2011年6月分


・本
 『あねちゅう!(1)』/青稀シン(新潮社)
 『魔弾の王と戦姫』/川口士(メディアファクトリー)

・アニメ
 『TIGER & BUNNY 1』


2011-06-27.

『Rewrite』は無事に届きましたが、予想を上回るパッケージのデカさにビックリした焼津です、こんばんは。

 受け取った瞬間に「重っ!?」ってなった次第。震災の影響で資材が調達できずに延期して、延期してなおも資材が足りず増産が利かなくて品薄になっているという話でしたが、それが事実であることを掌に掛かる重さだけで実感致しました。実際、秋葉原は2日で完売したそうです。立て込んでいてプレーはおろかインストールする暇もないが、いずれ時間を確保してやり込むつもりです。

日本刀持った侍100人と拳銃持ったヤクザ100人を体育館内で戦わせたら(すくいぬ)

 体育館ならキャットウォークにのぼって撃ちまくればヤクザ優勢の気がするけど、開始ポジションとか弾補充の有無とか条件がハッキリしないだけにわからない。侍の方にしても、ポン刀は一本だけなのか、脇差もあるのか、刃毀れしたり折れたりしたら予備も入手できるのか、それとも仲間の死体を漁って調達しないといけないのか、細部を詰めないことにはコメントしがたい。そもそも戦う両者の間に何かの遺恨が横たわっていているのか、あるいは体育館に閉じ込められて相手陣営を皆殺しにしないと出れない状況なのか……そこらへんでもモチベーションが変わってくるように思う。何にしても、みんなこういう仮定のバトルロイヤル好きですなぁ。

"記憶"を外部デバイスに保存し、好きなときに思い出したり忘れたりできる技術がついに完成(暇人\(^o^)/速報)

 現実がサイバーパンクに追いついてきました。任意で忘れることができる、ってので『マルドゥック・スクランブル』を思い出しましたが、そういえばあれ劇場アニメになってましたね。BD高いからDVD買おう。これで脳と脳のネットワークが完備されれば『エア』の時代が訪れる日も遠くあるまい。

『ディーふらぐ!』『アイリス・ゼロ』コミックアライブ9月号でW重大発表!(萌えオタニュース速報)

 アニメ化か? どちらも好きな作品だけど、アニメに期待できるかというと……うーん。アライブだったら『TABOO TATTO』あたりは観たいけど。『ディーふらぐ!』は学園を舞台にした部活コメディですが、「ゲーム制作部」と言いつつ実は偽物なのでまったくゲームを制作しない(本物のゲーム制作部はしてる)など、あらすじ紹介がことごとく無意味となる作品。その場のテンションを重視して野放図に走り回るので、笑いのツボが合わない人はクスッとも来ないでしょう。あくまでマイナー誌でカルト的な人気を誇る漫画です。たぶんアニメになってもマイナー臭はそのまま漂い続ける。とりあえず「黒歴史」呼ばわりされない程度にまとまることを祈ります。なんだかんだで無難にまとまった俺翼のアニメ(※音が出ます、注意)くらいに。『アイリス・ゼロ』は少年少女のほぼすべてが瞳にまつわる不思議な能力を獲得した世界で、ただひとり何の特殊能力も持ち合わせていない主人公がなりゆきでトラブルを解決して回る青春ストーリー。ミステリ要素あり、サスペンス要素あり、ファンタジー要素あり、ノスタルジー要素ありと、要素的にはてんこ盛りながらうまく調和しています。雰囲気が素晴らしく、読んでいて心地良い漫画であり、且つ「続きが気になる」という点も強いので確かにアニメ向きと言えなくはない。ヒロインのパンチラを大量追加とか、変な方向の梃入れに傾かないで丁寧につくってくれたら傑作となる芽もあります。ただ、やっぱりまだ早いよね、っていう……アニメ化と決まったわけじゃありませんので杞憂かもしれませんが、ともあれ続報を待つとします。

『まどか☆マギカ』BD/DVD5巻ジャケット公開!めがほむううううううううう(萌えオタニュース速報)

 めがほむええわぁ。まどかはイケメン。密かにライダーキックみたいな格好しているマミさんもツボ。しかしまぁこれ普通にネタバレですね。6巻もすごいネタバレパッケージ到来の予感がします。

lightの新作『神咒神威神楽』、サイトリニューアル、夜都賀波岐の八柱が遂に明らかに

 ビジュアルはエイプリルフールのときに公開されたSD絵とだいたい同じですね。何というか……すげえコメントに困る面子だ、良い方向で。本格的に語り出したら止めどころが見つからなくなるレベル。単純な置換かと思いきや明らかに融合が混ざってる。リニューアル当日どころか翌日も重くて見るのに苦労した(あまりの重さに「寸評と等級は実装されていないんだな」と勘違いしかけた)が、苦労した甲斐はありました。何が「前作知ってたらニヤリとできる」だ正田ァ、ニヤリどころかネタの読み込みに奔走して大童となっちゃったじゃねぇですか。予想を超えるド直球に泡を噴く直前の驚愕を味わった次第。なるほど、これが正田崇の業(あい)なのね。恐ろしくなる、本当に。

 八柱それぞれに対応する東征軍のキャラがいて、基本的にその組み合わせで一柱ずつ斃していって最後に夜刀を総掛かりで仕留める、っつー流れになるのかしらん。夜刀を斃してもまだ上に波旬がいるはずで、それに関してはどういう扱いになるんだろう。波旬や夜刀どころか、それ以前の敵を斃すのも相当苦労しそうな気配が漂っていて、クライマックスの状況がなかなか想像し辛い。随神相ってあれですか、戦隊モノの怪人が巨大化するようなノリですか。巨大変形ロボットでも持ち出さなきゃ勝てないじゃん。ああ、それにしても、設定からして敵と味方の両方に肩入れしてしまいそうで今から悩ましい。早く体験版第2弾来ないかな。

・拍手レス。

 神咒神威神楽の八柱のビジュアルがついに公開されましたね。しかし、あれを倒さなきゃならないのか…嫌だな。まじで波旬死ねと言いたいです
 ひどいよ、こんなのってないよ、あんまりだよ。

 母禮、なにお前ら合体してんのよ、とツッコミ入れたくなりましたがそーいやエリィルートの後って設定でしたっけ。
 エリィルート……? とマジで考え込みかけましたが、ともあれ、ほとんどは転生体のはずですね。

 世間ではKEYの新作で盛り上がってるみたいですが、どうだったでしょうか?自分は電激ストライカー買ってみましたが、「悪くは無いけど……」レベルでした。残念
 Rewriteはインストールどころかまだ封も切っていません。代わりになぜか真夜中に突然欲しくなって買った『カミカゼ☆エクスプローラー!』やってます、ってURL張ろうとしたら電激ストライカーに侵略されていてビビりました。


2011-06-23.

・映画館へ『スカイライン−征服−』を観に行った焼津です、こんばんは。

 冒頭はちょっと退屈というか緩い雰囲気だったが1日目が開始するあたりから面白くなった。人類が征服される3日間を描いた黙示録――という触れ込みなので壮大な展開を予想していたが、主人公たちの行動範囲がマンションの敷地内に限られているなど、思ったより狭いシチュエーションの作品となっています。途中から人類の反撃も始まり、多数の戦闘機が出撃する空戦パートに差し掛かると、引き気味の視点が効を奏してあたかも観客自身が「固唾を呑んで行方を見守る第三者」になったかのような気分が味わえる。「一矢報いてやらん!」という男たちの気概が熱くて燃えます。旧日本軍の特攻隊とおぼしき絵を映す演出はちょっとやりすぎと感じましたが。手に汗握るなかで迎えるエンディングは誰もが「そこで終わりかよ!」とツッコミを入れたくなる代物ながら、個人的には続編が超楽しみです。物凄ぇB級映画になりそうだけど、批判を恐れずに是非やらかしてほしい。

売れそうなラノベのタイトルを考えるスレ(勝つる2chまとめブログ)

 文章系が多いのは今の流れを反映してだろうか。個人的に読みたくなったのは『5だぶりゅ1えっち!』と『これが未来のオレの嫁!?』。実際、購入意欲を掻き立てるうえでタイトルは重要です。知らない作家だったらどんなにタイトルがカッコ良くてもひとまず様子見に徹しますが、知ってる作家、しかも割と好きな人の新作だったら「キャー題名カッコイイ! 濡れた! 抱いて!」となる。逆にタイトルがアレだったりすると、「うーん、割かし好きな作家だけど、とりあえず様子見かな」と慎重になってしまう。当方の趣味からして濡れやすいのは漢字を使った厨二臭い題名。たとえば『クリムゾン・リリー』だと大して反応しないが、『紅蓮の百合』だと即座に敏感に食いつく。『青空』だと「ふーん?」って感じですが、『蒼穹』だと「ガタッ!」ってなる。語句としては「渇く」や「飢える」もポイントが高い。『飢えて狼』とか、『神々は渇く』とか、ほぼタイトルだけで買いましたね。だから『蒼穹の血に飢えた妹』ってタイトルのライトノベルがあったらマッハで購入すること請け合い。なわけねぇ。調和も大事です。

原作:勝鹿北星、作画:浦沢直樹『MASTERキートン』完全版(全12巻)、8月30日より刊行(萌えオタニュース速報)

 やっと復刊か……気づいたら品薄になっていて、古本屋でも全巻セットは見かけなかったからずっと買い逃していたんですよね。これでようやく読めます。

【表紙を見て噴いたら負け】弱虫マギカ(徒然なる一日)

 噴くに決まってるでしょう、こんなもの。amazonレビューによると怖さのあまり泣いた子供もいるという『弱虫ペダル(16)』の表紙パロディ。キュゥべえを『弱虫ペダル』最大の怪人である御堂筋に擬す――まさしく狂気の発想であり、脱帽するしかない。これは未読ですが、最近読んだまどマギ同人誌で気に入ったのは『力あわせる200万』。冒頭はスクライドパロディで、さやかと杏子を劉鳳とカズマに見立てています。本編では結局このふたりが肩を並べて戦うことはなかったから、共闘イベントはファンにとって熱望の対象。とはいえスクライドパロディは分量的にオマケ、メインは円環の理に導かれた後のさやかを巡るコミカルなショートストーリーです。キャラをSD化している点が特徴。笑わせつつしんみりとさせる構成もさることながら、細かいところにまで仕込んだ小ネタの数々が心憎い。オススメ。

“少年エースA”最新号の表紙に『竹刀短し恋せよ乙女』のタイトルが

 ん、あれ? なんで『しなこいっ』がエースに来てんの? と驚き作者サイトに行って調べましたが、まとめますと今年2月に月刊コミックラッシュでの連載を終了し、4月に連載再開が決定掲載誌とタイトル変更も明らかになった、って経緯だったみたい。単行本派なのでそんなことになっていたとは露知らず。『常住戦陣!!ムシブギョー』みたいにイチから仕切り直しというわけではなく、どうやらコミックラッシュでやっていたストーリーをそのまま続ける模様です。単行本未収録のエピソードをどうするかは未定だそうだけど、たぶん角川から新装版出してそっちに収録するんでしょうね。好きな作品だから新装版も喜んで買わせていただくつもりだ。小川雅史も遠慮しないで『風林火嶄』を再開していいんですよ? 新装版買いますから……って、この手のことを言い出したらキリがないですよね。

・拍手レス。

 >川口士 ライタークロイスの頃から剣じゃなくて槍が活躍して、ファンタジアなのに魔法の出てこない槍術を書いてた人だからなあ。もちろんファンでした
 川口士作品は設定に釣られて『ステレオタイプ・パワープレイ』を買ったけど、積んでるうちにどこへ置いたか忘れちゃった。


2011-06-19.

・「主人公が弓兵」という少し珍しい設定のファンタジー系ライトノベル『魔弾の王と戦姫』がアタリで喜んでいる焼津です、こんばんは。

 MF文庫Jなので当然のようにラブコメ要素あり。作者の川口士はファンタジア長編小説大賞の出身者ですが、富士見以外でもあちこち仕事をしています。筆力はある、とされながらいまいちブレイクする機会に恵まれなかった人。この『魔弾の王と戦姫』は発売直後から注目され、ほんの1ヶ月で3刷目に達する人気ぶりとなっています。川口士、遂にブレイクなるか。内容は王道的な異世界ファンタジーで、竜とか魔法っぽいパワーとか出てくるけれど基本的には国と国が剣や槍で戦う軍記めいたノリ。伝説の武器を操って一騎当千の活躍を魅せる「戦姫」がストーリーの要になっており、設定上戦姫は7人いるそうですが、1巻目に登場するのはひとりだけ。また「魔弾の王」というタイトルなのに主人公は王様じゃなく、単なる辺境の一貴族。しかも始まって早々に敗戦して捕虜となってしまいます。待遇が良いので「どん底」とまでは言わないが、それなりに追い詰められた状況から話を転がしていく。大筋は割とベタながら、「王道ゆえの安心感」で退屈せずに最後まで読めた。捕虜として囚われた男が戦姫を率いる魔弾の王になる――ってのが今後の展開なんだろうな、と容易に想像できるものの、むしろそうならなきゃ興醒めだ。成り上がり物が好きな人にとってはうってつけのシリーズになるものと思われます。来月には2巻が出る予定なので、無論そっちも買うつもり。しかし弓兵とかスナイパーとか、狙撃キャラはやっぱり萌えますね。

『ドッペルゲンガーの恋人』星海社FICTIONS8月刊に唐辺葉介新作、週刊アスキー誌上にて小説連載(主にライトノベルを読むよ^0^/)

 8月か、思ったより早かった。星海社FICTIONSって今のところこれといったキラータイトルがないけれど、地味にイイ球揃えているので注目を外せない。

「ローソンでみんなに会える。それはとっても、嬉しいなって」

 コラかと見紛うような絵であります。まどかのコラボやキャンペーンは見境がなくなる一方ですな。

『輪るピングドラム』CMで映像公開!まわ・・・ってるな(萌えオタニュース速報)

 『輪るピングドラム』は夏期、つまり来月から開始予定のオリジナルアニメです。「輪る」と書いて「まわる」と読む。『少女革命ウテナ』の幾原邦彦が久々に監督を務めるということで注目していますが、これだけじゃどんなアニメかよくわからないな。このピングドラムは情報が封鎖されているのか、とにかく内容を窺わせる手掛かりが乏しい。わざと先入観を抱かせないようにしているのだと思われる。ウテナは好きだったから、一応期待しておきます。

10年前のエロゲwwwwwwwwww「独り言以外の何か」経由)

 10年前にハマっていたエロゲーを列挙すると、『Rumble〜バンカラ夜叉姫〜』『月姫』『歌月十夜』『二重影』『Sense Off』『螺旋回廊』『ぱちもそ』『秋桜の空に』、こんな感じになります。2000年発売のものが多いのは、普通に積んでいたからです。当時も積み癖はひどかった。ジサツや君望も買ってますけど、実際にプレーしたのは翌年ですね。この頃と今を比べると、ビジュアル面は雲泥の差ですけど、シナリオ面のクオリティはそんなに大きく変わらない印象。特に『秋桜の空に』はボリュームの少なさとそれに起因する展開の唐突ささえ目を瞑れば今やっても面白い。あと声優の演技力もここ10年で目覚しく良くなった気がする。自分が「エロゲーに声は付かなくてもいいよ派」だったなんて、今からすると信じられないことであります。

 2000年や2001年の豊作ぶりはまさに瞠目に値しますが、個人的にアタリ年と認識しているのは2005年(『あやかしびと』『SWAN SONG』『最果てのイマ』『パルフェ』『車輪の国、向日葵の少女』、他にも『刃鳴散らす』『ひめしょ!』など)と2009年(『Dies irae〜Acta est Fabula〜』『俺たちに翼はない』『装甲悪鬼村正』『真剣で私に恋しなさい!!』『BALDR SKY』)のふたつ。最近は時間取れなくて体験版すら満足にプレーできていませんが、エロゲーはまだまだ充分に活気のある楽しい業界だと信じている。

虚淵 玄氏&中央東口氏インタビュー「2012年末には新作オリジナルアニメが出せるかも」「今ニトロでアニメ化ありえるのは村正」(萌えオタニュース速報)

 非常に読みどころの多いインタビューなので虚淵ファンは是非目を通しましょう。『鬼哭街』の制作期間が4ヶ月前後って、思ったより早いな。虚淵はあまり筆の早くないライターだから他の工程も含めて半年くらい掛かっているかと思ってました。文庫版『Fate/Zero』最終巻に載っていた奈須きのこの解説によるとまどマギの脚本も半年足らずで書き上げたそうだし、実はそんなに遅筆でもなかったのか? ほか、虚淵が有名になったおかげか『沙耶の唄』がふたたび売れ始めているらしいこと、アニメ脚本のオーダーはオリジナル物が多いこと、ゲームでも新作の構想があることなどなど。虚淵に関する情報が定期的に入ってくる今の状況はなんとも嬉しくてしょうがない。アニメにしろゲームにしろ小説にしろ、次の新作まで時間掛かりそうですがワクワクしながら待たせてもらいます。

・今日の散財:『パラドクシア・エピデミカ』

 遂にこいつが発送されてしまった……「学魔」高山宏が30年もの歳月を費やして翻訳作業に従事してきたという伝説の一冊です。「まさか本当に出るわけないだろう」とチキンレース気分で予約入れてたらあっさり発売。購入予定だったアニメのBDを1本削ってなんとか対処しましたが、危ないところだった。読む暇ないけどせめて積まずにお部屋のインテリアとして飾ることにしよう。

・拍手レス。

 MACHINE MAIDEN… 私はあれで業界入りしたなぁ
 evolutionは残念なことになってしまいましたね。エロゲー板のスレは未だに荒れ続けている模様。

 おりこ2巻は勿体無いというか、尺不足でしたね。せめて3巻あれば・・・・・・。とはいえ、スピンオフ漫画としては頑張ったと思いました
 やっぱり織莉子というキャラの扱いが……もっと読者が魅力を感じるキャラになっていれば、あの結末もまた違った感触になっていたはず。


2011-06-14.

『E.G.コンバット』EGF発売予定日から10年(主にライトノベルを読むよ^0^/)

 もうそんなに経つんですか……記憶がハッキリしませんけど、確か当方はイリヤ→猫球→EGCの順に読んだはずなので10年も待ってないわけですが、それでも目が遠くなってしまう。2巻のプロローグでいきなり泣きそうになって、我慢したけどラストで涙腺が決壊したこととか、もはや青春の一ページみたいに感じられる。諦めはしない。諦めはしないが、心のどこかで「もうこれでいいじゃないか」という声が聞こえます。無理にファイナる必要ないだろ、と。なので「EGFまだー」の叫びは封印しつつ、秋山瑞人がいるんじゃないかと思う方角に向かって「新刊まだー」と言い募る作業に入る所存。無論その新刊がEGFであっても当方は一向に構わん。

【漫画】『魔法少女 鬼塚さくら』さくらハーツで8月連載開始 ヒロインは元暴走族総長のフリーター(まとめいと)

 これが当たったら『ばいおれんす☆まじかる!』再開の芽もあるで。今の林トモアキがあれを書いたら冗談抜きでスゲェ面白くなるんじゃないかと思わないでもない。

・7月25日発売予定の『TIGER & BUNNY オフィシャルヒーローブック(仮)』『TIGER&BUNNY公式ムック HERO TV FAN Vol.1』はそれぞれ別の書籍らしい

 発売日も価格も一緒だからてっきり同じ本かと思ってました。よく見ればタイトルも出版社も違う。『HERO TV FAN』の方は10月に2冊目を刊行予定とのことですから、恐らくVol.1は1クール目のまとめ、Vol.2は2クール目のまとめといった構成になるのではないかと推測されます。内容の充実ぶりに関しては買って読み比べないと分かりませんし、情報の重複も危惧されるところですが、とりあえず両方予約することにします。当方はBD視聴派なので、買っても実際にページを開くのはだいぶ先になりそうですが。

唐辺葉介の新作が二つも発表「独り言以外の何か」経由)

 片方は“週刊アスキー”での連載、もう片方は星海社から書き下ろしで刊行される模様。この調子で行くと星海社FICTIONSはガガガの年齢層をちょっと引き上げた感じのレーベルになっていくのだろうか。

【まどか☆マギカ】Yahooにまどマギ記事が掲載 虚淵玄「オッパイと爆発にしか興味がなかった」 他(まとめいと)

 続編については、「やってくれ」とは言われているものの、今は頭を悩ませている最中と虚淵氏。それ以外にも、2012年末あたりをメドにいくつかのアニメ作品を届ける予定だそうだ。

 いくつか、だと……? 一本じゃないのか、少しワクワクしてきました。この記事自体は“週刊プレイボーイ”に掲載された虚淵インタビューの転載みたいですね。最近は虚淵御大があっちこっちでインタビュー受けまくっていて、内容どころか掲載情報をチェックすることさえひと苦労です。誌面でこんなに「虚淵玄」という名前を見掛けるのは今年が初めてだ。

VOCALOID3の新ボカロ キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! でもやっぱり僕はミクさん!!(【2ch】ニュー速VIPブログ(`・ω・´))

 絵柄が練餡っぽい気がしたけど本当にCARNELIANか。練餡ボーカロイドと言われるとどうしても『MACHINE MAIDEN』を連想してしまう。アンドロイドのエロゲーっつったら『かすみ遊戯』なんてのもありましたね。個人的にアンドロイド系のヒロインはあまり好きじゃないけど、成瀬かすみは例外れす。あと『ぱちもそ』のパチ公も結構好きだった。

『日常6巻オリジナルアニメDVD付き限定版』、amazonで約60%OFF

 あまりにも安かったのでついポチってしまったが、冷静に考えると書籍の値引きって再販制度に抵触するような……限定版は買切品だから、そのへんの扱いについては割と有耶無耶なところがありますけど。某人気シリーズの買切品は始末に困った書店員たちが古本屋に持ち込みまくって買取相場を壊滅的に下げた、なんて噂もあったり。

・青稀シンの『あねちゅう!(1)』読んだー。

 波真本美奈子はブラコンではない。もっとおぞましい何かだ。

 思わずそう書きたくなる弟偏愛マジキチコメディ。副題は「溺愛悶絶美奈子さん」。「マジキチ」とは本来「マジでキチガイじみているからやめろ」と相手の異常な行為を制止する用語だったのですが、今では単に「マジでキチガイじみている」の意味で使われることも多い。主人公自らが「私 極度のブラコンなんです♪」と認める通り、ひたすら弟のことが好きな姉の生態を綴った構成になっています。その点では『アットホーム・ロマンス』と共通していますが、多少読者をヒかせつつもそれなりに萌えるポイントを備えていたあちらに対し、こちらはもう萌えもクソもありはしません。『アットホーム・ロマンス』が「キレイなブラコン」と錯覚してしまうくらい、『あねちゅう!』は圧倒的に汚いブラコン道を貫いています。汚いなさすがあねちゅうきたない、ってそれはブラコンじゃなくブロントだ。ともあれ、何が汚いかって、まずは鼻血と涎の量ですよ。いくらギャグマンガ表現とはいえ、滝のような鼻血と涎を迸らせる描写の数々には並の読者ドン引きです。これでヒかないなら大したものだ。そして、鼻血と涎の噴水を凌駕する勢いで汚さを発揮するのが表情。ぶっちゃけアヘ顔っスよね、あれ。焦点が合っていない瞳。だらしなく緩んだ口元。突き出される舌。絵柄を簡略化したおかげで微塵もエロさは香りませんが、紛れもなくアヘ顔の血統に連なる描写です。エロくないのに「お゛ほお゛お゛」「お゛へぇぇ」とか、擬音だけで18禁指定したくなるレベル。アヘってるときの美奈子さんって、控え目に言っても妖怪ですよね。

 引き篭もって食っちゃ寝ばかりしているニートの弟を更正させる、ってのが一応ストーリーというか話の眼目となっていますが、姉もダメなら弟もダメ。彼が無事に更正するなら『ラブやん』のカズフサだって正社員になれますよ。それくらいダメ。面接で「不細工でチビで馬鹿で くさいドブ男のボクは… もう存在自体がゴミなので… どこも雇ってくれないのは当然だと思います…」とか言っちゃってますもの。ギャグマンガでもキツい領域に達しています。姉もさすがに弟のダメっぷりは把握しているらしく、心を鬼にして厳しく接しようとしている(果たせずグダグダになることもしばしばですが)。「たとえ どんなに落ちぶれても 私だけは絶対に見捨てないわ 安心して」と天使みたいな絵ヅラ(なんか輪っかとか浮いてる)で寝ている弟を抱き締めていますけど、まあ弟がダメダメじゃなかったら見捨てられるのはあんたの方だよね、と冷静に突っ込みたくなる気持ちがないでもない。良くも悪くもとにかく「汚いブラコン」なので読む人によって好き嫌いは激しく分かれるでしょうが、こんなときに便利なオススメ言葉があります。「どうかと思うが、面白い」。←のエッセイも大概汚いネタがてんこ盛りですけど、面白いです。

『魔法少女おりこ☆マギカ(2)』も読んだ。

 んー、ちょっと呆気ない感じの終わり方でしたね。タイトルに出てくる織莉子も、物語上は重要でしたが結局最後まで影が薄いままでしたし、ゆまの扱いも含めて中途半端になっている部分があります。とはいえ、全2巻という短い尺制限を考えれば、充分内容を詰め込んだ方だろうとは思う。正直、もっと評価に困るような畳み方をするのではないかと心配していました。ほむらの対抗者としてのおりこは、メルクリウスに対する波旬みたいな位置付けでなかなか興味深く、個人的にはアリだと判断します、おりこマギカ。しかしもっと膨らませて盛り上げてほしかったな、という気持ちがないでもない。来るかどうかも不明ですが、もしまどかの2期が来たらおりこ周りのネタも拾ってほしいな。

・拍手レス。

 神咒神威神楽の前座のつもりで勝ったlightのvermilionが意外に面白くてびっくり。ニトロ的な退廃した雰囲気と熱いシナリオでした。
 体験版やってみた感じそんなに悪くなさそうでした、vermilion。今年のlightは調子良さそうでとりあえず安心。

 新ガンダムについてですが、ストーリー構成が「宣伝とプレゼンテーションが達者な割に、肝心のシナリオはロクなものがない」とゲーム関連スレで酷評されている、レベルファイブの社長さんであられる日野晃博さんということで、ストーリーに不安の声が上がっていますね。ただ、日野さんは自身の書いたシナリオが酷評されているのを知っているようなので、今回の新ガンダムで汚名返上できるかどうか・・・。もしAGEが大コケしたらサンライズと小学館に恥をかかせたことになってしまうし、ヘタをすればレベルファイブ自体の面目が丸潰れとなってしまいますから、きちんとストーリーを作ってほしいものです。。(しかし、ダンボール戦機やイナズマイレブンGOのシナリオも担当してるのに、日野さんは新しい仕事を増やして大丈夫なんだろうか・・・。
 レベルファイブっていうと「二つの塔で苦労も二倍だな」のところですね。「三世代の主人公で人気も三倍だな」という感じで企画を通したのだろうか。

 キッズ向けガンダムというよりキッズ馬鹿にしてるガンダムっぽい。SDの方がまだマジメだった。
 SDは武者頑駄無と騎士ガンダムが好きでした。AGEは作り手の想定からするとキッズ向けっぽいけれど、実際に子供が喜ぶかどうかは……ですね。


2011-06-09.

新作「ガンダムAGE」キタ━━━(゚∀゚)━━━!! コロコロ×レベル5日野×ガンダム(【2ch】ニュー速VIPブログ(`・ω・´))

 密かに期待していましたが、これは完全にキッズ向けみたいですね。「親と子と孫、三代に渡って続く百年戦争」という点は面白そうなものの、とりあえず様子見させていただこう。

『灼眼のシャナ』「灼眼のシャナV(Final)」今秋アニメ放送開始!(主にライトノベルを読むよ^0^/)

 1期の開始が2005年、2期の開始が2007年。結構間が空きましたね。Finalと銘打つからには完結するんだろうけど、『GOSICK』よろしく放送終了時期に合わせて原作も最終巻を出す手筈になっているのかしらん。本編のアニメ自体にはさして興味がないものの、「大戦(おおいくさ)編」の原作10巻をベースとした漫画版『Eternal song』は是非とも劇場三部作くらいのスケールでアニメ化してほしいので陰ながら応援しております。大戦編は10巻一冊こっきりでまとまっていますが、前振りに当たる部分を省略してあらすじ形式にしている(漫画版ではある程度補完されている)こともあり、真面目に大戦編を描こうとしたら劇場二部作でもキツい。そんな皮算用よりもまずは漫画版の終了待ちですが……人気持続してほしいなぁ。

外人「ドラゴンズクラウンのキャラデザには自動車事故にあったかのような衝撃を受けた。」(はちま起稿)

 腹筋レディ大好き作家の深見真は大喜びだろうな、とTwitterを覗いたら案の定だった。どっちかと言うと『武林クロスロード』の絵師であるRebisの方が著しく興奮していますが。要は昔カプコンが出してたD&DのようなベルトスクロールACみたいです。ベルスクというとファイナルファイト、更に遡ったらくにおくんとかになるわけですが、個人的に好きだったのが『パワードギア』。メカでファイナルファイトする、という発想が衝撃的でした。姉妹作の『サイバーボッツ』はコンシューマに移植されましたけど、『パワードギア』は人気がなかったのか移植されず終い。ときどき無性に懐かしくなってプレーしたくなるが、腕がめっきり落ちた(当時とてそんなに巧くなかったが)今となってはたぶん序盤で投げ出すことだろう。あと、結局一度もプレーしなかったが、他人がやっているところを見て未だに忘れられない『ナイトスラッシャーズ』、あれも印象深い。押し寄せるゾンビをグチャグチャと潰しながら進める怪作です。スイカ割りでもするかのように地面から生えてくるゾンビを蹴り潰す「モグラ叩き」ならぬ「ゾンビ叩き」なボーナスステージに絶句。デコゲーとはあまり縁のない人生を送っていただけにあのグロさを目にした瞬間、衝撃の中の衝撃に衝撃が混ぜ合わさった衝撃が襲い掛かってきましたわホント。

・拍手レス。

 中国の武狭小説の翻訳版は本当に手に入りにくいですよね。あっちでは多くの人に読まれているというのに・・・。日本の出版社には金庸や梁羽生の小説の翻訳版を出版することに力を入れて欲しいですね。
 金庸が全作読めるだけでも恵まれている、と考えるべきなんでしょうが……しかしなぜ金庸以外の武侠小説は人気出ないんだろう。不思議。

 煉獄姫第三幕が二幕と比べて物足りなかったので、理由を考えてみたら、幼馴染の男の体に我を忘れるほど興奮する女の子が足りないという結論に
 ああ、そういえば煉獄姫積んでました。最近は積読がより一層甚だしく、自分でも把握しきれない。不甲斐ない。

 そろそろおりこの2巻が発売ですね。まどかの3巻はアニメとの演出の違いが面白かったですが、おりこはどう纏めるつもりなのか
 おりこは3冊くらいで完結かな、と思ってたら2冊完結の模様。1巻のペースからして畳み切れるかどうか心配。


2011-06-04.

・疲れていたせいか「金庫」が「金庸」に見えた焼津です、こんばんは。

 そういやこの前『越女剣』がようやっと文庫化されましたから、これで金庸作品はすべて文庫で読めるようになったんですよね。実に喜ばしい。が、それに対して古龍作品と来たら……旧作は軒並み絶版、5年前に完訳版がスタートした陸小鳳伝奇シリーズは売上不振のためか3巻以降発売されず(原書は全7巻)、現在もっとも入手容易な『マーベラス・ツインズ』(原題『絶代双驕』)もやっぱり売上不振のためか紙媒体での刊行が止まっている始末。『七剣下天山』しか翻訳されていない梁羽生に比べればまだマシであるものの、もっと気軽に読める状況になってほしいなぁ。

『奥ノ細道オブザデッド』スマッシュ文庫7月新刊が頭おかしい(主にライトノベルを読むよ^0^/)

 『大江戸りびんぐでっど』かよ。なんつーかゾンビ系はやっぱ安定して人気がありますね。ドラマ化されて話題になっている『ウォーキング・デッド』の原作コミックも今秋に飛鳥新社から日本語版出す予定だそうです。しかし「ゾンビに噛まれるとゾンビになる」って類のホラー映画観るたびに思うことだが、連中はなぜ噛むだけで済ますんだろう? 多少肉を喰ってる奴もいるけど、決して喰い尽くさずに「あーうー」呻く仲間を増やす。喰っても消化できない(たぶん)から喰い尽くさないのかもしれませんが、なんか襲い方が中途半端ですよね毎回。屍肉を漁ったり漁らなかったり、共喰いしたりしなかったり、撮る監督によって解釈が分かれる部分もあって混乱する。「喰いたいのかただ噛みたいだけなのか、どっちだよ」と気になって話に集中できません。もともとゾンビ物ってそんなに集中して観る映画ではないのかもしれませんが。

・映画の予告編をいろいろチェック。

 出オチ臭の凄まじい『カウボーイ&エイリアン』もさることながら、一番印象に残ったのは『メタルヘッド』。あえて説明はしませんので是非観てください。『デンデラ』は「真面目につくったせいで却ってネタっぽい」って感じになってますね。感動色を前面に打ち出しているのもなんかチグハグで、予告編としては弱いと言わざるをえない。ソリッド・シチュエーションめいた『ロシアン・ルーレット』にはなかなか興味を惹かれるが、こういうのっていざ本編を観ると退屈だったりするんですよね。ソリシチュはとにかく間を持たせるので大変ですから。近場でやってたらとりあえず観に行くつもりですが……あと、とっくにBDやDVDも出てるけど、『レギオン』の予告編は何度観てもすごい。結構金掛かってそうなのに、ここまでB級ムードが強いと笑うしかない。

『魔法少女まどか☆マギカ』の同人誌は依然として漁り続けています。

 遂に100冊を超えました。去年買った同人誌なんて4、5冊程度だったのに……エントロピーを凌駕するにもほどがある。ギャグ系で気に入ったのは『もう、騙されない』『まじょ戦線』の2冊。『もう、騙されない』は本編の構図をそのまま引き写しにしてネタをつくっており、一つ一つの構図が即座に記憶と結びついて甦ってくる。改めて「アニメとしてのまどマギ」の映像的な凄さを実感しました。『まじょ戦線』は単純に絵柄が好み。すごく好み。まどマギ同人の中では一、二を争うかもしれない。絵柄が好みと言えばL.S.Dの人がまどマギ同人出していて驚いた。タイトルは『星になったマミさん』、現在通販では品切ですが夏に再販するかもだそうです。そして、約100冊ある蔵書の中で最大に噴いたタイトルが『まどか…まどかまどかまどかまどかぁあああぁぁぁあ』。問答無用のインパクト。

・拍手レス。

 個人的には撫子はラスボス化はしてもらいたくないなぁと感じております。デュララギさんに対する恋心が実を結ばないことで心を病んで、怪異に憑かれてヤンデレ化・・・みたいな展開は正直心が折れてしまうので、囮物語は撫子に救いのある話になってほしいですね。
 タイトルの時点でヤバい雰囲気漂ってますから、ラスボスかどうかは別にしてもハードな展開になりそう。「囮」という言葉は「鳥を誘き寄せる物」の意、そしてぷらら木さんにとっての鳥といったら……。


2011-06-01.

『化物語』の千石撫子を見るたびに湧き上がる既視感はなんだろう、とここ1年くらいずっと引っ掛かっていましたが、「ああ、『天上天下』の圓円(まわり・まどか)だ」とようやく腑に落ちた焼津です、こんばんは。髪の感じが似ているうえ「後輩キャラの中学生」って点も共通しているんですよね。

 そんなわけで『天上天下』の最終巻をやっとこさ読み終えました。本筋を忘れそうなほど過去編が長かったり、現在に戻ったかと思いきやいきなり江戸時代のエピソードが始まったりと、やりたい放題でひたすらスケールが膨らむ一方、ハッキリ言って滅茶苦茶な構成の伝奇アクション漫画でしたが、20巻あたりから完結に至るまでの流れは比較的整理されていて、うまく幕を引いたと思います。終わり良ければ全て良し、というわけじゃないけど、10年以上も付き合った甲斐はあった。しかし成長した圓円が可愛すぎる。当方の脳内では雅孝と付き合っていてあのバトルの翌年くらいにデキ婚したことになっており、その過程を綴ったラブコメ『刃物少女まわり☆マドカ』も絶賛捏造中。

『まどか☆マギカ』うめ先生の同人誌再販は通販・店頭ともにまた大変な状態に・・・(萌えオタニュース速報)

 第二次とらのあな通販RKGKMDK争奪戦、当然のように当方も参加致しました。午前3時の開始直前まで時間を潰し、数分前にPCのところへ向かっていざ開戦。時間遅いし2度目だから前回より楽な戦いになるんじゃないかと楽観していましたが、甘かった……開始直後の重さは前回を軽く凌駕していて商品ページすらまともに表示できない有様でした。その後延々と2時間半粘り続け、5時30分を目前としたところでやっとこさ最終注文確認画面まで辿り着き、「注文する」のボタンをポチリ。まだ在庫はちゃんとあるだろうか、と不安になって商品ページを更新――表示は「注文不可」。愕然としているうちに注文完了。確認メールは来ましたが、これは明らかに過剰受付だろう、と絶望的な心境に陥りました。前回もそれでキャンセルされた人が相当存在するそうですからね。案の定、3時間後くらいに「同人誌「RKGKMDK」過剰受注による品切れにつきまして」というメールが届きました。つまり当方はまたしても敗北を喫したのです。とらのサーバーって、ほんと激弱。地方民として呪わずにはいられませんが、こういうのは巡り合わせですからね。縁があればいずれまた買える機会が回ってくるでしょう。と己に言い聞かせて諦めるより他ない。落ち込みながら読んだ“メガミマガジン”最新号付録の小冊子『魔法少女まどか☆マギカ』COMPLETE BOOKが非常に良い内容で、魂の濁りも少しは浄化されました。

末次由紀『ちはやふる』TVアニメ化決定!10月放送開始(萌えオタニュース速報)

 アニメ化かドラマ化か、どっちかは必ず来るだろう、と思ってましたがアニメでしたか。すごく人気ありますからね、あれ。少女マンガながらすこぶる付きに熱い一品なので、今のうちに既刊チェックしておくことをオススメします。作者は一度トレース騒動起こして著作が絶版になった人で、しばらく「消えたマンガ家」扱いされていましたが、こうして奇跡の復活を遂げたわけであり、捨てる神あれば拾う神ありといったところか。

『TIGER & BUNNY 1』を視聴。

 別の日に予約した『タイガーランド』と一緒に届きました。なんという奇遇。始まる前はほとんど注目されていなかったどころか存在さえろくに認識されていなかったのに、いざ放送開始するやあれよあれよという間に口コミで「面白いよ」と話題が広がっていって人気炸裂した春のオリジナルアニメです。「TB」「タイバニ」「虎兎」などと呼称されている。1巻は第1話「All's well that ends well.(終わりよければすべてよし)」のみ収録。近未来のマンハッタン的な架空都市で、コスチュームにスポンサーロゴ(amazonやsoftbankなど)をあしらったヒーローたちがテレビ番組で市民の見世物にされながら悪と戦う、ちょっと所帯じみたムードのアメコミチックなアクションストーリーです。ヒーローだって人間なんだから生活しないといけない、生活と正義の味方を両立させるには資金が必要。だからバットマンみたいに「大金持ちのヒーロー」とかが出てくるわけですが、もし本当にヒーローなんていたらそいつは大金持ちなんかじゃなく、ごく普通のサラリーマンみたいな悲哀を味わうことだろう……と、やや冷めた視点で淡々と物語を紡ぎながら、どことなく温かい雰囲気を漂わせているのが特徴です。ほんわか版『ウォッチメン』とでも申しましょうか。パロディのようでいて正統派。「ヒゲ面のオヤジが主人公のアメコミっぽいヒーローアニメ? そんなの、いまどきウケるのかねぇ」と上層部に難色を示され、企画を通すのに随分と苦労したそうです。BDやDVDの売上が期待できないから、最低限の利益を確保するため「実在企業から本当にスポンサーを募り、そのスポンサーロゴを用いる」という試みに走ったそうですが、今やBDやDVDの売上だけで制作費を回収して利益まで出せそうな勢いなんだから何とも皮肉なものだ。

 冒頭は非常に脳天気というか、銃を持った悪党が暴れて市民たちの生命を脅かしているにも関わらず明るい調子で実況中継を行うナレーターに気分が萎えかけましたが、ワイルドタイガーの虎徹を始めとするヒーローたちの魅力で萎んだ気持ちも徐々に回復していきました。とにかくこの1話、たくさんのヒーローが出てきます。それでもちゃんと区別をつけて覚えられるところが良い。ひとりひとりのキャラクターがハッキリしているおかげで「誰が誰だか分からない」という事態に陥らない。個性の作り方と魅せ方が巧いな、と感心しました。ストーリーはそんなに動かないので「話として面白いかどうか」っつー点ではまだ何とも言えませんが、とりあえずキャラの魅力で続きも観たくなった。パワーは超人じみているけど生活感がある等身大のヒーロー、ってのが地味に心地良い。電話で娘と喋ったりオカンと会話したり、なんてことのないシーンがじわりと胸に沁みる。決めゼリフである「ワイルドに吼えるぜ!」のそこはかとないダサさも愛おしい。ただ、やっぱり地味は地味なので、「アキバは完売続出」みたいなニュース聞かされてもピンと来なかったりします。面白い反面、ほとんど時代錯誤(アナクロ)寸前の仕上がりで、到底今の時代にバカ売れするアニメとは思えない。世の中不思議なこともあるものだ。ともあれ単純に気に入りましたし、オリジナルアニメはもっと元気になってほしいので、残りの全巻もamazonで予約しときました。現時点で取り立てて好きなキャラはいませんが、差し当たってドラゴンキッドと折紙サイクロンが気になっています。ちなみにワイルドタイガーのコスチュームは旧バージョンの方が好き。ダサカッコ良くて。本人もイイ味出してますね。彼が単体でジャケットを飾る限定版は今後もどんどん売れて売れて売れまくるに違いない。美少女や美男子に紛れて大量陳列されるヒゲ面オッサンのBD……想像するだに異様な光景で胸が躍る。

『TIGER&BUNNY』BD1巻限定版の増産が見送りに!? 転売屋大勝利なのか?(やらおん!)

 って、え? どんな判断だ、ファンの期待をドブに捨てる気か。バンビジュからの返信を見るに、どうも権利関係がネックとなって増産することが難しい状況に陥っている様子。あと1巻の初回版はいろいろ特典付けておきながら非常に安価(メーカー希望小売価格は税込3150円、割引が加わる実際の小売価格は2500円前後)なので、増産掛けてもあまり旨味がないのかもしれませんね。「初回限定版」を謳っている以上、この対応は理屈としちゃ正しいんですが……いっそ「今回限りのアンコール限定版」とでも銘打って、少し高めの価格で再生産すればいいのに。買い損ねたファンたちは今や「定価の2倍でも安い方」と言い合いながら確保に奔走しているんですから。

・今月の購入予定。

(本/小説)

 『真夏の方程式』/東野圭吾(文藝春秋)
 『七姫物語 第六章』/高野和(メディアワークス)
 『星の光、いまは遠く(上・下)』/ジョージ・R・R・マーティン(早川書房)
 『ゴランノスポン』/町田康(新潮社)
 『囮物語』/西尾維新(講談社)

(本/漫画)

 『鉄風(4)』/太田モアレ(講談社)
 『魔法少女おりこ☆マギカ(2)』/ムラ黒江(芳文社)
 『乙嫁語り(3)』/森薫(エンターブレイン)
 『ゆるめいつ(3)』/saxyun(竹書房)
 『電撃テンジカーズ(3)』/古賀亮一(アスキー・メディアワークス)

 文庫化情報。佐々木中の『夜戦と永遠』が上下巻で出ます。ハードカバー版、まだ読んでないのに……7000円近くしたのに……さておき、それ以外の注目作は高千穂遥の『ヒルクライマー』、米澤穂信の『儚い羊たちの祝宴』かな。『儚い羊たちの祝宴』は古典部のイメージで読むと面食らうこと請け合いな「奇妙な味」の連作短編集です。個人的には大好き。あとは虚淵御大の『Fate/Zero』文庫版最終巻(6巻)が発売だったり、有川浩の“図書館戦争”長編シリーズ最終巻『図書館革命』が発売だったり。「長編シリーズ」とわざわざ銘打ったのは来月と再来月にそれぞれ短編集の文庫化が予定されているからです。最後に、芥川賞作家の西村賢太が私淑していることで有名な藤澤清造の『根津権現裏』も遂に文庫化するそうな。

 『真夏の方程式』はガリレオこと湯川学のシリーズ6冊目。東野圭吾はあまりシリーズ物を書かない(3冊以上続くものとなれば特に)作家として有名ですが、いつの間にかガリレオシリーズがこんなに出ていたとは。1冊目や2冊目のときはファンの間でもそれほど話題になっていなかったのに。わからないものだ。『七姫物語』は3年ぶりの新刊。そして8年越しの完結巻でもあります。長かった……年1冊のペースさえも崩れ、続刊は絶望的かと悲観した時期もありましたが、待っていれば光は差し込むものですね。天涙といい、いったい電撃に何が起こっているのか。なんにせよこの調子でEGFとミナミノも頼む。今月のライトノベルはGA文庫の『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる2』と『深山さんちのベルテイン2』、ガガガ文庫の『あえなく昇天!!邪神大沼7』と『されど罪人は竜と踊る10』も要チェックでござる。個人的に好きな作家たちである深見真の『ウェットワークス・ドーベルマン』や六塚光の『ブラッド・スパート 罪人たちの仮面劇』も出るよ。『星の光、いまは遠く』はマイフェイバリット大河ファンタジー“氷と炎の歌”の作者であるジョージ・R・R・マーティンの第一長編。原題は "Dying of the Light" 、軌道に異変が生じて太陽から遠ざかってしまった辺境の惑星を舞台とするSFだとか。有名になってから翻訳されるデビュー作って大概微妙な出来だったりするんですけど、ファンなら買うしかないじゃない。『ゴランノスポン』は町田康久々の短編集。タイトルは「ご覧のスポンサー」を「ゴランノスポン、サー」と勘違いしかとかそんなんだろうか。「十一年前の秘蔵小説」も収録されるそうなのでファンなら買いかと。『囮物語』は“物語”シリーズ最新刊。今回の書き出しでも触れた千石撫子が中心のエピソードとなります。「ラスボス」とも形容される彼女の活躍がようやく拝めるのかと思うとワクワクが止まらない。『偽物語』において撫子は不器用誘惑キャラというか必死な女子中学生になっておりましたが、アニメ版を見た西尾は「そういうキャラ付けは必要ない」と悟ったらしく、今回のエピソードで「撫子はラスボスと言ったな、あれは嘘だ」ってなる可能性も否定し切れませんが。

 『鉄風』は女子総合格闘技漫画。リアル路線の『オールラウンダー廻』と比べてハッタリが利いている感じ。主人公は悪役みたいに傲慢な性格をしているくせして妙に謙虚なところもあって面白い。格闘モノの常として進行が少し遅いから、未読の方はもうちょっと溜まってからまとめて読むことをオススメしたい。『魔法少女おりこ☆マギカ』は人気アニメのスピンオフ。本編観てないと分かりにくいためアニメのファン以外には薦めがたいし、絵柄やノリが本編と違うせいでファンにも推しにくい部分はあるが、個人的には割と気に入っています。タイトルの「おりこ」もこの2巻でいよいよ本格的な動きを示すんじゃないかと思われる。『乙嫁語り』は中央アジアを舞台にして描く姉さん女房ストーリー。森薫の絵を見ているだけでも楽しく、そのうえ登場する一人一人のキャラが活き活きしているのだから、これはもう極上のテイストだ。論じるまでもなく、ただただ「読むこと自体が快楽」のシリーズです。『ゆるめいつ』は本当にゆるゆるな調子で送る日常系4コマ漫画。特装版と通常版が同時発売予定で、特装版にはベアブリックと呼ばれるフィギュアが付いてくる。中身は本当に「ゆるい」としか形容しようがない代物なので、とりあえず絵柄が好きかどうかだけを判断基準として購入の決断をされたし。この漫画、なにげにOVAも出しているんですよね。OVA第2弾『ゆるめいつ は?』も3巻のコミックスに合わせて発売予定。『電撃テンジカーズ』は最終巻。作者が体調を崩したせいで延期になっていましたが、やっと発売の目処が立った模様。喜ばしい。結構待たされましたが、正直、刊行されるだけでもありがたいですね。感謝を込めて買います。

(ゲーム)

 『Rewrite』(KEY)

 今月はこれ一本。聞くところによればシナリオの半分以上は田中ロミオが手掛けているそうなので、ロミオファンには待ち侘びた甲斐のあるソフトとなるはず。『天使の羽根を踏まないでっ』『LOVELY×C∧TION』も気になるが、どうせやってる暇はないので様子見させていただく。映像ソフトは『ラウンダーズ』のBDが鉄板買い。マット・デイモン主演の青春ギャンブル映画です。頭脳戦よりも賭博に漂う魔的なムードを重視しており、カイジやアカギみたいな読み合いや駆け引きを期待すると肩透かしかもしれませんが、『病葉流れて』みたいなノリが好きならハマるかもしれません。10年以上前にレンタルビデオで観て、「そのうちDVD買おう」と思いつつタイミングを逃してきたから今回のBD化は渡りに舟。買わせていただく。

 いや、その道理たんはどうでもよくない。と光速で拾いに行ってみる。「無理くんと道理たん」とかタイトルだけ浮かびました。なんか西尾維新が付けそうな名前だけども。
 むいみちゃんっていましたね。

 ここで紹介されたのを切っ掛けにパトリック&アンジーシリーズを最近まとめ買いして一気読みしました。十年も待たされることが無かったのに安心すべきか、短期間で読み切ってしまったことを悔やむべきか、ともかくこの作品を知る事が出来た事に感謝します。読み進めるごとにブッバが可愛く思えてきてしょうがない。
 一気読みとは羨ましい。ブッバいいですよね、キャラ濃すぎて。

 焼津さんはRKGKMDK手に入りましたか。自分は駄目だったでござる
 上にも書きましたが、買えませんでした。買えませんでした。買えませんでした。何を思えばいいんだろう。何て言えばいいんだろう。

 6巻表紙の絶奈さん見てると性欲を持て余す。もうすぐ7巻発売ですね。ところで電波の続きマダー?
 ああ、もう新刊の時期ですか。そして電波の続きは変わらず待ち続ける。まず片山が復活してくれなきゃですが。


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