2012年4月分


2012-04-26.

・「お、小林泰三の新刊が出るのか」と『後白河法皇 「絵巻物」の力で武士に勝った帝』を予約しそうになった焼津です、こんばんは。

 前にも間違えそうになったことがありましたけど、ホラー作家の小林泰三(こばやし・やすみ)ではなくデジタル復元師・小林泰三(こばやし・たいぞう)の新刊ですね。作家名ってたまに混同しそうなほどソックリなものがあるからややこしい。以前、「白倉由美」だと思って借りた絵本をよく見たら「白倉由美子」だったことがありました。そういう意味で言うと特徴的なペンネームはありがたいです。ただ、勘違いで読んだ本から意外な世界が拓けることもあるし、一概に「ややこしい名前は勘弁」とも言い切れませんね。普段手に取らない本へ目を向ける行為には、見知らぬ場所へ足を踏み入れるようなワクワク感があります。食わず嫌いしないで『謎解き後白河法皇』も読んでみようかな。それはそれとしてヤスミの方の新刊も来月出るみたいです。仮タイトルは『思い出アルバム』だったけど、正式タイトルは『惨劇アルバム』になった模様。光文社文庫より。

お勧めの超怖いホラー映画を教えてくれ(カゼタカ2ブログch)

 当方がチビったのは『インシディアス』。精神を脅かすホラーというよりは神経に訴えかけるようなホラーで、突然大きな物音が鳴り響いたり、気配がして振り向いたら誰もいなくて「錯覚か……」と気を緩めつつ顔を戻したら目の前に誰か立ち塞がっていたりと、ショックシーンの連続でひたすら観客をビックリさせるタイプの映画です。ホラー映画に観慣れている人からすれば「安っぽい子ども騙しの連続」となるかもしれませんが、ホラー映画が苦手な人間からすると充分怖い。あと、観たことはないけど、あらすじだけ聞いて戦慄したのが『悪い種子』『エスター』のインスパイア元ではないかと思われる。

氷菓の「千反田える」ちゃんが黒髪ロングの究極美少女で可愛すぎる!!(【2ch】ニュー速VIPブログ(`・ω・´))

 えるの「私、気になります!」 がとんでもない演出になっとるやないかい。もはや異能の次元に差し掛かってますな。能力名は「植物園(ボタニッシャーガルテン)」とか、そんなんで。しかし『氷菓』は10年以上も前、刊行直後に読んだ本だけに感慨深いものがありますな。まさかこうしてアニメ化しようとは想像だにしなかった。実写ドラマ化とか実写映画化なら想像したことはあるけれども……“古典部”シリーズは面白くなってくるまでが長い(正直、『氷菓』の時点ではあまり面白くないと思いました。『愚者のエンドロール』でちょっと見直し、それから間を置いて『クドリャフカの順番』読んでようやくハマった)ので、アニメ視聴組の人たちがどこまで付いてきてくれるか心配だが、それはそれとして原作組の一人としては「この調子でやってくれ」という気分。

麻耶雄嵩作品の映像化を望む(ぶく速)

 中学生の頃に『翼ある闇』の映画版を妄想したことがあったな……あれはインパクト強すぎて映像でやるとギャグになっちゃいそうですが、メルカトル鮎を主人公にした連作ドラマとか、ちょっと見たいですね。数ある探偵の中でも特に性格が悪い部類に入りますし、格好も「シルクハットにタキシード」、キャラの強烈さでは毒舌執事を易々と上回る。タイトルは『メルカトルと美袋のための殺人』で行きましょう。尺が余ったら『名探偵 木更津悠也』もやるべき。如月兄弟の出てくる長編は映画でやってほしいけど、『木製の王子』のアレを劇場で理解できる観客は果たして何人くらいだろうか。当方ならきっと無理。

最初から1巻とか3巻とかで打ち切りでなく完結する、短編型の話書く人って少ないんだよな(ぶく速)

 短い尺でまとまった単発作品って実はライノベルでも結構多い(ほぼ毎月何かしら出ている)んですが、やっぱり展開が短いせいで話題になる期間も少なく、あっという間に埋もれてしまうんですよね。秋田禎信の『ベティ・ザ・キッド』とか、作者の知名度は高いし面白いのにほとんど話題にならなかった。3冊以内で完結と言うと、虚淵の『アイゼンフリューゲル』とか、六塚の『ブラッド・スパート』とか、滝川の『超人間・岩村』とか、もっと評価されていいはず。『NHKにようこそ!』は一冊完結の割に随分な話題作となりましたが、あれはライトノベルに分類して良いかどうかで迷うし、漫画版の展開が長かった(3年間に渡って連載し、全8巻で完結)し、やや特殊なケースか。普通は売れてたら無理にでも原作を引き伸ばそうとしますからね。「あの名作に待望の続編が!」って売り文句に釣られて泣きを見た人は少なくないでしょう。最悪なパターンだと作者すら変わってますからな。

『まどか☆マギカ』専門誌「まんがタイムきらら☆マギカ」刊行決定!6月8日発売!(萌えオタニュース速報)

 まさかの『まどかタイムマギカ』実現。「vol.1」と打っているから、少なくとも2号以上は続けるつもりみたいです。月刊ではなく隔月刊。放送終了から1年が経ちますが、よもや専門雑誌まで刊行されることになろうとは……映画に向けての宣伝活動の一環だろうか。

御巫桃也「カーニヴァル」アニメ化企画始動(萌えオタニュース速報)

 瀬戸なんとかさんのアレよりも先にこっちの方を連想してしまった。そういえばtalestuneは5月のイベントで収穫の十二月のドラマCD『秘湯の十月』を出すらしい。委託があるといいな。あとファンディスク『周縁の十二月』はどうなってるんだろう……。

かわしまりのさんが出てるエロゲでオススメ教えて(あしたがみえない)

 『Dies irae』『漆黒のシャルノス』をまず薦めたい。特にシャルノスはフルボイスバージョンが実質的な廉価版となっているのでお買い得。Diesは再来月に追加要素ありのコンシューマ移植版が出ますから、PSPお持ちの方はそちらをどうぞ。持っておられないのであればPC逆移植版を待ちましょう。かわしまりのは声に特徴があって、しかも「熱演」と呼ぶに足る素晴らしい演技をする声優なので、聞き惚れるファンも多い。あまり有名なソフトではありませんが、こないだ新装版も発売された『Trample on Schatten!!』においてはヒロイン役のキザイアを演じておりまして、これがもう凄まじい熱血演技で耳に残ります。普段の演技もさることながら、喜怒哀楽、感情を剥き出しにする場面での演じ方は図抜けている。一方でDiesのロリ螢みたく頭弱そうな演技させても上手いし可愛い。クール、健気、熱血、直向き、頭弱ロリ、なんでもこなせるユニバーサルな声優さんです。趣味は一人鍋。人呼んで「一人鍋奉行」。江戸時代には六奉行と申しまして、町奉行、寺社奉行、勘定奉行、鍋奉行、闇鍋奉行、一人鍋奉行が評定所を構成し……と誰にも通じない『アマチャ・ズルチャ』の「闇鍋奉行」改変ネタはともかく、今後ともかわしまりのには要注目。ちなみに「まりの」と称されることもありますが、正しい区切りは「かわしま・りの」であって「かわし・まりの」ではありませんし、間違っても「かしわ・まりの」ではございません。「かしわ鍋」とは何の関係もない。ご注意を。

『きゃんでぃっど』一迅社文庫6月刊に小幡休彌新作(主にライトノベルを読むよ^0^/)

 ああ、『くりぽと』の人か。『くりぽと』は八重樫南のイラストに釣られて買ったらなかなかのアタリだったけど、4巻であっさり終わってしまって残念でした。新シリーズも始まらないし、ひょっとしてラノベ書くのやめちゃったのかな、と不安に陥っていた頃にこの報せが舞い込んでホッとした。『きゃんでぃっど』のイラストを担当する飯塚晴子はアニメーターで、最近だと『妖狐×僕SS』のキャラデザを手掛けたらしい。正直に申し上げて「乙女とカメラと地獄突き(仮)」という副タイトルには惹かれるものがないけれど、作者の復活をお祝いする意味も兼ねて一冊購入させていただくとしよう。


2012-04-21.

・映画館で『バトルシップ』『ジョン・カーター』を観てきた焼津です、こんばんは。両方とも主演俳優が一緒でビックリした。テイラー・キッチュという人らしいが、これまでの出演履歴からしてももさして有名な俳優ではないみたい。なのにこうも立て続けに主演を務めた映画が公開されるとは、奇妙な偶然もあったものだ。

 『バトルシップ』は「『沈黙の戦艦』みたいな話かな?」と思っていたら想像以上にド派手なスペクタクル超大作で吃驚。ツッコミどころ満載だけど、見所も満載だから気にならない。細けぇことはいいんだよ、の精神で最後まで勢い良く突っ走ってくれた。クライマックスで繰り広げられるアレはもう笑いたくなる熱さでしたよ。『ジョン・カーター』はエドガー・ライス・バローズの『火星のプリンセス』が原作で、本来はこっちの方が元ネタなんだと分かっていても『アバター』の後に観ると……遅きに失した感が拭えない。制作費は『バトルシップ』と同じくらいだそうですが、こちらは史上最大の赤字になるかもしれないという噂。正直、つまらなくはなかった(畳み掛けるようなラストは気持ち良かった)ものの、何と申しますか、異様に時間が長く感じられるんですよね。ところどころで集中力切れそうになる。『ジョン・カーター』と『バトルシップ』の上映時間が同程度(130分くらい)と知ったときはマジで驚愕しました。体感的には『バトルシップ』が100分、『ジョン・カーター』が150分ってな具合でしたわ。「失敗作扱いされるのは可哀相」って思うくらいには『ジョン・カーター』も気に入りましたが、やはり薦めるなら『バトルシップ』の方でしょうか。

中二病であればあるほど強くなる! PSP『Dies irae』の世界を彩るキャラを正田崇さんのコメント付きで紹介【第1回】(電撃オンライン)

 正田崇がツイッターで予告していたぶんです。口調は余所行きと申しますか丁寧ですが、蓮は等身大の主人公として描くつもりだったのに第2話あたりから目論見がぶっ壊れたとか、香純を「いまいち報われない幼なじみ」と認めたりとか、割とぶっちゃけています。特に目新しい情報はないけれど、今後こぼれ話めいたコメントが出てくるかもしれませんし、続きに期待。やはり気になるのはシュピーネについてどうコメントするかですね。ネタキャラ扱いを封じたらほとんど語るところなさそうだが如何に。

『星刻の竜騎士』漫画版2巻表紙、完全に履いてねえじゃねえかw(主にライトノベルを読むよ^0^/)

 「履いてない」という次元を突き抜けて「丸出し」というゾーンにめり込んでいます。エロいって以上になんかシュールレアリスティック。原作の『星刻の竜騎士』は何冊か崩しましたが、結構面白かった。1冊ごとに程好い区切りが付いていてダレるところもなく、非常に読みやすい。ただし、MF文庫Jで刊行されている既存のシリーズにいくつか目を通している人の場合「またこのパターンかよ……」と食傷するかもしれません。良くも悪くもテンプレ遵守のライトノベルです。

最近の創元文庫の価格はマジキチ 文庫本で定価1000円以上とか超えちゃいけないライン考えろよ(ぶく速)

 創元の本に関しては半ばお布施のような感覚で買っている面もありますが、長い目で見れば非常に魅惑的なラインナップが揃っており、やっぱり「お布施感覚」の一言だけでは片付けられない。結局、好きだから購入してるってことになります。キャロル・オコンネルのマロリーシリーズもやっと翻訳再開してくれるみたいですよ。前作の邦訳が2005年だから約7年ぶり。原書が10作目まで出ているのに、翻訳版は5作目で止まっていてファンたちが嘆いていたものでした。正直、この価格設定が続くようではもう長くないのかもしれませんが、崩壊の日を一ヶ月でも先延べにするべく今日も今日とて我ら創元者は新刊チェックに励みます。さあ皆さんも『双頭のバビロン』とか買いましょうや。メルマガによれば6月以降に友桐夏の新刊『星を撃ち落とす』も出るそうです。そういえばシーラッハの『犯罪』が本屋大賞の翻訳小説部門を受賞していたけど、『舟を編む』に比べるとあんまり話題になってないな……創元がどうとか以前に海外翻訳小説の冷え込みが厳しい。だからやっぱり皆さんもアーナルデュル・インドリダソンの『湿地』とかネレ・ノイハウスの『深い疵(きず)』とか買いましょうや(両方とも6月以降予定)。

10巻以内、できれば7巻以内で終わらないとほとんどのラノベは駄作化するからな 好きな作品がどんどんつまらなくなっていくのを見るのは本当に辛い(ぶく速)

 7巻以上出そうとしたらどうしたってネタ切れに苦しむことになりますからね。最初から長期展開することを予定してガッチリとプロットを組んでいても、売れなきゃさっくり打ち切られるこの業界、いちいちネタの出し惜しみはしていられない。そんな中、林トモアキの『ミスマルカ興国物語』はノープランで始まった割にうまく続いていて、ネタ切れを起こすどころかむしろ最近の巻に至っては初めの頃よりもネタが濃くなってる異例のシリーズです。発刊ペースが落ち気味になっているところは玉に瑕ながら、あの濃さを保ってくれるなら待つ甲斐はある。逆に上遠野浩平の小説は年々味が薄くなっていきますけど、もうあの塩粥みたいな薄さが却って美味しく感じられるようになってきてしまった。すっかり習慣付けされている。ネタの濃さとか、話の面白さとか、キャラの良さとか、文章の巧みさとか、そういうのを通り越して「長年付き合ってきた時間そのものに対する愛着」が何より強い輝きを放つ。惰性も時には愛おしい。ああ、でも川上稔の一貫して変わらない濃さは月日の経過を忘れさせるな。

黒髪ロングに黒セーラーのアニメキャラ一覧 意外と少ないね(萌えオタニュース速報)

 アニメキャラじゃないけど、このカテゴリなら初音姉様は外せない。あと『夕日ロマンス』のユウも。黒髪ロング&黒セーラーの組み合わせは真っ黒黒スケで地味というか、絵的な意味で画面が重たくなるのでアニメでは嫌われる傾向にありますね。出てくるだけでおどろおどろしくなるため、ホラーやサスペンス以外のジャンルではほとんど見かけない。ゆえに、ホラーではあるけど明るいイベントが多い『黄昏乙女×アムネジア』は希少。なるべく応援していきたい。

『暁の護衛』シリーズが3作まとめて1パッケージに収録されてPSP、PS3で発売決定!(あしたがみえない)

 PC版では諸事情あって実現しなかった3本セットが移植版で実現か。1パッケージで3作遊べるならオトクだな、と書きそうになりましたけど、18禁要素は一切ナシってことを考えると微妙だ。記事を読むに大幅なシナリオ追加もなさそうで、3本すべてを既に購入済の当方はスルーして構わない雰囲気。しかし『レミニセンス』はどうなってるんでしょうか。なかなか目立った続報が来ず、開発も進んでいる気配がない。年内発売も厳しそうですかね。

・拍手レス。

 電撃のDies特集の正田卿のコメントが面白い。というか一応これ新規向けのはずなのに流出絵使っていいのか…… http://news.dengeki.com/elem/000/000/477/477972/
 ムービーで三つ巴見せちゃったくらいだし、隠す気ゼロっぽいですね。

 今のエロゲーのスタイル(会話と最小限の心理描写、背景と立ち絵、複数のヒロインとbad end、 good end、true end、といった複数のルート、あと選択肢による分岐、等)は、どこ由来なんでしょう?初期にはもう少し試行錯誤もあったと思いますがいつごろこのスタイルがメインになったのでしょうか?基本的には一本道である小説やアニメや
 映画のシナリオよりライターの負担も大きいと思うのですが、後進は育つのでしょうかね?すいません、分割になってしまいました。

 『同級生』→『ときめきメモリアル』→『To Heart』→鍵ゲーの流れで確立したんじゃないでしょうか。マルチシナリオ形式は真面目なライターほど苦しむ(主人公を「流れ次第で誰とでもエッチできる奴」として書かなくてはならない)ので、クリエイター肌の人はどんどん他ジャンルへ行っちゃいます。しかし、「複数の女の子を別々に攻略したい(「運命的な出逢い」を並列化し、選択したい)」というユーザーの欲望は不滅に近いところがありますからね。その欲望に応えてやろうという書き手が存在するかぎりは現行の供給も続くでしょう、たぶん。


2012-04-16.

・貫井徳郎の新刊『新月譚』を購入しましたが、このタイトルだとどうしても『真月譚 月姫』を連想してしまう焼津です、こんばんは。

 で、現在はコミック版の『真月譚 月姫』を読んでおります。理由は言うまでもない、『魔法使いの夜』が発売されたからです。もう一度『月姫』に出た頃の蒼崎青子が見たくなってコミック全10巻をまとめ買いしました。コミック版は以前に2巻くらいまで目を通していたが、エピソードの端折りっぷりが気になって読むのをやめてしまったんです。その後どんどん評判が良くなっていったから、いつか再チャレンジしたいとは思っていました。ようやくその機会に恵まれたこととなります。『月姫』は既にクリア済ですが、何せ10年以上も前のことなので記憶がおぼろげ。大まかなストーリー展開しか頭に残っておらず、細部はあやふやになっています。読んでいるうちに思い出してくるので新鮮さは湧き上がらないものの、「やっぱり好きだなぁ、『月姫』」と再確認できて嬉しくなる。ゲーム版も改めてやりたくなった。リメイク版が出るまで待つつもりだったけど、その誓いを破ってしまおうかどうか懊悩中。

 それはそれとして『魔法使いの夜』も絶賛プレー中。現在は第5章です。全体が何章か分からないので、どの程度進捗しているのかも不明だけど、まだ3人の共同生活が始まっていないところを観るに序盤もいいところだと思われる。今更言うまでもないことながら、このまほよ、演出がすごい。発売まで時間が掛かったのも頷ける仕上がりです。「ここまで凝る必要があったのか?」と疑わしくなるほど偏執的で、プレーし始めて間もない頃は戸惑いを隠せなかった。が、1時間もすればこのやり過ぎ感が癖になって、胸温まるような心地良ささえ覚え出す。出しゃばっているようでいて、意外と文章の引き立て役に回っている場面が多いことに気づきます。ゲーム化に際してほぼ全文をリライトしたとの話だったけど、それでもテキストのそこかしこに「『空の境界』以前の奈須きのこ」が亡霊の如く佇んでいて奇妙なノスタルジーを抱かせる。太古の奈須テイスト、まことに美味しゅうございます。正直、待たされすぎて関心が消えかかっていた(毎月購入する本やソフトの覚書である「今月の予定」においても書き漏らすくらいだった)ので、買っても積みっぱなしになったり、あるいはインストールしても途中で投げ出して放置してしまうんじゃないかと密かに危惧しましたが、この分なら大丈夫そうだ。「今月中にクリアしよう」などと念じるまでもなく、きっと我慢できずに毎日プレーして自然とクリアしてしまうはず。ならば、待たされた甲斐はあったというものだ。

『最果てのイマ』PSPに移植決定(主にライトノベルを読むよ^0^/)

 ここに来てまさかの移植か……『最果てのイマ』は2005年に最初期バージョンを発売し、この時点ではボイスが付いてなかったのですが、2007年に音声を追加したフルボイス版が発売されました。フルボイス版から数えても5年越し、最初期バージョンから数えると7年越しです。『CROSS†CHANNEL』は発売の翌年にPS2へ移植されましたから、そちらに比べると放っとかれた期間が長い。しかもイマはクロチャと違って、最初期バージョンより後のソフトに関しては田中ロミオの手が加わってないんですよね。フルボイス版では追加シナリオもありましたが、プレーしたファン曰く「明らかにロミオとは別人のテキスト」であったとのこと。ロミオ本人が加筆してXbox360版ではシナリオ量が1.5倍になったクロチャとは大違いの待遇。原画を手掛けたあらきまきがラフ画集を同人誌として出していて、そちらの方にロミオが「原形行使者」という番外編を寄稿しており、イマ絡みでロミオの動きがまったくないわけでもないのですが……この度の移植に際しての追加要素はCGくらいで、どうもシナリオ面は弄らないみたい。

 リンク先の「category:3/4なんて夢のまた夢」を解説しておきますと、『最果てのイマ』は構造上いくつかの段階に分かれていて、ある程度進行するとカテゴリーの数字が増えていく形式になっています。つまり、開始した時点では「category1」――この時点では謎が多く、プレーヤーもあまり状況がよく分からない――ですが、用意されたシナリオをひと通り読み終えると次の「category2」に移る。ここでいくらか情報が公開され、プレーヤーもだいぶ事情が飲み込めてくるものの、依然として謎は残る。さあ、それでは「category3」へ行こうじゃないか、と勇んで前進した先に待ち受けていたのが「category5」。まさかの落丁に誰もが唖然としました。この「category5」をクリアしても「category3」や「category4」は出てきません。ふたつのカテゴリーは完全に欠番となっているのです。『最果てのイマ』は構想が膨らみすぎてロミオの手に負えなくなり、一時期は発売未定となるほど開発が難航したソフトなので、「ロミオが投げ出してしまったんだろう」とも「会社がこれ以上待てなくなって強行発売したのだろう」とも囁かれている。真相は藪の中です。イマファンの悲願は「category3とcategory4の欠落が埋められること」ですけれど、今のところそれが叶う見込みはまったくない。「千々に撒かれたパズルのピース。どうか、優しく配列されますように――」と謳っておきながら、明らかにパズルのピースが足りていない『最果てのイマ』。どうか、いつかはちゃんと配列されますように――。

京アニ『氷菓』BD-DVD全11巻の各2話収録と判明!1巻ジャケ絵公開、特典に武本監督&賀東招二コメンタリー(萌えオタニュース速報)

 全11巻、各2話収録だとすると全22話ですか。それなら8巻くらいで収めてほしかったものだ。『未来日記』が全26話で全9巻だったから充分期待できる範囲だと思っていたのに……うーん、購入する予定だったけど、さすがにちょっとキツいな。1話目が想像していたよりも良い出来だった『這いよれ!ニャル子さん』にいっそ鞍替えしてしまうか。悩みどころです。それにしてもニャル子の役やってる声優さんの演技、すごいな。最初は「当方の抱いていたイメージと違うなぁ」ってボヤいていたのに、1話目が終わる頃には「あれ? 当方が抱いていたニャル子のイメージってどんなのだったっけ?」と思い出せなくなるくらい染まってしまった。あとアニメショップのシーンで『深山さんちのベルテイン』のキャラとおぼしき姿が映って感激。これはベルさんもアニメ化するフラグでありますか、アニメ化するフラグでありますか。

『未来日記』NEXT PROJECT始動!(萌えオタニュース速報)

 原作が完結しているのにアニメはラストシーンをカットとか、さすが角川汚い。もしかすると『氷菓』もオンエアー版はえるが「あのね、」と言ってENDになるのかしらん。さておき『未来日記』はもうすぐドラマ版も始まるし、新たなゲーム版も発売されるし、まだまだ引っ張っていく予定みたいですね。「始動」と言うからには「NEXT PROJECT」はドラマ版でもゲーム版でもないはずであり、OVAなのか、はたまた劇場版なのか、続報が気になるところ。

・拍手レス。

 今更ですが、焼津様は見ていますか?神咒神威神楽メンツほぼ出てるMAD「第4次スーパーロボット大戦E(エロ) 2/3 16:52から開始、VS夜刀様達」と「第4次以下略 3/3 17:21から開始 VS波旬と太極残影」
 http://www.nicovideo.jp/watch/sm17343985 と http://www.nicovideo.jp/watch/sm17344190 です。蛇足ですが後者の2:11〜2:37にも軽いdiesギャグが。
 注意!超絶ネタバレなので神咒神威神楽する予定の未プレイの方は見ないことを強く推奨。

 スパロボのMADですか。そういえば随神相の情報が出た頃に既存の巨大ロボットとガチンコバトル繰り広げる妄想を密かにしましたけど、結局作中では大して目立たなかったですね、随神相。

 僕小学校時代はボンバービーダマン爆外伝シリーズにはまり、中学時代と高校時代はガンダムSEEDシリーズを見て声優に興味を持つようになり、社会人になってさよなら絶望先生のアニメで完全にアニメオタクへの道にハマってしまいました。今思えば絶望先生に出会わなければ、僕の人生は非常に冷めたものとなっていただろうと感じています。
 当方が声優に興味を持ち始めたキッカケはアニメよりエロゲーの方ですな。エロゲーはメディアがFDからCDに移行したあたりでボイス付きが増えてきて、最初のうちは押し並べて声優の質が低かった(明らかに素人も混ざっていた)けれど、ある時期を境に急速に水準が上がっていって、「いったい何事か?」と驚いて調べているうちに声と名前が一致するようになりました。

 オタク遍歴がこれ以上無いってくらいの同世代でした。
 ミステリやSFの遍歴は歳が割れにくいけど、アニメだと速攻でバレる罠。

 青野武さんが演じたキャラで斌偉信が出てくるところが何ともマニアックな。ああいう悪役を友蔵役の声優さんが演じて意外だった記憶があります。これで青雲幇の屋台骨が二人亡くなられたことになりますね。
 斌偉信の演技がすごくハマっていたので印象深いですね。『鬼哭街』のドラマCDは戦闘シーンをセリフで説明するところがちょっと間抜けに聞こえますけど、声優さんの演技は文句なしに素晴らしいので、旧装版(ボイスなし)新装版(キャストを一部入れ替えてのフルボイス)をプレーした人も是非聴いてみてほしい。


2012-04-10.

・最近はよくネット配信等でアニメを観るようになったけど、少し前はアニメに対しての関心をほとんど失っていました。いったい何がキッカケで当方にアニメ好きの血が甦ったのか……小説やゲームはともかく、アニメ関連の回顧はほとんどしたことがないので、この機会に追憶に耽ってみる焼津です、こんばんは。

 いくつかの段階に分けて逐次的に思い出していきましょう。まず幼少期、小学校に入学する以前。この頃で記憶に残っているのは『アンパンマン』『ドラえもん』の2作品です。特に『ドラえもん』はハマってましたね。毎回秘密道具が出てくるところに男の子心をくすぐられました。お絵かきでは毎日のようにドラえもんを描いていた記憶があります。小学生になってから原作が漫画であることを知り、近所の本屋でてんとう虫コミックスを買い漁った。『ドラえもん』観てなきゃたぶん漫画を読み出すのはもっと遅れていただろうと思います。けど、この期間はアニメよりも仮面ライダーや戦隊モノみたいな特撮の方に熱心でした。ドラえもんのオモチャは特に買ってもらわなかったし、ごっこ遊びもしなかったけど、ライダーごっこはよくやったものでした。ちなみに当時一番好きだったライダーはストロンガー。次がスーパー1。

 小学校に上がると、昭和ライダーの展開が終了した影響もあって特撮からは離れていきました。アニメも引き続き『アンパンマン』と『ドラえもん』を観ていましたが、ファミコンやスーパーファミコンといったコンシューマ機のゲームに熱中していて、「アニメよりもゲーム」という感じでしたね。アーケードゲームでは『ファイナルファイト』や『ストリートファイターU』をプレーし、ここから中学生にかけては格ゲーブームの渦中に巻き込まれていく。格ゲーの思い出を話し出すと止まらなくなりますが、アニメの方はあれこれ観ていた割にハッキリと記憶に残っているものは少ない。『ドラゴンボールZ』『北斗の拳』『聖闘士☆星矢』(リンク先はオメガ)といったジャンプアニメ、『剣勇伝説YAIBA』『GS美神』といったサンデーアニメくらいかな。北斗と星矢は再放送だったと思います。『ママレード・ボーイ』もこっそり観ていた。あとはジブリのトトロ、ナウシカ、ラピュタあたり。カードダスやガンプラ、バンプレあたりが出してるゲーム作品には手を伸ばしていたものの、実はガンダムのアニメはこの時期まったく観ていなかった。当方、プラモが好きだっただけで巨大ロボット自体にはあまり関心がなかった。ガンダムは手広く商品展開しているので、当方くらいの世代だと「ガンダム=アニメ」って認識はあまりない気がします。そろそろ卒業が近いかな、という時期に劇場版『AKIRA』観て深い衝撃を受ける。クラスに一人だけ『AKIRA』を観た子がいて、休憩時間はよく二人でその衝撃を分かち合ったものでした。もちろん「金田ァァァ!」「さんを付けろよデコ助野郎!」「死ねェェェ!」とか「カオリの痛みが俺の中に入ってくる……!」みたいなAKIRAごっこ(鉄雄ごっこ?)もしましたよ、イヤな小学生たちだ。原作があることを知り、当然気になって漫画版も読みました。小学生のうちに『AKIRA』を読んでしまったんだから、もう引き返せなくなるのは当たり前ですね。

 中学生、だんだん格ゲーにマンネリ感を覚え始め、そろそろ別のジャンルに興味を持ちたくなってくる。この時期は赤川次郎と綾辻らの新本格に遭遇してミスオタと化す。アニメは何と言っても『新世紀エヴァンゲリオン』、クラスメイトや先輩にもハマっている人がいたおかげで共通の話題となりました。フィルムブックやシナリオ集を買うほどのめり込んだ。ほとんどセリフをそらで言える回もあったくらい。劇場版に呆れて熱は冷めてしまったものの、エヴァがなければ中学時代はミステリ街道まっしぐらでそれ一本になっていたことでしょう。エヴァ以外だと『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』が印象深い。地方民だったせいで最新のアニメ事情には疎く、この頃にやっていたアニメでも実際に観たのは高校生になってからとか、そういうケースが多かった。

 高校生、この時期が我が生涯を通じてもっともアニメをたくさん観た時期と申しても過言ではありません。レンタネビデオ屋の会員証を作り、勉強そっちのけでアニメ観まくったものでした。テスト期間とレンタル屋のキャンペーン期間が重なって、テスト勉強を一切しなかった、なんてこともしばしば。アニメビデオは1本あたりの時間が短いから普段借りるのは洋画でしたけど、キャンペーン期間で激安になってるときはここぞとばかりに借りて借りて借りまくった。休日は朝10本借りて当日返しに行き、ついでにまた10本借りてくる荒業も平然と繰り出したものです。あまりに堪能しすぎて記憶が曖昧になっている部分も多いけれど、特に好きだったのは『serial experiments lain』『カウボーイ・ビバップ』(リンク先は劇場版『天国の扉』)。『lain』は安倍吉俊の絵に惹かれ、いきなり飛び降りから始まる話に度肝を抜かれて目が離せなくなった。OPは未だに好きです。ビバップは友達に薦められて、最初はそんなに面白いと思わなかったけど、観ているうちに夢中になった。コミカルで楽しく、笑いとシリアスがちょうど良い分量で混ざり合っている。他に思い出せるところでは『少女革命ウテナ』(前半のインパクトはEVAにも匹敵した、後半は少しダレた)、『天空のエスカフローネ』(ガイメレフがカッコ良かった)、『機動戦艦ナデシコ』(ムネタケ爆散の嫌な後味は忘れがたい)、『逮捕しちゃうぞ』(アニメ版を気に入って原作漫画読んだから絵柄の違いにガッカリした)、『カードキャプターさくら』(さくらの可愛さに脳が溶けた)、『頭文字D』(CGはショボかったもののレース描写には白熱した)、『彼氏彼女の事情』(初回のクオリティに目を瞠った、尻切れトンボに終わって残念)、『ガサラキ』(ロボット物にさして興味がなかったにも関わらず、あの重々しさに引き込まれた)、『星界の紋章』(原作付きのアニメとしてはほぼ理想的な仕上がりだった、続編『星界の戦旗』もグッド)、『To Heart』(これが原因でギャルゲーというかエロゲーの魔界へ足を踏み入れることに……)、『無限のリヴァイアス』(正直もういっぺん観るのは勘弁だが、内容は忘れられないと思う)、『エクセル・サーガ』(原作ファンには不評だったナベシン監督の出しゃばりも好きだった)、『今、そこにいる僕』(ハムド様の迷言の数々に痺れる、「ほぉら、屍体の山の向こうに、血の河の向こうに、輝かしい未来が見えるじゃないかぁ!」)、『THE ビッグオー』(レトロ感アピールがやや鼻に付くにせよ、ビッグオーのカッコ良さでそのへんは帳消し)、『ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom』(原作知らないとチンプンカンプンだけど原作知ってても分かりにくい、レンタルでまとめて観たからどうにか理解できた)、『人狼』(プロテクトギア燃え)。

 大学生、読書がメインになった影響からアニメを観る本数は激減。『スクライド』『ギャラクシーエンジェル』『フルーツバスケット』『まほろまてぃっく』くらいまではレンタルビデオで観ていましたが、だんだんレンタル屋へ行くのが面倒になって会員証は財布の中に仕舞いっぱなし。上京して放送されるアニメの数は段違いになったものの、熱心にチェックする気もしなくて「たまたまやってる番組を観る」だけのスタイルに突入。言ってはナンですが、この時期はあまり良作に巡り合えなかった。中でも東映版『Kanon』は「う〜ん……」な出来。比較的アタリだったのは『灰羽連盟』『宇宙のステルヴィア』か。探せばもっとたくさん良作もあったはずなんですが、とにかく数が多くてアタリを引き当てるのにとても苦労しそうだから探索行為は敬遠しがちに。『魔法少女リリカルなのは』が面白い、みたいな情報もキャッチしましたけど、結局見る機会を得られなかった。当方が「魔法少女と言うからには、CCさくらみたいな長期アニメだろう、イチから観るのはメンドいな」と勝手に勘違いして二の足踏んだせいもありますが……まさか1クールアニメだったとは。とらハ(エロゲー)のスピンオフ企画って事実を冷静に考えれば気づいて然るべきではあった。他方、「原作好きほどアニメ版の出来にガッカリする」事態が多発し、アニメ化で話題になったら原作だけ買ってアニメは無視――という一種の護心術を駆使するようになるのもこの時期。アニメ化は喜ぶけどアニメ本編は観ない、というヒネくれたファン心理を発揮したものでした。あと、この頃『蒼穹のファフナー』も観てましたが、序盤があまり盛り上がらなかったため途中で視聴を打ち切ってしまいました。諦めずに最後まで付き合っていればよかった……と、去年ニコニコ動画で配信された全エピソードを視聴して、当時の己の早計な判断を後悔しました。

 社会人、就職してからは忙しくてしばらくアニメ観る暇もなく、すっかり疎遠に。リストを眺めても、働き始めた時期の作品は名前しか知らないか、名前も知らないかですね。『うたわれるもの』はラジオだけ聴いてました。ハルヒが大ヒットして話題になっていることは聞き及んでいたものの、アニメ本編は未だに観ていない。いつの間にか距離ができて、アニメに対し隔意も生じてきました。そんな当方がアニメ視聴へ戻る一因となったのが『コードギアス』、1期の放送分を期間限定で無料配信したときに観て「おお、これはすごい」と感心しました。あれは一度観たら止まらなくなりますね。同じく無料配信で観た『BLASSREITER』も想像を上回る出来だった。「やっぱアニメって面白いなぁ」と改めて確認し、ブルーレイ再生機を入手したことでまず『DARKER THAN BLACK -黒の契約者- Blu-ray BOX』を買い、前々から気になっていた『けいおん!』も買い集め、キャラクターコメンタリーがメチャクチャ面白いよと唆されて『化物語』を収集。そして去年の『魔法少女まどか☆マギカ』で完全にトドメを刺されました。あれは虚淵玄が全話脚本を担当するということで、「こんなことは最初で最後だろう、是非とも見逃さないようにしなくては」と決心した(『BLASSREITER』およびTVアニメ版『Phantom』でも脚本は書いてますが、担当したエピソードは8話分とか3話分とかその程度)のですけれど、アニメ観る習慣が復活してなければリアルタイムでは観てなかったかもしれませんね。そうしてこうして、当方も立派なアニオタとして回帰しました。大学生のときは「アニメのDVDってボッタクリだよなぁ、あんなに高いくせして2話か3話しか入ってないんだぜ。アニメオタクもあんなのよく買えるもんだねぇ」と呆れる側だったのに、今や呆れられる側となってしまったよ。

 まとめると、当方にアニメ遍歴は概ね『ドラえもん』→『AKIRA』→『新世紀エヴァンゲリオン』→『serial experiments lain』・『カウボーイ・ビバップ』→『スクライド』・『ギャラクシーエンジェル』→『コードギアス』→『魔法少女まどか☆マギカ』ってな具合になります。なんか、浅いな……わざわざ回顧するほどでもなかった気がします。

西尾維新〈全物語〉アニメ化決定!(ひまねっと)

 さすがに『佰物語』(ショートエピソード寄せ集めのドラマCD)は除外でしょうか。一応確認しますと、西尾維新の“物語”シリーズは未刊を含めて『化物語(上・下)』『傷物語』『偽物語(上・下)』『猫物語(黒・白)』『傾物語』『花物語』『囮物語』『鬼物語』『恋物語』『憑物語』『終物語』『続終物語』と、全部で15冊になる予定です(前述した『佰物語』は除外)。未刊部分がどの程度の量に達するか現状不明ですんで、冊数は更に増える可能性もありますが。区分としては、『化物語』から『猫物語(黒)』までがファーストシーズン、『猫物語(白)』から『恋物語』までがセカンドシーズン、未刊の『憑物語』から『続終物語』までがファイナルシーズンとなっている。『化物語』と『偽物語』は既にアニメ化済、『傷物語』は劇場アニメとして公開予定(今年中は無理っぽい?)。残りの『猫物語』から『続終物語』までのうち、今回の発表でアニメ化決定が告げられているのは刊行分、つまり『恋物語』まで。セカンドシーズンはまとめて2クールくらいのTVシリーズとする予定ながら、『猫物語(黒)』はどういう扱いにするか迷っているとのこと。遅かれ早かれ“物語”シリーズは全部アニメ化することになるだろうな、とは予想していましたが「全物語アニメ化」と言われたら滾るものがあります。ああ、早く『傾物語』あたりをアニメで観たい。あれやったら忍ファンがもっと結束力を高めるでしょうね。

『さくら荘のペットな彼女』アニメ化(主にライトノベルを読むよ^0^/)

 人気あるし、電撃の広告等でもちょくちょくアピールされていたし、「やっと来たか」って感じですね。『神無き世界の英雄伝』という明らかに売れ線から外れたスペースオペラでデビューし、大方の予想通り3冊で打ち切られてしまった後、『Kaguya』という何かが吹っ切れたような新シリーズで再起し、やたらと肌色率の高い表紙(参考:3巻5巻)で読者を震撼させてきた鴨志田一。『さくら荘のペットな彼女』は刊行当初から評判が高く、一昨年の終わり頃には「もうアニメ化は確実だろうな」と囁かれておりました。表紙に釣られて『Kaguya』を全巻買ってしまった当方としては「鴨志田、よくぞここまで……」と目頭が熱くなります。原作は7巻が発売されたばかりで、ストックは充分。是非とも成功させてほしいものだ。そして御褒美枠で『Kaguya』の外伝を出してくれ。もちろん表紙の肌色率はバリ高でお願い。

青野武さん死去「ちびまる子ちゃん」のおじいちゃん役、声優・俳優として活躍

 名前は知らなくても、この方の声を知らない人はいないでしょう。ドラマCD版『鬼哭街』では斌偉信(ビン・ワイソン)役を演じておられました。あのドラマCD、劉豪軍(リュウ・ホージュン)役を演じている鈴置洋孝さんの声を聴くたびにしんみりしたものですが、これからは更にしんみりすることになってしまうようです……どうか安らかに。

・拍手レス。

 SS面白かったです 特に「嫉狂ひ」
 ありがとうございます。「嫉狂ひ」は原作の雰囲気を再現するために『あやかしびと』を何度もやり直した思い出があります。


2012-04-05.

・昨日ふと時計に目を遣ったら平成24年4月4日午後4時44分56秒だった焼津です、こんばんは。

 チクショウ、もう少し早く眺めていたらネタとして完璧だったのに! 「午後4時(16時)」という時点で完璧には程遠い気もしますが、それはそれ。「4(死)」繋がりというわけではないけれど、なんとなく視界に入って衝動買いした『彩雲国秘抄 骸骨を乞う』を今読んでますが、彩雲国ってこんな暗い話でしたっけ……8年前に最初の1冊を読んだきりなのでうろ覚えだ。家柄は由緒正しい貴族だけど貧乏、というヒロインが国王の妻として後宮に入る――ってなストーリーで、歴史ファンタジー風の小説なのに文体がとても砕けたものだった記憶があります。個人的に合わなくて2冊目以降はパスしてしまいましたが、こういうシックなムードが本領だとしたら判断を誤ったかな。本編終了後のエピソード集みたいで、よく分からない箇所もいくつかあるにせよ、なかなか楽しめております。

『ギルティクラウン ロストクリスマス』発売予定日変更のお知らせ

 5月31日→7月26日。翌月に変更かと思ったら2ヶ月も飛んだのか。ニトロもすっかり延期癖が付いてしまいましたな。7月は『Rewrite Harvest festa!』もあるけど、そういえば『Rewrite』インストールどころかまだ開封もしてなかった……積ゲーから目を逸らすために新作を買うという悪循環もそろそろ断ち切らないといけないが、それでも当方はあえて新作を買い続ける所存。

ニコニコ新番組アニメ3弾発表 咲-Saki-阿知賀編、夏色キセキ、めだかボックス、ヨルムンガンド(萌えオタニュース速報)

 第一弾、第二弾を含めた全体のタイトル数は21。ただ、有料配信のみ、第1話のみ無料で第2話以降は有料配信、生放送のみ、といったタイトルも含まれています。無料で最後まで観れるのは18個か。まずまずの数です。やはり地方民にとってネット配信はありがたい。『氷菓』がないのは残念ですが、あれは最速でも22日放送というかなり遅めのスタートなので、仮に配信があるとしても5月以降になるでしょうな。なくても既にBD買う予定で資金を積み立てていますから、どちらにしろ大した痛手ではない。Zeroの2期を除けば突出して期待している作品はなく、さりながらどれもなかなか面白そうなので、視聴するアニメを絞り込むのに苦労しそうだ。第三弾のラインナップに関してはどれも最低1話目は観る予定。あ、そうそう、『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』はコミック読んだらすんごいダイジェスト展開でビックリしました。麻雀の対局描写を端折ってガンガン時間経過させていくので、まるで総集編を読んでいるような気分に陥る。話が早いのはいいことだけど少し物足りない感もありました。アニメはそこらへんをどう対処してくるのか、気になるところだ。

『悲鳴伝』原稿用紙換算枚数にして千枚を超える(主にライトノベルを読むよ^0^/)

 1000枚超えか……確かに多いことは多いし、ひとつのメルクマールでもありますけど、原稿用紙換算1000枚オーバーの作品は文庫本でさえ割合存在してるからちょっと反応に困る数字です。確か『ヒトクイマジカル』も1000枚超えてた気がしますし。まあどちらにしろ、西尾の作風だったら1000枚くらいは集中力を切らさず一気呵成に読み抜けられそうだ。表紙のデザインが恐ろしくダサいのは泣き所ですが、発売を楽しみに待つとしましょう。


2012-04-01.

・さて今日は新年度の始まりであり、同時にエイプリルフールでもありますが、特にネタとか用意していない焼津です、こんばんは。

 一応考えてみたけど一切思いつかなかったので、ジタバタせずおとなしく『スマイルプリキュア!』観てました。普段だと放送している時間帯は寝てるけど、「エイプリルフール回はとても面白そう」という噂を耳に入れていたので珍しく早起きした次第。

 四月馬鹿だからとつい調子に乗って「わたし、転校するの」と嘘をついた黄瀬やよい、しかし相手はその発言を真に受けてしまう。訂正するタイミングを逃し、遂にはクラス揃っての送別会まで開かれてしまうが……と、そんな話で笑いっぱなしでした。シリアス色が深まれば深まるほど腹を抱える良いストーリー。ナチュラルに追い込んでいく他の面子がピュアえぐい。ホントやよいは「調子こいて裏目に出て涙目になる」というシチュが似合うキャラだな。

・毎年恒例となっているエロゲーブランドのエイプリルフール企画をざっと見ていきましょうか。

key、『リトルバスターズ!』のアニメ化を発表

 わーびっくりーうそかなーほんとかなー(棒)。既に某所でアニメ化が決まったことをすっぱ抜かれてしまったため威力が半減してしまったネタですが、アニメ絵で観るリトバスもなかなか乙で宜しいものですな。鍵ファンは真偽について検討する段階をとうに通過し、現在は「アニメの制作会社はどこか? メインスタッフは誰か?」について語り合っている模様です。

TYPE-MOON 、『コハACE』のTVアニメ化を発表

 基本的には『機動戦士ガンダムAGE』のパロディですが、一応解説。“コンプティーク”という角川の雑誌に連載されている漫画『コハエース』(作者は経験値、分かりづらいですがそういうペンネームです)をガンダムAGEっぽく仕立てたものです。コハエースの「コハ」は『月姫』のヒロインである琥珀の「こは」。「TYPE-MOONの歴史を振り返るという企画の漫画」らしい。見ての通り絵は非常に簡素な代物ながら、怒られるか怒られないかギリギリのポイントに埋まっているネタを仕込んでくることに定評があります。ちなみに『コハエース』と命名したのは作者ではなくTYPE-MOONの社長・武内崇だそうな。またZeroのアニメを制作しているufotableは『戦車男』劇場アニメ化を発表中。劇場はさすがにないとしてもOVAならありえそうで怖い。

アリスソフト、通販サイト「Amuzon」を開始

 変な通販サイトに間違ってアクセスしちゃったかな、とガチで勘違いして二回くらい閉じてしまったわ。三度目でやっと「ああ、ネタか」と理解した我が血の巡りの悪さ。amazonの仕様を徹底的にパクっており、作りの細かさに感心します。『ハイパーキバリンピック』なんて実際に遊べますよ、当方には難しくて1面しかクリアできませんでしたが。全部チェックするのには骨が折れますけれど、ご褒美的なエロCG(まさかバイトちゃんのあられもない姿が見れるとは)もチラホラあるので頑張って回りましょう。『大孕ん』は低価格路線で出せば普通に売れそうだ。

ユニゾンシフト、『スパるタンChu×Chu』公開

 ジョークゲームながらダウンロードして実際に遊ぶことも出来ます。スパルタンX好きには嬉しいけれど、4人目のステージボスが倒せない……いくら攻撃しても消えるだけで体力減らないし、うーん、何か特殊な攻略法でもあるのか? と調べた結果、どうもしゃがみパンチしかダメージが通らないみたいです。そして囚われのチュチュのところまで辿り着くと……「シルビアが真のラスボス」なんてウソテクがあったなぁ、と懐かしくなるオチ。クリアすると2周目が始まります。なんとか3周目まで進めましたが、目が疲れるからそこでギブアップしました。なんだかんだで1時間くらいやりましたよ、これ。

ALcot、新ブランド「ハニカム vintage」を設立、第1弾ソフトは『CloverHeart's2 〜from Y to Y〜』

 クロハ2だと? ネタ企画だとしても心躍る魅惑的な言葉ですな。『CloverHeart's』はALcotのブランドデビュー作で、かれこれもう8年以上も前のソフトです。双子の兄弟である主人公たちのところに双子の姉妹がやってくる、というラブコメ的なシチュエーションを兄弟それぞれの視点で綴っている。いわゆるザッピング形式。双子と双子で「四葉」を象徴しているのと、図案としてのクローバーは葉の形がハートになることから来ているものと思われます。当時は結構人気があったんですよ、シナリオに関しては批判も多かったですが、割と早い段階で主人公とヒロインが付き合い出す構成のおかげもあってイチャイチャバカップル好きにはたまらなかった。またあの双子姉妹と会えるのか、とワクワクしながら開いたらキャラクターは全員一新されていて少しガックリ。しかも「双子と双子の計4人」ではなく「主人公と実妹と義理の双子姉妹、計4人」になっていてコンセプト自体引き継いでない。双子姉妹も一卵性ではなく二卵性みたいで、1のときほどソックリじゃありません。名前は「夜月」と「夜空」で双子を意識していますがね、って、ん? 名字が「大鳥居」で、夜と夜……ひょっとしてこれ、クローバーはクローバーでも仁村有志の好きな『CloverPoint』ネタ? どう考えても「小鳥遊夜々」を意識したネーミングじゃないですか。仁村は『機巧少女は傷つかない』の方の夜々も好きらしいし、本気で「夜」が付く名前のヒロインを描きたがっているのかもしれませんな。

Giza10、『Web系ろくろ女子』発表

 なぜか雑誌等のインタビュー写真ではろくろを回して土器でもつくっているかのようなジェスチャーをする人が多い、ということから、あの独特な手つきを指して「ろくろを回す」と表現することが一部が流行っているみたいです。まだ定着していないのでほとんど時事ネタに近いか。

・上記した以外ではソーシャルゲーム進出ネタ、というかぶっちゃけモバマスネタが複数のブランドで被ってましたね。エロゲーではないが『カグラ−蒼暁の少年達−』の斑鳩男体ネタは個人的にアリだと思った。田中ロミオの新シリーズはマジで読みたい。

劇場版『まどかマギカ』秋公開!上映館発表、サブタイトル前編「始まりの物語」 後編「永遠の物語」(萌えオタニュース速報)

 2つとも秋に公開? 同時上映だったらわざわざ前後編に分ける必要もないし、ちょっと時期をズラして上映するのかしら。現時点で決まっている上映予定劇場は16館、今後増えていくんでしょうけど結構小規模になりそうですね。

ユーモア満載のSF(ぶく速)

 『火星人ゴーホーム』は面白かった。正直タイトルでバカにしていたけど、読み出したら止まらなくなってしまった。フレドリック・ブラウンはSFとミステリの両方を手掛けていることもあって、当時SFに対して苦手意識を抱いていた当方も何冊か読んだものでした。ある程度は復刊されていて今でも主要作品はいくつか読めますが、依然として復刊されていない本や未訳の作品もあるみたいですね。全集が編まれないものかしら。

小野不由美の壮大なファンタジー『十二国記』がついに動き出す! 「原点」から「新作書下ろし長編」まで新潮文庫から順次刊行!! どれだけ待ったことか・・・(ひまねっと)

 ここのところ旦那(綾辻行人)が仕事頑張っている影響を受けてか、小野不由美も遂に再始動するみたいです。『華胥の幽夢』以降ずっと新刊を出していなかった(雑誌に短編を掲載したりはしていた)から、仮に今年「新作書下ろし長編」が発売されたとしても11年ぶりか。“十二国記”の外伝に当たる『魔性の子』から数えるともう20年が経過しており、リアルタイムで読んでいたファンはいったいどれくらい残存しているのか気になるところ。当方は『月の影 影の海』だけ読んで、『魔性の子』は読んでいる途中でどっかにやってしまい、今もなお行方不明。他は全部揃ってるし、『魔性の子』だけ新装版を買い直そうかしら。

・今月の予定。

(本/小説)

 『アイ・コレクター』/セバスチャン・フィツェック(早川書房)
 『夢の上 サウガ城の六騎将』/多崎礼(中央公論新社)
 『ギルティクラウン PRINCESS OF DEADPOOL』/砂阿久雁(ニトロプラス)
 『語りつづけろ、届くまで』/大沢在昌(講談社)
 『竜虎(ロンフー)』/樋口明雄(双葉社)

(本/漫画)

 『みりたり!(4)』/まもウィリアムズ(一迅社)
 『スターマイン(3)』/ストロマ(一迅社)
 『四季おりおりっ!(4)』/稲城あさね(一迅社)
 『きんいろモザイク(2)』/原悠衣(芳文社)
 『うさかめコンボ!(2)』/娘太丸(芳文社)

 まずは文庫化情報。朝井リョウのデビュー作『桐島、部活やめるってよ』が文庫落ちします。8月に映画版が公開されるので、それに先駆けて、ってことでしょうか。気になっていたから個人的にはちょうどいいタイミング。米澤穂信の『追想五断章』、“古典部”シリーズが『氷菓』としてアニメ放映される予定となっているよねぽの作品ですが、実は当方ハードカバーで買ったまま、未だに読んでなかったりするんですよね……ちょっと積んでるだけ、のつもりだったのにもう3年近く経っちゃったか。最近こういうことが多くて焦る。最後、西村健の『ギャップ』。これは3年前どころか14年前に出た本の文庫化です。今までずっと放置されてきました。著者にとって3冊目の小説。ぶっちゃけ印象の薄い作品ですね。主人公が5つの人格を有していて、それらを使い分けながら調査する――という風変わりな設定ですが、当時はもう『多重人格探偵サイコ』があったので新鮮味が薄かったのかもしれない。

 小説、今回は「懐かしい」特集。『アイ・コレクター』はフィツェックの翻訳としては約3年ぶりで、懐かしい。「もう新作は読めないのかな……」と諦めかけていましたよ。ドイツの作家で、サスペンス主体のストーリーをぐいぐい読ませるタイプ。既刊は『ラジオ・キラー』がオススメ。『夢の上 サウガ城の六騎将』は去年完結したシリーズの番外編。完結からまだ1年も経ってないので少し苦しいけれど、まさか出るとは思ってなかったので懐かしい気がした。多崎礼はデビューするまで長い期間に渡って投稿生活を送ってきたこともあり、既にベテランの境地に達している作家です。あまり売れ線を狙える作風ではないかもしれませんが、じっくり読めば面白さが伝わるタイプ。デビュー作の『煌夜祭』は1冊完結で薦めやすい。『ギルティクラウン PRINCESS OF DEADPOOL』は「え? こないだ最終回迎えたばっかりじゃん、来月にはゲーム版も出るし、これが懐かしいってのはないっしょ」と言われそうですが、いえいえ、ギルクラではなく作者の方が懐かしい。砂阿久雁はかつて「foca」という名義でエロゲーのシナリオライターをしていた人。そう、TerraLunarの『ロケットの夏』を手掛け、『らくえん』にも関わった人です。ザーリャ、蒼のせつなに、リーチっっ!(すべて開発中止になったタイトル)……ああ、何もかもが懐かしい。ちなみにfoca名義では『STARDUST SQUADRON』というライトノベルも出しています。『語りつづけろ、届くまで』はタイトルでピンと来た大沢ファンもおられるのではないでしょうか。そう、『走らなあかん、夜明けまで』『涙はふくな、凍るまで』の坂田勇吉シリーズ第3弾です。まさか来るとは予想してなかった。『走らなあかん』が93年、『涙はふくな』が97年ですからね。『走らなあかん』の講談社ノベルス版が発売された頃(96年)がちょうど小説にハマった時期だったなぁ。本気で懐かしすぎる。『竜虎(ロンフー)』は満州を舞台にした馬賊アクション小説。『頭弾』『狼叫』の続編であり、三部作の完結編。当初は『紅炎(ごうえん)』というタイトルで告知されていましたが、変更になった模様です。『頭弾』が97年で『狼叫』が98年ですから、懐かしさでは坂田勇吉シリーズに負けず劣らず。現在は『紅の匣子槍(モーゼル)』というタイトルで文庫版が発売されていますから、既刊をお読みでない方はそちらからどうぞ。ほか、リストに挙げなかったものでは皆川博子の大長編『双頭のバビロン』と西尾維新最長巨編という触れ込みの『悲鳴伝』も確実に購入する予定。

 漫画、今回は「4コマ」特集。『みりたり!(4)』はデフォルメの利いた絵柄でほのぼのと軍事薀蓄を並べ立てながら進行する非日常的日常4コマ。「なんでもひらがな4文字にして『!』付けりゃいいってもんじゃないだろ……」と呆れているあなたも、まずは試してみてほしい。適性があればこの絶妙にユルい空気が病みつきになるはずだ。銃器薀蓄まみれの『うぽって!!』がアニメになったくらいだし、これもそろそろアニメ化するんじゃないかと思う。『スターマイン(3)』は流れ星に祈ったら嫁候補がやってきた、それも山盛りに――という大量押しかけ女房ラブコメ4コマ。キャラが多くて最初は覚えるのにひと苦労ですが、判別がつく頃には病みつきになっている。実に楽しくニヤニヤできる作品です。「男イラネ」「ハーレムはイヤッ!!」という方には同作者の『ふぃっとねす』をオススメします。『四季おりおりっ!(4)』は面白さの割に知名度が低い、まさに「隠れた良作」と呼ぶべき4コマ。四姉妹モノで、分類すればホームコメディになるのだろうか。個々の起承転結や全体の話運びがよく練られており、また背景に至るまでしっかり描き込まれている。丁寧で、テンポが良くて、まことに素晴らしい。絵柄やキャラの性格で好き嫌いが分かれるかもしれませんが、もっと多くの人に読まれて然るべき作品ではある。『きんいろモザイク(2)』は早くも各所で「アニメ化するんじゃないか」という噂が囁かれている密かな人気作。あまり派手なネタや独創的なオチはないのですが、雰囲気の良さとキャラの可愛さは磐石、終始揺るがない。すごく面白いというほどではないにしろ、折に触れて読み返したくなる出来です。『うさかめコンボ!(2)』は娘太丸のマンガだよ、と書くだけで何も聞かずに黙々と予約を入れる人が出てきそうな気がする学園4コマ。とにかく娘太丸は絵が楽しい。「絵が美しい」とか「絵がキレイ」とか「絵が可愛い」とかって形容するより、ホント「絵が楽しい」と表現した方がしっくりと来ます。ただ絵を見返すだけで胸が躍りますからね。これも折に触れて読み返したくなる、そんな一品。4コマ以外だとロリ界で有名な東山翔の百合漫画『prism(1)』、念願叶ってようやく復刊される古賀亮一の『ゲノム(金・銀)』、それとコミカライズの『魔弾の王と戦姫(1)』が購入予定。『魔弾の王と戦姫』は原作の新刊(4巻)も今月発売されます。延期しなければ、ですが……川口士はちょいちょい締切を破ることがあるみたいなので警戒中。

(ゲーム)

 『俺の彼女のウラオモテ』(Aries)

 二面性のあるヒロイン、というコンセプトに惹かれて……ではなく、単純に絵に釣られて注目。CGがかなり好みなんですよね。クロシェットほどではないけれど、なかなか結構なおっぱい軍拡ぶりですし。「ドラクリおっぱい!」に続く「俺の彼女のウラおっぱい」となれるか否か。期待しよう。


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