2017年7月〜8月


2017-08-30.

『アルスラーン戦記』完結へ 田中芳樹さんの人気小説、30年以上の歴史に幕(産経ニュース)

 シリーズ第1巻『王都炎上』が角川文庫から出たのは1986年、もし今年に最終巻が出るとしたら31年、来年だとしたら32年掛かりでの完結ということになります。私が最初に読んだのは中学生の頃だったかな……『創竜伝』の方を先に読んで、そこからアルスラーンに移ったような記憶がある。『アルスラーン戦記』は「パルス」というペルシャっぽい架空の王国を舞台にしたファンタジー小説であり、シリーズ全体で二部構成となっています。1巻の『王都炎上』から7巻の『王都奪還』までが第一部。こうして見るとタイトルだけであらすじがだいたい分かっちゃうな……『王都奪還』の刊行は1990年、つまりこのへんまでは今からすると考えられないくらいに順調なペースで巻を重ねていました。

 しかし9巻目の『旌旗流転』(1992年)から急速にペースが鈍り始め、10巻目の『妖雲群行』(1999年)を最後に角川での刊行が途絶える。2005年、出版社を光文社に変え、カッパノベルスから11巻目の『魔軍襲来』を出してようやくシリーズ再開となります。なので再開から数えても完結まで10年以上の年月を要したことになるわけだ。『旌旗流転』から『妖雲群行』までに7年、『妖雲群行』から『魔軍襲来』までに約6年、13巻目の『蛇王再臨』から14巻目の『天鳴地動』までに約6年、大きくブランクが空いた期間はこの3つですね。実は角川時代のブランクが一番長い、というトリビア。ともあれ、ようやく完結ということはアニメの方も最後までやれるのかな、と思って調べたらアニメはそもそも『風塵乱舞』(原作6巻)までしかやってないのか……え? アニメってまだ王都奪還してないの? じゃあ、もし続きをやるとしても第一部終了のところまで、ってことになりそうですね。

 『タイタニア』も終わらせたし、“ヴィクトリア朝怪奇冒険譚”三部作の完結編も書いたし、次はいよいよ『創竜伝』か? 何なら『灼熱の竜騎兵』でもいいぞ。あれも今読むと「肩幅が異様に広く、まるでテレビ画面のような身体つきをしている」とか時代を感じさせる描写があって趣深い。テレビがそれほど大型化しておらず、画面比率も4:3だった頃の表現ですよね……「テレビ=ワイド画面」な現代っ子が読んだら「オイオイ、どんだけ肩幅広いんだよ」と慄くこと間違いなし。

【悲報】アニメのコミカライズ漫画、ほとんどが最後まで終わらない(まとレーベル@ラノベ新刊情報まとめサイト)

 アニメの、というよりライトノベルの、になりますが、古いところだと『灼眼のシャナ』。本編のコミカライズは「愛染の兄妹」まで、つまり原作で言うと4巻あたりまでしか描かれなかった。ちなみにシャナの原作は番外編含めて全26巻。本編のコミカライズ(全10巻)が完結まで6年半掛かったことを考えると、原作の内容全部やるのに単純計算で40年くらい掛かる勘定になります。いくら何でもそれは無理ってものだ……ライトノベルを忠実にコミカライズしようとすると原作1巻あたり漫画2、3巻は必要で、年に4冊は単行本を出せる週刊連載漫画であっても、20巻以上もあるライトノベルを最後までキチンと描き切ろうとすると軽く十数年は掛かってしまう。そのことを鑑みると途中で終わってしまうことは仕方のないことと言えます。逆に考えれば、漫画でやろうとすれば数年どころか十数年、数十年掛かる内容を、小説だったら数年か十数年でやれる――と前向きに受け取ることもできる。そしてそんな小説が何百行費やしても伝え切れないイメージを、漫画やイラストは一瞬で伝えられる――こともある。「原作」「コミカライズ」と完全に分けるのではなく、「原作&コミカライズ」とある程度両立させて捉える思考を持った方が楽しめるかも。前半しか漫画化されなかったとしても、それを読むことで「後半部分のコミカライズ」をイメージできるようになる、みたいな。

 ただ、中には『狼と香辛料』みたいに原作が完結した後もしっかりと継続しているコミカライズ作品だってあります。こういう作品は素直に「得難いもの」として尊重していきましょう。シャナの過去編に当たる10巻を、原作で省略された部分も含めて丁寧にコミカライズした『灼眼のシャナX Eternal song −遙かなる歌−』も素晴らしかった。アレは未だに劇場3部作化してほしい、と願っている。余談、というか完全に雑談の部類だけど、永井豪の『デビルマン』はコミカライズじゃなくて「アニメの原作漫画」なのに雑誌側の都合で「アニメの終了に合わせて原作も終わらせてくれ」と通達されちゃったそうなんです。それが結果としてはあの怒濤の勢いのクライマックスに繋がった。もし「原作はこのまま続けていいよ」って話になっていたら、どうなっていたんでしょうね、『デビルマン』。あれもやろう、これもやろう、とネタを盛り込み過ぎてむしろ終われなくなってしまい、『ベルセルク』みたいなライフワーク状態になっていたかも。

Diesがアニメ化されるぐらいなら装甲悪鬼村正もアニメ化されていいよね(まとレーベル@ラノベ新刊情報まとめサイト)

 発売からもう8年、定期的に持ち上がりますね、この話題。村正のアニメ化は少なくとも過去4回の打診があって、4回とも本決まりにならず流れている。話を持ってきた側が「劔冑を巨大ロボだと勘違いしていた(建造物クラスの超大型劔冑も存在することは存在するが、だいたいは3メートル前後のサイズ)」とか、そういうレベルのアレもあったみたいだが、「舞空術みたいに慣性を気にせず自由に飛び回れる設定ではなく、ほとんどの劔冑が戦闘機みたいな飛び方をするので航空力学の考証が必要になる」など、表現のハードルが高いせいもあってなかなか成立しない模様。シナリオの長さを鑑みても、倫理面を考慮しても、原作そのまんまのストーリーをやるのはまず無理でしょうから、かなりオリジナル要素を強くしないと話がまとまらないかもしれない。と言っても例の「理」はパーツとして外しようがないし、無惨さをあまり和らげてしまうと「装甲悪鬼」たる所以もなくなってしまう。「人を殺す善などない!」という悲痛な叫びを掻き消してしまうくらいなら、「わざわざアニメで村正やらなくていいのでは?」って結論に落ち着く。アニメでぐりんぐりん動く劔冑とか、そりゃ観たいけど……村正アニメ化よりはデモベ再アニメ化の方がまだ希望を持てそうです。デモンベインも来年でいよいよ15周年、何か動きがあるかもしれない。

 15周年か……自分で書いていて気が遠くなってきたな。うちのサイトはそもそもデモベの二次創作がキッカケで始まった(ついでに言うと『少女騎士団×ナイトテイル』の犬江さんもデモベ二次創作がキッカケでサイトを開設した)から、デモベが15周年ということはほぼイコールでうちや「ジンガイマキョウ」さんも15周年ってことになる。2003年なんて、まだ『Fate/stay night』も出てなかった頃ですよ……「神代かな?」って言われそう。

・拍手レス。

 イベント礼装まで込みで復刻してきた辺り、「いやいやイベントは当分復刻しないよ?」というアピールに見えますね… 強化内容は趣味の領域を出ないものだったにしても煽ってる感がすごいw それはそれとして、配布サーヴァントの強化は恐らくこれが初めてですね。これでうちの式にも機会があれば、という希望が…
 「普段はコラボ復刻が難しくても、劇場版公開という絶好のタイミングを迎えた今なら……」と甘く見ていただけに落ち込んでいます。アサ式も欲しい配布サーヴァントのひとつですが、こちらも復刻はなさそうな感じすね……仮に強化するとしたらどんな内容になるだろう。「コクトー礼装を付けている場合のみ各種カード性能がほんのり向上」とか?


2017-08-27.

『人類史上最強 カルデア☆ビーチバレーin OCEANUS』のあまりにもあまりな内容に笑い転げた焼津です、こんばんは。

 『プリズマ☆イリヤ』で知られる「ひろやまひろし」の同人誌だが、いったい何年ぶりなんだろう……ともあれ、オケアノスでサーヴァントたちによるビーチバレー大会が開催される、という体裁で『グラップラー刃牙』の最大トーナメント編「全選手入場です!!!!」パロディを描く。ちゃんと32名分キッチリやってます。「デカァァァァァいッ 説明不要!!」は絶対あの子でしょ、みたいな予想と期待を裏切らずにやり抜いてくれる。あくまでパロディ部分が本編なので、ビーチバレーとかまともにやっていません。当然だ。見開きで「末路」を晒すことにより展開カッ飛ばしつつ一応オチはつけていますが、このオチがまぁヒドイ! 「※ディケイド」じゃないよ! と、読んでいない方には意味不明でしょうけれど、「原作側に限りなく近い漫画家だから多少は配慮した内容になるだろう」という予想を盛大に裏切りバックドロップかまして中指突き立てているアトモスフィアは感じてほしい。配慮はないでもないが、無に等しい。きのこが読んだら「誰だよまひろにプリヤとかいう公式スピンオフ漫画任せる許可出した奴! もちろん、余でちゅ(はぁと)」とコメントすること請け合い。読める機会があったら是非手を伸ばしてください。これが劇場公開を控えた原作者の描く漫画かよぉ!

 そうそう、プリヤの劇場版公開に合わせてFGOの方でもキャンペーン始まりましたね。いやあ、遂にアレが復刻されちゃうのかぁ。ほら、褐色ロリのアレですよ、アレ。ホント楽しみだなぁ。ワクワクしすぎて眠れなくなるかも。

「劇場版Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い」公開記念キャンペーン開催!

 え?

 特別ログボと記念クエストとピックアップ召喚だけ? イベントの復刻はなし? クロエがうちのカルデアに来ることはない……?

 ちょっと横になります。いやいや、これは夢だ、悪い夢なんだ。瞼を閉じ、焼津は眠った。そして……目をさましてからしばらくしてクロエが復刻されなかったことを思い出し……泣いた……。

 これが人間のやることかよぉ! 蠱惑のおなかペロペロしたい褐色ロリ小悪魔こと☆4アーチャー「クロエ・フォン・アインツベルン」は去年のコラボイベント「魔法少女紀行 〜プリズマ・コーズ〜」で配布されたサーヴァント。自己完結的なスキル構成もあって編成に左右されず能力を発揮しやすい――平たく言えば「かなり使いやすい」ユニットに仕上がっており、「配布サーヴァントの中でも騎ん時とクロエは別格」とまで言われるほど優秀です。最近は「BBも別格クラスに加えてもいいのでは?」という議論も持ち上がっていますが、話が逸れるから割愛します。とにかく「あらゆる状況で運用が可能な単体弓」として評価が高く、しかもメチャンコ可愛いクロエはプレー開始当初から騎ん時、ノッブともども「早く復刻してくれ!」とずっと願っていたサーヴァントのひとつでした。鶴翼三連発動時に入るカットインの表情がイイですよねぇ。性能面でもキャラ面でも申し分ない魅力を放っていたから聖杯投入も検討していたし、おへそのあたりがいやらしすぎて最高だと思うのでマイルームで心行くまで撫で回したかった。

 なのに、

※クロエ・フォン・アインツベルンは2016年9月8日(木) 19:00〜9月21日(水) 13:59までの期間に開催された、コラボレーションイベント「魔法少女紀行 〜プリズマ・コーズ〜」の報酬として配布されたサーヴァントとなります。 期間限定「劇場版プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い」公開記念ピックアップ召喚のラインナップには含まれておりませんのでご注意ください。

 この文言……いかにも「コラボイベ、復刻する気はありませんよ?」と通告するような冷たい響きを感じる。Zeroといいらっきょといい、コラボ系のイベントは版権絡みでいろんなところと調整せねばならず、復刻は難しい……というよりほぼ無理、ってことは前々から噂されてきたことであります。「それでも、あるいは」と微かな望みを持ち続けていましたが、どうもダメっぽい雰囲気ですね。アーチャーは比較的戦力の足りているクラスだけど、☆4がエミヤとノッブ、つまり全体弓しかいないので単体弓&宝具レベル5にしやすいクロエは是非とも欲しい逸材であった。エミヤとクロエを並べ、フレンドのエミヤ・オルタを借りて「エミヤ・ファミリー!」ってふうに遊びたかった……もはや叶わない夢なのか。嗚呼。

 あとクロエのスキル強化も入ったけど、追加効果が「味方全体のイリヤの強化成功率をアップ」だからイリヤいないデアにとっては微塵も関係ねえです。「クロエもねえ! イリヤもねえ! QPもそれほど残ってねえ! 秘石もねえ! 素材もねえ! 種火を毎日ぐーるぐる!」とヤケになって歌い出したくなる。しかし、仕方ない……去年の時点でFGOがプリヤとコラボしていたことは方々で話題になっていたしCMも観てたから、クロエが欲しかったならそのときにFGOを始めるべきだったんだ……仕方ない……仕方ないのだ……。

 それにしてもこの公開記念キャンペーン、9月8日の12:59で終わりか。前回のコラボイベントが2016年9月8日の19:00開始だったことを考えると、劇場公開に合わせたコラボイベント第2弾開催の可能性はゼロじゃない……? まさかそこで別クラスなイリヤの配布が来て「クロエの強化はこの伏線だったのか!」ってなるオチ? それだとクロエいない悲しみがいっそう募りそうなんじゃが。あとそのパターンだとピックアップ召喚の目玉が☆5美遊になる可能性高いわけで、美遊ガチ勢がスパークスライナーハイしちゃう。

・拍手レス。

 本屋に行ったら発売延期したはずのタイプムーンエースが売ってて「あれ?」ってなってよく見たら裏に2016年発刊の文字。平積みしてて特に注意書きも無かったから間違えて買う人も居るんじゃ無いだろうかこれ。
 去年出た11号は付録の「Servant Strage」需要でちょくちょく重版されてるみたいですね。最新号の付録が「Servant Strage」の2巻だから「1巻も欲しい!」って新規層の要望に応えるべく同時発売する予定だったのに、最新号が延期しちゃって再販分だけ先に到着してしまった模様。うーん、ぐだぐだ……。

 水着セイバーオルタおめでとうございます。ガチャ運凄まじいですね!
 ありがとうございます。狙っていた頼光さんは来なかったけど、初のアルトリア加入で超嬉しいです。

 初めまして、Diesの感想に辿り着いた時から読ませていただいてます。月姫R新情報は進捗報告かな、と思いつつも期待せずにはいられませんよね。コラボもいつか来るとしたらやはりシエル先輩は弓で、制服→カソック→第七聖典+戦闘服、と再臨するごとに変わっていくのかな、とか妄想したりもしています。それと他の方に便乗する形ですが私もFGOをやってまして、良ければフレンドで繋がっていただけると嬉しいです。(※伏せます)です
 初めまして。月姫Rは爪先程度でもいいから何か新しい情報が欲しいですね。シエル先輩は第七聖典で槍扱いかなー、と想像していたり。再臨ごとに変える要素がある、ってことを考えるとコラボでの配布はなさそうですな。言峰の擬似サーヴァントも実装されたらシエル、天草、言峰を並べる編成とかできて面白そう(なお引けるかどうかは……)。フレンド申請、送っておきました。フレンド0状態でほそぼそと攻略していた頃は孤独感に苛まれたものですが、こうして次々と繋がっていけると「長いことサイトやってて良かったな」としみじみ思います。


2017-08-24.

『TYPE-MOONエース』最新号の表紙に「月姫リメイク」の文字が載っていて心がざわめいた焼津です、こんばんは。

 掲載位置とか文字の大きさを考えると大した情報は書いてないんだろうな……と思いながらもつい予約ボタンを押してしまう。ふ、付録の「Fate/Grand Order Servant Storage II」目当てだから……あれ天地人の隠し属性も書いてあって便利なんですよね。とはいえ、そろそろ『月姫リメイク』の進捗状況を明らかにしてほしい気持ちはあります。

 リメイクが初めて公表されたのは2008年4月、もう9年以上経っている。この間に出た新情報でもっとも注目に値するのは「新しいキャラデザの発表」くらい。シナリオや具体的な製品仕様はほとんど明らかになっていません。当初の予定だとプラットフォームはWindowsでしたが、スマホやタブレットの普及でそれすら怪しくなってきているんですよね……そもそもレーティング自体ハッキリしておらず、18禁なのか一般向けなのかも不明確なまま。コンシューマへの移植やFGOでのコラボ、そして再アニメ化を視野に入れると一般向けで展開しておいた方がいろいろとやりやすいんでしょうが、そうなると表現を和らげないといけない部分が多々出てくることになります。昔からのファンとしてはやっぱり「R18のWindows版」が理想だけど、エロゲーどころかPCゲーそのものが衰退してきている現状からすると「厳しいだろう」ってことは説明されなくてもわかる。

 「いいからはよ出せ」って気持ちと「トコトンこだわってほしい」って気持ちが鬩ぎ合う。奈須きのこはFGOでの月姫コラボをやりたくて仕方ないそうだから、月姫リメイクに意欲がないわけではない、はずです。じっくり焦らず続報を待つしかないか。

貴志祐介の新刊『ミステリークロック』、10月13日発売予定。“防犯探偵”シリーズの最新作。

 今回は結構早かったですね、と書こうとして貴志の前作『雀蜂』からもう4年も経っていることに気づいて真顔になった。えっ、あれってそんなに前の作品だったっけ……? 30過ぎてから時間の流れが加速しすぎていて戦慄の念しか覚えない。ともあれ、寡作家として有名な貴志祐介が放つ久々の新刊です。ホラー、SF、サスペンス、ミステリなどのジャンルを手掛けている貴志ですが、シリーズらしいシリーズ作品は今のところ“防犯探偵”シリーズだけですね。ただ、「“防犯探偵”シリーズ」の呼び名でピンと来る人は少ないかもしれない。ドラマ版の名称でもある『鍵のかかった部屋』の方がまだ通じやすいだろうか。2004年刊行の『硝子のハンマー』がシリーズ第1作であり、つまり13年の年月を誇っているシリーズなわけだが、既刊は『硝子のハンマー』以外だと『狐火の家』(2008年)、『鍵のかかった部屋』(2011年)の2冊しかない。4冊目となる『ミステリークロック』は6年ぶりのシリーズ最新刊であり、ファンにとっては「お、出るのか」程度ではなく「うわあああっ! やっと出るのか!」くらいのテンションなはず。ただ、ドラマのスペシャル版が放送されたのでさえもう3年以上前だし、当時ハマっていた人でもアンテナを張り巡らせていないとこの新刊情報をキャッチするのは難しいかもしれない。みなさんも是非周りの貴志読者に「“防犯探偵”の新刊出るよ」と教えてあげてください。

・拍手レス。

 いつも楽しく日記を読ませてもらっています。水着ライコーママはスキルが完全に攻撃に振り切ってるのでかなり強いです。ぜひゲットしてください。あと水着の復刻からFGOを始めた新参者ですが、もしよければフレンドになっていただけませんか(※伏せます)。
 「確か宝具にスター獲得効果あったよな。等倍だしダメージはあんま期待できないけど、次ターンでクリティカルを決めれば……」→「釈提桓因・金剛杵!」(ズガーン、Overkill)→「!?」ってなりましたわ。種火もフォウくんも用意して準備万端ですが、さて。フレンド申請、送っておきました。


2017-08-20.

『HiGH & LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』を観てきた焼津です、こんばんは。例によって周りは女性客が多くて場違い感を覚えながらも楽しめた。

 去年公開された『HiGH & LOW THE MOVIE』の続編ですが、番外編『HiGH & LOW THE RED RAIN』の続きでもあるので、RED RAINを飛ばしていると話が分かりにくいかも。もう番外編というより、実質『HiGH & LOW THE MOVIE 1.5』ですね。こないだ地上波で放送されたそうだけど、編集がひどかったとか何とか。『HiGH & LOW THE MOVIE』は5つのギャング集団が割拠している治安最悪な地域「SWORD地区」にカジノ建設を軸にした再開発計画が持ち上がって、再開発に邪魔なギャングたちを一掃するため9つの組織から成る暴力団「九龍グループ」が動き出す……という「不良VSヤクザ」なアクション映画です。ヤクザと言ってもイメージ、幻想としての「ヤクザ」なので、いっそファンタジー映画と言い切っても構わないかもしれません。「九龍」だけに各組織のボスの名前に必ず「龍」が入っているとか、中学生が考えたような素敵設定を押し通す力強さには清々しさすら感じる。

 DOUBTの蘭丸やプリズンギャングのジェシーなど、新たな悪役やライバルキャラも登場します。どっちも頭おかしい振る舞いをするけど、H&Lのキャラって基本イカレている連中ばかりだから全然目立たない……! 観ている側としても「こいつら頭おかしいぜ! つまりハイローじゃ普通ってことだな」って反応になってしまう。『ノー・カントリー』のアントン・シガーばりに不気味な殺し屋・九鬼源治も、最初は「こいつターミネーターかよ!」と独自の存在感を放つけれど、「逃げ去る自動車をスルー……と見せかけて全力で追いかけ追いつき追い越してフロントガラス蹴り割りダイナミックエントリーする九十九」など常軌を逸した他の面々が気の狂った活躍ぶりを見せつけるため、どんどん埋没していく。

 この「全体バランスとか、細かいことは何も考えていないのでは?」と疑う激しいインフレ連鎖こそがハイローの醍醐味と言えます。というか九十九さん、冒頭で車に轢かれてもピンピンしてたよな……ドラマシリーズじゃ交通事故のせいで昏睡状態に陥って琥珀さんに病室の電気カチカチ点けたり消したりされていたのに。「九十九に同じ技は二度も通じぬ」ってことか? 聖闘士が出てくればそりゃターミネーターの存在感も霞むわな。陸上ジェットスキーで突っ込んでくる達磨一家も大概だったし、「スモーキー……『東京喰種』にスケジュール押さえられて病んでさえいなければ……」と言いたくなるぐらい出番の少ない窪田正孝も妙に目立っていたし、3への繋ぎとしては充分すぎるほどのお祭りムービーだった。あ、続編の『HiGH & LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』は11月公開予定だそうです。2はあくまで3に続くことを前提にした映画なので、特にオチはつきません。『マトリックス リローデッド』みたいなポジション。と言っても別に次が完結編というわけでもないみたいで、ハイロー自体はまだまだ続きそう。

Lass Pixy「Pure Marriage 〜赤い糸物語 セリカ編〜」が再始動。2017年10月27日発売予定。(つでぱふ)

 普通にビックリした。『Pure Marriage』はLassの姉妹ブランド「Lass Pixy」による低価格帯エロゲーで、「ヒロインごとにルートを分割して1個1個を安く売る」という、商業ソフトよりも同人ソフトに近い手法を取っている。「安く売る」と書いたが本当に安くて、1作目に当たる『まどか編』は1480円(税抜)だった。今回出る2作目『セリカ編』も通常版は1480円(税抜)、タペストリー付きの限定版でも4480円(税抜)と、定価で買っても5000円掛からない。最近のエロゲーはどんどん二極化が進み、定価で1万円を超える高額ソフトが珍しくなくなってきている一方、2、3000円くらいの廉価ソフト(ベスト盤的な旧作の売り直し含む)も増えてきていますね。『まどか編』の売上があまり芳しくなかったのか『セリカ編』の発売が中止になってしまって、そうこうするうちに大元の「有限会社ラズエル」自体が破産してしまったから再開はひどく困難だと思われていましたが、ユーザーたちの要望もあって何とか出資元からゴーサインが出た模様。3作目の『さくら編』に関しては「セリカ編の売上次第」とブログで言及されており、確約こそされていないものの希望が持てるようにはなったわけです。「発売中止」や「開発中止」での四文字であれこれ思い出してしまってつい遠い目をしてしまう、それはエロゲーマーのSa-Ga。

 再始動と言えば『ひとつ屋根の、ツバサの下で』もいつの間にか発売予定日が決まっていてビックリした。「絵はキレイだけど公式サイトが全然更新されない奴」として有名だったタイトルですね。公式サイトは「2017年冬発売予定」表記のままだけど、げっちゅ屋では確かに12月22日になっている……もうすっかり記憶が曖昧になっているが、たぶん当初は2015年頃に発売する予定だったはず。なのに前述の通り公式サイトが全然更新されず、「本当に開発しているのか?」と疑いの眼差しを向けられる中でズルズルと延び続け、去年になって「見通しが立たないから」と予約の受付も取り下げた。てっきりそのまま立ち消えになったものだとばかり。「本当に出るんか〜?」と半信半疑だが、一応チェックはしておこう。「買ってもどうせ積むから」とエロゲーの購入はかなり消極的になってきましたが、今年は『ノラと皇女と野良猫ハート2』、『BALDR BRINGER』、『幕末 尽忠報国烈士伝 MIBURO』と最低でも3本買う予定。『Masada Premium』は金額よりも置き場の問題で躊躇している。AAのHD版だけにしとこうかな……。

・黙々と林檎齧りながらFGOの夏イベント周回してますが、ドロップ増目当てで何気なく借りたフレンドのランサー頼光がヤバい強さでぶったまげた。

 レアリティに熟知していなかった初期の頃に借りていたら絶対☆5だと勘違いしていましたよ……フレンドの槍頼光が宝具レベル5だからというのもあるだろうけど、それを差し引いても破格のスキル構成で無駄がない。アタッカーとしてはもちろん、バッファーとしても使える。弱体解除で女神変生の「1ターン後スタン」も無効化できるとあって槍玉藻との相性もいいみたいだ。つまり自引きできればフレンドから借りた槍玉藻をもっと強化することができる。

 ううむ、やっぱり欲しくなってきました。うちのカルデア、クラス別で見ると槍の戦力が若干足りてないからもう少し増強したいんですよね。槍頼光はモーションも派手でカッコ良く、使っていてテンションが上がります。特にワイヤーアクションじみた攻撃と五芒星を描く攻撃がカッチョイイ。単独ピックアップは25日と26日……ダメ元で残りの呼符を全部突っ込んじゃおう。今回はチャレンジ枚数的にガチャ日記を書くほどでもないし、もし裁マルタのときみたいに首尾良くあっさり引けたら交換種火注ぎ込み最低でも第三再臨まで済ませてサポートの槍欄に置いておくつもり(皮算用?)なので、それを報告代わりということに致します。26日過ぎてもサポートがエルキドゥのままだったら察してください。

・拍手レス。

 メルブラのシオンのデザインとフェイトヒロインの関係性知ってると色々考えさせられますよね。シオンが人気投票でブイブイ言わせてた頃フェイトヒロインなんてキャラも定まりきって無かったぽいのに。FGOやってる層は元祖ステイナイトやってない人沢山居るだろうしなあ・・・。思えば遠くへ来たもんだ。
 スマホでもSNのセイバールートは無料で最後までプレーできますけど、たぶんほとんどのFGOプレーヤーは読んでないでしょうね。FGOを始めるまで「プレーヤーは全員Fateファン」だと思い込んでいましたが、いざやってみるとSNもZeroもApoもFakeも知らない人たちが普通に楽しんでいる様子でビックリしました。メルブラのときも「月姫知らないけどハマった」って人は結構いたけど、FGOは規模が段違い。そりゃ月姫もまほよもDDDも停滞するワケダ、と悲しみながら納得せざるを得ず。


2017-08-15.

・やっと『Fate/Apocrypha』の最終巻を読み終えた焼津です、こんばんは。

 1巻を読み出したのが確か4月だったから、約4ヶ月か。3巻までは比較的良いペースで読み進めていたけど、4巻あたりから鈍り始め、5巻に至っては2ヶ月くらい掛かってしまった。聖杯大戦の結末を描く最終巻とあって、数多の英霊や魔術師たちがどんどん散っていく、まさに最終決戦な内容であるゆえページを繰る気力を振り絞るのになかなか苦労した。これがたとえば「○○の陣営が正義で、××の陣営が邪悪!」とハッキリ設定されていたならばテンション上げ上げで一気に読破できたと思うんですが、Apocryphaは「メインキャラの誰を主人公と見做してもそれなりに物語が成立する」タイプの群像劇で、陣営どころかそれぞれ個々のキャラクターに肩入れしてしまいたくなり、「ああ、どっちも負けないで欲しい!」というジレンマに襲われます。もうアニメでやった範囲だから書いていいと思いますけど、たとえば獅子劫VSフィオレのマスター戦ですね。どっちも斃れてくれるな、と祈りたくなるばかりで片方を応援する気持ちが湧かない。最終巻は加速度的に状況がアレになっていくので、とにかく気が重たかった。FGOで各キャラに対する思い入れを培っただけに、尚更。たぶんApoを先に読んだ人にとってFGOで活き活きとしている各キャラの様子は救済なんでしょうけど、FGOからApoに入ると辛い……これはApoだけじゃなくてZeroやSNにも言える事か。

 ネタバレ避けて感想を書くのは難しいから詳しい内容には触れないでおきますが、とにかく5巻の後半は感情を揺さぶられるポイントが多かったです。あるシーンで泣かされたかと思えば、別の場面に切り換わってまた泣かされ、次の違うシーンでもまたまた泣かされる。さながら名場面集によるリンチですよ。「まだやるかい」と花山薫顔で問いかけてくる東出祐一郎に「も、もう……」と降参したくなります。それでもページをめくればまたエモーショナルな展開で殴りつけてくるんだから鬼畜だ。『あやかしびと』の頃に顕著に見られた「盛り込み過ぎでは? もうちょっと加減を……」「過積載上等!」な精神は健在であった。アニメ版は本当にこれ全部やるつもりなんかな……既に結構端折っている箇所もあるので、いくつかは省略される可能性が高いか。「Fate」という共通認識があるからこそ許容される密度であって、完全なオリジナルでこれだけ多様な要素をブチ込んだら視聴者の多くは付いていけなくなるでしょうね。つくづく「器としてのFate」の強靭さを思い知った。『月姫』(あるいはメルブラ)時代を知らない人にとっては到底信じられないかもしれませんが、Fateが月姫やメルブラを凌駕する巨大な一ジャンルに育つことを予想していたファンなんてほぼゼロに等しかったですよ。あくまでFateは月姫2への繋ぎ、箸休め、程度の認識でした。まさかFate発売から10年以上経っても月姫2はおろか月姫のリニューアルすら出ていないとは……Fateヒットの規模が巨大すぎたせいで……いやこれ以上は懐古になりそうだからやめておこう。

・Fateと言えば『ロード・エルメロイU世の事件簿』の最新刊が届いた。

 あとで読もう、いずれ読もう、と積んでいるうちにもう6巻か。そろそろ崩さないとな、と思いつつ「そういえばFakeの方にもロード・エルメロイU世出てたな」と関心が逸れて読み止しの『Fate/strange Fake』を再開してしまった。「読まなきゃ」って思うとなぜか別の本が読みたくなる。それでFakeなんですが、むっちゃ面白いじゃないですかこれ……誰だよこれをずっと放置していた愚か者は。プロローグはエイプリルフールのときに読んでいた(あれがもう10年近く前と知ってゾッとした)けど、あそこから更にここまで面白くなってしまうとは予想外だった。ラストで「Aって……そっちのAかよォ!」と悲鳴を上げ、1巻だけにするつもりが堪らず2巻目も手を伸ばしてしまった。haのネタまで取り込んでいて、もはやFate版『世界の中心、針山さん』ですね。「きのこ、本当に良かったのか? 成田はある意味虚淵よりもヤバいぞ?」と心配になってくるぐらい、面白い。もうこれは既刊を読み尽くすまで止まれませんわ。そして「早く次の巻を〜」って呻くハメになるだろう。ああ、そうなるのがイヤだから完結するまで積んでおこう、と考えていたんだった……そんなことさえ忘れていたとは、愚かにもほどがある。セイヴァーさんでも救えない。

期間限定イベント「デスジェイル・サマーエスケイプ 〜罪と絶望のメイヴ大監獄2017〜」開催!

 というわけで水着イベントの第二部は脱獄モノです。どうしてこう奇を衒わずにいられないのか……と思わないでもない。さすがに去年の第二部よりは良くなっていると信じたいが……そもそも今回のイベント、クエスト報酬で林檎ゲットできなかったからあまり周回できていない。「シーサイド・ラグジュアリー」は凸れたし、「今どうしても欲しい!」という喫緊の素材も取り尽くしたので、もう頑張らなくていいかなってところではありますが。黒獣脂とか、使いどころが少なすぎてダダ余ってますもん……貝殻も、水着サーヴァントいっぱい持ってる人は大量に必要なんでしょうが、うちはそんなに要らない。復刻イベントでやたらドロップしたから100個以上あって、術ネロのスキル上げに使ってもまだまだ残る。ただそれ以前に輝石とか秘石とか鳳凰の羽根が全然足りていないんですが……羽根は補充しても補充してもすぐなくなるなぁ。

 第一部のラストは大方の予想通り、ゴール直前の橋が崩壊して参加者すべて落車という展開になりました。マップ見た時点で「落とす気満々だろ、この橋」って察した人も多いでしょう。私は指摘されて初めて「あ、なるほど」となったクチ。実際に見て「終わり…? まさか…お前等これで終わり? 終わり…???」と『賭博覇王伝 零』みたいな反応しましたが、是非もないよネ! いやホント投げっ放しすぎるというか、せめて「続きは第2部で!」くらいのメッセージは出して欲しかった。それにしても、思わせぶりに出てきたシルエットはいったい何ヴちゃんなんだ……? といった感じで噂されていたエレシュキガルのサプライズ実装はなさげな雰囲気。単なる新衣装なのか、霊衣開放第二弾なのか。気になる。

 あと第一部終了とともに高難度クエスト4つとチャレンジクエストが1つ、計5つが一気に解放されましたが、高難度は消費APが40とキツいのでまだ確認すらしていません。チャレクエはAP5だから気軽に偵察してみたところ、去年の水着サーヴァント8体(HP約20万)との連戦っていう普通にキツいクエストでした。広範囲に特攻が刺さる頼光がいいとか、こないだ実装されたホームズがうってつけとか、術マリー対策に無敵貫通を用意するとベターとか、いろいろ言われていますが令呪コンティニューでゴリ押しして勝った私は偉そうに攻略解説とかできません。「令呪使い切ろうが石砕こうが勝てばよかろうなのだ!」という意識低い系マスターなんです……すまない……なるべくコンティニューしないでクリアしたいな、という気持ちはありますが、「何が何でもノーコンで勝つ!」というほどの気迫は持てませぬ。でも次はもうちょっと頑張ろう。差し当たって手持ちのスキルレベルはもっと上げなきゃ。

 第二部のピックアップ召喚は☆5ライダー「アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕」、☆4アーチャー「エレナ・ブラヴァツキー」、☆4ランサー「源頼光」の3騎が実装されます。ライダーオルタは意外とATKが低いですね……メイヴよりは高いけど、ドレイクより下。ライダーは星を集中させやすいぶんクリティカル前提なところがあるし、自バフも持っているから実際に運用してみたらそこまで気にならないと思いますが。その代わりHPが高く、第3スキルがHP回復とかだったらエルキドゥみたいな耐久型のユニットになるかも。弓エレナはEXの「マハトマチェーンジ! からの第3の光!」で笑った。槍頼光は宝具の流れるようなアンダースローが美しかったですね。うーん、この中では槍頼光に惹かれるし、☆5礼装「真夏のひと時」(エルちゃん!)や☆4礼装「キング・ジョーカー・ジャック」(アロハ新茶!)の絵柄が好みで引きたくなるが、鋼の心でスルー。術ネロが引けて満足しましたし、配布のイシュタルも可愛いから今年の水着はもうこれでいい。水着以降も、お目当ての2人(セミラミスとエレシュキガル)のピックアップ以外はなるべく我慢する方針です。とはいえ邪ンヌの復刻とか、プロトマーリンの実装とかが来たら決心が揺らぐかもしれません。あれもこれもと欲しがるより、狙いを一つに絞る方が効率的だと頭では分かってるんですが……煩悩の激しさで、なかなかそううまくはいきませんよね。

・拍手レス。

 水着ネロとジャック、おめでとうございます。私も呼符を30枚近く使ってようやく水着ネロが来てくれました。まだ育ててないので知らなかったのです中々の強さのようで安心しました。宝具演出も見るのが楽しみです。もう一人の本命の信長は来てくれませんでしたが、水着ネロと今回の各種イベント礼装が来てくれたので満足です。水着ネロ可愛いですよね。今から育てるのが楽しみです。
 ありがとうございます&おめでとうございます。真価を発揮するのはある程度スキルレベルが上がってからだと思いますけど、バトルの状況を見ながらアタッカーとして使うかバッファーとして使うか選択できるのは便利。ドロップ効果目当てでダブル術ネロという身も蓋もない編成にしていますけど、ブーストアイテムも利用すれば殺や狂のエネミー相手に「単体宝具かな?」ってくらいの無法なダメージが出ます。そして声も見た目も可愛い、最強。


2017-08-11.

FGO、期間限定イベント「デッドヒート・サマーレース! 〜夢と希望のイシュタルカップ2017〜」開催中

 今度の夏はレースだ! というわけで、サーヴァントたちが6つのチームに分かれて広大な「どこか」で大陸横断レースを繰り広げる、というのが今回のイベント。レースってなると『CANNONBALL〜ねこねこマシン猛レース!〜』を想起せずにはいられないな……玉藻がフォクシィのコスプレして「これネコミミじゃないですかやだー」と悲鳴を上げるんですね、わかります。あとは『装甲悪鬼村正』の「逆襲騎」か。鈍亀扱いされてムキになる村正が可愛かった。走行躍起村正。あっちにもバートリィ出てくるし、コラボやろうと思えばナンボでもネタはありますね。「☆5(SSR)茶々丸」という文字列だけで凄惨な光景がありありと目に浮かぶ。

 舞台に選ばれた「どこか」の地名は「A(アタランテ)平原」だったり「B(ブーティカ)火口」だったりと、金星の地名と同一になっています。「なぜ水着サーヴァントでもレース参加者でもないブーディカやオリオン、エルバサが対象サーヴァントなのか?」と疑問に感じていましたが、詳しい方々の解説を読んで氷解しました。金星は神話由来の地名が多く、「アルテミス谷」とか「(エルドラドのバーサーカーの真名)地溝帯」などが存在しているとのこと。他にも実装されているサーヴァントと同じ地名がいくつかあって、そちらは第二部の方で出てくるんじゃないか……と予想されている。気になるのは「実装されていないサーヴァント」の地名がいくつか散見されるってことですね。たとえば「シャミーラム円錐丘」のシャミーラムはギリシャ語だと「セミラミス」。更には「エレシュキガル・コロナ」なんてのも……ただ、金星っぽいのは地名だけで、実際の金星の地形に即したマップになっているわけじゃなく、「どこか別の場所が舞台なのでは?」という考察も出ています。というかこのマップ、見れば見るほど何か見覚えが……?

 新宿のアーチャーが子煩悩パパと化していたり、ニトクリスが完全にギャグキャラになっていたりと、相変わらずキャラ崩壊寸前な(というか既に崩壊したものをリビルドしている感さえある)いつものTYPE-MOONらしいバカ騒ぎを展開しています。このノリ、『歌月十夜』とかの同人時代から変わらないな! カットインを多用するなど演出面にも工夫を凝らしていますが、ノベル形式だとレースのスピード感が出ないのはネックか。周回する(&ブーストアイテムを使う)ことで特定のチームをリードさせる方式になっていますが、全チームが特定ポイントに辿り着かないと次のシナリオに進まないため、結局全部回らないといけないっていう……クエスト初回クリア報酬もないことが多いし、いまいちモチベの湧かないイベント形式です。イベ礼装が揃ってなくてもブーディカとバベッジと騎シュタルを控えに入れておけばドロップアイテム数が4個ずつ増えるので、交換自体は割と順調に進みます。「素材を全部取り尽くす!」とかでなければ、まあまあ楽に回れるイベントなのではないかと。

 ブーディカさんがアヴェンジャークラスで登場し、「術ネロに対して讐ディカさん……ドシリアスの予感!」と身構えていたら「水着でハンモックに座れと言われ、何枚も写真を撮られ!」と去年の夏イベントの礼装ネタをかました挙句「――なぜ、あたしを、水着にしないっ……! 努力が酬われない世界は間違っている!」とほざき出す。呑まれた……ブーディカさんが与太話時空引力に捕まって夏イベントの闇に呑まれてしまった……! ズッコけたものの、激おこ病みブーディカさんの表情は正直とても好みでゾクゾクします。イイゾイイゾ! バトルは初心者でも突破できるよう易しめになっているので、「讐ディカさん……強敵だったぜ!」とならないところが悲しい。念のためBBちゃんを編成しておいたけど、お注射するまでもなく術ネロとメイドオルタの宝具で吹っ飛んでしまった。

 火口ステージは毎ターンHPが減少するためチンタラNP溜めてると事故率がどんどん高くなっていく、という危険性を孕んでおり、「イベ礼装や対象サーヴァントを外して速攻殲滅のガチパで行くか?」と悩みましたが、やっぱりAP節約のためドロップ数増加効果は捨てがたい……と借りてみたフレンドのバッブのスキル「敦盛ビート」がまさにこのステージ向けで笑ってしまった。5ターンに渡って自身スター獲得&味方HP回復&味方NP獲得という簡易版王の話です。王の話に比べれば効果はささやかながら、使ってみると想像以上に便利だコレ。スター集中スキルも1ターン回避スキルもあるし、☆4バーサーカーとしてはかなり強い部類なのでは? イベント期間中、積極的に借りていきたい。シナリオの方のノッブも「経験値直筆かな?」ってくらい原作まんまのノリで楽しいです。謎のヒロインXとの掛け合いも頭のネジが外れている者同士で相性バッチリでした。

 チームとしては「タイラント・シューティンスター」のコンビがもっともお気に入り。ネロとアルトリア・オルタ、新宿のオルタコンビとはまた違った凸凹ぶりが良い。しかし、なんかここのところオルタの方が目立ち過ぎで、FGOユーザーにとってはオルタが「本物」でノーマルアルトリアが「別の何か」という認識になっているのでは……? と心配になってくる。術ネロは玉藻やエリちゃんとの絡みも見たいところです。

 あ、更新しようとして思い出したが、ガチャ結果の報告先リンクを張るのががまだでした。「ガチャ報告なんて興味ねーよ」という方以外はこちらの記事をどうぞ。→FGOガチャ日記 その6「デッドヒート・サマーレース! 〜夢と希望のイシュタルカップ2017〜ピックアップ召喚(日替り)」

・拍手レス。

 水着ネロ引けました。FGO二か月弱、(福袋以外で)初めての星5に感無量です。という流れで、フレンド登録を一考いただきたく。ユーザー名:(※伏せます)、ユーザーID:(※伏せます)です。余談ですが、キャスター(魔術師)のネロっていうと、27祖の方が浮かんでしまって微妙な気がします。(笑)
 おめでとうございます。フレンド申請送っておきました。昔は単にネロって言うとカオスの方しか指さなかったけど、今はすっかり丹下の方になっちゃいましたね……奈須きのこは月姫コラボやる気満々みたいだから、「ジョージの方」も参戦する可能性はゼロじゃなく、そうなったら「水着ネロ・カオス」みたいなネタが氾濫しそう。

 FGOの今年の水着鯖も去年の流れを引き継いで例外なく高性能ですが、中でも水着ネロはヤケクソ性能と言っても過言ではない性能でしたね…。しかし水着ネロの宝具演出見てるとオジマンの宝具もこういう感じにならないかなとチラッと思ったり(いやピラミッドアタックも好きですけど)
 ドロップ数UP効果目当てで編成に入れてみたら普通にエネミーを殴り殺せる火力出てビックリしました。状況に応じてマグスを自分以外にも付与できるのがとりわけヤバい。オジマンは蒼銀関連の動きで宝具演出が見直される可能性もなくはないかも。とりあえずセミラミスの宝具演出に対する期待は高まりました。

 フレンド登録ありがとうございます。あと、水着ネロもおめでとうございます。流石は焼津さん、豪運すぎる。。。
 ありがとうございます。大本命の水着だけに嬉しかったです。


2017-08-09.

「ハクメイとミコチ」TVアニメ化、身長9cmのこびとの女の子描く(コミックナタリー)

 おー、遂にアレがアニメ化か。1巻が出た頃に「頼む、打ち切りだけは勘弁してくれ! 続いてくれ!」と祈った漫画です。コロポックルのような小さい女の子たちの日常を描くファンタジーで、特徴は「全ページ常に可愛い」ってことですね。おかげで何度もページを引き返してしまってなかなか先へ読み進まない。1冊読もうとするだけで優に3冊分の時間を奪われます。たぶんアニメも頻繁に巻き戻したりコマ送りにしたりでなかなか先に進めない感じになっちゃうんじゃないかな……時の牢獄と化して「むしろ最終回を迎えても難民が発生しないのでは?」という疑惑すら湧く。そんなジョークはさておき、2期目もやれるくらい息の長い人気作になってほしいですね。

期間限定イベント「デッドヒート・サマーレース! 〜夢と希望のイシュタルカップ2017〜」開催!

 みなさんお待ちかね! 遂にやってきましたよ新規夏イベント。今度も2部構成で8月いっぱいまでやるみたいですね。水着サーヴァントが目玉だというのにビーチでキャッキャウフフじゃなくて砂漠と荒野を征くチーム対抗チキチキ魔シン猛レース。相変わらずトチ狂っている。配布は☆4ライダー「イシュタル」です。開始前から既に勝利が確定しているとは……トレビアン。やはり配布は良い文明。普段が水着みたいな恰好だからか、逆にパーカーを着ている姿でグッと来ますね。

 経緯は不明ながら6つのチームによってレースが行われる模様。チームごとに「応援戦クエスト」が用意されていて、クリアするたびにポイントが加算されていき、「どのクエストがもっとも周回されたか」で順位が決まる。形式としては「ぐだぐだ明治維新」の勢力戦に近い感じかな? どのチームが上位入賞しても報酬は貰えるわけですから、プレーヤーは基本的にやりたいクエストを回るだけでしょう。鬼ヶ島のときの豆みたいなブーストアイテム(「クイックオイル」「アーツニトロ」「バスターガソリン」)が用意されていることを考えると、エネミーの設定はちょい強めかもしれません。あとはいつも通り、3種類のドロップアイテムを集めて素材やら何やらと交換するお定まりの流れ。イベント礼装や特攻サーヴァントを編成することでドロップ数が増えるのもいつも通りですが、今回はクラス毎じゃなくサーヴァント毎にボーナス効果が設定されているみたいですね。新規実装される水着サーヴァントは他より獲得数が増える、ってのはサクラチップ(CCCイベント)のときと同じ要領かな? たぶん新規組が2個増加、それ以外は1個増加ってパターンでしょう。「その他の対象サーヴァント」一覧を眺めると、CMに出てきたキャラが混じっている……ということは、この連中がイベントの主な顔ぶれってことだろうな。エルドラドのバーサーカーとブーディカは「水着みたいな恰好をしている」枠かしら。礼装のコストも考えるとブーディカとバベッジの2人は控えに入りっぱなしになるかもしれない。戦力として使えそうなのはうちじゃオリオンとルーラーマルタくらいか。槍エミネーが出てきたらキツそうだな。今回は対象サーヴァントの1/4がアーチャーだし。というかそもそもセイバークラスの特攻サーヴァント、水着フランちゃん(フラン剣?)しかいないじゃん。うーん、HPの多い槍エミネーが出てきたらフレンドのエルバサを借りよっかな。ルーラーマルタもきっと大活躍するだろうけど、CMやマップを見る限り水辺はあまりなさそうなのが残念なところ。「※一部と二部で対象となるサーヴァントは一部異なりますのでご注意ください」の但し書きから察するに、2部は2部で顔ぶれがガラッと変わりそうですね。頼光が出てくることを考えると牛若丸や騎ん時が対象になるかも。

 公開されたイベント礼装、どれもイラアドが高くて善哉善哉。交換の「シーサイド・ラグジュアリー」は女帝アサシン礼装。未実装だからとはいえセミラミスがいないのは惜しい。凸ったら沖田あたりに付けてみようかな。スターじゃらじゃらさせたい。☆3礼装「シュガー・バケーション」はアストルフォとデオン、アガルタコンビのイラストが微笑ましい。☆4礼装「ホワイト・クルージング」は誰かが言っていたけど「COMIC快楽天の表紙」感すごい。☆5礼装「サマー・リトル」は対ロリコンスク水礼装であり、かわいい。

 水着サーヴァントのピックアップ第1弾は☆5キャスターの「ネロ・クラウディウス」を筆頭に、☆4セイバー「フランケンシュタイン」、☆4アサシン「ニトクリス」、☆4バーサーカー「織田信長」の4騎がまず実装される。なのでピックアップ第2弾は頼光とアルトリア・オルタとエレナの3騎でしょう。エレナはたぶん☆4だろうけど、他のふたりはどうなるんだろうかな。元々のレアリティを引き継ぐならオルタが☆4で頼光が☆5になるが、それを言ったらネロの元々のレアリティだって☆4だしな……ともあれ、水着アストルフォが来ないことはほぼ確定したのでひとまず胸を撫で下ろしました。これでムキにならずに済む。「半減期間中の今がチャンス!」と覚悟を決めて10連分の石を砕き種火と修練場と宝物庫の周回に励んだところ一気にカルデアの財政が潤ったので「10連分でこれだけの収穫がある……やっぱガチャは無闇に回すべきではないな」という思いを新たにしました。ただ周回作業は恐ろしく単調で、漫画読みながらじゃなきゃとてもやってられなかったですね……この機会にと崩した『アオアシ』、とても面白かった。途中から周回そっちのけで読み耽ってしまうほど。

 う〜ん、でもやっぱ水着ネロ欲しいなぁ。見ろよあの巨乳。ダメ元で溜まってる呼符全部突っ込んじゃおうかなぁ。「呼符なんか持っててもAP回復とか出来ないから、別に使っちゃってもいいよね!」と、かなり気持ちがグラついている。イベ礼装も取るなら早めの方がいいし……よし、決めた。初日のピックアップで呼符だけ全部使い切ってしまおう。せめて☆4の誰かは出てくれるといいな。誰が来てくれても嬉しいけど、戦力面も考慮すると欲しいのはニトクリスかな。全体攻撃殺は既に師匠がいるものの、ニトクリスなら高速神言持ってそうだし、きっと宝具を連発しやすいはず。何ならすり抜けで通常ニトクリスが来てくれてもいいですよ。うまく行っても行かなくてもガチャ日記は書く予定ですが、アップロードは少し遅れて金曜くらいになるかもしれません。

・拍手レス。

 バニヤンちゃん、再臨段階でモーションまで変わるっぽいのが凄いですねえ… 宝具演出の短さはリヨ鯖だからかと思うと笑ってしまいますw
 斧もいいけどチェーンソーもいい……どちらの段階にするか迷う。「演出スキップが実装されないなら最短の宝具を実装してやる」というリヨの強い意志を感じましたねw


2017-08-02.

FGO、「オール・ザ・ステイツメン! 〜マンガで分かる合衆国開拓史〜」開催!

 というわけで新規夏イベント開催までの繋ぎとなるミニイベントが来ました。時限式開放クエストであり、8月7日のエピローグで終わりですから、新夏イベは9日前後だろうと予想されます。さておき、期間限定配布の「「★1(C)マンガで分かるバーサーカー」、早速入手しました。「ところで★1の横の(C)って何なの?」という方のために一応説明しておきますと、Cはコモン(Common)の略です。トレーディングカードなどのレアリティを表す用語であり、「普通」とか「一般的」という意味、つまり「誰でも持っている」というニュアンス。★2がUCでアンコモン、★3がRでレアです。★4はSR、★5はSSRなんですが……この場合のRはもちろん「レア」の略だけども、Sについては「スーパー」だったり「スペシャル」だったりと呼称が一定していない。「すごいレア」「すごくすごいレア」くらいに受け取っておけばいいかと思います。イベントのシナリオは、まだ途中だけどメタネタが多くて苦笑してしまう。リヨ原案だけあってやりたい放題で楽しめます。

 設定上は「雲を衝く巨人」ということになっているから、ゴルゴーンや新宿のアヴェンジャーみたいな大型ユニットで実装されるのかと思いきや、なんかチマッとした感じの幼女になっている。正直ちょっと肩透かしの印象もないではなかったけれど、「いや、これで我が野望に一歩近づいた……!」とすぐに持ち直しました。「カレスコを引く」等と並んで私が密かに抱いているFGOの野望、それは「幼女パ」を組むこと……! 理想としてはジャックちゃん、ナーサリー・ライム、JDASL、不夜城のアサシン、そして今回のリヨバーサーカーから成る5人チームです。問題はバーサーカー以外全員★4か★5の高レアで、クリスマスになれば復刻される見込みの強いJDASLを除くと入手するのが非常に困難であろうこと。特にジャックちゃんはなぁ……夏の福袋、てっきりクラス別だと思い込んでいたので「1/2の確率で来る!」と皮算用していたんですよね。アリスや不夜シンあたりはまだ何かの折にひょっこり来てくれるかもしれないという望みが持てるけど、ジャックちゃんに関してはサービス終了の日まで掛かっても召喚に応じてくれるかどうか怪しい。来年正月の福袋がクラス別に戻ってくれることを祈ろう。

 まだレベル上げている途中なので本格的な運用はしていませんが、ATKやHPなど基本スペックはごくシンプルな低レアバーサーカーといった趣。その割にパーティ全体へのバスターアップやクリティカル威力アップ、全体HP回復など、支援寄りのスキルになっていてサポート役もこなせるのが面白い。低レアだから素材要求も大人しく、QPもバカ喰いせず、驚くくらいスキルレベルを上げやすい。ああ……癒される……★4や★5のスキルを上げるために黙々と修練場初級の周回をする乾いた日々に密かな潤いがもたらされました。輝石って不思議とすぐになくなるんですよね……魔石はダダ余りなのに。種火をまとめて入手することが難しいバーサーカークラスとはいえ量も少なくて済むし、AP消費半減期間内に最終再臨まで持って行けそうです。低レアだということが信じられない凝ったモーションで使っていて楽しい。宝具演出も短くて周回向きですね。等速にしたはずなのに一瞬で終わって「あれ? 倍速のままだったか?」と確認してしまったほど。しかし、配布で良かった。フレポガチャ排出だと宝具レベル5にするまで時間が掛かる可能性高かったもんな……。

・拍手レス。

 星5二枚抜き、おめでとうございます!土方さんを持ってない私には羨ましい限り。モーさんは1回目の福袋で来てくれましたが、未だに我がカルデアのトップセイバーです。NPチャージ+魔力放出はストレートに強い。特効持ちはそれだけで役割持てますからね。ちなみに我がカルデアにはダウィンチちゃんが来てくれました。1周年記念では来てくれなかったので感無量です。看板娘だしネ!
 カルデア・ライフセイバーズのおかげで土方さんも運用しやすくなったし、ちょうど良かったです。モーさん、種火をせっせと与えてレベル上げに励んでいますが、再臨素材の竜の牙が足りないからログボが溜まるまで待つことになりそう。ダ・ヴィンチちゃん入手、おめでとうございます。6章のときはお世話になりましたね。籠手がナインハルト・ズィーガーっぽくてカッコイイです。


2017-07-30.

・亀の歩みにも似たのろのろ加減で秋アニメを消化している今日この頃、『プリンセス・プリンシパル』が予想以上に面白くて興奮している焼津です、こんばんは。

 19世紀末、「ケイバーライト」という重力を遮断して無重力状態を作り出す物質(元ネタはH・G・ウェルズのSF小説、「ケイヴァーリット」などの訳もある)によって「空中艦隊」を生み出し、世界の約三分の一を支配するに至った覇権国家「アルビオン王国」。10年前に起こった革命で分裂し、「アルビオン共和国」が誕生した結果、ロンドンは東西に引き裂かれてしまった。王国領である「東側」と共和国領である「西側」を隔てる分厚い壁は「ロンドンの壁」と呼ばれ、周辺は両国のスパイが絶えず暗闘を繰り広げる危険地帯と化していた――という、架空戦記めいた設定のエスピオナージュ(スパイ物)です。ケイバーライトは蒸気機関の熱を利用して操作されるので、スチームパンクSFの趣もある。そして登場するスパイは女の子だらけ、潜伏先は寄宿学校という、一部のマニアが涎を垂らして食いつきそうな要素がこれでもかと詰まっています。「少女だらけの『ジョーカー・ゲーム』」という理解で概ね間違っていませんが、「死ぬな、殺すな、とらわれるな」をモットーとするあっちと違ってプリプリは結構殺しまくりというか、死体がゴロゴロと転がります。意外に血腥い。黒星紅白原案の可愛いキャラデザに惹かれて観始めるとサツバツたるノリにちょっとヒいてしまうかもしれません。ルパンチックな派手派手しいアクションシーンも随所に盛り込まれているにせよ、基礎となっている部分はル・カレとかの冷戦期エスピオナージュであり、「ハヤカワの翻訳小説が好きな層を狙い撃ちしているな」って感想を持ちました。普通に用語解説で『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(映画『裏切りのサーカス』原作)って作品名出してるし……そういえば26年ぶりにジョージ・スマイリーが復活するそうなので、うまく予定が噛み合ったらプリプリとのコラボフェアなんかも夢ではないですね。“スマイリー3部作”は持ってるけど、それ以外のスマイリー登場作品は買っていたり買っていなかったりバラバラなので、まとめて再販してくれると嬉しい。

 話を戻すとプリプリ、正直に述べるならば1話目はあまりグッと来なかった。第1話は「case13 Wired Liar」、つまり時系列上は最後のエピソードに当たる(BD・DVDは「各巻2話収録/全6巻」だから本当はcase12が最後となるはずだが……)話で、主人公たちが既にスパイチームとして成立しています。そのためアクション方面の見所は多いが、誰がどんなキャラなのか朧気にしかわからないので視聴していていまひとつ身が入らなかった。「case1 Dancy Conspiracy」「case2 Vice Voice」と、時系列に沿って展開する第2話、第3話でやっと引き込まれた塩梅です。ちなみに第4話は「case9 Roaming Pigeons」なので、あえて時系列を錯綜させるタイプのアニメみたいですね。最近だとコンレボもそうだったかな? 実は録画しただけで未だに観ていない。虚々実々の駆け引きや火花散るアクションシーンもさることながら、目を惹くのは女の子同士の関係――そこはかとなく漂う百合の香りが素晴らしい。アンジェは本心を隠しているので考えていることがいまいち読み取れないが、素直に受け取るなら「姫さま好き好き大好き」な殉教者にして苦行僧。プリンセスの願いを叶えるためなら姫さまも世界も自分自身さえも欺いてやろうと決意を口にする。スパイは「嘘をつく生き物」とされているが、反面で信用第一な職業であり、特に組織からのバックアップを受けられない状況に陥ったときはその「信用」、人と人との繋がりが命綱になる。大切なのは「騙し合いの能力」よりも「根気強さ」。コン・ゲーム的な内容も孕んでいるが、あくまでエスピオナージュの道筋を突き進んでいきます。

 キャラについて。プリンセスは外跳ねの髪が『水月』の宮代花梨を彷彿とさせますね。王位継承権は第四位ということで、『覇剣の皇姫アルティーナ』を思い出したり。ドロシー、制服姿を観るたび「そのおっぱいで女子高生は無理でしょ」とツッコミたくなる。『恋する乙女と守護の楯』にも穂村有里っていう20代なのに女子校生のフリをしているエージェントがいたな……あのゲームは20代の成人男性が女装して女学園に潜入するという内容だったから、そっちのインパクトが強すぎて有里の設定はあまり印象に残らなかったが。ベアトリスは犬っぽいですね。忠犬ベアトって感じ。プリンセスが制止するたび「ハウス」という幻聴が聞こえた。機械仕掛けの喉を持っていて、調子が悪くなったときに蓋を開けて泣きながら調律するシーンは「フェチすぎる」と話題になりました。ちせは本格的な出番まだだからあんまりよくわからないな。被っているヤツ(陣笠?)、パッと見たときはベトナムの笠だと思って勝手に「ナム子ちゃん」と呼んでいた。あとはノルマンディー公、声が溝口さんの人(土師孝也)で「こいつは何があっても生き残りそう」と直感した。

 ApocryphaのBlu-rayボックス買うつもりだから円盤支援するほどの金銭的余裕はないが、第2期なりスピンオフなりができるほど人気が出るとイイですね。差し当たってはノベライズ版に期待かな。深見真あたりなら違和感なさそう。というか「脚本に深見がいるのでは?」とついスタッフロールを注視してしまった。その深見はいま『ガールズシンフォニー〜少女交響詩〜』とかいうブラウザゲーのシナリオやってる模様。来月末にノベライズ版が出るから一応チェックしておこうか。

「FGO Fes. 2017 〜2nd Anniversary〜」開催記念 メモリアルクエスト報酬の概念礼装全47枚を公開!

 第一部の各特異点に登場した章ボスや強敵などを振り返る形式で戦う「メモリアルクエスト」の報酬、その全貌が明かされました。配布礼装の種類は47枚、しかし手に入るのは1枚だけ……! 「うーん、着物イシュタル綺麗だなぁ、欲しいなぁ……アマデウスもイケメンでちょっと欲しい。アルテラやデオン、清姫もイイな。ジャンヌの衣装はエッチで素晴らしいしケツ姐の浴衣も似合う。スカサハやブーディカの巨乳ぶりも捨てがたい」と散々悩んだ末に、結局牛若丸を選びました。ちゃんと服を着ている牛若ちゃんは良いね……グッと来ます。メモリアルクエストはガウェインと特異点Fのセイバーオルタでちょっと苦戦しましたが、それ以外は割とあっさり突破できて「あのときもあのときも、騎ん時がいれば楽勝だったんだなぁ」としみじみしました。キャスターも魔神柱もバーサーカーもゴールデンドライブで轢いてしまえばだいたいどうにかなりますもんね。

 さておき、2周年に合わせて新情報やキャンペーンが一気に押し寄せてきて整理するのも大変な状態です。『Fate/Grand Order Arcade』なんて発表もありました。Fateのアーケードゲームか……『unlimited codes』はちょっとだけプレーしたけど、もう格ゲーに対する熱意が冷めていた時期なのであまりやり込まなかったな。「3D化されたサーヴァントをプレイヤー自身で操作し、仲間と一緒にバトルを楽しむことができる」ということはガンダムのVSシリーズみたいな形式だろうか。不安なのは「セイントグラフや概念礼装を物理カード(リアルカード)で再現」ってところ。艦これアーケードよろしくコレクター欲を刺激してジャブジャブお金を使わせるつもり? 近所のゲーセンがなくなって、ちょっと離れたところまで行かないとアーケードゲームを遊ぶことができないから、稼働開始してもそこまでハマることはない……と思います。PVではキャスニキ、アタランテ、ヘラクレス、ネロ、マシュの3Dモデルを確認することができますが、アタランテのキャラデザは近衛乙嗣じゃなくて輪くすさがの方に寄せていますね。セイントグラフを再現していく方針なのだろうか? キービジュアルではジャンヌ、キャスギル、ベディ、ドレイク、ナイチンゲール、モードレッドの姿が確認できます。ひょっとするとアーケード限定のサーヴァントが実装されたり、アーケード先行でお披露目ってパターンが出てくる可能性も秘められている……?

 新規夏イベントの水着サーヴァントに関しても一部情報が公開された。競泳ニトクリスとメイドビキニ黒王。そして水着というよりロックフェスなテイストのノッブ。人呼んで第ロック天魔王。ダジャレかよ! 待望の宝具「波旬」も遂に搭載されるが、半ばギャグっぽい感じになっていて戸惑いを隠せない。まだ水着頼光もあったはずだし、今後もあれこれ追加されそうで怖い……アストルフォさえ来なければ耐えられる、はず。

 そして待望の福袋も遂に来ました。今回はクラス別ではなく完全な闇鍋、それも限定込みのゴチャ混ぜ状態。グラブルで言うところのスターレジェンドガチャですね。豪運の持ち主なら限定☆5サーヴァントを2枚抜き、3枚抜きすることも不可能ではない。実際、マーリンと邪ンヌ同時引きしている人をTL上で見かけた。ただ、私の運勢だと既に持っているサーヴァントの宝具レベルが上がるだけになりそうだな……ああ、殺EX袋引いて聖女か幼女の二択を楽しみたかったのにぃ、と嘆息しながら購入した福袋の結果は「Fate/Grand Order Fes. 2017 〜2nd Anniversary〜福袋召喚編」でご確認くださいませ。

 2周年記念ピックアップの目玉は☆5ルーラー「シャーロック・ホームズ」。てっきりキャスターだと思っていたのに裁定者とは。バリツ駆使してガンガン殴る面白いルーラーになっています(フレにもうレベルマにしている人がいて借りた、宝具のデバフが強力だ)が、うちにはマルタさんという立派な殴ルーラーがいるので無理に狙う必要はないですね。一応呼符2、3枚は使っておこうかな。8月6日のアガルタピックアップで☆3ライダー「レジスタンスのライダー」が初めてピックアップされますし、そのときに。同時ピックアップの新宿には☆3いないからレジライきっと出やすいはず。とりあえず石は温存できそうです。いっそプレゼントボックスから全部引っ張り出してぶっ放したかった気持ちもありますが……これがエレシュキガルだったらそうしていたかもしれません。

 最後に気になるのが明日から始まる強化クエスト。2周年記念ということで一気に14騎も来ます。おおっ。14騎中10騎が金枠なので大幅なテコ入れですね。金枠の内訳は金セイバー1、金アーチャー1、金ランサー3、金キャスター2、金アサシン1、金バーサーカー1、金ルーラー1。ライダーはナシ。明らかにランサーが多いですね。エルキドゥが来てくれると嬉しい。あと強化を望まれていたランサーというとカルナか? アポクリファ放送中だし、可能性は高そう。だとすると金セイバーはモードレッドで金アーチャーはアタランテ、金バーサーカーはフランちゃん、金ルーラーは天草か? キャスターは予想がつかないな。ダ・ヴィンチちゃんあたり? 不夜城のキャスター……は巷の評価がいまひとつとはいえ、強化が入るには早すぎる気もする。アサシンは上姉様かしら。いくらアポのサーヴァントとはいえブッ壊れのジャックちゃんを更に強化するとかありえないだろうし。あー、早く詳細が知りたい。

・拍手レス。

 水着マルタ、ゲットおめでとうございます。
 ありがとうございます。貴重なルーラー枠として育てていきます。


2017-07-25.

・FGO、水着マルタのピックアップが来ましたね……来てしまいましたね。「だと思った」って言われるかもしれませんが、結局我慢できなくて欲望のままにガチャを引いてしまいました。結果に関しては別記事で報告しております、興味のある方はどうぞ。 → FGOガチャ日記 その4「復刻 夏だ! 海だ! 開拓だ! FGO 2016 Summer ピックアップ召喚2(日替り) 水着マルタ単独ピックアップ編」


2017-07-24.

「カルデアヒートオデッセイ」、話には聞いていたけど本当にアレだったな……と茫洋たる眼差しになってしまった焼津です、こんばんは。

 単純にシナリオが短いことに加え、キャラの掛け合いもいまひとつ熱が入っていないと申しますか、「無茶なスケジュールの中でどうにかネタをまとめ切りました」というお疲れ様なムードが漂っている。第1部の「カルデアサマーメモリー」は出来上がった建造物を解体して再び開拓に乗り出し、あれこれいろんなイベントパターンを楽しんだけど、第2部はうりぼうどもが『人類は衰退しました』の妖精さんみたいなノリでわちゃわちゃ喋っているだけなので何だか虚しくなってしまって「最低限の素材で済む建造物にしよう」としか考えられなかった。最後の脱出手段は伝承結晶が3個手に入るから解体して全パターン確認したけど、他はそのまんま放置。また来年復刻されたら改めて確認しよう……って程度のテンションである。8月に来るであろう新規夏イベントはもっとサーヴァントたちの掛け合いを純粋に楽しめる和気藹々な内容になっていてほしいです。

 ただ、「素材集め」という点に関しては比較的良イベントに仕上がっていた。クラスに応じてドロップアイテムが増加する仕組みのおかげでガチャ礼装がない状態でも素材交換が捗る。イベント☆5礼装の「カルデア・ライフセーバーズ」も三蔵ちゃんと工場長からドロップしたおかげで交換に回す分のアイテムが浮いた。ラッキー。交換素材で特に嬉しかったのが「ゴーストランタン」、これでやっと“山の翁”のスキル「晩鐘」のレベルを9にすることができました。あとはQPさえ貯めれば伝承結晶を使ってレベルMAXだ……他にもスキルを上げたいサーヴァントがいっぱいいるんですけど、素材以前にQPが不足していてどうにもならぬ。茨木ちゃんの聖杯転臨も進まず、レベルは85のまま。いっそ石割って宝物庫周回すべきか? 10連分の石を宝物庫周回に使えば軽く1億QPは手に入る、って話を聞いたことがあります。新しいサーヴァントを運良く召喚できたところで育成には時間が掛かるだろうし、現状だと既存サーヴァントのスキル上げを重視して「石はAP回復手段」と割り切った方が有益なのかもしれない。もし2周年記念で宝物庫のAP消費半額キャンペーンとかが来たらそれも手段の一つとして検討してみます。

・それはそれとして、巷で話題のキンプラこと『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』をやっと観ることができました。

 キンプリこと『KING OF PRISM』の続編。続編というか、思いっきり話の途中で終わっていたから、キンプリが前編でキンプラが後編って感じですね。なのでキンプラからいきなり観始めるとキャラが多いこともあって何が何やらワケがわからなくて混乱すると思います。いや、実のところキンプリを2回観た私でさえワケがわからなくて混乱する内容でしたが……聞きしに勝るすごい爆裂ぶりだった。

 キンプリ自体が『プリティーリズム・レインボーライブ』というアニメのスピンオフ作品なので細かいところまで理解しようとするならあらかじめRLを全話視聴しておくコースがオススメながら、50話を超えるボリュームゆえ逆に怯んでしまう人も多いでしょう。一応キンプリの方で「これまでのあらすじ」をまとめた箇所がありますし、「ああ、いろいろあったんだな」と察しながら臨めば充分です。平たく書けば、「悪役があれやこれやと汚い手段を駆使して主人公たちの所属するスタァ養成所を潰そうとする中、めげずにみんなで協力して逆境へ立ち向かっていく」という古き良きスポ根テイストに則ったアイドルアニメ……ではあるんですが、「スポ根でもここまでやらねーよ」という無茶苦茶な演出の数々で観客の度肝を抜く。磔刑にされた主人公へ抱き着き、剣でその延髄と己の喉を繋ぐように貫いて心中する耽美的な映像。イイ声で歌って踊りながら分身したかと思いきや編隊を組んで飛び上がり、腹筋からボムを投下して会場を空爆する男。地球を己の色に染め上げたうえで宇宙に飛び出し天体ビリヤードでブレイクショットをキメる王様。「なんで私はアイドルアニメを観ながら『Dies irae』のクライマックスを思い出しているんだろう?」と惑乱しながらも目はスクリーンに釘付けであった。むしろDiesのアニメもキンプラみたいに歌って踊って「これが学園伝奇バトルオペラだ!」と言い張ればいいのではないか? という茹だった考えまで湧いてくる始末。もはや映画というよりドラッグの領域に達した稀有な映像体験であり、「男のアイドルアニメとか興味ないんだよな〜」なんて人も騙されたと思って一度劇場に足を運んでほしい。そして「なぜ俺は前作を映画館で観なかったんだ!」と膝をついて大いに嘆くべし。あとガヤの汚さも必聴であり、是非とも耳を澄まして聞き分けましょう。


2017-07-19.

・FGO復刻夏イベントの第1部、欲しい素材はだいたい交換し終わったのでグラブルの「ゼノ・ウォフマナフ撃滅戦」に時間を割きつつ第2部の開始に備えている焼津です、こんばんは。

 ウォフマナフ(召喚石)が頻繁にドロップしたおかげであっさり3凸することができた。イフリートのときの苦労は何だったんだ……というくらいの呆気なさ。それでだいたい満足してしまったこともあり、ウォフ銃とウォフ琴を1本ずつ交換したところでモチベが切れ、休止タイムに突入。次のイベントが来たらまた頑張ろう。FGOの復刻夏イベント第2部も明日から始まりますもんね……ドロップするアイテムの見た目と名称が変わるだけで、やることは第1部とだいたい同じ。アイテム集めて開拓し、ストーリーを進行させていく。終わったら建造物を解体し、また別パターンの開拓クエストをやったりやらなかったり。何パターンも確認するのは正直めんどかったから、第2部は素材交換優先で余力があったら別パターン確認ってことにしようかな。「凶骨」「ゴーストランタン」「愚者の鎖」は枯渇著しい素材なので最優先、「禁断の頁」「蛮神の心臓」「混沌の爪」も枯渇はしていないが補充しておきたい。「封魔のランプ」「精霊根」「黒獣脂」は……あんまり要らないかな。「追憶の貝殻」も水着サーヴァント持っていないと使う機会はほとんどない模様だし、「取れたら取るわ」で。

 水着のピックアップ召喚2も明日からですね。☆5アーチャーの「アルトリア・ペンドラゴン」を目玉に、☆4キャスターの「マリー・アントワネット」と☆4ルーラー「マルタ」が期間限定で登場する。弓アルトリア、通称「弓王」はアルトリアシリーズの中でも屈指の性能を誇るサーヴァントゆえ、「アーチャーの戦力が足りていない」「アーツパ組みたいけどアタッカーがいない」という人なら狙ってみるのも手だ。第1部の攻略でフレンドから何回も借りましたが、宝具ブッ放した後にNPを50パーセントぐらいリチャージするバケモノっぷりには軽くヒきましたよ。火力そのものはそこまで際立ったものでないにしろ速射力がブッ壊れており、状況さえ整えば2、3ターン立て続けに連射することも可能です。チャージ減効果もあり、ボス戦では大活躍間違いなし。とはいえ、うちはアーチャーに関しては概ね間に合っているので、弓王の尻を追うつもりはない。惹かれるのは水着マルタの方である。ルーラーという特殊クラスの中でもっとも攻撃寄りの設計になっていて「暴力のマルターエゴ」と揶揄されることもある超弩級聖人。強いしタフだし使っていて楽しい。EXクラスで唯一未所持のクラスがルーラーということもあり、つい欲しくなってしまう。単独ピックアップは25日と26日か……それまでは我慢できるだろうが、この2日間に差し掛かったら理性を保ち切れるかどうか怪しいところです。「☆4くらいならサクッと出るだろ?」って甘い見込みが鎌首をもたげそうになる。落ち着け、冷静になれ、その楽観で茨木ピックアップのときに大量の呼符を消費してしまったじゃないか。せっかく溜めた呼符を無に帰してしまってもいいのか? 今後狙いは絞っていくんだろ? 必死に自分に言い聞かせていますが、果たして私はこの誘惑に満ちた7月をじっと我慢の一念でやり過ごすことができるのであろうか。

・見事にソシャゲの話題ばかりになってしまったが、合間合間に積んでいた漫画も消化しています。

 崩した中では『ザ・ファブル』が面白かった。ほとんど痕跡を残さずやり遂げる手口の鮮やかさから「都市伝説」とまで称される殺し屋「ファブル」、大きな仕事を片付けた後に「ほとぼりが冷めるまで1年間休業し、大阪へ移って一般人として暮らせ」と組織のボスから命令された彼は、戸惑いながらも「普通の暮らし」を送ろうと努力し始めるが……『イコライザー』とか、ハリウッド映画でたまにある「平凡な暮らしを送っている非凡なキリングマシーン」タイプのストーリーですが、日常的なシーンの方がメインになっているためアクション描写はごく一部という配分になっています。おかげで2巻くらいまでだとあまり盛り上がらず、「つまらないというほどではないけど……」とやや評価に困る印象だったが、3巻あたりから日常の裏で事件が進行し、主人公の周囲に悪意の牙が迫ってきてグッとスリリングになります。スケコマシを調子に乗せて酔い潰そうとする回など、割とどうでもいいエピソードが随所に挟まれるのですが、その「割とどうでもいいエピソード」の積み重ねによって「日常と非日常が繋ぎ目なく地続きになっている世界」を構築することに成功している。いずれ実写映画化されるだろうが、持ち味を活かし切るのは難しいだろうな……隣り合わせの「ほのぼの」と「殺伐」が癖になります。

「バジリスク」新章、TVアニメ化決定!ヤンマガでコミカライズも始動(コミックナタリー)

 原作は山田正紀の『桜花忍法帖』か。『甲賀忍法帖』の10年後という設定らしいが、積んでいるからどういう内容かは知らない。山田正紀はSF出身の作家ながら手掛けたジャンルは多岐に渡っており、時代伝奇小説も過去にいくつか書いています。『桜花忍法帖』の前にも『神君幻法帖』という『甲賀忍法帖』のパスティーシュを出している。出来は正直あんまり……だったが。桜花はせめてあれより面白ければいいんだが。


2017-07-15.

・水着サーヴァントの誘惑に耐えながらプレーしているFGOの復刻夏イベント、☆5礼装の「サマータイム・ミストレス」がポロポロと頻繁にドロップしてくれるおかげで真水と食料稼ぎが捗っている焼津です、こんばんは。

 たった2日間で礼装が3個もドロップしたのはさすがに初めてだ。礼装交換に使うアイテムも少なくて済むのでラッキーである。あっという間にサマータイム・ミストレスが5つ揃い、バラのまま保持するか凸ってしまうかちょっと迷いましたが、今回はガチャ礼装の方でフレンドに貢献できないのがちょっと心苦しかったし、せめてこれだけは限凸しちゃおう、と一本化致しました。弓枠のオリオンに付けていますので、フレの皆さまは真水収集のときにご利用くださいませ。

 さて、「夏だ! 海だ! 開拓だ! FGO 2016 Summer カルデアサマーメモリー 〜癒やしのホワイトビーチ〜」。「クソ面倒臭かった」「第二部が……」とネガティヴな評判ばかり入ってきたせいで身構えてしまっていたが、いざやってみるとなかなか楽しいじゃないですか、これ。「何でもかんでもルーンで片付けすぎでは?」と思う面もあることはあるが、無人島をせっせと開拓しながら合間合間の他愛ないイベントをエンジョイする、「本編に影響しない与太話」としては上々の仕上がり。サモさんの精神年齢が小学生レベルにまで低下しているあたりも愛おしい。いいですね、この選定の剣が絶対に抜けそうもない感じ。父上の冷淡な対応もサモさんの魅力をグイグイ引き出してくる。玉藻は割といつも通りなノリですが、本編でも触れられている通りたまに暴走気味でキャット成分が混入してます。立ち絵の表情変化がめっちゃキュートでついガチャを回したくなる。我慢だ焼津……もうすぐ2周年記念で福袋が来るはず。そこで課金すれば聖女様か幼女様が確実に引けるから、それまではぐっと我慢の子を貫くのだ。ガチャと言えば、水着と並行して「FGO THE STAGE公演記念ピックアップ召喚」も始まりましたね。スト限の多い円卓勢を対象にしたピックアップですが、日替わりじゃないから一点狙いだと非常に厳しい。「誰が来てもアタリ」という人以外にはオススメしかねます。無論のこと私はスルーだ。エレシュキガルかセミラミスが実装されるまでは石をプレゼントボックスから出さないようにする日々が続きます。

 クエストの方は、開拓に必要なアイテムをその都度調達しないといけないのが少し面倒ですが、特攻サーヴァントが鬼のように細分化されていた去年のイベントに比べれば遥かに楽になっている。というか去年のマスターはよくこんなの乗り切れたな……エネミーそのものは大して強くないし、ガチャ礼装がないおかげで却って編成もしやすく、悠々と嵐級を周回できます。苦戦したのはチャレンジクエストだけ。様子見のつもりでひとまず出撃したら、ボスのセンネンヤドカリが硬すぎてやむなく撤退。たまたまバスターチェインを組んだときにだけダメージが通った&耐久値が高いだけでHPそのものは少ない、この2点に注目し、孔明の宝具「石兵八陣」の呪い効果で毎ターン削りつつ、“山の翁”やガウェインなどバスター寄りのサーヴァントを動員して積極的にバスターチェインを組むことでどうにか倒した。あとは開拓をリセットして全パターンを確認し、必要な素材を交換するだけです。第二部が始まるまではゆるゆるとやってこう。報酬でマナプリがいっぱい貰えるし、素材のドロップも割と美味しいから、修練場や種火集めは今月ずっとお休みだな。スキル上げのためのQPが必要なので宝物庫は相変わらず襲撃し続けなきゃだけど。

・拍手レス。

 水着アストルフォはエイプリルフールのスク水
 途中送信失礼しました。水着アストルフォは出るとしたらエイプリルフールのスク水ですかねー。

 初期衣装が近衛センセのイラスト本に描かれた水着、第一再臨後がスク水、第三再臨後がセーラー服ナイトでお願いします。

 霊衣開放は色々と夢が広がりますねー! 個人的にはいつかカルナのバトルキャラをCCC仕様にしていただきたく…いや無理かな……無理だな…
 ステージに合わせた衣装替えができるようになったら最高ですね。私服系の霊衣が搭載されれば新宿周回も楽しくなりそうだなー、と思っています。個人的には牛若丸ちゃんにもっと厚着させてあげたい……夜中のステージで戦っているとつい「肌寒くないの?」と余計な心配をしてしまったり。

 焼津さん、こんばんは。FGOの水着ガチャ、私は我慢できなくて10連を1回だけ回してしまいました。結果は、水着玉藻、水着アンメアが来て大当たりでした。更には概念礼装でヘブンズ・フィール、パイレーツ・パーティ、トワイライト・メモリーも来てもう満足しちゃいました。これを機に水着玉藻と水着アンメアを頑張って育成したいと思います。アポクリファのアニメも面白いですね。今の所、獅子劫さんとモードレッドのペアがお気に入りです。
 羨ましい……こちらはサポートで強制的に槍玉藻や弓アンメアを選ばせ、凝ったモーション見せつけて「どうだ、いいだろう?」と露骨なアピールかましてくる運営の誘惑に耐えるので必死です。アポクリファのアニメは「ばー、さー、かー」なフランちゃんが可愛くてキュンとしました。モーさんも可愛いけど、あの服装はアニメにするとエッチすぎて困る。いえ本当は全然困ってなくて「もっと見せろ」と思っています。


2017-07-10.

・7月……それは各種ソシャゲが水着ガチャを設置し始める時期。FGOも遂に情報公開されましたが、私はセミラミスやエレシュキガルの実装に備えて耐え抜く所存だ。しかし、我慢は体に良くない。欲望にも捌け口が必要である。というわけで、代わりにグラブルの水着ガチャを引いてきた焼津です、こんばんは。

 水着ゼタ(SSR)! 水着ナルメア(SSR)! ……は無理でもせめて水着アンナ(R)くらいは出てほしい。祈るような気持ちでガチャりました。今回使ったのは石じゃなくてガチャチケット。アニメ最終回記念で配っていた奴です。貰った頃はモチベが低下していたので1枚も使わずに貯めていた。ちなみに単発で回したときのSSR排出率は3パーセントながら、ゼタやナルメアなどのピックアップ対象はそれぞれ0.35パーセントとかなり低め。実はピックアップRのアンナすら排出率は2パーセントでしかない。非常に分の悪い賭けと言えます。ムキになってもしょうがないレベル。現在やってる復刻夏イベントの続きとして新規夏イベント、そして新規水着ガチャが到来する可能性も捨てきれないので、余力を残すため消費するチケットは20枚……と端数の1枚、計21枚に絞りました。結果、ほとんどが単なるRに終わりましたけれど、それでも何とかキャラ解放武器を引き当てることができた。確率の壁を越え、我がグランサイファーにやってきた新団員は――この子

 はいはい、すり抜けすり抜け。水着キャラは結局ゲットならずでした。残念。でも来てくれたのは前々から欲しいと願っていたキャラなので、嬉しいことは嬉しいです。早速使ってみたらアビリティ込みでの奥義威力がなかなかで驚嘆。反撃一発で沈む脆さにはもっと驚いたが……うちの環境だとアーラシュみたいな運用法になっちゃうな。ともあれキャラ的には大好きだ(前のイベントで出番が多くて気に入っちゃった)から使っていて楽しいです。やっぱ声がいいですよね、声が。水着を逃した傷心も癒やされる。でも次のガチャこそは水着当ててやるぞ、と密かに闘志を燃やすのであった。

期間限定イベント「復刻:夏だ! 海だ! 開拓だ! FGO 2016 Summer カルデアサマーメモリー 〜癒やしのホワイトビーチ〜 ライト版」!

 さて、FGOもFGOで去年の夏イベント復刻です。二部構成で、プレー済の人たちが口を揃えて「一部はともかく二部がひどかった」とコメントするイベントだけに不安が高まるが、私としては貴重な全体攻撃☆4アサシン「水着スカサハ」を手に入れることが第一目標で、あとは相変わらず在庫が欠乏気味な「鳳凰の羽根」と「八連双晶」の補充、プロトセイバーのスキル上げに必要な「英雄の証」と「大騎士勲章」の確保さえできれば、多少の取りこぼしがあっても別にいいかな、程度の感覚です。「追憶の貝殻」なんて、水着サーヴァントを引かないかぎりそうそう使うことのない素材ですし。シナリオもお気楽にエンジョイできる内容がちょっとでも入っていればOK。

 今回注目すべきポイントは「霊衣開放」なる新要素。要するにスキン変更です。立ち絵とバトルキャラが変わるだけで、クラスやパラメーターなど能力面は変わらない。マイルーム用に新規ボイスが追加される可能性は……あるかな? 単に見た目が変わるだけ、と言えば身も蓋もありませんが、FGOはキャラゲーの様相も濃いだけに「見た目」は非常に重要です。本格的に始動したら底なし沼に嵌まっていくマスター勢はきっと少なくないだろうが、お試しの意味も強いのか、今回追加される霊衣(スキン)はマシュの水着だけ。素材とQPを消費することで獲得できるみたい。水着に加えて眼鏡まで付けているので磨伸映一郎は大喜び。ただ、このビジュアルを見ると去年のイベント開催時に流れていたCMをどうしても思い出してしまいますね……マシュの声が種田梨沙だった頃の奴です。あの「せ〜んぱいっ」の響きは未だに耳に残っている。

 水着ガチャのピックアップ召喚1、目玉は☆5ランサー「玉藻の前」、通称「槍玉藻」。☆4はアーチャーのアンメアとランサーの清姫、ライダーのモードレッドの3騎で、去年は個別ピックアップされておらず「☆4の誰か一点狙いだと完全に闇鍋状態、下手すると槍玉藻より出ない」と言われ、数多のユーザーの脳裏に悪夢として刻まれたそうですが、要望が多かったのか☆4に関しては日替わりピックアップになっています。たとえば「槍きよひーだけ欲しい」って人は21日(金)か22日(土)にガチャればいいわけだ。20日(木)から第二部開始とのことで、恐らくピックアップ召喚2もそのときに来るでしょう。これが去年のピックアップ召喚2ですので、「こっちの方が欲しい!」って方は我慢を貫くべし。私も水着マルタはちょっと欲しいな……イベ礼装狙いも兼ねて呼符2、3枚くらいなら……いやいやダメだダメだ、それでムキになって気づいたらスッカラカンになっているパターンだ。回し始めると自制が利かなくなるので呼符一枚も使わないように戒めないといけない。FGO 2017 Summerも2周年記念キャンペースを挟んで開始するであろうことはほぼ確実ですし。最低限、「水着アストルフォが実装されるかどうか」を確認するまでは呼符一枚たりとも無駄遣いできません。


2017-07-07.

・ハーレム系のファンタジー小説としては一番気に入っている『百錬の覇王と聖約の戦乙女』の最新刊が相変わらず面白くて満足しましたが、あとがきで作者が「刊行遅れてすみません」と謝罪しているので「そんなに時間掛かってないよね?」と確認したら、前巻から8ヶ月も経っていて「掛かってるじゃん!」と叫んだ焼津です、こんばんは。

 ライトノベルで8ヶ月も間が空くと離れる読者も結構出てくるでしょうね……2年以上に渡って新刊が出ていない『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』と比べればずっとマシなんですが。一般小説だと20年ぶりくらいに続編が出る(馳星周の『暗手』とか)なんてことも別段珍しくありませんが、メインターゲットが中高生のライトノベルはそこそこ人気あっても半年が限度と言われている。さておき百錬の覇王、フヴェズルング編は長すぎてちょっとダレるところもありましたが、最近の巻は進行が加速してサクサクとストーリーが展開していくおかげもあってダレは解消されてきました。反面、描写があっさり気味になってきて少し物足りなくもある。読んでいて「トントン拍子で進みすぎでは……? もうちょっとゆっくり掘り下げてほしい。でもこのへんを引っ張られてフヴェズルング編みたいになるのも正直アレだしな……うーん」と態度を決めかねる場面が増えてきた。何であれ、事態が大きく転回して本筋もいよいよ大詰めといった気配が漂い始めています。早ければあと2、3巻で完結するかもだが、せっかく入念に下拵えしてここまで辿り着いた大長編なのだ、20巻越える勢いでねちっこく描き込んでいってほしい。

「ちおちゃんの通学路」「アンゴルモア」などKADOKAWA4作アニメ化(コミックナタリー)

 えっ、『ちおちゃんの通学路』『アンゴルモア 元寇合戦記』が? 「アニメ化しないかな〜」とは思っていたが、まさか本当にするとは。『ちおちゃんの通学路』は登校しようとするたび何らかのトラブルに巻き込まれるヒロイン・三谷裳ちおがド根性で切り抜けるエクストリーム登校コメディ。ワンパターン物であるが作者・川崎直孝の奇想が横溢していることもあり、飽きさせない。川崎直孝は成年コミックも手掛けており、エロ漫画時代から捻りの効いた作品が多く、「ヌけばいいのか笑えばいいのかわからない」と戸惑うこともしばしばでした。『アンゴルモア 元寇合戦記』はタイトル通り「元寇」を描く歴史物。史実を踏まえてはいるが、「いるはずのない人物」が登場するなど伝奇テイストも入っています。元寇というと、どうしても『装甲悪鬼村正』の正宗を思い出してしまうな……って人にもオススメ。画力はちょっと物足りないが、そこさえ呑み込めばグイグイ読み進められる。

公開が来週に迫る映画「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」のPV第3弾が公開! ハイクオリティでワクワクしてきた そしてジブリールのゲス顔に笑うwww(まとレーベル)

 公開が迫ったきたけど、やっぱり近場で上映してくれる映画館はないな……魔法科高校ともども拡大公開を祈っているが、どうも厳しそうな雰囲気。おとなしくBD発売を待つとするか。PVはイイ具合の仕上がりですね。「6巻を映像化するのはホネだろうなー」と気を揉んでいましたが、少なくとも期待の最低ラインは軽く超えてきている。特にジブさんのド汚い笑顔は期待以上でワクワクしてきた。今年のアニメ映画、キンプラは今月中に観に行くつもりだし、なのは、Fate、ガルパンあたりは近場でやってくれそうなので足を運ぶ予定です。『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』はちょっと迷っているけど、たぶん観る。そして今年もっとも期待している映画『猿の惑星:聖戦記』には万難を排して臨みます。

・拍手レス。

 ドレイクのスキル発動時のボイスは前のも残しておいてほしかったですねぇ。アガルタは在り方を歪められたドレイクや徹頭徹尾道具として扱われたヘラクレス(メガロス)を出してFGOではあまり語られなかった「英霊召喚の負の側面」を提示して黒幕さんの「英霊召喚されたくないという」という考えに一定の共感を得られる作りにしているのかなぁという感じでした。私はアガルタは新宿より好きですが実質メインストーリー一つ分使ってフェルグスの掘り下げがされた謎の超厚遇には笑いました(いやフェルグス割と好きなので良いのですけども)
 「砲撃用意!」は周回のお供だったので、ないと落ち着かない。アガルタ、「召喚されたくないのに座に登録されてしまった英霊」というのは絶対存在するだろうな、と考えていただけに黒幕の心情も分からないではないし、興味深くはあった。フェルグスはちょい役かと思いきやほとんど主人公に近いポジションでビックリしましたね。FGOはレアリティとか人気度とかを気にしないでシナリオを組み立てることもあって、それがストーリーの意外性に繋がっているあたり面白いな、と。「んー、もっとこう、プレーヤーがクリアした後で夢中になってガチャを回したくなるような単純明快でスカッとする話に書き直してください」ってふうにリテイクを喰らわないおかげでFGO特有のごった煮感やお祭り感を維持できている。

 とうとう豚野郎改めダビデの幕間が来ましたね…
 「幕間来そうもないと思ってレベル30のまま放置してた」と焦りましたが、貯めていた弓種火を与えたら大成功かまして一瞬でレベル40になってくれた。サンキュー、ダビデ。「アビシャグゥ、アビシャグゥ」「マシュにございまする。アビシャグではございませぬ、アビシャグでは」なおちゃらけ番外エピソードかと思いきや、本編を補強しつつしんみりさせる良エピソードにまとまってましたね。


2017-07-02.

・木曜に配信されたFGOの新シナリオ「アガルタの女」、無事にクリアした焼津です、こんばんは。

 正式名称は「亜種特異点U 伝承地底世界 アガルタ アガルタの女」。西暦2000年代の中央アジアに突如出現した謎の地底都市を巡る冒険譚です。時系列上は新宿の後ですが、ゲーム自体は新宿をクリアしていなくても終局特異点さえクリアしていれば遊べる。1.5部こと「Epic of Remnant」は4つの章をどこからでも攻略できる仕組みになっており、たとえばこの次に配信されるであろう「英霊剣豪七番勝負」のシナリオが読みたいのであれば無理に新宿やアガルタを突破しなくてもいいんです。でもたぶん、年末配信予定の(どう考えても今のペースではキツい気がするのだが、一応公式は年末に出したいと言っている)第2部をプレーする条件は「1.5部の4章すべてをクリアすること」になると思いますので、第2部まも遊びたいのであれば新宿やアガルタもなるべく進めておいた方がいいです。

 さて、「アガルタ」というのはアジアの地下深くに存在するとされるオカルト的な伝説上の都市ですが、これはカルデアのダヴィンチちゃんが仮称として付けたものなので「やあやあ我こそはアガルタの○○!」みたいに現地の人たちが使っているわけじゃありません。入口もなければ出口もないのに、どこからともなく女たちが湧いてきて、どこからともなく攫われてきた男たちを奴隷のように扱っている――そんなディストピアめいた女尊男卑社会ながら、「女たち」は決して一枚板ではなく複数の勢力に分かれて鬩ぎ合っています。欲しいものを奪って飽きたら捨てる、刹那的な快楽に耽る女海賊が跋扈する水の都市「イース」、好戦的なアマゾネスの集団で構成される黄金郷「エルドラド」、そして密告が奨励されている相互監視街「不夜城」。このいずれにも属さない、奴隷の身分から逃げ出してきた男どもを糾合した「レジスタンス」。主人公たちは最弱勢力であるレジスタンスと接触し、アガルタの不条理に立ち向かっていく。

 進むにつれて舞台となる世界の全貌が明らかになっていく、ファンタジーRPGテイストの強いシナリオです。争い合うサーヴァントの誰かが魔神柱の協力者であるはずなのだが、いったいそれが誰なのか分からない……と、ややミスタリタッチな部分もある。しかし何と言っても注目すべきは主人公の随伴サーヴァント。アストルフォとデオン、そして○○○○です。CM観てれば分かるけど、一応最後のは伏せておこう。みんな予想を遥かに上回る大活躍でテンション上がりました。特にアストルフォ、「なぜうちのカルデアにはアストルフォがいないんだ……!」と咽び泣くほどカッコ可愛い。う、うちにはデオンがいるから……チュートリアル10連で一番最初に出てきたサーヴァントだから……運命感じているから……と心の中で繰り返し唱えることにより、辛うじて正気を保ちました。そのデオン、モーション変更のおかげですっごく麗しくなりましたねぇ。まず立ち姿からして美しい。旧バージョンの前傾姿勢は正直言ってあまり好きではなかった。モサッとした感じで騎士感が薄いと申しましょうか。それに比べて新モーションは非常にシュッとしてはる。そこから繰り出される剣技の数々たるや、「うおお! ATK低いから威力はさほどでもないが、観ていて気持ちイイ!」と軽く絶頂しました。すごい。一気に「使っていて楽しいサーヴァント」の筆頭格に躍り出ましたよ。地味宝具だった「百合の花咲く豪華絢爛(フルール・ド・リス)」も見応えのある演出に様変わり。相変わらず魅了はあんま刺さらないんですが……モーションと言えばドレイクも変わったが、スキル発動時の「砲撃ヨォーイ! 藻屑と消えなァ!」や「舐めてくれたねェ……こいつは高くつくよ?」がなくなっていたのはショック。

 今回はボーナスとして女性サーヴァントの絆ポイント獲得量が倍増する章であり、アストルフォ、デオン、エルキドゥも例外的に対象となっているのでデオンも久々にメンバー入りを果たすことができました。盾役なので直接的な攻撃においてはあまり寄与しないけれど、茨木ちゃんの防御バフが切れたときに被ダメが行かないようターゲットを取ったりなど、戦線維持要員として大活躍。新宿以降で戦力の補強が進んだこともあり、前半は「フレ以外女性サーヴァント縛り」でも余裕を持ってクエストを進めることができた。メガロスが出てくるあたりからちょくちょく孔明を引っ張り出すようにはなってしまったが。アガルタ一挙プレーのために林檎を溜めていたこともあり、「この編成でダメならこの編成で行こう」とあれこれ試しながら気持ち良くバトルを楽しめましたな。だいたいはフレンドのジャックちゃんとスカサハとジャンヌ・オルタで突破する感じでしたが……メガロスは神性持ちということもあり、NPさえ供給できればスカサハとエルキドゥのコンビで宝具ブチ込み続けて易々と削ることができる。ラストはブレイクゲージでちょっと面倒臭かったというか際どいことになりましたけど、殿の赤王が「三度、落陽を迎えても」で粘ってくれて押し込めた。赤王はタイマン張るとEXTRAっぽい絵面になるので好きです。あとコスト調節のために入れていたマタハリが魅了で敵を足止めしてくれたおかげで辛勝できた戦闘もありました。これには焼津さんも「育てて良かった、巨乳アサシン」とニッコリ。

 ムチムチ褐色巨乳のなまにくキャスターということで期待と股間を膨らませていた「不夜城のキャスター」は、なんというかその、キャラクターとしてはあんまり……でした。プレーする前は「シナリオにぶん殴られて終わった後ガチャを回してしまうのでは?」と心配していたものの、杞憂だったというか、別の意味で殴られたと言うか……詳細は省くとしましょう。キャラとしてはむしろ、☆4の「不夜城のアサシン」や「エルドラドのバーサーカー」、☆3の「レジスタンスのライダー」の方が活き活きとしていて好きですね。特にはらたけアサシンは「アガルタクリア記念」と称してガチャりたくなるレベルの禍々しい愛らしさでした。どうにか自制しましたが、もしアガルタピックアップの目玉が「限定☆5ライダー、正義のセーラー服ナイト実装!」だったら目の色変えて石を使い切っていたことでしょう。命拾いしたぜ。あとは夏のイベントで水着アストルフォが実装されなければ、石と呼符は守り抜けるはずだ……うむ、今はガチャよりも育成に力を注がねば。2周年記念で福袋が来るまでは我慢しないと。殺EX袋を買えばジャックとジャンヌのいずれか1騎が確実に出て、しかも運が良ければ今回見送ったはらたけアサシンも引けるかもしれない。夢が膨らみますね!

・楽しみにしていたアポアニメの出来も悪くない感じですね。できれば1時間スペシャルにしてほしかったところですが……1話だけだとあんまり話が進まない。


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