回に続く。来週からは原作の5章に当たるエピソードで、やっと主要人物がひと通り出揃います。それにしても黒江ちゃん、今週もまさかの出番ナシでした。てっきり黒羽根の一人として登場するのかとばかり予想していたが……あまりにも出てこないので戸惑いの念しか湧かない。エンドカードで描かれている緑髪の魔法少女はアリナ・グレイ。とあるキャラの先輩として登場したことから「アリナ先輩」という愛称が定着している。なぜかCoCo壱番屋とのコラボで他のキャラを差し置いて出てきたため、ファンの間で「実はカレー好き」という設定が捏造されたりしている。うん。いや、本編にはまだ顔を見せていないキャラの解説なんてどないせぇっちゅうねん。

 アプリの方ではここんところアニメに登場したキャラのピックアップを行っており、今週は天音姉妹の姉の方、天音月夜 ピックアップガチャが開催された(19日までなのでもう終わっている)。「え? なんで月夜ちゃんだけ? 月咲ちゃんは?」と訝る方もおられるだろうが、月咲ちゃんはイベント報酬としての配布キャラなのでガチャからは出てきません。そして月夜ちゃんは初期☆4魔法少女だから覚醒して☆5になれるけど、配布の月咲ちゃんは覚醒しても☆4が限度……これが西側魔法少女と東側魔法少女の格差か……という状態が長らく続いてましたが、去年の6月に無事☆5覚醒およびドッペル解放が為されてやっとお揃いになりました。私が持っているのは月咲ちゃんと天音姉妹(水着ver.)だけで月夜ちゃんは未所持、欲しいことは欲しいのだが「3周年まで石とガチャチケは温存」という方針ゆえ鋼の意志でスルー。土日にアニメ放送を記念して無料10連が2回できるから、それだけで我慢しています。日曜の10連で遂に☆4魔法少女確定枠に到達し、美樹さやかをゲットすることができた。嬉しい。これでサポから杏子ちゃんを借りれば「ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテット」編成ができるぜ。

 余談。マギレコの公式漫画に『マギア☆レポート』という「マンガで分かる!マギアレコード」な作品がありまして、今回CMが流れていたんですけれど、「3巻まで好評発売中」と言い出したもんだからビックリした。えっ? 2巻までは買ってるけど、3巻いつの間に出ていたの!? 新刊予定表見落としていたか……? 慌てて調べたら4月3日発売予定だった。恐らくCM作っていた頃はアニメの放送時期に合わせて1月末か2月頭くらいに3巻を刊行するつもりだったんだろうな……その後予定が変わって4月になったけど、既に音声収録が終わっていて差し替えられなかったからそのまま流しちゃったか? あるいは差し替えるはずだったのに何かの手違いで修正前のバージョンを電波に乗せてしまったのか。公式は特にコメントを出していないから謎である。単行本にはゲームで使えるシリアルコードも付いてくるとのこと。発売に合わせてマギレポイベント第3弾が開催されることを期待しています。

「バレンタイン2020 いみじかりしバレンタイン 〜紫式部と5人のパリピギャル軍団〜」開催!

 イベントそのものは無事終了したが、紫式部の復刻PUが来ない……だと……? 去年とはまたパターンを変えてきたな。PUだけでなくイベントそのものを復刻する予定でもあるんだろうか。FGOも配信から5年近く経ってそろそろ季節感を重視したスケジューリングが難しくなってきているし、「2月は終わるけどバレンタインイベントの復刻やります」とか「夏が近いけどクリスマスイベントの復刻やります」とか言い出しても不思議じゃない。日曜日に大阪でイベントがあるから、そこで何かしら発表があるとは思いますが……時期を考えると次は1900万DL突破キャンペーンで、それが終わったらホワイトデー合わせのCBCキャンペーンが始まるだろうから、捻じ込むとしたら3月中旬か下旬あたりかな。でも個人的にはイベントとして開催するのではなく、常設化する方向で検討してほしい。私はFGO以外にグラブルとマギレコとプリコネとメギドとロスフラをやってますけど、去年11月に始まったばかりのロスフラを除けばみんな過去イベントをサイドストーリーとして常設化している(プリコネは常設化が決まっただけで実施はもう少し先になるけど)のに、FGOは監獄塔をレアプリ交換のラインナップに加えて以降これといった進展がない。「過去のイベントはデータが古くなっているのでいちいち作り直さないといけない」という理由から常設化が難しいと聞き及んでおりますが、それでも歌うカボチャ城の冒険とサンタオルタをやりたい気持ちは残り続けています。

 さておき、高難易度が『パリピ孔明』のあからさまなバロディという「20年経っても変わんねえな、TYPE-MOONは」と溜息の出る一幕もあったが、イベントシナリオそのものは危惧していたほどカオスに陥ることもなく収まるところへ綺麗に収まったのではないかと感じています。というかロクジョウちゃん可愛い。誕生の経緯がジャンヌ・オルタと少し似ているが、「別の個体」という認識ではなく「それもまた清少納言の一部としてあり得る」って形で吸収されたのは少しキングゥっぽかったな。清少納言ならしないような意地の悪い表情をロクジョウちゃんがするの、単に紫式部のバイアスが掛かっているというより「あの女はきっとこういう顔が似合う、あっ、見たい」っていう式部さんの歪んだ願望が反映されているのでは……? という気がして、清少納言のイベントなのに紫式部の業の深さが際立つ形になった感触もある。光(パリピ)を当たられたことで影の濃さがより明瞭になっちゃった的な。ともあれなぎこさんとかおるこさんの掛け合いはいとをかしかった……それぞれの単独PUには耐えられると思うが、もしこの二人のダブルPUが来たら我慢できずに回しちゃうだろうな。

 あと卵欲しさに沖田さんのところをグルグル周回していたらイベント礼装がドロップしたので、ポイント集めが終わったら凸れるようになりました。でも肝心の卵はなかなか落ちず、金箱がドロップしても中身はクッキーばっかりでいと辛し。


2020-02-14.

【期間限定】「バレンタイン2020 いみじかりしバレンタイン 〜紫式部と5人のパリピギャル軍団〜」開催!

 正直、「紫式部との掛け合いが見たい」というだけで清少納言そのものに対する関心はあまりなかったけど、イベントシナリオを読めば読むほど「なぎこさん」に心惹かれていく自分がいることに気づかされてヤバい。今回のガチャはスルーするつもりだったのに、「呼符くらいはいいんじゃない?」と気持ちがグラついてしまう。待て、早まるな焼津。仮に呼符であっさり引けたとしても、今度は紫式部が欲しくなるだろ? 例年のパターンから考えて19日にはきっと紫式部の復刻ピックアップが来るはずだ。今の状態ならまだ我慢はできるが、これで手元に清少納言があったりしたら「揃えたい!」とコレクター魂が疼くことは必定。ゆえにここは鋼の精神で見送るのが賢明なり……と己の心に言い聞かせ、必死に欲望と闘っております。

 いつもは穏やかで控え目な紫式部さんが清少納言を前にした途端平静が保てなくなるの、期待していた通りというか「うん、この味だ。これが食べたかったんだ」というテイストで大変満足しています。そのトゲトゲしい態度にもめげないなぎこさん、眩しい笑顔でいちいちこちらに知性デバフを掛けてくるものだからたまったもんじゃねぇ。「ちゃんマス」という違和感しかなかった二人称も徐々に馴染みつつあって、己の順応性が怖くなる。

 作家系サーヴァントなのに「もう筆は擱いた」と語っており、本来ならキャスターとして召喚されるはずなのにアーチャークラスの霊基で現れているなど、「これは終盤で内面の掘り下げが来るだろうな」って予感しかしません。「書く意味」を全うして作家であり続けることができなくなった清少納言、そんな彼女に真っ向からぶつかって行くであろう紫式部……これは二次創作界隈が活発になるな、間違いない。

 去年に引き続きチョコシナリオはフルボイス、一個一個のテキスト量はそこまで凄く多いわけじゃない(ただし初期鯖と最近の鯖でかなり格差はある)が、声が付くとやはり時間を食いますね。グラブルにもバレンタインボイスがあるんで結構大変。一個一個はFGOよりも短いけれど、毎年新しいセリフが追加されるから「今年は新規キャラの分だけ聞けばいいや」ってのができないんですよ。中には去年の内容からの続きみたいなボイスもあるので聞き直したりしてますます時間を食う。大半は和気藹々とした内容ながら、「これは……団長のハートを奪りに来てる……!」というのもチラホラ。しかし積極的な子と消極的な子でかなり深刻な差が生じています。クラリスchangが「うち、もう迷わないから! これからは遠慮せずにいくから!」とやっと勇気を振り絞って宣言していた頃、ディアンサは「本当は何回でも言いたいけど……もし慣れちゃったりしたらもったいない気がして、ふふ」と遙か先を征く笑みで独走していた。個人的にはククル姉ちゃんのボイスが可愛らしくて好きです。

超絶クオリティのOPは健在!「電脳天使ジブリール」、DMM GAMESにて事前受付を開始(GAME Watch)

 ジブリール自体が結構前のゲームなので「あのジブリールがソシャゲに!?」と反応するだけで歳がバレてしまうのだが、うちの閲覧層だと「電脳天使? 『初恋物語』の作中作だったアレか?」くらいの反応は平気でしそうなんだよな……ともあれジブリールとは2004年にFrontWingから発売されたエロゲー『魔界天使ジブリール』を開始点とする一連のシリーズ作品です。当時のFrontWingは『私立アキハバラ学園』などコメディ系のイメージが強く「エロはそれなり」というイメージのブランドだったが、触手にこだわったハードなエロ描写がありつつも明るく脳天気なノリを貫いたジブリールシリーズで「コメディとエロの両立」を果たし一躍人気ブランドにのしあがった。シリーズの累計売上数は10万本に及ぶという噂。ヒロインの決め台詞が「エッチな犯罪、許しません!」という時点でだいたいの雰囲気は察してもらえると思う。ちなみにFrontWingの初期作にジブリールと同じく天使の名前を冠した『アズラエル』というソフトがあるが、別に関連作ではなく全然違う路線のゲームなので注意されたし。

 2005年にepisode2、2008年にepisode3、2010年にepisode4と続編もガンガン作られたが、2011年の5作目『戦国天使ジブリール』を最後にシリーズ展開が止まってしまい、今や「懐かしのエロゲー」として語られる存在になりつつありました。6作目が出なかった理由に関しては「戦国天使の売上がイマイチだった」という説や「FrontWingがグリザイアシリーズの方に注力するようになったため」という説が有力視されていますけど、ジブリールシリーズに欠かせない「すごいOPムービー」への期待が重荷になってきたから、という面もあるらしい。

 ジブリールシリーズはepisode2以降OPにアニメーションを使用しており、制作を担当しているのがアニメーターとして有名な「渡辺明夫」だってこともあって物凄く話題になりました。「ゲームはやったことないけどOPは動画サイトで観たことある」って人も多いくらいです。余談ですが十数年前に流行した「ウッーウッーウマウマ(゚∀゚)」というMADの元ネタになったカットが含まれる『ぽぽたん』のアニメOPも渡辺明夫(名義は「ぽよよんろっく」だったっけ?)が手掛けている。さすがにepisode2のOPは画面比率も相俟って時代を感じさせるが、episode4や戦国は今観ても色褪せない出来だ。「これが10年前……!?」と目を疑ってしまう。

 シリーズ6作目に当たる『電脳天使ジブリール』はDMM GAMES配信のブラウザゲーなので18禁版もあります。『電脳天使ジブリール』が全年齢対象版、『電脳天使ジブリールEX』が18禁版。立ち位置としては『アクション対魔忍』じゃなくて『対魔忍RPG』(『対魔忍RPGX』)みたいなもんです。ソシャゲの宿命として複数の原画家がイラストを手掛ける形式となっていますが、本家本元たる「空中幼彩」も参戦予定。ただ年数が経っているせいかすっかり絵柄が変わっていて最初本人だと気づかなかったわ……無印から数えて16年、沈黙期間が長かったにせよ、なんだかんだでジブリールもFate並みの長寿コンテンツと化してきましたね。そういえば変身ヒロイン物のエロゲーで『まじかるカナン』というのがあったけど、あれのTVアニメ版にも渡辺明夫がキャラデザの一人として参加してたっけ。2015年に17年ぶりの続編が出て「まさか復活するのか?」って驚いたものの、あまり売れなかったのか展開はそれきりで終わってしまった。タイミングが合っていれば「『電脳天使ジブリール』、『まじかるカナン』コラボイベント開催!」みたいなことをやれていたかもしれないな。

 というか、FrontWingは『クロノスリベリオン』とかいうグリザイアのスマホゲー出すって話だったけど、アレはどうなってるんだろう? 発表からそろそろ1年近く経つのに具体的な配信予定が明らかにならない……うたわれ(ロスフラ)もなんか急に配信が始まったし、クロリベも特に事前告知なくいきなり始まったりするのかもしれない。なかなか情報が出ないとどうしてもパンテオンの悪夢が脳裏をよぎってしまうから、目処が付いたら「○○頃に配信」と教えてほしいものです。

『プリンセスコネクト!Re:Dive』、2周年直前生放送でいろいろと新発表

 キャンペーンが多すぎて書き切れないので内容を3つに絞ります。まずひとつ、15日から「プリンセスフェス」と「1日1回10連ガチャ無料キャンペーン」をスタート。プリフェスは☆3キャラの排出率が普段の倍になるガチャで、今回の目玉はペコリーヌ(プリンセス)、グラブル風に書くと「ペコリーヌ(リミテッド)」です。プリンセスフェス限定の新キャラで、プリフェス以外のガチャからは出てこない。クリスティーナ、ムイミ、ネネカに次ぐ4人目のフェス限キャラだ。2周年で4人目ということは、概ね半年に1人のペース。恐らく次のフェス限追加は半年後になるだろう。ノーマルペコリーヌは物理防御力の高い盾役(タンク)ですが、プリペコは攻撃力が高くアタッカー寄りのユニットです。UB(必殺技)の演出もほとんどロボアニメみたいな迫力で笑う。爆風を背中に浴びるペコリーヌ、恐ろしいほど「お姫様」感がない。10連ガチャ無料は15日から3月1日まで(午前5時前で終了だから実質29日まで)の15日間で最大150連。といってもプリフェス自体は25日で終わるから、プリペコに使える無料10連の回数は110連が限度です。運が悪くても天井までの距離が1/3くらい縮むことを考えれば充分オトクだ。25日ギリギリまで粘るとうっかり回し忘れるかもしれないから、24日までの100連でゲットできなかったら天井を目指す所存です。

 ふたつ目、「スペシャルキャラ交換ガチャセット」販売開始。要はグラブルのサプチケ、デレステのスカチケに相当するアイテムです。限定以外の恒常☆3キャラ(11月に実装されたカヤまで、クリスマスイリヤとミスティ★カスミは対象外)を任意で選ぶことができ、オマケとして10連ガチャチケットと交換したキャラのメモリーピース100個が付いてくる。恒常キャラすべて持ってるガチ勢もメモピ目当てで購入するのかな? 私はルナちゃんが欲しいので購入を前向きに検討していますが、プリフェスの結果次第では買わない可能性もあります。何であれ指名交換は良い文明。略称は「スペチケ」で決まり?

 最後、デレステこと『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』とのコラボストーリーイベント開催決定。ニュージェネレーションの3人が登場する模様です。なんかグラブルのコラボを思い出して懐かしくなるな。聞くところによると、Re:Diveが付く前の無印版『プリンセスコネクト!』もデレステとのコラボ(「スターライトプリンセス WONDERFUL TR@VEL!」)やってたらしい。2015年のことだそうだから、もう5年前か……衣装が一緒だし、ひょっとして「スターライトプリンセス」の続きみたいな内容になるのかしら。それとも完全に仕切り直し? 現時点ではどちらとも言えない雰囲気。これまでのコラボイベントのパターンからすると、ニュージェネの誰か1人だけが配布で、残りの2人は前半ピックアップと後半ピックアップに分けてガチャ実装されそう。同じサイゲだから限定ではなく恒常かな。マナリアの2人みたく。

『うたわれるもの ロストフラグ』、ガチャ【イベント特効 英傑 縁結び】開催。新キャラクター「トウカ」実装。

 これだけ期待させておいて新キャラがトウカじゃなかったらしばらくログインしなくなるレベルだったが、さすがに運営も変な方向で予想を裏切る真似はしなかった。初代うたわれの中でカルラと並んで好きなキャラだけに、我慢できないというかハナから我慢する気など毛頭なかった。この日のためにセコセコと石を貯めてきたんです。回すっきゃない。法螺貝吹け! 陣太鼓鳴らせ! BGMは当然「采配をふるう者」だ! うおおおおおっ!

 結糸(ガチャチケ)含めて88連でツモ。☆3のすり抜けは2回でカミュとベナウィでした。カミュは先月のイベントでメチャクチャ強くて苦労させられたけど、仲間になった途端そのへんの恨みは忘れてしまった。戦力の欠乏が著しい「遠隔」(後衛)キャラの補充ができたことは素直にありがたい。ベナウィは「近接」(前衛)だけど稀少な盾役だからこれも重畳。結果オーライな収穫であったが、「すり抜けが基本」というピックアップ率の低さだけはどうにかしてほしい。

 最高レアリティの排出率は2%(フェスに当たる「降臨祭」は3%)と、この手のゲームにしては低くない方(高くもない方)だが、肝心のピックアップ排出率がめたんこ低いんですよ。今月前半のネコネ単独ピックアップは「0.4000%」、☆3キャラが5人出たらそのうち4人はすり抜けという凄まじさだったが、今回のトウカPU(厳密にはトウカとネコネのダブルPU)はそれすら凌駕している。ロスフラはピックアップ排出率が固定されておらず、「ピックアップされていないキャラの排出率の2倍」という雑な仕様になっているので☆3キャラが増えれば増えるほどピックアップ対象の排出率がどんどこ減少する「それ本当に仕様か?」と訊きたくなるような変梃ガチャと化しているのだ。12月に行われたカルラPUの頃はまだ「0.5714%」あって、これも充分エグいが今やそれどころではない。トウカ引いた後に提供割合を確認して唖然としました。なんと驚きの「0.3333%」。プリコネのプライズガチャ(0.35%)よりも低い。グラブルは0.3%なのでそれよりゃ若干マシですけど、あっちは天井が前提みたいなところありますから。こっちは青天井なので「出るまで回す」とかそんなの、「相当沼ってるガチャ動画を撮りたい」って人以外は正気を保てないのでは? 天井どころか未だに最低保証も付いてないから「10連回したら全部☆1」なんてグロ画像もちょいちょい顕現します。このへんが改善されることを願って、しばらくはガチャ禁の方針で行こう。使わないと消滅する期限付き結糸以外の恒常結糸と石はすべてキープ。「限定ハクオロ!」とか来ないかぎり当面は我慢できる、はずだ。たぶん。きっと。

 それはそれとして、ホーム画面にトウカがいるのを見るとあっさり心弾んでしまうんだから私もチョロい人間である。トウカはSDキャラも可愛いから使っていて楽しい。文句言いつつもだんだんアプリに対する愛着は深まってきています。サプチケが販売されたらたぶん買っちゃうだろうな、ってくらい。対象は恒常オンリーだろうから引き換えるとしたらウルトリィかな。


2020-02-11.

・アカデミー賞を獲ったということで『パラサイト 半地下の家族』を観に行った焼津です、こんばんは。

 評判めっさ良いから気にはなっていたけどなかなか踏ん切りがつかなくてチケット買うのを後回しにしていたヤツです。だって『殺人の追憶』とか『母なる証明』を撮ったポン・ジュノの新作でしょ? 「ポップコーン片手に観るような映画じゃない」ってムードがビンビンに伝わってくる。そんなわけであまり気乗りせず、近くの劇場で上映されているにも関わらずスルーし続けていたわけですけど、「アカデミー賞四冠!」(作品賞・監督賞・脚本賞・国際映画賞を受賞)なんて景気の良いニュース聞いちゃったせいで「じゃあ観るか」とあっさり掌を返し、すぐに映画館へ向かいました。結論から述べると面白かったです。スカッとする映画ではないんだけど、そんなに身構えなくても楽しめるので迷っている方は足を運んでみることをオススメする。

 ジャンルは……強いて言えばサスペンス? 主人公キム・ギウは家族と一緒に半地下の劣悪なアパートで暮らす、文字通りの下層生活を送っていた。浪人生ながら学力の高いギウは留学する友人の穴埋めとして家庭教師のバイトを引き継ぐことになる。美大に落ちた妹ギジョンに書類を偽造してもらって大学生になりすまし、高台に建つ金持ち一家の豪邸へ潜り込むギウ。この一家に付け入る隙があることを見て取った彼は妹を「後輩」と偽って紹介し、心理誘導とハッタリを駆使して高給で雇わせる。次いで金持ち一家が雇っている運転手を陥れ、解雇されたところで父を新たな運転手として。更に長く勤めている家政婦を追い込み、離職させたところで母を新たな家政婦として。トントン拍子のうちに一家全員で裕福な家庭へ寄生することに成功した。キャンプで金持ち一家が留守にしている間、勝手に風呂入ったり酒飲んだりと我が物顔で豪邸を私物化するキム家の人々。しかし、突如玄関のベルが鳴って――といった具合に前半は『銀の仮面』めいた家屋乗っ取り譚として展開するが、予期せぬアクシデントによって物語はとんでもないところに転がっていく。正直、単純なサプライズ度は低い。「あっと驚かせる」ことを目的としているわけではなく、「あー、あれとあれは伏線だったのか!」と納得させることで異常な事態を「腑に落ちる」ように仕向ける巧妙な構成こそが本作品の肝です。

 ネタバレを完全に避けて感想を書くのは難しいし、未視聴の方はこれ以上読まないでほしいのだが……この映画、「怖い」というよりは「物悲しい」んですよね。嘘をつき、他人を蹴落として利益を得ようとする主人公たちは明らかに悪党なんですが、全員が計画を立てて遂行してみせるだけの能力を有しているにも関わらず、失職中だったり浪人中だったりと、まともな職や身分にありついている者が一人もいない。みな基礎的なスペックは高いし、決して怠惰でもない。なのに能力に見合うだけの仕事がゲットできないから、いちいちこんなショボい悪事に手を染めないといけない。根底に「報われなさ」があるんです。だからと言って一家を応援するような気持ちになれるかというと、そこも微妙である。どう考えたって金持ち一家は被害者だ。庶民の苦境には無頓着で淫らなほど富の匂いを振り撒いているけど、ここまでされる謂れはなくない? と思ってしまう。「広がり過ぎた格差はお互いを人間として扱わなくなる」、その事実を監督は冷徹なまでにフィルムの中へ刻み込んでいる。もうちょっとずつみんなが優しければマシな形に収まっていたのではないか……と考えたりして、とにかく物悲しくなります。

 監督のポン・ジュノはインタビューで主人公に関して「彼のような貧しい人が豪邸を買うのに何年かかるか計算してみたら547年かかるという答えが出ました」と言及しており、観終わった後にそのへんを読み返すといっそう物悲しくなること請け合いです。

・アニメ『マギアレコード』第6話「なんだってしてやるよ」視聴。

 今回のウワサは「月蝕カルマ水」、ではなく「フクロウ幸運水」。原作では「フクロウ印の給水屋」とか「ミザリーウォーター」みたいな名称だった気がする。飲んでから24時間経つと「不幸」が起こる、というものだったがアニメでは「24の幸運を使い果たしたときに不幸が起こる」に変えられています。そうしないと「まずい、タイムリミットが迫ってる!」という状況を作るために24時間経過させないといけなくなるし、尺的に厳しいと判断したのだろう。アプリ版だと「単なるおじさんが『幸せの水』と称していろはたちに謎の液体を配る」という絵面のヤバかったシーン、アニメ版では凝った演出のせいで「おじさん」感ほとんどなくなってしまいヤバさが消滅している。モブ同然の雑な扱いだった「給水おじさん」を「だがそれがいい」と愛していた原作組の多くが嘆き悲しみました。

 さておき、冒頭に出てくる魔法少女たちは「ななか組」や「常盤組」と通称されるチームです。ピンク髪のポン刀少女「常盤ななか」がリーダー格なのでそう呼ばれている。アニメでは調整屋のスケジュールに「常盤さんチーム」と書かれていました。ななかは有名な華道の家元的存在であり、冷静沈着かつ堂々たる立ち振る舞いからファンの間で「組長」なる愛称(?)まで貰っています。得物が刀だし、変身後の衣装が着物(中は洋服だけど)なので、どうしても華道というより極道っぽさが漂うんですよね……マギア(必殺技のようなもの)も「白椿」で、「椿の花の如く一閃で首を斬り落としてやる」と殺意の高いメッセージを込めている。どちらかと言えば善側の魔法少女なのに、想起されるイメージは「武闘派のインテリヤクザ」。一つの鞘に二つの刀を差しており、戦闘スタイルは四乃森蒼紫の「小太刀二刀流」を彷彿とさせる。あまり派手な活躍はしないけど物事を俯瞰で見る落ち着き払った性格がシナリオ的に使いやすいのか、イベントにはちょくちょく顔を出します。交渉能力に優れているため他チームとの折衝役を務めることも多く、市内では割と名前が売れている。神浜ではやちよ、十七夜に準ずる影の実力者。あまりにも貫禄に溢れているせいでファンもときどき忘れそうになるが、いろはちゃんやマミさんと同じ中学3年生です。

 他のメンバー(銀の短髪=志伸あきら、緑髪の子=夏目かこ、青髪チャイナ服=純美雨)もいろいろと設定がありますけど、長くなるので割愛したい。あえて書くとすれば、緑髪の「夏目かこ」ちゃんはマギレコ世界だと「鹿目まどか」の神浜における現地妻……もとい友達だってことですかね。かこちゃんはなにげに顔が広く、各魔法少女の個別ストーリーに出る機会が多い。時系列的にいろはが出演できないところ(いろはが神浜に来る前のエピソード)を彼女が埋めている感じです。ななか組は長らく4人チームでやってきたけど「もう1人くらいメンバーが欲しい」からと、魔法少女間で「腕は立つ」という噂の傭兵「深月フェリシア」を5人目候補として試験的に採用してみる。が、指示を無視して先走る協調性のなさから「いくら強くてもこれじゃチーム全体を危険に晒しかねない」と伝説の不採用通知。ななかは善意から「フェリシアは強いけど危なっかしい、組む場合は充分注意するように」という忠告を周囲に発するが、影の実力者ゆえ過剰なほど情報が出回ってしまい、アプリ版だと本編の時点でフェリシアを雇おうとする魔法少女はほとんどいなくなっています。初対面のいろは相手に雇え雇えとガツガツ来るのはこのせい。ななか組の中でかこちゃんだけは同い年であるフェリシアの行く末を案じており、チームから離れた後も彼女のことを気にかけていた結果ある重要な事実を知ってしまう……が、このへんは本編で触れられる機会もないだろう。とりあえずフェリシアが「魔女を一匹残らずぶっ潰す」という怒りで駆動している魔法少女だと認識していただければ当面はOKです。得物は巨大なハンマー、ゴチゴチの前衛職なんで映像的には見栄えがイイ。

 いろはとフェリシアが出会った「工匠区」は東側のテリトリー、参京区からだと中央区を通過しているはずなので、いろはちゃんは結構な距離をテクテクと歩いてきたことになる。「東に行くな」と言われていたけど、神浜の地理に疎いいろはちゃんはどこからが「東」に該当するのかピンと来ないのだろう。そんないろはちゃんに対してまるで東側の魔法少女みたいに警告しているフェリシアですが、彼女の出身は「南凪区」で通っている学校は「中央区」だから別に東側というわけではない。そもそも傭兵に西も東もないっちゃないんですが。で、ここ、本来なら工匠区の魔法少女たちが「どこ中だテメー」と絡んでくるべき場面なわけですが、そういう展開にはなりません。魔女は増えすぎだし変なのは湧くしでもはや縄張り争いをしているような状況ではないのだ。

 6話ではまどマギから杏子もゲスト出演。家族を喪ったフェリシアと若干重なる境遇なので、そこらへんを意識しての配役だろう。杏子のテリトリーは「風見野市」だが、マミさんの死後にわざわざ見滝原へやってくるぐらいだからもともと狩場としての旨味はそんなにないんじゃないかと思われる。アプリ版ではいろはやフェリシアと一緒に水を飲んでいるが、アニメ版だと水を飲んだかどうかも現時点ではハッキリしない。杏子が水を飲むシーン削られたのは「あそこでいろはたちと絡むと掛け合いの量が増えて尺に収まらない」みたいな理由ではなかろうか。幸運水のウワサを拡散する使い魔のようなもの(一般人はアレを「知り合いの誰か」として認識するが、後から思い出そうとしても「誰だっけ?」になる)を発見した一行は尾行してウワサの居所を突き止めようとするが、行く手を阻むようにフードを被った複数の魔法少女たちが姿を現す。彼女たちこそが秘密結社「マギウスの翼」、いろはちゃんの敵となる存在です。必ずしも悪意で行動しているわけではなく、むしろ善意の押し付けみたいな原理で動いており、実態としてはカルトに近い。ちなみに「マギウス」というのは組織の指導者めいた立場に位置する魔法少女を指す言葉であり、彼女に従う下っ端の構成員たちを「マギウスの翼」、あるいは単に「翼」と呼ぶ。秘密結社ゆえ正式名称というものがなく、文脈によって「マギウス」が組織全体を指す場合もあり、このへんちょっとややこしい。今のところは「マギウス=超すごい魔法少女」「翼=モブ扱いされる程度の魔法少女」と受け取っておけばいい。神浜においてマギウスの翼は「ここ半年くらいの間に台頭し始めたカルト勢力」であり、実力のない弱い魔法少女たちがどんどん取り込まれているって状況です。「翼」の大半は神浜の魔女に太刀打ちできず、群れ集いマギウスの手足として働くしか生存の道がない哀れな下層クラスの魔法少女たちなのだ。うん、それにしても「どんだけいるんだよ、神浜の魔法少女」って話なんですが。いくら何でも多すぎでしょ。

 さておき、マギウスの翼はウワサを管理し、ウワサに近づくものを遠ざけようと組織ぐるみで動いています。ウワサによって一般人が犠牲になろうともお構いなし。やってることは完全に悪役ながら「魔法少女の救済」をお題目として掲げ、いろはちゃんたちに問答無用で襲い掛かってくるような真似はしない。説得で済むなら説得で済ませたい、というのが彼女たち弱い魔法少女の思惑なんです。なのでもっとも攻略しやすいフェリシアを優先して口説きに掛かっている。「すべての魔女を潰す」ことが最優先課題のフェリシアは雇い主に対する忠誠心を持ち合わせておらず、マギウスの翼どもが囁いてくる甘言に乗る気満々の姿勢を見せたところでEND、次回に続きます。まさかななか組全員が出てくるとは思わなかったのでビックリしましたね。いっぺんに出てきたからアニメ組の人は混乱しただろう。ゲーム的なことを言うとななか組メンバーはレアリティの高くない魔法少女ばかり(あきらとかこが☆2、ななかと美雨が☆3、つまり☆4魔法少女が一切存在しない)ゆえ所持済のプレーヤーが多く、誰しも一人か二人は愛着のある魔法少女がいるグループなんですよ。それが僅かなシーンとはいえ活躍したわけだから嬉しくならないはずがない。ななか組の個別ストーリーは「飛蝗」と名付けた魔女を追う筋立てになっており、イベント「散花愁章」で因縁の決着がついたのだが、このへんは本編より前の出来事なんでアニメで描かれることはまずないだろう。「散花愁章」は複数のエピソードが絡み合うある意味でマギレコの総決算めいた話ながら、時系列の問題でいろはちゃんの出番がまったくない「映像化が絶望的」なシナリオである。マギレコのアニメが超絶ヒットすれば『マギアレコード/ゼロ』みたいなタイトルで制作される可能性とてなきにしも……いや、なさそうだな、うん。

 エンドカードに登場するのは双子の魔法少女「天音姉妹」。このふたりはたぶん次回に出てくるだろうから解説はやめておこう。初見だとほとんど見分けがつきませんが、口調と胸の大きさが違うのでやってるうちにだんだん判別がつくようになる。水着バージョンが出るくらいには人気のあるキャラなんですけども、よく考えるとOPにはいないんだよな……ん? もしかしてアニメでは黒江ちゃんと天音姉妹のポジションをすげ替えるのか? ファンサービス的な目線を抜きにするとあの姉妹は本編のストーリーを語るうえで必須というほどではなく、魔法少女になった経緯も込み入っていて扱いが難しいところはある。存在ごと消されることはないにせよ、天音姉妹のセリフがほとんど用意されていないパターンは想定されうる。「大筋は同じだけど細部は異なる」のがアニメの特徴だから原作プレー済でも「次回はどうなるんだろう」ってドキドキするわ。ほか、小ネタとしてはサントラに収録されたボイスドラマ「うん、水徳湯に行こう!」の舞台「水徳湯」や、第二部で時女一族の活動拠点になる「水徳寺」も短いカットながら映っています。なお「寺生まれの涼子」こと「南津涼子」が育った寺はまた別らしく、時女一族のネットワークはいったいどれだけ広大なのか気になるところだ。

【予告】期間限定イベント「バレンタイン2020 いみじかりしバレンタイン 〜紫式部と5人のパリピギャル軍団〜」開催予定!

 更新直後、トレンド上位に昇った「清少納言」の文字列ですべてを察しました。というわけで「キラキラのアーチャー」の真名は『枕草子』で有名な清少納言さんです。去年のバレンタインに紫式部を実装したのはこのための布石だったんだな、と得心した次第です。感情や感動を言葉に乗せて飛ばすからアーチャー、みたいな感じ? 「イルカを飛ばすからアーチャー」よりは穏当な気がする。ただ、真名が清少納言だからといって清少納言本人かどうかはわからないのがFateなんですよね。佐々木小次郎という名のNOUMINがいたり、自称弁慶の常陸坊海尊がいたり、「クラスがライダーのときは身長が縮む」と暗に別人であることを仄めかすナポレオンがいたり。宝具名が「枕草子・春曙抄」という『枕草子』の注釈書になっているのも少し怪しい。「正体は北村季吟(江戸時代の国文学者)で、CVも男性声優のバ美肉おじさんでは?」なんて奇天烈な予想も立っているほどです。極論、この恰好(ナリ)で男という可能性もゼロではない。「女性サーヴァントのみが対象となる」という謳い文句のバレンタインガチャで新規ピックアップサーヴァントが男性だったら普通は暴動モンだろうが、割と最近バレンタインイベントで女装少年をピックアップしたゲームもあったからな……。

 イベント名は『スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団』を意識したものか? って冗談で書くつもりだったけど、案外これがありえそうだから困る。ともあれ去年に引き続き紫式部がイベントシナリオに出演することは確定となりました。史実では清少納言をかなりdisっている(ポジショントークだったという説もある)紫式部だが、果たしてFGOではどうなるのか。あからさまに与太っぽいイベントながら、「紫式部は安倍晴明から呪術の手ほどきを受けている」ことを考えると、清少納言が他の誰か……それこそ蘆屋道満から何かを教わった設定になっていて陰陽代理戦争に突入するパターンもあるか? でも清少納言は法師陰陽師のお祓いについて「見苦しきもの」と書き残しているから、その代表格である道満に師事するのはさすがに考えにくいか。弓削是雄とか鬼一法眼は時代が重ならないし、あるとしたら賀茂光栄あたり?

 日替りピックアップ召喚は数が多すぎてスケジュールを把握するのもひと苦労だ。目玉となる清少納言は限定の☆5アーチャーとして実装されます。ATK寄りのユニットで、数値的にはナポレオン以上イシュタル未満。全体Q宝具アーチャーという稀少なポジションだが、その稀少な全体Q宝具アーチャーはこないだのクリスマスイベントで配布されたばかりなんですよね……これまで全体弓は例外なくNPチャージスキルを持ってきたから清少納言もそれ系のスキルが備わっているはず。何にせよ、私が今回のガチャで一番欲しい「ミッドナイト・テンション」は☆3礼装なので安心して見送ることができる。

 ちなみにバレンタインの翌日である2月15日には『枕草子 平安女子のキラキラノート』という子供向けの本が発売予定とのこと。あまりのタイミングの良さに笑ってしまった。

・拍手レス。

 かえでのドッペルがここで登場したのも驚きましたが、その相手が落書きの魔女というのがまた衝撃でした>アニメマギレコ 本編では使い魔のみ登場、PSPゲームで初登場と来て、数年越しにテレビ進出とは
 アプリには出てこないので他のファンが指摘するまで「オリジナルの魔女か?」と思っていました。魔女関連の設定はだいたいイヌカレー担当だから今後もいろんなネタがバンバン供給されるかもですね。

 マキナのヴァレンタインは「タマは守りたい。でイメージ固定されちゃってるからなあ……
 バレンタインとかの季節系イベントは正田崇以外のライターが書く予定だったらしいし、実際はネタ要素あんまりなかったのかも……と考えるだけで虚しくなる話題だ。


2020-02-06.

・アニメ『マギアレコード』、いろはとやちよが一つ屋根の下で寝起きして「遂にいろやちが始まる……!」と歓喜している焼津です、こんばんは。年の差百合はロマン。

 やちよさんが住んでいる屋敷は「みかづき荘」というアパートで、オーナーは彼女の祖母ですが、実際の管理はやちよさんが行っているため「やちよさんの所有する建物」と認識しても構いません。大学生であり現役モデルでありアパートの管理人であり魔法少女でもあるやちよさん、設定盛り過ぎでは? 今回は一泊したただけですが、やがていろはちゃんは神浜の学校へ通うため正式に一室借りることになります。アパートと言ってもやちよが管理を引き継いだ時点では下宿人が誰もおらず、ほぼ民家に近い状態である。訳があって家に帰れず住所不定になっている魔法少女を受け容れたりもするので「マジカル児童福祉施設」といった趣があります。杏子も成り行き次第ではみかづき荘に住むことになっていたかもしれないな……。

 今回の見所は「ソウルジェムの濁ったいろはから出てきた魔女のような何か」と「登場即ティロフィナーレのマミさん(with敬語)」でしょうが、原作組からすると「いろやちの前に立ちふさがる過去の女(みゆふ)……!」でしょうね。アプリだとキャラがSD化されているせいでみふゆさんの巨大チャクラムみたいなウェポンもそれほど目立たないけど、アニメの頭身でやられると「殺意高くて怖っ」ってなる。サブタイにもなっている「あなたが割って入る隙間なんてないんですよ?」という威嚇じみたセリフも修羅場の匂いプンプンでオラワクワクすっぞ。そんなみふゆさんの幻影へ槍を突き込むやちよさんから漂う殺し愛のスメルも香しい。喪失を受け容れるためにみふゆを探し続けるというやちよさんの悲壮さに胸打たれるが、このへんネタバレを避けて語るのが難しいな……とりあえず、やちよさんのみふゆに対する未練は深い、ということだけ把握してほしい。そして「使う人がいなくなったけど捨てられないマグカップ」が複数あることにも注目していただきたい。魔法少女になるって、そういうことよ。

 「いろはから出てきた魔女のような何か」は、関係者(何の?)の間で「ドッペル」と呼ばれているものです。ドイツ語であり、英語だと「ダブル」になる。本来ソウルジェムが濁り切った魔法少女はまどマギ8話のさやかちゃんみたくソウルジェムの外殻が砕け散ってグリーフシードへ変貌、同時に魔女を形成し、肉体の方は単なる抜け殻として取り残される――という感じになりますが、いろはのソウルジェムは砕け散っておらず、抜け殻になるはずの肉体と繋がるような形でドッペルを発生させている。ドッペルは「いろは固有の能力」ではなく「神浜特有の現象」であり、それを説明するためにCパートでかえでもドッペルを出しています。ゲーム上はMPというゲージを200まで貯めたときに使用可能となる、言うなれば超必殺技であり、そこまで貯めるのはかなり大変なぶん威力は凄まじく強力です。「ドッペル解放クエスト」というものをクリアするのが条件だから、ガチャで該当する魔法少女を引いてもすぐに使えるわけではない。運用のためにわざとドッペルを解放しない(解放するとMP200のときドッペル1回しか撃てないが、解放していなければマギアが2回撃てる)人もいます。ドッペルはいくつかの種類に分類でき、いろはやかえでのように年少の魔法少女は比較的人間っぽい部分が残る傾向にありますが、年長の魔法少女(誰とは言わないが)や精神的に成熟・老成した子は自己とドッペルの区別がほとんどなくなり、まるで一体化したような見た目となる。そしてドッペルを出した後はスッキリしてソウルジェムの濁りが消え、キレイキレイになるわけだ。魔女になることもなく、濁ったソウルジェムが浄化されるわけだから「いいことづくめじゃないか」って印象なんですが、ドッペルには不明点が多くノーリスクとも言い切れないので「乱用するべきではない」という意見もあります。ドッペルは自己の暗部、それこそイドを覗き込むようなものなので、イドに覗き返されても自我を維持できるだけの胆力がないと呑み込まれてしまいかねない。

 ドッペル無双によりウワサは瞬殺。今回倒したマチビト馬は「(幻覚とはいえ)会いたい人に会わせてくれる」=「願いを叶える」性質のウワサで、「願い(希望)の力で戦う」魔法少女の攻撃をほとんど無効化するという厄介な耐性がある。いろは、やちよ、鶴乃の攻撃がまったく通じなかったのはこのせい。ウワサは「自身と同質の力をレジストする」特徴を持つ反面、自身の対立項となる力には弱く、それが明確な弱点となる。マチビト馬の場合は「呪い」への耐性がなく(ゲームでもだいたい光属性で現れて闇属性の子に倒される)、いろはのドッペル相手には成す術がなかった。「ドッペルは願いではなく呪いの力」だとこの時点で既に暗示されている。ちなみに絶交階段の性質は「不仲」で、仲の悪い魔法少女たちが何人集まっても有効打を与えられないのに対し、対立項となる「絆」が結ばれた魔法少女たちで連携すれば割と楽に倒せる。なお性質だの耐性だのはごく初期に使われていた設定であって今後はどんどん忘れ去られていきますから、別に覚えなくてもいいです。

 そして皆さんお待ちかね、マミさんが例の曲とともに大技「ティロ・フィナーレ」をブッ放す! いろはのドッペルをズドンと吹っ飛ばしたのは笑ってしまった。何あのバカげた火力。やちよや鶴乃相手に敬語で話しかけるマミさんが非常に新鮮でしたが、ああ見えてマミさんはいろはやレナちゃんと同い年なのでやちよや鶴乃は普通に年上なんですよね……相変わらず強キャラ感が半端ないので「まだ中学生」という事実を失念しそうになる。ゲームではいろはを「人間型の魔女」だと信じて疑わないマミさんと一戦交えることになりますが、アニメでは割と大人しく引き下がりましたね。尺の関係もあるんだろうが、細かいところでアプリ版とはいろいろ変わってきているのでいずれ展開そのものが別物と化す可能性も膨らんできました。それにしても黒江ちゃんは出番なさすぎで「あのキャラは幻だったのか?」という気さえしてくる。来週から新しいウワサを追うことになるけど、そこで顔を出す……かな? みんな大好きあのキャラも登場するのでお楽しみに。

 アプリの方のタワー踏破型イベントは気合と根性でどうにか踏破しました。思った以上にキツかった……メインクエストは単騎運用もできるから余裕の1ターンキルで攻略的には特筆する要素がなかったものの、チャレンジクエストは後半に進むほど難易度が跳ね上がっていき、途中で詰まりかけたほどです。私ちょっと勘違いしていたみたいですが、マギレコのタワー踏破型イベントってボス戦がネックになるんじゃなくて、「ボス戦以外の上階」が真の障害ポイントなんですね……ボス戦は全滅しても与えたダメージが引き継がれるからアマゾネス・ドットコムのクレーム対応と一緒でひたすらゾンビアタックしていればそのうち倒せますけど、ボス戦以外は与えたダメージが引き継がれず、全滅すれば振り出しに戻るため必ず1凸で突破しないといけない。石割りコンティニューも不可であり、ほとんどネロ祭みたいな高難易度ラッシュとなっています。「全滅覚悟でひたすらMPを貯め、復活時にマギアやドッペルを一斉射出」が基本戦術となりますが、「MPを貯めるための編成」と「マギア・ドッペルをブッパするための編成」を分けて用意せねばならず面倒臭い。マギレコは「メモリア」という装備品(FGOの概念礼装みたいなもの)を複数付けられる関係もあって最適な編成を考えるのに手間と時間が掛かります。メモリアの装備数は魔力解放(宝具レベル上げのような手順で行う限界突破)の回数に応じて変わるから凸数が違うと組み直さなきゃいけなくなるし、「専用メモリア」と呼ばれる絆礼装みたいなアイテムも付け直しが必要になるのでとにかくチマチマした作業を延々と繰り返すことになる。ステージ数はアマゾネス・ドットコムの半分以下なのに、苦痛度はこちらの方が遥かに上でした。「楽しい」と感じる場面はあまりなく(強いて言えば普段あまり見る機会のないドッペル演出をたくさん見られたくらいか)、ほとんど意地でクリアしたようなもんです。

 特に難関だったのがチャレンジクエスト39。エネミーはかりんとなぎさの二人だけで一見楽に突破できそうなステージなんですが、かりんは毎ターンMP減少を撃ってくるうえ通常攻撃を確率回避、なぎさは防御無視攻撃を連発するうえHP0にしてもガッツスキルで耐えるなど、かなり厄介なクエストです。ここで匙を投げたプレーヤーも少なくないと聞く。一番困るのは「毎ターンMP減少を撃ってくる」点ですね。これのせいでなかなかMPが貯まらず、下手すると開始前よりも減っていることさえある。自力攻略を諦めネットで検索したところ、攻略法は主に2つありました。一つ目は「無限魅了嵌め」、かりんとなぎさは魅了耐性が低いので魅了コネクト持ち2人と盾役1人を編成し、盾役が落ちたところで魅了コネクトを飛ばし合って延々と足止めし削り殺す。時間は掛かるし途中で事故る(ディスク運が悪くてコネクトが途切れる)恐れもあるけど、MP0からでも攻略できるため下準備の必要がないのが利点です。難点は、魅了コネクト持ちが稀少でフレから借りられない形式のイベントだとそもそもハメ技として使えないってことか。否応なく没。二つ目は、「かりんがMP減少撃ってくる前にリタイアして少しずつMPを貯める」です。下準備に時間が掛かったものの、MPが貯まり切ってしまえば突破は一瞬でした。後は特に詰まるようなところもなく、ボス戦で貯めたMP使ってマギアやドッペルを「目標をセンターに入れてスイッチ」くらいの感覚でブッパし続けるだけ。登頂したときは達成感よりも「やっと苦行から解放される」という安堵感の方が強かった。古参プレーヤーに聞くと「これでも易しくなった方だよ」らしいから過去の踏破型イベントはどんだけ……もしまた踏破型イベントが開催されたら、次は早い段階でリタイアするつもりです。

 正直この踏破型イベントのせいでかなりモチベ下がりましたが、アニメ記念の無料10連で「智珠らんか」が当たったのですぐに持ち直しました。我ながら現金なヤツだ。らんかは☆3なのでレアリティはそこまで高くないけれど、割と最近(今年の1月17日)に実装された恒常キャラで、思ったより早く手に入れることができて嬉しかった。黒ロングに赤瞳という容姿も好み。ゲーマーキャラであり、魔法少女になるとき叶えた願いもゲーム関係という徹底ぶり。コントローラーを手に持ってUFOキャッチャーのアームみたいなもので攻撃するという何だかほのぼのする見た目だが、かつては強者の腰巾着として振る舞い弱者を虐げていた暗い過去を持つ。その状況から救い出してくれた「大庭樹里」という魔法少女を慕っており、樹里が地元で失脚しかけたときも見捨てず彼女に付いていった。ミスド(PROMISED BLOOD)の情報収集担当として神浜市に潜入し、現地の情報を二木市の本隊に送っていた子です。個別ストーリーは神浜で魔法少女に関する情報が得られず焦っていた時期にかもれ(かえで、ももこ、レナ)の3人と出会うエピソードが綴られる。好戦的で喧嘩っ早い性格をしており、ゲーセンでレナとやり合うシーンは『ゲーミングお嬢様』のような雰囲気があった。ゲーミング魔法少女。ユニットとしては火属性/ブラスト3枚/アタックタイプで、杏子ちゃんの簡易版ってなところ。今まで火のB3枚持ちは杏子(および水着杏子)しかいなかったので、杏子未所持勢にとっては干天の慈雨である。精神強化解放済なので、☆3とはいえ育て甲斐もあります。いずれ☆5覚醒が来ると信じて、デスティニーボトル系のイベントが始まったらどんどん凸っていくつもりだ。勝利ポーズのイキってる感じがすごく好きです。

『メギド72』、バレンタインイベント「カカオの森の黒い犬」開催中

 ヴァイガルドで王都を中心に大流行している「チョコレート」、あまりにも多くの人が欲しがるせいですっかり品薄になっていた。「チョコレートはカカオという植物から作られるって話だし、辺境まで出向いて直接カカオを取って来ればいいのでは?」と思いついたメギドたち、だが彼女たちの他にもカカオを奪取せんと暗躍する黒い影が……ってなふうに本編でもちょくちょく出てくるサタンの使いっ走り「黒い犬」について掘り下げるエピソードです。今回配布キャラはなし。代わりにミッション報酬でオーブが貰えます。

 新登場するメギド「スコルベノト」が女装少年キャラということで一部界隈が熱い視線を送っていたが、蓋を開けてみると度を越した臆病さ&身勝手さに「女装とかそういう問題ではない」「新たなクズの誕生だ!」と話題沸騰。追い詰められてみっともなく命乞いしたうえに仲間の情報をベラベラ喋るモラルのなさ、「名もなきモブメギドか?」と目を疑うレベルです。態度が卑屈なくせして変に我が強く、「カワイイ」という概念(感情?)を平然と他者に押し付ける。「理解されない」と嘆きながら他者のことを理解しようとする気持ちは希薄。とことん自分本位、なのに信念を貫き通すだけの芯の強さもない。イベントシナリオを通して守りたいものが「自分自身」から「『カワイイ』という自分の価値観に賛同してくれる人々」に広がりましたが、まだ「他者を理解しようとする」域には達しておらず、これからの成長を信じて見守るしかない状態です。幼児的な性格を丁寧に描いているせいで拒否反応を示す人も少なくない。個人的に面白いキャラだとは思うが、好きかと訊かれると返答に窮するタイプだな。敵に回すよりも味方にする方が危ない奴って印象だし……。

 イベントとしても、ロクサーンの迎える末路が悲惨で目を吸い寄せられるため、スコルベノトの存在感は薄らいでしまった。一見すると丸く収まっているようなんですけど、エロゲーやエロ漫画の快楽堕ちしたヒロインを指して「本人は幸せそうだしいいんじゃない?」と言っちゃうようなヤバさを感じる。社会的な立場や本来の人格が崩壊した末に辿り着いたカナン、そこは本当に約束の地なのか? 乳と蜜さえ流れていればそれでいいのか?

 最後にガチャ報告。今回のサバトで石を使い切るつもりだったけど、初回割引の単発であっさりスコルベノトが出たことから続行しようかどうかだいぶ迷った。目玉のピックアップを引き当てたんだから冷静に考えればさっさと撤退すべきなんですが、今回のテルミナスPU枠には「アスラフィル」という私の一番欲しいメギドが入ってるんですよね。音楽好きでグシオンちゃんと仲睦まじい子。かわいい。ただし排出率は0.35%という鬼のような低さ。いまいち気が乗らず先にイベントをやって、ひと通り終わったところで「クリア記念」と称して10連回したら召喚成功。超絶嬉しかったです。これでもう当分ガチャを回す予定はなくなったし、去年からキープしていた〆チケをようやく使ってリジェネゼパルと交換しました。この衣装だとおっぱいのでっかさが目立つな、ゼパルちゃん。今回のバレンタインイベントはカカオ集めの周回が面倒臭いうえ、作成したチョコが霊宝扱いのため編成画面で着脱できずわざわざ強化画面まで遷移しないと付け外しできない煩雑な仕様(FGOで喩えると「今回は概念礼装ではなくコマンドコードにイベント特効が付きます」と言われるぐらいのダルさ)になっていますが、欲しいキャラが続々と手に入ったことで「もう少し頑張ろう」って気持ちが湧いてきました。

『うたわれるもの ロストフラグ』、新イベント「亡國の双姫」開催中

 「剣奴の灯火」から2ヶ月、やっと供給された新たなシナリオ付きイベントです。ロスフラは一個一個のイベントの開催期間が1ヶ月くらいあるため、たった1回シナリオなしのイベントが挟まるだけで2ヶ月も間が開いちゃうんですよね……その間に本編の配信もあったけど、とにかく「やり込むようなコンテンツがほとんどない」ため虚無期間の長いアプリとなっています。でもセールスは意外と好調みたいで、「半年と保たずにサービス終了」コースは回避できる見通しだ。ログボの画面にもボイスが付きました。たったそれだけでも雰囲気がぐっと華やかになるからボイスは重要。

 さて、今回のイベントのメインキャラは「ネコネ」です。ピックアップの目玉として実装されていますが、ピックアップ終了後には恒常入りする模様。すごく欲しいってほどじゃないけど、可愛いから2月分の結糸(ガチャチケ)くらいは突っ込んでもいいかな、なんて考えていましたがイベントシナリオを読み始めるやそんなノホホンとした気分はすぐに跡形もなく吹っ飛びました。こ、この周囲にうっすらと漂ううっかり侍の気配……間違いない、妖怪人形おいてけ! ではなくエヴェンクルガの武人(もののふ)「トウカ」です。まさかこんなに早く投入されるとは読み切れなかった。某としたことが……! いや、今回は単なる顔見せだけという可能性も……って、既にSDモデルが完成しているうえ「お試し」とばかりにトウカを編成してプレーするステージがいくつもあるやんけ! こりゃほぼ確実に後半のピックアップはトウカですわ。ネコネのPUが14日の午後2時前に終わるから、そのタイミングで切り換えだろう。2月結糸は全部そっちに注ぎ込むこととなりました。一応トウカ実装に備えてコツコツ石は貯めていたから100連以上回せますが、ロスフラはピックアップの排出率が低いのでそれだけあっても不安は拭えない。今やってるネコネの排出率なんて0.4%ですよ……テルミナスメギドか?

 ストーリーは依頼を受けて尚武の国「クナシコル」にやってきたアクタたち一行が皇(オゥルォ)の後継者を巡るお家騒動に巻き込まれて……というもの。イベントシナリオを全部読むと謎の少女剣士「イヌイ」が仲間になります。うたわれ恒例「にゃも」の系譜に連なる新たなデブも出てくるぞ。過去作を知っている人がプレーすると「これってもしかして?」な要素が鏤められているイベントであり、予想外の角度から降ってきたネタに動揺するかもしれない。ただ、ロスフラがどういう世界なのか細かい設定が明らかになっていないため「○○○と×××は世界線が違うのか?」などといった疑問点は解消されずに蟠る。てっきりグラブルのコラボイベントみたいに「時空を超えて訪れた既存のうたわれキャラたちが『そういう事情なら仕方ない』と一時的に力を貸しているだけで、問題が解決したらそれぞれ元の世界へ戻っていく(帰還後はロスフラでの出来事を忘れてしまうか、記憶が曖昧になる)」タイプの話かと思っていたが、そうではないのだろうか。そもそもイベント開始時点でアクタたちとネコネが顔見知りのように親しく言葉を交わしているが、本編にネコネはまだ登場していないので「どういう経緯でネコネが仲間になっているんだ?」と訊きたくなります。トウカに関しては今回のイベントで知り合った形になるが、クナシコル云々は本編の方にも絡んでくるんだろうか……とにかくロスフラに対して言いたいことは「本編の続きを早く」ってこと、これに尽きますね。

・拍手レス。

 黒白のアヴェスターすごく面白い。これがゲームでプレイ出来てれば…と思ってしまいます。
 「パンテオンが無事にサービスインした世界線」をついつい想像しちゃいますね。もし順調に続いていたら今頃はバレンタインイベントのお知らせが出てる頃かな……波旬が「俺のチョコは旨かったかァ?」とか言い出したりマキナが「俺を引き留めるならあと二十万はカカオを持ってこい」とか言い出したりするんだろうか。


2020-02-01.

・忍者ツールズの障害でHPを更新したくても更新できなかった焼津です、こんばんは。

 1月25日頃からホームページにアクセスできなくなる障害が発生し、そこから復旧するまでひたすら待つしかない状態に陥りました。28日にはHPが表示されるようになったものの、管理機能が復活していないため更新はできなかった。2月に入ってFTPが繋がるようになり、ようやく更新できた次第。まだカウンターが表示されなかったりと、影響は残っています。

 こういう障害は前にもあったけど、今回はかなり規模が大きかったみたいで広範囲に影響が出ましたね。これが10年前なら真剣に移行を検討していたところですが、今やSNS全盛時代でHP文化は衰退気味だから「ちょうどいいHPサービス」を探すのは難しくなっており、不安を抱えながらも忍者ツールズにしがみつくしかないってのが実際のところです。私も普段の情報収集はツイッターがメインになってきているけど、あっちは長文投下が難しいし、捌け口としてのHPは続けたい方針。

 とりあえず更新する予定だった前回分と今回分をまとめて載せることにしました。ぶっちゃけこまごま書き直すよりも二連続更新という体裁にした方が手間も少なくて楽ですし。

・今期のアニメ、「事前にあまり注目していなかったが面白い作品」として『ID: INVADED』『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』『異種族レビュアーズ』の3つが浮上してきました。

 『ID』は「アイディー」ではなく「イド」、フロイト心理学の「本能」「欲望」「攻撃性」を意味するアレです。ドイツ語では「Es(エス)」といい、『Esの方程式』を連想する古参エロゲーマーもいるだろう。監督が「あおきえい」でシリーズ構成・脚本が「舞城王太郎」、この組み合わせだけで「ひとまず観てみるか」って気になりました。予備知識ゼロで視聴開始すると冒頭から混乱の連続となるが、3話あたりからこれがどういうアニメなのかがだんだん飲み込めてくる。舞台は恐らく近未来、人間の殺意を感知するシステム「ミヅハノメ」(日本神話における井戸の神)が開発されたことで、警察は事件現場から「犯人の残していった強い殺意」をまるで指紋や体液のように「遺留物のひとつ」としてキャッチできるようになった。元警官の「鳴瓢秋人(ナリヒサゴ・アキト)」はミヅハノメを介して犯人の深層心理、イド――「殺意の世界」に潜行し、事件を捜査していく。多発する凶悪な連続殺人事件の果て、井戸の底に待ち受けるものとは何か? 「イド」と「井戸」をかけたダジャレみたいなサイコダイヴ系ミステリです。鳴瓢は「殺意の世界」に赴くと記憶を失い、「名探偵・酒井戸」として活動することになる。「殺意の世界」は犯人すら意識することができない(意識しようとすると自我がイドに呑み込まれてしまう)深い闇のアンタッチャブル領域であり、何も隠すことができない。すべてを詳らかにするが、何せ殺意が具現化している世界なので異分子として紛れ込んだ酒井戸は何度も殺されて排除されます。ミヅハノメのバイロットは幾度となく死の苦痛を味わうため、極めて精神的な負担が大きい。殺人容疑で収監されている鳴瓢はさながらレクター博士のようにイレギュラーな存在として事件を捜査=解釈していく。連続殺人鬼を生み出す「ジョンウォーカー」など、全体のストーリーを貫く要素もありますが基本的には連作方式で様々な殺人鬼たちと対峙する『クリミナル・マインド』系の話です。舞城ファンは奈津川サーガを思い出してちょっと懐かしくなるんじゃないでしょうか。「本堂町小春」という新人分析官の子が可愛い顔してなかなか頭おかしいので好きです。頭おかしいけどリアクション可愛い。

 『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』、公式略称「防振り」は“小説家になろう”に連載された小説が原作の、いわゆる「なろう系アニメ」です。舞台は異世界じゃなくて剣と魔法のファンタジーなVRMMOゲーム。SAOみたいにログアウトできなくなるとかではなく、普通に現実とゲームの世界を行き来する。主人公が大盾をメイン武装にして戦うあたりは『盾の勇者の成り上がり』を連想するが、なにぶんゲームなので雰囲気はほんわかしている。『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』みたいな「ネトゲあるある」要素も少な目で、ゲームにそこまで詳しくない主人公がパラメータを防御値に全振りした結果「想定外の挙動でチートじみた強さを発揮することになる」というゲーマーなら一度は妄想したことがあるようなシチュエーションを再現した一種のコメディです。早々に運営から目を付けられて下方修正されるぐらい大暴れする。ラブコメ的な展開もなく、ひたすら女の子がゲームを楽しむだけという「プロだったらチャレンジしたくても編集からのGOサインが出ない企画」みたいなノリで「なろう原作ならでは」といった趣。主人公の楓(HNはメイプル)が害意なくにこやかに魔王ムーブを振り撒きます。攻撃スキルがほとんどないからってPvPで毒ガス噴出とかヒロインがやっていい行為ではない。真面目に考えると「調整に失敗したクソゲーなのでは?」って感じだが、そういうツッコミどころに目を瞑れば可愛い女の子たちがキャッキャするアニメとして五臓六腑に染み渡る楽しさがある。ゲームとはいえVRでモンスターを平然と捕食するメイプルちゃん、本堂町小春ちゃんとどっこいどっこいの頭おかしさで好きです。友達の理沙(サリー)も魅力的というか作画がスゴすぎて「こっちも主人公では?」という気がしてくる。

 『異種族レビュアーズ』は『モンスター娘のいる日常』とか『科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌』などと同じく「人外系ヒロイン」をメインに据えたアニメですが、題材が「風俗」なので恋愛要素はほぼゼロという非常に割り切った一品です。原作は『貞操逆転世界』等でコアな人気を誇る漫画家「天原」。原作は冒頭を試し読みしただけですが、「アレをアニメ化するってマジ?」って反応になりましたね。うん、マジでやってるわ……OVAならまだしも公共の電波に乗せていい内容なのか? 3話目で主人公たちが魔法の薬使って性転換プレイを愉しむエピソードやったりと、やりたい放題。これに出演する声優も大変だな……いや、ここまで行くと逆に楽しいのか? OPソングもEDソングも安定してヒドく、本気で打ち切りにならないか心配するレベル。全体的に頭おかしいせいですべてが正常に見えてくるというSUN値逆転世界だ。まさしくこれぞ多様性ですな(錯乱)。『モンスター娘のお医者さん』のアニメ化も決定しているし、異種族モノの流れはまだまだ続くぜ。

マギアレコード、1月27日17:00よりイベント『オマエにずっと手を振る』を開催

 「ミスド」こと「PROMISED BLOOD」に所属する魔法少女・鈴鹿さくやと「時女一族」の魔法少女・南津涼子を巡る短編チックなストーリーです。「魔法少女同士の抗争」という要素も混じっているが、涼子のカラッとした性格も相俟ってごくストレートな青春モノに仕上がっている。魔女不足に陥った二木市でグリーフシードの奪い合いが発生し、その渦中で対立する組織へ身を置いた親友を手にかけてしまった鈴鹿さくや。神浜市に移った今も夜ごと悪夢に苛まれ、睡眠不足の日々が続いていた。そんな折、南津涼子といういかにも一本気な性格をした魔法少女が「友達になろう!」と言ってきて……内容的には第二部の幕間といった位置付けのエピソードで、アニメから入ってきたご新規さんがプレーすると「知らないキャラばっかりだ……」と戸惑うかもしれない。PROMISED BLOODに関しては去年10月に開催されたイベント「Crimson Resolve〜深紅の決断〜」、時女一族については去年8月に開催されたイベント「深碧の巫 BeforeStory/時女一族編」、それぞれのシナリオに目を通しておかないとなかなか把握しづらいところがある。

 簡単に言い切ってしまうと、鈴鹿さくやは神浜市から遠く離れた地方都市で顔見知りたちと仁義なき戦いを繰り広げていたせいで精神的に疲弊している女の子、南津涼子は「御国のために」「みんなのために」というとても大雑把な理由で魔法少女になれるくらいお人好しの女の子です。何せ涼子は寺育ちだからな! 「寺育ち」と書くだけで何もかも説明した気分になるこの現象、いったい何なんだろうか。そういえば杏子も一応は教会育ちだっけ。なんか、涼子って「ひと昔前の主人公キャラ」みたいな造型で妙に懐かしくて好ましいんですよね。突然倒れて「死んだ!?」と思ったら「お腹が減って動けない」だとか、「友達なんかいらない」とけんもほろろな態度のさくやにお節介を焼き続ける様子とか。根が単純で裏表なくて、人殺しを告白するさくやに怯むことなく食い下がっていくガッツ、見ていて少し眩しい。いい子すぎて「死にそう」感が半端ないのが難点か。マギレコはごく稀にですけれど死者も出るゲームで、場合によっては「故人が実装される」ケースすらありますから、プレイアブルになっていても安心はできない。ミスドの少女たちは神浜市の連中が悪だくみしたせいで魔女不足に陥って「グリーフシードを巡る殺し合い」をするハメになったから当然のように神浜市へ怨嗟の念を募らせているのだけれども、10代という多感な時期の少女が恨みと怒りだけで駆動できるかと言えばそんなはずはない。「友達になりたい」とまっすぐな心をぶつけてくる涼子に揺れる気持ちもそりゃあるだろうな……としみじみしてしまった。

 さくやは「深紅の決断」にも出ていたが、涼子の方は今回のイベントが初登場となるキャラなんで「いきなり出てきて魅力を発揮できるだろうか」と心配だったけど、杞憂でした。ガチャ禁してなければ普通に回していたところだ。気風の良い子じゃあないか。仲間からの信頼が厚いのも頷ける。同じ時女一族の広江ちはる曰く「涼子ちゃん、めちゃくちゃだし誤解されることもあるけどいい子だよっ! だから臭くない!」。補足しますと、ちはるには「人の悪意」を嗅ぎつける能力があります。別に「こいつはくせぇー! ゲロ以下のにおいがプンプンするぜ!」とかは言いませんが。あと、嗅覚が反応するのは悪意だけで危機が察知できるわけではないみたい。だから「純粋に味覚がおかしいみたまさんが作った料理」などには無力なんだろうな……。

 そのみたまさんがガンソのヴァンみたいなことをやっていたアニメの4話は開幕と同時に中華料理店「万々歳」でテンション上がりましたね。万々歳と言えば無論看板娘、自称「最強魔法少女」の由比鶴乃ですよ。アニメで動くと凄まじく可愛いな、こいつ……いろはと同年代に見えますが若干年上の高校生です。確かももこの1個上だっけ? 脳天気で猪突猛進なキャラという印象だが、家庭事情がいろいろとアレで、魔法少女になった経緯とその顛末も割とアレである。アニメでもそのうち回想形式で語られるんじゃないかな、たぶん。「万々歳」は創業者たちが戦時中に現地で覚えた中華料理を提供しているという、説明だけ聞くと本格中華なテイストが漂うけど味と見た目はごく普通の下町中華である。所在地は「参京区」で、4話の舞台となっている「水名区」の東に位置する。マギレコの第一部は概ね神浜の西から東に移動していく形で進行します。そのため前半は西側の子の出番が多く、西と対立している東側の子は後半にならないと登場しない。

 やちよ師匠に電話を掛ける際、気弱になって「です」を付けちゃう鶴乃も可愛かったな。鶴乃は魔法少女になったばかりの頃、「最強」の座を勝ち取らねばならないという謎の強迫観念に襲われていたせいで手当たり次第他の魔法少女たちに決闘を申し込んでいましたが、何度手合わせしても敵わないやちよへ弟子入りすることを勝手に決めて「師匠」と呼び始めます。やちよ自身は鶴乃を弟子ではなく仲間の一人と見做していたが、いろいろあってチームを解散した後は疎遠になる。やちよがチームを解散した理由はいくつかありますが、そのうちの一つ「ある出来事」が発生したとき鶴乃は現場に居合わせていなかった(万々歳の手伝いで忙しかった)ため、チームが解散に至った経緯をハッキリと把握しておらず今でも解散の事実を呑み込めていません。ももこは現場に居合わせた一人であり、やちよとの仲が険悪になったのも「ある出来事」と無縁ではない。アニメだとやちよとももこの関係がギスギスしている描写は省かれてしまったから「諍い合う二人に戸惑う鶴乃」という要素は感じ取りにくくなっている。

 「口寄せ神社のウワサ」にまつわるエピソードは水名区の観光も兼ねており、チラッとですが水名女学園が映るのもファンには嬉しいサービスでした。「ドア様」こと阿見莉愛(紫の制服を着た金髪の子)が出演したことに歓喜するのも一瞬、「セリフなし」という現実に絶望してソウルジェムの濁りが捗る。莉愛は「最強」ならぬ「最美」を目指す魔法少女であり、学校に通う傍らモデルの仕事もこなしています。同じモデルであるやちよを一方的に敵視している(元々はやちよのファンだった)ものの、向こうは「あの突っかかってくる子、名前なんだったっけ?」くらいの感覚であまり深く認識されていない。やちよの瞳に映る世界において莉愛は数多いるモブの一人でしかないのだ、悲しいな……「アミ・リア」という微妙に印象に残りにくいネーミングのせいか名前をよく間違われるキャラでもあり、実は「ドア様」という愛称も公式ネタである。アニメでは「デスノートを無効化する」属性に「絶交階段を無効化する」属性も加わった(階段に名前を書く設定はアニメで追加された)。その荒ぶるドア様を押さえつけていたのが「胡桃まなか」、飲食店の娘という点では鶴乃と共通しているが、通う学校も店の地域もジャンル(中華と洋食)も違うせいか二人の絡みはほとんどない。

 城下町として古くから栄えている水名区には悲恋伝説が残っており、「口寄せ神社のウワサ」と何か関係があるのでは? と考えた一行はスタンプラリーに参加するもののスタート地点である水名神社に戻ってしまう。空振りだったことに落胆しつつ、スーパーで買い物をしている最中に「タイムセール……そうか、ウワサが効力を持つのは特定の時間帯なのでは?」と推察して夜中の神社に侵入します。変身しないで門を飛び越えるシーンにはビックリしたな、何となく「魔法少女は変身しないと超常的なパワーを発揮できない」イメージがありましたから。1話時点でも制服姿のいろはが常人離れした運動をしていましたけど、あそこは額面通り受け取っていいのか「シャフト流の演出」と解釈するべきなのか判断が付かなかったもんな。さておき、口寄せ神社のウワサでそれぞれ会いたい人と対面するいろは&やちよ。いろはの前に現れたのは妹のういちゃんですが、やちよの前に現れたのは元カノ……ではなく幼馴染みの「梓みふゆ」です。かつて同じ屋根の下で暮らしていて、やちよのことを「やっちゃん」と呼ぶ女性。自分のもとから去った後もやっちゃんは彼女の使っていたマグカップを処分できずにいる……やっぱり元カノでは? いいとこのお嬢様で、今回一瞬だけ映った水名女学園の卒業生でもある。この時点では生死不明だったみふゆさんですが、エンドカードに堂々と出てくるせいでアニメじゃ「ほぼ確実に生きている」ことが判明してしまっている。このエンドカード、全体的にネタバレすぎるんでもうちょっと後のエピソードまでズラせなかったんですかね?

 やちよと同様に戦歴7年を誇る大ベテランですが、魔法少女は歳を取れば取るほど「幼さゆえの全能感」や「若さゆえの無尽蔵な希望」はすり減っていき「まあ、現実って、こんなもんよね」という達観や諦観が押し寄せてくるため、戦闘経験が豊富になる反面で感情の振幅が狭まり魔力そのものは衰えていきます。みふゆは「自分が魔法少女として活動する限界に達しつつある」ことを悟り、他の要因も重なってやちよの前から姿を消してしまった。やちよさんは願いの影響で加齢による減衰が少なく、「戦闘経験が豊富で魔力も潤沢」という例外的な存在として神浜の西に君臨している。やちよさんみたいな例外中の例外を除くと、魔法少女はそれなりに強い子でも「どこかでピークに到達し、魔力が落ち始める→魔女が狩れず、グリーフシードを確保できなくなる→ソウルジェムが濁り切ってTHE END」という救いのないルートを辿ることになる。まどマギの世界において、死や魔女化を避けて魔法少女から引退する方法なんてものは存在しません(まどかが概念化した後でさえ一度契約を交わした魔法少女が普通の女の子に戻る手段はない)。「魔法少女」の呼び名には「誰も大人にならない」という暗い意味も込められている。縁日のヒヨコみたいなものです。やちよは薄々「みふゆはもうこの世にはいないのではないか」と感じており、その不安を払拭すべく行方の手掛かりを掴もうとしている。このへんから徐々にやちよさんの鉄面皮が剥がれ落ちていくことになります。「ポイント10倍デー」に反応していた時点で年長者としての権威はだいぶ砕け散っていますが。「ここにあるもの全てがポイント10倍よ!」 なお原作だと「魔女結界に気づく→なぜショッピングモールに? なんか今日は人が多いな……→ハッ、そうか、今日はポイント10倍デー!」って順序なので、「魔女結界そっちのけでポイント10倍デーの凄さを熱心にアピールするやっちゃん」というアニメ以上に珍妙なシーンだったりします。舞台版ではポイント10倍ソング(アニメでも使われているアレ)とともにダンスまで披露した。

 このペースなら口寄せ神社云々は次回で終わりだろう。第一部における山場のひとつであり、話が大きく動き始めます。それにしても黒江ちゃんは依然として出番がないな。原作エピソードを消化するので手一杯なのは伝わってくるが……もし最短で出すとしたら6話か7話あたり? アニマギ、原作やってる人間にとっては「大筋は一緒だけど細部はかなりアレンジされている」という御褒美みたいな内容で、ペース配分的に恐らく分割2クールだろうからしばし待つだけで合計20話以上も楽しめるという夢の如き状況だけど、アニメから入った人にとっては「どこが見所なのかイマイチよくわからない作品」のようで温度差を感じています。けど原作に興味を持ってアプリ版プレーし始めた人もいるみたいだし、まだ悲観すべき局面ではない。これでもっと界隈に活気が出たら嬉しいな。

【予告】期間限定バレンタインイベント2020開催決定!

 「2月中旬」ということは5日じゃなくて12日頃に開催か? そろそろ1900万DL突破キャンペーンが始まりそうな時期だし、5日はそっちの方かも。アニメに合わせてエレシュキガルが来るか、英霊剣豪のコミカライズに合わせて武蔵ちゃんが来るか、はたまた『帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline』に合わせて沖田さんが来るか。さておき、バレンタインイベントの内容に関してはまだ不明であるが、実装される新サーヴァントのイラストは公開されました。通称「キラキラのアーチャー」。見た瞬間に「Vtuberみたいだな」って思いましたね。イラストは恐らく「Mika Pikazo」、輝夜月のキャラデザを担当している人です。番傘を片手にしている様子からして和鯖の可能性大ですが、真名予想は大きく3つに分かれている。一つは「石川五右衛門」説。言わずと知れた大泥棒であり、「歌舞伎の演目」というイメージが強いことから傾いた身なりとマッチする。『がんばれゴエモン』では小判を投げていたし、それで「キラキラのアーチャー」だろう……と割合説得力があります。でもゴエモンならキセル持ってるはずだし、ちょっと違うかも? って気もします。二つ目は「出雲阿国」説。歌舞伎の原型を築いたとされる踊り子です。うちの閲覧層から察するに『天外魔境』を連想する人も多いだろう。「傾いた衣装」という点ではゴエモン予想よりも阿国予想の方が自然ではある。しかしクラスがアーチャーなのは「?」だし、やや決め手に欠けるか。最後は「清少納言」説。去年が紫式部だったので、シックなトーンの彼女と対比する形でこういう派手なキャラデザに……っていう、少し強引な説ではあるが「紫式部と同じく鞄を装備している」「『紫式部日記』で清少納言について『きらきらしく』と形容する記述がある」など傍証もあって一概には切り捨てられない。相変わらずアーチャーというクラスが謎ではあるものの、「式部さんとの掛け合いが見たい」度で考えれば清少納言説を推したいところです。いずれも的外れで、まったく予想外なキャラが来るパターンもありえます。ただひとつ確実に言えることは、番傘持っている以上バトルモーションは緋雨閑丸を意識したものになるだろうな、ということ。水着玉藻が既にだいぶそれっぽいから今更なんですけども。あとなにげにカエサルのモーション改修も予定されており、「始まる前から黒幕が判明しているのでは?」って気がしてなりません。

 あと新宿幻霊事件コミック発売記念キャンペーン日替りピックアップやってますが、表紙を飾っている「新宿のアーチャー」が残念ながら不在。「シワシワのアーチャーがいないなんて」と嘆く声につい笑ってしまった。その代わりセイバーオルタの新宿霊衣がやっと追加されます。待ちに待ったあの衣裳がようやく……! 開放権を得るためにマナプリが1000個必要だったり、開放するための素材として「真理の卵」が5個も必要だったりと、なかなかコストが重くて呻いたが、塔イベントの直後でちょうどマナプリが手元にいっぱいあったから何とか開放することができました。新宿霊衣のセイバーオルタ、やっぱり可愛いな……強化クエストでNPチャージスキルもゲットして、ブッパ要員としての活躍がますます期待できるスキル構成になったぜ。この調子でモーさんの直感スキルにもテコ入れしてくんないかな。現状だとスキルマするふんぎりが付かない。


2020-01-25.

【期間限定】「救え! アマゾネス・ドットコム 〜CEOクライシス2020〜」開催!

 「App Store上のアプリ反映遅れ」という去年のクリスマスイベントと同じトラブルが原因で遅延発生と相成ってしまったが、1日以上遅れた去年とは違い3時間程度のズレ込みで済みました。APは溢れたけど林檎の補填はあるし、そもそもAP消費が激しくないイベントだからさして問題ない。百重塔形式のタワー踏破型イベントで、一度やっているにも関わらず「低層階は高レアを温存して☆1〜☆3を駆使していこう!」って方針で進めた結果、途中からコスト管理に苦しむというありがちなミスを犯してしまった。今回はイベント礼装を付けていると絆ポイントの獲得量が増えるので、むしろ☆1や☆2といった低レアをいかに温存するかがポイントとなります。1waveか2waveで終わるクエストばかりでエネミーのHPもそこまで多くないから全体攻撃サーヴァント1騎か2騎に「カレスコ/凸虚数/凸龍脈」を装備させ、脇に添えたサポートからバフやNP付与を貰って宝具ブッパ、これをひたすら繰り返すだけ。似たようなクエストも多かったけど、毎回何かしら変化があるので同じクエストをひたすら周回させられる普段のイベントよりは苦痛度が低めでした。ふざけたエネミー名にワクワクするし、「あまり周回向きではない」という理由で編成する機会の少ないサーヴァントを積極的に使えることもあって個人的には割と楽しいと感じたり。ついつい夢中になって土曜日の夜には表100と裏100、計200階分を登頂完了。表面をクリアしたときの「ダンボールで配達される聖杯」はさすがに笑った。

 今回は「クレーム対応クエスト」という膨大なHPを持ったエネミーとのバトルもあり、単体攻撃サーヴァントにも見せ場があるのは良かったです。メルトとか、これまでは「ようやく回り始めた!」ってところでエネミーのHPが尽きたりしてたので、思う存分蹴りまくれてスカッとしました。手持ちが少なくなってくるとだんだん雑なゾンビアタック状態になっていくので見た目的にはだいぶアレでしたけども。単調と言えば単調ですが、素材は確定でドロップするし、それとは別に報酬枠もあるし、イベントも何もない期間にやってる虚無に等しい周回作業と比べれば天国ですね。この倍……はさすがにキツいけど、もう100階くらいだったらやってもいい気持ちが湧きます。

 クレーム対応と高難易度クエスト以外は全体的に抑え目の難易度で、部分的にフレのサポートも使えるし、攻略そのものにあまり苦労しなかった点も大きいか。アスクレピオスが出てくるところ、確か裏面の90階? は少し際どくて危うく全滅するところでしたが。クレーム対応以外のAP消費は少ないですから、早期登頂を目指すなら「こまめに撤退して編成をやり直す」のが攻略のコツと言えます。でも、絆ポイントを稼ぎたいならイベ礼装未凸で並べつつじっくり時間を掛けて登る方がアド? 私はコスト計算が面倒というかやっててイライラするのでイベント礼装さっさと凸っちゃいましたけど。獲得した夢火はアーラシュとスパさんに投入。あと1個はバニヤンに使おうかどうか迷ったけど、ひとまず保留で。

 このイベントが終わる2月5日にはバレンタインイベントも来るんでしょうか。バレンタインは個別のチョコシナリオ(あげたり貰ったり)がメインなので、イベントシナリオ自体にはそこまで力を入れない傾向にあります。フルボイスなので聴くだけでも結構時間掛かるんですよ、チョコシナリオ。単純に去年の図書館イベント(「バレンタイン2019 ボイス&レター・これくしょん!〜紫式部と7つの呪本〜」)を復刻するだけで済ませる可能性も考えられる。ただ、一昨年のバレンタインイベント(「バレンタイン2018 〜繁栄のチョコレートガーデンズ・オブ・バレンタイン〜」)を復刻しないままセミラミスの復刻PUを行ったことから、紫式部に関しては「PUだけ復刻してイベントは復刻されない」パターンも想定されます。新しい概念礼装も投入したいだろうし、「新サーヴァントのお披露目を兼ねた新イベント」の公算が大です。正月に何の前触れもなく楊貴妃が来たくらいだから、バレンタインに誰が来るかなんて予想するだけ無駄な気もするけど、「○○じゃないか?」「いや××だろう」と言い合ってるこの期間こそがFGOの醍醐味でもある。楊貴妃、クレオパトラと来ているから三大美人繋がりで小野小町とか? 「百夜通い」を再現するため、ふたたびタワー踏破型イベントを開催……! 一瞬「FGOの運営ならやりかねない」と思ってしまったが、ないな、いくら何でも。

マギアレコード、1月27日17:00よりイベント『オマエにずっと手を振る』を開催

 FGOで塔を昇り切ったら、マギレコでもタワー踏破型イベントの開催が決定していた。賽の河原かな?

 マギレコは過去にも踏破型イベントを開催しており、2018年3月の「ほわほわ少女頑張る!〜待って、それ誤解です!〜」、2018年6月の「呼び水となりて綻び」、2018年11月の「Whereabouts of the feather〜羽根の行方〜」と来て今回で4回目。もう一年以上やってなかったからすっかり油断して「バカな、あの形式のイベントはもうやめたはずでは……!?」と動揺している古参もいる模様。FGOの百重塔形式とは異なり連続出撃可能ですが、減ったHPはそのままで回復しません。その代わり貯めたMPは次戦に持ち越しできますから、「ザコ戦でMPを稼いでボス戦でマギアやドッペルをブッパ」が基本戦術となります。回復系のスキルやメモリアに関する重要度も普段より高くなっており、「耐久を意識した編成」を学ぶ機会でもある。

 確か回数制限ありの即時回復機能もあったっけ。感覚としてはプリコネの「ルナの塔」に近い形式です。「手持ちが多いほど有利」なイベントではありますが、「羽根の行方」のときは手持ちの魔法少女が5、6人しかいなかった私でもメインクエストをどうにか突破することができたので、ストーリーを読むだけならさほど難しくない。もちろん、登頂は無理でしたが……今は手持ちも増えて全員レベルマ済、完凸の子も何人かいるから恐らく踏破し切れるのではないだろうか。マギレコはカレスコや凸虚数に相当する装備品が存在しないぶん攻略はFGOよりも面倒臭く、難易度もさることながら「気力の保持」が重要となってくる。合計で125(メインが25、チャレンジが100)もクエストがあった「羽根の行方」と違い今回は「合計70のクエスト」(メインが20、チャレンジが50)らしいし、どうにか最後まで根気を維持させられるだろう。昔の踏破型イベントは150まであったのにどんどん減ってきていることを考えると「キツい」って意見が多かったんだろうな……。

ストーリーイベント「魔法少女 二人はミスティ&ピュアリー」開催決定!

 さーて正月イベントの復刻も終わったし、プリコネはそろそろ新規バレンタインイベント開催の時期……って、何ぞコレ? あまりにも予想外の告知でコラを疑ってしまうほどでした。緑髪の子がシオリンだとすぐには気づけなくて「新キャラ?」と勘違いしかけたわ。もろにプリキュアのパロディみたいな企画だが、単なるコスプレとかではなく本当に精霊的なものと契約して魔法少女に変身する話っぽい。アプリで確認できる予告イラストにマスコットめいた謎生物が映っており、サイゲに詳しい人曰く「こいつ、『神撃のバハムート』に出てきた魔法生物『モーラ』じゃないか?」とのこと。プリコネにも出演しているモニカがモーラと契約して変身する「魔法提督ラブリー★モニカ」なるイベントが神バハで5年ほど前に開催されており、その流れを汲んだテイストのストーリーになるかも。「ミスティ★カスミ」「ピュアリー★シオリ」といったネーミングも明らかにラブリー★モニカを踏襲したものだし、モニカも途中で変身するパターン?

 「イベント開催期間中に条件を満たすと、イベント限定キャラが仲間になります」という一文がありますから片方は配布キャラですね。プリコネは今のところ季節系イベントと社外コラボ以外では限定キャラを実装していないので、もう片方もガチャ産ではあるだろうが恒常での実装になると思います。しかし、バレンタインを完全スルーして魔法少女イベントというのはまったく予想していなかった。季節系イベントの難点は「開催時期と同じ頃に復刻しないと季節外れになってしまう」ことで、恐らくこれを嫌って新規バレンタインイベントの開催を見送ったのではないでしょうか。FGOが新規のハロウィンイベントやらなくなったのと似たような感じで。Re:Diveのサービス開始日が2月15日だから、バレンタインの時期はアニバーサリーキャンペーンともぶつかる。運営にとっては「できればパスしたい行事」なんだろう。去年の復刻はするだろうけど、今後はもうないかもしれない。

 そしてここまで音沙汰ナシということは正月ペコリーヌ、結局未実装なのか。SDキャラが既に作られていることを考えると、水着サレンみたいに一年遅れでの実装となる可能性が高くなった。来年のニューイヤーPUまで石を確保しておかないと。始めたばかりの頃は石を貰えるコンテンツがたくさんあるので天井分は割と早く溜まるのですが、だいたいのコンテンツを踏破した後はちょぼちょぼとしか貰えなくなるため一気にペースが鈍化するんですよね。一切石を消費せずに半年くらいコツコツと貯め続ければ天井一回分くらいになるかな? そう考えると、天井覚悟で回すの今年はあと2、3回が限度か……プリコネのガチャは季節限定が多いところがネックだけど、フェス限の追加ペースは比較的緩めなところが救いである。世の中にはほぼ毎月のようにフェス限を追加するゲームもあるからな……そういえば『メギド72』に近々「スコルベノト」という女装少年が実装される予定で、「ひょっとしてテルミナス(フェス限のようなもの)か!?」と焦ったがどうも恒常みたいで安堵した。テルミナスの場合はこうやってハッキリ表記されるもんな。スコルベノト、元ネタの悪魔が「地獄の宦官長」だからそれに合わせる形で女装少年にしたんだろうけど、ひょっとして玉と竿をナイナイされているカストラートでシュライバーなキャラである可能性も……? CVは男性声優なので、いわゆる「男の娘」をイメージすると面食らうかもしれません。ケープで誤魔化しているけど骨格からして完全に男だもんな。恒常ならメギドの日(7月2日)のチケットで交換できるだろうし、何が何でも引かなきゃってほどではない。ただ、できれば次のメギドの日にはRシャックスを交換したいんですよね……なのでスコルベノトはPUされているうちに引いておきたい。というわけで月末のサバトは回します。それで手持ちの石はほぼ空になるだろうから、結果を見て2周年のときのまだ使っていない〆チケで誰を交換するかいい加減決めてしまいたい。2月末のサバトまで待っていたらうっかり期限を通り越してしまう危険性ありますし。

・拍手レス。

 テッド・チャンの新作、文庫落ちを待つつもりだったのに、アニメイトなんて思いもよらないところで発見したので、つい購入。次の新刊も10年以上先かと思うと迂闊に読み始める事が出来ません。
 あと、本屋でうろうろしてる時に手に取ったSFマガジン。雪風の新連載が始まっててびっくり。

 文庫化の際に新作追加とかやりかねないし、どうせ文庫版も買うことになるだろうな……と思いつつ抗えなかった。雪風もさることながら『空の園丁』の連載も遂に始まって「これが令和か……」ってなりましたね。なんやかんやでハヤカワには金を使わされる。


2020-01-20.

『劇場版 ハイスクールフリート』を観てきた焼津です、こんばんは。この作品に関しては未だに『はいふり』表記の方がしっくり来るな。

 制作中に会社(プロダクションアイムズ)が経営破綻して公開が危ぶまれるなど波乱もあったヤツですが、どうにかこうにか上映へ漕ぎ着けました。105分という尺の中に見所をたっぷり詰め込んでおり、展開はかなり強引というか唐突(突如無から生えてくる海賊たち!)だが、圧縮されているぶんテンポについてはTVシリーズよりも良いかもしれない。新キャラは「スーちゃん」ことスーザン・レジェスくらいしか印象に残らず、呉と舞鶴と佐世保の区別がイマイチ付かなかったけれど、「晴風の乗組員を目立たせる」構成にしたのは正解だと思う。晴風だけでも相当な人数(30人以上)だもんな……物議を醸している作画は、スポーツチャンバラのあたりまでは良かった。あそこを過ぎたあたりからだんだん怪しくなって「これは本当に劇場公開作品か?」と目を疑うカットがいくつも出てきます。ガンダムNTのときも「マジで?」となるカットが散見されたけど、アレを軽く上回っている。ただ、ヤシガニとかガンドレスとかに匹敵する伝説級の崩れはさすがになかったです。とはいえ2000年代の深夜アニメを彷彿とさせるレベルではある。強引ながらもストーリーは盛り上がっている場面ゆえ画面が追いついてこないのは残念無念、まこと惜しかった。

 結論としては「あらかじめ覚悟を決めておけば割とイケる出来」ですね。大和のみやさんのむさんとか、もっと掘り下げてほしいところはあるんですが劇場版以降の展開がなさそうな雰囲気なんで望み薄かなぁ。

期間限定キャラ「コッコロ(ニューイヤー)」登場!ピックアップガチャはおまけ付き!

 こちらの画像を見れば首尾はお察しいただけることでしょう。キッチリ300回転で天井に到達しました。うち虹は6個、確率的にちょっと負けている。未所持の恒常☆3キャラがそこそこ出たことだけが救いです。感想はとにかく「天井があって良かった」の一言に尽きますね。結局晴着ペコリーヌは来るのか来ないのかイマイチよくわからないけど、どちらにしろ当面はガチャ禁の方針でまいります。近々始まるであろう新バレンタインと復刻バレンタインのPUもスルー。2周年アニバーサリーと水着ラッシュに備えて石の管理を適切に行っていきたい。水着はユイとかハツネが来なければ復刻のサレンを狙おうかな、と画策中。

 ストーリーは第2部の配信が始まっています。復刻の進むランドソル、そこに様々な思惑を抱いた人々が集まってくる……といった調子で「現実へ戻る方法について」は棚上げ状態のままだが、まだ見ぬ新キャラたちを交えたOPムービーで期待を煽ってくれる。味方っぽいキャラと明らかに敵っぽいキャラ、敵か味方か現時点ではよくわからないキャラ。とりあえずゴウシンは敵に回った方がいろいろと面白そうな気がしますけど、ああ見えて実は忠臣キャラだったり……? クレジッタは嫌味ムーブが露骨すぎて、改心して味方になるフラグにしか見えない。金ピカデブは耳の形状からして豚の獣人? レイと切り結んでいるから恐らく敵なんだろうが、それを言ったらクリスティーナだって最初は完全に悪役系の狼藉を働いていたわけだし、なんやかんやあって「か、勘違いするなよ! これはおぬしのためではなくワシのためにやったことだからな!」とテンプレツンデレみたいなベタベタのセリフを吐くオッサンヒロインと化す可能性もゼロではない。「新フェス限登場! 金ピカ鎧のメタボおっさん!」とかやったら大量のユーザーが離れそうだし、プレイアブル化はさすがになさそうだけどな。個人的にはラジラジとかオクトーも使いたいんだけど、「ユニットは基本的に女キャラのみ」というのがプリコネの売りだから仕方ない。

 2部から青い髪のドラゴン族?の少女がメイン級の扱いで登場。出会った直後に幼児退行してバブバブし始めるので設定に関しては何もわからない。主人公も一緒に赤ちゃん戻りしているから、同期するような因縁は何かあるはず。というか、やっと人並みに会話できるところまで知能が回復した主人公をふたたびバブらせるって……「今は赤ちゃん主人公に需要あり!」って運営が考えているのか? 血迷ってない? 振り出しに戻った気分で少しゲンナリするけど、ヒロインたちの可愛さでギリギリ耐えられています。早くなかよし部が本編に絡むところまでストーリーを進めてほしいものだ。いや、ひょっとして本編には一切関わらないんだろうか、あのギルド。

 本編にはすべて目を通したので個別ストーリーもチマチマと読んでいます。今はコッコロちゃんのを読み進めていますけど、えっ、この子想像以上にヤバない? てっきり「異変」に巻き込まれたことでゲーム内の役割(ロール)に心を呑まれたのだと思っていたけど、現実世界でも「理想の主さまに仕える従者」ムーブをキメてただなんて……ひょっとして棗こころって「見た目が重くない堕花雨」なのでは? アメス様みたいに「コッコロたん可愛い〜」って転がるつもりで絆エピソードを読み始めたのにどんどん恐怖のゲージが上がっていく……服従しているように見えてなにげに独占欲や管理欲が強いですよね、この子。今はまだ小学五年生だからこの程度で留まっているが、将来的にはシズルやエリコをも上回る巨凶として成長するんじゃないだろうか。「いつか別離の日が来る」ことを過剰に怖がっているし、冗談抜きでラスボスの素質があるかもしれない。

アニメ「メイドインアビス」シリーズ続編制作決定!PVとイメージボードが公開に(コミックナタリー)

 『深き魂の黎明』は近場でやっているところがないので拡大上映でもないかぎりBD待ちになりそうですが、それはそれとして続編制作決定とはめでたい。映画は近場で観れないからTVシリーズの方が個人的には嬉しいけど、内容的に『深き魂の黎明』の続きだろうからコレもたぶん劇場公開かな。タイトルは「夜明け」「黄昏」「黎明」と時間/周囲の明暗をイメージするような言葉が続いていることから『メイドインアビス 払暁の絶界行』みたいな感じになりそう。時間は掛かるだろうがこのまま完結まで走り抜けてほしいものだ。

・アニマギ3話の「友達にしてごめんね」、ももこの変身バンクがカッコ良すぎて思わず昇天してしまった。踵落としのようなポーズから始まる導入もさることながら、大剣を蹴り砕いてあの独特な形状にする演出が斬新すぎて痺れる。

 かえでのことが心配で整える余裕もなかったのかボサボサになっている髪を何も言わずスーッと近づいて梳かすみたまさん、「えっ、仲が良いのは知ってたけどここまでなの!?」って衝撃を受けましたね。尺の都合で「あらあら、ボサボサじゃないの」みたいな掛け合いをカットしただけかもしれないが、カットすることで「前触れもなく髪を梳かし始めるみたま」「それを当たり前のように受け容れるももこ」という高度な百合描写が成立しているの非常にポイント高いです。調整屋に関する説明はざっくりしたものだったが、アニメ組の人にも手つきのいやらしさだけでみたまさんの「只者ではない感じ」が充分伝わったはずだ。いやらしい手つきでソウルジェムを触られていた魔法少女が梢麻友という私の好きなキャラの一人だったのも嬉しかった。彼女は「水名女学園」の生徒で、原作通りなら次は水名区が舞台のエピソードになるはずだから端役として再登場する可能性も……? ちなみにレナが憧れていたアイドル(史乃沙優希)も水名女学園所属です。

 今回は急にういの友人である「灯花」と「ねむ」の会話が始まるので原作知らない人は戸惑ったかもしれない。「ふたりは子供と思えないほど頭がいい」ことをアピールする要素もあるためストーリー上の狙いが見えにくくなっていますが、ことあるごとに喧嘩する灯花とねむ、それを仲裁しようとするういの関係をレナ・かえで・ももこのトリオに重ねています。原作では更に「やちよとももこの不仲」が重なっていましたが、アニメだとやちよに対するももこの感情がそれほど苛烈ではなく、「険悪」というより「よそよそしい」「冷え切っている」雰囲気になってますね。原作の「やちよの言うことを頑なに信じないももこ」を短い尺のアニメで再現するのは無理だったか。下手に再現してたら「頼れる姐御」のイメージが粉々になっていただろうし、正しい判断かもしれない。

 Cパートで巴マミが登場し、放送時は「マミさん」がトレンドに上がるほど盛り上がったとのことです。本編での登場はもうちょっと先なんですが、アナザーストーリーの内容をチョロっと切り出してきた模様。原作アプリには本編とは別に「アナザーストーリー」という本編の裏側を描くシナリオがあり、見滝原の魔法少女は主にこっちへ出演している。というか、「見滝原組の出番を捻出するためにアナザーストーリーなる枠を用意している」と表現した方が適切かしら。「キュゥべえが神浜に入ろうとするとどうなるのか」が初めて具体的に描写されたので原作プレーヤーにとっても興味深いシーンであった。次回、いよいよ私の最推しキャラである「最強の魔法少女」がアニメに登場だ。緊張してきた。原作だと第3章「神浜うわさファイル」に当たるエピソードであり、アニメはだいたい2話で原作1章分のストーリーを消化していく形になるみたいです。BD/DVDの商品情報からとりあえず13話までの放送が確定しているから、このペースで進むなら第7章「楽園行き覚醒前夜」がクライマックス? 残りの第8章〜第10章は分割の2クール目でやるのかな。アニメには黒江というオリジナルキャラがいる(全然出番ないから早くも影が薄くなってるけど)し、必ずしも原作通りに進行するとは限りませんが、声優のインタビュー記事を読んだ感触からすると概ね原作の筋を踏襲した内容になるのでは……って気がします。とにかく次回からこんな美少女がテレビの大画面に映し出されるわけですから、不意打ち喰らって呼吸停止せぬよう各自心の準備を済ませておくべし。

・拍手レス。

 リメイク読みましたけど。4巻の展開が凄いですね。こういう主人公がずたぼろになるまで追い込まれていく系の話は超好き。
 著者の略歴みて思ったことは作中でフォーリズム推してるのはあれ自画自賛だったんですね。気づいて笑いました。

 読者が当然抱く疑問に向き合っていく展開で引き込まれましたね。フォーリズムがアニメ化したことをアピールする手前味噌ぶりは笑ったけど、「アレも2016年だったか……」って思い出すと切なくなる。ぼくリメは実在作品のパロが多いけど、アニメでもパロのままなのか許可取って元ネタをそのままお出しするのか気になるところです。


2020-01-12.

アニマギの第2話「それが絶交証明書」を観た焼津です、こんばんは。

 いきなり新キャラがドバッと出てきたせいもあって初見の方は戸惑うかもしれない回でした。黄色い髪(金髪?)の子が「十咎(とがめ)ももこ」、青い髪の子が「水波(みなみ)レナ」、鳴き声が「ふゆぅ」の子が「秋野(あきの)かえで」です。3人1組のチームであり、ももこがリーダー格。それぞれの名前を取って「かもれ」と呼ぶ向きもある。ももこが高校生で16歳、レナはいろはと同じ中学3年生で15歳、かえでは最年少の14歳だ。3人の通う学校(神浜市立大学附属)は小中高一貫ということもあって制服が共通している。余談ながらやちよさんも同じ学校に通っていた。現在は神浜市立大学に在籍中。

 ももこは以前やちよのチームに所属していたがアレコレあって仲違いし、現在ふたりの関係は険悪になっている。ただ面倒見の良さはやちよ譲りで、「年下のレナとかえでを放っておけないから」という理由でチームのリーダー役を引き受けていたりする。一言でまとめると「世話焼きの姐御肌タイプ」か。ゲームのユニットとしては「頑丈なゴリラ」である。さすがに盾役(タンク)ほどではないが防御力高めで、耐久しながらチャージディスクでパワーを累積させて「ここだ!」という局面にロマン火力をブッ放す。問題は今の環境だとチャージ偏重のユニットは使いにくいってことか……公式マンガでもネタにされるレベルです。それにしても、アニメで動くとももこの可愛さって十倍増しになるんだな。あざといポーズがいちいち似合っていてビクンビクンしてしまう。

 レナは一言でまとめると「素直になれないタイプ」のツンデレなんですが、強情さが度を超しているため人によって激しく好悪の分かれるキャラでもある。「決して頭を下げないサラリーマン」とか「口が裂けても『申し訳ありません』と言えない営業職」を見ているような気分に陥ると申しますか……自分に非があっても認めようとしないくらいは序の口、遊びに誘いたくても「自分から頼むのはイヤだから」相手に誘わせるよう仕向ける。それでいて巧妙な駆け引きができず「ほんとは誘いたいんでしょう!? いい加減認めなさいよ!」と支離滅裂な言動になって相手を困惑させる。レナがこうしたムチャクチャな振る舞いをするのは「自己肯定感の欠如」に起因しています。「自分自身、自分のことが好きじゃない」「こんな自分を誰も好きになってくれるはずがない」という絶望から来る渇きが彼女の心を苛んでいる。自信のない人間が取る行動は主にふたつ、常に周りの顔色を窺って卑屈に振る舞うか、常に周りの顔から目を逸らして虚勢を張り続けるか。レナは後者です。死に物狂いで虚勢を張っていないと呼吸もできない、そんな非常に脆い少女である。「別の誰かになりたい」という変身願望を叶えるため魔法少女になったので変身能力を有しています。姿だけでなく能力もコピーできる優れもの。さやかのモチーフが人魚姫であるのに対し、レナのモチーフはサンドリヨン(シンデレラ)である。ちなみにアイドルオタクであり、推しのアイドルたちを「決して手の届かない、自分とは無縁な輝き」として崇拝している。尊べば尊ぶほど隔絶を痛感するので自己嫌悪も際限なく深まっていく。なおレナの最推しアイドルも魔法少女としてアプリに実装されていますが、本編に絡まないキャラなんでもし出てくるとしても画面に一瞬チラッと映る程度だろう。

 かえでは「ふゆぅ」というわざとらしい鳴き声(口癖?)と魔法少女になった理由が「日照権」なせいで何かとネタにされがちな子である。アニメでは「家庭菜園を守る」としか言及されていないが、彼女の願いが叶った結果として高層マンションの建設計画が白紙に戻っており、その余波がどこまで及んでいるのかは誰にもわからない。卑屈というほどではないが気弱でレナとは正反対な性格をしている。基本的に素直な子ですが、素直過ぎてときたまグサッと来るようなセリフを吐くこともある(アイドルのライブに熱中するレナに対して「私は光る棒を振って何が楽しいのか分からないけど」とか、制服姿のやちよに対して「高校生がランドセル背負ってるような感じだよね」とか)せいで「ナチュラルボーン煽りスト」とか「実は腹黒キャラ」という弄られ方も多い。割と早い段階から黒幕説が囁かれていて「ふゆぅ、汚物は消毒だよぉ」みたいな悪役セリフが捏造されることも多々あった。そのせいか「ふゆぅ」でぐぐろうとすると未だに「黒幕」がサジェストされてしまう。2話のストーリーは彼女のまほスト(魔法少女ストーリー、FGOの幕間やプリコネのキャラストと一緒で当該キャラを持っていないと読めない個別シナリオ)の延長でもあるので原作勢からすると趣深いが、アニメから入った方にとっては「いきなり痴話喧嘩が始まって『絶交!』と言い出した」ような印象で、展開が慌ただしくて「どこにピントを合わせればいいのかわからない」と戸惑うかもしれません。

 2話は「ももこたちとの出会い」「妹が入院していたはずの病院」「絶交階段のウワサ」と三つに分解して観ていくといいかも。いろはが神浜で最初に出会った魔法少女はやちよですが、彼女はソロ活動している魔法少女のため、「他の子たちとチームを組んでいる魔法少女」と出会うのはかえでが最初です。かえではチームの中で一番戦力が低く、足手まといになってしまうこともあるが、臆病さゆえの慎重な振る舞いが他のふたりから評価されている。後から出てきたレナとももこが掌を重ねるシーンはゲームのシステムである「コネクト」を表現したものだろう。力を合わせることで一時的に出力を高めたり特殊なスキルを発動させたりする。いろはもこれからいろんな魔法少女たちとコネクトしていくはず。いったい何股になるのかな? 気絶したいろはが目を覚ますのは「調整屋」という神浜独自の場所。店主に当たる「八雲みたま」は今回登場しないが、「これ以上キャラを出すと新規の視聴者が混乱する」と考えての配慮だろうか。みたまは戦闘能力を持たない代わりにソウルジェムのメンテナンスができる稀少な魔法少女で、彼女の営む調整屋は派閥を超えた不戦地域になっている。メタ的なことを書くとデレマスのちひろやプリコネのカリンに相当する「ガチャとかショップを担当するキャラ」だ。ゲームではみたまにソウルジェムを調整されたいろはが「あなたの願い事は何?」と訊かれて自分の願いを忘れていることに気づくという流れだったけど、アニメではそのへんが「なかったこと」になっている。調整屋はソウルジェムを通じて魔法少女の記憶や感情に触れるため、情報屋としての側面も持っている。アニメでも恐らくみたまさんは情報屋めいた立ち回りをするんだろうな、きっと。

 次に「妹が入院していたはずの病院」、アプリではほとんど名前が出てこないため「病院」としか認識していなかったけど正式名称は「里見メディカルセンター」。苗字が「里見」の子もあと何話かすれば登場するはず。まだ記憶が部分的にしか甦っていないせいで手掛かりが掴めず足踏み状態ながら、いろははここから段階的に記憶を取り戻して「消えた妹」の真相に迫っていくこととなる。受付の上にデカデカと飾られている彫刻は「盾と槍を持った女神」で十中八九アテナだろう。聖闘士が運営しているのか?

 「絶交階段のウワサ」については、今のところ「そういう噂がまことしやかに語られている」「信じているわけではないが、『魔女と何か関係あるかも』と思っている」程度の情報しかないけれど、ただの噂でないことは新規の視聴者でさえ察するはずです。神浜は何らかのルールに則って発動する「ウワサ」が実在する――これがマギレコの世界における前提の一つとなっている。「ウワサ」の正体とは何なのか? 魔女と関係があるのか? そのへんについては今後掘り下げられていくことになるだろう。アプリでは判明済だし、さすがに放りっぱなしで終わりはないと思う。「○○のウワサ」で無限に話を生成できるから二次創作の題材にはうってつけだが、そもそもマギレコの二次創作ってメッチャ少ないんですよね……とらのあなでは「マギアレコード」の専用カテゴリが存在せず「魔法少女まどかマギカ」というジャンル名でいっしょくたにされているくらい。新規の食いつきが今一歩のようなのでアニメ効果によって数が増えるかどうかも著しく不透明だ。レナがれんぱす(五十鈴れん)に変身して喋ったりとか、エンドカードがなぎたん(和泉十七夜、「いずみ・かなぎ」と読む)とか、原作勢には嬉しいサービスなんだけど新規勢にとっては「誰?」だろうしな。原作自体が本編の足りない部分をまほストやイベストで補っていく形式なので、本編を要約したアニメだとどうしても情報不足になってしまうのが難点です。だからアニメ派のみんな、アプリ版も是非この機会にや……や……「やろう!」と気軽に言えない出来なのが辛いな。

「復刻限定キャラ プライズガチャ」開催!期間限定キャラ再登場!

 正月ユイこと「ユイ(ニューイヤー)」、1年ぶりの再登場です。2018年末のプリンセスフェスガチャで実装され翌2019年の1月に単独ピックアップが行われた限定キャラ。当時引けなかった私にとっては待望の復刻である。あの頃は天井が未実装だったから「周囲を見渡せば阿鼻叫喚」って感じだったな。一周年のアニバーサリィ(2019年2月)に合わせて天井が付き、「正月ユイ復刻までに天井分(300連)の石を確保しておこう」と決意した私はコツコツと貯蓄に励み続け、時折水着キャルの誘惑とかに負けたりしつつもようやっとこの日に辿り着いたのである。ならば取るべき道は一つ。勇を鼓して「排出率0.35%」という悪鬼羅刹めいたガチャ(ほんとにヒドいなこの確率)へ挑むしかない。その先に待ち受けるものが「天井からの眺め」だとしても、後退のネジは外す。

 300連分の石を貯めて覚悟完了した以上、入手すること自体は既に確定しているのだからもったいぶらずに申し上げます。110連目で正月ヒヨリが出た直後の120連目で正月ユイが来てフィニッシュ。天井は回避できました。「浅手」とは言いかねる損耗ながらプライズのおかげで専用装備もMAX強化できたし、まずまずの成果。余力は残ったから次の正月ペコリーヌ(あるいは正月コッコロ)が限定ならチャレンジする方向で検討しています。でも、できれば恒常の方がありがたいな。天井なんてそう何度もできないし、チャレンジする機会は最小限に留めておきたい。運営は私の大本命であるユニ先輩を未だ温存していて「いつでも実装できるんだぞ」と暗に脅してきているのですから(被害妄想)。クロエが恒常だから同じギルド(なかよし部)のチエルとユニもたぶん恒常のはずですけど、それを言ったらクリスだって王宮騎士団(NIGHTMARE)の中で唯一の限定だもんなぁ。サプライズのつもりで誰もが油断し切ったタイミングにユニちゃんをフェス限としてブッ込んでくる可能性がなきにしもあらず。備えとして最低300連分の石は残しておかなきゃいけない。

 さておき正月ユイ、「ニュ」ーイヤーのユ「イ」だから「ニュイ」という奇妙な愛称も普及している彼女はサポート要員として最高峰の性能を誇るユニットであり、一部では「プリコネ界のマーリン」とも呼ばれています。攻撃能力はほぼゼロながら、UB(奥義みたいなもの)の「サンライズプロテクション」は物理・魔法両方のダメージをカットするバリアを展開しつつHPも少しずつ回復させ、高難度攻略の安定性向上に大きく寄与する。しかもエグいくらいの回転率で発動するからよほどの高火力でないと抜かれない。第一部の最終決戦ではサポートの正月ユイにお世話になりまくりました。彼女の長所はいろいろありますが、一つは「育成コストがそんなに掛からない」ことですね。運用する上で星上げ(開花)が必須というわけではなく、むしろUBの回転率重視なら☆3のまま星上げしない方が望ましい(耐久力が必要なら話はまた別)。ランクも11か12あれば充分で、そこそこの期間やってるプレーヤーであれば引いた後に素材集めだの何だので時間を費やすこともなく即戦力としてクエストに投入できる。実際、引いたその日にダンジョン攻略のパーティに編成したらジャバウォックをあっさり葬ってくれた。かつて手動耐久パ組んでやっとの思いで倒したあのジャバを、フルオートですんなりと……正月キャルの育成が間に合っていない(なんもかんも「三日月の嘆き」が足りないのが悪い)せいでワンパンは無理だったが、現状でも2パンならクリアできます。ホーム画面のユイちゃんが「これから毎日ジャバを焼こうぜ?」と微笑みかけてくるかのようだ。

 そんな正月ユイたちが出演する復刻イベント「新春トゥインクルクライシス!」が来週17日から開催されます。このイベントがキッカケになってユイを好きになったんだな……「三角関係や修羅場が似合いそう」って。懐かしい。当時は戦力が貧弱すぎてノーマルボスを倒すのがやっと、ベリハどころかハードボスも倒せず配布の正月レイを☆2にするので精一杯だった。ようやく正月レイを☆3にすることができるのかと思うと感慨深い。

【予告】期間限定イベント「救え! アマゾネス・ドットコム 〜CEOクライシス2020〜」開催予定!

 まさかのCEOイベント開催です。ひと昔前ならエイプリルフールネタの一つとして片づけられていた奴だ……「CEO」こと意識高い眼鏡エルバサ(ペンテシレイア)は2017年10月開催のイベント「ハロウィン・ストライク! 魔のビルドクライマー/姫路城大決戦」で登場したキャラクターであり、サーヴァント・ユニヴァースの一員。見た目がクリソツなだけでアガルタに出てきた方とは別人です。宇宙を股にかける通販事業者「アマゾネス・ドットコム」のCEOながら、自ら配送もこなす最強物流サーヴァントである。「ハロウィン・ストライク!」は“ハロウィン三部作”の掉尾を飾るイベントで、チェイテ城にピラミッドが逆さまにブッ刺さって、トドメとばかりに姫路城が乗っちゃった……という狂気の産物「チェイテピラミッド姫路城」がお披露目されたイベントでもあります。あまりにもインパクトがデカくて大ウケしたため、今年の夏イベントでも再登場したほど。「今年はハロウィンイベントやらなかったし、もういい加減消えているだろう」と思っていたチェイテピラミッド姫路城、サムネを見るかぎり未だ健在の模様だ。異聞帯が全部消えた後にも残っているんじゃなかろうな、あの特異点。

 今回のCEOイベントは通常のイベントとは少し異なる、「百重塔」形式のイベントです。百重塔というのは2018年1月に開催された踏破型腕試しイベント「節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔」のこと。百の階層から成る塔を突破していくっていう趣旨のイベントで、「一度出撃したサーヴァントは一定時間が経過するまで再出撃不能」という艦これの「お札システム」みたいな出撃制限が課せられたFGO初のイベントでもあった。「試みは面白いが、100(裏面を含めると200)ものクエストをいちいち編成し直しながらこなすのはダルすぎる」という理由で不評だったため、シナリオ付きながら一度も復刻されていないイベントとなっています。一応メモリアルクエストで部分的に再現されたけど……「試みは面白い」だけにもっと遊びやすくしてリベンジしてほしいと願っていたが、ようやくその願いが叶うのか? 「配達クエスト」というのがどんなものか現時点ではよくわかりませんが、ひょっとすると艦これの「遠征」みたく操作なしで一定時間経過後に成果を報告するタイプのクエストも入っているかもしれない。全部がそれだと時間掛かりすぎるだろうし、あってもごく一部だろうが。

 踏破型のイベントはどうしても単調になるのでプレーヤーからの評判は良くないんですよね。データ吹っ飛んで引退したから今はどうなっているのか知らないけど、スタリラの「夢幻の舞台」は一回追加があっただけでずっと放置されていたし、やってる人少なかったんだろうな。マギレコにも何度か踏破型イベントがありましたが、最後に実施されたのは2018年11月でもう1年以上行われていません。プリコネは「ルナの塔」という踏破型イベントを定期的に開催しており、次の更新で「380階」まで登れるようになる。「見ているだけで気が遠くなる」と、まったく手を付けていない人もいる模様。『メギド72』の「メギドの塔」は編成だけ弄って後はお任せという「遠征」形式なので踏破型ながらプレーヤーの負担は少ない。シナリオ追加とかもないから踏破する意欲もあんまり湧きませんが。「踏破しよう」というプレーヤーの意欲を掻き立てつつ億劫がらせないことが重要になるわけですが、果たしてCEOイベントではどんな工夫が凝らされるのか。ちょっと期待しています。

 あ、ちなみに新規実装サーヴァントの発表はありませんでした。百重塔のときも実装済のサーヴァントをピックアップしただけだったし、今回も同じ感じじゃないかしら。CEOことペンテシレイアはほぼ確実にピックアップされるでしょう。CEOモードは簡易霊衣として配布か? もともとはおっきー絡みの案件だから刑部姫もPUされるかも。来週から始まるバビロニア放送記念キャンペーン第3弾のピックアップはゴルゴーンとケツァルコアトルとエレシュキガルの三女神同盟PUだろうし、今月は楊貴妃以外の新鯖がゼロとなる見込み大です。警戒すべきは来月か。バレンタイン、いったい誰が来るんです? マリー・アントワネットのモーションが改修される件と何か関係ある? それともマリーはオリュンポス関連? とにかく「何の前触れもなく源義経」とかブッ込まれないかぎり石は温存していく方向で。


2020-01-08.

・アニマギことTVアニメ『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』の放送が遂に始まり毎週の楽しみが一つ増えた焼津です、こんばんは。

 まず『マギアレコード』とはなんぞや? 2017年8月に配信開始されたスマホ用アプリであり、いわゆる「ソシャゲ」です。配信元(ケツモチ)はFGOと同じくアニプレックス。去年からDMM版も出ているのでDMMアカウントがあればPCからでもプレー可能。制作スタッフに劇団イヌカレーの「泥犬」がいたり蒼樹うめが多数のイラストを手掛けていたリ、一応大元であるまどマギとの人材的な繋がりはありますが、虚淵玄は今のところ一切関わっていません。あくまで「外伝」であり、ポジションとしてはかずみマギカおりこマギカなどに近い。ああいう「本編と繋げられないスピンオフ作品」をクロスオーバーさせる場としても機能しており、社外コラボ(物語シリーズやなのはシリーズ、あとなぜかココイチ)もちょくちょくやっているので世界観はどんどんユルユルになってきています。

 「何か願いを叶えて魔法少女になったはずなのに、肝心の願いが何だったか忘れてしまっている」女子中学生・環いろはがプレーヤーの分身である「ちっちゃいキュゥべえ」(鳴き声から「モキュ」という俗称もある)との出会いを経て「願い」を思い出し、それを取り戻すために奮闘する……という、「動機」に関しては割と個人的でミニマムな物語です。その過程で街が滅ぶとか滅ばないとかってスケールの陰謀劇へ巻き込まれていくだけ。舞台は見滝原市から電車で行って日帰りできる程度のところにある「神浜市」、石を投げれば魔法少女に当たりそうなほどキュゥべえと契約を交わした子が多い、魔境めいた地方都市である。主人公のいろはちゃんはもともとここに住んでいたわけではなく、話の途中で引っ越してくる。元の住所がどこなのかアプリ版では不明だったがアニメ版では「宝崎市」になっています。アニメオリジナルキャラの「黒江」も同じく宝崎の魔法少女。神浜は修羅の国なんで他の地域に比べて魔女がやたら強く、ソロ狩りは歴戦の猛者クラスでないとほぼ不可能、基本的に魔法少女たちは3〜5人くらいでチームを組んで役割分担しながら魔女をハントしている。アニメ版では「宝崎から移動してきた魔女が神浜の魔女に一瞬で屠られる」シーンによって神浜がマジヤベェ末法シティだってことを表現しています。

 攻撃がまったく通じず打つ手なしの苦境に陥ったいろはたちのところへ颯爽と現れたのが「七海やちよ」、神浜でも五指に入るほど壮烈な強さを誇るレジェンド級魔法少女です。戦歴7年という大ベテランであり、20歳目前の女子大生ゆえ「少女」と呼んでいいのかどうかについては常に議論の的である。ともあれ、いろはを助けたやちよは「ここは神浜西の縄張り(シマ)よ」と威圧する。女子中学生相手に凄む女子大生の図、興奮しますね……あの首をちょっと傾げたポーズ好き。神浜は大きく分けて「西」「東」「中央」「南」「北」と5つのエリアがあり、オフィス街である中央を挟んだ西と東は経済格差もあって伝統的に仲が悪く小競り合いが絶えない。やちよさんは西の顔役ながら、ワケあってチームを解散し現在はソロ活動に勤しんでいる。生来の面倒見の良さからいろはたちを救う一方、「ワケ」があるゆえに彼女たちの神浜入りを拒絶する。アプリ版ではそのへんの心理的葛藤を乗り越えたやちよさんが「みんなの保護者」として振る舞っているから、アニメ観て気になってアプリを即インストールした人が正月ログボのミニシナリオでにこやかにお年玉を渡してくるやちよさんの姿に戸惑ったであろうことは想像に難くない。神浜ウェストゲートキーパーとして圧を振り撒いていた頃の剣呑やちよさんを久々に、それもアニメで観ることができてとっても嬉しいです。

 「妹である『うい』の病気を治す」という己の願いをようやく思い出したいろは。彼女は「元より存在しなかったかのように」世界から消えてしまった妹の手掛かりを求め、ふたたび神浜へ向かうことになります。第1話の内容をまとめると「願いを忘れた魔法少女がそれでも戦い続けている」というものであり、自分でも知らない「願い」のために魔女との苛酷な闘争へ身を投じていく主人公・いろはの真面目さ、善良さ、責任感の強さ――つまりひっくるめて言うと「自己犠牲的な献身」を描いています。変身時の祈るようなポーズもそれを暗示している。マギレコ第一部のモチーフのひとつがオスカー・ワイルドの「幸福な王子」だから「自己犠牲的な献身」は物語を読み解くうえで重要なファクターとなっています。オリキャラの黒江は「好きな人と付き合いたい」という、言ってしまえば私利私欲を満たすために魔法少女の契約を結んでおり、しかもその「好きな人」とは既に別れているので今や魔法少女になったことを後悔している。かつての切実な「願い」は無価値のゴミと化し、代わりに「魔女と戦う宿命」という負債だけが残った。だから「割に合わない」と感じている。後先考えず欲望を叶えようとキュゥべえのぶら下げるエサに飛びついた己の浅慮を棚上げして状況を恨んでいるわけで、いろはの発揮する自己犠牲精神とは対極に位置し、明らかな対比となっています。まどマギやマギレコの世界で魔法少女になるというのは「返却不能なほど重たい借金を背負う」ようなもんだから、「借金した理由が思い出せないにも関わらず真面目に返そうと頑張っているいろは」、「借金してまで手に入れたかったものが期待ハズレだったから借金を帳消しにしたいと思っている黒江」と置き換えることもできる。「神浜に来れば魔法少女は救われる」=「借金が帳消しになる」という甘い言葉に誘われて神浜の引力に囚われていく黒江、その末路や如何に。

 恐らくアニメは第一部(全10章)の内容を一部要約して展開するものと予想されます。1話目は1章「はじまりのいろは」をアレンジしたものですね。このへんはチュートリアルも兼ねているのでシナリオがそこまで長くないけれど、2章、3章と進むにつれてキャラが増えてシナリオもどんどん長くなっていく。1クールじゃ全然収まらないから分割2クールではないかと噂されており、24話くらいあればギリギリ押し込めるかな……という雰囲気。ただ登場するキャラはかなり限られて来るでしょう。途中から見滝原のキャラも絡んでくるわけですし。と、ここでそろそろ「まどマギ本編との関係は?」に触れますが、ぶっちゃけまどマギ本編とは別の宇宙です。細かく解説するとネタバレに抵触しかねないので省きますが、一種のパラレルワールドと認識してほしい。アプリ版ではアルティメットまどかが出てきて「マギレコの宇宙に干渉しない理由」を語ったりしますが、このへんはややこしいのでアニメ版だとオミットされるかもしれません。アプリ版通りなら一番早く出るのはマミさんかな。相変わらずの強キャラポジションで登場となるだろう。醸し出すオーラが半端ないのでまだ中学生だってことをときどき忘れそうになるわ……アニメはメインストーリーを消化するだけで手一杯なはずだから、季節イベント特有の胡乱な珍シーンは映像化されないでしょうね。残念。「Credens justitiam」(いわゆる「マミさんのテーマ」)を流しながら一般家庭に不法侵入するマミサンタ、是非ともテレビで観たかったなぁ。

 結論を申し上げると「まどマギとは別物」って知ったうえで楽しんでほしい、になるかな。アプリ版ではどうしても表現し切れなかった戦闘シーンが最新シャフト技術によって迫力と臨場感が何倍にも増した状態で映像化されており、超楽しい。「これで新規が増えるぜ」と確信しました。その増えた新規もすぐさま脱落していきそうなほど苦痛要素まみれってのがアプリ版の問題なんですが……アニメがキッカケで「これからマギレコを始めよう」って気になった人がもしいるのであれば、「主人公のいろはは必ず育てろ」とアドバイスしておきます。たまーに編成制限クエストがあるんでいろは育ててないとそこから先に進めなくなる。あとガチャはすごく渋いのであまり期待しない方がベターです。天井も実装されましたが300連必要であり、そこまで石を貯め込むのはとても困難であると言わざるをえません。強さで言ったら「未凸の高レア<完凸の低レア」というレアリティ以上に凸数の方が重要なゲームですし、根気強くやっていくことが肝要です。

・アニメと言えば『魔術士オーフェンはぐれ旅』もスタートしています。

 90年代にアニメ化されたライトノベル原作のリメイクです。以前のバージョンはオリジナル要素が多くて到底「原作に忠実」とは言えなかった(原作者自身「このシリーズはアニメ向きではない」と認識していたため「原作に忠実」であることを望まなかった)が、20年ぶりの再アニメ化に伴って可能なかぎり原作設定に準拠したつくりとなっています。おかげで冒頭から解説ナレーションや人物名テロップが入るなど、初見の視聴者にはいささか取っつきにくい構成である。往年のファンからすると「おおっ」なポイントが多くて楽しい。いきなり出てくるコミクロンが美少女すぎるのは笑ってしまう。なお原作最新刊『コミクロンズ・プラン』によるとコミクロンの外見は作中でも「口を開くまで美女だと勘違いされる」って扱いです。

 OP映像から察するに最低でも原作第2巻(『我が命にしたがえ機械』)までの内容はやるみたいだが、はぐれ旅は第一部「西部編」だけでも10巻あるので仮に2クールだとしても全部こなすのは尺的にかなりキツく、いったいどこまで進むのか気になるところである。というか、コギー(コンスタンス・マギー)が出てきたのはビックリした。そしてアニメで観る(聴く)とオーフェンの詠唱は間延びしているように感じられるな、やっぱり。「我は放つ光の白刃」とか、黙読されることを前提にしたネーミングだし。90年代の頃はアニメ全体のテンポがゆったりしていたからギリギリ受け容れられた(当時からツッコむ人もいることはいた)けど、テンポが速くなった昨今の深夜アニメにおいて「詠唱の微妙な長さ」は残念ながら馴染まない。なおオーフェンの世界において人間が使える魔術は「音声魔術」のみであり、行使する際に発声が必要なんですが、内容は何でも良いため詠唱自体はオーフェンが考案したものって設定です。草河遊也のタッチを再現した作画は素晴らしいが、これに新規ファン層の定着を期待するのはかなり厳しいだろう。どっちつかずにならぬよう、狙いを「往年のファン」に絞った……と見るべきか。

 さておき、新規の視聴者がこのサイトを閲覧していると仮定して1話目の解説をチョロっと行おう。まず、主人公「オーフェン」の本名は「キリランシェロ」であり、かつてタフレムという街にある黒魔術士養成機関「牙の塔」に在籍していた。牙の塔の教育方針は超スパルタで養成中に死亡事故が起こることも珍しくないと申しますか、死んでも問題ないように大陸のあちこちから孤児を集めてきているという「人権? 何それ?」な機関です。そういう過酷な環境の中で優秀な成績を収めてきたキリランシェロは本来エリート魔術士になるはずだったが、1話冒頭で描かれた「姉のように慕っていたアザリーという女性が化け物に変身して飛び去った事件」がキッカケで出奔し、オーフェン(孤児)と名乗る落ちぶれた金貸しの魔術士崩れになってしまう。いくら魔術の才能があってもコネがないと要職には付けないし、付けても「アザリーを追いながら」では職など維持できるはずもない。ちなみに「孤児」を意味する英語は正確に表記すると「Orphan(オーファン)」なんですが、このシリーズでは語呂や語感を優先して「Orphen(オーフェン)」という造語にしています。現在オーフェンたちのいる街「トトカンタ」はタフレムの南に位置し、商業が盛んなことから「商都」とも呼ばれています。金貸し業を営む傍らアザリーの行方を追っていたオーフェンはエバーラスティン家の屋敷でやっと5年ぶりの再会を果たし……ってところで「つづく」となる。

 整理すると、オーフェンの古巣である「牙の塔」は異形と化したアザリーを始末するため討伐隊を編成している。オーフェンは彼らの任務を妨害してアザリーを殺させまいとしている。討伐隊を率いている「チャイルドマン」もアザリーに対しては思うところがあり……って感じです。アザリー変貌事件が発生したときのオーフェン(キリランシェロ)の年齢は15歳くらい、なので本編では20歳前後ってことになる。少年時代を引きずっているせいで精神的にあまり成長しておらず、アザリーを前にして「僕」という幼い一人称を出したりもします。この頃のオーフェンは「彼女を殺させはしない。もとの姿にもどせないのなら、俺が守る」と独白するくらい精神的にアザリーにベッタリなんですよね。すったもんだの末に事件が落着したところで、彼の少年時代はようやく終わる。主人公(オーフェン)の精神的な成長に伴う青年時代の幕開け、「本当の旅の始まり」が原作第1巻『我が呼び声に応えよ獣』の主題と言えます。執着や桎梏から解き放たれる清々しさと寂しさが読み所であり、初見の方はなるべくオーフェンの心情を推し量りながら観ていただけるとありがたいかも。

「ひぐらしのなく頃に」アニメ新プロジェクト始動!PV公開、キャラデザは渡辺明夫(コミックナタリー)

 『ぼくたちのリメイク』が2006年の話で、「ひぐらしの本編が完結した頃か……懐かしいな」と浸っていたらまさかの新作アニメ到来だ。無印の1期が2006年、2期に当たる「解」が2007年放送だから、「昔のアニメ」扱いされるかされないかギリギリのところに位置している。PVで明かされている情報が少な過ぎて何とも判じかねるが、OVAって雰囲気でもないからやるとしたらTVシリーズか劇場版? 横溝正史の金田一耕助シリーズだって同じ話をキャストやスタッフ変更して何度も作っているわけだから、ひぐらしも似たような感じになっても別段おかしくはない、気がする。これで新しいファン層が築かれる可能性もあります。ただ、知恵先生が「知得留先生」のパロディだってことはもう通じないだろうな……放送(上映)までに『月姫』リメイクが完成しないかぎり。いや、リメイクではシエル先輩のキャラデザがだいぶ変わるみたいだし知得留先生ネタが残るかどうかも不明なので仮に月リメが出てからひぐらしの新アニメが発表されたとしても、知恵先生とシエル先輩を結びつけることができない視聴者が続出するのでは?

・拍手レス。

 『ぼくたちのリメイク』を読んで思ったのは木緒なち先生は時々ぶっこむ小ネタで丸戸 史明先生のことが好きだというのが読み取れましたww。主人公の最後は一人になるまで働らいていたという設定も丸戸のエロゲデビュー作の『Ripple』の主人公をリスペクトしているんじゃないかと勝手に邪推していました。
 丸戸史明大好きオーラを隠そうともしないどころか積極的に見せびらかしてきますね。ぼくリメのアニメ化で入ってきた新規層が「丸戸をリスペクトしている」と聞かされて『Ripple』まで行き着くといいな……アレが現行のPCで動くのかどうかよく知りませんが。

 フォーリナー絡みでデモンベインコラボとかしてくんないですかねー
 鋼屋ジン参戦は割とありえる気がしますね。設定を作った金時がオリュンポス侵攻組の中にいるのも意味深だし……イベントで大具足金時をお披露目してオリュンポス配信時に本領発揮、みたいな流れも想像できる。それよりデモベ15周年の「新規書籍企画」とやらはどうなってるのかって話ですけども。


2020-01-03.

・あけましておめでとうございます、本年もどうぞよろしくお願いします。

 年越し蕎麦を作る際、誤って自分の手を茹でてしまったせいで(誇張表現)火傷を抱えながら年越しするハメになりました。あの独特の「痛い」というよりも「痒い」ような感覚が抜けるまで冷やし続けねばならず、大いに苦労した。さておきうちのサイトも今年で17周年を迎えます。あと3年で20周年だなんてウソみたいな話だな……相変わらずチラシの裏サイトとしてこれといったポリシーもなくダラダラ続けていく所存です。

・年末年始は主に『ぼくたちのリメイク』をまとめ読みしていました。

 作者は「木緒なち」、エロゲーのシナリオライターを手掛ける傍らでデザイナーとしても活躍している人です。『ぼくリメ』の装丁も自身が手掛けている。作家兼デザイナーというと京極夏彦が有名だけど脱線しそうだから割愛。『ぼくリメ』はまず「2016年」から始まる。会社員になったもののクリエイターになる夢を忘れられず、一念発起してエロゲー会社へ転職した主人公だったが、社長がアレなせいもあってトラブルが続き、どうにか発売まで漕ぎ着けたもののソフトの出来は惨憺たるものでセールスも散々。社長も怪しげな強面お兄さんたちに連行され、仕方なく無職として実家に出戻ったが……というところで物語が突如「2006年」にタイムスリップする。トラックに撥ねられたとか、階段を踏み外したとか、通り魔に刺されたとか、いきなり神様が降臨したとか、そういう前フリなしで「目を瞑って開けたら10年前になっていた」という清々しいほどの説明放棄。別にSFやるつもりじゃないんだから、そのへんの細かい段取りは省いていいよね、と言わんばかりです。「ここは力を入れる」「ここは力を抜く」というペース配分がハッキリしており、個人的にこの感じが好きだ。

 主人公は10年前に芸大を受験して合格していたものの、将来性が不透明ということで入学しなかったが、クリエイターになりたい気持ちを捨て切れないので「二度目」の今度は勇を鼓して芸大に進みます。舞台のモデルは作者の出身校でもある「大阪芸術大学」、実写化した『アオイホノオ』で有名ですね。10年後に大成するクリエイターの卵たちと出会い、不思議な「人生のリメイク」に挑む。タイムスリップ設定が少し突飛なことを除けば割と直球の青春ストーリーです。恋愛関係が動き出すのも割合早く、もどかしいラブコメが延々と続くのはイヤ、って人も安心。

 ただ、本題が持ち上がるまでは少し掛かると申しますか、「予算もコネもないせいでオファーすることができなかった『10年後の売れっ子クリエイター』たちと一緒にゲームを作る」という、このシリーズの肝となる要素が浮上してくるのは3巻に入ってからです。もうアニメ化も決定して打ち切りコースからは外れましたが、2巻までの時点で人気が出なかったら……と思うとゾッとする。4巻からの盛り上がりがスゴいので、「未読だけど興味がある」方はなるべくまとめ買いする方向で検討をお願いいたします。

 しかし、2006年って具体的にはどういう年だったっけ……2005年は『あやかしびと』や『車輪の国、向日葵の少女』、『最果てのイマ』、『つよきす』、『SWAN SONG』、『パルフェ』など傑作が目白押しだったし、2007年は忘れたくても忘れられない「怒りの日」があったから印象に残っているけど、その狭間に当たる2006年はちょっとボンヤリしている。世間的には「ホリエモン」こと堀江貴文が逮捕された「ライブドア事件」で記憶されている年だ。PS3が発売した年であり、漫画は『君に届け』の単行本が刊行され始めて話題になった。ケータイ小説の『恋空』がブームになったり、Fate最初のアニメ(いわゆるDENN版Fate)が放送されたり、コードギアスが始まったり。『Fate/Zero』の原作も冬コミで販売開始した。ライトノベルは『狼と香辛料』や『とらドラ!』などがスタートしている。個人的には『マルドゥック・ヴェロシティ』の3週連続刊行が思い出深く、「もう店頭に並んでるんじゃないか」って何度も本屋に行った記憶があります。肝心のエロゲーに関しては……うわ、『サバト鍋』しかクリアしてねぇ! そうか、完結に合わせて着手した『ひぐらしのなく頃に』に夢中であんまエロゲーやってない年だった。道理で印象が薄いわけだ。『蠅声の王』とかもやったけど途中で進行状況がわからなくなって放置しちゃったんだよな……「オルタ」こと『マブラヴ オルタネイティヴ』、「かにしの」こと『遥かに仰ぎ、麗しの』、そして『戦国ランス』あたりが2006年のヒット作か。確かにこの頃はプレーしていなくても勝手に向こうからエロゲーの情報が飛び込んでくるくらい活気あったっけ。

 2009年に大作ラッシュ(『俺たちに翼はない』『真剣で私に恋しなさい!』『BALDR SKY』『装甲悪鬼村正』『Dies irae〜Acta est Fabula〜』)が押し寄せた後、だんだんエロゲーの話題は「探さないと見つからない」レベルにまで弱まっていった。エロゲー関連のニュースをまとめるサイトも一つ、また一つと消滅(ないし更新停止)していき、昨今は「注目の新作」が何なのか調べるのに苦労するほどです。ちなみに最近の注目作は3月発売予定の『神様のような君へ』でしょうかね。ブランドは「CUBE」で原画は「カントク」、これだけならビックリというほどではない(エロゲーまったくやらない人からすると「えっ!? あのカントクが18禁を!?」ってリアクションにはなるかもしれない)けど、シナリオが「むらさきゆきや・岩波零・三河ごーすと」という現役ライトノベル作家3名、「どうやって引っ張ってきたんだ?」と首を傾げる一本です。むらさきゆきやが2018年に『カスタムオーダーメイド3D2』のシナリオ書いてるみたいだから、そのときに業界と繋がりができたのかしら。

『神座七秘聖典』、とらのあなで委託開始

 同人なのでお値段張りますが、「買わない」という選択肢はないので速攻ポチりました。届くのが楽しみだ。

【期間限定】お正月の目玉企画!「福袋召喚2020(クラス別)」!

 朝起きて「よし、ランサーを回そう」と決意したけど、召喚画面をフリックしているうちに気が変わって「アルターエゴ(以下略)」の方をガチャりました。結果は「キングプロテア」、欲しかったサーヴァントが引けたので大満足です。早速育てて使っていますが、個人的には第二再臨の大喜びで怪獣ごっこしているプロテアちゃんが好き。声優は「潘めぐみ」、『双星の陰陽師』の紅緒とかグラブルのジャンヌとかを演っていますが、「言われなきゃわからない」どころか言われても「本当に?」と訊き返すレベルで印象が違う。プリコネのムイミちゃんは声を張り上げるとスタリラの大月あるるになるので「あ、潘めぐみだ」って納得しましたが。

 多くの人が待ち構えていたニューイヤー2020ピックアップ召喚の目玉は「楊貴妃」。和鯖の法則から「千子村正」や「安倍晴明」、「瀧夜叉姫」や「かぐや姫」、「清少納言」など様々な予想が飛び交っていましたが、まさかの中華サーヴァントで法則が崩れました。FGOは中国でも人気あるらしく始皇帝の実装で大盛り上がりという話もあるし、今後は中華系にどんどん力を入れていくのだろうか。個人的には『児女英雄伝』の「十三妹(シイサンメイ)」をお願いしたい。というか本国でよくSINを配信できたな……「体制崩壊を想像させる」という理由で『ノーゲーム・ノーライフ』を出版中止にするような国だからどうなるかと思っていたんだけども。ちなみに劇場版の『ゼロ』はなぜか中国でも公開されているそうです。

 さておき、楊貴妃が実装されたことで後は小野小町が来れば「世界三大美人」が揃うことになりますね。Wikipedia覗いたら小野小町の代わりにヘレネーや虞美人を加える場合もある、と書いてて「これはぐっちゃんパイセンでオチをつける二次創作が流行るな」と確信しました。クラスは「フォーリナー」でイラストは「黒星紅白」、☆5フォーリナーは黒星の担当なのか? 現時点で実装されているのが全部限定☆5鯖、黒星ファンは苦労するな……宝具はアーツ単体でやけど特攻、自身をやけど付与状態にするスキルがあるのでやけど要員が必須というわけではないが、玉藻や孔明あたりにやけど付与コードを付けておくと運用しやすくなるかも。無敵&ターゲット集中(エネミーが男の場合)スキルは対バーサーカー戦を想定すると便利なはず。ある程度の耐久戦を睨んだ設計かしら。うん、「かも」とか「はず」とか「かしら」になるのは対バーサーカー戦でフォーリナーを借りて耐久することがほとんどないから具体的なイメージが湧かないってことです。「やられる前にやれ」が基本ですもの、このゲーム。しかし、楊貴妃とはな……ちょうど『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』を読み返しているところだったのでタイミングの良さに笑ってしまった。体験クエストも公開されていますが、クエストのみでシナリオは一切ナシです。なのでフォーリナーとなっている理由はよくわかりませんが「生ける炎」クトゥグアが絡んでいるらしく、宝具の呪文詠唱に「フォーマルハウト」という単語が含まれています。おかげでDDDの日守秋星を連想する人もチラホラ。其は恒温の最高速。不滅を矜る、灼熱の揺り籠(フォウマルハウト)。

 そして気になる『Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス 神を撃ち落とす日』の開幕時期は「2020年春」と判明。正月は無理だろうし2月はバレンタインがあるし3月はCBCがあるし、よっぽど無理しないかぎり4月頃になるだろうなとは思ってました。なお5月は5月でGWに合わせた大型コラボがあるから4月開催でも運営側はキツいだろう。6月を春と言い張る展開も充分考えられる。新規のイベントをどの程度予定しているかにもよるな。そういえば年末特番で「外部のライターを招いた異色のイベントを開催する」ようなことを仄めかしていたけど、いったい誰がゲストなんだろう。星海社でノベライズを出している繋がりから芝村裕吏とか? 『刀剣乱舞』コラボ開催! って、冗談で書いたけどなさそうでもないのが怖いんだよな。奈須きのこも「他社コラボはソシャゲの華」みたいなこと言ってたし、そろそろFate関連でない作品とのコラボが来てもおかしくないです。ツイッターで検索すると「川上稔」説とか「清涼院流水」説を呟いている人がいて噴き出してしまった。じゃあ私は「笠井潔」説でも唱えておこう。本当に来たら「それより『無底の王』と『天啓の虚』はどうなってるんです?」と問い質したくなるだろうけれど。

・その他のソシャゲについては覚書程度に。

 メギド。大量に蓄積されていた石をほぼ使い尽くしたが、ピックアップの「ネフィリム」「オリエンス」はどうにか引けました。コレチケ召喚は単なる被りだったものの、サバトの副産物として〆チケで交換する予定だった「コルソン」が召喚できたのは大きな収穫。コルソン以外の交換候補は「ニバス(ラッシュ)」「ゼパル(カウンター)」のふたりで、現在開催中のイベント「守りたいのは、その笑顔」でリジェネニバスが配布されていなければニバスを優先していたかもしれない。リジェネゼパルちゃん、見た目はすごく好みなんだけど登場したイベントの役割が……正直「活躍した」って印象はないです。シナリオ面で割と不遇なゼパルちゃんが脚光を浴びる日はいつだ。〆チケの交換期限は長い(3月7日まで)けど、あんまり放置してるとうっかり期限が過ぎて失効してしまいかねないから早めに決めておかないと。一番欲しいキャラは「アスラフィル」なんですが、テルミナス(他のゲームで言うところの「限定」に近いポジション)ゆえ交換対象外。今年の3周年記念あたりでテルミナスも交換対象になるといいなぁ。

 プリコネ。端末が壊れたせいで「最大150連」の無料ガチャはフルに回せなかったが、それでも新規が3人引けたからまずまずの結果でした。第一部のストーリーを堪能させてもらったし、なかよし部のギルドストーリー(王雀孫が担当している)も面白かったし、レース形式の正月イベントはインタビュー等の細かい仕掛けも相俟って楽しかった(晴着や巫女装束で駅伝はちょっと無理があるとは思ったが、鎧着てる連中も走っていることを考えるとツッコむだけ野暮かな)し、「ちょっとくらいなら……」と財布の紐を緩めて初課金し「限定★3確定ガチャ」を回したところ、限定★3はそれほど持っていないにも関わらず無慈悲の被り。大いに落ち込む。「素敵な仲間」という名の秘石が増えた以外は何の収穫も得られなくて「こんなガチャ、もう二度と課金しない!」という気持ちになりました。やはり信じられるのはサプチケ系の指名アイテムだけだ。ヤケになって晴着キャルのピックアップをガチャガチャしたら割と早めにキャルちゃん出たので少しだけ溜飲が下がりました。この後の復刻晴着ユイ(恐らく10日頃に来るはず)は天井覚悟で回すとして、晴着ペコリーヌ(あるいは巫女コッコロ)はどうするかな……最近の流れからすると新規PU第2弾は限定じゃなくて恒常での投入になりそうだし、心穏やかにパスできるかもしれない。というか、どっちかは立ち絵のみだと予想していたけど、二人ともSDキャラを作ってるところみるとまさかのダブルピックアップもありえる?

 マギレコ。アニメの放送を控えているせいか大量のキャンペーンを実施しており、チェックするだけでもひと苦労。毎日無料10連もやってますけどマギレコの排出率だと大したものは出ないから何も書くことない。毎年恒例の福袋、今年は最上ランクだと限定☆4を選べるチケットが付いてきます(アルティメットまどか等、交換対象にならない限定キャラもいるので注意)。ちょっとそそられたけど、10000円を超える課金が必要らしいのでさすがにパスしました。代わりに無償石でも引き換えできる「恒常☆4魔法少女確定チケット」を入手。引き換えに必要な石は500個、ガチャ20連分に相当する。それで☆4確定ならアドみは深い。結果は「梢麻友」で被りだったが、マギレコは「凸前提のゲーム」ゆえ新キャラが出るよりも愛用しているキャラが重なったときの方が戦力アップに繋がる。ようやく麻友ちゃんを主力級のユニットとして運用できるようになるわけで嬉しい。正月イベント「明けまして初まつり!〜恋ごころと真ごころと〜」は上条くんにバイオリンコンサートのチケットをプレゼントしたいさやかがまどかやほむらと一緒に神浜の書き初め大会に出場する話なんですが、上条くん、マギレコの宇宙ではまだ仁美と付き合っていないの? というか時期的にどのへんの話なんだ? 神浜の被害が少ないように見えるから第一部完結よりは前? いや、そもそもほむらのループ期間って水着や晴着に着替えられるほど長かったのか? アニメ本編だと1ヶ月前後で、衣替えもしていなかったような……?(季節ネタを求められるソシャゲで掘り下げてはいけない疑問) あと途中途中でいろんなキャラを出したいからかスタンプラリーのように街中を巡って「書き初めに使う漢字」を集める形式になっていますが、晴着を纏っている参加者たちに市内を駆けずり回らせるイベントってどうなの。ボンヤリしたヒントから漢字の取得できる店を探し出さないといけないうえ、先着順で一番乗り以外は無効という厳しさ。トドメは「ラリーに参加するためにはメンバーが3人必要なのに、優勝賞品はペアチケット」という謎仕様。メンバーの誰かを切り捨てることが前提になっている優勝賞品なんて残酷すぎるだろ……。

 ロスフラ。唯一の☆3であるカルラを強化しまくったおかげでノーマルクエスト程度なら鎧袖一触、サクサクとシナリオを読み進められるようになりました。とても快適です。メインシナリオは丁寧な筆致でうたわれっぽい雰囲気も出ていて好きなんですが、展開遅くてなかなか本題に入らないあたりがもどかしい。未だに「客人(マレビト)」云々のところまで話が進まないなんて。面白いんだけど悠長すぎるぞ。イベントは「紅白奉納試合」を開催中ながら、バトルのみでシナリオは一切ナシ。まるでFGO最初期のネロ祭みたいだな。いや、その最初期のネロ祭すら一週間ちょっとで終わらせたような形式のイベントを1ヶ月以上も開催するとか運営正気? ストーリー加入キャラの「クゥラン」が結構強かったりなど、無課金勢を繋ぎ止めようと努力している気配は感じるが、現状だと「いいからメインストーリーの続きをさっさとよこせ!」ってせっつきたくなりますね。まぁのんびりやっていくしかないか。ハードステージも☆3クリアを目指さなければ何とかなる程度だし、差し当たって戦力増強の必要はないと判断してガチャもお休み中。とはいえ結糸(ガチャチケ)は配布月しか使えないものがあるんで後半PU来たら手早く消費します。

・拍手レス。

 FGO、戦力強化目的でキャスター福袋を引いたところ、無事に初マーリンをゲットしました。水着BBが欲しくてエクストラと迷っていたのですが、そちらはPUで来たのでチャレンジ予定です。
 おめでとうございます。率直に言って羨ましい。水着BBは私もチャレンジしてみようかどうか迷っているところです。

 明けましておめでとうございます。FGOでフレンドやらせてもらってる(※伏せます)と言います。福袋は、欲しいキャラが多い、かつ、欲しく無いキャラが少ない、という観点からバーサーカーを選んで水着武蔵が宝具2になりました。まあ良し。ともあれ、今年もよろしくお願いします。
 あけましておめでとうございます、いつもお世話になっています。バーサーカーは人気クラスみたいで回している人が多かったですね。水着武蔵は宝具レベル上がると威力向上に伴ってNP回収率も良くなるのかしら。今年もよろしくお願いします。


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