2019年9月〜10月


2019-10-27.

『恋する乙女と守護の楯』がフルリメイクされると聞いて驚愕のあまり目を見開いた焼津です、こんばんは。

 略称「恋楯」、任務を遂行するためであれば銃器の使用など非合法な手段も辞さない警備会社「アイギス」に所属する童顔エージェント「如月修史」が、嫌々ながらも女装して「山田妙子」なる偽名とともに女学院へ潜入していく18禁アダルトゲームであり、詳しいことは12年前に書いた感想文を参照してください。12年前……もうそんなに昔か、あれ。今の世代だと「おとボク」どころか「マリみて」すら知らない可能性があって震える。3年前に『恋する乙女と守護の楯〜薔薇の聖母〜』という続編も発売されており、AXLのソフトとしてはトップクラスの人気を誇るシリーズです。というかAXLって恋楯が出るまではワゴンの常連だったんですよ。コレがヒットしたおかげでワゴンから脱出できた。その影響もあってか、主人公が女装した姿である「山田妙子」は長らくAXLの顔として認識されていました。公式サイトによると今年4月くらいに権利が元スタッフである「GOU」(プロデューサー)に譲渡され、先月あたりから恋楯の公式ツイッターアカウントが稼働していた模様。全然知らんかった。リメイク版はCGをすべて描き直したうえ、シナリオも大幅に加筆し、来年の3月に『恋する乙女と守護の楯 Reboot The "SHIELD-9" 』というタイトルで戯画から発売されるそうな。「シールド9」は主人公のコールサインです。で、シナリオ改修に伴う優ルートの追加は……ないですかそうですか。

 「CG全部描き直し」とは思い切った真似をするが、なにぶん解像度が800×600だった時代のゲームなんで仕方ないっちゃ仕方ないか。単に画面の上下を切っただけで「ワイド対応しました」とか言われるのも嫌だもんな。とにかく原画が筆の早いせのぴー(瀬之本久史)で助かった。ライブ会場ではリメイクされたヒロインの立ち絵ボードも掲示されていたらしく、「知らない人はこの中に女装した主人公が紛れ込んでいるとは気づかないだろうな」と思ったり。なにげに妙子の胸もおっきく盛られてるしな……設定上の話をすると、普段はパッドですが温泉への入浴など必要に迫られた場合はアイギスの謎科学力で作られた超精巧なイミテーション乳房を装着することになっています。水着回が来たって安心。ボードのヒロインは6人、となると移植版で追加された2名はオミットか。若菜の声優とか田村ゆかりだもんな……ちなみにPC版だと修史(妙子)のボイスは実装されていませんが、ドラマCDや移植版では釘宮理恵が演じていました。恐らくリメイク版は18禁で発売だろうから、これもオミットされるでしょう。声優と言えば有里を演じていた「如月葵」が4年ほど前に引退しているので、そちらはキャスト変更で対応かしら。元が12年前のゲームだけに声優陣の名前を見ると思わず「懐かしい」と口走っちゃいますね。青山ゆかり、風音、北都南、松田理沙、茶谷やすら、一色ヒカル……正直「今どうしてるんだろう」って人もいるな。あ、北都南は和香様の日傘女演ってたか。

 ともあれ、縮小傾向が続き新作を発表しても注目が集まりにくくなっている業界の現状を鑑みるに、今後もこういう「過去にヒットしたソフトのリブート企画」の波がエロゲー界を浚い続けるでしょうね。嘆くべきなんだろうが、半分引退どころか八割方引退したような身の私からすれば「馴染みあるソフトの新企画にふたたび触れることができる」のは素直に喜びを得られる状況でもある。るい智とかひめしょとかRumbleとかもリブートしてええんやで?

『装甲悪鬼村正』発売10周年記念番組「ぷるぷる座談会」10/30(水)19:00〜ニコニコ生放送で配信決定!

 この前やった公式配信は確か5周年のときの「かちかち座談会」だっけ、と調べたら7周年の「ふかふか座談会」が一番近い模様。6周年の「きつきつ座談会」も見つかったが、検索した範囲だと8周年や9周年の座談会は見当たらなかった。座談会のルーツを遡ると2周年のときにツイッター上で交わされたスタッフのやりとりがあり、3周年のときにはUstreamで「ガバガバ座談会」、4周年のときには「ゆるゆる座談会」をやった模様です。ということは、ぷるぷるでだいたい7度目の座談会ってことになるのかな?

 村正の発売は2009年10月、「社内プレゼンが2006年7月3日」だそうだから企画として動き出してからもう13年も経ったことになります。今年は10周年という大きな節目だし、ライブで発表した新企画の情報も公開するみたいだから例年以上に注目が集まるのではないかと予想されます。さすがにアニメ化発表とかはない……と思うけど、オルタネイティヴも13年越しにアニメ化が告知されたわけだから「絶対にない」とまでは言い切れない。まどマギで話題になっていた頃、「ニトロのゲームでもっともアニメ化する可能性が高そうなのは村正」と虚淵玄が言及していたくらいだしな……ハードル高すぎて実現せず、何度も話が流れてしまったそうだけど。とにかく配信当日を振るえて待とう。

PCゲームブランド“light”が復活。シリーズ完結編『シルヴァリオ ラグナロク』2020年春発売(ファミ通.com)

 「会社(グリーンウッド)は潰れたけどブランド(light)は継続する」と明言されたもののいまいち信じ切ることができず、半信半疑で詳報を待っていた日々。それが遂に終わりのときを迎えました。“シルヴァリオ”3部作の完結編『シルヴァリオ ラグナロク』、来春発売予定です。「じゃあ2021年の終わり頃には出るかな」とつい考えてしまう「怒りの日」経験者。いや、「2020年の春を予定しています」と言われて素直に「4月から6月までの間に発売するのかぁ」と信じるlightファンはいないでしょ。今回公開されたティザーサイト自体、本当は9月中にお披露目する予定だったんですから。

 さておき、あれからlightはどうなったのか。公式アカウントのツイートによると「ソフトウェア開発・販売会社の株式会社ネクストン支援の元、一部lightスタッフと有限会社アレスが提携し、開発を再開」したとのことです。

 ネクストンは設立が1993年と古く、数多くのブランドを抱えている会社であり、一口にこうだってまとめるのが難しい。『ONE〜輝く季節へ〜』を出した「Tactics」もネクストンのブランドだったが、いろいろ揉めた末に離脱した主要スタッフがビジュアルアーツに移籍して、あの「Key」が誕生することとなった。ネクストンはメインスタッフがごっそり抜けた状況にも関わらず『ONE2〜永遠の約束〜』なんて続編を無理矢理作ったりしていましたね。ちなみに『ONE2』は『恋姫†無双』等の“恋姫”シリーズで有名なブランド「BaseSon」のデビュー作でもある。「支援」ということはネクストンが開発やら広報やらの資金を回してる、ということだろうか。「提携」と表現された有限会社アレスはわかりやすく書くとういんどみるを運営している会社です。アニメ化した『はぴねす!』や『祝福のカンパネラ』で知られている。今年『はぴねす!2』を発売したけど、思ったほど話題にならなかったな……ういんどみるの公式アカウントでも触れているし、具体的な制作の手伝いをするんだろうか。「現在複数タイトルの開発が進行中」と呟いているくらいだから、シルヴァリオに掛かり切りになるってわけじゃないみたいだが。とりあえずシルヴァリオは無事完結できるみたいでひとまず安堵した。それにしても今回昏式龍也に声が掛からなかったのはなんでなんだろう。外注ライターを雇う余裕もないくらい資金がカツカツなのか?

『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-(スタリラ)』、☆4舞台少女選択チケット販売中

 「☆4舞台少女選択チケット」――詰まるところスカチケとかサプチケとか〆チケとか、ああいう感じの待ち望んでいた商品がやっと来ました。しかもお値段2940円、ソシャゲの水準的にはそこそこ手頃な価格。販売期間が12月1日までと結構長いので焦って飛びつく必要はないが、サービス開始から丸一年楽しませてもらっているアプリ(いろいろと難点もあるけど割愛)だし、迷わず課金しました。☆4確定の課金パックはこれまで何度もありましたが、値段がだいたい1万円くらいでとても手が伸びなかったんですよね。今回は3000円を切るうえに任意のユニットを選べるとあってだいぶオトクです。オマケとして約10連分の石も付いてくる。食玩と一緒で建前上は選択チケットの方がオマケ扱いなんでしょうけども……スタリラの☆4舞台少女(最高レアリティ)は大きく「恒常」「フェス限」「シーズン限定」「クエスト報酬」と4つに分類することができ、選択チケットで交換可能なユニットは「恒常」のみです。☆4衣裳の追加ペースが異様に早い(平均すると毎月5種類くらい増える)ゲームゆえ、「まだ一周年を迎えたばかり&交換対象が恒常オンリー」であるにも関わらず選択肢がかなり豊富。2019年10月時点で実装されている75種の☆4衣裳のうち恒常が39種、フェス限18種、シーズン限定が16種、クエスト報酬が2種、という内訳になっている。サービス開始から4年以上経っているFGOでも☆5サーヴァント(最高レアリティ)は84種類しかないことを考えると、ホントつくづく異様なゲームだ。

 ともあれ、初の選択チケット販売で「交換対象が39種類」というのはなかなか多い方なんじゃないでしょうか。私も目移りします。初期実装組だと「大地の神 鶴姫やちよ」が欲しいな。やちよは最初「なんだこのキャラ」と胡散臭く思っていたけど、本編第二部でヤベー女だと発覚して徐々に好ましさが増してきている。正気にては舞台少女務まらず。イベント追加組だとファななこと「ファントム 大場なな」、義経ゆっここと「源義経 田中ゆゆ子」あたりか。衣裳のカッコ良さで選ぶなら断然ファななだが、義経ゆっこも可愛くて迷うなぁ。問題は義経感がゼロで、どちらかと言えば牛若丸のコスに近いってことですかね。いえFGOのアレではなく。というかアニメ化の影響で牛若丸ちゃんのことを「痴女」と呼ぶ向きに対して「よく考えろ」と申し上げたい。痴女でもあんな恰好はしないだろ! 英霊正装スキンの実装を切望しています。話が逸れた。スタリラに話を戻すと、あとは「何の脈絡もなく捻じ込まれた謎の☆4勢」か。シナリオの実装が間に合わないのか投げ出しているのか、とにかく衣裳ばっかりどんどん来るんですよねこのゲーム。性能の観点から行くと花盾のヘチルこと「ヘラクレス 鳳ミチル」、月盾の「弁財天 夢大路文」、このあたりをゲットすればクエスト攻略の安定度が増すはずだが、いっそ趣味に走って「くるみ割り人形 西條クロディーヌ」や「チェシャ猫 恵比寿つかさ」、「モンテ・クリスト伯 胡蝶静羽」らへんを取りたい気持ちもある。次の選択チケット販売は来年の二周年記念になるかもしれないし、慎重に決めたいところだ。選択チケットの使用期限はないみたいだから、まずは残りの無料10連の結果を見届けてからにします。

【予告】期間限定イベント「セイバーウォーズ2 〜始まりの宇宙へ〜」開催予定!

 待ち侘びていた新ハロウィンイベントの情報がやっと届……え? ハロウィンの霊圧が、消えた……? というわけで季節感もへったくれもない新規イベント「セイバーウォーズ2 〜始まりの宇宙へ〜」が水曜日に開幕です。2016年1月に開催された「セイバーウォーズ 〜リリィのコスモ武者修行〜」に続くサーヴァント・ユニヴァースもの。ほぼ4年ぶりか。奈須きのこがずっと2をやりたがっていたみたいだ(XオルタだのXXだの、ユニヴァース関連の鯖どんどん追加してた)し、いつかは来るだろうと予想していましたけど、まさかこのタイミングでとは。もうすぐ『スターウォーズ』の完結編であるエピソード9が公開されるから、どうしても間に合わせたかったんだろうな。「え、ハロウィン? ヤツは平成においてきた」とふざけたことをぬかしている時点でほぼ察しがつきますけど、シナリオの担当は奈須きのこです。というか告知の文章があまりにも「竹帚日記」すぎる。参加条件が終局特異点クリアなのでアニメから入ってきた新規がいきなり接することはないイベントですが、告知そのものは見えるわけであり「何なのこれ……」と困惑させること必至。私も始めたばかりの頃に武蔵体験クエストで突然ヒロインXが出てきて戸惑った記憶あるし、FGOはそういうものだと割り切ってもらうしかない。

 開催直前ピックアップで「謎のヒロインX」がピックアップされていますが、えっちゃんこと「謎のヒロインX〔オルタ〕」に関してはイベント本番のピックアップで復刻されるのか、それとも復刻自体がないのか、今のところ不明です。半年ほど前の1600万DL記念ピックアップで復刻されているから「もう充分」と判断したのかしら。SW2のピックアップについては少しだけ明かされており、「カラミティ・ジェーン」と「スペース・イシュタル」が期間限定で登場する、との告知が出ています。ただ、レアリティやクラス、どんなサーヴァントであるかの解説はまったくナシで怪しい。「これはセイレムのときと同じ、新クラス実装の予兆では?」と噂されています。アビーちゃん、事前告知では一切クラスに関する情報がなく、ガチャにもいなかったから本編で登場するまでフォーリナーだとはわからなかったんですよ。FGOに実装されていないクラスはセイヴァー、フェイカー、ウォッチャーなどいくつかありますが、もっとも可能性が高いのは「ガンナー」か。マテリアルで「ビリー・ザ・キッドにはガンナーの適性がある」みたいな表記がありつつ詳細についてはさっぱり触れられていなかった謎のエクストラクラス、それがガンナーです。素直に受け取れば銃を使う英霊ってことなんだろうが、「アーチャーとどう違うのか」という点でいつも議論になります。今回のイベントでようやく議論に終止符が打たれるか? ゲームとしての性能は「三騎士に対して攻撃有利、狂以外の四騎士に対して攻撃不利」というアルターエゴの逆か、「アルターエゴに対して攻撃・防御有利、フォーリナーに対して攻撃・防御不利」という対アルターエゴ特化クラス。予想できる範囲はこのへんか。

 ジェーンはデザインのシンプルさから限定☆3という匂いがプンプンしますね。Sイシュタルも☆5感はない。ふたりが限定☆3と限定☆4なら、これらとはまた別にピックアップの目玉となる限定☆5が秘め置かれている……? えっちゃん復刻か、それとも☆5ガンナーと化したビリーか。後者ならビリーファンの人々が大変なことになるな……。

・拍手レス。

 講談社タイガとMW文庫は書店によっては一般とラノベの棚に分けて置いてあったりしますからねえ・・・。タイトル、表紙、あらすじで大まかに分類してるっぽいですが、ジャンルが階で分かれてる場合両方の棚に置いてある場合も有ったりで何が何やら
 タイガやMWは表紙がラノベっぽかったりラノベっぽくなかったりで並べる書店員も迷っている節がありますね。あと「ラノベコーナーでは売れなかった戦国時代を舞台にした本が時代小説コーナーに置いたら売れた」みたいな話もあるので、リアル書店はやっぱり置き場が重要なんでしょうな。/p>

 すいません、ネタバレコメントです みんな色々考察してますが、個人的には『ジョーカー』は『さよならを教えて』エンドだった説が一番しっくりきます。ジョーカーという役を自分にあてはめていて正気を保っていた狂人の妄想的な。 EDの病棟を踊り狂うジョーカーもジョーカー以外の次の役を演じるようになっただけなのかなぁと ラスト5分でウェインやマレーの元になった患者や医師が出てくると思ったんですが
 『ジョーカー』は監督が意図して撮ったカットとホアキンのアドリブが通ったカット、二つが混ざり合っているせいで考察も難航しているみたいですね。「入院している場面以外は全部妄想」説、考察班から「ほとんどの時計が不自然なくらい同じ時刻(11時11分)を示している」という指摘があって信憑性が増している模様ですが……個人的には「即興で吐いた嘘=ジョーク」説の方がしっくり来るかなぁ。違う時刻を指している時計もあるとかで、そこに関しては本当っていう。さよ教ではなくあの映画エンド。ただ、妄想説にしろジョーク説にしろ「監督が仕掛けたトラップ」という可能性も否定できません。


2019-10-23.

・『マギアレコード』の新イベント「Crimson Resolve〜深紅の決断〜」、面白かったけど内容がいつも以上に凄惨でべっくらこいた焼津です、こんばんは。

 舞台は「二木市」という街、地理的に神浜からだいぶ離れていて日帰りするのは難しい感じ。神浜で「マギウスの翼」という組織が執り行った儀式の影響で各地の魔女が激減し、元より魔法少女の数が少なく神浜からもそれほど離れていない(中学生が電車で行き来できるくらいの距離にある)見滝原市は深刻な事態に陥らなかったが、魔法少女の数が多いうえに空間的な隔たりから「神浜に魔女が集まっている」という情報も入らなかった二木市では魔女不足=グリーフシード不足から来る飢餓によって「血の惨劇」と呼ばれる魔法少女同士の酸鼻を極める抗争が発生。淘汰の果てに二木市の魔法少女たちは「虎屋町」と「竜ヶ崎」、川を挟んで睨み合う二つの勢力に分かれた。虎屋町のリーダー「紅晴結菜」は「街にだんだん魔女が戻りつつある」という情報をキャッチし、不毛な争いを終わらせるべく停戦に向けて動き出すが、長くいがみ合っていた竜ヶ崎のリーダー「大庭樹里」は虎屋町がもたらした朗報を欺瞞情報(あるいは単なる楽観)ではないかと疑い、「魔女が消えた理由も戻ってきた理由もハッキリしない状況で口減らしをやめたらいつまた『血の惨劇』が巻き起こるかわからない」と突っぱねる。両者の不和が解決する兆しは一向に見えなかった。更に第三勢力「蛇の宮」が虎屋町と竜ヶ崎の共倒れを狙って暗躍しており……。

 と、大枠はヤンキー漫画に近いノリです。違うのは死人がバンバン出まくることですかね……「あ、悪い。勢いで殺しちまった」程度の軽さでモブ魔法少女の命の灯が消える。SATSUGAIに対する躊躇いを持たない子があまりにも多い。ヤンキー漫画どころか『ゴッドファーザー』、『仁義なき戦い』、『アウトレイジ』の世界ですわ。とにかく人の命が安い、安さ大爆発。セリフ主体なのでテキストそのものはあっさりしているが、「戦っている間は殺したり殺されたりしてもあまり現実感が湧かないが、戦いが終わった後に響くパトカーや救急車のサイレンの音でドッと現実感が押し寄せてくる」など細かい描写が変に生々しい。「口減らしをしないとグリーフシードが枯渇して魔女になってしまう」という恐怖から殺し合いに歯止めが掛からないって状況もエグいし、「治安が悪い」どころではなくもはや蠱毒の壺ですね。どちらかと言えば平和主義者な結菜でさえ「まず竜ヶ崎を強く叩き、何人か間引いてから降伏を呼びかける」方針で動くほど闘争が身に沁みついている。耳には仲間たちの断末魔が、手には敵どもを潰した感触がずっと残ったまま。「私はもう、死を悼むだけの心が擦り切れてしまったわぁ…」と10代の少女が呟く悪徳の坩堝、それが怨嗟臙脂連鎖シティ二木市。法律は機能せず、ただか細い掟だけが辛うじて彼女たちを獣ではなく人間に繋ぎ止めている。蒼樹うめデザインの可愛らしい顔をした新キャラがにこやかに「二木の魔法少女はみんな地獄行きっすよ」と言い放つ。いったいどこの紛争地帯? そこまでやってるのに昼はみんな制服着て学校へ通っているのだから狂っている。「同級生は人殺し」って、『キルミーベイベー』じゃあないんだよ!

 マギレコやまどマギ関連作品に「魔法少女を殺す魔法少女」は何人かいますけど、これだけの規模で殺り合うのは「魔法少女が従軍している」『魔法少女たると☆マギカ』以来じゃないでしょうか。というか、たるマギでさえ「助け合う相手」として一般兵士、「守るべき存在」として一般市民が出てくるのに対し「Crimson Resolve」では学校パートを除いて一般人がまったくストーリーに登場せず、家族についても具体的には語られないので「日常」との接点が恐ろしく少ないです。街から魔女が減れば一般人の被害も少なくなるはずであり、「街に魔女が戻ってくる」ことは取りも直さず「被害に遭う一般人が増える」ことに繋がるんですけど、そのあたりについて心配する子がまったくいなかった。魔法少女にも家族がいて、「被害に遭う一般人」に家族が含まれないとは限らないのに。魔法少女の表面的な役割は「人々に害為す魔女を討伐することで街の治安を守る」ことですが、二木市の場合はそんなモラルがとっくに崩壊しているため、「一般人と魔法少女の断絶」がより一層深刻になっているシナリオだと感じます。切り口の一つとしてはアリなんだろうが、「魔法少女同士の抗争で死人が出ないのはおかしい」と真面目に考えた結果が「じゃあバンバン死なせよう」なの、あまりにも救いがなくない? 恨み、妬み、嫉みに囚われず平和を目指そうと頑張っていた結菜が憎悪に心を喰われ変貌していく終盤は胸が痛む。結菜ちゃん、迷ったり悩んだりしたときは心の中のイマジナリ先輩(ベースになった人は故人)に相談することで精神の平衡を保ってるんですけど、後半は死んでいった仲間たちの悲鳴が幻聴となって耳をつんざいているせいでイマジナリ先輩の声が聞こえなくなっているんですよ……責任感強い子のメンタルがボロボロに崩れていく様子を淡々とお出ししてきやがるんだからえげつない。噂によるとマギレコはサービス開始前のプランだとかなりダークな路線で行く予定だったのに、「ソシャゲのシナリオとしてあまりにも暗すぎる」という理由で変更されて今の形に落ち着いたそうだから、本来は神浜でもこれくらいドバドバ血が流れるはずだったんだろうな。サービスが軌道に乗ったことで当初予定していたダーク路線が復調しつつあるのかしら?

 「抗争に明け暮れ、対人戦に特化した魔法少女たち」が「憎むべき敵がいる、倒すべき悪がある、こんなに嬉しいことはない」とばかりに手を結んで神浜の浄化システムを乗っ取ろうと計画する立派なテロリスト予備軍になって閉幕。収拾付くんかな、これ。第二部は冗談抜きで戦国乱世モノになっちゃいそうですよ。所在不明のアリナ先輩がどの陣営に付くかでも物語が大きく変わってきそうなのでワクワクする。二木市の魔法少女たちが結成したグループ「PROMISED BLOOD」は対人戦に長けていて相手の命を奪うことにも躊躇いがない点で大きな脅威となるが、単純な戦闘力に関してはマミ、ほむら、やちよクラスに及ぶほどではない? 「弱者ゆえの搦め手」を駆使してきそうな予感がする。キャラは樹里とらんかが良かったですね。樹里は一見頭悪そうなんだけどちゃんと周囲を観察していてリーダーシップが発揮できるキャラになっているし、らんかもあまり忠誠心が高くなさそうな態度の割に劣勢下でも樹里を裏切らず、最後まで付き従おうとする忠犬っぷりを見せつけるから好き。惜しむらくはひかる以外プレイアブル化されていないせいで戦闘パートが全然盛り上がらないことか。時女一族もちはる以外実装されていないから予想はできたことだけど、今回は立ち絵と名前のあるキャラが多かった(煌里ひかる、紅晴結菜、大庭樹里、笠音アオ、鈴鹿さくや、智珠らんか)だけに残念さが際立ったというか。ボイスもエピローグだけではなく、せめてプロローグにも付けておいてほしかったです。

 結論。凄惨だけど面白かった。全編に「吹っ切れた狂気」ではなく「節度のある狂気」が貫かれていて、そこが逆に怖い。たとえばチームが壊滅するバッドエンド、これが完全にプッツンきちゃってるキャラだったら「お願い、あの子だけは見逃して……」という懇願に対し「あの子って、コレのことかぁ!?」とゲラゲラ笑いながら生首放り投げたりするわけですけど、このイベントの場合「ごめん、そいつはもう別動隊が殺しちゃってると思うわ」と若干申し訳なさそうに返してくるんですよ。バトルジャンキーっぽい発言をしている子でさえ決して心から殺人を愉しんでいるわけじゃない。ただ殄戮を忌避する感情がなく、「まだ頭数が多すぎる」からと雑草を抜くような感覚で人間が殺せるだけ。狂気よりも受け答えの端々から覗く理性こそが恐ろしいと言える。倫理観が幕末の人斬り並みなのに制服を着用して現代の学校に通っているとか、完全にホラーだわ。全員「血の惨劇」とやらのせいですっかり良心が麻痺しちゃったんだろうな。個人的にこういう血腥い話は好きだけど、今後もこんなんばっかりだったらさすがにしんどい……でも「第二部はダーク路線全開で行く」というなら覚悟して付いていく所存です。余談。一番ウケたのは「二木はキュゥべえを見つけたら殺す文化」ってところ。そのせいで情報入るの遅れて抗争が泥沼化したんだから笑い事じゃないが、「キュゥべえを見つけたら殺す文化」というワードのもたらず蛮族感があまりにも強烈すぎて笑ってしまう。

リリースから1周年!キラめきフェス最大100連無料など豪華なキャンペーンを開始!(少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-(スタリラ)公式サイト)

 果たして一周年まで漕ぎ着けられるのだろうか、と不安視していたスタリラがどうにかこうにか一周年を迎えました。最近のスマホゲーは一年どころか半年保たせるだけでも大変なのでよくやってると思います。戦闘パートは相変わらず単調で面白みに欠けるし、シナリオとキャラでギリギリ維持してきたようなムードが漂っている。ともあれ、一周年を祝って各種キャンペーンが開催中です。目玉は「10日間毎日無料10連」、つまり期間中最大100連ガチャが回せる(トラブルがあったため最大110連になりました、これに関しては後述します)というもの。スタリラは100連目までに☆4舞台少女(最高レアリティのユニット)が出なければ100連目が☆4確定になるシステムゆえ、「最大100連」というのは「キャンペーン開始時から毎日回し続けば、どんなに運が悪くても最低1人の☆4舞台少女が手に入る」って言い換えることができる。ただし、所持済の☆4が出て被ってしまう悲しい可能性はもちろんあります。スタリラの被り救済は「創造の輝石」というプリコネで言うところの「女神の秘石」みたいなアイテムが沢山手に入ることと、「ユニットスキル」なる「特定の編成に対して発動するパッシブスキル」、メギドで言うところのマスエフェクトみたいな奴の効果量が上昇することだけ。ハッキリ言って旨味はほとんどありません。なので「最後の100連目でようやく☆4が出たけど被りだった」というのが最悪のパターンってことになります。ここのところ立て続けに呂布メイファンが被って、FGO風の表現をすると「宝具レベル3」になっていた私はどうしても「最終日に所持済と被ってオシマイ」な悲観的ビジョンを拭うことができなかった。無料10連で回せるのは専用の「キラめきフェス」、☆4舞台少女の排出率は普段の2倍になっているが、誰もピックアップされていないため被りの可能性もそれなりに高い。「排出率は普段の2倍」って書くと凄そうに見えるものの、普段の☆4舞台少女排出率って1.2%ですから数字に直すと2.4%です。「フェスなのにたったの2.4%? 妙だな……」とコナン君も疑いの眼差しを向けてくるレベル。フェスでも何でもないときのプリコネでさえ最高レアリティの排出率は2.5%だというのに……無料10連でキラフェスを回せること自体はありがたいものの、「フェスでも何でもないときのプリコネすら下回る排出率のガチャ」に挑まねばならないのであまりテンションが上がらないってのが本音でした。

 結果はどうなのかと申しますと、初日にアラジンクロディーヌが引けました。未所持キャラであり、欲しいかどうかで言ったら割と欲しかった衣裳ではある。クロディーヌの☆4をゲットするのもこれが初、聖翔好きとしては素直に嬉しい。アニメが気に入ってアプリをDLしたクチなので、やはり聖翔の9人は特別です。華恋、ひかり、まひる、真矢、香子、双葉の☆4は既に所持済、純那は現在開催中のイベント報酬として☆4衣裳が手に入るから、あとはななが来れば9人全員揃う。今やってる「1st Anniversaryガチャ」でピックアップはされているけれど、挑む気が湧き上がらない。サプチケみたいなアイテムを手頃な価格で売り出してくれたら課金してもいいくらいの気持ちではあるが、今のところ告知もないし望み薄か。

 で、「後述します」と書いたトラブルについてなんですが……詳しい事情は不明ながら運営に不手際があったらしく、キャンペーンの売りである「最大100連」ができない状態になっていたということで、無料10連が一旦リセットになりました。当初の予定では「10月21日(月)5:00〜31日(木)4:59」という期間だったのが「10月22日(火)5:00〜11月1日(金)4:59」と、一日ズレる形になる。21日に行われた無料10連に関しては「カウントが引き継がれないだけでガチャ結果の没収などはしない」ため、キャンペーン初日からログインしているプレーヤーは実質110連を石の消費ナシで回せるようになったわけだ。なぜそんなことになったのか? 憶測でしかないが、考えられるのは「カウンターに不具合があった」ケースです。スタリラはピックアップごとに「100連で☆4舞台少女が確定」のカウンターが付いており、たとえば10連回して引けなかったときは「あと90」になる。このカウントを引き継ぐことでプレーヤーに「最終日まで回せば☆4舞台少女が最低1人は手に入る」という保証を与えるつもりだったのに、何らかの設定ミスでカウントが引き継がれなくなってしまったんじゃないかと勝手に想像しています。判明したのが直前(公式のお知らせは22日の午前0時に出ている)だったせいで修正も間に合わず、仕方なくリセットしてもう一度やり直すことになった……と。初日に☆4引いてカウントがリセットされていた私は無影響どころか「もう1人追加で☆4舞台少女の獲得が保証された」形になるから大歓迎です。

 イベントの方は一周年記念だからかいつもより出演者が多い「とつげき! となりのお稽古!」を開催中。スタリラは普段のイベントだと所属校ごとに区切って開催し出演者数を絞るんですが、今回は絞らずガンガンとキャストを投入してくる。それがいいことばかりかと申せばそうでもなく、出演キャラが増えすぎたせいで個々の印象が薄くなっています。まるで「お互いに気兼ねした結果、両方とも目立たなくなっているコラボ企画」を見せられているような気分に陥る。内容は「オープンキャンパスで劇を演じることになった聖翔メンバー、今回は『脚本を作って役を割り振る』という通常の手順を覆し、『キャストが自分のやりたい役を申告し、それに応じるため大急ぎで脚本を作る』という即興じみた方針で行くことになった」というもの。まひるは「変身 ヒロイン! 新訳シンデレラ」ララフィンに刺激されて「かっこいいシンデレラ」を、ななと純那は「麗しき獣とワルツを」に倣って「美女(ベル)」と「野獣」を、真矢はアマテラスを選んだ。準備期間の少なさをカバーするため、他校との交流を通じて己が成長を促さんとする少女たちだったが……ってな具合で、大筋としてはそんなに悪くない。でも同じタイミングで第二部の凛命館シナリオ「名門、落つ」が配信されているせいもあって、ついつい比べてしまう。「イベントの方は緊張感とか盛り上がるポイントとかが少なくてイマイチ物足りないな」というのが偽らざる感想。てか、ぶっちゃけ「名門、落つ」はタイトルからして暗そうな雰囲気であまり期待していなかったんですけど、始まってみると第二部でもっとも引き込まれるシナリオとなりましたね。「私は甘えていた、命懸けで舞台に立っていなかった!」と慚愧を滲ませながら凛々しく羽化していく巴珠緒と、彼女の元へ再び集まる仲間たちの情熱が目と耳に心地良い。

 話を戻してイベント、これまで報酬として配布される舞台少女はいつも☆3だったんですが、今回は一周年のお祝いも兼ねているので特別に☆4舞台少女「ベル 星見純那」が配布される手筈となっています。しかもアタッカーとして起用しやすい夢属性、「FGOのバーサーカーみたいなもの」と思っていただければ話が早い。手持ちが少ないプレーヤーなら是非とも確保しておきたいユニットながら、問題は「イベントで10万ポイント稼がないと入手できない」ことか。才能開花してレベルを最大にするためには更に5万ポイント、合計で15万も集める必要がある。最高難易度のクエストで加算されるポイントが5000だから上位プレーヤーは30回周回するだけで済むが、スタリラの最高難易度はほぼ「イベント特攻ユニットを引いた人への接待クエスト」なので私みたいな初期勢でも特攻ユニットを持っていないとその下の難易度を回るのがせいぜいです。加算ポイントは2400なので63周が目安、期間内にギリギリ辿り着けるかな? これ、手持ちが少ないプレーヤーだと石を割ってスタミナ回復させなきゃ到達できないのでは……という疑惑が漂います。いつものイベントなら早い段階で配布ユニットが手持ちに加わり、編成することで特攻が加わって攻略も楽になるんですけど、このイベントは「配布ユニットを手に入れるまでの道のりがとても長い」ため、配布で特攻が付与される仕様も救済にならない。最高レアリティを安売りしたくない気持ちもわかるんだが……まー、いざとなったら石を砕いてでも周回する覚悟なので、ベル純那の獲得は私の中じゃ既に確定事項となっていると申しても過言ではありません。

 しかし、一周年記念だからって配布も含めて最高レアリティのユニットを4つも追加するとはハシャぎ過ぎだな、スタリラ。私もお祝いするつもりで「1st Anniversaryガチャ」2種を10連ずつ回しましたが、シンデレラまひると野獣ななのピックアップはすり抜け呂布メイファンであえなく終了。アマテラス真矢の方はすんなり出ました。うちの花属性は配布のハロウィンつかさがずっと現役でいるくらい戦力不足際立つ空白地帯だったから非常にありがたい。

実質『オルタ2』。新作『マブラヴ インテグレート』制作発表(電撃オンライン)

 ageは今年で20周年ということでイベントをやっていたらしく、そこでいろいろ発表されました。大きい情報は三つ。まず一つ目がこの『マブラヴ インテグレート』ですね。オルタネイティヴのその後を描く正統続編、ゆえに「実質『オルタ2』」と称されている。無印の『マブラヴ』が2003年発売、続編のオルタネイティヴがその3年後に発売、どっちから数えても軽く10年以上経っています。『マブラヴ』は当初「普通の学園物エロゲー」として売り出されたので、発売当時はえらい騒ぎになったものでした。「超展開もさることながら話が終わってない!」「分割じゃん!」「せめて『これは前編です』くらいの案内はしろよ!」と非難囂々だったな……オルタネイティヴも出てすぐは否定的な意見と肯定的な意見がぶつかり合ってなかなか評価が定まらなかったが、時間の経過とともに名作扱いされるようになっていった。『進撃の巨人』がオルタネイティヴに影響を受けた作品だというのは有名な話。本編がいろいろと映像化し辛い事情もあって『トータル・イクリプス』や『シュヴァルツェス マーケン』といった外伝作品が先にアニメ化されたけど、あまりヒットはしなかった。ちなみに『シュヴァルツェス マーケン』アニメの戦術機はめっちゃカッコ良かったです。

 二つ目の大きな情報は「オルタネイティヴのアニメ化」、イベントではPVが流れて大盛り上がりだったらしい。地上波なのかOVAなのか劇場作品なのか、そのへんの細かいところは不明。「今更か」という声もありますが、率直に申し上げて『トータル・イクリプス』の頃にアニメ化されるよりは全然いいと思いますよ、個人的に。TEアニメは最初の2話分(「帝都燃ゆ」)が良かったけどそれ以降は……内容的にも制限の多い地上波は難しいだろうし、「劇場三部作」くらいがファンにとって理想と現実の落としどころになるだろうか。

 最後、三つ目の大きな情報はTDAこと『マブラヴ アンリミテッド ザ・デイアフター』の再始動! ずっと待っていた奴です。無印の『マブラヴ』に収録された「アンリミテッド編」の続きとなるエピソードであり、オルタネイティヴとは世界線が異なる。これまで『マブラヴ オルタネイティヴ クロニクルズ』というアンソロジーに連載されていましたが、クロニクルズ自体が4巻を最後に発売されなくなったため、ここ6年くらい展開が止まっていました。来年から遂に完結へ向けて動き出すとのことで歓喜するしかない。あとは欧州戦線(The Euro Front)の方にも動きがあれば完璧か。とにかくageが健在みたいで嬉しいです。「TDAも完結させずに解散するのはやめてくれ」と祈った甲斐がありました。

・拍手レス。

 ジョーカー見てきました。上映中ずっとメガテンの属性チャートが脳内に表示されて、エピソード毎に今のはダーク+2・カオス+1とか妄想しながら見てました。
 (ネタバレ的なので非表示でも)予習としてダークナイトシリーズを見てから行きましたが、いくつかの齟齬からこの映画自体がダークナイトで捕まったジョーカーの供述を再現した映画だったりしてとか妄想もしてみたり。(文字反転)

 「ジョーカーはこうして生まれる」という仮説の一つみたいな映画でしたね。「虚実皮膜」を地で行くようなバランスで、良し悪し以前によく成立できたものだと感心してしまう。

 京極堂シリーズと言えば中禅寺敦子主演のスピンオフ3部作をそれぞれ別レーベルで出すっていう挑戦的な事してましたね。第一作から出荷数の少ない講談社タイガで出すのはどうなのかと思いましたが
 京極クラスだから書店も専用コーナーを設けて対処するけど、あれがもっとマイナーな作家だったら売り場がバラバラになっていたでしょうな。特に講談社タイガは書店もラノベコーナーに置くべきかどうか迷っているようなレーベルだし。


2019-10-20.

・公開時あまり話題にならなかった『アメリカン・アサシン』というアクション映画、スターチャンネルでやってるのを何となく観たら案外面白くて気に入った焼津です、こんばんは。

 目の前で愛しの恋人をテロリストに殺された主人公ミッチ・ラップが「テロリストどもを血祭りに上げてやる!」と復讐に燃える。自力でテロリストと接触しようとしたところをCIAに見つかり、すったもんだの末、極秘作戦を遂行するチーム「オライオン(訳によってはオリオン)」へ所属することに。復讐目的で協力しているだけなので命令に服従せず、独断専行気味なミッチ。要は「CIAが狂犬に振り回される」話です。「ロシアから流失したプルトニウムがテロリストたちの手に渡ろうとしている、このままだと核兵器を製造されるからヤバい」という何番煎じなのかわからないハリウッドお約束のストーリーには辟易したし、テロリストどもを殲滅するはずがいつの間にか展開がヤンデレ男との対決にすり替わっていて「何の映画だコレ」と戸惑う(正直悪役の造型としては失敗していると思う)んですけれど、主人公の「こいつらの息の根を止めてやる」という気迫とともに繰り出されるアクションシーンの数々が残虐かつ爽快で観ていて楽しかったです。見栄えよりも「漲る殺意の高さ」を重視している。無音で室内に潜入するシーンとか、マジで「アメリカン・アサシン」って風情がある。幕切れのカットもベタと言えばベタだが、押さえてほしいところをキッチリ押さえてくれていて痺れた。

 原作はヴィンス・フリンの小説で、シリーズ化もしているというか、1作目は1999年刊行なので実は今年で20周年という結構古株なシリーズです。『アメリカン・アサシン』はシリーズ11作目に当たり、「ミッチ・ラップがCIAの暗殺者になった経緯」を綴る過去編として執筆された。なので時系列上は一番最初のエピソードになる。1999年に始まったシリーズの過去編なわけだから設定年代はだいぶ昔のはずだが、映画は舞台を現代に置き換えており、設定もいろいろと変更されている(たとえば原作では飛行機爆破に巻き込まれて死んだ恋人が映画だとビーチでの銃乱射によって殺されている)。次に映画化するとすれば同じく過去編であり『アメリカン・アサシン』の続きである12作目『キル・ショット』だろうが、今のところ「制作されている」という話は聞かない。なお原作者のヴィンス・フリンは2013年に死去しており、14作目からは別の作家がシリーズを書き継いでいる。Wikipediaによると今年18作目が刊行されたらしい。翻訳はほとんどされておらず、『アメリカン・アサシン』と『キル・ショット』を除けばシリーズ2作目の『謀略国家』と3作目の『強権国家』しか日本語で読めない。映画がヒットしていればまた状況は違ったのだろうが……海外小説はなかなか売れないので話題作や映像化作品を優先して翻訳するわけですけど、「映画になった」だけではヒットに繋がらないから厳しいものだ。

 あと、スターチャンネルは『チェルノブイリ』も面白いですね。面白いというかすごい。

「スライム倒して300年」TVアニメ化!キャストに悠木碧、本渡楓、千本木彩花ら魔女の気ままな旅を描く「魔女の旅々」、本渡楓ら出演でTVアニメ化(コミックナタリー)

 「このふたつ、同時期にアニメ化したらどっちがどっちか区別付かなくて混乱する人出てきそうだな」と笑っていたら本当に同時期にアニメ化発表来ちゃったよ。簡単な識別方法としては「金髪の方がスライムで銀髪の方が旅々」です。「本渡楓が出てる方」だと識別できないので注意。ちなみに本渡楓は『ゾンビランド・サガ』で「どやんす」を連呼していた子(源さくら)の声優だ。

 スライムの方は近年百合小説の書き手としても認知されつつある森田季節が原作。デビューから10年以上経ってようやくアニメ化作品を出すに至りました。2015年頃から「小説家になろう」での活動を始めており、スライム以外の連載作もあれこれ書籍化されています。多作家なのでなかなかチェックが追いつかないと申しますか、スライムも知らないうちに10巻の大台に乗っていてビックリした。そのうちまとめて買おうと思いつつ放置していたけど、そろそろ買い時かな。旅々はAmazon Kindleで個人出版されていた小説を書籍化したものが原作。個人出版時代は反響が薄かったため、作者本人が2chに「kindleでラノベ出したんだけど質問ある?」というスレを立てて宣伝するほどでした。スレでは「(新人賞にださないの?という質問に対し)出したけど二次落ちでしたw それで新人賞を諦めて電子書籍を書き始めた次第です」「(キノの旅に)かなり影響受けてると思います」など赤裸々に語っている。

 新人賞作品の『たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語』もTVアニメ化だし、GAもレーベルとして勢いが出てきた雰囲気ですね。個人的に好きなGA作品は『天才王子の赤字国家再生術〜そうだ、売国しよう〜』『我が驍勇にふるえよ天地』ですが、ふたつとも戦記要素が強いしアニメ化は無理かなー。というか『我が驍勇〜』、執筆が難航しているとかで10巻がいつ出るのかわからない状況となっています。焦れる。他のGA作品だと女主人公モノの流れを受けて『剣士を目指して入学したのに魔法適性9999なんですけど!?』(略称マホテキ)もそろそろアニメ化来るか?

【期間限定】「復刻:神秘の国のONILAND!! 〜鬼の王とカムイの黄金〜 ライト版」開催!

 鬼王の撃退戦(レイド)、ドロップアイテムに「真理の卵」が追加されていたから思わず林檎齧って周回しまくりました。ドロ率はそこまで高くなかったものの、QPを稼ぐついでに卵を拾えるというのがありがたかったです。レイドはせっかくだからといろんな単体宝具サーヴァントを起用。「急所判明」特攻を利用した「パリス清姫砲」が予想外の高火力を叩き出して楽しかったです。術酒呑や槍師匠で殴る方が楽だから、結局後半はそればっかりになったけども。高難易度は特攻イベント礼装が豊富にあるおかげで去年よりも楽に突破できた。「陳宮が便利すぎる」というのもある。ポイント集めも既に終わったし、後はのんびりAP消費するのみ。台風で延期になったマチアソビのトークイベントが26日に開催予定で、恐らく新ハロウィンの情報はそこで発表されると思います。だからオニランドが終わってすぐ次のイベントが始まるのではなく、少し間が空くはず。時期的にそろそろ1800万DL突破キャンペーンが来そうだし、その後か? 開催時期については参加条件が緩いか厳しいかという点も関係してくる。これが例えば「二部四章クリア」とかだと未クリア勢のために猶予期間を設けるわけだが、「冬木クリア」みたいな緩さだと極端な話「トークイベント終了後すぐ!」なんてケースもありえる。私は『冴えない彼女の育てかた Fine』観に行くつもりだからその場合は参加が遅れそうだ。アニメ効果で新規がかなり増えてるって噂もあるし、繋ぎ止めるために緩めの参加条件にするかも……という予想と、本編攻略に集中してもらうためあえて参加条件は厳しくするかも、という予想が鬩ぎ合う。5年目のハロウィンイベントをいきなり見せられても新規は面食らうだろうしな。ここは新規のためにも是非「歌うカボチャ城の冒険」の再復刻を……(自分がやりたいだけ)。

『うたわれるもの』シリーズ三部作のスマホアプリ版が無料配信開始! 『うたわれるもの ロストフラグ』発売記念キャンペーンをチェック(ファミ通.com)

 スマホゲーである新作『うたわれるもの ロストフラグ』の配信に先駆け、過去の『うたわれるもの』三部作(「散りゆく者への子守唄」「偽りの仮面」「二人の白皇」)をADV化して――要するに戦闘パートを丸ごとカットして――全編無料で提供するという思い切った施策を打ち出しました。物語だけ楽しみたい層からすれば「戦闘パート丸ごとカット」の仕様はむしろ朗報ではないだろうか。無印はPC版をやったけど『偽りの仮面』はアニメ観ただけ、『二人の白皇』もソフトは買ったけど積んでいる、っていう私は「アプリの方で読んじゃおうかな」と気持ちが揺らぎ始めています。うたわれは戦闘パートも面白いから勿体ない気がするものの、現状だとやり込む時間がなく、アプリの方に切り換えないとロストフラグ配信まで間に合いそうもない。でも、せっかく買ったんだしな……せめて冒頭だけでもやっておこうかしら。『二人の白皇』のアニメはロストフラグよりも後になりそうだし。

 しかし、「ゲームをスマホからとりもどす」なんて挑戦的な広告を打っていたメーカーがPCユーザーやCSユーザーを尻目に全力でスマホユーザーの獲得に走っている姿を見るのは何とも言えぬ気分だ。Leafってかアクアプラス、マジでもうPCゲーム市場は眼中にない感じですね。

美少女ゲームレーベル「feng」を運営する(有)ホワイトローズが破産開始決定(livedoor ニュース)

 「feng」と書いて「フォン」と読ませることを知りつつ、ついつい「ふぇんぐ」と呼んでしまったあのブランドが遂に……デビュー作の『knot』を出したのが2002年ですから17年、エロゲーメーカーとしてはそれなりに保った方である。例によって同人サークルが母体になっているブランドです。正直『knot』や『White Princess』の頃はほとんど注目しておらず、4作目(2006年発売)の『青空の見える丘』あたりから気になり始めたという記憶がある。今は『トリニティセブン』の原作として有名なシナリオライター「サイトウケンジ」のエロゲーデビュー作。このソフトがそこそこヒットしたことでブランドの評価が高まり、5作目『あかね色に染まる坂』はアニメ化も果たした。しかしながらシナリオが不評だったためか、移植版ではほとんど別作品と言っていいほどリライトされています。6作目『星空へ架かる橋』もアニメ化されており、世間的な知名度についてはこの作品がもっとも高いかもしれません。延期しまくったことでも有名であり、当初の発売予定からおよそ10ヶ月もズレ込んでのリリースとなった。fengはもともと優良進行と見做し辛いメーカーでバグや延期は珍しくなかったけれど、『星架か』の一件で完璧に「延期して当然のブランド」「むしろ延期しない方が驚く」というイメージが定着してしまった。

 『星架か』以降は「税抜価格1850円」という同人並みの低価格に挑戦した『彼女のセイイキ』で話題になったりしたが、それももう5年前の話です。ここ数年は新作を出してもあまり話題に上ることがなく、今年2月にリリースされた新作『夢と色でできている』の売上も振るわなかったため幕引きとなった模様。代表の「上様」も半年くらいツイッターの呟きが途絶えており、業界関係者の間で「ヤバいのでは……」という噂が囁かれていたそうな。有名どころがまた一つ消えて、何だか寂しい気持ちが湧いてくるな……「延期はfengとハイクオが二大巨頭」などと揶揄されていた頃が懐かしい。個人的に好きなヒロインはあかね色の「長瀬湊」です。

BLACK Cycの新作『SaDistic BlooD』、12月20日に発売予定

 なんかエロゲーにまつわる暗い話が続いてしまったので、埋め合わせと言ってはナンですが明るい話題も。『MinDeaD BlooD』を彷彿とさせる吸血鬼ゲーの新作が発売されます。「BLACK Cycってまだ生きていたのか……」と驚きを示す方もおられるのではないでしょうか。2011年頃まで割と活発だったブランドですが、ここ8年くらいは純粋な新作を3本しかリリースしておらず、「ときどき総集編パックを売り出すブランド」になっていましたからね。エログロを基調にしつつ『夢幻廻廊』みたくピーキーなソフトを制作することでマニア層から支持を得ていたところです。『MinDeaD BlooD 〜支配者の為の狂死曲〜』は比較的初期の作品で、吸血鬼姉妹を軸にストーリーが展開する「エロとシナリオの両立」を目指した意欲作であり、『闇の声』や『蟲使い』にいまいち惹かれなかった私も引き寄せられてしまった。2004年発売だからもう15年前の話だ。「Complete Edition」が出たのすら9年前というんだから白目を剥く。で、『SaDistic BlooD』は『MinDeaD BlooD』の続編かというと別にそんなことはなく、完全に独立したストーリーになっています。「園原」「七瀬」「榊」とキャラの苗字はすべて『MinDeaD BlooD』を踏襲しているがデザインは一新されているし、下の名前も微妙に違う。恐らく完全新規の要素で固めると客が呼び込めるかどうか不安なので、あえて過去作を連想させるような作りにしたのだろう。「園原由奈」という安直に麻由と麻奈を混ぜた名前はさすがに笑うな。非常に小規模なソフトで主題歌やOPムービーなども付かないそうだが、「ダークでハードなエッチシーンに焦点を絞って一つでも多く盛り込めるよう」尽力しているとのこと。現状だと『MinDeaD BlooD』みたいな規模のソフトを作るのは難しいんでしょうね……「これが売れたらもうちょっと規模の大きなソフトを手掛けたい」という意欲はあるっぽいし、「BLACK Cycか、懐かしいな」って方は手を伸ばしてみてはどうだろう。BLACK Cycを知らない方も、過激な描写がお好きであれば是非挑んでみてほしい。ボリューム的に考えればたっぷり遊べる『MinDeaD BlooD』の方を薦めたいところですが、あれは攻略が結構面倒臭いからな……手軽にプレーできるであろう『SaDistic BlooD』からBLACK Cycの世界に入っていくルートもアリだと思います。発売まで待てない方は『ゴア・スクリーミング・ショウ』あたりをやってみるというのも一つの手。あのOPムービーは今観てもカッコいい。とにかく「次」に繋がってほしいのでご新規さんは大歓迎だ。

・そういえば、エロゲーじゃないんだけど『Christmas Tina ‐泡沫冬景‐』という「昭和の終わり=バブル期」の日本を舞台にしたビジュアルノベルが中国で大人気ってツイートが流れてきて「ふーん」と何の気なしにムービーを再生したら原案・脚本のところに「片岡智(岡は簡体字)」と表示されて「片岡ともやんけ!」と叫んでしまった。「ねこねこソフト」の名物ライターながら、同人ソフトとして開発した『narcissu(ナルキッソス)』を無料公開しており、一般的にはそちらの方で知られている可能性が高い。『ナルキッソス』は有志の翻訳によって英語版や中国語版なども出ているらしいから、その流れで『泡沫冬景』が実現したのだろうか? キャストには後藤邑子も含まれており、「日本語版はいつ?」と訊きたくなる。が、そもそもまだ本国でも配信されていない模様。「大人気」というのは「体験版のDL数が多い」ってことみたいです。

 そういえば、ねこねこソフトはもうすぐ20周年を迎えますね。lightと同じく設立当初から知っているブランドなので感慨深い。lightの方は「予期せぬトラブル」とやらで9月中に公開する予定だったシルヴァリオサーガシリーズ最新作のティザーサイトが10月中に公開されるかどうかすら怪しくなっていて慨嘆が深い。やっぱりlightはつくづくlightなんだな、って。話を戻してねこねこソフト、20周年に合わせて「ちょっとした大作を予定」しているとの告知を出しおり、「『泡沫冬景』のことか?」と思いましたがそれとはまた別口っぽいです。公式サイトのMMR日記に「主人公の妹」と「ヒロイン(大人ver)」のビジュアルが公開されている。主人公の妹は10歳で魔法少女、ヒロインは子供時代(6歳)もあるということで、「ヒロインが先代魔法少女(師匠ポジ?)」ってな具合だろうか。シナリオは片岡とも、原画は秋乃武彦だが、ゲストで藤宮アプリが参戦したら胸熱だ。23日にOHPで少しだけ紹介する予定らしいが、雑誌や専用ページでの案内は12月くらいになるそうな。チラシに書かれている情報によると「最初から海外リリースが前提」で「中国(携帯版も)と日本も同時発売」、「英語圏の人にも楽しんでもらえるとうれしい」とのことでワールドワイドに仕掛けていくみたいだ。18禁なのかそうじゃないのかは現在判明している情報からだとよくわからん。とりあえず23日を待つか。

・拍手レス。

 新刊待ち といえば僕は、「鵺の碑」ですね 様々な作品を書かれているので大好きな作家のままですが もう13年たちました 妖怪物で三冊単行本になったので来年こそはと期待中です 
 国内ミステリをあまり読まないうちの母も京極堂シリーズは読んでいるので「『鵺の碑』、まだ出ないの?」と年に数回は訊かれますわ。「文藝春秋で出す予定」という話すら今はどうなっているのかあやふやですね。なんもかんも太田が悪い。


2019-10-14.

・16年も刊行が止まっていた『創竜伝』の新刊が発売され「次巻で完結」と告知、徳間に移籍して「リファインド」のタイトルでポツポツと新刊を出していた『ハイスクール・オーラバスター』が「完結へのカウントダウン、いよいよ佳境に!」と宣言、電撃文庫12月の新刊に名を連ねている『新フォーチュン・クエストII(10) ここはまだ旅の途中<上>』は作者自ら「ラスト・フォーチュンの上巻」と言及、そして『十二国記』も18年ぶりの新作長編を刊行開始……「よく見ろ日本人、これが令和だ」と言わんばかりのラッシュに眩暈を禁じ得ない焼津です、こんばんは。

 それでも『ウィザーズ・ブレイン』『悪魔のミカタ』『E.G.コンバット』の新刊は出ないし、『剣と炎のディアスフェルド』の4巻が発売されないまま別の新作が始まったし、田中ロミオに関しては「オクルトゥムどころか『群神アグニ』すら音沙汰ナシってどういうことだよ」と問い詰めたくなるし、大塚英志は『北神伝綺』の小説版を存在ごと忘れているんじゃないかと疑いたくなるし、笠井潔も矢吹駆シリーズ7作目の『煉獄の時』はいつになったら単行本化するんだ(雑誌の方では10作目にして完結編『屍たちの昏い宴』を連載中、ちなみに作中時間では『バイバイ、エンジェル』の頃から3年しか経っていない)って話だし、平成の積み残しはあまりにも多く、これはこれで眩暈が止まらぬ。朗報なのは12月に出る“S-Fマガジン”2020年2月号で『戦闘妖精・雪風』新作と『空の園丁』の連載が同時スタートするってことか。もう『空の園丁』とかスッカリ諦めそうになっていましたよ……それはそれとして『おれはミサイル』の単行本化まだですかハヤカワさん?

【期間限定】「復刻:神秘の国のONILAND!! 〜鬼の王とカムイの黄金〜 ライト版」開催!

 台風が迫る中、予定通り開催された復刻オニランド。今のところ大きな変更点もなく(次回予告に字幕が付いたりなど細かい変更点はある)、特に語ることがないですね。去年の時点でイベント礼装凸れているからポイント集めも比較的楽、狂茨木に「氷結闘熊」付けてバスターで殴ればだいたい何とかなる。ポイント効率を最大にしようとすると孔明を外さなくちゃいけないのが面倒だが、マシュでどうにかカバーできています。撃退戦(レイド)が始まる17日まではダラダラやっていても大丈夫な感じ。前回やっていなくて今回の復刻版が初めてのプレーになる、という人は要領が掴みにくくて少し苦労するかも。イベント特攻を前提にしているからエネミーのHPがどんどん高くなっていくし。プリキュアを意識して夜ではなく朝にシナリオ更新を行う独特のスケジュールにも戸惑うかもしれない。てか、7章のアニメ放送中なのに「アニメで気になって始めた新規層」が参加できないイベントを堂々と開催する運営、なかなかに肝が太いな。

 素材交換のラインナップに「追憶の貝殻」があるのはありがたい。水着鯖のスキルを上げるには欠かせないアイテムであり、20個ぽっちじゃすぐに涸れるけど、ないよりはずっといいです。水着鯖と言えばピックアップ召喚に水着茨木が追加されていますね。シナリオ上の出番が多いから当然の措置と言えば当然の措置。水着茨木、持ってるけど宝具レベル1なので重ねたい気持ちはある。あるが、もうすぐ新ハロウィンも来るだろうし我慢しました。こういう調子で過去の水着鯖がどんどん復刻されていくのだとすると、水着きよひーやサモさん、水着マリーや水着フランなんかはどういうタイミングでピックアップされるんだろうな……って気になったり。円卓ピックアップの中に弓王やサモさんがしれっと紛れ込んでいたら笑わずにいられる自信がない。

 オリジナル版をクリア済のプレーヤーがもっとも関心を抱くポイントは○○○○ー○JAPAN(申し訳程度の伏字)の扱いがどうなるかだ。普通に考えれば新ユニットとしてわざわざ実装する可能性は低く、せいぜい霊衣開放止まりだろう。でも霊衣開放って基本的にピックアップに合わせて行う(水着剣豪の剣式など例外はあるが)ものだからタイミング的には微妙である。さすがにPU2はないと思うけど、新ハロウィンPUの☆4枠に抜擢されるパターンはある……か?

・映画は『空の青さを知る人よ』を観に行ったり、本は『ようこそ実力至上主義の教室へ11.5』を読んだり、そんな具合で連休をダラダラと過ごしました。

 『空の青さを知る人よ』は監督・長井龍雪、脚本・岡田麿里、キャラデザ・田中将賀という「いつもの」なメンバーで送る劇場アニメです。最近はこのトリオを「超平和バスターズ」と呼ぶらしく、その煽りで『とらドラ!』が話題に上らなくなってきているのは寂しい限りだ。版権の関係もあるんだろうけど、入場特典のクリアファイルに描かれているのもめんま・順・あおいの3人だけです。しかしこうして並ぶとあおいの目つきの悪さが目立つな……。

 交通事故で両親を失い、「東京へ行く」という夢を諦めて幼い妹の「あおい」を養うことに全力を傾けた「あかね」。姉の献身を負い目に感じているあおいは「自分が東京に行って独り立ちすることで姉の人生を自由にしてあげよう」とやや空回り気味な努力を重ね、あかねの方は進学を視野から外している妹の頑なさに気を揉んでいた。そんな折、13年前に姉を置いて一人で東京に行ったはずの少年「しんの」が13年前とまったく変わらない姿であおいの前に現れる。ちっとも成長していないなんて明らかにおかしい、まさか幽霊……? 混乱しているところへ追い打ちをかけるように、13年分キッチリと歳を取って老けた「慎之介」が帰郷してきた……という、生霊系のゴーストポップなストーリーです。生霊ってよりは残留思念か? 「あかねを置いて一人で東京へ行かねばならない」状況に煩悶し、「ここに残りたい」という気持ちが本体から離れて独立してしまった模様です。「なんで13年もラグったの?」という疑問に対する明確な答えはないが、本体帰郷のタイミングに合わせて発現した、みたいな感じだろうか。あまり細かい理屈は考えず登場人物たちの感情を追いかけて鑑賞するが吉です。

 本来なら「しんのは13年前に死んでいた」という設定にしなければ成立しない幽霊譚を「生霊か何か」へズラすことで強引に成立させており、あまり湿っぽくならないのは個人的に良かったけど「泣ける映画」を求めている層にはパンチが弱くなってしまったんじゃないか、と心配しちゃう。「しんの/慎之介」は紛れもなく物語の鍵を握る存在であり、「あの花におけるめんま」と同じくらい重要なんだけど、めんまと違って物語の中心にはいない。「二度目の初恋」は要素の一つでしかなく、空青の中心はあくまで「あおいとあかね」、姉妹である二人なんです。姉を取られたくないとしんのに食って掛かった記憶があり、「姉の貴重な13年間を奪ってしまった」後悔を拭えずにいるあおいは勢いに任せて「お姉ちゃんみたいになりたくない!」という暴言を吐いてしまいますが、これは「お姉ちゃんを今みたいな境遇にしたくなかった、東京に行って夢も恋も叶えてほしかった」という意味で、思春期ゆえ素直に振る舞うことができないけどあおいは姉の幸せをひたむきに願っている。一方のあかねはあおいに恨み言を述べるシーンなどなく、あくまで「自分の意志で決断し、それを貫いた」のであって犠牲になったつもりはさらさらない。彼女は奪われたのではなく、妹に人生を捧げることで妹から人生を与えられているのだ。しかし、何があっても絶対に傷つかない鉄壁メンタルの超人というわけではないので、辛いことがあれば泣いたりもする。「あのときのお姉ちゃん」と同じ歳になったことでいろいろと心情を慮れるようになったあおいは、ようやくあかねと真っ直ぐ向き合えるようになる。エンドロールで後日談的なカットが流れていく演出が心憎く、上映時間以上の満足度が味わえました。結論を言うと「予告編で損してる」映画ですね。予告編の短い秒数だとあおいの目つきの悪さや愛想のなさが強調されてしまい、「強情かわいいシスコンのヒロイン」というあおいの魅力が伝わらない。密かにおねショタ要素(厳密に言うと違うが語り出すと長くなるので割愛)も仕込まれているが、予告編でそこまで読み取れる人は皆無だろう。あとCV.種ア敦美キャラのあだ名?がヒドすぎて笑ってしまう。ヒドいんだけどやたらインパクト強いからそっちの方しか記憶に残らないです。

 『ようこそ実力至上主義の教室へ11.5』はシリーズ通算14冊目に当たる本。「.5」表記なので番外編扱いだが、内容的にはほぼ本編です。この巻を飛ばしていきなり12巻読み出したら重要な情報が抜け落ちているせいで「え?」ってなるかもしれない。よう実の.5巻はいつもそういうノリだから、ファンはみんなもうわかっていて「はいはい、実質本編、実質本編」と呟きながら買っているのだろうが。春休みの間に起こった出来事を綴る一冊であり、「1年生編」はこれで終了となります。時系列順の構成ではなく話が進んだり戻ったりして忙しないが、そのぶんスリリングで退屈しません。堀北さんの見せ場が割と多く、櫛田さんの影はだいぶ薄くなっている。愛里に至っては名前が一回か二回くらい出てきただけですね……胸の大きさも相俟ってか結構人気があってフィギュアも作られたりもしたけど、本編内での役割はほとんどない状態が続いています。さすがに次巻あたりは出番がある、はず。

 重要な情報は多いもののポジション的には繋ぎ巻であり、大きなイベントは起こらない。けれど人間関係にも変化が出てきて、2年生編への期待が高まる仕上がりでした。こういうあからさまな繋ぎ巻を出せるってことは「打ち切りの心配をしなくてもいいほど売れている」ってことでもあり、「次の巻が出せるかどうか」なんて外部要因でハラハラせずに「次の巻の内容がどうなるか」で純粋にハラハラできるのは実に善き哉。2年生編スタート=1年生の新キャラ大量投入でもあるから大いに楽しみ。


2019-10-08.

『ジョーカー』『HiGH&LOW THE WORST』『ジョン・ウィック:パラベラム』観てきた焼津です、こんばんは。過剰摂取で頭がクラクラする。

 『ジョーカー』は『バットマン』シリーズの代表的な悪役(ヴィラン)である「ジョーカー」が誕生するまでの経緯を綴る、いわゆる「オリジン」系の外伝映画です。彼はいかにして思い煩うことをやめ、ゴッサム・シティの鬼札になったのか? アラン・ムーアの『バットマン:キリングジョーク』を参考にして制作されているが、『キリングジョーク』の実写化というわけではありません。そもそもこの映画にはバットマンのバの字も出てこない。ウェイン家の人々は登場するが、「話題になっているから」という理由で足を運んだ観客の何割かは「『バットマン』の外伝である」ことすら気づかない可能性がある。

 「社会と世間に踏み躙られた男が、社会と世間を踏み躙り返す」ストーリーなので影響を懸念する声もありますけど、あくまで「ヴィランが生まれるに至った過程」を逆算する映画であり、少なくとも作中でジョーカーは肯定的に描かれていない。むしろ暴力に逃げてしまったことを非難されている節があります。「でも、だとしても、彼に暴力以外の逃げ場所はあったのか? 苦境や悩みを打ち明けようとしてもろくに聞いてくれる人間がいないのに?」という疑問を残しつつ、閉幕する。予告編で「こういう映画だろうな」とイメージした通りのものを2時間たっぷり丁寧に描いており、「期待は裏切らない」反面で特にサプライズ要素はない。突き詰めているから、人によっては「ここまでやるか」と引く内容かも。『ダークナイト ライジング』公開時に映画館で銃を乱射した犯人が「俺はジョーカーだ」と名乗る(都市伝説のようなもので、本当にそういう発言をしたのかどうかは判然としない)事件もあったため、アメリカでは『ジョーカー』公開に合わせて陸軍が出動し警戒態勢を取るなど「そっちの方がよっぽど映画じみているな……」という状況に陥っています。なお銃乱射事件の現場となった映画館は『ジョーカー』の上映を見送っている。

 ほとんど理解不能だったジョーカーの行動原理を理解可能なレベルに刻んで一つのエピソードに落とし込んでいるため、「様々な作品で底なしの悪意を発揮してきたジョーカーの誕生秘話にしてはショボい」面も否定し切れず、彼をヴィランとして特別視する方(中でも「ヒース・レジャー版こそ至高」とする向き)には薦めにくいところもあります。「うんうん、それもまたジョーカーだね」という割り切りが必要。幻覚と現実の狭間に揺らぐ灯火のようなものだから、「これこそジョーカーの真実……!」などと気張らなくてもいい。映像や音響が素晴らしく、個人的には初日に観に行った甲斐がある一本でした。生活臭すら感じる臨場感で、舞台がゴッサム・シティという架空の都市であることも忘れそうになる。結論を一言で述べると、「ホアキンの笑い声マジでスゴい」。

 『HiGH&LOW THE WORST』、略して「ザワ」はハイロー関連の劇場作品としては6作目に当たり、高橋ヒロシの漫画『WORST』とクロスオーバーする内容になっている。ちなみに私は『クローズ』も『WORST』も読んだことがなく、劇場特典の小冊子に書かれている程度の知識しか持ち合わせていません。公開に合わせて制作されたザワの前日譚ドラマ「EPISODE.O」も未視聴。それでも特に問題なく楽しめました。

 時系列上はFINAL MISSION、いわゆる「ザム3」の後日談に当たります。鬼邪高校という山ほど不良が集まっている学校の覇権争いが激化する中、生徒たちの間で「レッドラム」というドラッグが密かに出回り始めていた。それは「殺し屋軍団」の異名を取る鳳仙学園でも同様だった。クスリの出どころを探る両者。レッドラムを売り捌いている黒幕は「真相に迫られるよりも先に鬼邪高と鳳仙を衝突させて共倒れにしてやるぜ!」と陰謀を蠢かせるが……もうだいたい分かると思いますがVSモノと見せかけて共闘モノです。「本当の敵はコイツじゃなかった!」「じゃあ協力して一緒に黒幕ブチのめそうか」っていう、よくあるパターン。でもストーリーはシンプルでいいんです、ハイローはとにかくキャラが多いから複雑な筋立てにすると観客が付いてこれなくなる。まったく予備知識ナシで観に行っても黒幕を目にした途端「こいつ絶対悪者だろ」と一瞬で判別できるくらい分かりやすく作られています。大量の出演者が繰り広げる抗争シーンは相変わらず圧巻であり、映画の合戦シーンが好きな人は是非とも堪能してもらいたい。今回は攻城戦まであって盛り沢山。キャラは鬼邪高側だとやっぱり轟が良かったな。上階から攻撃してくる相手に対し投石で精密スナイプするシーンは痺れる。鳳仙側だと断然小田島有剣、ポジション的には参謀なんだけどヘラヘラしていて一見やる気なさそうな脱力タイプ。でも締めるときは締めるし「金髪とチェーンの付いたグラサン」という外見のインパクトも強い。画面の端っこにいても目立つくらいの存在感があります。もういっそ小田島有剣メインの外伝作ってくんない? と要望したくなるレベルだわ。

 『ジョン・ウィック:パラベラム』はキアヌ・リーヴス主演の皆殺しアクション映画第3弾。原題だと「Chapter 3」ってちゃんと表記されていますが、邦題は削ってますね。じゃあここからいきなり観ても大丈夫なの? と思ってしまいそうになるが、実際は2作目の続きです。ぶっちゃけジョン・ウィックは1作目以外「つづく」な雰囲気で終わるシリーズなので個々の独立性が低い。2作目のラストで組織の掟を破り、孤立無援の窮地に追い込まれたジョン・ウィック。そんな彼のもとに次々と刺客が殺到する――ヒット作特有の「やたら海外に出向く」展開は健在であり、スーツ姿で砂漠を歩くジョン・ウィックはさながらMASTERキートンだ。今回は刺客の中に暗殺集団「SHINOBI」という連中が混じっているんですけども、怪しげな寿司屋で「にんじゃりばんばん」流しながらカタコトの日本語を繰り出すものだから「いつの間にか観てる映画が忍殺に変わったのか?」と錯覚しかけた。多国籍なムードを売りとする映画だが、現地の人間からすると「なんだこれ」なシーン多いんだろうな……。

 シリーズの常として怒濤の殺戮展開がひたすら続きます。ストーリーの整合性なんか度外視してひたすらケレン味のあるアクションを詰め込んでおり、「もうメチャクチャだよ!」と叫びたくなる。本物の殺し屋軍団なのに鳳仙の方が賢そうに見えるのはいったい……理性を吹っ飛ばして観るが吉の一本。『ジョーカー』の余韻も粉々に消し飛ぶぜ。2作目同様、今回も「つづく」な形で終わるので4作目の到来は確実です。次はいよいよ完結編か? それとも「延々と続編が作られるコース」に突入してしまうのか。もしそうなら『ジョン・ウィック VS エージェント47』みたいなクロスオーバー物もやってほしいです。

“魔術士オーフェンはぐれ旅”、12月に4年ぶりの新作となる書き下ろし長編『コミクロンズ・プラン』発売

 コミクロンがメイン!? 古参ファンはもうタイトル見ただけで脊髄反射的に買ってしまうのではなかろうか。「コミクロン」というキャラは平たく言うと主人公・オーフェン(キリランシェロ)の旧友に当たり、本編だと名前くらいしか出てこない、外伝でもあんまり出番がないという幻のキャラです。“魔術士オーフェンはぐれ旅”は最初シリーズ化する予定ではなかったため細部の設定が固まる前にスタートしたという経緯があり、「設定が固まる前に名前を出してしまったせいで作者も扱いに困るポジションとなってしまった」不遇な奴である。不遇すぎてむしろ根強い人気を誇っていたりもした。物語はオーフェンが「牙の塔」を去った後、つまりプレ編以降の出来事を綴る。1月から開始するアニメで恐らく『我が呼び声に応えよ獣』(シリーズ1作目)のエピソードをやるはずだから、その前日譚(プリクエル)も兼ねているのだろう。『我が呼び声に応えよ獣』の富士見ファンタジア文庫版が出たのは1994年、ちょうど25年の節目にコミクロンが主役(たぶん)の小説が出るなんて、さすがに予想だにしなかったな……表紙を見て「おっ、この三つ編みの子、可愛いな」と手に取るご新規さんが現れることを考えただけで胸が愉悦……いえ、温かい何かで満たされていきます。

アニメ「啄木鳥探偵處」石川啄木役に浅沼晋太郎、相棒・金田一京助役に櫻井孝宏(コミックナタリー)

 『啄木鳥探偵處』!? うわ、めっちゃくちゃ懐かしいな。調べてみると3月の時点でTVアニメ化の告知があったみたいだけど全然気づかなかった。雑誌『創元推理』『ミステリーズ!』の前身、正確には書籍扱いでムックのようなもの)に掲載された第3回創元推理短編賞受賞作「高塔奇譚」をはじめとする一話完結方式の謎解きシリーズです。探偵役が石川啄木なので、そこから啄木鳥(キツツキ)というタイトルが来ている。単行本の刊行が1999年だからもう20年も前、私がピチピチの10代だった頃に読んだ作品だ。「シリーズ」と言ったものの続編は出ておらず、作者・伊井圭の単著はこれを含めて3冊しかない。その伊井圭も5年ほど前に亡くなっており、取り立てて有名作というわけでもない(ぶっちゃけミステリ読みの間でも熱心に新人賞をチェックするタイプ以外にはあまり知られておらずマイナー扱いだと思う)のですっかり話題に上らなくなっていたけど、まさかここに来てアニメ化とは。『文豪ストレイドッグス』あたりの影響なのか?

 ちなみに「創元推理短編賞」は現在「ミステリーズ!新人賞」という名称になっています。短編賞なのでどうしても知名度が低くなってしまいがちと申しますか、受賞作のタイトルを聞いてピンと来る人はほとんどいないはず。恐らく一番有名なのは受賞作ではなく受賞を逃した『邪馬台国はどこですか?』だろう。奇しくも「高塔奇譚」と同じ第3回の最終候補作である。無冠のデビューながら増刷に次ぐ増刷で、20年以上経った今でも本屋の棚に並んでいたりする。また第2回(受賞作が出なかった回)の最終候補作をチョイスした『推理短編六佳撰』という本も出ており、「懐かしい」という言葉を連呼せずにはいられない。

「魔法科高校の劣等生」2020年TVアニメ2期決定!来訪者編をアニメ化、特報映像も(コミックナタリー)

 来るとは思っていたけど随分間が空いてしまったな。1期目の放送が2014年だから6年ぶりか。「劣等生」と称しつつ笑えるくらい強い主人公が見所の近未来ファンタジーで、「来訪者編」というのは1年生時代最後のエピソードになります。原作だと上中下巻の3巻で、これだけだと2クールも持たないだろうから1クールで終了? それとも「追憶編」や番外編の内容を捻じ込んで2クールにするのかしら。「来訪者編」は姿形のハッキリしない特殊な相手との攻防が延々と描かれる話のためかなり映像化し辛いエピソードだと思うけど、そのへん何とかする目処が立ったのか否か。何であれ、アニメでは「劇場版でいきなり出てきた謎の新キャラ」扱いだったリーナがようやくキチンと説明されることになります。そして来訪者編がヒットすれば2年生時代も続けてアニメ化される望みが出てきたけど、また6年後とかになったらさすがに内容を完全に忘れていそうだ。

【FGO】奈須きのこ氏インタビューで迫る過去・現在・未来。第2部完結後の構想は2パターン存在(ファミ通.com)

 大半は8月に出たファミ通(水着武蔵が表紙のヤツ)に掲載済のものですが、スペースの都合で削られた未掲載分が追加されているのでファミ通読んだ人も必見。いくつかトピックを拾ってみよう。

 奈須きのこの好きな偉人は「アラン・チューリング」、ナチスドイツの暗号「エニグマ」を解読したことで有名な数学者だ。さすがに近代すぎる(1912年生、1954年没)から「サーヴァントにはなりません」と明言している(Fateシリーズでは第二次世界大戦以降に活躍した偉人や英雄は原則としてサーヴァント化しない、エミヤなどの架空のキャラクター、詳細が触れられていないアームストロング等は例外)が、もしサーヴァントになるとしたら宝具は「チューリングマシン」だろうか。味方全体にバフを撒きそうなイメージ。「FGO以外でプレーしているスマホゲー」に『メギド72』の名前が挙がっているのは意外なようでもあり納得の行くチョイスでもある。ついコラボ企画とかも夢想してしまってワクワクしますね。メギドのフラウロスとレフ教授の差に戸惑うぐだやマシュが見たい。

 興味深いのは「主人公が序章で生き残らずにAチームの誰か1人が生き残っていた場合、人理はどうなっていたのでしょうか?」という仮定の質問に対する答え。「キリシュタリアかデイビット」なら人理は修復できただろうとコメントしています。カドックは「異聞帯のアナスタシア」に出会えないから運命力が足りなくて無理、と。オフェリアはスルトに出会えないから……ではなく、たぶん精神的な支えとなる人物の欠落で第五特異点あたりまでが限界なんじゃないでしょうか。芥ヒナコは言わずもがな。ペペロンチーノは能力的には問題ないんだろうけど、ここぞという場面での運が悪そうだからな。ベリル・ガットはマシュとの関係構築に失敗しそうだから? それともフォウくん絡みでアウトか? ただ誰にしろ、「クリプターである」時点で第二部に入ったら詰むことは確定しているらしい。マリスビリーが何か企んでいた可能性、第二部に入ってからどんどん強まってきているな。

 古参ファンにとって一番大きい情報はリメイク版『月姫』が「少しだけテストプレイ」できる程度には制作が進んでいる、ってことか。きのこ曰く「おっさんゲーマーほど超楽しいと思うよ」とのことで、続報が待ち遠しい。最短でもFGOの第二部が終わってからだろうし、詳しい情報が公開されるのは2021年以降かな。

【期間限定】TVアニメ「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」放送記念キャンペーン開催!

 いよいよ始まったバビロニアのアニメ、期待通りのハイクオリティで満悦しました。「本当に深夜アニメかよ」ってレベルの背景美術に惚れ惚れ。マシュやイシュタルのちょっとした仕草にも視線を引き寄せられるし、ぐりぐり動くアクションも観ていて気持ち良かった。絵柄は全体的に社長(武内崇)のタッチに寄せていますね。Fateアニメでここまで社長絵に近づけるのは珍しいから何か新鮮だった。新規視聴組にとっては前提となる情報の説明が乏しすぎて何が何だかだろうし、1話目のストーリーも中途半端なところで終わってしまったから引き込まれるかどうかで言ったら微妙かもしれない。バビロニア編が面白くなってくるのはウルクでの生活が始まってからなので3話あたりまではテンションを保つのがちょっと厳しいだろう。原作プレー済の身としては「ご褒美」としか言いようのない内容であり、これが毎週観られるなんて最高だな、って気分なんですが。牛若丸の登場が今から楽しみでワクワク止まらねえ。

 アニメの放送に合わせてゲームでもキャンペーンが開催中。ログインするだけで石やら呼符やら貰える。「放送記念限定ミッション」は竜の牙や追憶の貝殻など素材をドロップさせないといけないから非常に面倒臭かったが……特に混沌の爪はなかなか落ちなくて往生した。もうひと通り終わらせたのでしばらくのんびりモードですね。11日(金曜日)からオニランド復刻、そして25日〜30日あたりで新ハロウィンイベントが来るはず。例年通りなら配布とガチャ産で新規サーヴァントが2騎追加されるはずだが、今年は誰が降臨するのやら。ここ最近のパターンからすると限定ではなく恒常での実装となる可能性が高い。初心に戻っていかにもハロウィンらしい魔女系の鯖が登場するのでは、と予想しています。たとえばそう、超高難易度クエストの支援で存在感が増したエイリークの妻、グンヒルドとか。イベント名はシンプルに「グンヒルド・サガ」で。

・拍手レス。

 焼津さんのオルジュナに大いに助けられましたよーありがとうございました!翠の流星は攻略サイトで見かけた、「マーリン孔明でオルジュナをフルバフ、オダチェンで下げて耐久、スキルが戻ったら再びオルジュナ呼び出してフルバフ、プララヤでブレイクさせてタイマンはBクリで吹き飛ばす」というやり方が見事と言う他ないほど安定してました
 オルジュナは今回ホントに大活躍でしたね。マーリン孔明でバフかけてオダチェンしてから耐久で再バフ、という手順は一昨年の「幽谷にて」攻略を彷彿とさせる。あれはそこまでやってなお運が絡むのでキツかった……今回は最短撃破を狙う場合以外はそこまで運に頼らなくてもいいあたりが良かったです。

 今になって創竜伝とかスレイヤーズとかロードス島戦記の新刊が出るって、5年前の自分に言ったら信じないだろうなー……
 そういえばスレイヤーズ、第3部の1冊目(長編シリーズ通算17冊目)がもうすぐ出ますね。あと『redEyes』の新刊も来月発売……今年で連載20周年、1巻が出たのは『デモン・スレイヤーズ!』より前ですが、まだ完結まで遠そう。スレイヤーズ第3部の方が先に終わるのでは?


2019-09-30.

虚淵玄の完全新作!フルCGリアルロボットアニメ「OBSOLETE」12月にYouTubeで配信(コミックナタリー)

 虚淵玄が原案・シリーズ構成を担当する硬派なロボアニメ企画、通称「プロジェクト“O”」の詳細がいよいよ明かされました。タイトルは『OBSOLETE(オブソリート)』、英語で「廃れた」「もう使われていない」などを意味する単語です。PVの雰囲気から察するにニュアンスとしては「時代遅れ」が一番近いだろうか。2014年、突如現れた異星人は地球人たちとの文化交流を一切拒み、ただ「通商」だけを求めた。石灰岩1000kg(価格としては十数万円相当)ごとに異星テクノロジーの産物を提供する――と。こうして人類の手に渡った2.5メートル程度の機体、意識を汲み取って身体の一部みたいに動く「エグゾフレーム」(Enhanced Xenobiological Organic FRAME、強化型異星生物有機体構造体)が世界を一変させた。いかにも『ボトムズ』好きの虚淵らしい、趣味を剥き出しにしたロボット物って手触りです。サイズ的にはATよりも劔冑に近いか。PVではおっさんばかり出てくるが、ひょっとして本編も美少女や美女が不在でボーイ・ミーツ・ガール要素なんて欠片もないストーリーだったりするのか? TVアニメではなく「YouTube Originals」というYouTubeの動画サービス(当初はプレミアム会員向けの有料サービスだったが、現在は無料でも広告付きで観れる模様)で配信されるアニメだから、商業的な思惑に左右される部分が少なく自由度も高いのだろう。とはいえ商業展開の余地をまるきり度外視しているわけでもなかろうし、いかにもホビー向けの企画だから既にプラモ化とかが決まっている可能性はありますが。カスタム要素が多そうだから終盤は物凄い機体が出てきそうだ。

【期間限定】「バトル・イン・ニューヨーク 2019」開催!

 待ち遠しかったボックスガチャイベントもそろそろ終わりの時が近づいてまいりました。カジノ(今年の夏イベント)のおかげもあってQPは唸るほど潤沢であり、大いにスキル上げが捗りました。マナプリが大量獲得できるのもありがたく、期間内に間に合うかどうか怪しかった「名探偵フォウムズ」も余裕綽々凸完了。効果量を考えるとサポに置くことはまずないだろうけど、なにげにATK寄りの礼装だからバーサーカーの素殴り周回には使えるかもしれない。一方、ボックスガチャは現在50箱空けたところ、このペースだと今回は100箱切るな。金種火余り気味だし、枯渇している貝殻や卵も落ちないし、周回のモチベが上がらぬ。

 25日(水曜日)開放の「真紅の勇者伝説 HDリマスター」はサポートがブレエリで固定されていて「フレマーリンに頼ることができない」という意味でとっても高難易度だった。分類上は「増援系クエスト」に当たり、次々湧いてくる雑魚エネミーを延々と倒し続けなければならない。開始と同時に「Waveが6まである」と告げられたときは「過去最高にしんどい!」って内心悲鳴を上げましたわ。合計23体のエネミーが登場し、理論上は最短10ターンでクリアできる勘定となっています(実現させた例は聞かない)が「ブレエリでトドメを刺すとレベルが上がる(ボーナスバフが掛かる)」「ブレエリ以外ではダメージの通りにくいエネミーが出てくる」ためカード配分を見ながらブレエリで適切に殴っていく必要があり、かなり時間が掛かります。Wave1〜4はさほど難しくないものの、Wave5が最大の難関で「開始と同時に3体のエネミーに弱体無効および無敵貫通(両方ともターン制限なし)が付く」から普通の耐久パで挑むと瓦解しかねない。強化解除で無敵貫通を剥ぎ取るか、マシュ等の防御バフを重ねて耐える必要がある。結論から言うと「リジェネ要員や強化解除要員がいると楽」なクエストです。私は1500万DL突破記念キャンペーンのときに貰ったメディア・リリィをヒーラーに、デオン、マシュ、ゲオルギウスを盾に、ジャックちゃんを強化解除役にして2回目でクリア。1回目はなかなか終わりが見えないせいで物凄く長く感じたけど、2回目は要領が掴めたおかげか割とサクサクと進められた。意外とリトライが楽しいクエストでしたね。でもこれ以上はもうやりたくないっス。

 26日(木曜日)開放の「翠の彗星」はアキレウス戦。ブレイクしても増援とかはやってこないが、ブレイク後のHPが250万もあるため無策で挑むとまず勝てない。神性持ちサーヴァント以外からの通常攻撃を減衰させる「不死の祝福」およびすべての宝具ダメージを減衰させる「鍛冶神の盾」、二つのギフト(みたいなもの)が掛かっているせいでただでさえダメージが通りにくく、耐久寄りの編成にすると泥試合に陥る恐れがあり。ポイントはブレイク後のギミック、ゲージ割った後に条件を満たすとアキレウスがタイマン勝負を持ちかけてきます。タイマンモードに入るとお互いスキルや宝具を封印し、擬似的な単騎状態でひたすら殴り合う。他のサーヴァントたちはスタンと同様の状態になり、スキル使用は不可、コマンドカードもすべて封印されます(マスター礼装スキルや令呪は使用できる)。アポクリファで描かれたアキレウスの宝具の一つ「宙駆ける星の穂先(ディアトレコーン・アステール・ロンケーイ)」の再現ですね。タイマン発動中のみ「不死の祝福」や「鍛冶神の盾」が剥がれるので神性のないサーヴァントでもダメージを通すことが可能になります。で、先ほど「条件を満たすと」って書きましたが、相手が女性、キャスター、アサシンの場合はタイマンモードに移行しない。このためエルバサで攻略するのが非常に困難という悲しい事態に陥っている。アキレウスゥゥゥゥ!! なおタイマンを申し込める相手がいないとブチギレたアキレウスがいきなり宝具をブッ放してきます。「お前がキレるのかよ」って感じですよね。オルジュナでゲージ割って、タイマンで150万くらい削ってからフレのオルタニキにトドメを刺してもらいクリア。タイマンは2ターンだけなので、入る直前にマシュのスキルと宝具で防バフとダメカを重ねておけばバーサーカーでも結構粘れます。これも慣れてくると意外に簡単なクエストでした。試しにサポートをオルタニキから始皇帝に変えてやり直してみたが、クリ殴りが強いおかげでターン数もそんなに差がなかった。いろいろと選択肢があるみたいで、単騎状態になってからが強いアシュヴァッターマンを採用した人もいるとか。変わったところではアルジュナ(弓)の弱体無効スキルでタイマン申請を弾き続けてひたすら神性持ちアタッカーで殴る、って攻略法も見かけました。

 27日(金曜日)開放の「フィナーレ 永遠の都」は「神祖」ことロムルスおよび取り巻きのローマ兵。パターンを崩して鯖ラッシュやめた模様。ローマ兵は全部で40人、倒しても倒しても湧いてくるから「フレイム・ゲート」を彷彿とさせるが、別に倒すたびロムルスが柔らかくなっていくわけではない。なので躍起になって取り巻きを倒す必要はありません。むしろ倒し切ってしまうと詰む。ロムルスを殴るたびにローマ特性が付与され、相手ターン移行時に「神祖の庇護」によるプラス効果が得られる反面、ロムルスへのダメージがほとんど入らなくなります。庇護はローマの恩恵(HP回復)・ローマの叡智(NP50獲得&宝具威力UPバフ)・ローマの武力(攻撃力UPバフ)と3種類のローテーションで、ランダム発動じゃなく順番が固定されており、スタンなどでロムルスが行動不能のときでも機能する。ローテはブレイク時にリセットされてまた恩恵からのサイクルに戻ります。まずはこれを覚えることが肝要。特に叡智のターンは敵チャージの進みも早くなり、いきなり宝具が飛んでくることもあるので注意しましょう。基本は「庇護を得たいときにロムルスを殴り、庇護を外したいときに取り巻きを倒す」「庇護が外れているときに宝具やクリ殴りでロムルスを削る」という動きになります。叡智が来るタイミングで殴ってから1ターン置くとNP50獲得しつつ宝具威力UPと攻撃力UPのバフを載せられるため超オトク。庇護の効果は強化扱いですが、ローマ化自体は弱体扱いなので弱体解除スキルや弱体解除宝具があると好きなタイミングで殴りに行けて便利です。なおネロなどのローマ鯖は「神祖の庇護」が永続発動するため、メインアタッカーとしての起用は難しい。取り巻きを倒すためのサブアタッカー、もしくはサポーターに徹するなら選択肢としてはアリ、か? 大きく分けて攻略法は「火力の出る単体宝具持ちをアタッカーにする方針」と「取り巻きも排除できる全体宝具持ちをアタッカーにする方針」の二つがあります(これらをミックスして「前半は全体アタッカー、後半は単体アタッカー」という方針もある)。前者は極まれば3ターン撃破も可能ですがうちの手持ち的に無理だし、ある程度ターン数を掛けるとなると「ロムルスを殴りに行くか取り巻きの排除を優先するか」判断しないといけない局面が多くなってしまってややこしいため、後者を採択することにしました。何度かやってコツを掴み、モードレッドをアタッカーに据えてフレマーリンとジャンヌと控えの孔明とマシュで援護しながら耐久気味に挑んだものの、いろいろ噛み合わずターン数掛かり過ぎて「第四のローマ」が完成してしまい詰み。なら速攻でカタをつける! とアルジュナ・オルタをフレマーリンとジャンヌで挟んで再チャレンジした結果、先ほどの苦闘が嘘みたいにあっさり突破。「火力は出るけど防御面の脆いバーサーカーだし、耐久寄りの超高難易度は難しいんじゃないか……?」と採用を渋っていましたが、イベント礼装でガッツが掛かるおかげもあってギリギリ何とか保ちます。攻略情報を見ると他に「王特攻を利用した不夜キャスArtsパ」なんて勝ち筋もあるらしい。玉藻を使ったArtsパ、見てるとやっぱり楽しそうだな……FGOにも〆チケ実装されないかしら。

 とにかく今年のネロ祭(ローマローマと連呼されたせいで認識が戻ってしまった)は復刻含めてオルジュナとフレ朕が大活躍、プララヤするか新たなる海苔を敷けば何とかなる感じで「異聞帯の王=ギミックブレイカー」のイメージが強まりましたね。今なら種火もQPもいっぱいあるし、オルジュナに聖杯入れてレベル100にしてもいいんじゃない? と迷い始めています。いや、でもこの聖杯はいつ来るかわからない、レアリティも不明な義経さんのために残しておかなければ……義経さんだいぶ先になりそうだし、それまでにまた聖杯が貯まりそうだから「別に、今使ってしまっても構わんのだろう?」と囁く声も聞こえる。「☆3のアスクレピオスをレベル90にしたい」という欲望もあり、もうちょっとしたら金種火が保管室から溢れるだろうから、我が聖杯どもは風前の灯火といった趣である。


2019-09-25.

『HELLO WORLD』観てきた焼津です、こんばんは。ニトロプラスのゲームではなく野崎まど原作のフル3Dアニメ映画。キャラデザは『けいおん!』で知られる堀口悠紀子。サブキャラの中に「すげえ、完全に堀口絵だ!」って子がいるのでテンション上がります。

 結論から述べると面白かった。量子コンピュータで演算された「過去の再現」たる仮想世界を舞台にしつつ「不幸な事故に遭った少女を救うため未来からやってきたもう一人の自分」という、一見してよくある「可哀想なヒロインを巡るボーイ・ミーツ・ガール系感動ストーリー」っぽく仕立てられていますけど、原作が野崎まどなんだから単に「イイハナシダナー」で終わるわけがない。予告編では『マトリックス』や『インセプション』じみた派手なスペクタクル、そして「サプライズが待ち受けている」ことを売りにしていますが、そこらへんが肝ってわけでもないです。むしろ「まあ、そうなるわな」って納得してしまう部分が随所に仕込まれているのがこの映画の魅力と言える。『ドラゴンナイト4』のような「二つの主人公」が存在するストーリーであるため、その手の話に触れたことがある人なら薄々察すると思いますけど、物語の必然から「不幸な事故に遭った少女」ではなく「未来からやってきたもう一人の自分」の方がヒロインになっちゃうんですよね。ゆえに「不幸な事故に遭った少女」を救済するカタルシス目当てでやってきた人は「なんかこの子どんどんフェードアウトしていくんですけど……?」と怪訝な顔をしてしまうかも。クライマックスで「おいおい、自分がヒロインやんけ!」とツッコミながら歓喜するタイプの捻くれた人間にとってはかなり美味しい一本です。この映画がヒットすればいずれ「100%中の100%を振り絞った野崎まどアニメ」が制作される日とて訪れるやもしれぬ。当たってほしいものだ。野崎まどと言えば“メフィスト”に連載していた『タイタン』の単行本が11月に出るみたいです。

【期間限定】「バトル・イン・ニューヨーク 2019」開催!

 はい、というわけでネロ祭を乗っ取って始まったギル祭が『インデペンデンス・デイ』っぽく乗っ取られてイシュタル祭の開幕となりました。バナーイラストもちゃっかり変わっています。去年のギル祭は予選から始まっているのに今年は本戦からだし、地球を見下ろしながらバトル・イン・ニューヨーク開催のお報せを聞く思わせぶりなプロローグがあったし、イベント礼装「シーニック・ビューティー」のフレーバーテキストにも「宇宙味のドリンク」という不穏な一文があったし、「ユニヴァース関連の襲撃を受けてギル祭が乗っ取られる」展開はほとんど事前にバラしていたようなものだった。さすがに「ジュエル・ブライド」の「孤独のガラスに閉じ込められた花嫁」から「嫁ネロが人質(鯖質?)にされる」展開は予想できなかったけど……で、「シナリオは添えるだけ」なネロ祭系列のイベントでわざわざ新サーヴァントを出すことはないだろうし、イベント礼装やコマンドコードのほとんどがウルク関連だったこともあって乗っ取る奴はエルキドゥかイシュタルの二択、乗っ取りそうなのはどう考えてもイシュタルの方だよな……って感じでスペース・イシュタル降臨と相成りました。宇宙からの侵略者ということで「人類の脅威」属性付いてそうだし、強化されたエルキドゥの宝具がブッ刺さること間違いなしだ。

 そのイシュタルと、彼女を縛るであろう「天の鎖」エルキドゥは10月2日(水)18時頃に開催の「バビロニア放送記念ピックアップ」に登場する予定と京まふのゲストトークで告知されました。つまりギル祭(イシュタル祭)は終わった後だ。次のイベントはONILANDの復刻で10月11日から、それまではのんびり出来そうな気配。10月末には新規ハロウィンイベントが来るだろう。ともあれ限定☆5アーチャーのイシュタルがピックアップされるのはこれで5度目、最初は2016年のクリスマス、イベントに登場するわけでもないのに「近々配信される6章バビロニアの新サーヴァントを先行実装!」という名目でやってきました。2度目のPUは2017年の正月、僅か1ヶ月ちょっとで復刻という超高速ぶり。3度目は2017年5月の900万DL突破キャンペーン、今度は約4ヶ月ぶりなので「超高速」というほどではないが「割と頻繁に復刻されるキャラなんだな」というイメージを抱くには充分だった。4度目は同年11月の復刻クリスマスイベント、つまり2017年だけで3回もピックアップされているんです、この女神。だから2018年もきっと繰り返し復刻されるんだろうな、と予想していましたが、なんと0回。復刻クリイベのPUが最後だったため、福袋を除けば約2年ぶりの登場となります。

 こないだの幕間で宝具が強化されたイシュタルは「魔境の一つ」と言われる☆5アーチャー界の中でも抜きん出た性能を誇っています。私も全体弓の主力として重宝している。強化前は「宝具火力が低い、正直重ねたい」と思っていたけど、強化のおかげでその必要が……いや必要なくても重ねたいわ、やっぱり。NPが100以上伸びるのって快感ですよね。できれば我慢したいところだけど、呼符も溜まってきたし魔が差すかも。イシュタルと日替わりでPUされるエルキドゥは恒常なんですが、恒常であるがゆえに単独PUがほとんどなく、初登場のバビロニアPU(2016年12月)を除けば「復刻:冥界のメリークリスマス ライト版」(2018年11月)しか単独でPUされていない。イシュタルと同じく幕間で宝具強化されたから単体ランサーとしては結構火力が出るようになっています。「バビロニアなのにエレちゃんや“山の翁”は復刻されないの?」という声もありますが、そのふたりは後半で活躍する面子だから恐らく2クール目の放送に合わせて復刻されるんじゃないかしら。たぶん☆3のPU枠はジャガーマン。そういえば、アニメ放送に合わせて牛若丸がPUされますけど、気になるのはモーション変更が来るかどうかである。牛若丸ちゃん、ああ見えて意外と身長が高い(なんと168cmだ)から本来はもっとスラッとした体つきになってるはずなんですよ。水着の方と比べると騎の牛若丸はずんぐりしている印象が否めない。モーション変更するとしたらここ以外の機会はなさそうなので期待しています。他の面々は固有モーション勢だから改修はなさそうな気がするものの、イシュタルやエルキドゥは弓ギルに合わせて顔面宝具が来る可能性も……? なおバビロニア放送記念PUではバビロニア関連の限定☆5礼装6種も復刻され、うち1枚は好きなものが貰える仕様になっています。「熱砂の語らい」と「真夏のひと時」は持ってるんで交換するとすれば残りの4種だけど、どれにしようか迷うな。性能的に欲しいのはないから絵柄で選ぶことになるが、どれも甲乙付け難い。悩み過ぎて交換時期を過ぎないように注意しないと。

 21日(土曜日)に開放されたBiN2019最初の超高難易度「本戦ファイナルマッチ」は各ゲージ2本持ちのナポレオン、フィン、嫁ネロと戦う「おいでよジャガーの国」に近い形式のクエストです。「アタッカー」と「サポーター」に分かれ、アタッカーは攻撃力が高い代わりに防御面が脆く、サポーターは防御面が硬い代わりに宝具の威力がかなり低くなる。ブレイク、退場、スタンなどでアタッカーが切り換わる仕組みになっており、まるでパズルを解いてるような気分に陥りました。フレの凸礼装付けたオルタニキを看板娘アヴィケブロンや慈悲無き者装備のゲオルギウスで支援しつつどうにか勝ったが、確率回避がウザすぎて二度とやりたくないクエストだった。

 22日(日曜日)開放の「奥様が魔女(呪)」はエイリークおよび彼を支援する妻グンヒルドとの戦い。グンヒルドの支援が厄介でなかなかダメージが通りませんが、「エイリークがクリティカルを繰り出した次のターン」「エイリークが宝具をぶっ放した次のターン」「エイリークが誰かを倒した次のターン」は介入がやむので、それを待ってからアタッカーの宝具なりクリティカルなりを叩き込むのが基本方針となります。私はフレの聖杯XXをマシュとジャンヌ、控えの孔明と看板娘アヴィケブロンで庇いつつ宝具連発してクリア。その後「防御無視スキルや必中スキルのあるふじのんも適性あり」という情報をキャッチして自前ふじのんでやり直してみたら、かなり条件は厳しいが3ターンクリアもできた。フレマーリン(凸シーニック)の英雄作成でB性能とクリ威力を、自前パラケルスス(凸金鯉か凸教示)でA性能とNP効率を強化し、盾鯖を犠牲にしつつ1ターン目はふじのんのブレイブチェインでクリ殴り、AQAやABAならNPが100以上溜まるので2ターン目は宝具、3ターン目は「慈悲無き者」の効果や控えの孔明、温存したマーリンのカリスマでNPチャージ(10足りないので2ターン目に必ず10以上稼いでおく)してから再びの宝具で突破するわけですが、よほどカード運が良くないと成立せず、あまりオススメの攻略法とは言えない。ネットの攻略情報をチェックすると結構いろんな編成で3Tクリアしていて面白いですね。

 23日(月曜日)開放の「麗しきゴルゴン三姉妹」は上姉様(ステンノ)と下姉様(エウリュアレ)が登場し、どちらかの、あるいは両方のブレイクゲージを割るとメドゥーサが出てくる。なんかどっかの幕間で見たような光景だな……編成に男サーヴァントがいると頻繁に魅了が飛んでくる。じゃあ女サーヴァントメインで、ってやろうとするとHP吸収でガンガン削られる。結論を言うと性別不明パーティが有効なクエストです。「性別:朕」の始皇帝、無性のエルキドゥ、自己暗示で性別が曖昧になっているデオン、この3騎で何とかなりました。姉ふたりは単体宝具なので、メドゥーサの処理にもたつきさえしなければいい。フレ朕が強力だったこともあり、比較的楽に突破できた。

 24日(火曜日)開放の「道化師を捕まえろ!」は出たり引っ込んだりするメッフィーを倒す、「スイーツユニヴァース」を少し簡単にしたようなクエスト。解除不能な遅延型即死スキルが厄介で、スカディの宝具で即死無効にするか、即死効果が発動する前にさっさと攻略してしまうかの二択。即死を防いでも最大HPが1万も減る固定デバフがキツく、「理想の王聖」を積むなど対策を講じないとゲージ1本割るのすら難しい。フレからスカディを借りて、凸礼装付けたアストルフォをアタッカーに据えることで何とかクリア。宝具撃つたびに回避状態が付与されるので結構場持ちいいんですよね、アストルフォ。弱体解除しつつNPが配れるアスクレピオスも役に立った。ギミックに慣れるまでは面倒臭いクエストだと思っていたが、慣れてくると「これくらいの難易度がちょうどいいな」ってなる。最大HP増加スキルを持ったキングプロテアも相性良さそうだが、プロテア借りるとスカディを借りられず即死対策ができないんだよな。

 それにしても交換所のシドゥリさん、Zeroコラボ復刻のケイネス先生みたいなポジションというか「アニメの販促だろう」程度に思って深く考えていなかったが、普通にカルデアへやってきていてビックリしましたね。そのままカッツのようにずるずると居残ってくんないかな。

『プリンセスコネクト!Re:Dive』、今月末にストーリーイベント「リトル・ブレイブ・ハロウィンナイト!」開催決定

 ひと足早く新規ハロウィンイベントがやってきました。というか復刻が先じゃないのか。去年のハロウィンイベント「トリックオアプリン!約束のハロウィンパーティー」は配布がミヤコなので開催を心待ちにしているのだけど……さておき、今年はギルド「リトルリリカル」にスポットを当てたイベントになります。見ての通りロリコン特攻な面子であり、数々の「へんたいふしんしゃさん」たちが手持ちの石を溶かすことになるだろう。去年通りならハロウィンverのキャラは一人が配布で、残りの二人は限定ガチャ行きです。キョウカ、ミミ、ミソギ、三人のうち誰が配布になるのか、気になるところである。ゲーム内お知らせではミミがバナーイラストになっているから「バナーに載ったキャラが配布」の法則に従えばミミってことになるけど、最近はこの法則も崩れてきている(バナーに載っていたエミリアや水着マホが配布ではなく限定ガチャ産だった)からなぁ。ミミの脳が蕩けるようなボイス大好きだから、ミミだったら個人的にはとてもありがたいんだが。キョウカは☆3だろうと予想しているけど、蓋を開けるまではわからんな。

・ハロウィンと言えば『メギド72』もハロウィンスキンの発表がありました。

 よりによってティアマトとベレト!(あとバエル) 好きなキャラのスキンが立て続けに来るのは嬉しいけど経済的に厳しい。ただでさえ復刻ハロウィンスキンのマルバスとゼパルが欲しいのに。4人全部買うと一万円超えるから泣く泣く絞らざるをえないが、選ぶのは困難である。この後はクリスマススキンも控えているんだからヤバい。ヴィネの復刻衣裳に加え、誰が来るのやらまったくわからない、未知数の新規スキンが待ち構えているという恐怖。

・拍手レス。

 ですろりスタッフの関わってるキョンタオが面白いだけに余計に希望が捨てきれないですね。
 『虚構英雄ジンガイア』みたいにちゃんと完結した同人ゲームもあるんですが、あれは制作者の方針でショップ委託されておらず入手が非常に困難という悲しみ……。


2019-09-21.

・遂に始まったギル祭ですが、忙しくてあまり周回できていない焼津です、こんばんは。この週末は気になる映画目白押しでソシャゲの方になかなか時間が割けない……とりあえず『アド・アストラ』観てきたけど、思った以上に暗い雰囲気の映画で驚きました。

 後味が悪いわけではなく、前向きに捉えれば「表面を取り繕っているだけの虚ろでナイーブだった宇宙飛行士の主人公が遥かな旅路を経て自分の人生を取り戻す話」と言えなくもない。ただ、「ここまで暗くする必要ある?」ってくらい全編が寒々しいムードに満ちている。「ブラピ主演の大作映画」ということで爽快感を求めて映画館に足を運んだ観客は大いに戸惑ったことだろう。逆に、「大作映画特有のありきたりで押しつけがましい感動要素にはうんざりする」という人の場合だと新鮮な刺激を味わえる可能性があります。ぶっちゃけSF的な諸設定は装置と割り切っていい。面食らったものの研ぎ澄まされた孤独に宿るあの仄暗さ、私は嫌いじゃないです。でも宇宙空間をスイスイと滑らかに移動するサイキッカーじみたブラピに関しては最後まで気になってしまった。月や火星の開発が始まっているくらいの未来だし、そういう技術も発展しているのかな……。

 ともあれ、ギル祭は今日でやっと8箱開け終わったところです。交換素材に卵があるのは喜ばしいことながら、欲を言えばもっと在庫を増やしてほしかった。10個じゃ全然足りない。今後の更新でマハーナーガの出てくるクエストが周回できるようになることを祈るばかりだ。復刻された去年の高難易度は「既に一度クリア済だから楽勝だろう」と余裕ぶっこいて挑んだところ、完全に攻略法忘れていて普通に苦戦しました。おかしい、去年よりも戦力は増しているはずなのに、むしろ去年よりも更に試行錯誤を強いられている気がする。攻略の選択肢が増えたことで却って方針が固まりにくくなっている、という皮肉。ジャガーの国は凸ネロ礼装付けたオルジュナで何とか突破できたけど、オルジュナが実装されていなかった去年はどうやったのか日記を読み返すまで思い出せなかった。クイック宝具でノッブとジャンヌを倒せて神性特攻がジャガーに刺さる槍師匠を軸に、殿ネロの粘りでクリアした模様。スイーツユニヴァースはやってるうちにだんだん思い出してきました。BBちゃんでひたすら宝具回してから後列のクー・フーリン(月霊髄液装備)で耐久したんだっけ。今回はゲージ割るところまでを自前の凸ネロ礼装オルジュナで、ゲージ割ってからの耐久をフレの凸ネロ礼装始皇帝で賄ってクリア。あんまり借りることないからイマイチ実感していなかったけど、朕の性能ヤバいっスね。確率だけど敵全体にスタンが撒けるし、宝具でタゲ取って無敵の盾になれるし、被弾でNP稼げるからチャージスキル使って宝具の連発もできる。まさしく新時代の耐久ユニットって感じ。おかげで去年よりも余裕を持って倒せました。フィナーレもフレ朕クリティカルの暴力で解決して復刻高難易度はすべて終了。本戦ファイナルマッチは明日やろう。

・ぱれっと、『ましろ色シンフォニー』の「SANA EDITION」制作決定

 「SANA」というのはサブヒロインの「乾紗凪」のことです。赤い髪の女の子。始まってしばらくは主人公への当たりがキツく、「クズムシ」などの罵倒文句を連呼するが、徐々に態度が軟化してだんだんと愛敬が滲み出してくるタイプだ。サブなので攻略できずHシーンもなかったが、ファン人気が高かったためPSP移植版では専用ルートも作られた。今回発表された紗凪エディションの正式タイトルは『ましろ色シンフォニー -Love is pure white- + SANA EDITION』、「Love is pure white」はもともとPC版に付いていた副題なので恐らくPSP版の内容をPC向けに逆移植したものと考えられる。ちなみにPSP版の副題が「*mutsu-no-hana」で、アニメ版の副題が「The color of lovers」です。『ましろ色シンフォニー』はゲームよりもアニメの方で記憶している方も多いかもしれない。恋の争奪戦に敗れたヒロインたちが寒空の下で公園に集結して「もう恋なんてしない」系の発言をしながら滑り台に昇るアニメオリジナルシーンが話題となって、「滑り台」という「ラブコメなどで恋愛レースから脱落する」ことを意味する隠語が生まれるまでに至った。アニメオリジナルなので当然ながら原作に滑り台のシーンはありません(ヒロインがフられるシーン自体はある)。SANA EDITIONで「あの話題の滑り台を追加!」ってなる可能性もゼロではありませんが、ほぼゼロと考えてよろしいでしょう。

 PC版の発売は2009年ですから10周年記念企画の一環として制作されるみたいですね。2009年と言えば俺翼、バルスカ、村正、そしてDiesのファーブラが発売された年でもある。あの熱狂の日々が10年前だなんて嘘みたいだ。俺翼のドラマCDを深夜のテンションに任せて衝動買いしたこととか、つい昨日のように思い出せる。アニメの放送も2011年だからもう8年前か。『Fate/Zero』と同じ秋クールの作品で「主人公がどのヒロインとくっつくかわからない」ことから「正妻戦争」みたいなネタも飛び交っていたっけ。

 ところでPSP版には「小野宮結月」という新ヒロインが追加されているんですが、わざわざ「-Love is pure white- + SANA EDITION」という表記をしていることから察するに、逆移植されるのは紗凪ルートのみと思われる。アニメでもほとんど出番がなかった小野宮さん、このまま脚光を浴びることなく「PSPとともに去りぬ」ってなってしまうのだろうか。

『メギド72』、日本ゲーム大賞優秀賞の受賞記念キャンペーン開催中

 いろいろやってるけど目玉はやっぱり「迎★夢大召喚」。「メギド1体確定」のチケットと「SSRオーブ1個確定」のチケット、計2枚をすべてのプレーヤーに配るという大盤振る舞いです。配布やストーリー加入を除いたガチャ産メギドすべてが対象となっている。排出こそランダムですが、入手困難なテルミナスメギドすらラインナップに含まれているのだから破格もいいところだ(ただしリンク先にも書いてある通りテルミナスの排出率は他のメギドより低い)。

 受け取って早速「被りだけはやめて!」と祈りながら使ったところ、ハルファスを引き当てました。バーストのファイター、スキルフォトン1個で気軽に全体攻撃をかませる稀少な子です。他にスキルで全体攻撃かませるメギドはダゴンくらいしか知らない。これまでイベントの低難易度ステージは列攻撃×2で突破することが多かったけど、ハルファスちゃんが育てば全体攻撃一発でクリアできるようになるかしら。ただハルファスちゃん、足おっそいですね……使っててビックリしました。調べてみると「素早さ」は実装済メギドの中で最下位、最大まで育てても「269」にしかならない。その代わり攻撃力と防御力が高く、攻撃力はアスモデウスに次ぐ全体4位、防御力はインプと並ぶ全体9位。足が遅ければ他のメギドのスキルやオーブによる強化も掛けやすくなるので、アタッカーとして運用するならばメリットとも捉えられる。というか、引き当てるまで知らなかったけど全体攻撃はスキルだけで、覚醒スキルは単体攻撃、奥義は列攻撃とバラバラなんですね。想像以上に便利かもしれない。何より可愛い。プレー開始当初から気になっていたキャラで、〆チケ候補の一人でもあったから嬉しい。

 嬉々として育てた結果、3日で☆6まで進化させることができました。本当にガチャ産メギドは育成が楽だ……ストーリー加入メギドは「特定のステージをクリアすれば必ず仲間になる」と入手条件が優しい反面、育成は鬼のように手間が掛かる。こないだ配信された最新話で仲間になる某メギド、☆を1つ上げるだけでもメチャクチャ苦労しましたからね。「要求が重い、重すぎる」と呻きながらSTドリンクをゴクゴク飲み干すハメになった。ハッキリ言ってハルファスを☆6にするまでよりもアイツを☆3にするまでの方がずっとしんどかったです。その甲斐はあるだけの魅力と強さを備えているから文句は言えないが……。

・拍手レス。

 正田卿の作品はとても好きなんですけど色々問題起こしてるEntyみたいなサイトを使ったりする辺り何というか…
 あれだけキャラ人気投票を嫌がってカップル人気投票にしていた正田がアヴェスターでは盛り上げるためにキャラ人気投票企画をやろうとしているあたりなど、必死さは感じるんですけどね……。

 黒白のアヴェスターの書き出しは流石に中々面白そうな感じでしたね。往年の熱は最早無いですけど、かつて熱を上げてたシリーズとライターに対する手向けとして月千円くらいならまぁ良いかなという心境です。正直エタる未来しか見えませんが、その場合は香典ということで…
 ここからの逆転ドラマを期待したい気持ちはありますが、どうしても後ろ向きな考え方をしちゃいますね。パンテオン復活は望み薄にしても、アヴェスターの単行本くらいは出るんじゃないか、くらいのマインドで見守ることにしました。一つずつ積み重ねていけば、いずれはもしかするかも。

 自分は支援の額で結構悩みましたね。ガチャでそれ以上の額溶かしてるくせに。
 心理的財布って奴ですね。私も「メギドのスキン代よりは安いな」と思いつつ悩んでしまう。

 ドーモ、FGOフレの○○です。拍手でクソ長い文でいきなり失礼します。   迷わず支援すると思っていたので少し意外でした。私はこれで支援してもダメなら諦めがつくと思って黒の魔将入りしますた。文章ストック自体はいっぱいあるのはTwitterで分かってましたから長く楽しめそうだし。破滅工房、こいつ糞眼鏡ことギルベルトとメル友になれる匂いがすげえwwwLINEで滝の様な長文マシンガントーク待ったなし。余談:終ぞ世に出ることなかったゲームと聞いて思い出す数々…「無形のドルドナ」(HP放置)「トーラスゼロ」(なぜか覚えていたBLゲー)「ONI零-流転-」(発売した作品?知らんな)「Fate/Empire of Dirt」(台湾ェ…まだ可能性はある、はず)
 普段使ってるサイトだったらあまり深く考えないで支援してたかも。馴染みのないサイトで検索して調べているうちに「書籍化まで様子見でいいかな」って心境に。破滅工房は予想を上回るインパクトというか、スケールがデカい割に妙なところが素直で将来的にはネタキャラ化しそう。完成しなかった同人ゲームで一番記憶に残ってるのは『ですろり』ですね。他は「しょうがないさ」と諦められてもこれだけは「ひょっとしたら……」って淡い期待を十数年経った今でも拭うことができない。


2019-09-15.

正田崇とGユウスケ、Entyにて『Dies irae PANTHEON』に収録されるはずだった一エピソード『黒白のアヴェスター』連載開始。“第一神座の物語”を紡ぐ。

 7月頃にツイッターで呟いていたことがようやく形になった模様。「無慙とその萌え豚たちによるハートフルストーリー」であり、いわゆる「第一神座の世界」が描かれている。ファンには解説不要の事ながら「正田ゲーをまったくやったことない人が何かの気まぐれでこの文章を読んでいる」と仮定して軽く解説しますと、まず科学技術が物凄く発展した未来において物理法則すら書き換える「宇宙のコントロールパネル」とでも呼ぶべきものが発見(発明?)されます。このコンパネを支配した人間は神と呼ぶに相応しい力を得る、というかぶっちゃけ神そのものになる。ゆえに「神座」と名付けられ、奪い合いの末に「ミトラ」という女性がその席に収まり、第一神座「善悪二元真我(アフラマズダ)」の治世が開闢した。かくして普通の物理法則に支配された「第零神座」は終わりを告げ、「神が交代するたびに歴史や法則が宇宙ごと更新される」混沌とした時代へ突入していきます。アニメ化した『Dies irae』は「第四神座」が終焉を迎えて新たな「第五神座」が生まれる瞬間を捉えたものであり、その続編『神咒神威神楽』は「第六神座」の末期を題材としている。

 神座の興亡を綴る一連のシリーズは“神座万象”と総称されています。言うまでもないが神羅万象チョコを意識したネーミングである、と書いた後に検索して知ったけど今年7月の発売分で完結していたのか、あれ。“神座万象”シリーズは「第八神座と第九神座を巡る物語」で完結する予定となっている(恐らく第九神座を最後に神座システムそのものが消滅する)など、大まかな構想は用意されているものの根本的なスケールがデカすぎて不明点だらけでした。シナリオライター・正田崇のデビュー作でもある『PARADISE LOST』は時期的に「第二神座から第三神座へ移行する直前」の話なんですけれどライター本人が「神座云々は後付け」と認めているくらいなので設定面での掘り下げがほとんど行われていない。そうした過去の作品についての補足もスマホゲー企画『Dies irae PANTHEON』でやる予定だったんですが、サービス開始前に会社が潰れてしまったせいでどうしようもなくなっていました。

 会社倒産後にシナリオライターの正田崇と原画家のGユウスケが「“神座万象”シリーズを存続させよう」と起ち上げた企画が今回紹介する『黒白のアヴェスター』です。「第一神座」、すなわち善悪二元論の時代。人々は善と悪(光と闇、白と黒、呼び方は何でも構わない)にわかれて果てのない争いを繰り広げている。後に「第二神座」の主となる無慙(善サイドの王)と「七大魔王」(悪サイドの中ボスたち)および「真我」(第一神座の主でありラスボス)との対決を軸にストーリーが展開していく……のか? 序章には七大魔王の一人「破滅工房」が登場するが、その威容は人間を軽く超越し、正確な大きさは不明ながら「通常の恒星」が虫に見えるレベルだという。同じく星よりも大きい配下を概算で50体程度従えており、作中キャラによってその集団は「絶滅星団」と命名されています。幻魔か何かかな? 「今まで五〇〇ほどの銀河を滅ぼしてきた」と語る凄まじさに気圧されるが、第六天「波旬」に比べればまだ大人しい方(波旬は呪詛だけで並行宇宙をいくつも消滅させるクラス)だというのだから正田ワールドについて考えると虚無戦記並みに感覚がおかしくなる。第一神座において神たる真我は理として認識されており、ほとんどの住人たちは「この世界に神が存在する」ことすら知らない。「神だけど信仰対象ではなく、直接的な干渉も行わず、ただ世界の枠組みを決定するだけのモノ」と成り果てている。戦力的には悪サイドが善サイドを圧倒しているものの「必ず善と悪が存在する」法則が揺るがぬ以上、二元論に基づく闘争は永劫に勝敗を決しえない。「神を殺す」奇跡が叶えられるその日までは。破滅工房によって生み出された自動人形「クイン」が善サイドの一員として行動を開始する、というところで無料公開分が終わっています。この先を読みたければ月額1000円以上の支援が必要になる。「月額1000円以上の支援者にはシナリオを先行公開する」といった体裁なので、待っていれば続きもいずれ無料公開されるみたいです。『黒白のアヴェスター』全体のテキスト量は1.5MB強、文庫本に換算して約4冊分程度にまとめる予定とのこと。

 これがファーブラ発売時の「正田ファン全盛期としての私」だったら迷わず支援一択だったでしょうが、DiesアニメのCFやらlightの倒産(正確にはlightを運営していた株式会社グリーンウッドの倒産)やらを経た今となっては飛びついていいものかどうか躊躇します。だってこれ、ファンの欲目を抜いて見たら「途中でエタる企画」の典型ですよ。「鋭意制作中」の文字が掲げられたまま、終ぞ世に出ることなくホームページが消失してしまった同人ゲームたちと同じ香りがする……当面はEnty上でシナリオとCGを公開し、支援金を元手に書籍化、ドラマCD化、ゲーム化、アニメ化、そしてパンテオン復活を目指す、らしい。聞いているだけで気が遠くなるプランです。まるでヒッチハイクだけでユーラシア大陸を横断するTV番組企画のよう、ってこの喩えはもう通じないか。私もたまに有吉が元猿岩石だってこと忘れそうになるくらいだしな。最近の話題で喩えるとすれば『彼方のアストラ』、いくつもの惑星を経由して遥かな故郷へ帰還を果たさんとする。作中で用いられているラテン語の格言「ペル・アスペラ・アド・アストラ(困難を乗り越えて目的地へ)」の後半部分は他の漫画や映画のタイトルにもなっていますね。閑話休題、支援するかどうか考えた結果、「書籍化したら買うわ」がアンサーになりました。もともとネット小説や電子書籍を閲覧するのが苦手でなろうやカクヨムもあまりチェックしない紙書籍主義の古い人間ですから月額1000円の負担は心理的に重い。遅くなっても無料公開で読めるんなら別にいいかな、って心境です。もうちょっと「支援が具体的な形になって反映される」ことが明らかになるまで保留の方針で行きますわ。貢ぐのはMasada Premiumで最後と決めていたしな、うん。絶対お課金なんかに負けたりしない!(キリッ) ……うーん、でもちょっとぐらいならええんちゃう? とグラついてしまう私の弱い心が憎い。現状だと支援ってより宝くじや馬券を買う感覚に近いのが難点です。馬券と言えば、未だにサービスが始まらない『ウマ娘』アプリの攻略まとめ(予定)サイトで架空のプレー記事が作成されている件はさすがに笑ってしまった。ガチャを回すための人参っぽい形をした虹色の石(キャロットストーン)は公式素材ながら、それ以外はほぼ捏造という手の込み具合。ガチャ演出がスターティングゲートに準えられているのもすごくそれっぽい。ひとしきり笑った後でパンテオンを思い出し、泣いた。

 ともあれ、久々に正田シナリオで盛り上がることができたのは嬉しかったです。wikiの「汚いカービィ」という破滅工房の形容は笑った。なんでも吸い込む〜星死の工房!

・拍手レス。

 頭対魔忍なんてフレーズも流行りましたねえ・・・
 これからどんなパワーワードが新たに生まれるか想像しただけで震える。


2019-09-14.

・ギル祭こと「バトル・イン・ニューヨーク 2019」の開催が18日からと知って少々手持ち無沙汰になっている焼津です、こんばんは。

 他の情報もいくつか追加されていますね。「本イベントは昨年開催された期間限定イベント「バトル・イン・ニューヨーク 2018」の続編となる新規イベントです」と、明確に「復刻イベントではない」ことをアピールしている。更に「昨年に引き続き、試合景品抽選で様々なアイテムを獲得できます(試合景品抽選の実行回数に上限はございません)」とアナウンスしており、上限ナシのボックスガチャが確定しました。やったぜ。水着メルトと水着沖田に聖杯2個ずつ入れるつもりだったから種火の供給があるのはありがたい。しかし、「新規」とわざわざ謳うからには何かプレーヤーを驚かせる要素でも仕込んでいるのか? つい勘繰ってしまうのは運営が「サプライズのためなら何でもやる」方針だからですね。京まふのゲストトークで何か発表が来るかもと睨んでいたけど、22日でイベント開催後だしタイミング的に合わないから考えすぎかな。とにかく交換素材に卵をください、要望はそれに尽きる。余ったAPでマハーナーガ周回してるけど本当にドロップしないんですよ、聞きしに勝る虚無の苦行だ。

[TGS 2019]対魔忍が3Dで動く――誰でも対魔忍になれる,対魔忍の新作「アクション対魔忍」が健全に見参!(4Gamer.net)

 よくシラフで「健全に見参!」なんて見出しを付けられるものだな……というわけで“対魔忍”シリーズの新作がスマホ向けゲームとしてリリースされます。タイトルは『アクション対魔忍』、3Dでモデリングを作り込んでいるからゆくゆくはコンシューマーに移植するつもりなのかもしれない。家庭用ゲーム機で対魔忍をプレーする、そんなスゴい時代が来てしまうのか?

 “対魔忍”シリーズとは低価格ソフトを連発することで知られていたブランド「LiLiTH」が2005年に発売したエロゲー『対魔忍アサギ』を嚆矢とする一連のシリーズです。正確に述べるとLiLiTHのサブレーベルであり陵辱モノを主体とする「BLACK LiLiTH」が発売したエロゲー。ジャンルはいわゆる「変身ヒロイン」陵辱モノ、公式サイトでは「くノ一輪姦調教ADV」と謳われている。現在では「対魔忍」と書いただけでピチピチのタイツスーツを纏ったエロエロヒロインたちの姿が脳裏に浮かぶくらいイメージが浸透していますけど、開始当初は「くノ一」モノとして売り出されていたわけです。で、そんな『対魔忍アサギ』のウリはソフト本体の安さ(税抜2000円)と過激な陵辱シーンの数々。主人公・井河アサギ(伊賀の流れを汲んでいるのでイガワ)が肉体改造されて「感度3000倍の全身性感帯」と化す展開は10年以上経った今でもネタにされる、というか『アクション対魔忍』の発表とともに「感度3000倍」がトレンドに上がるほどだった。シリーズは外伝・続編・スピンオフ含めて10作を超え、『ママは対魔忍』という正気を疑うようなタイトルまで世に出る始末。去年(2018年)からはDMMが運営するソシャゲ『対魔忍RPG』も始まり、プレー層は徐々に広がりつつあった。『アクション対魔忍』によってこのまま流行が加速していけば「『どの対魔忍が最強か』論争で盛り上がる小学生たち」みたいな凄まじい光景も実現してしまうのか。ちなみに私は「Y豚ちゃん」こと「水城ゆきかぜ」が好き。ゆらぎ荘の雲雀を見たときは魂消たな……。

『メギド72』が優秀賞受賞!2019年の日本ゲーム大賞・年間作品部門&経済産業大臣賞発表【TGS2019】(ファミ通App)

 おお、『メギド72』が賞を獲ってる! これは喜ばしい。でもタイミング的にちょうど『アクション対魔忍』が話題になっていた時間帯だったため「メギド」で検索しようとすると「対魔忍」がサジェストされるっていう困った事態が発生した。確かにボティスは“対魔忍”シリーズに出てきそうな恰好しているし、☆6のマルバスは衣裳がピッチリしていてちょっと対魔忍スーツ感あるし、リジェネエリゴスのキャラストに男対魔忍みたいな師匠が出てきたらしいけど……さておき、『メギド72』は「ソロモン72柱」をモチーフにしたファンタジーRPGです。天使に相当する存在「ハルマ」と悪魔に相当する存在「メギド」はかつて人間の世界で一大決戦、すなわち「ハルマゲドン」を引き起こした過去があり、被害が拡大しすぎたため休戦協定を結びましたが長い年月の経過によって休戦ムードは薄らぎ、今や一触即発の緊張状態に陥っている。主人公(デフォルトネームが存在せず、「ソロモン」あるいはその愛称である「モンモン」と呼ばれることが多い)はハルマゲドンの再来を阻止すべく、メギドを従える「ソロモンの指輪」とともに対抗策求めて各地を旅していく。「悪魔を従える」権能のせいで人間からも恐れられ排斥されそうになるなど、ちょっぴりダークな要素もある。中毒性の高いゲームパートの魅力も相俟ってズブズブにハマっていく人が後を絶たないスマホゲーです。

 ソシャゲの常としてガチャもありますが、SRやSSRといったレアリティ表記があるのはオーブ(装備品、FGOで言うと概念礼装に当たる)だけで、キャラに関しては「すべてアタリ」という扱いになっておりユニット格差がない点も特徴の一つ。どのキャラも独自の強みを持っている――というより「持っているキャラに応じて戦略の組み立て方が変わる」ため、各プレーヤーがバトルを通じて「その人だけの物語」を獲得していく仕組みになっています。とにかく速攻で片付けに行くか、じっくりと持久戦で削り切って勝つか、入念に下準備を整えてからダメチャレよろしくバカげた大火力で一気に葬り去ってしまうか。進めば進むほど難易度が上がり、工夫を凝らさないと突破できなくなる(石を割ってコンティニューすることは可能だが、戦法が噛み合っていないとゴリ押しでも突破できない局面がある)ので弥が上にも没入度が高まります。無限に引き直すことができるチュートリアルガチャのみ欲しいキャラが出るまで粘って、以降は「手に入ったキャラ」を如何に活用するかシンキングする方針で臨むが吉。ガチャは青天井なうえピックアップ率も低く、特定のキャラを欲しがって回すと地獄一直線です。深追いして悲惨な目に遭っている人をTLで何度も見てきた。年2回くらいサプチケやスカチケに当たるアイテム「〆チケ」(指名召喚チケット)が有償販売されますし、課金に対する抵抗がなければ少しずつ好みのキャラを揃えていくことは可能です。今のところ「リジェネレイト」や「テルミナスメギド」といった稀少性の高いユニット(稀少性が高いだけで他を圧倒するほど性能が優れているわけじゃない)は交換できませんが、いずれ緩和されて交換可能になるのでは……と期待している。以前は〆チケの対象外だった「真メギド」だって現在は交換対象になったわけですし。

 「特に気になるキャラいないから、始めるに当たって性能面でオススメのユニットを教えてほしい」という方にはゼパルマルバスアムドゥスキアスの3名を挙げておきます。「初心者にも使いやすそう」という基準で判断しました。全員チュートリアルガチャの排出対象(チュートリアルガチャに含まれているメギドは総勢51名、すべて初期実装メンバーでありサービス開始後に追加された面子は召喚できない)です。

 ゼパルは連撃系アタッカー。とにかく手数が多く、1ターンで十連撃超えるのはざらであり、ほとんどのエネミーをあっという間に切り刻んでくれます。連撃系ゆえ一発一発の威力が軽めで、防御力の高い相手にはなかなか攻撃が通らなかったりするから、そういうときは別途バフを盛るなりデバフを撒くなり工夫が必要になってくる。スキル主体で行動するタイプなのでスキル支援に特化したアンドロマリウスと相性が良いです。マルバスは優秀なヒーラー。スキルで単体回復、奥義で全体回復と非常にわかりやすい性能をしている。彼女を編成するだけで耐久戦がぐっとやりやすくなります。アムドゥスキアスはバリア要員。ボス戦や高難易度クエストでは火力の高いエネミーが出現し、ほんの一撃喰らうだけで致命傷だったり回復が間に合わなかったりするので「無敵」バリアを気軽に付与できる彼女の存在はとても貴重。こんな感じか。メギドには「特性」や「ME(マスエフェクト)」といったパッシブスキルも各自設定されており、これらを駆使することで更なる強みを発揮することも可能になりますが、そこまで気にすると複雑すぎて頭こんがらがるから最初のうちは考えなくてもOKです。慣れてきてからで充分というか、私も手持ちのメギドすべての特性やMEを把握しているわけではない……あと、『メギド72』はソシャゲの割にフレンドシステムがなく、メギドやオーブの貸し借りは一切不可能になっています。FGOやマギレコみたいにフレンド頼りの「育成完了した超強いユニットで敵を蹂躙!」なんて真似はできません。自前のユニットをしっかり育成し、頑張って攻略していきましょう。

 最近は「共襲」というレイド形式のイベント第3弾が開催されました。飛行系のエネミー、となれば飛行体特攻を持っているムルムルの出番では? そう考え、パイモンリーダーの両脇にムルムルとラッシュクロケルを添えたミニ協奏パで出撃したところ、「いつになったらターンが終了するんだろう」ってくらい延々と敵を殴り続けられて楽しかったです。協奏パってこんなにいいものだったんですね。この3人がいればだいたい回るから、あとの2人は自由に編成できるというのもアガるポイント。あれこれといろんな組み合わせを確かめることができて面白かった。特にこないだ来たばかりのラッシュアモンくん、試運転の結果ゼパルちゃんとはまた違ったタイプの強みを持った連撃系アタッカーと知ることが出来て収穫でした。そのアモンくんが登場するイベント「BEHEMOTH」が現在復刻中。前編はそこまで暗くないものの、後編がかなりシリアスで重い。ジズイベとは異なる角度で心を抉られるため、「日本ゲーム大賞で気になって始めた新規の最初に目にするイベントがコレか……」と少し遠い目をしてしまう。配布キャラのハーゲンティ(バースト)は「チェイン」という概念を理解しないと使い辛いが、「入手した時点では使い辛いユニットでも手持ちが増えるにつれ重要度が変わってくる」のでコツコツと育てておくべし。ちなみにハーゲンティの声優は上田麗奈、最近だとロードエルメロイU世のグレイやわた天のみゃー姉を演じている人です。演技の路線としてはプリパラの黄木あじみに近い。いやさすがにあそこまでぶっ飛んでないですけども。

 書き忘れていましたが、『メギド72』は一見マイナータイトルのようでいて声優陣が割と豪華です。スタートしてすぐ仲間になる初期メンバーの一人「ブネ」はCV.津田健次郎、残念ながらフルボイスではなくパートボイス(それもテキストと一致していない汎用セリフをひたすら繰り返すだけ)ですが、「そうじゃねぇだろ!」「甘ったれんじゃねぇ!」という叱責はやたら耳に残って癖になる。「BEHEMOTH」というイベントのタイトルにもなっている「ベヒモス」はCV.松岡禎丞だ。単細胞な戦闘狂だけど愛敬があって憎めない迅狼さん。今回のイベントを通じて「欲しい!」となった方もいるかもしれませんが、ベヒモスは「テルミナスメギド」という特殊な分類に属するメギドなので普段のガチャからは排出されません。概ね月末月初に開催される「激★魔宴召喚」、通称「サバト」からのみ排出される。他のソシャゲで言うところの「フェス限」に該当します。テルミナスメギドのピックアップガチャはただでさえ低いPU率がもっと低くなっており、「激★魔宴召喚〜ワンパク番長大暴れ!〜」で初登場したときのベヒモスの排出率はなんとたったの0.5%でした。そして言い辛いことなんですが……0.5%というこの目が眩むような数字すら「初登場時限定」であって、再登場時は更に下がります。確かピックアップされているときでも0.25%、ピックアップされていないときだと0.049%でしたっけ。「メギドの一点狙いは地獄」と言われる所以です。伊東ライフも去年「ユフィール」狙いで沼っていたな……テルミナスは現在8人しかおらず、〆チケの対象となる見込みはありませんが、20人くらいになったらさすがに交換対象になるんじゃないでしょうか。私も「アスラフィル」欲しいからその日が訪れることを心待ちにしていますよ。

・拍手レス。

 村正、とにもかくにも奈良原が関わっていると発表されないとアがりきれないのが正直に気持ちです……。観測範囲内では魔界編の4巻辺りでシナリオの後藤みどり氏が「勿論奈良原一鉄さんの監修は受けています」というようなことをツイートしていたのが最後に名前を見れた機会でしたが……果たしてどうなるやらですね……。
 「裏方に徹するべく露出を減らす」という方針はわかりますが、10年間に渡ってこうも存在があやふやなのは尋常じゃないですよね……早く「シナリオ全編は奈良原一鉄書き下ろし」と公表して安堵&興奮させてほしい。


2019-09-09.

TVアニメ「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」2020年1月より放送決定!

 台風が近づく中で開催されたマギレコ2周年記念リアルイベント「Magia Day 2019」にて新情報がいろいろと発表されました。まずアニメの放送時期が決定、2020年1月から。つまり来年の冬アニメになるわけだ。当初の予定では今年中に放送されるはずだったけど、間に合わなかったか。総監督の劇団イヌカレー(泥犬)曰く「制作の遅れから延期した訳じゃない」とのこと。ハッキリとは書かれていないが、どうも放送枠の都合らしい。年末にまどマギの劇場版を一挙放送することが決まって、それに合わせてズラした……というようなパターンか? 放送が来年になったことを指して「すごく助かる」と言ってるくらいだから制作もメッチャ順調というわけじゃないみたいですけど。PVが公開され、アニメ版に新キャラが登場することも明らかになりました。名前は「黒江」、CVは花澤香菜です。名前と方角だけ明かされていた街「宝崎市」に住んでいる。というか、アニメ版では主人公の「環いろは」も「宝崎市に住む」という設定になっています。いろはちゃんは第1部の舞台となる神浜市の出身ではなく、途中から引っ越してくる流れなので設定が改変されたわけじゃないが、「宝崎市」って明言されるのはコレが初ですね。新キャラの黒江ちゃんは名前と恰好から黒羽根の黒(匿名希望)を連想させるが、黒ちゃんは見滝原出身だし同一人物とは考えにくい。恐らく黒ちゃんとは別の黒羽根になっていろはちゃんと対立する展開になるのでは? 「マギウスとの戦い」を「黒江との対立」に絞ることでエピソードを1クールにまとめるつもりかも。ただ、現状それでも話数的にかなり厳しい。連続2クールか、せめて分割2ククールでやってくれることを期待したいです。PVはやちよさんのアクションシーンがチラッと映っていてなかなかカッコ良かった。自称「最強の魔法少女」鶴乃も最強らしい戦いぶりを見せてくれるといいな。

 ゲームの方のマギレコは秋(つまりもう間もなく)開始予定の第2部「集結の百禍編」について情報が出ています。「さまざまな地域で活動する魔法少女のグループ」が登場することは前々から告知されており、「時女一族」というグループに関しては既にイベントで登場済ですが、3つ目のグループ「PROMISED BLOOD」が第2部のサイドストーリーに顔を出すということでシルエットが公開された。時女一族のイベントも「神浜市を目指す」ところで終わっていたし、この血盟団みたいな名前の連中も神浜にやってくるのか? どんどんS.W.O.R.D.地区並みに物騒な街になっていくな、神浜市……ちょいネタバレになりますが、第1部終了後に主人公たちが「神浜マギアユニオン」という互助組織を起ち上げ、東部や西部、南部など地区ごとに代表となる魔法少女を置く形になっていますから、「南部を攻められた!」「東部が落ちた!」「北部が調略された!」みたいな陣取り要素が出てくるかもしれない。どこの戦国時代だよ。マギレコ、正直「まどマギの外伝」と読むと「う〜ん……」な内容なんですが、各キャラに愛着が湧いてきたせいもあって「仁義なき魔法少女」として読むとそれなりに面白かったりするんですよね。ヤンキー漫画のヤンキーを魔法少女に置き換えた感じと申しますか。第2部は魔法少女同士の争いがメインになりそうな気配がある。おかげで本来の敵である魔女はシンフォギアのノイズさんやアルカノイズ並みに存在が希薄になっていますけども。

 そして長かった無料10連キャンペーンも遂に終わってしまった……というわけでガチャ報告。2周年記念に向けて貯め込んでいた数千個の石も併せて放出した結果、念願の「アルティメットまどか完凸」を果たしたうえ新規の☆4魔法少女も7名GETしました。我慢に我慢を重ねた甲斐あり。アルまどは完凸どころか勢い余って5枚目を引き、幻のアイテム「デスティニークリスタル」まで入手してしまった。マギレコは最高レアリティの同一魔法少女を4枚引く――FGO風に表現するなら「宝具レベル4」にする――ことで最大まで強化可能になる(これを俗に完凸と呼ぶ)んですが、5枚目以降は特に意味がないため補填アイテムとしてデスクリが貰える仕組みになっています。FGOで言うところの無記名霊基ですね。10枚必要なあっちと違ってデスクリは5個で交換可能になりますから、レートは比較的低めです。でも「ここからあと4個集めて使う」のはどう考えても現実的じゃない。使い道のない単なる記念品として所持するに留まるでしょう。何であれ、長年憧れていた「完凸アルまど」をやっと手にすることができて感無量です。もう当分ガチャは回さなくていいな。満足してこのまま来年の3周年記念までガチャ禁……できるといいなぁ。

【期間限定】「幕間の物語キャンペーン 第10弾」開催!

 大きなイベントの後で始まる箸休めチックな幕間の物語キャンペーン、これぞまさしくFGOの伝統です。幕間の物語キャンペーンの到来は「向こう一週間くらい大きな動きないから、のんびりしていていいよ」というサインなので、焦らずチマチマと読み進めるが吉です。今回はイシュタル(アーチャー)、ニコラ・テスラ、エルキドゥ、ジャック・ザ・リッパー、天草四郎、パールヴァティー、以上6騎の幕間が開放されたが、見事に高レアばかりだ。☆3どころか、☆4すらパールしかいません。てっきり本編でもイベントでも出番のない低レア、具体的に書くとサロメあたりの幕間が来るんじゃないかと予想していましたが、ハズレだった。次の第11弾こそは……と期待している。

 強化が入ったのはイシュタル、テスラ、エルキドゥの3騎。イシュタルは宝具強化、単純に火力が上がったうえスター獲得効果が付きました。OCと関係なく常に20個固定。ほぼ「弓版ドレイク」ですね。カリスマにクリ威力アップが付いてるので、殴り性能がますます向上する。幕間はギャグテイストだけどエルキドゥの新規立ち絵やギルの新規表情が見れて楽しかった。次はそろそろエレちゃんの幕間へエヌマ・エリッシュッしてほしい。テスラは黄金律系のスキル「ガルバニズム」が全体化して「テスラコイル」に。要は弓ノッブの「戦略」と似たようなスキルになったってことか。エルキドゥは宝具強化で素の火力が上がり、且つ攻撃前に入る防御デバフの倍率も上昇してダメージが伸びやすくなった。オマケに「人類の脅威」特攻も付いてくる。この特攻が刺さる相手は非常に少ないが……追加された幕間は「神が造り、人が紡ぎ、土に還るU」というタイトルからわかるように前回の続き。今回も成田良悟がシナリオを執筆しています。叫び声すら上げないマジ切れモーさんが出てくる貴重な一編。時系列的には二部序の前、サーヴァントたちの退去が始まっているタイミングでの出来事です。Tで匂わせていたフワワ方面を掘り下げているが、まだ続きそうな雰囲気が漂うな……Vで完結か? 「二部の7章あたりで本編と合流するのでは」って予想もありますが、そこまで重要なエピソードの前フリを幕間でやるとは考えにくい。たぶんフワワ関連は幕間だけでケリをつけるつもりでしょう。Fakeの続きともども楽しみだ。

 あと、強化はなかったけどジャックちゃんの幕間良かった。何の気なしにシミュレーターで新宿の街を選んだ途端、様子がおかしくなるジャックちゃん。「Apocryphaで召喚された場所が新宿だった」という知識を持っていなければ戸惑うかもしれない。ダイレクトにApocryphaへ繋げず「トロイメライ」などで匂わせる程度に留めているが、アポ履修済かどうかで大きく感想は異なるだろう。ツイッターの感想を漁ってみても、やはりアポ好きの人ほど反応が強い。そんなアポ好きの人たちでさえジャックちゃんを直接召喚した相良豹馬の存在はすっかり忘却しているが、あいつに関してはもう掘り下げられる機会ないだろうな……。

【予告】期間限定イベント「バトル・イン・ニューヨーク 2019」開催予定!

 去年開催された「バトル・イン・ニューヨーク 2018」の続編?です。今年は玉藻祭とかになったりするのでは、なんて考えていたけどギル祭続行の模様。見た目がほとんど変わらないせいで復刻イベントと勘違いしそうになるが、よく見ると微妙にロゴのデザインが変わってる。ギル祭(および前身のネロ祭)は「バトルが中心」と公式自らが謳う通りシナリオはオマケ程度の扱いです。眼目となるのは「超高難易度クエスト」と「ボックスガチャ」……のはずなんですが、去年のイベント告知にあった「さまざまな景品が貰える抽選にも挑戦できます!」という一文が今回どこにも書いてないので「今年のギル祭はボックスガチャじゃない」という説も囁かれています。開催直前キャンペーンの期間限定ミッションでわざわざ「叡智の業火」配るのも何だか妙な感じだ。種火なんてボックスガチャで腐るほど手に入るはずなのに……。

 去年は9月15日の京まふニコ生配信で告知し、同月19日から開催となった。発表からの間隔を考えると11日〜13日の間に始まるかもしれない。結構すぐじゃん。でもネロ祭系列のイベントは毎年イベント礼装が差し替えになりますので、去年の礼装を慌てて保管庫から引っ張り出してくる必要はありません。「翌年使い回せない」ことが恒例になっていますから礼装目当てでガチャを回すかどうか迷っている場合はそのへんも考慮した方がいいでしょう。去年と同様の形式なら☆5アーチャー「ギルガメッシュ」を目玉に新規イベント礼装をピックアップするはずですが、突然ブリュンヒルデを復刻した「ネロ祭再び 〜2017 Autumn〜」の例もあるので「しばらく復刻されていないサーヴァント」が急遽捻じ込まれるパターンはありえますね。あるいは不意を打っていきなり新規サーヴァントを実装……する可能性はさすがに低いか。ネロ祭(ギル祭)は「あくまでバトルがメインでシナリオはオマケ」ということもあって完全新規のサーヴァントを登場させたことは一度もありません。が、「過去に一度もないから」と油断させておいて奇襲仕掛けてくるのがFGO運営の日常ですんで気は抜けない。去年噂されたプロトギルが来るケースも否定し切れぬ。私はどのみち水着イベントで石を使い果たしているから、力を蓄えるために何が来てもスルーの構えである。何が来ても、そう……たとえばネロの新バージョンが来たとしても……!(フラグ?)

・ニトロプラスで『装甲悪鬼村正』発売10周年を記念したスピンオフ新作『Project Vermilion(仮)』企画進行中

 「プリコネに王雀孫来たんだし奈良原一鉄も来ないかなぁ」などと与太を口にしている場合ではなかった。うおおお、村正の新作! 公式外伝の『宇宙編』から数えると4年ぶり、ファンの二次創作を元にした『贖罪編』からだと3年ぶりになります。村正自体がニトロプラス10周年記念作品として世に送り出された経緯もあり「今年は20周年だし何かあるかもね」と噂しつつ、本当に何かあるとは毛先ほども信じていませんでした。いえ、これとは別に『咲(わら)う アルスノトリア』というスマホゲーの制作が決まっていて、そっちの方が正式な「ニトロプラス20周年記念作品」という扱いになるそうですが。アルスノトリアの配信時期が「2020年春予定」と告知されていることを考えると、村正の新作は早くても来年の夏以降か?

 Vermilion(ヴァーミリオン)は赤系統の色を指す言葉であり、村正のカラーリングもヴァーミリオンと言えなくはないが、確か「レッドバロン」こと撃墜王リヒトホーフェンの設定があったよな……ひょっとすると舞台はドイツだったりして。マックス・インメルマンとの一騎打ちがあったりする? 一番気になるのは参加スタッフだ。原画のなまにくATKは続投ほぼ確定として、問題はシナリオライターがどうなるかですね。無印の『装甲悪鬼村正』を手掛けた奈良原一鉄はドラマCD『妖甲秘聞』以来音沙汰がなく、ビジュアルファンブックや各種コミカライズ、小説版にもコメントを寄せていない。おかげで退社説や死亡説、単にペンネームを変えて活動している説、未決囚として日本のどこかに収監されている説、刀剣男士に転生して時間遡行軍と死闘を繰り広げている説など様々な珍説や奇説が囁かれたが、何一つとして確定しなかった。もし奈良原が再び筆を執る、否、「無印版からずっとシナリオを書いていた」というなら、「10年間に渡って沈黙を貫き作業に専念していたライター」として伝説になるな……なお『Garden』のトノイケダイスケは2013年のスタッフ日記が最後なので沈黙期間は6年です。きっとあと4年待てば瑠璃ルートを実装した『Garden完全版』と『永遠(仮)』が出るんだ(グルグル目)。奈良原の再来が叶わないとすれば、『邪念編』のシナリオを書いていた鋼屋ジン、東出祐一郎あたりの可能性が高いかしら。とにかく今は「続報をくれ!」の一言に尽きます。

 他に明かされた企画は虚淵原案脚本の超硬派メカ物作品「プロジェクトO」、これがもうすぐ公式発表されるようです。アニメかゲームかハッキリしないが、たぶんアニメだろうな。「いつかガンダムの脚本を手掛けるのが夢」と語っていたけど、まさか……?

・拍手レス。

 令和になったってえのにIWGPがアニメ化とかホントに歳食ってる気がしませんな……
 原作がまだ続いているとはいえアニメ化は予想外でしたな。アニメからIWGPにハマった人をうまく俺翼へ誘導できないかしら。


2019-09-03.

・今月から新しく始まった『仮面ライダーゼロワン』、ヒューマギアの「耳当てを付けた人型ロボ」というビジュアルから咄嗟に「来栖川エレクトロニクス製?」と思ってしまった焼津です、こんばんは。

 HMX-13ことセリオが、というかセリオをメインに据えた二次創作「セリオの鞄」(長瀬源五郎観察日記シリーズ)が好きでした。PS版の『To Heart』から数えても20年か……え? マジでそんなに経つの? 錯覚じゃない? さておき、「腹筋崩壊太郎」という恐らく1話限りとなるであろうユニークすぎるキャラの残していった余韻が甚大極まりなく、下手すると最終話が放送される頃まで「それでも腹筋崩壊太郎なら……腹筋パワーで何とかしてくれる!」と幻覚をキメる視聴者が出てきそうな雰囲気である。しかし令和の時代になっても仮面ライダーやメイドロボの話題に花が咲くなんて、なんというか歳を取ってる実感があまり湧かないな。

ストーリーイベント「森の臆病者と聖なる学舎の異端児」開催中!

 プリコネで新キャラ3名を一気に投入するイベントが始まりました。残念ながら配布はナシ。テレ女制服のアオイちゃんは恒常☆3キャラとしての追加になります。恒常ならいつかはすり抜けで出るかもしれない、という希望が持てる。今回のイベントで登場したなかよし部こと「聖テレサ女学院(なかよし部)」、PVが公開された時点では「キャラが濃い」「既存の登場キャラと調和しておらず浮いている」などといった理由から新キャラ勢の参加を不安視する向きもありましたが、出てきたら出てきたで割とすんなり馴染みましたね。たぶんあと2ヶ月くらいしたら「最初から出ていた」ような感覚で受け入れていると思います。あやねるボイスが強いチエルや無愛想に見えて長女気質で面倒見の良いクロエもさることながら、出不精でちょっとズレてるぼくっ娘のユニ先輩が可愛い。ドヤ顔で「然り、ぼくこそテレ女のやべーやつだ」と豪語するシーンは咄嗟にスクショしてしまったほどだ。進行に合わせてアオイちゃんの絵日記が更新されていく演出も面白い。プリコネ、やってることの一つ一つは割と些細なものだったりするんですが、「細かいことの積み重ね」でプレーヤーを飽きさせまいとする配慮はステキです。

 にしてもなかよし部の面々、セリフ回しがいちいち特徴的であり、これまでのイベントシナリオとは大きく趣が異なるので「日日日とは別のライターが入ったのかしらん」と呑気に眺めていたところ、まさかの王雀孫が脚本協力と明かされてブッ魂消た。プリコネのイベントシナリオはのんびり読む派(だいたい終了前日くらいで読み切るクチ)なのでスタッフロールはまだ確認してないけど、本人の告知なら間違いないだろう。言われてみると確かにノリがそれ散るや俺翼っぽいですよなかよし部。言われるまで気づかなかった……いやたとえ気づいても「気のせい」で片付けますよこんなもん。よもやこんなところでジャクソニウムを補給することになろうとは……「2016年の末」に相談を受けたとのことで、Re:Diveが始まる1年以上前から話が動いていた模様。この件でプリコネが気になった、始めてみようと思う、って方にお伝えしたいことが一つあります。プリコネはアニメーション演出が多い関係もあって容量メチャクチャでかく、ダウンロードだけで途方もなく時間が掛かってしまう。あらかじめ覚悟を決め、時間を潰すための文庫本か何かを傍らに用意してから臨みましょう。ともあれ王雀孫参戦が果たされたということは、ひょっとしてこの調子で行けば田中ロミオが合流したりルカ姐をメインに据えた奈良原一鉄脚本協力イベントとかが開催されたりする可能性も決してゼロではない……? 夢が膨らみ過ぎてヤバイですね☆

 そして待ちに待ったプリンセスフェス、喜び勇んでガチャガチャした結果180連でネネカが出ました。天井叩かなくて済んだのはホッとしたけど、結構な量の石が消えてしまったな。虹(☆3)は十数枚出たもののほとんどが被りで秘石ガッポリ貯まった次第。運用上のことを考えると☆3のまま開花しなくてもよかったりするかもしれませんが、「手に入れたフェス限はすべて☆5まで持って行くべし」という特に何の根拠もないマイルルールに従って即☆5開花しました。落ち着いた口調のCV.井口裕香キャラゆえ「オッス我ネネカ」という幻聴が脳内に響いたり響かなかったり。漫然とプレーしている身なので詳しい解説とかはできませんが、さすがフェス限だけあって強いです。「こんなのどうやって突破するんだ……」と途方に暮れていたコッコロVHもあっさり☆3クリア。でも魔法パの構築が間に合っていないため、キャルVHはめっちゃ苦労しました……「残り1分5秒くらいでキャルちゃんのUBが飛んでくる、そのタイミングに合わせてユカリさんのUB!」を十数回繰り返してやっと全員生存できた。あとはひたすらスキップするだけなので楽チン。とはいえプリンセスオーブやピュアメモリーピースのドロ率かなり渋いし、☆6開花はだいぶ先になる予感がします。

・拍手レス。

 ゴっさんは大奥で取り込まれた時トゥールW型との思い出で正気に戻ったので彼女の躾が身に染みついている限り大丈夫な気がします。初登場の時はここまでまともな人だと思わなかったというか素が出れば出るほどよく傲慢ムーブできたなあと微笑ましくなるというか
 もしあそこで「物腰の柔らかい温和なゴッさん」が出てきたら「怪しい」「どうせすぐ豹変する」「絶対にこいつが黒幕」と疑われていただろうな……二次創作のイラストもバンバン描かれているし、そのうち公式で『ムジークさん家の今日の晩餐』とかやり始めかねない。


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